人間以外に、さまざまな種族が暮らすある異世界。反乱で地位を失った魔族の王子、アーデル・セイ・シガドクは、逃げる途中のある森の泉で、なんと全裸の美女と遭遇する。ドギマギするアーデルだったが、女性は恥じらうどころか馴れ馴れしく近より、アーデルの"ある部位"を見て喜びはじめて……!?
さらに何人もあらわれる全裸の美女たちに、アーデルは何をされてしまうのか?

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ニンフの集団に捕まった魔族の王子が、精を搾り取られるお話

「なぜだ! なぜ魔族の王子たる僕が、こんな目にあわねばならない!?」

 

 日が今にも沈もうかという黄昏時。最近120歳をむかえたばかりの幼い魔族の少年、アーデル・セイ・シガドクは泣き出しそうな顔で叫んだ。彼方に見える、今にも沈んでしまいそうな太陽を一瞥し、後ろを振り返る。

 周囲のやぶを抜けた向こう、山からふもとを見下ろすように建てられた大きな城が、激しく燃えていた。

 見上げるほどに高く、終わりがないと思えるほどに広い、今までアーデルの世界の全てであった城。それがどうだ。今や渦巻く炎と煙にのまれ、滅びの姿に変わっていく。

 

 見た目12歳ほどの小さなアーデルはそれを呆然と眺め、その場に立ち尽くしていた。

 

 ――この世界は創造された時から、魔族、人間、精霊などさまざまな存在がひしめいている。アーデルの一族はその中でも魔族の支配者として世界中で恐れられていた。

 しかし、その支配も今日までだ。反乱によって魔族の国は崩壊し、アーデルの父……魔王も追われる身となった。

 いわんや、王子であるアーデルも……。

 

「これから、一体どうすれば……」

 

 どこに潜んでいるかも分からない追っ手におびえつつ、少年は森の中をトボトボと歩いた。すると、急に上からバサバサとカラスが飛来し、彼の肩に狙い済ましたかのように止まった。

 アーデルが驚いていると、カラスの姿がぼんと霧散し、目の前にスクリーンのようなものが現れる。続けてそこに、アーデルとは別の場所の森の風景が映った。

 

(! これは……父上のメッセージ?)

 

 それは、鳥に偽装した記録映像の魔法だった。魔族は遠方あるいは緊急の相手に、こうして収録した映像を渡すのだ。

 画面を凝視するアーデルの前に、いかつい魔王の姿が映る。なにやら苦しげに地面を這い、低い息を吐いている。

 

『アーデル……我が息子よ。聞こえているか』

 

「父上っ! 父上ーっ!!」

 

『我の事はもう気にするな。とにかく遠くへ逃げろ。自分の事だけ考えて、静かにしているんだ。いいな?』

 

「今どこにいるんですか!? 答えてください、父上!!」

 

 アーデルは必死に呼びかけたが、映像の相手が答えるはずがない。やがて、父の声がか細くなっていく。

 

『特に城の外の、野良の魔物には気をつけろ……。奴らに我々への忠誠心はない。お前どころか、弱っていれば我でも……』

 

 しゃべっている間、ちょうど画面端から、その魔物の一種らしき触手の怪物が父へと忍び寄る。そしてあっという間に父の下半身に取りついた。

 

『ああんっ♥️ らめえ♥️ そんなにずぽずぽしたらぁ、おしりがっおんなのこになっちゃうのおおおぉ♥️♥️♥️』

 

「ち、父上……」

 

 後ろの穴を犯されアへ顔をさらす父の姿を最後に、映像はとぎれた。後には夜の暗闇と静寂のみが残る。

 とうとう自分に味方はいないのだと思い知り、アーデルは森の中を孤独に、トボトボと歩きだした。

 

――

 

 ……それから3日ほど、アーデルは人目をさけ、人里はなれた場所をさまよい続けた。追っ手の目をかいくぐり、山を越え河を越え、夜の獣からも生き延びた。

 しかし、そんな逃亡生活がいつまでも続くわけがない。城からどれほど離れたかも分からないある森の奥で、アーデルはガックリと膝をついた。

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

 息も絶え絶えになりながら、彼は自身の姿をかえり見る。魔族特有の、自慢の青い肌はカサつき、あちこちすりむいている。着のみ着のままだったせいで、シャツもキュロットも、靴もアクセサリーも泥だらけになっていた。今の彼を見て、王子だと思う者などいないだろう。あわれな12、3歳の子供がいいところである。

 しかし、いつまでもそんな姿で逃げ回るのは、アーデルの王族としてのプライドが許さない。薄汚れたみじめな姿をさらすのは、もう耐えられなかった。

 

「くっ……この僕が、獣と同じように逃げ回るなど」

 

 はらわた煮えくり返る思いだったが、それを抑えて奥へと進む。すると運のいい事に、かすかに水の音が聞こえてくる。

 

「これって……」

 

 音をたどっていったアーデルは、目を見張った。木々の開けた場所に、とつじょ大きな泉が出現する。十人でも横たわれるほどの広さで、水は澄み、水面に周囲の木々と青空が鏡のように映っている。周りには青々とした芝生に花が咲き乱れ、小さな楽園のような風景が広がっている。

 アーデルは辺りをうかがい、水辺まで忍び寄ると、そっと服を脱ぐ。汚れた衣服を地面にたたみ、生まれたままの姿になって足を踏み出す。

 

「――冷たっ……」

 

 肌を包むひやりとした感触をこらえ、そっと体を浸けていく。真ん中の一番深い場所までいくと、ちょうどアーデルの股が水面に沈む程度だった。

 冷たさに慣れてきたところで、体を沈めて汚れを落とす。水中の小魚などが肌をくすぐり、うっすら生臭さが漂うのもガマンして、顔と頭をバシャバシャとすすいだ。

 ふぅ……と一息ついて、アーデルは水面に映った自分の顔に気づく。黒くまっすぐな短い髪に切れ長の目、黄色い瞳。なにより均等が取れ、大人びた風貌。

 王子の身分からさまざまに誉められてきた彼だが、外見に関しては誰しもが美形だと本気で言ってきた。もちろん、彼自身もそうだと思っている。体つきもだらしない部分はなく、うっすらと子供なりに筋肉をまとい、全身が美しい少年であった。

 どんなに零落しても、この外見の気品は消えまい。そう思って一人でほくそ笑んでいると。

 

「あれ? 君は誰?」

 

 不意に、木陰から声がした。アーデルが驚いて振り向くと、一人の人物が駆け寄ってくる。髪を腰までのばし、頭に花の冠をつけた若い女性だった。

 

「水浴び? 珍しいね、こんな場所まで」

 

「…………」

 

