※この作品はR-18です。

pacific Memories 太平洋従軍戦記   作:tuzimoto

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前編

1945年 7月下旬

フィリピン ルソン島

アメリカ陸軍 第8軍 第25歩兵師団

ジャン・パリッシュ陸軍伍長

「はぁ…はぁ」

 

ガサガサ

 

ジャン「ヒッ!!」

 

兵士「はぁ…伍長 そんなにビビらないでくださいよ」

 

ジャン「日本兵かと…」

 

兵士「大丈夫ですよ ジャップはまだ先です」

 

兵士「なんだアイツ新兵か?W」

 

兵士「今まで本部付だった伍長だよ」

 

兵士「あぁ なるほど」

 

ジャン「ヒッ!」

 

軍曹「 静かにしろ!マヌケ」

 

ジャン「ソ…sorry軍曹」

 

大尉「…休憩しよう」

 

軍曹「サー! お前たち休憩しろ」

 

兵士達「サー 軍曹」

 

ジャン「はぁ…」

 

ジャンは座り込みヘルメットを置く

 

ダン「戦場へようこそ ジャン」

 

ジャン「なんだ ダン ちょっかいでも出しに来たのか?」

 

ダン「そうかもなW にしてもなんで

本部付きだったお前が前線に?

ヘマでもやらかしたのか?W」

 

ジャン「…欠員の穴埋めだよ」

 

ダン「穴埋めか 前の戦闘でA中隊

酷くやられたからな

銃を訓練以外撃った事ない

お前が前線で歩兵か

まぁせいぜい死ぬなよW」

 

ジャン「はぁ…本部のテントに戻りたい

……俺が死ぬかは日本兵に聞いてくれ」

 

ダン「そういや …ジャンてジャップて言わないよな」

 

ジャン「ジャップてしょっちゅう言ってたらハリーにも言いそうで……やめてるんだ」

 

ダン「優しいな…ジャン…

そうだな俺も気おつけないと

それとジャン これやるよ」

 

ジャン「なんだよ」

 

ダン「俺のロザリオだ 弾除けになる」

 

ジャン「ありがとう

でも、ダンはいいのか?なくて」

 

ダン「大丈夫だ 俺は生まれつきツイてるW」

 

 

軍曹「休憩終了だ 準備しろ伍長

オイ、ダンはお前はいつからここの隊になったさっさと原隊に戻れ」

 

ダン「イエッサー 軍曹」

 

大尉「伍長 タバコ吸うか? 」

 

ジャン「あっ大尉 えっ まぁ……」

 

大尉「なら、ラッキーストライクやるよ

」

 

ジャン「ありがとうございます 大尉」

 

大尉「よし、出発だ」

 

軍曹「ジャップ共の面拝みに行くぞ」

 

 

1時間後

 

ガサガサ……

 

軍曹は手を挙げ 兵士達は一斉にしゃがんだ

 

茂みの向こうから日本兵が見えた

 

日本兵「気をつけて進めよ 」

 

日本兵「はい 曹長殿」

 

軍曹「ジャップだ……クソ!10人ぐらいはいるぞ」

 

ガチャ……

 

ジャン「はぁ……はぁ……」

 

大尉「……充分引きつけろ」

 

軍曹「サー…」

 

ガサガサ

 

大尉「ファイヤー!!」

 

軍曹「撃ちまくれ!!」

 

BRRRRRRRR

 

BANBANBAN

 

BAN !

 

日本兵「ぎゃっ!」

 

日本兵「敵襲~!散開しろ!」

 

PAPAPAPAPA!!

 

軍曹「オイ!伍長何やってる?!ジャップ共を撃て!」

 

伍長「えっ…あぁ」

 

大尉「側面から来るぞ!! 展開しろ!!」

 

軍曹「……ん? ジャップの1人がトンプソン使ってやがる!」

 

Zip Zip Zip

 

BRRRRRRRR!!

 

日本兵「うっ!」

 

日本兵「アメ公がぁぁ!!」

 

軍曹「クタバレ ジャップ!」

BRRRRRRRR!!

 

ジャン「…………ヒッ」

 

BAN!

 

ジャンは1発撃つと転んでしまった

 

軍曹「伍長ォ!早く起きろマヌケ!

ジャップがお前を殺しに来るぞ!!」

 

伍長「はっはい!」

 

軍曹「クソッタレ!」

 

BRRRRRRRR

BANBANBAN

 

日本兵「くそぉ!アメ公!」

 

日本兵の1人が手榴弾を投げた

 

軍曹「手榴弾だ!下がれ伍長!」

 

伍長「……えっ?!」

 

軍曹はジャンを引っ張った

数秒後に手榴弾は爆発

 

BOGAN!!

 

軍曹「大丈夫か伍長」

 

ジャン「あぁ……はい」

 

ジャンは怯えてた

 

軍曹「……チッ

ユージーン 伍長を頼む」

 

大尉「軍曹!!右にジャップだ!」

 

軍曹「サル共が!」

 

BRRRRRRRR!!……

 

数分後戦闘は終わった

日本兵は全滅

アメリカ軍に損害は無し

 

BAN!…BAN!

 

大尉「もう撃つな」

 

兵士「大尉 トドメを刺さないと襲って来ますよ」

 

大尉「もう、死んでる」

 

ジャン「……あぁ……あぁ……あぁ」

 

軍曹「大丈夫か 伍長」

 

ジャン「あぁ……あぁ……」

 

軍曹「……もう、大丈夫だ 大丈夫

落ち着け」

 

兵士「おい、見ろ サーベル(軍刀)だ

いい土産が出来たW 」

 

兵士「見ろよ!日の丸だ」

 

兵士「コイツにするか」

 

兵士「何するんだよ」

 

兵士「ジャップの耳を切るんだよ」

 

兵士「金歯は?」

 

兵士「金歯はいらねぇ ドク(衛生兵)からジャップには触れるな バイ菌だらけだ てな」

 

兵士「だから耳か……耳も同じだと思うけどな」

 

兵士「うるせぇな 細かいこと言うなよ」

 

兵士は1人の日本兵の耳を取り始めた

 

ジャン「……えっ……」

ジャンはその光景に絶句した

 

兵士「あははW取れた取れた ママに土産が出来たぞ また玄関に飾るジャップの耳が増えた」

 

軍曹「……お前ら もう、漁るのやめろ

行くぞ 準備しろ

お前 ジャップの帽子を脱げ」

 

兵士「サー軍曹」

 

ジャン「……なぁ ユージーン どうしてあんなことを日本兵の遺体損壊は禁止されてるはずだろ」

 

兵士「そうだね でもみんなしてる」

 

ジャン「……クレイジーだ」

 

