BanG Dream!~happy? or Un happy~ 作:TRcrant
こちらのアンケートですが、期限はとりあえず一ヶ月ほどを予定しております。
回答がまだの方は是非、投票をしていただけると幸いです。
それでは、本編をどうぞ。
翌朝、いつものように家を出て待ち合わせ場所に建っていた香澄と合流する。
「お、おはよう……」
「おはよう……茂君」
先日の写真のこともあって、何だか恥ずかしくなった俺は香澄から視線をそらしてしまうが、それは香澄も同じだったのか、俺から顔を背けてしまった。
「香澄、綺麗でエロかった」
無意識に、口から出ていたのは昨日の写真の感想だった。
それは純粋に俺が感じた感想だった。
「ッ!? も、もう恥ずかしいこと言わないでっ」
「わ、悪い」
だが、朝の……しかも人目のある場所だったこともあり、真っ赤な顔で怒られてしまった。
「い、行こうか」
「……ぅん」
手を差し出しながら言う俺への返事は、俺たちを縫うように吹き抜ける風の音にかき消されるのではないかと思うほどに小さな声ではあったけど、静かに頷くと、いつものように手をつないで学校に向かって歩き出すのであった。
「おは――「おい、茂大変だぞッ」――うおっ、いきなり何なんだよ」
教室に入るなり血相をかいた様子で駆け寄ってくる亮に、俺と香澄は困惑しながらも話を聞くことにした。
「木村先輩が退学になったらしいぞッ」
「なっ!?」
「えぇ!?」
亮の口から出た内容に、俺たちは驚きを隠せなかった。
「理由は? どうしていきなり」
「知らねえよ。俺もさっき聞いたばっかだが、何でも生徒会が動いたって噂だ」
(ということは……)
俺と香澄は無言で顔を見合わせた。
どうやら白金先輩たちが動いてくれたのだろう。
とはいえ、いきなりの退学という結果に、俺たちは驚きを隠せなかった俺たちはただただ顔を見合わせ続けることしかできなかった。
昼休み、俺と香澄はいつものように中庭で昼食を摂っていたのだが……
「はい、茂君。あーん」
香澄から”はい、あーん”の攻撃を受けていた。
「か、香澄。さすがにみんなの前は――だめ?―― う……あー」
いつもなら普通に受けているのだが、この日は”はい、あーん”にプラスでべったりと抱きつかれているのだ。
さすがに周囲の人目のある状況で……しかも、つい先日氷川先輩から釘を刺されたばかりで、それをするのは躊躇したが、香澄の悲しげな表情に押し切られる形で、俺は受け入れてしまった。
おそらく、悩み事が解決して、それまで張り詰めていた何かが吹っ切れたのではないかと、どこか他人事のように考察していた。
「おいしい?」
首をきょとんと傾げながら上目づかいで聞いてくる香澄に、俺は一瞬ドクンと鼓動が速まるのを感じる。
一体彼女はどこでその技を覚えてきたのだろうかと、疑問が頭をよぎる。
「あ、ああ。おいしいよ」
「えへへ~」
きっと、俺の顔はトマトのように赤くなっているのだろうと思いながらも、彼女のあどけない笑顔に俺の頬もつられるようにして緩んだ。
『……』
そんな俺たちに注がれる呆れや微笑まし気な視線の数々。
「なあ沙綾」
「な、何かな? 有咲」
「私突かれてんのかな? なんだか香澄と斎藤がなんかいちゃついてる幻覚が見えるんだけど」
「え、えっと……」
呆れたまなざしをこちらに向ける市ヶ谷さんの問いかけに、山吹さんは困惑したような笑みを浮かべるしかなかった。
「いいなぁ。香澄ちゃんめっちゃ幸せそう」
「……やっぱり食べさせあうのがいいんだ」
そして微笑まし気な視線を送る牛込さんと、確信したように頷きながら言う花園さん。
皆、差はあれどおそらく俺たちのことを呆れていると思う。
「えへへ。有咲たちも楽しそうだね」
「か、香澄が時々すごい人に見えるよ」
バンドとしてステージに立っているからかはわからないけどみんなからの視線にさらされても動じない香澄には、ある種の尊敬の念を抱かずにはいられなかった。
(とはいえ、そろそろ昼休み一緒に食べる時は、離れて座るように言われるかな)
これまで、市ヶ谷さんによって制限された行動は、例を挙げると『練習の時の同席禁止』(休憩中に俺と香澄がいちゃついたため)と、『彼女たちの前で口説くこと』(市ヶ谷さんいわくピンクのやらしいオーラに包まれて気持ち悪くなったかららしい)と、『交換日記の朗読』(よほど嬉しかったのか、昼休みの時に市ヶ谷さん達の前で、俺の寒いポエムを香澄が朗読したため)など様々だ。