 馴れ馴れしく話しかけてくる女性を、アーデルは返事もせずに見つめる。それは彼が追われる身であったせいもあるが、もう一つ、大きな理由があった。

 

「かわいいな~。青い肌って事は魔族の子だよね? 久しぶりに見た~」

 

「……わっ、ちょっと!」

 

 女性が泉に入ってすぐそばに来たので、アーデルはあわてて立ち上がって飛びのいた。そして眼前の女性の姿を、遠慮がちに見つめる。

 ……なんと、その女性は一糸まとわぬ全裸であった。色白のみずみずしい肌で、体は肩から脚まで不恰好なところが一切なく、女らしいラインを描いている。豊かな胸はふっくらと丸く、若々しい形を保ち、頂点にある桃色のつぼみがツンと上を向いていた。腹部は対称的に細く絞られ、それが腰のなめらかな広がりを強調している。ぽつんと見えるヘソがまたすべすべとした肌に対してアクセントになっていた。下半身の要として魅力を放つその下は、ほどよい太さと丸みを持ったしなやかな脚がのびている。

 

 そして……その両足の間の部分。普段は秘すべきと教えられていた場所も、女性はためらいなく晒していた。アーデルの角度では正面からしか見えないが、それでも割れ目がうっすらと開いて体の"器官"を形づくっているのが分かった。ヘソ下のなだらかな丘は剃った跡もないのに全くの無毛で、周りの肌と変わらない白さだった。その美しさ……に加えていびつな幼さを備えた性器が、泉からはねた水に濡れていく。

 

(まずい……こんなの見たら)

 

 アーデルは顔を赤らめてうつむき、水中に縮こまった。両手で、見られてもいないのに水の中で体のある部分を押さえる。

 股間の部分に、みるみる血流が集まるのが分かった。身分が高いとはいえ、彼もウブな少年。女性の裸を目の前で見たりしたら、意思と関係なく勃起してしまう。

 敏感になったペニスが水に触れ、アーデルは一人でもじもじと悶えた。そんな彼の様子も気にしていないのか、女性はなおも近づいてくる。

 

「ねぇどこから来たの? 教えてよ~」

 

「なっ……!」

 

 女性が前屈みになり問いかける。その拍子に、アーデルの目の前に巨大な乳房がずっしりとぶら下がる。

 

「名前は? 年は?」

 

「!……きっ、気安く触れるな!」

 

 女性が手をのばした時、ついに恥ずかしさが頂点に達したアーデルはその手を振り払い、飛びのいた。立ち上がった拍子に股間があらわになるのを隠しつつ、彼は毅然とした口調で言う。

 

「僕の名はアーデル・セイ・シガドク! 魔族を束ねる誇り高き一族の王子だ! 子供扱いするのはやめてもらおうか!!」

 

「…………」

 

 女性はきょとんと首をかしげる。両手で性器を隠して内股になっているアーデルの姿は、なるほど滑稽であった。

 しかし、女性は何を思ったかさらにアーデルへとにじり寄った。口元には笑みが浮かんでいる。

 

「ねぇ、何隠してるのかな?」

 

「は、えっちょ」

 

「見せてよ~。危ないものじやないよね?」

 

「やめろ、近い……!」

 

 女性は笑いながら、股間を隠すアーデルの手をどけようとしてくる。アーデルが肉薄した女体に泡を食っている間に、隠していたモノはあっけなくあらわになった。

 

「あっ……」

 

「わあ、こっちもかわいい~♥️」

 

 女性が目を輝かせてはしゃぐ。アーデルのそれは、まだ幼いとはいえ笑ってしまうような小ささだった。ピンと上を向き、いかにもな興奮を示して震えてはいるが、そのサイズはせいぜい大人の親指ていどしかなかった。半分皮をかぶった亀頭は真っ赤になってカウパーを垂らし、毛も生えておらず、ちょこんとぶら下がる睾丸まで情けなく見える。

 自身もその小ささにコンプレックスがあるのか、アーデルは顔を真っ赤にして叫んだ。

 

「よせ、見るな! いったい何なんだ、お前は!」

 

 目に涙まで浮かべてそう言ったが、女性はまるで動じない。笑顔のまま、間近のアーデルへささやくように答える。

 

「私はね、ここに住むニンフなんだよ」

 

「に、ニンフ?」

 

「うん。自然の精霊だから、自然のままの姿で暮らしているの。 聞いた事ない?」

 

 混乱する頭で、アーデルは記憶をたどる。確かに城の図書室で記録を見た覚えがあった。ついでに全裸のニンフの挿し絵までついており、それで興奮した記憶もあったり無かったり。

 ……などと考えていると、女性もといニンフの手がアーデルのぺニスへ触れる。ひゃっ、と彼が小さく叫ぶと、その口がなんとニンフの口でふさがれた。

 

「んっ、んん!?」

 

 あまりに唐突な、そして初めてのマウス・トゥ・マウスにアーデルはびくりと体を震わせる。続けざまに、ニンフの手が彼のぺニスを軽くにぎり、上下にしごきはじめた。

 

「んんー!? んむ、ふんん、むっ」

 

 キスでほぼ口をふさがれた状態で、アーデルがせわしなく息をもらす。同時に、彼の体に今までにない感覚が走った。ニンフの手が動くたびにムズムズとしたくすぐったさが、股間から脳へと昇っていく。それがくり返されると、腰奥に何ともいえないもどかしさが溜まっていく。

 手の動きを続けながら、ニンフはぷぁ、と口を離し、唾液の糸がのびる舌をわざとらしく見せつけてから言った。

 

「気持ちいい? アーデルくん」

 

「ば、バカを……言うなっ」

 

「あれ? その顔……もしかしてキス以外も初めて?」

 

 切なげに歯を食い縛るアーデルを見て、ニンフはふと首をかしげる。アーデルは戸惑った顔で目をしばたかせた。

 

「キス、以外……?」

 

「…………ふふ♥️」

 

 その表情で何か察したのか、ニンフはぺニスをしごく手の動きを強くした。優しかった手つきが少しだけ乱暴になる。

 

「あ、あぁうっ!?」

 

 その瞬間、アーデルの口から小さな悲鳴が出る。ニンフの手が動くたびにちゅこちゅこと音が鳴り、ぺニスから伝わる感覚がさらに鋭くなった。

 下半身の意識が性器に集中し、しごかれる感触がしだいにハッキリとした"快感"に変わっていく。陰部に熱と性感が集まるのが子供ながらに分かり、未知の体験にアーデルの思考は真っ白になっていった。

 

「はぁ、はぁっ、うぅ」

 

 アーデルの口から湿った呼吸がもれる。そんな彼の耳元で、ニンフがイタズラっぽくささやいた。

 

