※この作品はR-18です。

pacific Memories 太平洋従軍戦記   作:tuzimoto

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後編

8月12日

 

中尉「パリッシュ!パリッシュは居るか?」

 

ジャン「はい 中尉」

 

中尉「大丈夫か?」

 

ジャン「なんとか…」

 

中尉「そうか……パリッシュ

あのな 君にダックが居る機関銃分隊の

指揮を任せようと思ってる」

 

ジャン「…えっ?!指揮?!俺が?!」

 

中尉「あぁ、俺の伝令は新兵がする事になった

それに機関銃分隊の指揮が不在だ

だからパリッシュを」

 

ジャン「でも……俺……」

 

中尉「大丈夫だ 指揮は難しくない

ギブソンも納得してくれた

頼むな パリッシュ

それと 作業着に階級章を付けろよ」

 

ジャン「………分かりました」

 

翌日 ジャン達は再び日本軍と1戦を混じえた

 

PAPAPAPAPAP

 

中尉「ボードマン!散兵線を敷け!」

 

ボードマン「イエッサー!第1小隊!火器小隊は俺に続け!ダン パリッシュ ジャック行くぞ!」

 

ジャン「…行くぞ!ギブソン」

 

ギブソン「イエッサー!」

 

ジャック「行くぞお前ら!」

 

キース「俺たちも行くの?」

 

ジャック「弾数が少ないからな」

 

ライアン「迫撃砲は?誰が撃つ?!」

 

ジャック「別の隊が撃つ」

 

ライアン「あぁ!クソ!」

 

ジャン「見えた!ギブソン

あそこに撃ち込め!」

 

ギブソン「イエッサー……バーキン三脚を」

 

日本兵は草木に負い隠した

トーチカから重機関銃を撃ってた

 

ジャン「あそこを潰さないきゃ みんな

あの世行きだ」

 

バーキン「三脚OK!」

 

ギブソン「ジャン!いいぞ!」

 

ジャン「短連射で撃て!」

 

ガシャッDADADA DADA DADA!!

 

Zip Zip Zip!

 

ジャン「ロウ!バーズーカーを撃て!」

 

ロウ・対戦車班

 

太平洋戦線では対戦車班な標的は

日本軍戦車ではなくトーチカ等だった

 

「イエッサー!……パット装填しろ!!…トーチカを吹き飛ばすぞ!」

 

パット「分かった!……OK!」

 

ロウ「喰らえ!」

 

Boshuu!!…BOGAN!!

 

 

ジャン「…やった!」

 

ギブソン「ざまぁみろ!ジャップ」

 

ジャン「……行くぞ!ギブソン」

 

ギブソン「あぁ!…」

 

PAPAPAPAPAP!!

 

 

ZipZipZip!!

 

ロウ「…ッ!」

 

Zip!!

パット「ロ……!」

 

ジャン「…?!」

 

ギブソン「伏せろ!」

 

ジャン「……ロウ…パット」

 

日本兵が茂みから軽機関銃で狙って来た

 

ギブソン「クソ!…」

 

ZipZipZip

 

 

ジャン「ダック!狙えるか?!」

 

ギブソン「……ちょっと厳しいな

ジャップの野郎いい所から撃ってきやがる!」

 

ジャン「……通信兵! 砲撃要請!

方位45……」

 

ギブソン「そうだ……ジャン!… 連中が装填の時に撃ち込めば行ける!」

 

ジャン「分かった…!」

 

ギブソン「バーキン!三脚を外せ!」

 

PAPAPAPAPAP!!

 

日本兵「川上!装填!」

 

ジャン「……射撃が止んだ ギブソン!」

 

ギブソン「OK!」

 

ギブソンは立ち上がり

茂みに向かって腰撃ちでM1919を連射する

 

DADADADADADADA!!!

 

日本兵「…あぁ!」

 

ギブソン「……やったか?」

 

ジャン「……死んだ?」

 

ギブソン「…やったぞ!…ジャ…」

 

Huuu……BOGAN!!!

 

ギブソン「…ッ」

 

 

ジャン「ギブソン?!」

 

バーキン「ギブソンォ?!」

 

ジャン「ドク!ドクー!」

 

ギブソン「あぁ……クソ…」

 

ダン「無線機を貸せ!《オイ!お前らが砲撃したの味方だぞ!馬鹿野郎!!》……っ!」

 

ダンは後ろの兵士に無線機を投げ渡した

 

ジャン「ギブソンしっかりしろ!

バーキン脚を押さえて!シャツ破いて!」

 

ギブソン「あぁ……今度は味方からかよ!……ツイてねぇな……」

 

バーキン「喋るなギブソン!」

 

ジャン「ドクー!」

 

…PAPAPAPAPAP!!

 

衛生兵「…ッア!」

 

ジャン「ドクっ?!」

 

ドクは辛うじて生きてた日本兵機関銃士に狙撃され脚と腕を撃たれたその場に倒れた

 

バーキン「そんな…」

 

ジャン「…ガッテム!!」

 

BARRRRRRRRR!!

 

ジャンは日本兵に対して※トンプソンを乱射した

 

BARRRRRRRRR!!

 

機関銃分隊配属後

銃をガーランドからトンプソンに変更

 

 

ジャン「…っ!ドクー!ドクー!しっかりしろ!!」

 

衛生兵「……あぁ……クソ……」

 

ドクは這ってギブソンの所まで向かって来た

 

衛生兵「…はぁ……ん…はぁ……傷は?!」

 

ジャン「腹部と脚だ…ドク大丈夫か?」

 

衛生兵「俺はいいから!ギブソンが先だ!止血して!」

 

ギブソン「悪ぃな…ドク…また、世話になちまって」

 

衛生兵「勲章3つ目だな サルファを掛けてガーゼを」

 

ギブソン「要らねぇよ…3つも」

 

ダン「担架班をドクの所に!」

 

担架班「サー!」

 

担架班がドクの所に向かう

 

 

衛生兵「俺はいいからギブソンを!」

 

担架班「はい!」

 

