BanG Dream!~happy? or Un happy~ 作:TRcrant
投稿する日付を勘違いして間違えて削除してしまいました。
難易度について、重要なお話がありますので、お手数ですがご一読いただけると幸いです。
朝、いつものように身支度を済ませた俺は自室でスマホを見つめていた。
「………はぁ」
そして、静かにため息を漏らした俺はスマホを鞄にしまうと、家を後にする。
今日はいよいよ文化祭当日。
天気も雲一つ無い晴天という非常に気持ちの良い日を迎えた。
だが、俺の心の中は、外の天気とは真逆の状態だ。
その理由は、昨日の出来事でしか無かった。
思い出すのは、昨日の屋上での一幕だった。
有咲は、突然俺を屋上に連れて行くと、いきなりフェラをしてきたのだ。
突然のことに驚きながらも、俺は有咲を止めた。
昨日の有咲は、どう見てもおかしかった。
有咲から誘ってきたのもそうだし、フェラや下着を脱いで恥ずかしい所を見せてくるなんて事は、普段の有咲なら絶対にしないようなことだった。
(あの時は気が動転していたから気づかなかったけど……あの時の有咲。何だか焦っていたような気がする)
それはまるで、必死に何かを抑えているかのような感じだった。
あの後、俺は有咲に電話を掛けた。
俺の言葉が有咲を傷つけてしまったのであれば、謝らなければならないと思ったからだ。
ついでに、あのような行動をした理由も聞ければとも考えていたのだが、結局電話に出ることも無く、メールを送っても返事は無かった。
(まあ、直接会って謝れば良いか)
電話で謝るなんて誠意を感じられないかもしれないし。
そう考えた俺は、一秒でも早く着くために有咲の家に急ぐ。
だが……
「え、先に行ったんですか?」
「ええ、そうなのよ。何でも、生徒会の用事が出来たから、とか」
有咲の家にいつものように行った俺に有咲のおばあさんから告げられたのが、今の内容だった。
俺は有咲のおばあさんに頭を下げて一人で学校に向かう。
(これまで、有咲と付き合ってきたけど、先に行くなんて……)
返信が無いこと以上に、一番ショックだった。
有咲とはこれまで何度も言い争いをしたり喧嘩をしたことはあった。
それでも、有咲は家で俺が来るのを待ってくれていた。
『さっさと行きますよ。斉藤君』
とまるで当てつけのように満面の笑みを浮かべながら他人行儀で話しながら。
そして、俺が謝って仲直りするというのがいつもの流れだった。
……一応言っておくが、俺が折れてやったわけでは無い。
実際に俺が悪いと思ったから謝っているのだ。
(いやいや。誰に釈明してるんだ? 俺は)
何だか色々と変になってしまったが、話を戻すとそんな有咲が俺が迎えに行くのよりも先に、学校に行くなんて事は考えられるわけも無く、初めての経験に、俺は頭の中が混乱していたのだ。
「氷川先輩ッ」
「はい。どうしたんですか?」
学校に着いた俺はたまたま鉢合わせになった氷川先輩に声を掛ける。
「あの、今日って何か生徒会関連で緊急の用事とかってないですか?」
そして、俺は疑問を投げかける。
「いいえ、そのような物は無かったと思います。手伝っていただけたおかげで準備は問題なく進んでいるはずですので」
「そう、ですか」
氷川先輩の言葉に、俺はさっと血の気が無くなっていくような感覚に襲われる。
「……何があったのかは分かりませんが、市ヶ谷さんとお話しすることをおすすめします」
「……はい」
有咲がらみのことだと見抜かれていたようで、俺は氷川先輩のアドバイスに、小さい声で相槌を打つことしか出来なかった。
氷川先輩が去って行き、俺は廊下の窓際で一人心の中でため息を漏らす。
(はぁ……有咲)
文化祭当日ということもあってか、学校は喧騒に包まれていた。
あっちこっちから、最後の仕上げを急ぐ生徒達の声が聞こえる。
「茂君? 大丈夫?」
そんなことを考えている俺にかけられた声に、俺はその方向を見ると、そこには心配そうな顔をしてこちらを見つめてくる戸山さんがいた。
「ああ。大丈夫だよ」
「そう。それなら良かったよ!」
彼女は安心したのか、ほっとした表情を見せた。
(ん?)