「……やっぱり気持ちいいでしょ?」

 

「っ……」

 

「いいんだよ。それが自然なんだから……。ほら、楽にして……♥️」

 

 そう言って、ニンフの手つきがさらに巧妙になっていく。指先で裏筋や亀頭をうっすらと撫で、かと思えば睾丸をやわやわと揉みしだく。鈴口からはすでにカウパーがしたたるほどに溢れ、ニンフはそれを陰茎にまぶし、にゅるんと包皮をむいてみせた。

 

「はっ、ひっい」

 

「あ♥️ おちんちんビクビクしてきた♥️ 何だかヘンな感じするねー? なんだろうねー? ふふふ♥️♥️」

 

 亀頭を手のひらでクリクリと撫でられ、アーデルの体が小さく跳ねる。脚がぞわぞわと震えて縮み上がり、とうとう抵抗する力が失われていく。後ずさろうにも、泉の岸にぶつかってしまった。

 ふらついたアーデルを、ニンフが抱き止める。もはやされるがままになっている彼の陰部を、ニンフはちらと盗み見た。

 体液にまみれた陰茎、小さいながらもぷくっと膨れた亀頭、そして固く締まった睾丸。

 それらの様子に、ニンフはぺろりと舌なめずりをする。そしてぺニスを再び手で包むと、上下に素早くしごいた。腕ごと動かすストロークは、今までとは打って変わって激しいものだった。

 

「あああぁっ!?」

 

 それを受け、アーデルの目が白黒に点滅する。甲高い悲鳴をあげ、腰がひとりでにカクカクと動いた。

 それでも、ニンフの手は止まらない。根本から先端まで何度も擦り上げ、時にきゅっきゅっ、と締めつける。

 次第に、アーデルも体内に不思議な予感を覚えていた。今まで漠然とした快感を受けるばかりだったのが、腰奥から何かがこみ上げてくるような感覚がしはじめる。

 それはだんだんと強烈になり、腰から陰嚢を伝わり、ぺニス全体へと痺れるような疼きとなって昇っていく。陰茎が固く固く張りつめ、勝手に腰を突きだしてしまう。

 何か、何かが飛び出そうだ。そう思ってアーデルは必死で静止しようと、ニンフの腕を弱々しくたたく。ところがニンフはその手を空いた手で絡め取ると、目を細めながらささやいた。

 

「……もう出そう? 出ちゃいそう?」

 

「は……ぁ、そ、よく分かんないけど、でっ、出る、からぁ……」

 

「いいんだよ♥️ おちんちんの先っぽに集まってるの、みーんな出しちゃお? すっ……ごく気持ちいいから♥️」

 

「きもちぃ……? は、むっ、んんん……」

 

「んー……んっ、ちゅぱ、ちゅる、はっ、んちゅっ、んん……」

 

 手で弄るのに合わせ、ニンフはまたアーデルの唇を奪う。しかも今度は舌を差し入れ、相手の口内を好き勝手にねぶり回した。舌の腹や歯の裏を遠慮なく刺激され、アーデルの性感が一気に加速する。

 そして、ニンフはキスをしたままアーデルを抱き寄せた。女体の柔らかさ、人肌の温かさ、そして不思議な花の香りが全身に届き、アーデルはすがりつきたいような衝動に襲われる。

 一方で、ニンフの手淫がとうとう締めに入るかという風に激しくなった。

 

「んっ、んんー、ふぅーっ!!」

 

「ぷはぁ♥️ ちっちゃいの一生懸命あばれてるね♥️ いいよ、そのままびゅーびゅーしちゃお♥️ 気持ちよくなりたいのガマンして偉かったね♥️ ほーら、いっぱい出ておいで~? 三秒前~。さーん、にー、いーーーち……」

 

 焦らすようなカウントダウンに、アーデルの呼吸から余裕がなくなってくる。彼を悩ませていた性感は、それを手玉に取るニンフの手淫と、言葉での後押しによって解放された。

 

「ぜろっ♥️♥♥️️」

 

「――あっ、ああああぁぁっ♥️♥️♥️」

 

 その瞬間、アーデルの悲鳴とともに腰が跳ね上がり、ぺニスから白い体液が勢いよく放たれた。粘り気を持つそれはびゅるっ、びゅるるっ、という音とともに断続的に飛び出し、ニンフの手、下腹部、そして放物線を描いて二、三メートル離れた水面にまであちこちに散らばった。

 

「はーっ……はーっ……」

 

 アーデルの体が弛緩し、ニンフの腕の中に崩れ落ちる。感きわまって涙まで浮かべているアーデルの顔を覗き込み、ニンフは微笑みながら言った。

 

「いっぱい出たね~。よしよし」

 

「あ……今の、何……?」

 

 頼りない口調でたずねるアーデル。ニンフは笑みを崩さず、泉の水で自分とアーデルを洗いながら言った。

 

「心配しないで。さっきのは"射精"ってものだから」

 

「しゃ……せい?」

 

「えっとねー、男の子がえっちな事を考えたら、おちんちんが大きくなるでしょ? そこでさっきみたいに気持ちよくしたら、おちんちんから精子っていうのが飛び出るの」

 

 説明しながら、ニンフはアーデルの陰部を重点的に洗ってやる。水をつけて丁寧になで洗いすると、萎えかけのぺニスがビクンと震えた。

 

「精子、って……」

 

「男の子がつくる、赤ちゃんの素だよ。これが女の子の体の卵子と合体して、赤ちゃんになるの」

 

 ニンフが自身の腹をさすりながら説明するが、いまいち呑み込めなかったのかアーデルは首をかしげる。それに「まだ難しかったかな」などと笑って、ニンフがアーデルを抱き上げる。

 

「とにかく……男の子と女の子が一緒じゃなきゃ、赤ちゃんはできないの」

 

 そう言って、岸の芝生にアーデルを寝かせるニンフ。先ほどの"射精"の余韻で動けずにいる彼に、ニンフが上から体を倒し、顔を近づけて話す。

 そのニンフは、何故だか目の奥が笑っていなかった。口角をつり上げ、愉しげに暗い目を細めている。アーデルがぶるりと震えると、ニンフはこんな事を言い出した。

 

「……でもね、ニンフって女の子しかいないのよ」

 

「……なっ!?」

 

「だからね、協力してほしいの。久しぶりに来てくれたオ(・)ス(・)の君に♥️」

 

 横たわっていたアーデルの腕が、不意に何者かに押さえつけられる。見ると、いつの間にか何人もの女性が彼を取り囲んでいた。最初のニンフと髪型や背丈などは細かく違うものの、みな頭の花の冠や、まとう雰囲気はよく似ている。おそらく残らずニンフであろう彼女らは、またたく間にアーデルの手足を押さえ、体を好き勝手に弄りはじめる。