ギブソン「……バーキン 俺の代わりに撃てるか?」

 

バーキン「あぁ 大丈夫だ」

 

ギブソン「…ベイルを使え 俺の右ポケットにある… 」

 

 

バーキン「分かった」

 

ジャン「ギブソン喋るなって 傷口に触る…ギブソンを頼む」

 

担架班「分かった さぁ、 行くぞ」

 

兵士「ドクも行こう」

 

衛生兵「あぁ…っ 痛い」

 

 

ジャン「…グッドラック」

 

 

 

中尉「ボードマン!ダンの隊を警戒しながら前進させろ」

 

ボードマン「イエッサー…ダン!警戒しながら前進!」

 

ダン「イエッサー! ジャック着いてこい!」

 

ジャック「イエッサー!!…」

 

ジャックの横をギブソンが後送されて行った

 

ギブソン「ジャック 仇を取ってくれ…」

 

ジャック「任せろ ジャップを皆殺しにしてきてやる

……行くぞキース!」

 

ジャン「準備いいか?」

 

バーキン「あぁ」

 

ジャック「気おけろよ キース」

 

ジャック達は前かがみで慎重に前進し始めた

 

ジャック達が進む方向には

日本軍の偽装された機銃陣地があり

 

近づいてくるジャック達を今かと狙い定めてた

 

ジャックは辺りを警戒しながら前進する

 

…PAPAPAPAPAP!!

 

ジャック「?!……敵襲!」

 

Zip Zip Zip! Hu GAN…!!

 

フレディー「……っ!」

 

ジャン「あっ!」

 

キース「フレディー!」

 

PAPAPAPAPAP!

 

ジャン「こっちだ!」

 

ジャンはキースを引っ張り

 

側面の茂みの方に伏せ隠れた

 

ジャック「大丈夫か 伍長ー?」

 

ジャン「ああ!でも1名やられた!」

 

ジャックは後ろを振り返ると フレディーが道の真ん中に倒れてた

 

ジャック「……っ……クソ!」

 

PAPAPAPAPAP!!

 

ジャック「……伍長!」

 

 

ジャン「なに!?」

 

ジャック「M1919で射撃しろ!」

 

ジャン「わかった…バーキン!」

 

ジャック「キースもライフルで射撃しろ!ライアン!お前は伝令だ!火炎放射のレック連れてこい! 」

 

ライアン「わかった!」

 

ジャック「バーキン 閃光が見えるか そこに短連射で撃て」

 

バーキン「ああ……っ!」

 

DADA!DADA!DADA!DA…!!

 

キース「……っ!」

 

BAN! BAN!

 

PAPAPAPAPAP!!

 

ライアンが走り出した時 日本兵は集中射撃をしライアンを狙い撃ちにした

 

ライアン「……あ…っ!」

 

キース「…あっ!ライアン!」

 

ジャック「…?!……クソ!ジャップの奴ら俺の仲間を…」

 

キース「……ジャック!俺が伝令に行くよ!」

 

ジャック「キース…!」

 

キース「俺が行く!」

 

ジャック「お前はここに居ろ!お前みたいなデカいのが行ったら狙い撃ちされるだろ!」

 

キース「役に立ちたいんだ!俺は行くからな!」

 

ジャック「……チッ…伍長!このデカいのを援護射撃しろよ!」

 

ジャン「ああ!援護してやる!キース!

これを…御守りだ!」

 

ジャンはキースにダンのロザリオを託した

 

キース「伍長…」

 

ジャン「神の御加護を!……バーキン撃ちまくれ!」

 

DADADADADADADA!!

 

BARRRRRRRRR!!

 

キース「ありがとう!伍長!」

 

キースは前を屈みながら伝令に向かった

 

 

日本兵「アメ公が1人行ったぞ!」

 

PAPAPAPAPAP!!

 

ジャック「クソ!(当たるなよキース!)」

 

BAN BAN!

 

ジャン「…っ!」

 

BARRRRRRRRR

 

Zip Zip Zip!

 

 

ジャック「…伍長!手榴弾を投げるぞ!」

 

ジャン「分かった!援護する!」

 

ジャックは素早くピンを抜き日本兵に向かって投擲をした

 

日本兵「…?! 手榴弾だ!」

 

日本兵は慌てて拾い上げ投げ返した

 

ジャック「……?!投げ返した?!」

 

手榴弾はバーキンの近くに落ち爆発した

 

DADADAD…

 

バーキン「…?!」

 

BOGAN!!!!

 

ジャン「…っ!……バーキン?!」

 

バーキンの顔は黒ずみ火傷と出血でもがき苦しんでた

 

バーキン「ァァァ…ァァァ! 見ない 目が見えない!ジャンいるのか 手を握ってくれ…」

 

ジャン「バーキン!俺はここにいる!しっかりしろ!」

 

バーキン「あああ……ジャン……ジャン」

 

PAPAPAPAPAP!!

 

日本兵達は再び軽機関銃を連射し始めた

 

キース「はぁ……連れてきたよ!」

 

ジャック「キース!よくやった!

レック!ジャップを燃やし殺せ!!」

 

レックは側面から回り込み火炎放射器を構え日本兵達が居る草むらに目掛けて放射した

 

草むらは一瞬にして燃え上がり

火達磨になった日本兵2人が炎の中から飛び出しその光景は阿鼻叫喚だった

 

日本兵「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

日本兵「助けてくれぇぇぇああああああああぁぁぁ!!ああああああああぁぁぁ!!っつっつつ!!ぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

ジャンは日本兵2人にトンプソンを向けた

 

ジャン「…!!」

 

ジャック「撃つな 伍長…

燃やし殺せ!殺せ!殺せ!丸焦げにしろ!レック!!殺せ!!」

 

レック「…」

 

レックは火達磨で逃げ惑う日本兵2人に追いかけるように火炎放射し動かなくなるまで放射し続けた

数秒後 レックは放射を止めた

 

日本兵の2人は丸焦げになりもはやそれは人と呼べない程の黒ずんだ塊になっていた

骨格が見え 肉が焼ける臭いが辺りに立ち込めてた

 

キースとジャックは呆然と目を見開いて塊を凝視していた

 

キース「……」

 

ジャック「……死んだか」

 

レック「小さな岩みたいだ……」

 

ジャンも呆然と口を開き凝視していた

 

ジャン「……」

 

バーキン「ジャン…そばにいるのか…?ジャン……顔が熱い 水をくれ 水を…」

 

ジャック「…彼を手当するぞ……」

 

ジャン「あぁ…手伝ってくれ」

 

レック「分かっ…」

 

Zip!

