婚約破棄を目標に王子を罵らせて頂きます〜聡い殿下でしたら気づいてくれますよね?!〜 作:もあん
「殿下ぁ?私はシャルロットお嬢様に無理をさせないでくださいと何度も、何度も、幾度となぁく言ったよね?」
「あ、あぁ言ってたね。だから1週間くらいちゃんと我慢してたじゃないか。」
今詰め寄ってきているメイド服の少女はシャル付きの侍女…リリアス 。
乳兄弟で軽口を叩けるくらいには仲がいい。
元々は僕が送ってシャルの情報を仕入れるために公爵を脅…お願いしていれたはずなんだけど…
シャルに心酔していた。
正直言って羨ましいほど一緒にいるし…
それを自慢してくるし…
「私ずっと我慢しろなんて言っないよ?シャルロットお嬢様を不安にさせたと思ったら動けなくなるまで…そういうのをやめるようにと言ってるの!あと毎日もご負担になるのでやめ…」
「それは無理だってわかったからもう聞かないよ。シャルのためと思って我慢したけど…手加減する程度にすることにするよ。」
「そんな笑顔で言うことじゃないから!数日に一度にするようにと言ってるの!シャルロットお嬢様のあの白くてすべらか、それでいて柔らかく艶のある最高のお肌に幾つも跡が残って…」
その通りだけどこいつが言うと…
この狂信者をシャルに付けるの危険な気がしてきた。
護衛も出来て命に変えてもシャルを守る勢いだから付けてるけど…
シャルに心酔しすぎじゃないかな?シャルは僕の嫁なんだけど…
こういうこと言う奴が侍女にすらいるから跡は付けてるんだけど…
「違和感があるのか少しふわふわとされてると思っても笑顔でご公務に向かってしまう…」
違和感があるだけなら別に良くない?だめなの?
「熱があるかとか体調が悪いなら僕が気づくから大丈夫。君はいい加減に騎士にもでも戻ったらどうだ?」
「嫌に決まってるじゃん!女性騎士とかどれだけ功績上げても嫉妬に嫉妬!それにお飾りとか言ってくる奴までいるんだよ!」
「多少は改善させたけど意識を根絶やしにするのは君みたいな腕の立つ女性騎士が動かないと意味無いからね。」
「嫌だよ…そう言って私をシャルロットお嬢様から離そうとしてるの伝わるからね…私みたいなのが近くにいるのが嫌だっていう独占欲と私ほど腕のたつ侍女が出来る人なんて私とユリアスくらいしかいないから私たちを外す訳にはいかないって所でしょ!」
その通りだけど分かっていて煽ってくるのが癪に障る。
ちなみにユリアスはリリアスの双子の姉でこっちもまたシャルに心酔仕切ってしまっている。
リリアスの言う通りでどっちかを外してシャルの守りを薄くするのも嫌だし両方外しても入れるものは他にいない。
正直ずっとシャルといれるのは羨ましい…
「そろそろ動かなくていいのか?」
「え?あっ!あと少しじゃん!じゃあね~最高のシャルロットお嬢様にしてくる!」
何もしなくてもシャルは最高だと抗議したい。
「殿下…あいつは自分の立場と淑女の礼儀を覚えた方がいいのではないですか?」
そうため息の混じりに言うのは次期宰相候補であるギルバート。
「そう言うなら自分の婚約者の方からどうにかしてくれ。あっちの方が…うん。どうにかしてくれ。」
ギルバートの婚約者はユリアスなんだが…
「……善処しますが手遅れかと思います。」
うん。僕も無理なこと言ったなと思うよ。
「知ってるよ。次の書類頼む。」
話しながらも進めていた書類の束をギルバートに渡す。
「ではこれを。」
