※この作品はR-18です。

BanG Dream!~happy? or Un happy~   作:TRcrant

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*注意*

・本作は読者の皆様のアンケートの結果によって展開が変わる読者参加型作品です。
展開によっては、人によって胸糞及び鬱展開と感じられる場合がございます。

・本作品内には陵辱系や寝取られ系の描写が入る場合があります。

・本作のアンケートの選択肢、及びその選択肢の結果で理不尽(想像としていた物と違う)に感じられる物がある場合がございます。

・本作品は他のヒロインと別の世界線の話になります。
よって、主人公の設定が他のヒロインとは異なる場合があります。
また、物語の展開が他のヒロインと同じ場合がありますが、選択肢の結果が同じである(あるヒロインの時は悪役だったのが、違うヒロインの話では味方になっていたりなど)とは限りません。


後書きにて本作についての説明がありますので、ご一読いただけると幸いです。
それでは、本作をお楽しみください。


沙綾編
一日目


「ん……」

 

ふと、目を覚ました俺は枕元に置いたスマホを手にすると、時間を確認する。

 

「ゲッ!?」

 

寝坊とは言えないものの、かなりギリギリな時間に、俺は眠気などどこかに吹き飛んでいった。

俺は慌てて仕度をすると、カバンを手にして自室を後にした。

 

「あら、茂おはよう。今日も沙綾ちゃんのところよね?」

「ああ。行っていますッ!」

 

階段を降りたところでばったりと会った母さんとの話もそこそこに、俺は家を飛び出していった。

 

 

 

 

 

俺、斉藤(さいとう) 茂(しげる)は、どこにでもいる学生だ。

学校の成績が良いとか、天才だとかそんなものは一切なく、本当に普通の学生と言っても過言ではない。

家族構成だって、両親に弟の明(あきら)に俺という、これまた普通な感じだし。

そんな俺にも、一つだけ違う所がある。

 

「いら……茂。遅刻だよ」

 

カランコロンという音を立てながら扉を開けると、レジのところに沙綾が立っていた。

 

「わ、悪いっ」

 

沙綾の指摘に、俺は慌てて謝る。

 

「ふふ、冗談だよ」

 

そんな俺に、沙綾はクスクスと笑いながら言ってきた。

 

「すぐに着替えてくる」

「うん。今日もお願いね」

 

俺は沙綾の言葉を聞きながら、ユニフォームに着替える(とは言ってもエプロンを着るだけだけど)べく、奥に向かうのであった。

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ」

「あら、沙綾ちゃん。今日も旦那さんと仲良くお手伝い?」

 

沙綾の隣でエプロンを身に纏って店頭に立っていると、お店に入ってきたおじいさんがクスクスと笑みを浮かべて声をかけてきた。

 

「も、もうおじさんっ……からかわないでくださいよ」

「ごめんなさいねぇ。でも、いつも仲良さそうにしているんだもん」

「うぅ……」

 

恥ずかしそうに顔を赤くする沙綾を見て、おじいさんはさらに楽しそうな表情になる。

そこにやってきた同じくエプロンを身にまとっている男性が、ここの店主にして、沙綾の父親である亘史さんだった。

 

「沙綾、茂君。そろそろ時間だから上がって良いぞ」

 

亘史さんは、時計を見ながら俺たちに声をかけた。

 

「はい。それじゃあ茂、上がろっか」

「おう。それじゃあ失礼します」

 

俺は沙綾に促されるようにその場を離れると、エプロンを脱いで鞄を手にして店頭に出る。

 

「それじゃあ、行ってきます」

「失礼します」

 

そして、俺たちは一緒に山吹ベーカリーを後にするのであった。

 

 

 

 

 

俺と沙綾は恋人同士だ。

元々家族ぐるみの付き合いで親しかったわけだが、恋人になったのはほんの数か月前のこと。

親しすぎてそういう関係になれなかったのかな、などと考えていたりもする。

そんな俺の日課は、朝にバイト(沙綾の父親である亘史さん達から手伝ってもらうのは申し訳ないからという理由でバイトという形になっている)して一緒に学校に行き、放課後も部活の練習がない日には一緒に帰ってバイトをするという感じだ。

そんな俺にはある悩みがある。

それが……

 