 

ジャン「?!」

 

レックは頭部を撃たれその場に倒れ込み

林の中から日本兵数名がジャン達の方目掛けて突撃してきた

 

日本兵「うわぁぁぁぁ!!」

 

日本兵「死ねアメ公ぉぉぉ!!」

 

ジャック「クソザル共め まだいやがったのか!!」

 

BAN! BAN!

 

ジャン「あぁ…!ジャップ!」

 

BARRRRRRRRR!!

 

Zip! Zip! Zip!

 

日本兵「…っ!」

 

日本兵「あぁ!」

 

日本兵「……あぁ…」

 

ジャック「……」

 

キース「…はぁ…」

 

日本兵「この野郎!!」

 

日本兵「ああああああああぁぁぁ!!」

 

再び日本兵達が林から現れた

 

ジャン「またかよ!!」

 

BARRRRRRRRR!!

 

ジャック「クソォ!」

 

キース「なんなんだよォ!!お前らァァァ!!」

 

BANBANBAN!!

 

日本兵「…っあ!」

 

BARRRRRRRRR!!

日本兵「…あぁ…!」

 

BANBANBAN

 

日本兵「…はぁ……あぁ……」

 

ジャン「…っ!」

 

ジャック「…撃ち方やめ 伍長トドメはいい

キース 気をつけて確認しろ……」

 

日本兵「うっ…あぁ……っ…!」

 

ジャックは手榴弾を持ってた日本兵の腕を踏み自爆するのを止めた

 

ジャック「…ジャップの奴ら自爆するかもしれないから 手元をよく見ろよ」

 

キース「わかった…」

 

ジャン「クソジャップ…」

 

ジャック「キース このジャップを立たせろ」

 

キース「…え? ……立て」

 

日本兵「うっ…殺せ……アメ公……」

 

ジャン「……」

 

日本兵(将校)「……あぁ…あぁ…クソ……」

 

ジャック「……立てクソザル…」

 

日本兵(将校)「……うっ…」

 

ジャック「コイツは将校だな…」

 

日本兵(将校)「……」

 

ジャックは生き残った日本兵2人を立たせた

 

ジャック「手を上げろ!ジャップ」

 

日本兵2人はジャックの手振りを見て手を上げた

 

ジャン「……っ!」

 

BAN! BAN!

 

ジャンは突如腰元のホルスターからガバメントを抜き取りスライドさせ日本兵2人に向け発砲し射殺した

 

ジャック・キース「?!」

 

ジャン「…クソジャップ!!」

 

ジャック「……おい伍長!!何をしやがる!!なぜ殺した?!」

 

ジャン「ジャップだろ?!殺して何が悪い?!俺たちはジャップを殺す為にここにいる!!

このクレイジーなクソザル共を殺す為にな!!」

 

ジャック「伍長…コイツらは捕虜にしようとしたんだぞ!!」

 

ジャン「捕虜?!ふざけるな!!こんなイカれた連中を生かすのか?!」

 

ジャック「……」

 

 

ジャン「コイツらがユージーンやギブソンやバーキンを……!! このクソジャップ!!」

 

ガツッ ガツッ

 

ジャンは射殺した日本兵の顔を何度も踏んだ

 

キース「…ご…伍長!」

 

ジャック「おい!やめろ!!」

 

ジャックはジャンを掴みかかった

 

ジャン「…Fuck!その生意気な口に針を縫い付けてやろうか!

上等兵のお前が伍長の俺に口答えすんじゃねえ!悔しくないのか!?戦友が殺されたんだぞ!

情が移ったかジャック?!」

 

ジャック「…っ…!…い…今は…落ち着いてください伍長

バーキンの手当を…」

 

ジャン「……クソ!…」

 

ジャック「キース…ライアン達のドックタグを」

 

キース「わ…わかった…」

 

ジャン「…あぁ……ガッテム…ガッテム!」

 

数秒後 ダン達が現れた

 

ダン「…辺りを警戒しろ!……

ジャン! 大丈夫か?!」

 

兵士達「イエッサー!」

 

ジャン「……ダン…バーキンを頼む」

 

バーキン「あぁ…あぁ……」

 

ダン「…わかった…バーキンしっかりしろ おい手を貸してくれ」

 

兵士「はい」

 

キース「ライアン…フレディ………レック」

 

キースは涙目で3人のドッグタグを外してた

 

ジャックはライアン フレディーの遺体の前で棒背と立ち竦んでた

 

ジャック「…泣くなキース 泣いても意味なんてねぇぞ……

……死んだんだな……ライアン…フレディー……お前ら……勝手に死ぬんじゃねぇよ…馬鹿野郎…」

 

キース「……ジャック」

 

 

ジャン「……もう…誰も殺したない……あぁ…あぁ…っ……クソ…クソ…ジャップのクソ野郎が……」

 

ジャンは頭を抱え蹲った

 

ダン「……」

 

ジャック「…ダン……パリッシュ伍長を見てやってくれ」

 

ジャン「あぁ……クソ…クソ…」

 

ダン「…わかった」

 

ジャック「変わっちまったよ パリッシュ伍長…ここに来た時はジャップの捕虜と話してるおかしな奴だったが…

そんなパリッシュ伍長が…無抵抗なジャップを殺した ガバメントでヘッドを狙ってな……変わっちまったよ…あの伍長は」

 

ダン「…本来なら アイツは戦場来ることがないデスクワークがお似合いの奴だった……

アイツはライフルを持ってジャップを殺すようなのは似合わない…」

 