その時、戸山さんの後の方……有咲のクラスの教室から有咲が姿を現わした。
有咲はスタスタと階段の方へと歩いて行く。
そして、階段の所にさしかかった時、階段の方から男子生徒が姿を現わしたのだ。
その男子生徒は、おれがよく知る人物で、亮だった。
「え……」
階段のところですっと現れた亮は、そのまま有咲のと同じ方向に歩き出すと、自然な動作で有咲の横に並ぶと歩いていった。
「どうしたの? 茂君……あ、有咲だ」
俺の視線をたどるように後ろに振り返った戸山さんは、有咲の存在に気付いたようだ。
「有咲、どこかに行くみたいだけど……。あ、生徒会の仕事かな?」
確かに有咲達は生徒会室がある方向へと向かっているように見える。
しかし、それにしても早すぎる気がする。
今日は学校の見回りをすることになっており、俺も例によってその手伝いをすることになっている。
今日の見回りが、俺の生徒会で行う手伝いの最後だった。
そして、その見回りをするために、一度生徒会室に集まって白金先輩や氷川先輩と打ち合わせをすることになっていた。
主な内容は、どこを誰が見回りをするのか、そしてそのローテーションなどだ。
だが、その打ち合わせをする集合時間は、まだ先のはずだ。
これは、白金先輩達のクラスの出し物の手伝いを出来るようにと言う配慮による物で、有咲も俺と同じ時間の集合時間だった。
緊急の用事が発生したために、生徒会室に向かっているという可能性も考えられるが、それはすぐに否定される。
(いや、氷川先輩は言ってたじゃ無いか。”今日は特に異常も無いので、予定通りの時間に集合”って)
あの言葉が嘘ではない限り、有咲が生徒会室に行く必要は無い。
そもそも、氷川先輩が嘘をつく理由もないのであれだけど。
それに、隣を歩く亮にも疑問がわいてくる。
「……? 茂君、どうしてそんなに深刻な顔しているの?」
戸山さんが不思議そうな顔で俺のことを見つめながら訊いてきた。
「いや、実は昨日有咲とちょっとあってね」
俺は彼女に有咲と喧嘩をしたことを話した。
詳細なことは言えるはずも無く、仕方なくアバウトな言い方になってしまった。
「そっかー。それで、茂君の様子がおかしかったんだ」
「ああ。そうなんだ」
戸山さんは納得してくれたようで何よりである。
「……ねえ、茂君」
すると、戸山さんは真剣な面持ちになって言った。
「茂君、有咲のこと……」
そこで一度言葉を区切り、大きく深呼吸をして再び口を開いた。
「有咲のこと好き?」
彼女の言葉を聞いた瞬間、心臓が大きく跳ねたのを感じた。
一瞬だけ思考停止してしまったものの、すぐにハッとして答える。
「もちろん好きだよ」
「本当に?」
間髪入れずに戸山さんは質問を返してきた。
俺は考えること無く即答で頷く。
「そっか。分かった」
それを見た戸山さんはそう相槌を打つ。
「じゃあ、仲直りしないとダメだね!」
そして、そう言いながら俺に笑顔を向けた。
戸山さんの言う通り、早く有咲と仲直りするべきだと言うのは分かる。
でも……
(有咲、話をしてくれるかな?)
俺は心の中で不安に苛まれる。
なにせ、昨日からずっと有咲に連絡を取ろうと試みているが、全く連絡が取れていないのだ。
電話もメールも無視されている状態が続いている。
その末が、今朝の惨状だ。
「うん。そうだよな」
俺は戸山さんの方に向き直り、そう返すしかできなかった。
頭の中では、行くべきだというのは分かっている。
でも、足が動かないのだ。
先ほど見た亮の姿が、俺の足を止めてしまっていた。
「……ねえ、茂君。一つ提案があるんだけど、いい?」
戸山さんは少し考え込むような仕草を見せ、やがて俺に向かってそんなことを言ってきた。
「何? 戸山さん」
俺は首を傾げて戸山さんに聞き返した。
「あのさ、私が有咲と話をしてみようか?」
「え!?」
戸山さんの予想外の提案に、俺は思わず声を上げてしまった。
「有咲、本当は茂君と話がしたいと思うんだよ。でも、きっと素直になれないんじゃないかなって思うの。だから、私が有咲と話をしてみるよ。 そうしたら、有咲と茂君、仲直りできるかもしれないでしょ?」
戸山さんは俺にそう説明してくれた。
確かに、戸山さんの言うとおりだ。
(とはいえ……)
俺の中で葛藤が起こる。
何でも人任せというのはあまり良い物でも無いのも確かだ。
ここは男の俺が、しっかりと話をするべきだ。
(でもなぁ……)
戸山さんの提案はとても魅力的だ。
有咲が、俺を避けるようになったきっかけが昨日のことだというのは、あくまでも俺の想像の域を出ない。
もしかしたら、別の理由だという可能性だって捨て切れ無い。
それに、俺が行っても話をしてくれる可能性も、あまり高くは無い。
第三者である戸山さんが間に入れば話は別だろう。
それに、何よりも戸山さんと有咲は友達だ。
戸山さんの方が適役なのは明らかだ。
それに有咲と亮のあの後ろ姿には、どこか嫌な予感を感じさせずにはいられない。
もし俺の嫌な予感が的中したら、その時は有咲を傷つけることになるかもしれない。
もちろん、俺の考え過ぎの可能性だって捨てきれない。
偶々鉢合わせになったとかの偶然で、ああいう風に見えたということだって、十分考えられる。
俺は一生懸命考える。
そして―――――
ということで、これが最後のアンケートになります。
今回の結果が、ハッピーエンドか否かを決めるものとなります。
主人公に取らせたい行動をお選びください。
得票数の多い行動を主人公がとります。
期限は一週間後の26日までとさせていただきます。
皆様の貴重な一票をお待ちしております。
これまで実施しておりました難易度に関するアンケートですが、これまでお寄せいただいた読者の方からのご意見やアドバイス及び、有咲編での進捗状況などを鑑みまして、香澄編の方式に戻す方向で進めていくことになりました。
理由の一つとしまして、沙綾編のプロットを新案で組み立てたのですが、ルート分岐が非常に多く(大まかですと、数百通りほど)なり、構築が困難であるのと、難易度の予想が付けられない(想定していたよりも高まってしまう)状態になる可能性が高いことが考えられるというのがあります。
何事もシンプルが一番だと言うことを身にしみて学びました。
今回は難易度のバランス関係で、読者の皆様には多大なご迷惑をおかけしましたことを、この場にてお詫び申し上げます。
詳細は難易度のバランス調整に関するアンケートの活動報告に、追記という形で記載いたしましたので、ご一読いただけると幸いです。
主人公の選択は
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―――二人の後を追いかける
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―――二人の後を追いかけない
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―――香澄にお願いする