ヒーリングっど♥プリキュア! とアダムとイヴになる話 作:a-su
「……ひなた?」
茶髪の少女を見て、震える声でアスミが言った。
「え、うん、
「ひなた!」
アスミが駆け寄って少女を抱きしめた。
「わわ! ちょ! 誰? あ! アスミン! え? アタシどうしてここにいるの? なんでアスミンまで裸なのっ、てか、その人だれ!? ねえ、どうなってるの!?」
ヒーリングっど♥プリキュア!
と
アダムとイヴになる話
『ひなた』と呼ばれた少女が目を白黒させている。
「ひなた、良かった。本当によかったです! まさか、あなたが産まれるだなんて、夢にも思いませんでした! わたくし、もう死んでもいいです!」
「ええっ! どういうこと? なんで泣いてるの? アスミンちょっと落ち着いて説明してよー」
「は、はい。実は……」
◆◆◆
「え─────!!! え、地球がメツボー!? マジで!? アタシ達死んじゃったの!?」
「はい。地球はビョーゲンズの攻撃を受けて滅びました。わたくしも、最期まであなたを守りきれなくて……」
「そんな! ……でも、そうか。それでアタシも死んだのかぁ……そっかぁ……」
ひなたが肩を落とした。
「ひなた、ごめんなさい。わたくしが不甲斐ないばかりに、辛い思いをさせてしまって……」
「謝んないでよアスミン……悪いのは、全部あいつらじゃん。アタシら、何も悪くないし……」
「………………………………はい。そうですね。わたくし達は精一杯やり遂げたはずなのに、それでもダメだったのですから、仕方ありませんね」
「うん……そうだよね。ははっ、なんか笑えてきた。そーなんだー! って。あーあ、バカみたい」
ひなたが笑顔を見せた。隠しきれない涙を浮かべている。
「のどかっちも、ちゆちーも、ニャトランたちも家族も友達も、みんな死んじゃったんだぁ……」
「……はい」
「はぁ……でも、しょうがない! 地球は滅んだんだもん。それに、今はアスミンと一緒だし。ね! これからもよろしくね!」
「ひなた……」
「……泣かないでよう、アスミン。アタシまで我慢できなくなっちゃうじゃん……」
「ひなたぁ……」
二人は抱き合って涙を流した。
ぽたぽたと、二人の頬を伝って雫が落ちる音が聞こえてきそうな気がする。
長い時間が流れ二人が泣き止む頃、ユーイチが言った。
「あー……アスミ、感動の再会のところ申し訳ないが、そろそろいいか?」
「え? ああ! すみません! お見苦しいところを……」
「いや、いいよ。10年越しの再会だもの。気持ちはわかる」
二人に歩み寄り手を差し出す。
「はじめまして、俺は……」
するとアスミの後ろに、サッとひなたが隠れた。シャーッと猫のように威嚇してくる。
「あのさ、さっきから聞こう聞こうと思ってたけど、なんでアスミンもこの人も裸なわけ! ってかアタシも素っ裸じゃん! せめてパンツくらい履かせてくんない!?」
苦笑いしてアスミを見ると、彼女が心得たように頷いた。
「ごめんなさい、ひなた。服を出しますから、隣の部屋にきて下さい」
アスミに導かれ警戒しながらも渋々と、ひなたが部屋を出て行った。
◆◆◆
その日の夜。
ユーイチは夕食の準備を済ませて、アスミたちを呼びに行くことにした。
ドアをノックする。
「アスミ、ご飯できたぞ」
返事はない。
「おーい、入るぞ?」
中に入ると、ベッドで寄り添いながらアスミとひなたが眠っていた。
微笑ましい光景に思わず口元が緩んでしまう。
「まったく……風邪ひくだろうに……」
毛布をかけてやる。距離が近づくと、ひなたの吐息が耳にかかった。
「……ん……すぅ……」
「……かわいい子だよな」
無意識に呟く。騒がしいが、口を閉じていると掛け値なしの美少女だ。
「ええ、わたくしもそう思います」
いつの間にかアスミが起き上がっていた。
「わっ……起きていたのか。驚かさないでくれよ」