ジャック「…ダン みんなそうだぜ

似合うヤツなんか居ねぇよ……戦争をして

嫌でも身体が慣れてくんだ

慣れてくと敵を殺しても 仲間が死んでも何も感じなくなっちまう…それが戦争をするって事だ…

まだ、ああやって悩めるうちはいい

……俺は大事な仲間が死んでも 涙すら出なくなっちまったよ…」

 

ダン「ジャック…」

 

中尉「ジャック!報告しろ 」

 

ジャック「はい 自分とキース パリシュ伍長 バーキン除いて 全員死にました

キース ドッグタグを渡せ」

 

キース「はい 中尉」

 

中尉「………わかった…ボードマン

機関銃・迫撃砲分隊が潰された」

 

ボードマン「……オーマイゴット

ジャップのヤツら……」

 

ジャン「あぁ……あぁ……クソ……クソ」

 

ダン「ジャン…」

 

ダンはジャンの肩を優しくさすった

 

 

 

 

 

夜

 

ジャンはベッドから起き上がり外へ出た

 

ジャック「パリッシュ伍長?」

 

ジャン「トイレだよ……」

 

ジャンがトイレに向かって歩いてると

 

1人の兵士が立ってた

 

ジャン「ん?」

 

兵士の右手にはM1917が握られていた

 

ジャン「…(なんだ?)」

 

兵士は頭に銃口に突きつけた

 

ジャン「お……オイ!!」

 

兵士はジャンの方を見て微笑みトリガーを引いた

 

BAN!

 

ジャン「⁉」

 

兵士の頭は肉片と血を撒き散らし その場に倒れた

 

 

ジャン「あ……あ…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

ジャック「?!……なんだ?!」

 

 

叫び声を聞いたジャック達がそばに近寄る

 

ジャン「あぁ!あぁ!」

 

ジャック「どうした パリッシュ伍長?!」

 

キース「どうしたんですか?!」

 

更にボードマンも駆け寄る

 

ジャンは怯えた表情で手を震わせながら指を指した

 

ジャック「?!……ジャップに殺られたのか…?」

 

キース「ジャップソルジャーが近くに?!」

 

ボードマン「いや……自殺だ」

 

ジャック「じ……自殺?」

 

ボードマン「あぁ……」

 

ジャック「コイツは……イギー……」

 

キース「イギー?!……なんで」

 

ジャック「キースとは知り合いだったな」

 

キース「そ……そんな……」

 

ボードマン「そう言えば……イギーは最近、メンタルがおかしかったな……

錯乱状態で自殺したのか……」

 

キース「イギー……イギー……」

 

ジャン「はぁはぁ……はぁはぁ……」

 

ジャック「パリッシュ伍長…」

 

ボードマン「パリッシュを運んでやれ

あと、ドクとMPを」

 

ジャック「イエッサー……」

 

ボードマン「自殺するなんてな……イギー」

 

ボードマンはイギーのドックタグを外した

 

 

 

 

8月16日 第25歩兵師団 大隊本部

 

 

副官「…中佐!」

 

ブル中佐「どうした?」

 

副官「ジャップが……降伏しました」

 

ブル「降伏…?!…至急、全員集めろ! 」

 

ジャック「ふつになったら このクソふみれの戦争が終わふんだよ 」

 

シャカシャカ(歯磨き中)

 

キース「噂では昨日日本が降伏したらしいよ LIFEにも書いてあるし」

 

ペッ……

ジャック「……本当か キース」

 

キース「ほら」

 

ジャック「…なら、なんで昨日C中隊のミラーが殺されたんだよ」

 

キース「日本兵は知らないんじゃないかな……」

 

ジャック「クソ…ならまだまだジャップに殺されるじゃねぇか…

あんなクソサル共なんかこの島に例の新型爆弾落として全員ぶっ殺せばいいんだよ」

 

キース「ジャックは相変わらず 口の中を石鹸で洗わないといけないくらい 口が悪いね」

 

ジャック「うるせぇ!…なぁ あの伍長また、寝たきりで大丈夫かよ

寝小便垂れてねぇだろうな?

あんなのと居たら気が狂うぜ」

 

キース「 今はルームメイトなんだからそんなこと言わない方がいいよ」

 

ジャック「クソ……ん?」

 

ダン「…ジャック 集合だ」

 

ジャック「また、ジャップ殺しか?」

 

ダン「いや、ブルから話だ」

 

ジャック「ブルから?なんで…」

 

ダン「 さぁな………オイ!ジャン 起きれるか?」

 

ジャン「…なんだよ…」

 

ダン 「ブルから話だ 食堂前に集合だって」

 

ジャン「……あぁ?」

 

食堂前

 

ガヤガヤ

 

兵士「なんだ 一体?」

 

兵士「ブルから話だってよ…」

 

ジャン「寝かせろよ…」

 

中尉「気おつけ!」

 

ザッ

 

ブル中佐「諸君、ビッグニュースだ

……あのジャップ共が遂に降伏した!

昨日のことだ」

 

兵士「戦争が…終わった…」

 

ジャック「本当かよ…」

 

キース「嘘じゃないんだ」

 

ジャン「……」

 

ブル中佐「…この場に居なくこのニュースを聞けない兵士達が居るのは残念に思う

諸君、今までよく戦ってくれた…

」

 

兵士達「……」

 

ブル中佐「これからはこの地に眠る兵士達の分まで生きてくれ… 以上だ」

 

兵士達「国に帰れるぞ!」

 

兵士達「ハレルヤ!」

 

キース「やっと終わったね ジャック…ジャック?」

 

ジャック「………クソ…ジャップが2日前に降伏してれば……アイツらは…」

 

キース「ジャック……」

 

ジャン「……」

 

ジャンは呆然とその場を後にした

 

ダン「……」

 

墓地

 

「アメリカ合衆国の兵士達 ここに眠る」

 

 

ジャン「……」

 

ジャンはある墓前で立ち止まった

 

「ユージーン・ロイド」

 