 

「あ、あくっ、うぅっ」

 

 乳首を吸われ、つままれ、全身を撫で回されたアーデルがもだえる。視界を覆うたくさんの女体。誰しも目を細め、彼をオモチャのように見下ろしている。すると夢のような裸身を晒すニンフたちから、また不思議な花の香りが立ち込めた。

 

(ああ……なんだろ、この匂い)

 

 アーデルの胸に、甘い心地よさが広がる。直後、なんと射精したばかりの彼のぺニスが再びムクムクと膨張しはじめた。

 それを見て、ニンフたちがそろって色めきたつ。

 

「わあ、また元気になった~♥️」

 

「どう? 精霊の精気を分けてもらった気分は」

 

「これで私たちも楽しめるわね」

 

 楽しみでたまらないといった様子で、アーデルの分身をつつき回すニンフたち。股間に鋭い快感が走り、アーデルはジタバタともがく。

 

「やっ、やめろぉ! 何する気だよ、お前ら!」

 

「さっき言ったじゃない。赤ちゃんつくるのに協力してって」

 

「……な、え?」

 

「見た事ないの? つまり……これ♥️」

 

 最初に会ったニンフが、アーデルの腹あたりににまたがる。そして上体をそらし、見せつけるようにして自身の"それ"に触れた。

 ニンフのつるりとした丘の下、生々しく妖しい割れ目を、二本の指でもって割り開く。にちゃ、という粘膜の音と共に、唇のようなものに隠された内部があらわになる。

 濃いピンク色の壁、そこの上部に小さな穴が一つ。そして下に、少し大きめの穴が、物欲しげにひくひくと動いている。アーデルはそれを初めて見るはずだが、何故かごくりと喉が鳴った。

 ニンフはその奥を指で焦らすように弄る。指先を光る粘液で濡らしつつ、こう続けた。

 

「ここが女の子の"膣"。普通はおまんこって言うんだよ。おちんちんを入れる場所」

 

「入れるって……どうやって」

 

「すぐに分かるよ。よく見ててね……キミと私の……初めての"セッ・ク・ス"♥️」

 

「セッ……お、おい、待てっ……」

 

 言い知れない不安にアーデルが起き上がろうとするが、他のニンフがすかさず押さえつける。またがっていたニンフが腰を浮かし、ぴくぴく震えているアーデルのぺニスを、膣の入り口にあてがう。

 そして、あっという間に体内にずぷんと呑み込んだ。

 

「はっ、おぉ――」

 

「あはっ、きたぁ♥️ 久しぶりの生おちんちん、きたぁ♥️♥️」

 

 アーデルが息を呑むのをよそに、ニンフは腰をなめらかに上下させはじめる。みずみずしい尻が何度も打ちつけられ、たちゅ、たちゅ、と肌のぶつかる音がする。目を白黒させるのをよそに、周りのニンフが口々に感想を漏らした。

 

「ふふ、やっぱり童貞クンだったのね。すっごく気持ちよさそう」

 

「わぁ~、泣きそうになってる。女の子みたい」

 

「どう? 初めてのおまんこの味は?」

 

「かっ、あ、うぅ……っ」

 

 外野からの声に、アーデルは反応すらできなかった。温かい肉壺。絡みつき、うねる細かいヒダ。絶え間なく分泌され、性器どうしが溶け合うような滑りをあたえる蜜。

 想像もしていなかった女穴の感触にただ驚き、浸っているアーデルを置いてきぼりに、ニンフは腰を持ち上げ亀頭だけを吸い、かと思えば根本まで呑み込んで腰を押しつけたりと、好き勝手に動き回っている。

 そのたびに、アーデルの体に痺れるような快感が走った。

 

「このまま大人しくしててね……。キミの体から出る精子、ぜーんぶ飲み干してあげるからねぇ……♥️」

 

「くっ……あ、あっ、またぁ……」

 

 一方的に犯されるアーデルの体内で、ぐるぐると衝動がうごめきだす。彼はその感覚に覚えがあった。つい先ほど味わった射精の前兆。頭の片隅に甘い期待が芽生える一方で、脳内にひやりとした恐怖が涌きだす。

 体中が弛緩し、頭が真っ白になるあの快楽。あれをまた味わわされれば、このニンフたちに逆らえなくなってしまう。そんな予感がした彼は、力を振り絞って声をあげた。

 

「お前らっ……いいのか!? こんな事したら、城の者が黙っていないんだからな! 謝るなら今のうちだぞ!?」

 

 すでに城は崩壊しているにも関わらず、アーデルは必死に虚勢を張る。しかし、ニンフたちは一瞬しらけた表情を浮かべた後、やれやれと鼻で笑った。

 

「もー……今さら怖い顔されてもなー」

 

「いさぎよく精液ぴゅっぴゅしてれば良いのにね」

 

「何を……むぐっ!?」

 

 反発しかけたアーデルの顔を、急に何かが上から押し潰す。視界は真っ暗になり、顔にぎゅうぎゅうと弾力のある重みがのしかかる。彼の鼻に、強烈な酸味のある香りが突き抜けた。

 何だこれは、とアーデルが混乱していると、上からニンフの一人が嘲笑する声が降ってきた。

 

「分かるー? アーデルくん。キミ今、おまんこの下敷きになってるんだよー?」

 

「ん、んー!? んぅーっ!!」

 

「あん♥️ 息がかかってる♥️ くすぐった~い」

 

 アーデルの顔の上にまたがったニンフはわざとらしく悶え、腰をゆらめかせた。アーデルの顔中に秘所が擦りつけられ、蜜がいくえにも塗りたくられる。

 

「あは♥ おちんちんも固くなってる。おまんこ顔にグリグリされて嬉しいの? ん?️」

 

「ふっ、ぐ……むぁぅ、へぅ……」

 

 アーデルは必死に息を交換しつつも、思考がまとまらなくなってきていた。他人の性器で顔を潰される状況。息苦しく、生温かく、湿っていて、匂いも容赦なく脳に染みる。何より屈辱的だ。

 しかし、何故かアーデルの体はどんどん興奮を高めていった。苦しげだった吐息がいつしか熱をおび、鼻が呼吸と関係なしに、盛んに性臭を取り込もうとする。ぺニスは以前にもまして固く張りつめ、ニンフの胎を求めて本能的に腰が跳ねてしまう。

 こんなのが人生初の"セックス"になるのだろうか。ボンヤリとアーデルが考えていると、上に乗ったニンフの二人が軽い調子でこう言った。

 

「そういえば、さっき城って言ったけどさー」

 