「ふふ、ごめんなさい。それより、ひなたが可愛くて好きになったんですか?」
ベッドから降りたアスミが腕を絡めてくる。
「いや、そういう意味じゃなくて……」
「そうですか。でも、わたくしは、そういう意味のほうが良いと思っているのですよ」
「ええ……?」
茶化すでもなく真剣な顔で言うので、目を丸くしてしまう。
ひなたが起きる様子はない。
「ねえ、ユーイチ。この『ひなた』は一体なんなのでしょう」
「え、どういうことだい」
「だって、ひなたは10年前に死んだのです。確かに、わたくしの腕の中で。それなのに昔と変わらない姿でここにいる。しかも貴方の精とわたくしの子宮から生まれてきたのです。不思議だと思いませんか?」
「まあ確かに……不思議と言えば不思議だが……でも、そんなの些細な問題じゃないかな。この子は君の友達で、それ以上でも以下でもないと思うよ」
彼女はもう人間ではなく、ユーイチと同じ精霊だと考えるのが合理的だろう。
だが自分は自分だ。だから彼女は彼女でアスミの友達だ、そう思う。
アスミは少し笑ったが、また真剣な顔に戻って言った。
「貴方の気遣いにはいつも感心します。ですが、これは使命にも関わる重要な事かもしれません」
「うん?」
「貴方は地球最後の男性として、わたくしのパートナーになってくれましたね」
「うん」
「でも、もしもわたくしが何かの理由で消えてしまったら、地球の再生はどうなるでしょう?」
「そんなこと」
「貴方と
そこまで聞いて理解した。
「それが、ひなたちゃんだって言うのかい」
「可能性としては、あり得ると思います。それに、わたくしで最後である必要もありません。そうでしょう?」
アスミは、ひなたが自分のバックアップだと言っている。そして、それを受け入れている。
ユーイチは天を仰いだ。
「俺とアスミがセックスして生まれた女の子が、アスミの友達のひなたちゃんで。しかもその子が俺の番いだって? なんだか、頭がこんがらがるな」
「そうですね、わたくしも……正直に言えば、まだ実感がわかないところもあります。しかし、地球を救う為には、わたくしたちが協力し合わなければなりません。ひなたと わたくしは親友同士、きっとうまくやっていけます」
「そうかな……」
ユーイチはベッドに横たわる ひなたを見つめた。
正直、ただの子供にしか見えない。伝説の戦士プリキュアだ、キュアスパークルだと言われても信じられないくらいに幼い。
「わたくしは消えるつもりなど、ありません。けれど万一という事もあります。例えばビョーゲンズのような敵が現れた時とか」
「その時は二人で戦えばいい。大丈夫さ、きっとなんとかできる。俺は、君のパートナーだ。だから、最後まで一緒に戦う。たとえ相手が何者だろうとね」
「……そうですね。ありがとうございます、ユーイチ。わたくし、嬉しいです」
そっとキスをしてくれた。
「さ、ひなたを起こしてあげましょう」
◆◆◆
翌日の朝。
「はあ~……」
庭に面したベランダで、ひなたが溜め息をついていた。
ヒーリングガーデンの景色は美しいが、彼女の心は晴れない。
「地球がメツボーしてもう十年、アタシはアスミンのお腹から生まれてきた、かぁ」
言葉にすると変てこな話としか言いようがないが、ひなたは素直に受け入れていた。理屈ではなく、新しい自分に生まれ変わったのだと感じる。
ユーイチのことを思い出す。
アスミのパートナーです、と夕食の時に自己紹介していた。
「アスミンがママで、あの人がパパかあ……」
あの二人、息ピッタリっていうか……結ばれてる、みたいな感じがする。羨ましい。
「はあ~」
アタシの知ってる平光ひなたは、もっと明るくて元気いっぱいだった気がする。今のアタシは、全然違う。
「アスミンは、なんか大人っぽくなってるっていうか……」
唯一の友達が遠く感じて心細い。アタシ、これから何のために生きていけばいいんだろう?