兵士「そう みんなクレイジー じゃないとやっていけない 正気で戦争なんか出来ない」

 

ジャン「……」

 

 

 

ジャン達 A中隊は前線キャンプに戻って来た

ジャンは戻って来るなり

ヘルメットを置き 弾薬箱の上に座り込み

頭を抱えた

 

ジャン「はぁ……はぁ~……」

 

 

ダン「……ジャン」

 

ダンはジャンを通り過ぎに見つけ向かって来た

 

ジャン「あぁ…」

 

ダン「ジャン …あぁ…なんて声をかけていいのか分からないけど…戦場を見たんだな」

 

ジャン「…なぁ ダン…なんで日本兵にあんな事をするだ…」

 

ダン「あぁ…アレを見たのか…」

 

ジャン「……耳を切るなんて…」

 

ダン「……ジャン 耳はまだいい方だ

あのテントの奥見てみろ……日本兵の

頭蓋骨が売られてる」

 

ジャン「……そんな」

 

ダン「中佐のジープやテントには日本兵の頭蓋骨が飾ってある」

 

ジャン「………酷いな」

 

ダン「…」

 

軍曹「パリッシュ伍長 ここに居たか

ポイントAに行くぞ 準備しろ」

 

ダン「ジャン…大丈夫か?」

 

ジャン「サー軍曹

あぁ…大丈夫……なぁダン ありがとうな…」

 

ダン「……?」

 

ジャン「心配してくれて

俺の事苦手だと思った」

 

ダン「あぁ 確かに俺はお前の事が苦手だ ヘタレでうるさくて」

 

ジャン「言うね…」

 

ダン「でも、大事な同期だ

鬱陶しいけどな」

 

ジャン「ダン…

ダン 前より喋るようになったな」

 

ダン「お前の時だけさ… じゃあなクソッタレジャン 死ぬなよ 」

 

ジャン「ふふっ…ありがとう 」

 

 

 

 

Aポイント(前線陣地) PM19:30

 

兵士「軍曹 ジャップ来るんですかね?」

 

軍曹「来るかもしれないから前見ろ」

 

兵士「サー軍曹」

 

 

ジャン「何も見えないな…」

 

兵士「隣いい?」

 

ジャン「ヒッ!!……

その声は…えっとユージーン?」

 

(大声出すな伍長 ジャップに狙われるだろマヌケ!」

 

兵士「正解 真っ暗で声だけでよくわかったね」

 

ジャン「まぁね」

 

兵士「伍長 空を…星が綺麗だ」

 

ジャン「……あぁ…綺麗だ 」

 

兵士「伍長 あの並んでる星 分かる?」

 

ジャン「いや…」

 

兵士「あれは俺のチンポコだW」

 

ジャン「…ふっWチンポコ……さっき綺麗て言ったの取り消すよW」

 

兵士「そう言えば…伍長は名前は」

 

ジャン「ジャン・パリッシュ」

 

兵士「ジャンか…フランス系?」

 

ジャン「そうかも」

 

兵士「俺はユージーン・ロイド

階級は同じさ

生まれはテキサス

みんなからカウボーイて呼ばれてる」

 

ジャン「伍長か カウボーイ

俺はアーカンソー」

 

兵士「同じ南部人か~

ジャンは徴兵?」

 

ジャン「いや 志願じゃ…

おいん家は貧しゅうて …養う為に

兄弟揃うて軍に

(いや 志願だよ俺の家は貧しくて …養う為に兄弟揃って軍に)」

 

※2人とも南部人なので訛ってます

日本語表記は薩摩弁にしてます

 

ユージーン「…そっか おいは兄貴と一緒に志願や 兄貴は海兵隊でおいが陸軍

(そっか 俺は兄貴と一緒に志願だ

兄貴は海兵隊で俺が陸軍)」

 

 

ジャン「マーリンか

1番下んおとっじょが行っちょっ

第1海兵で…オキナワにおっじゃ

けしんでなきゃよかどん…

兄貴は空軍

今頃、日本に爆弾落としちょっじゃ

そん前はドイツに

(マーリンか

1番下の弟が行ってる

第1海兵で…オキナワにいるよ

死んでなきゃいいけど…

兄貴は空軍

今頃、日本に爆弾落としてるよ

その前はドイツに)」

 

ユージーン「となっと 第20空軍か

クソバカでけ新型爆撃機があっ部隊じゃな

ダチが行っちょっじゃ

確か……テニアンの第40爆撃群

(となると 第20空軍か

クソバカでかい新型爆撃機がある部隊だな

ダチが行ってるよ

確か……テニアンの第40爆撃群)」

 

ジャン「兄貴はサイパンで第500爆撃群やったかな

で三番目んおとっじょが海軍で空母イントレピッドん戦闘機んパイロットをしちょっ

じゃっどん艦がカミカゼ喰ろうて 今頃は国におっかも

(兄貴はサイパンで第500爆撃群だったかな

で三番目の弟が海軍で空母イントレピッドの戦闘機のパイロットをしてる

でも艦がカミカゼ喰らって 今頃は国にいるかも)」

 

ユージーン「WOW…ジャンは大けねじゃなwしかも3軍制覇しちょっw

第1海兵か……兄貴もそうやった…

……兄貴はペリリューでけしんだ

少尉になったばっかいなんに……

(WOW…ジャンは大家族だなwしかも3軍制覇してるw

第1海兵か……兄貴もそうだった…

……兄貴はペリリューで死んだ

少尉になったばかりなのに……)」

 

ジャン「………そっか」

 

軍曹「伍長 パリッシュ伍長居るか?」

 

ジャン「はい 軍曹」

 

軍曹「伍長 いいか耳かっぽじってよく聞け

もし、ジャップ共が来たらお前は

弾薬係だ 皆の蛸壺(塹壕)に配りに行け

行かなかったら皆あの世だ OK?」

 

ジャン「サー 軍曹」

 

軍曹「よし、拳銃はあるか?」

 

ジャン「あっ…いえ…」

 

軍曹「俺のガバメントを使え

ジャップに襲われたらコイツを撃てば

首も手も吹き飛ぶ45口径はお前の

ガーランドより役に立つ」

 

ジャン「ありがとうございます 軍曹」

 

軍曹「俺は3つある 1つはそれ 2つ目は

M1917 警察官の知り合いが送ってくれた 3つ目は俺の股間にあるビッグボーイだ」

 

ジャン「ふW」

 

軍曹「しっかりやれよ 伍長

いいな」

 

ジャン「イエッサー 軍曹!」

 

 

 

ユージーン「ふっWあのオヤジ

真顔でアレ言うかW

…3つ目は俺の股間にあるビッグボーイだ(声真似)」

 

ジャン「ふっW アハハW」

 

ユージーン「案外、リトルボーイかもW」

 

ジャン「やめろカウボーイW息が出来ないW」

 

 

日本軍は

残存兵力による玉砕前提の総攻撃を企図

ジャン達が守備する

Aポイントに密かに接近しつつあった

 

早朝

 

ユージーン「zzz…かァ~……う…

キャティ……愛してる」

 

ジャン「カウボーイ……」

 

ユージーン「もう1発ヤラせて…」

 

ジャン「……彼女とヤッてる夢かよ」

 

軍曹「…このレーションなかなかいけるな モグモグ…おいその手紙誰に書いてる?