ちなみに交換日記は、その時に流行っていたもので香澄の提案で始まったのだが、一週間ほどでなくなっていたという経緯があったりする。
これらの禁止令が敷かれ、香澄の”有咲のけちー”からの、微笑ましい言い争いが始まるのが、俺たちの恒例行事にもなっていた。
「あ、そう言えば茂君って、部活だよね。何時ぐらいに終わりそう?」
「ん? ああ……えっと4時過ぎには終わると思う」
香澄の疑問に、俺は軽く時間を見積もって応えた。
いつも練習後に片付けがあるため、どの程度時間がかかるのかが読めなかったりするので、あまりあてにもならないが。
「じゃあ、一緒に帰ろッ。今日蔵練ないから」
「わかった。それじゃ、待ち合わせ場所は……校門でいいか?」
この間の一件もあるので、校門前で待ち合わせていたほうが安全だろう。
そう思った俺は、香澄に待ち合わせ場所を提案する。
「うん、いいよっ」
そんな俺の提案も、香澄は二つ返事で受け入れた。
そしてこの後俺たちは昼食を摂って、午後の授業を受けるべく教室に戻るのであった。
「斎藤、パスは早めに回せッ」
「はいッ」
放課後、俺はいつものようにバスケ部の練習に精を出していた。
(結局、何も教えてもらえなかったな)
部活のほうは、顧問の先生が指導をする形になり、それほど大きな混乱には至らなかったのは不幸中の幸いだろう。
休み時間に、白金先輩たちにお礼がてら話を聞こうとしたのだが、白金先輩と氷川先輩は口を閉じたまま、詳し事は何も話そうとはしなかった。
おそらくだが生徒会は、前々から木村先輩の噂を把握していて、俺の一件が後押し(決めて)になったのではないか?
俺は勝手にそう想像している。
何はともあれ、香澄の身を守ることができたのだからよかったことに変わりはない。
そんなわけで、あとは部活に集中するだけだ。
「よし、今日はここまで。各自片づけをして帰るように」
『お疲れさまでしたッ』
ほどなくして部活も終わり部員たちに混ざって後片付けをしつつ、俺はいつものように部室に向かった。
今日もまた俺が一番最後のようで、部室には誰の姿もない。
(さて、香澄も待っていることだし早く着替えるか)
香澄は今頃俺と一緒に帰るべく校門前で待っているはずだ。
ふと俺は、部室の壁にかけられた時計を見ると、予定の4時よりもかなり時間が経っていた。
(やば、急がないとッ)
時計を確認した俺は、慌てて制服に着替えると、足早に部室を後にするのであった。
「悪い、待たせ……あれ?」
職員室に鍵を返し、待ち合わせ場所でもある校門に向かった俺の目の前に広がっている光景は、誰もいない校門だった。
「香澄?」
試しに彼女の名前を呼んでみるけど、返事もなく、周囲に香澄らしき人の姿も見当たらない。
(もしかして、遅いから先に帰った?)
予定時間よりもかなり遅くなってしまったのだから、その可能性は高い。
(いや、でも香澄のことだからまだ帰ってないんじゃ……)
香澄の性格上、遅くなったとしても帰らずに、教室とかで休みながら待つ可能性もある。
「携帯には電話もないし……」
スマホを取り出して確認するが、着信もメールも一切ない状態だ。
こうなると、俺の勘に頼るしかなくなってしまう。
そんな状況で、俺は―――
毎度おなじみのアンケートの時間です。
主人公に取らせたい行動を選択してください。
得票数の多い選択肢の行動を主人公が取り、それによって物語が進んでいきます。
アンケートも、残す所今回を入れてあと3回になりました。
ある意味今回がハッピーエンドか否かを決める局面だと言っても過言ではありません。
今回のアンケートの期限は7日後の4月8日までとさせていただきます。
皆様の貴重な一票お待ちしております。
主人公が取るべき行動は
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―――校内にいる香澄を探しに行く
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―――香澄は先に帰ったと思い帰宅する