「沙綾、週末の件だけどさ」

「うん。大丈夫、だけど……」

 

隣を歩く沙綾に尋ねると、沙綾はチラリと俺の方を見つめてから口を開いた。

 

「茂はしたいんだよね?」

「そりゃあな」

 

不安げな様子の沙綾に対して、俺ははっきりと答える。

俺たちは、付き合ってからという物の手をつないだりキスはしていたりするのだが、それ以上のことができないでいた。

タイミングが中々合わないのが原因だが、それが今週末に俺の家と沙綾の家の人たちが何やら予定があって集まるらしく、うまくすればセックスができるのではないかという結論に至ったのだ。

それが、さっきの沙綾の答えで確定したのだ。

 

「……うん、いいよ。しよう」

「ありがとう」

 

沙綾は覚悟を決めたのか、俺の目を見てはっきりと答えた。

 

「でも、中学の時みたいに部活サボったらこの話は無しだからね」

「う゛……気をつけるよ」

 

付け加えるように口にした沙綾の言葉に、俺は冷や汗を掻きながら返事をする。

中学時代、バスケ部で俺は親善試合で良い成績を残せればそのままエースとして試合に出られるところまで行っていたのだが、それを決める大事な試合当日に沙綾の母親である千紘さんが体調を崩したという連絡が入り、山吹ベーカリーの手伝いを優先して試合に出ることを放棄したのだ。

結果、俺はその後試合に出させてもらえることも無かったわけだが、俺はあの時の自分の選択を後悔していない。

それに、今もバスケ部に入っているし、良い所まで行っているのだから、なおさらだ。

俺は今週末が待ち遠しく思いながら沙綾と一緒に道を歩くのであった。

 

 

 

 

 

俺と沙綾が通う、花咲川高校は元々女子校であったのだが、近年の少子高齢化のあおりを受けて共学化になったらしい。

とはいえ、男女比は1:9だったりもするのだが。

 

「おはよう、茂。相変わらず彼女と登校とは、うらやましいな、おい」

「ああ亮-か。だったらお前も彼女の一人作ったらどうだ?」

 

教室に入って自分の席に鞄を置いた俺に話しかけた黒髪の男子生徒、鈴木(すずき) 亮(りょう)が爽やかな表情を浮かべながらからかう口調で言ってくるのを聞いた俺は、そう切り返す。

 

「んー、今はやめとくわ」

 

そんな俺の言葉に、亮は少しだけ考え込む仕草をするとそう言ってくる。

彼とは、ここに入学して最初に出来た友人と言うこともあって、こうして他愛のない会話をしていたりする。

ふと、何かを思い出したのか、俺から離れていく亮を見送りつつも、俺はクラスの女子であり沙綾の友人である戸山さんと楽しげに話をしている沙綾の方に視線を向けた。

楽しそうに会話をしている沙綾は、俺の視線に気づいたのか、こちらを見ると笑みを浮かべながら手を振ってくるので、俺もまた手を振り返す。

そうこうしているうちに予鈴が鳴り、いつもの一日が始まるのであった。

 

 

 

 

 

昼休み、俺は沙綾と沙綾の友人でもあり同じバンドのメンバーでもある市ヶ谷さんと牛込さんと戸山さんと花園さんの五人と一緒に昼食を食べていた。

 

「はい、茂」

「ん、サンキュー」

 

弁当箱に入った卵焼きを箸でつまんで差し出してきた沙綾に、俺は笑顔で礼を言うと、そのまま口に入れる。

 

「おいしい?」

「ああ、うまいよ」

「よかったぁ……」

 

ほっとしたような笑みを浮かべて喜ぶ沙綾に、俺は思わずドキッとする。

 

「「「「「じー」」」」

 

そんな俺たちを、市ヶ谷さん達四人がじっと見つめていた。

その視線は、まるで何か言いたいことがあるかのような感じだった。

 

「どうしたんだ? 牛込さん 」

「えっ!? えっと、あの、えっとね……あ、有咲ちゃん」

 

俺は近くにいた牛込さんに声をかけると、牛込さんは驚いたように肩を大きく跳ねさせて市ヶ谷さんの方に話を振った。

そんな牛込さんに、市ヶ谷さんはため息をつく。

 