「あー、ダメダメ。めっちゃネガティブに考えちゃうじゃん! こんな時は、お風呂に入ってスッキリしよう!」
部屋に戻ると、パジャマを持って脱衣所に向かった。この家のお風呂は、ちゆの実家をモデルにしているという。
「んっしょ……」
服を脱いで浴室に入る。シャワーを浴びながら、ぼんやりと自分の体を観察した。
記憶している自分と何も変わらない。十四歳にしては少し発育のいい胸と引き締まった手足は好きだ。けれど腰回りやお腹には肉がついて子供っぽい丸みがある。
「…………」
アスミの容姿を思い出してみる。
長く美しい金髪と整った顔立ちに、すらりとした体型、きれいな胸に長い脚、まるでモデルさんみたいだ。
(いいなー、アスミン。あんなにスタイル良くて、美人で、おまけに戦っても強くてさ)
ひなたは鏡を見た。自分と目が合う。やはり、まだ子供っぽい顔だ。
「……アタシ、大人になれるのかな……」
かつての自分は、いつか母やアスミのような大人になれると思っていた。
しかし、今はどうだろう。生まれ変わった自分は人間なのだろうか。年を取るのだろうか。そう考えると、背筋に冷たいものが走る。
「……あはは、バカじゃないの、アタシ。そんなことないよね、うん。よしっ!」
ひなたは気合いを入れると、お湯で顔を洗った。
「よっし! お風呂終わった! 今日は寝よ!」
タオルを頭に被せてリビングに向かう。途中、アスミの部屋の前を通ると、何やら声が聞こえた。
「あっ♡ あんっ♡ ふぅっ♡」
思わず足を止めた。聞き間違いではない。確かにアスミの声だ。
ドアがほんの少しだけ開いていて、そこから中の様子が見える。ほのかな照明の下、ベッドの上で、全裸の二人が横向きで抱き合っていた。
「あ、ああ、アスミン……」
見てはいけないものを見て、ひなたは身動きできなくなってしまった。心臓が早鐘のように鳴りはじめる。
彼女の位置からはユーイチの背中とアスミの顔が見えた。お互いの体に手をやりながらキスをしているようだ。
「ちゅぷ……れろ……あむ……ユーイチ……大きいぃ……♡」
アスミは蕩けた表情で、ユーイチの男性器を両手で優しく撫で回していた。時々覗く舌はナメクジのようにウネウネと動いている。
ユーイチはアスミの乳房を揉みしだいていた。その手が下半身に向かい、女性器の中に指を入れる。
「んぅ……♡」
「アスミ、気持ち良いかい?」
「はい、とても、わたくし、幸せです。あなたの事を考えるだけで、体が熱くなって、疼いて、濡れてきてしまいます」
「それは嬉しいね」
ユーイチが体勢を変え、アスミの上に覆いかぶさる。お互いの顔が近づき、二人の吐息が混ざりあう。
(…………、…………!)
ひなたは叫びだしそうになる口を両手で塞いだ。目の前でアスミが男性に抱かれている、その事実が信じられなかった。
やがて、二人の性器が接触する。
(あれが、男の人のおちんちん……お
やがて結合を終えたユーイチが動き始めた。
アスミは荒々しい呼吸を繰り返す。
「んっ、はぁっ、はぁっ、あぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
「アスミ、大丈夫? 辛いだろうけど、辛抱してくれ」
「はい、平気です。あなたが与えてくれる快感に比べれば、これくらい……」
腰を振る男の顔をアスミが撫でる。そして軽く腰を浮かせ、自ら下半身を揺すり始めた。喘ぐ度に胸が激しく揺れる。
「あぁっ……ユーイチ♡ ……ユーイチ……!」
アスミの動きに合わせて、ユーイチも腰を動かす。淀みのない
それを見ているからか、二人が何度も交わすキスを見ているから、得体のしれない熱がひなたの下腹部に集中していく。
そっと手をのばす。未成熟な女性器に触れてみると、そこは既に湿っていた。
「んっ……」
小さく声を上げる。少女は無意識のうちに、右手で自分の秘部をまさぐり始めていた。
「あっ……うう……ううう……」
恥ずかしさと罪悪感で涙が出てくる。それでも手を止める事が出来ない。その場に座り込むと、夢中で自慰を続けた。
自然と、視線がユーイチの男性器に向かう。
(大きい……あんなのが入ってきたら、絶対痛いし、苦しいよね……でも、もし……)
頭の中で妄想が膨らんでいく。ユーイチが自分に挿入し激しく動く姿を想像すると、へその奥がきゅんと疼いた。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ いいですっ♡ いいですっ♡ もっと突いて下さいっ♡」
アスミが甘い声で叫ぶ。
ひなたは自分の指を舐めた。湿らせてから恐る恐る自分の女性器へと挿入していく。
(痛いっ!)
