※この作品はR-18です。

BanG Dream!~happy? or Un happy~   作:TRcrant

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二日目(昼)

「よろしくお願いします」

 

俺は亘史さんたちの厚意に甘えることにした。

 

「それじゃあ、決まりね。うちの息子がお世話になります」

「いえいえ、茂君だったら歓迎です」

 

亘史さんと母さんが話をしている中、沙綾はというと

 

「……」

 

真っ赤な顔ではあったが、嬉しそうな表情を浮かべていた。

それを見て、俺はこの選択で良かったんだと、実感した。

こうして、俺は山吹家で一週間過ごすことになったのだ。

 

 

 

 

 

山吹家で過ごす俺を亘史さんや千尋さんたちは快く迎え入れてくれた。

 

「兄ちゃんッ! 後で勝負しようぜッ」

「茂お兄ちゃんと一緒に遊べて紗南嬉しいな」

 

例えば、沙綾の弟妹の純や紗南ちゃんは大はしゃぎで喜んでいたりとか。

 

「もう、あまり茂を困らせないの」

 

特に喜んでいたのは沙綾だったけど。

 

「え~~ッ。お姉ちゃん独り占めズルい~」

「そ、そんなんじゃないってばっ!」

 

妹の紗南ちゃんにからかわれて顔を真っ赤にする沙綾の姿を、亘史さんたちは微笑まし気に見ていた。

そんなこんなで、夕食もいただき、お風呂も(一人で入った)入り、あとは寝るだけになったのだが、問題はここからだった。

 

「あの、もう一度仰っていただいてもいいですか?」

「ええ。沙綾と一緒の部屋で寝てもらえないかしら」

 

俺の言葉に、千尋さんは改めて同じことを言い直してくれた。

 

「ごめんなさいね、本当は茂君ようにへやを用意するはずだったんだけど、ちょっと無理そうだったのよ」

「いや、でも年頃の男が娘さんと一緒の部屋って言うのは、母親的には良いんですか?」

 

一つ屋根の下というのだけでもあれなのに、同室というのは色々な意味で問題になりそうな気がしたのだ。

 

「あら、茂君は沙綾は付き合ってるんでしょう? なら別にいいじゃない」

「お母さん!?」

 

千紘さんの言葉に、沙綾の顔が赤く染まる。

そして、俺も顔が熱くなるのを感じた。

確かに沙綾とは付き合ってるし、一緒の部屋で寝るのはおかしくない……のか?

しかし、さすがに相手の親から言われるのは恥ずかしかった。

 

「それに、茂君はしっかりしてるから、変なことにはならないわよね?」

「それはまぁ……」

 

半日ほど前にその一線を越える計画を立てていただけに、俺は言葉に詰まった。

 

「なら、一緒に寝ても大丈夫でしょう。まあ、もし何かあったら責任取らせるけどね」

「えっと、その……はい。わかりました」

 

千尋さんの笑顔の圧力には逆らえずに俺はうなずくしかなかった。

こうして、俺と沙綾は同じ部屋で眠ることになったのだ。

 

「……」

「……」

 

部屋に入ってからずっと無言のまま、俺と沙綾はテーブルを挟んで正座していた。

 

「あの、沙綾?」

「ひゃいっ!」

 

話しかけると、沙綾の声が裏返った。

 

「とりあえず落ち着けよ。ほら深呼吸だ」

「すー、はー、うん、少し落ち着いたかも」

 

俺が促すと、沙綾はゆっくりと息を吸ったり吐いたりを繰り返し、気持ちが落ち着いてきたようで、冷静になったのを見計らって、俺は話を続けた。

 

「それで、寝る場所なんだが、俺は床で寝るから沙綾はベッドで寝てくれないかな」

「えっ! そんなのダメだってばッ! 風邪引いちゃうよッ! それなら私が下で寝るから茂はベッドで寝てよ」

 