「はいはい。茂と沙綾は付き合ってて、しかもラブラブだってことは分かってるから。いちいち見せつけなくてもいいんじゃないのって思うだけだよ」

「ラブラ!? そんな見せつけてなんていないんだけどな」

 

市ヶ谷さんの言葉に、沙綾は恥ずかしそうに声を上げる。

そんな沙綾に、市ヶ谷さんは呆れたような表情でため息をついた。

 

「はいはい、ごちそーさま。まったく、よくやるわ……」

「もう、有咲!」

 

市ヶ谷さんの言葉に沙綾は顔を赤くしながら抗議の声を上げた。

しかし、市ヶ谷さんは気にした様子も無く、どこか小悪魔めいた笑みを浮かべていた。

 

「でも、あーんいいなぁ」

 

そんな中、戸山さんがうらやましそうに声を上げる。

 

「ねえ、私も”はいあーん”して良い?」

「か、香澄!? 何言ってんの!?」

 

戸山さんの唐突な発言に沙綾が慌てる。

 

「ええ~、別に良いじゃん。」

「良くないよ! 茂は私の恋人なんだから! あ、あーんは私だけがするのッ」

 

沙綾は顔を真っ赤にして必死な様子で声を上げる、

 

「え? 私、さーやにあーんしようかなって言う意味で言ったんだけど」

「え?!」

 

戸山さんの発言に、沙綾はピシッと言う音がしそうなほどに固まった。

 

「モテモテだね、茂」

「ま、まあな……」

 

そんな中からかうように言ってくる花園さんに、俺は照れくさくて頬を掻く。

沙綾は俺と付き合う前はどこか頼りになるお姉さんといった感じだったが、俺と付き合うようになってからは、時々甘えん坊になってかわいい一面を見せてくれるようになった。

この食べさせ合いもその一環だったりする。

……まあ、いつもそれでからかわれるのがオチなんだが。

そんなこんなで、俺たちは楽しく昼食を取るのであった。

 

 

 

 

「茂、行こ?」

「そうだな」

 

放課後、声を掛けてきた沙綾に相槌を打つと、鞄を手に持って席を立つ。

 

「二人とも、また後でね」

「あ、ああ」

「ふふ、待ってるね」

 

俺たちに戸山さんが手を振りながら見送ってくれた。

”後で”というのは、この後山吹ベーカリーに遊びに行くという意味だろう。

そんな戸山さんの様子を見て、俺と沙綾はお互いに顔を見合わせて微笑む。

 

「じゃあ、行こうか」

「おう」

 

俺は沙綾の手を自然な動作で握ると、そのまま手をつないで教室を後にした。

こうして二人で歩くのは何度目だろうか。

初めて握った時はお互いに意識していたせいもあってぎこちなかった気がするが、今ではすっかり慣れてしまった。

むしろ、こうしていないと落ち着かないくらいになっている。

 

「茂の手、あったかい」

「沙綾もあったかいぞ」

 

繋いだ手がお互いの体温を伝えてくる。

そのぬくもりを感じていると、沙綾がクスリと笑みを浮かべた。

 

「どうしたんだ?」

「なんか、こういうやり取りが幸せだなあって思ってさ」

「……確かにな」

 

沙綾の言葉に、俺は同意するように笑みを浮かべる。

 

「でも、茂と恋人になれて本当に良かったって思うよ」

「それは俺も同じ気持ちだよ」

 

沙綾の言葉に、俺は心の底からの本音で返す。

 

「ふふ、ありがとう」

 

沙綾はそう言うと、俺の肩に頭を預けるようにもたれかかってきた。

 

「沙綾、歩きづらいんだが」

「もぅ……ちょっとだけ、このまま歩かせてほしいな」

「しょうがない奴め……」

 

そう言いながら、俺は沙綾の好きにさせることにした。

そうしてしばらく歩いていると、俺たちは目的地の山吹ベーカリーの前に着いた。

 

「ただい……あれ」

「母さん?」

 

お店の中に入った俺達は、なぜか店内に母さんと亘史さんに千紘さんが揃っていることに首を傾げていた。

 

「おかえりなさい、沙綾。茂君」

「た、ただいま、お母さん」

 