「もう噂になってるよ。魔族の王様がいなくなったって」

 

「……っ!?」

 

 ニンフの口からそう告げられ、アーデルの背筋がスッと冷たくなる。自分が今まで背負ってきた権威は、もう通用しないのだ。

 ショックを受けている彼へ、ニンフたちはさらに追い討ちをかける。

 

「さっきアーデルくん、僕は王子だーっていばってたけど……」

 

「今じゃただのガキンチョなんだよねー……それ、それそれっ!」

 

「あぶっ!? ぐぅむむっ、やめ、るぁっ」

 

 ニンフたちの動きがやにわに激しくなる。アーデルは呼吸のためにと開けた口へぬるついた陰唇をねじこまれ、欲望が先まで集まったぺニスをきつく締め上げられる。彼の頭に、衝動を解放しろとせっつく声が聞こえてくる。

 

「ガマンしなくていいんだよ♥️ 精子はおまんこに出すためのモノなんだから。遠慮しないで、い~っぱいこの中にぴゅるぴゅるしちゃおうねぇ♥️」

 

「あふぅん♥️ アソコとろとろになってたまんない……。私も早く欲しいよぉ。さっさと出してぇ」

 

「あら、この子自分から舐めてない?」

 

「足の指がぎゅーってなってるよぉ。もうイキそうだね」

 

 アーデルの頭が、迫る快感でいっぱいになっていく。もはやほぼ全ての意識が向いているぺニスを、ニンフがまた根本まで呑み込む。

 そして体内にもぐった陰茎の全身を、うねる膣肉が柔らかく包み込んだ。

 

「っ――」

 

 アーデルの腰が、弱々しく跳ねる。それが、快楽が頂点に達した合図だった。

 

「やぁん♥️ でたっ♥️ 男の子の童貞喪失生射精、いっぱいきてるぅ!! 私の膣内(なか)、びゅぅーってぇ!」

 

 膣内でアーデルのぺニスがビクンと脈動し、勢いよく精を放つ。小さいながらも何度も精液をポンプし、遺伝子を送り込もうと生殖本能をむき出しにしていた。奥には届かないが、膣壁のあちこちに執念深く種をまきちらす。

 

「あっ、んぁ、こっちも……っ」

 

 同時に、淫靡な匂いにあてられたのか、アーデルは射精と同時に、顔面をおおう秘所にむしゃぶりついていた。決して美味ではないはずなのに、まるで犬のように舌をのばし、性器の至るところを舐め回す。

 

「ひゃんっ、そんなしたら……あッ、くぃ、はぁっ、あっあああぁ♥️♥️」

 

 アーデルの舌が敏感な箇所にでも触れたのか、そのニンフは大きくわなないた。秘裂から、ぷしっと音をたてて透明なしぶきがあがった。

 ひとしきりグッと背をのばし、名残おしそうにアーデルの顔に股を押しつけてから、彼女はひょいと体をどける。

 

「ぷはっ……はぁ、はぁ……」

 

 仰向けになったアーデルが、大きく息をつく。顔は体液でベトベトになり、興奮のせいか表情か赤らみ、呆けている。

 遅れて、ぺニスを呑み込んでいたニンフも立ち上がる。膣内から充血してしおれた男根がくたりと腹にへばりつく。

 その姿はまさに精根尽き果てたといった様子で、鈴口から数滴の精液をこぼし、ぴくりともしない。

 しかし、そんなぐったりした彼をニンフたちはつかみ、抱えあげる。ニンフに囲まれると、あの花の香りでまたもやアーデルのぺニスが鎌首をもたげる。

 

「も、もうやだ……よして」

 

「ダ~メ。まだまだ種付けしてもらわなくちゃならないんだから」

 

 そう言って、ニンフの一人がアーデルを後ろから抱え、両足を開かせる。ちょうど場の全員に開脚して見せびらかすような形でぺニスが天を向き、アーデルは恥ずかしさでいっぱいになった。

 そこに、さっきまで顔に乗っていたニンフが近づいてくる。アーデルの脚の間に入り込むとその脚を押さえつけ、さらされたぺニスに自身の秘裂をあてがう。

 

「ん……っしょ♥️」

 

「あ、うぁ……」

 

 アーデルのぺニスはあっけなくニンフの膣内に吸い込まれた。落ち着くヒマもない二度目の交合の感触に彼は言葉も出なかったが、相手のニンフは構いもせずに腰を動かしはじめる。

 

「くぅ、あっ、ふっ、いぎっ」

 

「あぁん♥️ やっとエッチできる……。はっ、やっぱ、イイわぁ、これ……」

 

 合体しているニンフに合わせ、後ろのニンフもアーデルの腰をゆっくりとゆさぶる。自由を奪われた状態で、アーデルはただあえぐしかなかった。

 

「い、いぁ、んっ。えぅ、はひ、ひんっ」

 

 すでに疲弊しているにも関わらず、男根は早くも三度目の絶頂に向けて猛りはじめる。アーデルは肉体の単純さを恨みつつも、せめて意識は失うまいと歯を食いしばって反抗心を燃やしていた。

 そんな彼の耳元で、ふいに背中がわのニンフがささやいた。

 

「アーデルくん……ここでこのまま、私たちと暮らさない?」

 

「……な、に?」

 

「ここは普段だーれも来ないし……私たちの種馬になってほしいのよ。ねぇいいでしょ? 死ぬまで可愛がってあげるから♥️」

 

「……ふ、ふざけ……あっ!」

 

 アーデルが断ろうとした瞬間、後ろのニンフのゆさぶりが激しくなる。ぺニスに強い刺激が走り、アーデルはまともに口を開けなくなる。

 続いて、目の前にいるニンフも顔を近づけ、反対側の耳にささやく。

 

「意地はっても良い事ないよ~? だってキミ、もう家も家族もいないんでしょ?」

 

「……っ……うっ」

 

「だったらさ、ここで皆と新しい家族つくろうよぉ。子作り気持ちいいよ? 子供かわいいよ? もう王子さまの誇りなんて捨てちゃいなよ♥️」

 

「そうそう。みんなで楽しく暮らそ? キミはただ毎日がんばっておちんちんからドピュドピュせーえき発射してくれればいいんだから♥️」

 

「難しい事なんてなーんにも無いよ。素直に気持ちよくなって、セックス大好きなお猿さんになって……それだけ♥️ ね?」

 

「……あ、あぁ、あう、うっ、んぁ、んん」

 

 二人から代わる代わる惑わされ、それにセックスの快感が加わり、アーデルの思考が麻痺していく。ピストンが加速して射精欲が高まっていくにつれ、このまま死ぬまで絞り尽くされてしまおうかという迷いが、脳内にちらと浮かびはじめる。