また同じくらいの束を受け取り進めていく。
***
「レーヴィ殿下よろしいですか?」
シャルの声が聞こえた気がするが幻聴だろうか。
「レーヴィ殿下?聞こえてますか?」
恐らく会いたすぎての幻聴だろう。
ふわりと鼻腔をくすぐるような甘い香りに柔らかな髪が首筋を撫でる。
耳元で音が届くのと同時に吐息がかかる。
「リヴィ様…」
それに驚いてその方向を向けば幻聴かと思っていた声の主がいた。
「しゃ、シャル?!」
まさか幻覚?いやでも嗅覚や触覚まで認識する幻覚はないだろう。
「もうっ!何度もお呼びしてますのに集中されすぎじゃありませんか?私の分のお仕事頂きに来たら…頑張りすぎ体を壊されないでくださいね!」
「そんなことよりシャルはもう大丈夫なの?」
無理させた自覚はあるんだよなぁ。
「良好とは言えませんが…大丈夫です。そもそもレーヴィ殿下のせいですよ。あと私の体の心配をするよりご自分の体の心配をしてください。」
睨みつけてるつもりなんだろうけど…すっごい可愛い…
んん~でも今は仕事しないとだよなぁ。
「じゃあシャルが僕の心配してくれればいいよ。それで?珍しいけどどうしたの?」
僕だって僅かな期待はした。
“会いたくて来ちゃいました…”なんて顔を赤らめて言ってくれないかなぁとかね。
あるわけない。期待は仕方ないけどシャルの性格を考えればありえない。
誰かに言われて来たんだろう。
「え、えぇギルバート様にレーヴィ殿下に休憩を取らせたいから声をかけてきて欲しいと言われまして…」
あぁシャルから言われないと取ろうとしないからな。
「お2人で取ればいいのに何故かお願いされてしまいましたので。」
そろそろ自覚してくれないかな?
シャルが言わなきゃ無駄に終わるってことくらい。
そこで仕事してる人達何人か笑いこらえてる?見えてるよ?
「ちなみにシャルはこの後空いてる?」
「空いてるも何も私の分レーヴィ殿下がいつの間にか終わらせていたではありませんか!」
「つまりは空いてるってことでいいんだよね?」
「えぇ空いておりますよ。」
「じゃあ休憩取ろうかな。シャルも来て。」
「え?私も?私は休憩も何も…きゃあ!」
抱き上げてこのまま連れていこう。
ほんの休憩、ちょっとイチャつくぐらいは許されるよね?
ちゃんと戻ってくるつもりだし。
「ちょっ、降ろしてください!見られてます!」
「大丈夫誰も気にしないから。」
そのまま執務室から出て休憩のために私室…はやめておこう遠いし。
どこかのサロンを使おう。
サロンは客間だが空いていて使えるとなるとそこくらいしか思いつかない。
もちろん空いてるとは2人きりになれるという意味で。
恥ずかしいからという横抱きへの抵抗は諦めたようで素直に運ばれてくれたが長椅子に降ろして隣に座ると少し頬を膨らませて上目遣いで見つめ…じゃないな多分。
睨んでいるのだろう。
「どうしたの?」
「なんで私も一緒なんですか。」
「休憩するようシャルに言わせるなんてイチャついてこいってことでしょ?」
「お待ち下さい。全くもって不明です、どういうことですかレーヴィ殿下?」
「2人きりなんだよシャル。だからその呼び方も取り繕いもらやめてくれない?まぁさっきも少し崩れていたようだけど…」
「忘れてください!それに答えになってないです!」
「答えも何も休憩しろって言ってるんだから心の休息を取らせてもらうんだよ?」
「それが私との…い…触れ合いと?」
恥ずかしくて言う諦めたのかな?