故郷の彼女か?バーキン」

 

兵士「いえ 妹です 軍曹」

 

軍曹「妹か 何歳だ?」

 

兵士「13です 」

 

軍曹「娘と同い年か…」

 

兵士「娘さん いたんですか軍曹」

 

軍曹「あぁ ………ほら写真だ」

 

兵士「わぁ…美人ですね!」

 

軍曹「だろ?W自慢の娘だ

バーキンの妹は?」

 

兵士「これで…」

 

 

ガチャ…

 

日本兵「……」

 

 

BAN BAN BAN!!

 

BANBANBAN!!

 

日本兵達は茂みから一斉に発砲した

 

軍曹「?!…クソッタレ ジャップだ!

サル共いつの間に来やがった?!

歩哨はマスカキでもしてたのか?!」

 

ジャン「?!…起きろ!カウボーイ!!

日本軍だ!!」

 

ユージーン「…zzz…フガッ !…へっぇぇぇ?! 嘘だろ クソ!!」

 

日本兵「かかれぇぇぇ!!!!」

 

日本兵「うぉぉぉぉぉぁぁぁぁ!!!!」

 

日本兵 数十人が 喚声と共に

陣地目掛けて突撃を開始した

 

 

軍曹「バーキン銃構えろ!早く!!

撃てぇ!撃ちまくれぇぇぇ!!」

 

兵士「サー!」

 

兵士「ファイヤーァァァ!!」

 

DADADADADADADADDADADADADADADADDADADADADADADADDADADADADADADADDADADADADADADADDADADADADADADAD!!!!

 

M1919重機関銃を撃ち始めた

 

日本兵の何名かは倒れるが

それでも日本兵は突撃してくる

日本兵も対抗し軽機関銃を撃ち始める

 

PAPAPAPAPAPAPAPAPAPA!!

 

日本兵「喰らえぇぇ!アメ公ぉぉぉ!!」

 

兵士「電話だ! 電話!《ジャップだ!》」

 

BRRRRRRRR!!

 

軍曹「クソ!ジャップ共め

……パリッシュ!ギブソンの所に弾持っていけぇ!」

 

ジャン「あぁ…あぁ」

 

ユージーン「ジャン!しっかりしろ!!

」

 

ジャン「あぁ…」

 

ユージーン「機関銃撃ってる 所に弾持って行くんだよ!!早く!!早くぅ!!」

 

ジャン「わ…わかった!!」

 

ユージーン「30口径のだ!」

 

軍曹「このままじゃ突破されるぞ!!

マイク!本部に連絡!」

 

BRRRRRRRR!!!!

 

 

A中隊 前線本部

無線機前

 

兵士「ダンは分かってないな 若い子の方がいいだろ」

 

ダン「いや 俺は歳上だな…待って…ん?」

 

《本部!本部!ジャップだ ジャップ!

助けてくれぇ!こちら、第1小隊オーバー》

 

兵士「おい!ダン!」

 

ダン「…大変だ…大尉を呼べ!大尉を!」

 

 

大尉「はぁ…朝のコーヒー美味いな」

 

兵士「大尉!大尉!!来てください!」

 

ダン「こちら本部 第1小隊状況を!オーバー!」

 

大尉「どうした?」

 

《ジャップの攻撃だ!至急応援を! はや…BAN!…》

 

ダン「…第1小隊? 第1小隊 オーバー?

!」

 

大尉「…直ぐに出発するぞ!」

 

兵士達「サー イエッサー!」

 

ダン「……(死ぬなよ ジャン!)」

 

 

Aポイント

 

軍曹「マイクが……クソ!

ティタム!代わりに無線士やれ!」

 

DADADADADADADAD!!

兵士「あぁ!弾がなくなる!」

 

兵士「あっ!こっちです!伍長」

 

ジャン「弾薬だ!」

 

兵士「待ってました 伍長!

ロジャー 装填しろ!」

 

兵士「わかっ…」

 

Zip!

 

兵士「あぁ!ロジャー クソ!」

 

 

 

日本兵「うわぁぁ!!!!」

 

兵士「あぁ!来んなジャップ!!on!sit!!」

 

1人の日本兵が塹壕の中に入りアメリカ兵と白兵戦が始まった

 

兵士「クソ!フランキーの蛸壺にジャップがァ!」

 

 

フランキー「クタバレ ジャップ!」

 

BAN!

 

日本兵「…ツ!」

 

ドサッ…

 

 

ジャン「……あぁ」

 

兵士「伍長 …伍長!私の助手お願いします」

 

ジャン「…あぁでも」

 

軍曹「パリッシュ お前はギブソンを手伝え

弾係はドニーに任せる!

ドニー 弾運べ!」

 

兵士「サー」

 

BRRRRRRRR!!

 

兵士「伍長 そこの蓋を開けて

弾を入れてください!!」

 

ジャン「わかった」

 

ガチャッ!

 

ギブソン「よし!」

 

DADAD……ADADADADAD!!

 

ギブソンの射撃により日本兵達はバタバタと倒れてく

DADADADADADADAD!!

 

ジャン「まるで七面鳥撃ちだ…」

 

ギブソン「死ね!死ね!ジャップ!!!」

 

DADADADADADADAD!!

 

ジャン「……」

 

日本兵「擲弾筒用意!ここに据えろ!」

目標 正面!110!装填!」

 

日本兵「よし!」

 

日本兵「てぇーっ!」

 

BOM!

 

Huu…

 

BOGAN!!

 

フランキー「あああああ!!」

 

DADADADADADADAD!!

ギブソン「あぁ!フランキーが殺られたァ…」

 

軍曹「ジャップの奴ら迫撃砲撃って来やがった!」

 

日本兵「うあああああ!!アメ公ぉぉぉ!!……ア゙ア゙ア゙!!」

 

ドサッ

 

BRRR……ガチン!

 

軍曹「ファック!弾が詰まった!」

 

日本兵「わぁぁぁ!!」

 

BAN!BAN!BAN!

 

軍曹はM1917を撃ち始めた

 

軍曹「退却…退却しろ!…あぁ!」

 

日本兵「あぁ!死ねぇぇ!アメ公!!」

 

若い陸軍中尉が軍曹に襲いかかった

取っ組み合いが始まる

 

軍曹「離せ!クソジャップ!離せ!