思わず顔をしかめた。痛みに耐えながら、ゆっくりと出し入れする。
「あふぅ……ユーイチのおちんちん……すごぃ……♡」
アスミの口から漏れ出る言葉を聞いているうちに、興奮が高まってくる。
(あっ、やだ、アタシったら何してんだろ。こんな事しちゃダメなのに……)
しかし、ひなたの手は止まらない。
膝立ちになってアスミがしていたように腰を動かしはじめる。最初はゆっくりと、ぎこちなく、だが次第に動きがスムーズになってくる。
「あ……あ……あ……あ……」
動きが速くなるにつれ、今まで感じたことのない快感の波が押し寄せてくる。ユーイチの男性器を思い浮かべ、大きさを思い出しながら体を震わせてしまう。
(ああ、ユーイチの、欲しいよぉ……)
彼との行為を想うだけで全身が何度も燃える。大きな声が出ないように左手で口を塞いでいるが、あっ、あっ、という小さな喘ぎ声はどうしても抑えられない。抑えなくちゃ、もう止めなくちゃと思うほど、余計に気持ちよくなる。
だんだんと頂上が見えてきて、飛ぶ、と思った瞬間、頭の中が真っ白になる。心が色んなもので一杯になって、涙が溢れて止まらない。もう自分が何をしているのかさえ分からなかった。
「…………!!! ……、…………!! …………!!」
声にならない悲鳴を上げ、ひなたは絶頂に達した。ビクビクッと体が痙攣する。
(……ああ……ヤバいよね……今の声聞かれたらどうしよう……)
荒くなった呼吸を整えながら立ち上がる。自分に言い聞かせるように呟いた。
「お風呂、入ろう」
◆◆◆
浴室に逆戻りして、服を脱ぐ。シャワーを浴びていると、またあの光景が脳裏に浮かんできた。
「はぁ……」
ため息をつく。
(あんなことするなんて、変態じゃん。バカみたい。アタシってほんとバカ。アホ。死んじゃえ)
湯気で曇った鏡を見る。そこに映るのは裸の自分。
アスミに比べれば幼い体つきだ。腰回りはまだまだ子供っぽいし、お尻もペタンとしていて全然魅力的じゃない。顔を赤くしながら ため息をつく。
「ちっちゃいなー」
胸に触ってみる。ふにゃりと柔らかいが、それだけだ。
「こんなんじゃユーイチさん、興奮しないよね」
ユーイチの男性器を思い出す。太く、大きく、きっと熱い。
「欲しい……」
思わず口に出してしまう。自分が何を言っているのか、一瞬分からなかった。昨日初めて会った男性の性器を思い出して、それを欲してしまう自分が信じられない。
でも事実は変わらない。ユーイチの事を思うと、胸がドキドキしてくる。顔が赤くなり、下半身が疼く。
「ううっ……」
洗面器を取って、頭からザブンと湯をかぶる。
「……アタシ、頭がおかしくなったのかな?」
「いいえ、おかしくなどなっていませんよ」
「ひゃっ! 誰!?」
「わたくしです」
突然後ろから声を掛けられて飛び上がる。振り返ると、長い金髪の美女がいた。
(続く)