ジャン「……ユージーン…戦争が終わったよ……国に帰ったらキャシーに手紙と本を渡すからな……だから、安心しろよ

ユージーン……」

 

 

ジャンが野営地に戻って来ると人だかりが出来 辺りは騒がしかった

 

ジャン「…?」

 

兵士「おい道開けろ!」

 

兵士「退け!」

 

兵士達に囲まれ担架で運ばれてきたの全身黒ずみ血塗れだった アルバート・工藤少尉だった

 

ジャン「?!」

 

兵士「輸血用意しろ!」

 

「しっかり少尉!」

 

「ドーク!!」

 

しばらくすると 全身黒ずみい衣服がボロボロの兵士と一緒にハリーも現れた

 

ハリー「大丈夫 もう少しだ頑張れ」

 

兵士「あぁ……あぁ…」

 

周りの兵士達はその姿を見て 驚きや困惑をしていた

 

ジャン「なんだ……」

 

兵士「ジャップの奴ら戦争が終わったのに攻撃してきたのかよ!」

 

兵士「クソザルめ!」

 

兵士「伍長!」

 

ハリー「……?…あと、頼んだ

どうした?!」

 

野戦病院

 

ハリーは慌ててテントに入って行った

 

しばらくすると ハリーはテントからドッグタグを握りしめ出てきた

 

兵士「…少尉は」

 

ハリー「……」

 

ジャン「退いてくれ………ハリー!」

 

ハリー「………」

 

ジャン「ハリー…何が」

 

ハリー「…日本兵に降伏勧告しに行った時に……奴らが仕掛けたトラップにひかかって…少尉と…運転手のジェームズが……」

 

ジャン「…ファック…ジャップの奴ら……!」

 

ハリー「戦争は終わったのにな…」

 

ジャン「………」

 

 

 

兵士「ファッキンジャップ!!」

 

兵士「薄汚いサルめ!」

 

MP「お前らちょっかい出すな!」

 

MP「黙れ!」

 

日本軍将校の捕虜達がMPに連れら歩いてきた

ジャンは列をかき分け1人の日本軍将校を殴った

 

ジャン「…ファッキンジャップ!!」

 

日本軍将校「……っ」

 

ハリー「ジャン…」

 

ジャン「ファッキンジャップ!!ファッキンジャップ!!」

 

MP「おい止めろ!!」

 

兵士「いいぞやれ!」

 

ジャン「離せよ!!」

 

MP少尉「止めろ!伍長!!」

 

ジャン「離せ!!この…!」

 

MP少尉「……っ…ON!」

 

ジャンはMP少尉も殴りかかった

 

ジャン「このクソ野郎!!」

 

MP少尉「……っ…痛……この野郎を営倉に入れろ!」

 

MP・ルイス「どうしたんです 少尉?!」

 

新たにMPが駆け寄って来た

 

MP少尉「あぁ…っ……このクレイジー野郎の伍長がジャップと俺を殴った

曹長 コイツを営倉に連れて行け」

 

ルイス「サー……!お前はパリッシュ伍長」

 

ジャン「…っ!離せよ!!」

 

ルイス「……フリッツ…そこのMPと一緒にジャップを連れて行け」

 

フリッツ「イェッサー!」

 

ルイス「行くぞ 伍長!」

 

ジャン「離せよ!クソ!MP!」

 

 

ハリー「……ジャン」

 

営倉

 

MP「しばらくそこで頭を冷やせ 伍長」

 

ジャン「……クソ!」

 

ルイス「ちょっと パリッシュ伍長と話す」

 

MP「…分かりました」

 

ルイス「伍長 少しいいか?」

 

ジャン「…なんです 曹長」

 

ルイス「なんでジャップの将校を殴った?」

 

ジャン「…」

 

ルイス「伍長はおかしなことに前にジャップと仲良く墓掘りしてただろ ジャップには情があると思ってたぜ」

 

ジャン「……そんな事もあったな…

でも、今はジャップが憎い」

 

ルイス「……」

 

ジャン「ジャップは…仲間を…多く殺し負傷させやがった……みんなだ…みんな

MPの曹長にこの気持ち分からないよな

仲間を失う気持ちを……」

 

ルイス「……俺も同郷の知り合いを ヨーロッパや太平洋で…親友も先に逝っちまってる…俺は死にたくないし何より

仲間が死ぬのは見たくない だから、俺はMPになった」

 

ジャン「……」

 

ルイス「……まぁ、俺の話はいい

…今はここで休んでろ

もう、戦争は終わったんだ……日本人

はもう敵ではない 殺し合わなくていい……」

 

ジャン「………(正直な所なんで俺はジャップの将校を殴ったか分からない…

少尉が死んで悲しかったのか ハリーの悲しい表情を見て怒りが込み上げてきたのか分からない……俺は分からないまま殴ったのか…もう、俺はイカレてるんだな)」

 

 

野戦病院

 

ハリー「……少尉…」

 

アルバート「……」

 

ハリー「廣島に帰るんじゃなかったんですか…死んだらダメですよ……戦争も終わったんですから…少尉………っ!」

 

大隊では戦争が終わっても戦死者が出た

しかし、翌日には一部隊を除き日本軍は戦闘行動を停止した

 

翌日

 

MP「出ろ」

 

ジャン「……」

 

 

ダン「Hey ひでぇ面だな」

 

ジャン「ダンか…」

 

ダン「営倉はどうだった? 」

 

ジャン「蒸し暑く最悪だ」

 

ダン「だよな 飯は食ったか?」

 

ジャン「いや、」

 

ダン「飯食いに行こうぜ 」

 

ジャン「あぁ」

 

 

食堂

 

ダン「マイク 大盛り頼むな」

 

マイク(黒人兵士)「OK」

 

ジャン「チッ……ニガー(黒人の蔑称)の

飯かよ

朝から不味いもん食わせるなよ」

 

マイク「……」

 

ダン「…おい、ジャンそんな事言うなよ マイクのメシは美味いぜ」

 

マイク「文句は食ってから言え」

 