かっ!ァァ…!」

 

陸軍中尉は軍曹の首を絞めた

 

日本兵「あぁ!あぁ!…かァァァ!」

 

軍曹も絞め始めた

 

軍曹「かァァァ!ああ!離せこのクソが!離せ!」

 

ガツッ!ガツッガツッ!

軍曹はM1917の銃床で日本兵の顔面横

を叩く

 

日本兵「あぁ…が!…」

 

日本兵は気を失い倒れた

 

軍曹「はぁはぁ…まだ若造じゃねぇか…」

 

BAN!BAN!BAN!

 

ユージーン「ジャップめ!……ジャンの奴大丈夫か…」

 

 

兵士「軍曹!大丈夫ですか?!」

 

軍曹「大丈夫だ!それより退却だ

ここは持たん!ギブソン!パリッシュ!退却しろ!!! バーキンあの二人に伝えてこい!

ティタム!応援はまだか!ティタム!」

 

ティタム「……」

 

ティタムは顔面が吹き飛んでた

 

軍曹「あぁ……ティタムもか

《第1小隊!第1小隊 本部……》

クソ!無線機もやられたか」

 

 

 

DADADADADADADAD!!

 

ギブソン「クソジャップめ!死に損ない共がァ!」

 

バーキン「お前達退却しろ!…ギブソン!」

DADADADADADADAD!!!

ギブソン「わかった!… 伍長退却しますよ!」

 

ジャン「わかった!…あっ!日本兵が」

 

日本兵「うわぁぁ!!アメ公ぉぉぉ!!!」

 

ギブソン「クソジャップ!」

 

BAN!BAN!

 

日本兵1人は倒れるが 新たに2人が現れジャン達を襲いかかった

 

ジャン「わぁ!!」

 

日本兵「あああぁ!」

 

ギブソン「…ッ!」

 

日本兵の銃剣がギブソンの脇腹に刺さった

 

ジャン「ギブソン!」

 

日本兵「うわぁぁ!!」

 

もう1人の日本兵はジャンに掴みかかり

ヘルメットが取れたジャンの頭部を

何度も地面に叩きつけた

 

ガツッ!ガツッ!ガツッ!

ジャン「…ッ!あぁ!ッ!あっ!あっ!

あっ…!」

 

ジャンはガバメントを抜いたが

殴打の衝撃で落ちてしまった

 

日本兵「はぁ……はぁ…許せ …」

 

日本兵は傍に倒れてたアメリカ兵の銃剣

を抜きジャンに刺そうとした

 

ジャン「あぁ…神様ァ…ッ!」

 

BAN! BAN!

 

日本兵「あぁ……」

 

ドサッ

 

日本兵はジャンの上に倒れた

 

ジャン「??!」

 

ユージーン「無事か ジャン」

 

ジャン「ユージーン…」

 

ユージーン「ギブソンは大丈夫か?!」

 

ギブソン「あぁ!クソジャップ!

わ…脇腹に刺しやがった!ファック!」

 

ユージーン「それだけ喋れば大丈夫だな

……よし!退却するぞ!

ジャンはギブソンを頼む

俺がジャップの相手するから

早く逃げろ!俺も後から行く!」

 

ジャン「わかった!」

 

ユージーン「ギブソン 機関銃借りるぜ

」

 

ギブソン「あぁ…脇腹の仇を取ってくれぇ……」

 

ジャン「行くぞギブソン!」

 

ジャンはギブソンを担ぎ退却した

 

ユージーン「クソ!ジャップめ!」

DADADADADADADAD!!

 

ジャック(迫撃砲手)「装填!方位…約180 弾種 榴弾!」

 

副迫撃砲手「半装填よし!」

 

迫撃砲手「ファイヤー!」

 

BOM!

 

 

Huuuuuuu……BOGAN!!

 

日本兵「ぎゃっあああ!!」

 

日本兵「あああ!!…っ!!!」

 

ユージーン「?!……味方の迫撃砲だ!」

 

Huu…BOGAN!! BOGAN BOGAN!!

 

 

 

 

 

ジャン「軍曹!!」

 

軍曹「生きてたか!パリッシュ!」

 

ジャン「軍曹 ドク(衛生兵)を…はぁ……はぁ ギブソンが」

 

軍曹「わかった! ドク!トニー(スレッジ)!」

 

衛生兵「はい!」

 

軍曹「ギブソンを診ろ」

 

ギブソン「あぁ……クソ! 痛てぇぇ」

 

衛生兵「大丈夫だ ギブソン 傷はそんなに深くない」

 

ギブソン「あぁ…本当か?トニー?」

 

衛生兵「あぁ…伍長 服を破いて」

 

ジャン「えっ あぁ…ヒィッ…血」

 

衛生兵「サルファ剤(消毒剤)かけるからな…あとは包帯を」

 

DADADADADADADAD!!

 

ジャン「…あぁ…ん?」

 

ジャンが視線を向けた先には

アメリカ軍のハーフトラックから

M2重機関銃を射撃する兵士と

援軍部隊の姿があった

 

軍曹「やっと来やがった!」

 

 

DADADADADADADAD!!

 

大尉「行け!行け!」

 

ギブソン「あぁ!大尉が天使に見えるよ…あぁ…」

 

衛生兵「ギブソン 喋るな傷に響くぞ」

 

ギブソン「うるせぇ ドク 言わせてくれよ」

 

大尉の援軍部隊がAポイントに向かう

 

数分後戦闘は終わった

日本軍はほぼ全滅した…

 

日本兵「お…お母さん……」

 

日本兵「あぁあぁ…………ッ」

 

日本兵「アヤコ……」

 

 

 

 

 

 

ジャン「…戦闘が終わった?」

 

ダン「よう!ジャン 生きてたか」

 

ジャン「ダン!あぁ!来てくれてありがとう!!」

 

ギブソン「遅いぞ ダン……また負傷しちまったじゃねぇか…クソ!」

 

ダン「悪いなギブソン

ケツの次はどこやれた?」

 

ギブソン「脇腹をブスリやられたよ…あぁクソジャップ…」

 

ダン「また、パープルハート勲章(戦傷章)貰えるなW」

 

ギブソン「2つもいらねぇよ…クソ」

 

バーキン「ギブソン これやるよ

ジャップの銃剣だ 前から欲しかったらだろ パイソンがくれたんだ

ジャップのマーリン(陸戦隊)が持ってたヤツらしいぜ」

 

ギブソン「……ジャップの銃剣に刺されてそのジャップの銃剣を貰うとはな…

まぁパープルよりはマシかバーキン

ベルトに挟んでくれ」

 

