転生宇宙世紀 ―ジオンの女性士官にTS転生したので、ザビ家は気に入らないけど連邦と戦います― 作:読人不識
お付き合いくださり本当にありがとうございました。
3年後……
「アーデルハイド、そんなに走ると危ないですよ」
あたしが娘にそう優しく声をかけ、大きなおなかに振動を伝えないようゆっくり後を追いかけると、
「は~い、まま~」
娘は笑ってそのまま楽し気に走り回る。
ア・バオア・クー戦役の後、ジオン公国は正式に解体され、ジオン共和国の一部となった。
あたしはその戦後処理にしばらく忙殺されていたが、ある日吐き気を覚え、ハモンさんに産婦人科を紹介され、診察を受けた結果妊娠していることが発覚した。
この子はアムロとの子だ♡
あたしは直感的にそう感じ、
アサクラ大佐としたときはゴムしてたしね。
彼は喜んであたしに感謝と祝福の言葉を早口で述べ続け。あたしを優しく抱きしめてくれた。
その後、あたしは臨月間近まで戦後の事務処理を続け、予備役に編入されると、建造が始まったサイド7の各コロニーの内、リゾートコロニーに居を定める為、サイド7の1バンチ…アムロが出会ったコロニーに、アムロとサーシャとナタリアとあたしの4人で暮らしている。
サイド7を拠点としたジオン共和国の初代大統領となったシャア先輩もララァを伴って、時折遊びに来てくれる。
セイラは退役して医者の道を目指すらしい。
大隊の他の隊員達は、ほとんどがそのまま軍人を続けている、あたしが戻る日を待つ為に。
サイド7に豪華な屋敷を建て、4人で爛れた性活を送りながら、徐々に大きくなるおなかの赤ちゃんの様子に一喜一憂し、新鮮な生活を送っていたら娘が生まれた。
妊娠中に羊水検査をしてアムロの子だと確証を得ているが、アムロはそんなことはお構いなしに娘を可愛がってくれている。
ジオン共和国は貴族制共和主義という癖のある政治形態で統治をおこなっているのだが、これは勝ち目の薄い戦争に参戦してくれた戦友たちへのせめて報いたいという思いから、軍属歴や手柄を参考に身分を与えることになった。
ちなみにあたしはアムロと結婚してサラ・ミア・ラル公爵夫人と名乗ることになった。
ちなみにアムロはアムロ・レイ・ラル伯爵、でランバ・ラルは子爵、サーシャも伯爵位を貰っている。
ラル家はそれぞれの手柄があり過ぎて、独立した三つの貴族家に分けることにしたらしい。
戦後ハモンさんもランバ・ラルの子供を身籠っているので、ラル子爵家の跡取りはその子になるだろう。
ちなみにマ・クベは侯爵で、レーヴは子爵だ。
ドズルやガルマが侯爵と伯爵である点は、ザビ家の残党に配慮しつつも、優遇するつもりもないというシャア先輩サイドの意思表明なのだろう。
ようやく船出したばかりのジオン共和国はお金も人も足りていないが、地球で得たあたしの後援者たちのおかげもあって何とか組織は回っている。
今のところ滑り出しは順調と言える。
庭のプールに足を突っ込み
「冷たいっ!」
と驚く娘を抱きかかえ、
「はぁ~い、御昼寝しようねぇ~」
と屋敷の中に娘とともに戻る。
娘をお昼寝させている間にナタリアと家事を手早く済ませ、お茶を飲んで休んでいると。
日暮頃、主人であるアムロとサーシャが帰宅する。
彼等を家に迎え入れ、
「今日もお疲れ様」
と、労いの言葉をかけ着替えさせる。
寝ぼけ眼のアーデルハイドも起きてきてパパに抱き着く。
食卓を整えるあたしに不意にアムロが
「サラたま、この勝ち取った平和は幸せでござるか?」
と問いかけてくる。
あたしは迷うことなく
「うん、アムロと皆のおかげで、すっごく幸せ。あたしが帰る場所はここなんだなって、こんな素晴らしい家族をくれてありがとう…」
そうアムロに感謝して彼に抱き着き深いキスを交わすのであった。
End
最終回のその後のお話、蛇足的なものです。
気になるキャラクターのその後がありましたら、活動報告に書いてくださると短い物でも書くかもしれません。
ここまで続けられたのはひとえに皆様の応援のおかげです、心からの感謝を。
それでは長い間お付き合いくださりありがとうございました。
次に何書くかはまだ決めてませんが、今回学んだことを生かして書き上げられればと思っております。
では、ありがとうございました。