 だが、彼はギリギリのところでそれを拒み続けた。自分は王子だ、尊ばれるべきなんだという自意識が、かろうじて心を折らせずにいた。

 

「おこと……わり、だっ。誰が、そんな……」

 

「……あーあ、そんな事言っちゃうんだぁ。……えいっ♥️」

 

「……はっ!? ぐ、ううぅう……っ」

 

 いきがろうとした矢先、強烈な膣の締めつけにあい、アーデルはあえなく絶頂を迎えた。口をあんぐりと開き、全身を震わせて無様に子種をささげる。それが一区切りついた後、つながっていたニンフはちゅぽんとぺニスを抜き、アーデルにこう言った。

 

「だったらさ……勝負しようよ。それに勝ったら、キミは解放したげる」

 

「……ほんと?」

 

「いいの? そんな約束して」

 

「大丈夫だって。ほら」

 

 そのニンフは自信ありげに、木陰の一点を指さした。それを見たもう一人のニンフも、納得した様子でうなずく。

 そのしぐさにアーデルは不安を覚えたが、抱えられたままの彼は結局その二人に運ばれるがままになってしまった。

 

「おーい、この子からご指名だよ」

 

 勝手に頼んだ事にされたそのニンフは、場にいる中ではいっとう背の高い者だった。少なくとも170センチ以上はあるだろう。しかし例によって全裸で、秘所からとろりと愛液を垂らしている。

 彼女に、アーデルを抱えていない方のニンフが何かを耳打ちする。背の高いニンフはうなずき、手近な木に手をついて、アーデルたちに向けて尻を突きだした。

 何のつもりだ、とアーデルが警戒していると、ニンフが彼を地面に下ろし、こう持ちかける。

 

「あの子とセックスして、相手を気持ちよくさせたら勝ち。向こうには何もしないように言ってあるから、好きなようにしていいよ」

 

「……いいんだな?」

 

「もちろん。それじゃ、がんばって~♥️」

 

 そう言って近くのニンフがアーデルの股間へ手をかざす。するとあの花の香りが漂い、ぺニスがぐんと奮い立つ。

 

「……ふんっ」

 

 ぺニスにならうようにアーデルも胸を張り、挑むような足取りで木陰のニンフへ歩み寄る。突きだされた大きめの尻と、十二分に潤んだヴァギナを前にして、彼は一度だけ深呼吸をした。

 

「勇気だして~。女の子が待ちくたびれてるよ~?」

 

「うまく挿入(はい)らなかったら、私たちが手伝ってあげるから~」

 

 バカにしたような声援が背中にあびせられる。内心でイラつきつつ、そのエネルギーは目の前の勝負に使おうと、アーデルはぺニスを片手に秘裂へあてがう。元々の背丈が違うので、小柄な彼は爪先立ちにならねばいけなかった。

 最初は表面を滑ってなかなか上手くいかなかったが、一度入り口をとらえれば、アーデルのぺニスは肉の洞窟に導かれるようにするりと侵入した。

 

「んっ……♥️」

 

「はっく、ああぁ……」

 

 根本まで突っ込み、アーデルは腰から崩れかける。温もりに満ち、入り込んだものを甘く締めつける女の生殖器。すでに二回味わっているとはいえ、いまだに慣れなかった。

 しかし、そのまま限界に達しそうになるのを、彼はすんでの所でこらえた。このセックスで主導権をにぎれば解放されるのだ。そう思い返し、脚を震わせながらも腰をくり出す。

 

「かはっ、はぁ、はぅ、ぁ」

 

 かすれた吐息とともに、へこへことピストンするアーデル。表情はすでに限界をうったえていたが、意地をかけてぺニスを奥へと突き入れる。

 実のところ、彼の腰振りははたから見ても大したものではなかった。経験も体力もなく、矮小なぺニスでもって、見よう見まねの貧弱な動きをくり返す。

 

「ん~、なんか頼りないな~。もっと思いっきり突きなよ」

 

「あんまり退屈させちゃダメだよー?」

 

「んん、いっぃ、おっふうぅ……」

 

 ギャラリーがヤジを飛ばしてくるが、言い返す余裕はなかった。動くたびにヒダがぺニスを撫で、射精感が加速する。ニンフは少しも動かず、無口でジッとしているだけだったが、アーデルにとってはそれでもガマンの連続だった。性器と性器を擦り合わせるという行為そのものが、彼の意識を舞い上がらせ、快楽の頂点へといざなう。

 

「くぁ、はっ、はっ、ひぃ、うっ、うぅ~……」

 

 徐々に脚の力が抜け、アーデルは相手の腰にもたれかかり、しがみついた。元から性行の駆け引きなど、かけらも身に付いていない少年。彼が快感を与えようとくり出す動きは、そのまま自身に何倍も大きい比率で返ってくる。抵抗すればするほど、彼は追い詰められていった。

 

 しかし。

 

「……はっ、は、くん、ふっ、ふっ、んっ、ふっ!」

 

 アーデルはあきらめなかった。精神が打ち砕かれる間際の、最後の意思の力。解放されるという一縷(いちる)の望みにかけ、疼きが増す男根をむきになって突き出す。

 ニンフの腹に手を回して相手を逃がすまいとし、腰の動きだけに全精力をそそぐ。消え入りそうだったピストンの音が、ぱちゅぱちゅと勢いのいいものに変わっていく。

 彼には信念があった。今は流浪の身でも、必ずいつか血筋にふさわしい地位に返り咲くのだと。そのために、ニンフたちに良いようにされるなどあってはならないと。

 

 ……そして、今この場に限って言えば、女を性技で魅了してやりたいという欲求もあった。見栄なのか男としての本能なのか、とにかく彼は自身の"オス"を思い知らせてやるとばかりに精いっぱい腰を動かす。

 その甲斐あってか、目の前のニンフがかすかに艶のある声をもらす。

 

「あ♥️ んっ……ん、ふふ」

 

「このっ……このぉっ!」

 

 もっと反応を引き出してやろうと、腰をがむしゃらに押しつけるアーデル。すると、ニンフが木についていた手が、少しずつ下へとずり落ちていく。

 しめた、脱力しているのか。そう思ってアーデルが一瞬だけ油断した、その時。

 

「……えいっ♥️」

 

「……っ!? わ、うわ、あぁぐっ」

 

 ニンフが唐突に上半身を前のめりにさせ、尻を高く突き上げる。背の低いアーデルは腰にしがみついたまま、上に持ち上げられていった。

 

「や、待て。やめろ、離せっ」

 