バーキン「OK」

 

ジャン「…………あっユージーン!」

 

 

ジャンはユージーンが居るAポイントに向かった

 

陣地は硝煙と黒煙 死臭 呻き声がした

 

ジャン「……ん?」

 

下を見ると 若い日本兵がジャンの方を見つめてた

 

日本兵「あぁ……母ちゃん…」

 

日本兵はそう言い息絶えた

 

ジャン「……………ユージーン探さないと……」

 

ジャンは機銃陣地に戻って来た

 

ジャン「……ユージーン?」

 

ユージーンは機銃を持ちながらうつ伏せになってた

 

ジャン「ユージーン?ユージーン?」

 

ジャンがユージーンを起こすと

ユージーンはヘルメットは外れ落ち

頭部が一部陥没し死んでた

 

ジャン「………………………………」

 

ダン「……迫撃砲だな 敵か味方かは分からないが」

 

ジャン「……………ユ…ユージーン」

 

ダン「ジャン…後で墓作ってやろうな」

 

衛生兵「負傷者は居るかー?」

 

ダン「いや…」

 

大尉「……ダン 負傷者を運ぶの手伝ってくれ」

 

ダン「分かりました大尉」

 

大尉「……カウボーイもか

パリッシュ伍長 カウボーイのドックタグ(認識票)取ってやれ」

 

 

ジャン「………………はい 大尉」

 

 

大尉「軍曹 何人やられた?」

 

軍曹「半数殺られました」

 

大尉「……そうか」

 

 

 

ジャン「…………はぁ……はぁ……」

 

ドサ

 

ジャンは塹壕の中で座り込んだ

 

 

塹壕

 

兵士「なぁ 隣のジャップは元気か? 」

 

兵士「…くたばってるよ 口開いて」

 

兵士「金歯はあるか?」

 

兵士「知らねぇよ」

 

兵士「まぁいいや…それよりやっと終わったな」

 

兵士「あぁ……ちょっと小便してくる

……おい」

 

兵士「なんだよ 」

 

兵士「あの伍長 見ろ」

 

兵士「可哀想にな……カウボーイと仲良かったからな」

 

兵士「……半日でお別れか」

 

 

ジャン「…………ユージーン……」

 

軍曹「パリッシュ 大丈夫か?……あぁ

……今は休んでていいぞ」

 

 

 

兵士「さっさと歩け!」

 

ジャン「…………あぁ………?」

 

塹壕の外を見ると 全裸にされ頭の後に手をつけ日本兵の捕虜2人とその後ろに衛生兵に肩を担がれ負傷した日本軍将校が歩いてきた

 

兵士「くたばれ!クソジャップ!」

 

兵士「ファッキンジャップ!!」

 

アメリカ兵からは罵詈雑言が浴びさせられる

 

ジャン「……なんで裸?」

 

バーキン「裸にしないと奴ら

武器を隠し持ってて降伏と見かけて殺してくるから

全くクレイジーな奴らだ」

 

ジャン「…………あっハリー」

 

 

兵士「コイツら頼みます」

 

情報部

ハリー・大井伍長

「分かりました

ジープに乗せろ それとあの日本兵2人に作業着を 将校の方はそのままでいい」

 

兵士「サー!」

 

捕虜日本兵「……日本人?」

 

捕虜日本兵「米軍に日本人が居たとは」

 

兵士「コレヲキロ」

 

PW(捕虜)と背中に書かれたHBT作業服を渡した

 

捕虜日本兵「……?」

 

 

兵士「アイツら運がいいな捕虜になったのが陸軍で海兵隊なら殺されてるぞ」

 

兵士「あぁ 俺たちは優しいから…な!」

1人の兵士が日本兵捕虜に向かって煙草を投げ捨てた

 

捕虜日本兵「あちっ!」

 

兵士「アハハW」

 

軍曹「お前ら捕虜にちょっかい出すな!」

 

兵士「あぁ軍曹……」

 

 

 

ダン「ジャン その友達運んでやろうぜ」

 

ジャン「……あぁ……ユージーン」

 

ユージーンは運び出され

上に毛布を被せられた

 

ジャンは取ったドックタグを強く握り締め

ユージーンを見つめた

 

ジャン「ユージーン……さっきまで話してたのに……あぁ……」

 

ダン「……ジャン ……辛いよな…」

 

ダンはジャンの肩を2回優しく叩いた

 

ジャン「……ダンがくれた ロザリオ

……ユージーンが持ってたら

死ななかったのかな…」

 

ダン「……それは分からないが

この毛布が被せられてるのがジャンだったら…俺が辛い」

 

ジャン「ダン……」

 

ダン「…俺は行く…じゃあな」

 

 

衛生兵「伍長」

 

ジャン「…?」

 

衛生兵「これを カウボーイの上着から

手紙が出てきた 彼女宛の

とりあえず渡そうと」

 

ジャン「…あぁ わかった」

 

ジャンは皺だらけの手紙開いた

 

「愛するキャティへ……

こっちは南の島だから毎日暑いよ

君の胸の中が恋しい

今日、新しい戦友が出来た

フランス系のジャン伍長だ

顔がカッコイイぞ 今度、写真送るよ

カッコイイから浮気すんなよ

キャティ また、逢いたいよ

ユージーンより」

 

ジャン「……ユージーン」

 

軍曹「パリッシュ 陣地を再構築するぞ

手伝え」

 

ジャン「はい軍曹…」

 

 

 

翌日 前線キャンプ

 

兵士「見ろよ ジャップのPOW(捕虜)だ」

 

兵士「薄汚いなW」

 

兵士「よう!モンキー ウィキ ウィキW」

 

兵士「トウジョーは元気かー?W」

 

捕虜日本兵「……」

 

MP ルイス曹長「お前らちょっかい出すな!

おい軍曹 よそ見をするな!」

 

MP フリッツ軍曹「あっ sorry 男を見てた」

 

MP ルイス「男よりPOW見ろ!」

 

ジャン「あれが日本兵…」

 

ハリー「ジャン ちょっと手伝ってくれ」

 

ジャン「ハリー…久しぶり 手伝って?」

 

ハリー「あぁ 日本兵の調書を

相棒 マラリアにかかって出来ないから」

 

 

ジャン「…わかった いいよ」

 

兵士「見ろよ 今度はアメリカ軍の制服を着たジャップが居るぞW」

 

ハリー「……私はアメリカ人だ!