ジャン「…不味かったらタダじゃおかねぇぞ」

 

ダン「やめろってジャン」

 

食後

 

ダン「このBレーションともおさらばか……ん?ジャン?」

 

ジャン「ジャップがいっぱい居る」

 

食堂を出ると 大勢の日本兵達が

開けた場所にMPの監視の下

集まってた

 

ダン「なんだ?」

 

ジャン「あっ ハリーもいる」

 

ダン「おい ハリー 連中なに集まってるんだ?」

 

ハリー「あぁ…ダンか 降伏の宣言だよ」

 

ダン「ポツダム……なんちゃらか」

 

ジャン「ポツダム宣言な」

 

日本軍将校「気おつけ!!…頭~中!!」

 

日本軍将校(中佐)

「皇軍将兵に告ぐ! 去る、15日

既に存じている者もいると思うが

我が大日本帝國……は連合国に対して無条件降伏を受諾した」

 

日本兵達「………」

 

日本軍将校「…恐れ多くも大元帥陛下(天皇陛下)が…」

 

ザッ!

 

「宣言した「大東亜戦争終結ノ詔書」を口頭で恐縮ながら只今から私が読み上げる!…

朕(ちん)深ク世界ノ大勢ト帝國ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以(もっ)テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲(ここ)ニ忠良ナル爾(なんじ)臣民ニ告ク

※現訳

(私は、世界の情勢とわが国の現状とを十分に考え合わせ、非常の手立てをもってこの事態を収拾しようと思い、私の忠義で善良な国民に告げる)」

 

「朕ハ帝國政府ヲシテ米英支蘇四國ニ対シ其(そ)ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ

(私は政府に対し、アメリカ、イギリス、中国、ソ連の4カ国に、四国共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告させた)……」

 

日本兵達「……」

 

ジャン「……何言ってるんだ

ハリー分かるか?」

 

ハリー「……陸海軍の将兵は勇戦奮闘し、多くの役人たちも職務に励み、一億国民も各職域に奉公してきた。それぞれが最善を尽くしてきたが、戦局は必ずしも好転せず、世界の情勢もまた我々に不利である。そればかりでなく、敵は新たに残虐な爆弾(原子爆弾)を使用して、多くの罪なき人々を殺傷し、惨害がどこまで広がるかはかり知れない。なおも戦争を続けるなら、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも打ち壊すことになるであろう……」

 

ジャン「……(これがテンノウの考えか)」

 

ダン「テンノウはクレイジーな指導者かと思いきやマトモな考えしてたな」

 

ハリー「耐え難いことにも耐え、我慢ならないことも我慢して、未来のために平和を実現するため、道を開いていきたい」

 

ジャン「………」

 

ハリー「総ての力を将来の建設に傾け、道義心を大切にし、志を固く守り、国の真価を発揮し、世界の流れから遅れないよう努力しなければならない。あなた方臣民は、これが私の意志だとよく理解して行動してほしい……」

 

日本軍将校「以上だ……」

 

日本兵達の中には涙を浮かべる兵士もいた

 

日本軍将校「この場にいる皇軍兵士に告ぐ!……今までよく戦ってくれた

ゆっくり休み そして日本再建の為に尽くしてくれ…以上だ 別命あるまで待機せよ!」

 

日本軍将校「解散!!」

 

 

ジャン「……もう、戦わなくていいんだな」

 

ハリー「あぁ…終わったんだよ」

 

 

 

 

ジャン「……ん?(あの女)」

 

ダン「…?どうした ジャン」

 

ジャンは1人の女性日本兵に注目した

彼女はジャンが襲った日本兵の看護婦だった

 

彼女もジャンの方を見つめた

 

ジャン「……」

 

ジャンの脳裏には襲った時の情景が浮かんだ

 

ジャン「……っ!(最低だ……結局あの時俺は何がしたかったんだ……無理やり女を抱いて…クソ…わかんねぇ……)」

 

ダン「どうした?」

 

ジャン「いや…煙草吸って来る」

 

ダン「あぁ…」

 

ジャンは煙草を咥え火をつけ煙草を吸い始めた

 

ジャン「…ふっ……」

 

ケニー「…美味そうなタバコだな」

 

ジャン「……?……士官用のラッキーストライクです」

 

ケニー「いつから士官になったんだ パリッシュ伍長」

 

ジャン「……さぁ‪w」

 

ケニー「…久しぶりだな…一緒にいいか?」

 

ジャン「どうぞ……」

 

ケニー「火あるか?」

 

ジャンはケニーの煙草に火をつけた

 

ケニー「…Thank you …いいライターだな

第25歩兵師団のか」

 

ジャン「上官がくれたんです…… 形見です」

 

ケニー「………戦場はどうだった」

 

ジャン「……思い出したくないです」

 

ケニー「…そうか」

 

ジャン「………敵も味方も……大勢死んだ……嫌になるぐらい……」

 

ケニー「でも、もう殺すことも死ぬ事も無い 休め…」

 

ジャン「……なんで俺は生き残れたんですかね…ミスター」

 

ケニー「……」

 

ジャン「俺みたいなのが生き残って…大尉みたいないい兵士が死んで……」

 

ケニー「………死んでしまった兵士は死んでしまった…それだけじゃないのか?

なぜ生き残ったとか考えるな 考えてもしょうがない……生き残ったから生き残った

死にたかったら死ねばいい

でも…お前が生きてるのは誰かが生かしたんじゃないのか?