沙綾は千紘さんに何とも言えない表情を浮かべながら相槌を打つ。

 

「ちょうど良かった。実はね、茂に大事な話があるの」

「大事な話?」

「ええ」

 

母さんの返事に、俺は思わず身構えてしまう。

 

「単刀直入に聞くわ。茂、今週いっぱい山吹さんのお家で過ごしてもらえない?」

「……え?」

「ええええッ!!?」

 

予想外すぎる提案に、俺は一瞬頭が真っ白になったが、それは沙綾の驚きの声ですぐに正気に戻った。

 

「いやいやいや、なんでだよ」

「それがねぇ……」

 

俺の疑問の言葉に、母さんはその理由を口にした。

何でも、今日から家の改修工事が入るらしく、その間どこかで暮らす必要があるらしのだ。

ところが、アパートを借りる日付を一週間、勘違いしたようで、それまでの間母さん達は駅前のホテルで過ごすことになったらしい。

そこで問題になったのが、宿泊代で三人一部屋分が限界とのこと。

 

「それで、茂には悪いけど山吹さんのところにお世話になって欲しいの」

「いや……俺はともかく千紘さん達が迷惑なんじゃ……」

「私たちは全然大丈夫よ。それに、沙綾もその方が嬉しいでしょう」

「ちょっ、お母さん!」

 

千紘さんの言葉に、顔を赤くして慌てる沙綾。

今日はよくからかわれる日だなー、等と軽く現実逃避するしかなかった。

 

「どうかしら? もし、茂が嫌なら無理強いはしないけれど」

「……」

 

正直、いきなりすぎて戸惑っているというのが本音だった。

 

(確かに、俺的にはここで暮らせるのはありがたい)

 

恋人である沙綾とずっと一緒にいることができる。

彼氏としてこれ以上に嬉しいことはない。

だが、いくら家族ぐるみの付き合いがあるとは言え、男女が一つ屋根の下というのもいかがな物かと思う。

俺はチラリと沙綾の方を見る。

 

「……」

 

沙綾は顔を赤くしながらこちらをチラリと横目で見つめていた。

その目は一緒に過ごすのが嬉しいともとれるし、それとは真逆にもとれる。

 

(どうしよう)

 

しばらく考え込んだ俺は―――




いかがでしたでしょうか?

本作は、”一日目と七日目”を除き、一日が二パートに分かれています。
昼パートでは主に主人公とヒロインの日常がメインの話になります。
(*R-18描写は原則としてありません)

そして、昼パートの最後の方でアンケートとして選択肢が出てきます。
本章をお読みいただいている読者の皆様に、主人公に取らせたい行動を投票(選択)していただくという形になります。
続いて夕方パートはヒロインとのエッチな話がメインとなります。

本章は、アンケートの結果によって展開が変わっていく読者参加型の作品になります。
正しい選択肢の得票数が多ければ、純愛ルートに、間違えた選択肢は寝取られルートに進んでいきます。
簡単に言うと、その日の夜パートが純愛か、陵辱かを決めるアンケートになります。
なお、どちらを選択されても夕方パートは純愛系になります。
(*陵辱系の話は裏パートとして別枠で投稿いたします)

これより、あとの夕方パートの後書きで明記される”H:XX B:XX”というのが、どっちのルートに進んでいるのかを示すパラメーターとなります。
”H”が多ければ、純愛ルートに、”B”が多くなると寝取られルートに進んでいきます。
それぞれの値が”3”以上になった時点でそのルートのエンドが確定となります。

何か分からないことがありましたら、感想やメッセージなどでご質問いただけると幸いです。


それでは、早速最初のアンケートになります。
主人公に取らせたい行動を選択してください。
得票数の多い選択肢の行動を主人公が取ります。
*なお、今回のアンケートでは、どちらの選択肢を選ばれてもパラメーターは変動いたしません。
また、選択肢の数が増えたり、どちらかのエンドになりやすくなるなどの要素もございません。
【本作の感じを知っていただくためのチュートリアル】として受け取っていただけると幸いです。

期限は一週間後の25日までとさせていただきます。
皆様の貴重な一票お待ちしております。

主人公の選択は

  • ―――山吹家で過ごす
  • ―――遠慮する
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