俺の提案を沙綾はすぐに却下してきた。

確かに徐々に暖かくなっているとは言え、下手をすれば風邪を引く可能性はあるが……。

 

「そういうわけにもいかないだろう。部屋の主である沙綾が下で寝るのは嫌なんだよ」

「私もだよッ!」

 

沙綾は一歩も譲る気配がない。

 

(こうなったら)

 

「じゃあ、いっそのこと一緒に寝るか?」

 

俺は半ばやけになって、沙綾に提案する。

 

「えっ!?」

 

すると彼女は顔を真っ赤にして固まり、しばらく沈黙が流れた後、沙綾は口を開いた。

 

「……ぃよ」

「ん?」

 

小さな声で聞き取れず、俺は聞き返す。

 

「いいよって言ったのッ! 茂と一緒に寝てもいいってッ! ……もう聞かないでよ、バカ」

「わ、わかった」

 

沙綾の剣幕に押され、俺は思わず了承してしまった。

こうして俺は沙綾と一緒のベッドで寝ることになった。

 

「じ、じゃあ電気消すぞ」

「う、うん」

 

俺は明かりを消すと、沙綾が横になっているベッドに潜り込んだ。

 

「「……」」

 

俺は沙綾に背を向けるように体を向けていた。

 

「えっと、おやすみ」

「……おやすみなさい」

 

そして俺たちは言葉を交わして眠りにつくことにしたのだが、緊張しているせいかなかなか寝付けなかった。

小説とかでは一緒のベッドに寝たらイチャイチャする話を目にするけど、そんな余裕は俺には無かった。

こうして、怒濤の一日目は幕を閉じるのであった。

 

 

 

 

 

「ん……」

(あれ……あ、そうか)

 

翌朝、目が覚めるといつもの部屋じゃない事に混乱しそうになるが、すぐに沙綾の家に居候することになったことを思い出した俺は、取り乱さずにすんだ。

 

(とりあえず、ベッドから出よ)

 

そう思ってベッドから出ようと体を反転させると、目の前に沙綾の顔があった。

 

「「……」」

 

沙綾も起きていたようで、お互いの顔を見たまま数秒の間固まった後、沙綾の顔がみるみると赤く染まっていった。

 

「きゃあああッ!!」

「うおっ!?」

 

悲鳴を上げた沙綾に、俺は驚いてそのままベッドから転がり落ちる。

 

「痛た……沙綾?」

「あっ……ごめん」

 

尻餅をついた俺に、沙綾は謝ってきた。

 

「いや、大丈夫だ」

「……ごめん」

 

沙綾は恥ずかしそうな表情を浮かべながら謝ってくる。

俺も恥ずかしくて沙綾と同じように悲鳴を上げていたと思うし。

 

(それにしても……)

 

俺は改めて沙綾を見る。

昨日は色々とあってよく見る余裕がなかったが、寝起きの沙綾はとても可愛かった。

長い髪が軽く乱れていて、顔はほんのりと紅潮していて、目は潤んでいて、とても艶っぽく見えた。

 

「ど、どうかした?」

 

俺に見られていることに気づいたのか、沙綾が首を傾げている。

 

「いや、何でもない」

 

俺は慌てて目を逸らす。

 

「変なの」

 

沙綾はくすっと笑うと、ベッドから出て立ち上がった。

 

「じゃあ、朝ご飯とか作っちゃおっか」

「そうだな……っておい!?」

 

沙綾の言葉に同意して沙綾の方に顔を向けると、彼女はすでに寝間着のシャツを胸元までたくし上げており、オレンジ色のブラがチラ見えしていた。

 

「え? 何?」

 

沙綾はきょとんとした様子でこちらを見つめてくる。

 

「いや、服ッ! 服ッ!」

「へっ?」

 

俺の指摘を受けて、沙綾は自分の体を見下ろす。

すると自分の格好に気づいたようで、沙綾は顔を真っ赤にして、すぐに寝間着を下ろして前を隠した。

 

「~ッ!」

 

沙綾は声にならない悲鳴を上げ、俯いた。

 

「お、俺、外で着替えてくるッ!」

 

沙綾の様子に居辛くなった俺は、それだけ言い残して逃げるように沙綾の部屋を後にする。

 

(ふぅ……)

 

部屋を出た俺は心の中で一息つく。

沙綾は、寝起きということもあって無意識にしたのだとは思うけど、あんな姿を見せられたらドキドキしてしまう。

 

(落ち着け……俺)

 

俺は深呼吸をして気持ちを整える。

 

(これ、大丈夫なのか?)