ジャップじゃない!」

 

兵士「ふっ…」

 

ハリー「……行こう ジャン」

 

 

 

調書室

 

ルイス「入れ」

 

捕虜日本兵「……」

 

フリッツ「座れ」

 

MIS(アメリカ陸軍情報部)

アルバート・工藤陸軍少尉

「席にどうぞ MP waits outside

(MPは外で待機を)」

 

ルイス「サー…」

 

捕虜日本兵「……」

 

アルバート「ハリー 尋問を」

 

ハリー「サー 少尉

ジャン これから翻訳してくから

紙に書いていって」

 

ジャン「わかった」

 

ハリー「こんにちは」

 

捕虜日本兵「…」

 

ハリー「えーっと まず名前を」

 

捕虜日本兵「……榎本健一」

 

ハリー「エノケンはコメディアンだ

戦場には居ない」

 

アルバート「エノケンは君で3人目だ」

 

ハリー「…エノケンは私も好きだよ

彼の歌はいいよね アロハ・オエが好きだ」

 

捕虜日本兵「……ふふっ

ロッパさんは知ってますか?」

 

ハリー「あぁ!もちろん声帯模写は凄いよな~」

 

捕虜日本兵「僕も喜劇人を目指してました声帯模写は少し出来ます」

 

ハリー「本当か~今度見せてよ」

 

捕虜日本兵「えっ恥ずかしいな……///」

 

アルバート「あっ~ハリー ~」

 

ハリー「あっそうだった」

 

捕虜日本兵「…名前は伊藤信一郎です

階級は陸軍一等兵」

 

ハリー「ありがとう 伊藤さん

ジャン 名前は シンイチロウ イトウ

階級は 陸軍一等兵」

 

ジャン「わかった…シンイチロウ イトウ…」

 

伊藤「部隊は陸軍第14軍尚武集団 第105師団の歩兵第81旅団麾下独立歩兵第182大隊です」

 

ハリー「ありがとう」

 

アルバート「となると 廣島出身?」

 

伊藤「はい!江波です」

 

アルバート「江波か 俺は草津だ

戦前はそこに居た ばあちゃんの家があってな」

 

伊藤「草津ですか~…草津の海、ブチ綺麗でしたのぅ…江波にゃサギがようけ飛びよりました。懐かしいのう…江波が……」

 

アルバート「ほうじゃな 江波にゃ

ようけサギがいたのぅ…あぁ……懐かしい…牡蠣 もういっぺん食べたいのぅ…

ばあちゃん元気じゃとええけど… 」

 

ハリー「…あ~と歳は?」

 

伊藤「18です」

 

ハリー「ジャン 歳は18だ」

 

ジャン「18……(18か俺より年下か)」

 

伊藤「……僕はこの後どうなるんですか?」

 

ハリー「収容所へ行く」

 

伊藤「収容所……」

 

アルバート「あぁ 3食飯付き 寝場所あり……だいたいやる事がないから

みんなで野球とかしてるな」

 

伊藤「……野球

……いいんですかね ……そんな待遇を受けて 捕虜なのに」

 

ハリー「構わないさ……捕虜になった事は恥じることでは無い

戦陣訓の事は忘れるんだ」

 

 

しかし、全ての収容所が同じとは言えなかった

収容所では米兵の暴行等が頻発しており決していい環境では無かった

扱いは家畜以下だった

 

伊藤「……」

 

情報部 大尉「少尉 ちょっと」

 

アルバート「?…はい」

 

ハリー「そうだ 君に渡すのがあった

」

 

伊藤「?」

 

ハリー「これを… 君の軍衣のポケットから出てきた」

 

伊藤「………これは」

 

渡されたのは少女の写真だった

 

ハリー「彼女?」

 

伊藤「……いえ…好きなだけです」

 

ハリー「名前は?」

 

伊藤「…雅江」

 

ハリー「雅江さんか」

 

伊藤「東京にいた時に知り合って…」

 

ハリー「結構若いけど歳は?」

 

伊藤「確か…14だったかな」

 

ハリー「若いなW」

 

伊藤「天真爛漫な子でね…」

 

ハリー「そうか」

 

アルバート「ハリーちょっと」

 

ハリー「はい」

 

ハリーが退室する

 

ジャン「………あっ…シャシン ミセテクダサイ」

 

伊藤「え?…あっはい」

 

ジャン「WOW…キュート…カワイイデスネ」

 

伊藤「ふふっ ありがとう」

 

ジャン「あ~オレも コメディアンスキ

バスター・キートン スキ

シッテル?」

 

伊藤「あぁ!もちろん!」

 

ジャン「キートンの大列車追跡ガスキ

線路ノ木ドケル シーン凄イ」

 

伊藤「僕も好きだよ あれは凄い」

 

 

 

ガチャ

 

ハリー「よいしょ…と 伊藤さん

尋問は終わりです ありがとうございました

MP!」

 

 

ルイス「…さぁ 子守りの時間だ」

 

フリッツ「あのジャップいいな♡」

 

ルイス「はぁ…襲うなよ

コイヨ ニホンヘイ」

 

ハリー「ジャン このまま将校の取り調べもする」

 

ジャン「将校?」

 

ハリー「脚を負傷した 中尉だ」

 

 

MP「進め ジャップ」

 

捕虜日本兵「……」

 

ルイス「そいつはお偉いさんか?」

 

MP「そうですよ 曹長」

 

ルイス「そうか」

 

MP「入れ」

 

捕虜日本兵「……」

 

ハリー「こんにちは 中尉」

 

捕虜日本兵「……」

 

捕虜の中尉はハリーを睨んだ

 

ハリー「 ……所属と名前を」

 

捕虜日本兵「……第99部隊 嵐寛寿郎」

 

ハリー「…アラカンは戦場には居ない」

 

捕虜日本兵「……処刑はいつになる」

 

ハリー「……処刑はしない」

 

捕虜日本兵「……」

 

アルバート「若いけど 士官学校 出?」

 

捕虜日本兵「……」

 

ハリー「とりあえず 歳は?」

 

捕虜日本兵「……」

 

ハリー「はぁ…黙秘か……」

 

捕虜日本兵「…我が皇軍に捕虜など存在しない!よって死を希望する!

これ以上 自分の生き恥を晒し

栄えある我が帝國陸軍に泥を塗るわけにはいかない!!」

 

アルバート・ハリー「……」

 

ジャン「……」

 

捕虜日本兵「恥を知る者は強し。常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励してその期待に答ふべし

生きて虜囚の辱め受けず 死して罪過の汚名を残すこと勿!」

 

ハリー「中尉!止めるんだ」

 

アルバート「……ハリー ちょっと」

 

ハリー「…はい 少尉」

 

2人が退室する

 

ジャン「……」

 

捕虜日本兵「……」

 

ジャン「…あ~ドウシテ ニホンヘイハ

死ニタイン デスカ?」

 

捕虜日本兵「There are no prisoners of war in my army(我が皇軍に捕虜など存在しない)」

 

ジャン「こっちの言葉喋れるの?!」

 

捕虜日本兵「Yes

戦争が始まる前は英語の教師を目指してた

そのため 幼い頃から英語は知ってたし

軍に入ってからも英語を習ってた」

 

ジャン「そうか」

 

捕虜日本兵「………

俺だけ生き残った……多くの部下が死んだのに…俺だけ

……そして捕虜になった……これ程

耐えられない事はない!」

 

ジャン「……」

 

捕虜日本兵「あいつらが死んで

俺だけ……ぅぅ……ヤスクニで逢おうと言ったのに…

それに捕虜になったら家族にも迷惑がかかる!

