BanG Dream!~happy? or Un happy~ 作:TRcrant
「……」
次の日の休み時間、俺は自分の席でどうした物かと考え込んでいた。
(テニス部なのはわかったが、一体どうすれば)
日菜先輩がもう少し具体的に分かっていれば良かったのだが、それを言うのは失礼だろう。
とはいえ、あまり悠長にしてはいられないのも事実だ。
(どうする……もうテニス部に殴り込みに行くか)
その方が手っ取り早い。
もちろん、本気ではない。
だが、このままの状況が続くのであれば、それも視野に入れる必要も出てくる。
「よ、茂。どうしたんだ? 難しい顔になってるぜ」
「猛」
俺が顔を上げると、そこには猛がいた。
「実は―――」
「いいっていいって。理由は奥さんのこと……テニス部についてだろ?」
猛はそう苦笑すると俺の肩を叩く。
そうだ。
猛にかかれば日菜先輩から聞いた内容のことを知るのなんて朝飯前なんだ。
「まぁ、そんなとこだ」
俺が頷くと、猛は少し考え込んだ後、口を開く。
「んー……俺さ、実はあの後テニス部のことを調べてみたんだ」
「えっ」
猛の言葉に、俺は驚きを隠せなかった。
猛が頼んでもいないのに調べてくれるなんて意外だったのだ。
「おいおい、俺だって親友が困ってたら、役にたちたいんだぜ?」
「そ、そうか……」
猛は少し照れくさそうに言った。
「でな、話を戻すと、テニス部の顧問の松田っていう先生は、一昨年ここに転勤してきたんだが、前の学校で女子生徒に手を出してクビになったっていう噂があるみたいだ」
「……」
俺は猛の話を呆然と聞く。
(いや待て。つまりこのままだとまた同じことが起こるってことか……?)
そう考えるとゾッとした。
「他にも、生徒の不正を把握しながら賄賂をもらって見逃した……とか、いうのもあったな」
「なんだよ、それ」
俺は思わず呟いた。
「でもな、実は部長にもそういう噂があるんだ」
猛は腕を組みながら続けた。
「部長……?」
「ああ」
猛は頷く。
「部長の場合は外面は良いが、過去にカツアゲとか色々やばいことをしていたってやつだな。女癖もかなり悪いらしい」
「マジかよ……」
次々と明らかになるテニス部の噂に、俺は驚きを隠せなかった。
(って、待てよ……これは、さすがにヤバいだろ)
そこで俺はある問題点に気づいた。
「なあ、猛……」
俺は恐る恐る尋ねる。
「どうした?」
「どっちの噂が本当だ?」
そう、どちら……つまりどっちが本当の噂なのかということだ。
噂が本当だと言うことは、それがひまりに危険を及ぼしている可能性があるということだ。
もちろん、両方本当の噂だという可能性も捨てきれない。
「さあな……俺には判別が難しい」
「だよな……」
猛の言葉に、俺は溜息を吐く。
「でもな、一つだけ言えるのは外面が良いやつに限って裏で何やってるかわからないってことだ」
猛は真剣な顔で言った。
「……」
俺はそれに対して何も言えなかった。
「助かるよ。猛」
ただ、俺が口に出来たのは、その一言だけだった。
「いいって、いいって。困ったときはお互い様だろ?」
猛はニッと笑って言うのであった。
昼休み、いつものように昼食を摂るために屋上に来た俺と美竹さん達は、クラスメイトの用事に付き合っているひまりが来るのを待っていた。
「なあ、ちょっといいか?」
そんな中、俺は美竹さん達に話しかける。
「ん~?」
「どうしたんだ? そんなに改まって」
青葉さんは首を傾げ、宇田川さんは不思議そうに俺を見た。
「実は、ひまりのことなんだが……」
俺がそう言うと、4人は表情を引き締めた。
「何かあったの?」
美竹さんが真剣な顔で俺を見ながら問いかけてくる。
「ああ。実は――――」
俺はそんな彼女達を見ながら、俺は猛から聞いた内容を話した。
『……』
俺の話が終わると、皆は沈黙して考え込んだ。
「ふむふむ……なるほどねえ」
青葉さんは顎に手を当てて考える素振りをする。
「俺はこの情報が正しいと思う」
俺の言葉に、皆が不安そうな表情を浮かべるだけだ。
「俺はひまりのことを助けたい。だから、皆の力を貸して欲しい」
俺の頼みに、美竹さん達は顔を見合わせると、頷き合った。
「あたし、手伝う。っていうか頼まれなくても手伝ってたし」
「モカちゃんも~」
「私もっ」
「あたしもだっ。ひまりが大変なのに黙ってはいられないしなッ」
次々と上がる美竹さん達の賛同の声に、俺は胸が熱くなるのを感じた。
「私、日菜先輩に松田先生の事を調べてもらうようにお願いしてみるね」
「それじゃ、アタシ達はなるべくひまりから目を離さないようにしよう。それで、もしひまりの様子がおかしかったら教えるよ」
「皆、ありがとう」
俺はそう礼を述べると、皆は笑みを浮かべながら”気にしないで”と応えた。
それから少ししてやってきたひまりと共に、俺達は昼食を摂るのであった。
放課後、俺はひまりが部活が終わるのを待つべく教室で待つことにした。
(―――の、前にトイレにでも行っておくか)
その前に、俺は少しばかり催してきていた事もあって、トイレに向かうことにした。。
「……ふぅ」
トイレから出た俺は、教室に戻ることにした。
その時だった。
前の方からこちらに向かって歩いてくるジャージを着た男性教師……松田先生に、俺は思わず立ち止まってしまう。
松田先生は、まさに、THE・体育会系教師という感じで、体は大きく筋肉質な体型をしている。
その目は鋭く、眉間には皺が寄っており、十分に威圧感がある顔をしていた。
「ん? 何だ、斉藤じゃ無いか。今は放課後だが何してるんだ?」
声をかけてきた松田先生は、俺を不思議そうに見る。
「い、いや……ちょっと野暮用で……」
俺は動揺を隠しながら応えると、松田先生はククッと笑う。
「なんだ、女か?」
「……っ!」
俺は図星を突かれてしまい、思わず身体がビクッとなる。
そんな俺の反応に松田先生はニヤッと笑った後、口を開く。
「ま、学生の本分を忘れないようにな」
「は、はい……」
松田先生は外見のそれとは異なり、気さくな感じの教師だ。
それは、関わりが少ない俺でも知っている。
(そうだ。良い機会だし、疑問を投げかけてみるか?)
今こうして松田先生と鉢合わせになったのも何かの機会だ。
いっそのこと顧問である松田先生に直接に聞いた方が良いかもしれない。
とはいえ、聞いた瞬間機嫌を悪くする可能性もある。
(どうした物か……)
俺は悩んだ末に―――
いかがでしたでしょうか?
気が付けばもう四日目。
この辺が分岐点になりそうです。
早速ですがこれより恒例のアンケートに入らせていただきます。
主人公に取らせたい選択肢をお選びください。
得票数の多い選択肢の行動を主人公がとります。
期限は一週間後の12日までとさせていただきます。
皆様の貴重な一票をお待ちしております。
下記にヒロインのステータスを記載いたしますので、よろしければご参照ください。
【欲情】:興味
【親密度】:信用
Bポイント:0
主人公の選択は――――
-
松田先生の噂のことを聞く
-
部長の噂のことを聞く
-
やめておく