 

初日からのハプニングに、俺はどこか不安を感じずにはいられなかった。

 

「いただきます」

「「「「「いただきます」」」」」

 

俺は沙綾や亘史さん達と食卓を囲むと、みんなで一緒に手を合わせて言うと朝食二手を付けていく。

 

「おいしい」

「ふふ、ありがとう。それ、沙綾が作ったのよ」

「え、そうなのか?」

 

千紘さんの言葉に、俺は隣に座っている沙綾に尋ねる。

 

「うん」

「そうだったんだ……沙綾、美味しいぞ」

「ありがと……」

 

俺が笑顔で言うと、沙綾は嬉しそうに頬を染める。

そんな俺たちの様子を、千紘さんは優しく見守っていた。

 

 

 

 

「「いってきます」」

 

食事を終えて学校に行く時間になったので、俺と沙綾は山吹家を後にすると、いつものように沙綾と手を繋いで登校する。

 

「えっと……何だか変な感じだね」

 

沙綾が少し困ったような笑みを浮かべて話しかけてきた。

 

「そうだな……」

 

俺も同意するように苦笑いを浮かべて答える。

いつも朝は一緒に登校しているが、それは山吹ベーカリーの手伝いをした流れであって、朝から一緒にいるというのは今までになかったことだ。

 

(まあ、いいか)

 

別に悪いことでもなく、むしろ良いことだ。

そう結論づけた頃には、俺たちは学校の校門前まで歩いてきていた。

 

「あ、さーや、茂君おはようーッ!」

 

俺と沙綾は、いつものように靴を下駄箱に入れようとすると、戸山さんがいつものように元気よく挨拶してきた。

 

「おはよう」

「お、おはよう」

 

俺に続いて沙綾も挨拶をするが、どこかぎこちない感じになってしまった。

 

「ん~?」

 

そんな俺たちの様子に違和感を抱いたのか、戸山さんは首を傾げながら俺と沙綾を見比べるように見てくる。

 

「ど、どうしたの香澄?」

「うん。あのね、なんか茂君からさーやと同じ匂いがするなーって」

 

戸山さんの指摘に、俺たちは平静を装うので精一杯だった。

匂いがして当然だ。

何せ、一つ屋根の下……どころか部屋で寝ているわけだし」

 

「もしかして、二人ってお泊まりした?」

「「ッ!?」」

 

戸山さんの鋭い推理に、俺たちは息を呑んだ。

俺はなんとか表情に出さないで済んだが、沙綾はポッと顔を赤くさせていた。

戸山さんは時々鋭い勘を発揮することがあるが、まさかこんな時にそれを出さなくても、と心の中で愚痴をこぼす。

誤魔化すのは簡単だが、後でバレたらバレたで色々と面倒になりそうだ。

それに戸山さん達に話したとしても問題はなさそうだし、話してもいいとは思う。

とはいえ、話せば話したで色々と言われそうな気もする。

 

(さて、どうしたものか)

 

沙綾の表情を伺うが、沙綾は顔を赤くしたままこちらを見ているだけだった。

俺は考えた末に―――




いかがでしたでしょうか?
同居ならばラッキースケベは定番中の定番だと思う今日この頃。

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主人公に取らせたい行動を選択してください。
得票数の多い選択肢の行動を主人公が取ります。

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主人公の選択は

  • ―――説明する
  • ―――誤魔化す
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