……だから殺してくれ…頼む

俺は生きてちゃいけないんだ…」

 

ジャン「そんな 生きてちゃいけないんだなんて……」

 

捕虜日本兵「それが…我が皇軍だ」

 

ジャン「でも……あなたはもう日本軍の軍人ではない 普通の日本人だ」

 

捕虜日本兵「……それでも…俺だけ生きてるなんて……」

 

ジャン「好きな人や家族に会いたい?」

 

捕虜日本兵「……え?……あぁ」

 

ジャン「その人達の為に生きればいいと思う 相手も生きてて欲しいと思ってる

…戦争が終わればきっと会える

それまで生きよう 中尉…」

 

捕虜日本兵「……live(生きる)…生きる…か……サキ…母ちゃん…父ちゃん…たっちゃん……」

 

ガチャ

 

ハリー「……ん?」

 

捕虜日本兵「……自分の所属と名前は

帝國陸軍第14軍尚武集団 第103師団

坂城達彦陸軍中尉だ」

 

アルバート「…わかった」

 

ハリー「…ジャン なにしたの?」

 

ジャン「話しただけさ」

 

ハリー「…ああ 話しただけね

……話しただけか それでだけ?」

 

アルバート「驚いたな……続きをしよう」

 

コンコン

ガチャ

 

大尉「パリッシュ伍長居るか?」

 

ジャン「大尉?」

 

大尉「ちょっと話がある

少尉いいか?」

 

アルバート「わかりました」

 

坂城「……Thank you」

 

坂城がジャンに向かって呟く

 

ジャン「…」

 

ジャンは頷く

 

 

大尉「伍長 補充兵が来たから

再び本部付になる」

 

ジャン「え?……わかりました」

 

大尉「さっそくだが MPと共に

日本兵の遺体整理の監視を頼む

日本語がMPよりできるらしいからな」

 

ジャン「イェッサー!」

 

 

Aポイント

 

兵士「おい!ジャップ さっさと臭ぇ

お仲間共片付けろよ!」

 

伊藤「……」

 

 

ルイス「うるせぇな お前らは

ジャップが来ないか前見てろ」

 

フリッツ「……(あの日本兵いい♡)

……ん?」

 

ブロロ…

 

ジープが1台来た

 

ダン「お守り 頑張よジャン」

 

ジャン「あぁ」

 

ルイス「誰か来たぞ」

 

フリッツ「さっきの伍長だ♡」

 

ルイス「どうした 伍長」

 

ジャン「一緒に監視しろと 」

 

ルイス「そうか……まぁ

見ての通り 捕虜2人でやってるから

楽しにしろ」

 

兵士「MPは気楽でいいな!」

 

ルイス「Shut Up!!」

 

 

伊藤「はぁ……はぁ…」

 

捕虜日本兵 安田元陸軍上等兵

「大丈夫か?」

 

伊藤「あっ 上等兵殿」

 

安田「頑張ろう…俺たちでちゃんと埋葬してやろう」

 

伊藤「はい」

 

MP「喋るなジャップ!早くしろ!」

 

安田「…くそ」

 

フリッツ「…曹長 あれだと夜までかかりますよ」

 

ルイス「…そうだな…? 伍長 何処へ行くんだ?」

 

ジャン「俺も 手伝う」

 

ルイス「えっ手伝う?…おい」

 

安田「?…なんだよ」

 

伊藤「?」

 

ジャン「手伝イマス」

 

安田「え?…おう、そうか

そっち持ってくれ」

 

ジャン「ハイ…………」

 

日本兵の遺体 蛆虫が湧き ハエが飛び回り

物凄い死臭を放っていた

 

ジャン「…うっ!」

 

安田「…大丈夫か?アメ公」

 

ジャン「…大丈夫デス」

 

MP「ハンカチかなんかした方がいですよ」

 

ジャン「いい」

 

安田「…じゃ 持ち上げるぞ」

 

ジャン「…OK」

 

持ち上げた途端 日本兵の手から1枚のボロボロの写真がひらりと落ちた

 

ジャン「?」

 

安田「…写真か」

 

写真にはその日本兵と仲良く映る幼い女の子が写ってた

 

安田「…妹か?」

 

ジャン「……………はぁ…はぁ…うっ!」

 

伊藤「?」

 

ジャンは林へ向かい そこで吐いた

 

ジャン「オウェッェェェェェェェ……!」

 

ビチャビチャ……

 

MP「ありゃ無理もねぇ…」

 

伊藤「大丈夫ですか?!」

 

ジャン「はぁ…はぁ…

(I may have killed that child's brother ...…(俺はあの子の兄を殺したかもしれない)」

……はぁ…はぁ…ゴホッ...ヴ...」

 

 

伊藤「……ん?」

 

フリッツ「伍長 これ使って」

 

フリッツはハンカチを差し出した

 

ジャン「……ありがとう 軍曹」

 

安田「大丈夫かアメ公? ……手ぬぐいだ

使え 口に巻け」

 

ジャン「アリガトウ」

 

 

 

ルイス「優しいな フリッツ

あんな場面初めて見たぞ」

 

フリッツ「大したことじゃないですよ」

 

ルイス「ふっ」

 

伊藤「あなたはいいですよ 僕達がしますから」

 

ジャン「イヤ…オレモ 手伝イマス

彼等ヲ弔イイタイ」

 

伊藤「……ありがとう

名前は?」

 

ジャン「名前八 ジャン デス」

 

伊藤「ジャンか……よろしくジャンさん」

 

伊藤はジャンと握手した

 

ジャン「ヨロシク 伊藤サン」

 

伊藤「で あの人が安田さん」

 

ジャン「ヤスダさん」

 

3人で遺体整理を再開した

 

安田「よし 行くぞ 」

 

ジャン「ハイ!」

 

兵士「あの伍長 物好きだねぇー

あんなのジャップに任せとけばいいのに」

 

兵士「本当だなW」

 

 

安田・伊藤「よいしょ!……」

 

安田「わっ!? なんだこゃ……水か

いや……残飯だ

……アメ公の奴ら 遺体の口の中に残飯捨てやがった!」

 

ジャン「……」

 