お前が生きてるこの瞬間は亡くなった全員が生きたかった時間なんだ それを忘れないでくれ」

 

ジャン「ミスター……」

 

ケニー「…俺は戦場に出たことなければ

部下を失った事も無いが

第8軍に来るまでは陸軍総軍に居て

亡くなった兵士たちの遺族へ戦死通知書を書いたり牧師と共に家まで赴き

その亡くなった兵士の家族の悲痛な思いを見てきた…

部下じゃなくても……俺も悲しい気持ちになった…知らない兵士までも涙を流す様にな……

でも、パリッシュが味わった経験とは違うが」

 

ジャン「………」

 

ケニー「まぁ…戦争は終わった

今度は戦後をどう生きるか考えないとな…彼女や嫁さんはいるか?」

 

ジャン「いえ……」

 

ケニー「次は女探しとかどうだ?…

居るといないとでは違うぞ

俺は…早く妻と娘に会いたい」

 

ジャン「そう言えば結婚してましたね」

 

ケニー「妻と娘が心配なんだ…無事なのか……それが気になってしょうがない」

 

ジャン「無事?」

 

ケニー「…あっ……そうだ

無事でいてくれて」

 

ジャン「我々はこの後どうなるんですかね?」

 

ケニー「…めでたく帰還かもな」

 

ジャン「……ユージーンの物 渡しに行かないと」

 

ケニー「…煙草ありがとう パリッシュ

…最後にもう一本くれるか?」

 

ジャン「…はい」

 

ケニー「Thank you……ご苦労だったな」

 

ジャン「……はい ミスターも」

 

 

ケニーはタバコを吹かしながらその場を後にした

 

ジャン「……(戦後か…彼女でも作るか…できるか分からないけど)」

 

 

数日後

 

ジャック「sit!歯磨き粉が少ししかねぇじゃねぇか!」

 

ジャン「(この雑誌の女の子いいな…)」

 

キース「…ん?」

 

中尉が歩いてきた

 

キース「あっ 気おつけ!!」

 

中尉「諸君 新たな任務だ」

 

ジャック「…?」

 

ジャン「?」

 

中尉「日本へ行く」

 

キース「日本?!」

 

中尉「占領政策だ 我が第8軍・第25歩兵師団は日本へ進駐する」

 

ジャン「日本……」

 

ジャック「マジかよ…」

 

中尉「パリッシュ伍長は第8軍本部に復帰だ」

 

ジャン「…分かりました」

 

中尉「別令あるまで待機だ 以上」

 

ジャック「ルソンとはおさらばか」

 

キース「日本へ進駐て…国に帰れないじゃん」

 

ジャック「また、イエローモンキー共の面を見ないと行けないのか…ファック!」

 

 

ジャン「(日本へ行くだと…日本へ…!)」

 

 

 

 

1945年 (昭和20年)8月28日

 

第8軍の第11空挺師団の先遣隊約150名が沖縄経由で厚木飛行場に到着し飛行場を占領

続いて30日には第8軍司令官

アイケルバーガー中将の指揮する

第8軍・第11空挺師団が厚木に到着

第25歩兵師団は名古屋に進駐

 

 

元大日本帝國海軍 航空隊

厚木飛行場

 

ジャン「(暑いな……)」

 

ジープのボンネット上で座り

カーキのギャリソンキャップにトロピカルシャツを着てサングラスを掛けた伍長が居た

 

ハリー「…マッカーサーの真似か?」

 

ジャン「ん?…日差しが強いからだよ」

 

ハリー「意外と似合ってるぞ」

 

ジャン「Thank you……にしてもジャップの奴らまだ飛行機の残骸片付けられないのかよ もう少しで元帥来るぞ」

 

ハリー「そうだな…ん?」

 

後ろからフロントや海軍の錨章を付けた

九五式小型乗用車がやってきた

ジャン達のジープの斜め後ろに止まり

車内から白腕章し三式軍衣を着た陸軍将校と開襟シャツで三種軍装を着た海軍将校が

降りてきた

 

 

ジャン「アイツら…」

 

ハリー「陸軍将校と海軍将校だな」

 

 

陸軍将校「まだ、残骸が残ってるな…」

 

海軍将校「はい、ですがマッカーサーが来る前になんとかなるかと」

 

ジャン「Hey! Yellow Monkey

When will the wreckage of the plane be cleaned up ?!

(おい!イエローモンキー

飛行機の残骸はいつ片付くんだ?!)」

 

陸軍将校「なんだ?」

 

ジャン「Marshal will come if you don't do it early!hurry up

(早くしないと元帥が来るだろ!

早くしろ!)」

 

ハリー「おい ジャンやめろって」

 

海軍将校「日系人……あのなんと?」

 

ハリー「…あぁ 飛行機の残骸を早く撤去しろと」

 

 

 

陸軍将校「こっちだって全力でやってるんだ!」

 

ジャン「だったらブルドーザーでも使え ジャップ!」

 

海軍将校「っ……!日本語喋れるのか」

 

ハリー「ジャン行くぞ…」

 

陸軍将校「だったら手伝えアメ公が…」

 

海軍将校「 君、作業を急がせるように」

 

元海軍航空隊搭乗員「はい」

 

ジャン「早くやれよクソジャップ」

 

元海軍航空隊搭乗員「……ふん」

 

Vooo……!

 

 

 

 

 

14時05分 マッカーサーの乗機した

ダグラス DC-4バターン号は厚木に到着した

 

ジャン「……ハリー!マッカーサーが来たぞ!」

 

エドワード通信科中尉(翻訳官)

「ハリー伍長 行くぞ」

 

ハリー「イエッサー」

 

エドワード「パリッシュ パイプ持っててくれ」

 

ジャン「はい…ん…(そう言えばマッカーサーて見た事ないな)」

 

バターン号の周りに第8軍の兵士や幕僚や日本の新聞記者が群がる

 

新聞記者「マッカーサーが降りてくるぞ!」

 

ドアが開きサングラスをし

コーンパイプを咥え

服装規則違反のフィリピン軍帽を被り

オーダーメイドのトロピカルシャツを着たダグラス・マッカーサー陸軍元帥が姿を現した

 

ジャン「あれがマッカーサーか…」

 

マッカーサーはタラップに踏み出すと

180度周囲をゆっくりと見回し

その後にタラップを下って厚木の地に降り立った

 

第8軍司令官のアイケルバーガー将軍がマッカーサーに近づく

 

第8軍司令官

ロバート・アイケルバーガー陸軍中将

「元帥 長旅お疲れ様です」

 

マッカーサー

「あぁ ありがとう

……メルボルンから東京までは長い道のりだったな…」

 