 踏ん張っていた足が宙に浮き、アーデルはじたばたともがく。しかし挿入しっぱなしのぺニスを抜かない限り身動きは取れず、しかもそのぺニスをくわえた膣内が、やにわに別人のようにグニグニと蠢きだした。

 

「はあぁく、や、おっ、あ、あ待てっ、~~っ……」

 

 アーデルがびくんと背をそらし、泣き出しそうな悲鳴をあげる。すがるようにニンフの背につかまり、地に着かない両足を振り回す。

 しかし彼の懇願も意に介さず、膣の刺激はみるみる増していった。陰茎を余す事なくくわえ込み、根本から先までまんべんなくヒダで撫で回す。絶妙な力加減でいつまでも甘く締めつけ、互いの性器が一つになったような感覚をアーデルに与える。

 

 アーデルの頭から、性交をやめて逃げるという考えが消えていく。温かくぺニスを愛撫する女体にとらわれ、思考の天秤が生存から快楽へと傾いていく。

 さっきまでのなけなしの気迫さえ失せ、ペースを握る余力はない。そんな彼をあざ笑うかのように、ニンフは腰をゆったりとゆらめかせながら精液を搾り取ろうとしてくる。元々の吸い込みにくわえて、尻が揺れるたびにアーデルのぺニスに新たな刺激が伝わる。

 

 最早なすすべなく、子猿のようにニンフにしがみつくアーデル。そんな彼に他のニンフたちが近寄り、両耳にささやいた。

 

「どうしたの~? すっかり動けなくなっちゃったねぇ♥️」

 

「……っ」

 

「もう降参したら? いくらやってもキミじゃ勝てないって♥️」

 

「……ぅ、まだ、だ……」

 

 往生際わるく言い返すアーデル。しかしニンフたちは意地悪く笑い、いやらしい視線をそろって向けていた。一人が口を開く。

 

「でももうイキそうじゃない? 素直にならないならお仕置きしちゃおうかな~」

 

「なにを……あァッ!?」

 

 呆けていたアーデルの声が跳ね上がる。後ろにいたニンフが、思いっきり彼の尻をひっぱたいたのだ。

 

「い……いた……」

 

「ほらほら、出すまで続けてあげようか? いち、にっ、まだまだ!!」

 

「あ、やめっ、ぎゃっ! あ、あいぎ、いた、ひぃっ!」

 

 ぱぁん、ぱぁん、と高い音が立て続けに森に響き渡る。手のひらが打ちつけられるにつれ、アーデルの尻たぶが赤くはれあがっていく。叩かれ、ひりひりと後をひく痛みが、やむ事なく肌にしみていく。アーデルは泣きそうになりながら、何度も短い悲鳴をあげた。

 そんな彼の姿が面白いのか、周りのニンフがわらわらと集まり、よってたかって尻たたきに参加しはじめる。

 

「私にも! 私にもやらせて!」

 

「うわ~お尻真っ赤。ホントに猿みたい……おりゃっ!」

 

「あォあっ、おま、えらっ、あぅ、ひ、ひぃっ」

 

 アーデルが必死に抗議しようとするが、ニンフたちはお構い無しに尻をたたき続けた。尻たぶに痛みが走るたびに彼は逃れようと腰をよじり、その動きはぺニスへと刺激をあたえる。逃れられない状況で、痛みと屈辱がつのっていった。

 しかし、何故だろうか。同時にアーデルの脳内に、かすかに悦びのようなものが芽生えていた。複数の他人から裸を見られ、精を搾られる痴態をさらし、何も出来ずに尻をビンタされ、嘲笑の言葉を吐かれ続け……。そんな恥辱の果てに、意識が逆転したかのような悦楽が訪れる。いつしか彼は鳴くのをやめ、代わりに背筋をぞくぞくと震わせていた。

 

「あ……はあぁ……うっ、ん」

 

「あら? この子なんか機嫌よさそうね」

 

「やだ~。こんなので嬉しがるとか変態じゃない」

 

「でも本当に嬉しいのかもよ。タマタマ上がってきてる」

 

「はぁ……はぁ……」

 

 ニンフたちがくすくすと笑みをもらす。見れば今つながっている目の前のニンフも、声を押し殺して笑っていた。

 しかし、アーデルの中にもう怒りはなかった。むしろ蔑まれるたびに、体の芯からえもいわれぬ法悦がわき上がる。

 彼の意識がぼやけていく中、ニンフの一人がこう言った。

 

「よーし、じゃ……ラストスパート♥️」

 

「……へ……ひゃあっ!?」

 

 その時、ずっと尻を突き上げていたニンフが一転、上体を起こし、腰を勢いよく下ろした。アーデルはぺニスを挿入したまま、座った彼女の下敷きにされる。

 

「う……うぅ」

 

 地面に背をつけた彼は、横たわったままうめいた。下半身に乗っかるニンフをどかす体力も気力も、今のアーデルにはない。

 そして……内心で、これからされる事に期待もしていた。もうすぐまた味わえそうなのだ。彼にとって最大級の原始的な快楽、あの射精の快感が。

 アーデルは精いっぱい首をもたげ、自分にまたがったニンフの背中を見つめる。ほどなくして、カエル座りの彼女が滑らかに腰をおどらせはじめた。

 

「あーっ! や、おぁ、おっ、んあ」

 

 今にも達しそうなぺニスをなぶられ、アーデルは上を向いたまま阿呆のようにあえいだ。たんっ、たんっ、と小気味よい音を立てながら、大きな尻が股間にたたきつけられる。陰茎の中をせり上がってくる精液に意識が集中し、ろくに言葉もつむげなくなる。

 周りにいたニンフが彼のそばに寝そべり、次々にからかいの言葉をあびせた。

 

「ね? 全然かなわなかったでしょ? このまま気持ちよくイッちゃいなよ♥️ 楽になれるよ♥️」

 

「素直に言いなよ~。ボクの負けです~……って♥️ ほら」

 

「あぁ……あ……っ」

 

「女の子一人も満足させられないなんて、弱っちい王子サマ♥️ 恥ずかしくないの?」

 

「あ、もう王子じゃないんだよ。ただのマゾガキだね♥️ マゾガキ♥️」

 

 アーデルの体が、敗北感と恥辱と諦めと、その他よく分からないごちゃごちゃな感情に塗りつぶされていく。自分がなくなっていくような感覚がする中、ぺニスの快感ばかりが膨らむ。またがっている無口なニンフが背をそらし、いっそう激しく腰を振りはじめた。いよいよ絶頂が近づいてきたその時。

 アーデルの目を、ニンフの一人が手でふさぐ。そして何人ものニンフがそっと耳元にささやいた。

 

「その気になってくれた? こんなの経験したら、もう戻ってこれなくなっちゃうよ♥️ お姉ちゃんたちから離れられなくなっちゃうよ?♥️」

 