 

兵士「アハハW 本当か その話W」

 

兵士「本当だよW」

 

ジャン「Hey!」

 

兵士「あ?…なんです?伍長」

 

ジャン「日本兵の遺体の口の中に

残飯入れたのはお前達か?」

 

兵士「そうですけど なにか?」

 

ジャン「…日本兵はゴミ箱じゃない

わかったか?」

 

兵士「?…ジャップですよ」

 

ジャン「彼等も同じ人間だ

いいか お前達 二度とするな!」

 

兵士「…イエッサー 伍長」

 

ジャン「……続ケマショウ」

 

安田「あぁ」

 

夕方には遺体整理が終わった

 

1人づつは埋葬出来ない為

大穴の中に埋葬した

 

安田・伊藤「安からに眠ってください…」

 

ジャンもダンから貰ったロザリオを持ち

祈りを捧げた

 

ジャン「……」

 

 

ルイス「終わったか」

 

フリッツ「夜までには終わったね 曹長」

 

 

 

安田「あんたみたいなアメリカ兵

居たんだな……ありがとうな」

 

伊藤「ありがとうございます

 

ジャン「…イエ」

 

ルイス「行くぞ 2人ともジープに乗れ

フリッツ ジープをまわせ!」

 

フリッツ「サー」

 

前線キャンプ

 

ジャンはキャンプに戻り

本部のテントに向かって歩いてた

 

ジャン「……ん?」

 

すると ギブソンがドラム缶のゴミ箱に

本等を捨てた

ジャンは気になり近づく

 

ジャン「何で本を捨ててるんだ?」

 

ギブソン「あっ伍長

これは亡くなった兵士達の私物です 置いといても……アイツらは二度と帰って来ませんから」

 

ジャンはその中かな1冊の本を拾った

表紙を捲ると E・Lloydと書かれていた

 

ジャン「……ユージーンの」

 

ギブソン「……フランキーや ロジャーやマイクやティタムのもありますよ

……フランキーの奴W よくこのポルノ雑誌 読んでたな……ロジャーはディズニー顔負けのイラスト描いてて……本当に上手かったな……」

 

ジャン「……」

 

ギブソン「…欲しかったら あげますよ

その本 ユージーンが寝る前によく読んでました」

 

ジャン「……ありがとう」

 

更にページを捲ると ユージーンと 彼女の

キャティが写ってた写真が挟んであった

 

ジャン「………」

 

 

 

パーカー(カメラマン)「あっパリッシュ伍長」

 

ジャン「……」

 

ジャンはドラム缶で燃やされる 亡き兵士達の私物を無表情で眺めてた

 

パーカー「パリッシュ伍長?」

 

ジャン「……ん?」

 

パーカー「これ、写真です」

 

ジャン「写真?」

 

パーカー「2日前の夕方撮った写真ですよ

現像出来たので」

 

ジャンは渡された写真を見ると

ジャンとユージーンが写ってた写真があった

 

ジャン「……

陣地に着いた時に撮った写真か

」

 

 

回想

 

ジャン「…… 日本兵 来ないといいけど」

 

ユージーン「伍長」

 

ジャン「?」

 

ユージーン「伍長も一緒に写真どうです?」

 

ジャン「写真?」

 

ユージーン「アイツ 分隊のスナップショット撮るの好きで」

 

パーカー「是非一緒に」

 

ジャン「ありがとう」

 

 

パーカー「じゃ 撮るよ」

 

ロジャー「…アァ… 」

 

ユージーン「どうした?」

 

ロジャー「ちょっとクソしてくる…」

 

ユージーン「はぁ タイミング悪いな」

 

ロジャー「悪ぃ!先、撮っててぇ~ア゙ア゙ア゙漏れるぅぅ…ピーチ缶が当たったァァァ」

 

ユージーン「賞味期限切れの食べるからだよ あの馬鹿W あだ名ピーチにしよW」

 

ジャン「ふふっWピーチW」

 

ユージーン「じゃあ パーカー頼む」

 

パーカー「OK カッコ良く撮ってやるよ」

 

 

 

 

 

 

ジャン「……」

 

パーカー「伍長?」

 

ジャン「…あぁ ごめん ちょっと」

 

ジャンは涙目になってた

 

パーカー「……カウボーイは最高の兵士だったよな」

 

ジャン「あぁ……」

 

 

大尉「伍長いいか?」

 

ジャン「あっ大尉」

 

大尉「本部付になったのは伝えたよな」

 

ジャン「はい」

 

大尉「伍長 俺の伝令も頼む」

 

ジャン「え?伝令もですか?!」

 

大尉「俺の伝令が敵の攻撃を喰らって 本国送りになった」

 

ジャン「…わかりました」

 

大尉「頼むな」

 

 

 

夜 テント内

 

ギブソン「ダンは年上好きなんだな」

 

ダン「あぁ お前の姉ちゃんとか最高だな」

 

ギブソン「よせよ あんな姉貴勘弁だよ

俺が寝てても叩き起して

話しかけて来るんだぜ

ねぇ ギブソン!起きて… 起きなさいよ!

(声真似)て」

 

ダン「お喋りは姉貴譲りかW」

 

ギブソン「ママもだよ 親父も」

 

兵士「ママ・パパもかよW

お喋り大好き家族だな」

 

2人「アハハ!W…」

 

ジャン「……」

 

ジャンはベットに横になり

ユージーンとの写真を見つめてた

 

ジャン「…………」

 

フラッシュバックする ユージーンの死んだシーン

 

ジャン「…………!!……うっ!!」

 

ジャンはベットから起き上がり

口を押え外に向かった

 

ギブソン「パリッシュ伍長?」

 

ダン「ちょっと行ってくる」

 

 

ジャン「 うっ!オェェェェェェ… 」

 

ビチャビチャ……

 

ジャン「はぁはぁ…ゴホッ...ヴ...ゲホッ……」

 

ダン「大丈夫か ジャン」

 

ダンはジャンの背中をさする

 

ジャン「はぁ…はぁ…あの時……」

 

ダン「…?」

 

ジャン「あの時 ユージーンを無理やりでも連れくれば……死なないで済んだ!」

 

ダン「それは違う……」

 

ジャン「何が違う?! ダァァン!」

 

ジャンはダンに掴みかかった

 

ダン「……」

 

ジャン「俺が連れてくれば…俺が…俺が…俺がぁ…」

 

ダン「ジャン…ここは戦場だ……誰かか死ぬ 仕方ないんだよ…ジャン」

 

ジャン「……仕方ない…」

 

ダン「あぁ 仕方ない……仕方ないんだ

ジャン……辛いがそれが戦場だ」

 

ジャン「…………」

 

ダン「ジャンは悪くない…悪くない」

 

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