そういうのも可愛くて仕方がないんだよなぁ。
「そうだよシャル。僕の可愛いお嫁さん。」
「~~!!なんですかそれ!」
「間違ってないでしょ?じゃあ僕の可愛いお姫様?」
「両方間違ってます!私は可愛くないです!そんな恥ずかしいこと言わないでください!」
「いつもは反論しないのに?」
「反論できるようなこと状況じゃないじゃないですか!!」
「そう?でもやめないよ。」
ふわっとした髪を掬いそこにキスを落としてそのまま腰を引き寄せて抱けばすぐ近くにシャルが…
「可愛い…愛してるよシャルロット…」
「っ…!私も…愛しておりますわ…レーヴィ…」
「そのまま愛称も敬称なしにしない?」
「今はもういっぱいいっぱいなんです!リヴィ様で勘弁してください…!」
「じゃあいつかね。」
その美しく澄みきった声で僕のことを呼んで、愛を紡いで欲しい。
でもそう思うのと同じくらいキスがしたい。
矛盾していると思う。
とりあえずは自分の意思で奪えてしまう柔らかな唇にそっと触れるだけのキスを…
「シャルかわいいよ…」
「…ぅ、休憩のお時間忘れないでくださいね!」
「忘れてないからキスは触れるだけのつもりだよ。それ以上は…今夜ね?」
期待してくれてたのかな?赤くなってて可愛いなぁ…
今日はキスを多めにしようかな…
でもあんまり焦らすとシャルが泣いてしまうかもしれない、泣かせるつもりはないが…
あれは支配欲を満たされるようで意図して泣かせようとは思わないがやめられるとは思わない…
愛しい人であるシャルが自分を求めて…
こんな事考えてたら待てなくなりそうだな。
「お待ち…しております…」
「可愛すぎ…ほんとに可愛さで殺される…」
「なっ!何仰ってるんですかー!可愛くないですしそんなことでリヴィ様が亡くなるなんて嫌ですし殺人罪なんて嫌ですよ!」
ほんと可愛いのに変な方に進むよね。
「シャルは殺人級に可愛いと思うよ?」
前にシャルが好きと言っていたように頭を撫でる。
その幸せそうな表情も照れる表情も蕩けるような表情も…全部僕のものにしたい…
ずっと見ていたい…
「リヴィ様は…殺人級にかっこいいです…」
ほんとに…
そのまま首筋に顔を埋めれば甘美な香りに誘われそうになるし、その白い肌に赤い印を付けたくなるがそれらをぐっと堪える。
まぁそれもこれも照れ隠しなのだが…
耳まで赤くなっているかもしれない…
?!
不意に腰まで腕が回されさすがに驚く。
だが…少しの距離がもどかしい…
すぐに密着するような体勢をとりたいがその後が困る。
「リヴィ様…髪が擽ったいです…」
その声は…つい首筋にキスをして舐めてしまう。
シャルの肌は甘く感じるのだから不思議だ。
その時に声を我慢しようとする声が聞こえてきて、これ以上は止められなくなるとなけなしの理性だがそれを総動員して離れ笑顔を向ける。
「休憩になったよ。ありがとう。」
だがその表情は…
シャルを気持ちよくしてあげたい、僕を求めて欲しい…
そういった気持ちがいっきに押し寄せてくる。
耐えなければと思うが…シャルだけなら…
そっとドレスに手を入れなぞるように太腿に触れればビクッと肩を震わせる。
「リヴィ様…きゅ、休憩なのですよね?!それにお時間が…」
「大丈夫。シャルを気持ちよくさせるだけ…」
「え?!いや!でも!んっ!……ぁ……っ……」
入れた手でシャルの気持ちいいとこに下着の上から刺激を与えれば抑えている声が微かに漏れる。
ここはサロンで私室と建物も違う。
人の多さも比較にならない…誰かに聞かれるのが嫌なのだろう。
部屋ではあまり抑えない…というより声も聞きたいから抑えないよう言っているのだがさすがにここでは酷だろう。
それに聞かせたくない。
僕はシャルの正面に移動し座らせたままでスカートをめくりあげれば綺麗な足にほんのりと濡れ始めた下着…
下着は脱がせてもいいかな?