「……っ……」

 

「キミはね、もうどこにも行けないの♥️ このままただのオスになって、私たちにおちんちんよしよしされてしあわせです~って鳴いていなきゃいけないんだよ?♥️ 分かる?♥️」

 

「あー……あぅ」

 

 暗闇の中で、甘い吐息とともに染みこんでくる言葉。脳に直接ひびくようなそれは、まるで催眠術のようにアーデルを支配していく。

 

「王子サマでもなんでもない、女の子にいじめられちゃう弱虫はね、おちんちんぐらいしか価値がないの♥️ 一生懸命ボッキして、どうかボクと子作りしてください♥️ 遺伝子を残させてください♥️ って、おまんこに情けなくお願いしなくちゃいけないんだよ♥️ ね、分かる?♥️」

 

「はぁっ……あっ、もう……」

 

「イキそう? だったらイク感覚と一緒に、さっき言った事をしっかり刻み込んじゃおうね♥️ ほら、おまんこにお願いできるかな~? 役立たずの弱虫おちんちんから、敗北おせーしぴゅっぴゅさせてください♥️ って」

 

「ほ~ら、卵子ちゃんが待ってるよ~?♥️ 難しい事はみんな忘れて……死ぬまで子作りしちゃおうねぇ♥️」

 

「あっ……あはっ、はっ……」

 

 投げかけられる言葉の数々に、アーデルはどんどん精神を削られていく。反対に快楽はどんどんつのり、ヴァギナに吸い上げられるように精液が尿道にのぼっていく。

 

 そして、ついに。

 

「あっ……あああああああああぁァッ!!!♥️♥️♥️」

 

 アーデルが弓なりに体をそらし、長い嬌声をあげる。今までガマンした分、勢いも量もこれまでにない射精がニンフの膣内で炸裂する。ねばっこく濃厚な、子供が複数回後に出せるとは思えないほどの精液が、びゅるびゅるといつまでも放たれる。睾丸を限界まで収縮させながら、小ぶりな性器が本能的に奥へ奥へと突き込まれた。

 その様子を見て、ニンフたちの顔がいっせいに輝く。

 

「わぁ~、出た出た♥️ 勝負あり~」

 

「腰がくがくしてる♥️ すっごい感じてる♥️」

 

「やっぱりキミ、無理やりされるの似合うねぇ♥️」

 

 楽しげな歓声をよそに、アーデルの真っ暗な視界にチカチカと火花が散った。

 三十秒ほどして、ようやくニンフが射精のおさまったぺニスを抜く。何度も種を吐いたそれはさすがに萎えきって、ぽとりと頭を垂れる。ニンフの性器から、ドロドロとした子種が垂れた。

 

「はい、お疲れ様♥️」

 

「あー……あー……」

 

 アーデルの目をふさいでいた手が、ようやくどかされる。まぶしい光が降り注ぎ、彼の視界に何人ものニンフたちが映る。

 惜しげもなくさらされたみずみずしい肌、若々しい容姿、男ならみな垂涎であろう女体。ただし、彼女らはそろって不気味な、かつ淫靡な笑みをアーデルに向けていた。

 彼の胸中に浮かぶ、一抹の恐怖。しかしそれ以上に、彼女らにもっと犯されたいという願望が、ムラムラと燃え上がっていた。今まで味わった事のない性感と被虐のカクテルに、彼はいつしかすっかり酔いしれていた。

 自身でも気づかないうちに、彼の口が動く。

 

「もっと……」

 

「ん?」

 

「もっと、してくだしゃい。ぼくのよわむしおちんちんから、きもちいいのぴゅっぴゅさせてくだしゃい……」

 

 うつろな目をしながらつぶやいた言葉に、ニンフたちが顔を見合わせる。その顔は愉悦に満ち、淫らに頬を染めていた。

 誰からでもなくアーデルに向けて手をかざすと、またあの花の香りが広がり、男根が不自然なほどに猛り狂う。それを見て、アーデルは壊れたような笑みを浮かべた。

 

「そー……れっ♥️」

 

「あぁ♥️ ああぁ、おおっ、お♥️」

 

 ニンフの一人が、アーデルに覆いかぶさる。昨日までとは別人のようなアーデルのあえぎ声が、いつまでも森に響き渡っていた。

 

――

 

 ……それから、一ヶ月ほどのち。

 魔族の領地だった場所をふくめ、世界中の人々のもとへ、何匹もの鳥が空から降りてきた。カラス、白鳥、オオワシ……大きさも種類も違う鳥たちが目の前にあらわれ、人間もそれ以外の種族も眉をひそめた。

 しかし、その鳥たちから魔法で映像記録が出力されると、人々はそろって驚愕した。

 

 そこにはなんと、青い肌の魔族の少年が、全裸で開脚してダブルピースする姿が映っていた。あらわになった股間はなぜか精液まみれで小さくなり、周囲にはこれまた股間を精液てよごしたニンフたちが、より集まって画面を見つめている。

 映像の中のニンフたちは、明るい調子でこう言った。

 

『いえ~い! 世界中のみなさん、見てるぅ~?』

 

『さっそくですが見てください。こちらのお子さんは……なんと! あの魔族の王子、アーデル・セイ・シガドクくんで~す』

 

『……ど、どうも』

 

 少年は笑ったままうなずいた。例外なく大衆はざわついたが、ニンフは調子を変えずに続ける。

 

『見ての通り、アーデルくんは私たちの虜になってくれました♥️ 種馬として一生エッチしてくれると約束してくれたんです』

 

『つまり、魔族の権力はもうありません! 長かった支配も今の戦争も、すっかり終わるのです! 拍手~!』

 

 この段階になって、人々の顔によろこびの色が浮かぶ。対して、ニンフたちは相変わらず笑い、しかしどこか残忍な表情をして言った。

 

『これから先は、私たちが王族の血筋をつないでいきます。だから魔族の方々も安心してくださいね♥️ 無駄な抵抗はしちゃダメですよ♥️』

 

『とにかく……元・王子サマがこのザマでハッピーエンドという事で♥️ セックスは世界を救う! 以上です♥️』

 

 ……そこで映像はとぎれた。この嘘のような記録に人々はみな半信半疑だったが、それから先は本当に紛争も亡命騒ぎなども特になく、魔族の勢力圏はおだやかに消えていった。魔王の国に住んでいた魔族の民たちも、あの映像のアーデルの痴態を目の当たりにして戦意が起きず、ろくに抵抗もせずに難民と化していった。

 

 かくして、世界は少しだけ平和になった。アーデルの行方はあれきり明かされないが、今でもどこかで、幸せなセックスをしているに違いない。

 


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