横にある紐の結びを両方解いて足を開かせる。
何度見ても可愛いと思ってしまうのは仕方が無いし、反応するなというのは無理だが我慢は出来る。
朝まで付き合わせたのだから溜まってはいないのだが…
まぁ後でどうにかして収めるしかない。
隠れていた場所に顔を近づければ脳裏を刺激するような匂いがする。
そのままその蜜を舐めればビクッと震えて…
「…そこだめです……ゃ…」
小さな声で…なんて可愛いんだろう…それにいつも甘くて美味しい…
そこをもう少し舐めていたい気もするがあくまでも今はシャルを休憩の間に気持ちよくさせるのが優先であって…
すごく自己満足だがあんなとろんとした表情を見てしまうと気持ちよくさせてあげたいという想いがこみ上げてくるのは仕方が無いと思う。
今日は速攻で仕事を終わらせて夕食も部屋で一緒に食べよう。部屋から出したくない。
監禁でも束縛でもなくこんな状態の…自分でしたのだが…シャルが歩いているのは危ない。
護衛がいたとしても危ないものは危ないしその護衛すら近づいては危険だ。
そんなことを考えながらぷっくりと膨れた蕾を口に含む。
それだけで甘い声を漏らすシャルの顔をちらりと見ると顔を真っ赤にして手で口を抑えながら必死に声が出ないようにしているのが見えた。
僕以外にそんな顔みせないよな…
もし見た奴がいるならどんな手を使っても殺…
いやそれは置いておこう。
舌でぺろりと舐め、唇で挟んで少し刺激を与える。
「……ぁ…ゃ……ィっ……あぁ…!」
可愛いなぁ…あとひと押しというとこだろう。
そう思い音が鳴るように吸う。
ぢゅっという音がするとシャルの体がビクンとしたのが分かった。
もっとちゃんとしてあげたいが…これ以上は我慢ができない状態になりそうだ。
正直一度二度撫でるだけで…うん。まぁいれられる状態になると思う。
「イった?」
下着の紐を縛りながら聞くとシャルはまだ甘い声で答える。
「は、はい…」
この声すら…と思うのはやばいのかな?男なら好きな子の、愛してやまない嫁の甘い声なんてそれだけでおかずになるよね?
乱れているとこを正して横抱きにすればシャルが少し身構えるのが伝わる。
「寝室まで連れていくから部屋から出ないでね?今日は絶対早く戻るし夕食も部屋で取ろうね。」
「あの…た、達してしまった時…ちゃんと言わなかったのに…続けないんですね…」
いつもならちゃんと言わない限り絶対やめないからね。
聞きたいけどこの部屋でちゃんと言わせて外の者に聞こえた時にその人に何をするか分からない。結構本気で。
「続けて欲しかった?」
「あ…あぁぁ!忘れてください!」
僕の嫁ほんとに可愛い…
真っ赤になった顔を勿体ないことに隠してしまった。
シャルは割と性に積極的なとこがある。
だめとはよく言うけどそのだめは気持ちいいや恥ずかしいが隠れていたりする。
そもそも嫌なら嫌とはっきりと言う。そういう性格だ。
行為の途中で嫌と言うのは途中で止めようとする時とか焦らし過ぎた時だけだ。
多分本人も気づいている。
だめでやめない事も嫌といえばやめる事も…
苦しい程イかせた時でもだめと言っていた。もしあの時もう嫌と言っていたら気絶させるほどやらなかった…反省はしているしているけど…
その時のシャルがあまりにも可愛いし綺麗だし…たまにしてしまうだろう。
「忘れないよ。今夜が楽しみだね。」
「や、休んでおきます…」
「分かってるみたいだね。」
「ずるいです…夕食、寝室で取るんですか?」
「そ、今の状態のシャルにしたのは僕だけど…今は外に出さないからね。」
「えっと…どういうことですか?」
「中途半端、でしょ?」
「なん…」
「分かるよ。そうなるようにしてるんだからね。」
「私の体ですよ?!」
部屋を出て護衛を見ると呆れた顔をされたがシャルを部屋に連れて降ろし、すぐに仕事を終わらせた。意地で。
そしたらやるなら始めから本気でやれとギルバートに苦言を刺された。
上の空でやっていたことバレていたのだろう。