マッカーサーはコーンパイプを一旦外し

アイケルバーガーに語りかけた

 

ジャン「まるでスターみたいだな……」

 

 

マッカーサーはジャンを一旦見つめ

隣の将校に何かを言った

 

ジャン「…ん?俺?」

 

マッカーサーは言い終わると一瞬だけ微笑した

 

ジャン「なんだ?」

 

 

ハリーが近寄って来た

 

ハリー「私のファンか だってさ」

 

ジャン「ファン?!…あっ…サングラスにパイプしてるからか」

 

 

マッカーサーの一群はその後ホテルニューグランドへ向かった

 

ジャン達もジープに乗り後を追う

 

 

 

厚木市内

 

ジャンはジープを走らす

 

ジャン「畑しかないな……ん?ジャップソルジャー?」

 

沿道には日本兵が背を向け警備をしていた

 

ジャン「背を向けてやがる…」

 

ハリー「中々進まないな…」

 

ジャン「第11空挺の連中トロイな…

抜かすか?」

 

ハリー「MPに捕まるぞ」

 

エドワード中尉「大丈夫 バレないバレない‪w」

 

ハリー「中尉‪w……まぁゆっくり行きましょう」

 

横浜に近づくにつれ焼け野原の光景が広がって来た

 

ジャン「…アレがヨコハマか?」

 

ハリー「……一面 焼け野原だ」

 

エドワード中尉「航空軍の連中徹底的にやったな…」

 

ハリー「日本に居た時 何回か来たことあるけど……何もかも無くなったな…」

 

伍長「(……兄ちゃん達がこれをやったのか)」

 

 

 

 

横濱郵船ビル 第8軍司令部

 

ジャン「ここか…この建物は爆撃を受けずに済んだのか」

 

エドワード中尉「占領を見越して こういった建物はあえて爆撃しなかったんだ ホテルとかもな」

 

ジャン「なるほど…」

 

建物内に入ると第8軍の将兵たちが慌ただしく 準備をしていた

 

兵士「この箱のは?」

 

兵士「2階だ」

 

兵士「おい タイプライターは?」

 

 

エドワード中尉「ここか…失礼します」

 

室長 リーランド大尉

「おっ 悪いなまだ、準備中だ

席は好きなところに あと、荷物整理も頼む……えっ~とこれは」

 

ジャン「(好きなところて…言われても席が見えねぇ…)」

 

ハリー「俺はここにしよ」

 

ジャン「…この辺にするか」

 

 

夜

 

エドワード中尉「なんとか 片付いたな」

 

リーランド大尉「みんな ありがとう」

 

伍長「あの大尉 人はこれだけですか?」

 

リーランド大尉「今の所はな 直に後続も来るだろ」

 

兵士「失礼します 食事の時間ですよ」

 

リーランド大尉「ありがとう……よし、ディナーと行こう」

 

ハリー「……ん? ジャンは行かないのか?」

 

ジャン「少し整理してから行くよ」

 

ハリー「分かった」

 

エドワード中尉「ハリー 日本食かな」

 

ハリー「出ますかね~」

 

 

ジャン「………… はぁ…」

 

ジャンは椅子に座り 深いため息をした

 

ジャン「……(まさか日本に来ることになるとは……)」

 

部屋には時計の音が鳴り響く

 

ジャン「……(久しぶりだな…こうやって静かな環境に居るのは………もう、銃声も叫び声も聞かなくていいんだな……もう……)」

 

ジャンの目から涙が溢れてた

 

ジャン「はぁ……………………疲れた」

 

 

9月1日 第8軍司令部

 

マッカーサー含む幕僚達が今後の日本に対する政策等を決める会議をしていた

 

幕僚「そうだ ジャップ共の武装解除を急がせろ!」

 

マッカーサー「明日は晴れか?」

 

将校「調べてみます」

 

ジャン「……(明日は調印式か)」

 

マッカーサー「ソ連軍は停戦したか?」

 

将校「いえ、交戦中みたいです」

 

マッカーサー「スターリンめ…何を考えているんだ…戦争を長引かせる気か!」

 

大尉「パリッシュ これを閣下に」

 

伍長「えっ?!…イエッサー……元帥閣下どうぞ書類です」

 

マッカーサー「…あぁ ありがとう

……ん?君は昨日のサングラスの」

 

ジャン「あっ……はい」

 

マッカーサー「私のファンだな‪w」

 

ジャン「ふふっ‪w」

 

マッカーサー「ん?もっと厳つい顔かと思ったかね‪」

 

ジャン「ええ…ちょっと意外でした」

 

マッカーサー「君も優しそうな目をしてるな……でも、その目は地獄を見てきた目だな」

 

ジャン「…最近までルソンで戦ってました」

 

マッカーサー「そうか……」

 

マッカーサーは2回頷いた

 

 

 

1945年(昭和20年) 9月2日

東京湾戦艦ミズーリ艦上にて日本側全権代表団が※降伏調印書(休戦条約締結)に署名し3年9ヶ月に及ぶ太平洋戦争(大東亜戦争)が終結した

 

※戦争が終了したのは

1952年(昭和27年)4月28日の

サンフランシスコ平和条約発効が国際法上の戦争終了日にあたる

 

 

横濱郵船ビル 第8軍司令部

 

ジャン「ふぅ……久しぶりだなタイプ打つの…(手が痛い)……あとどのくらいまであるんだ?……トイレ行くか」

 

リーランド大尉「おっ」

 

リーランド大尉と出会った

 

ジャン「あっ大尉 」

 

リーランド大尉「ちょうど良かった パリッシュ伍長 異動を伝える こっちに」

 

ジャン「異動?!」

 

リーランド大尉「パリッシュ伍長 第8軍東京分遣隊に異動だ」

 

ジャンに書類と地図が渡させる

 

ジャン「トウキョウ……トウキョウですか…ワォ……」

 

リーランド大尉「あぁ……マッカーサー元帥も直にトウキョウへ移ることになってる その為の下準備だ よろしく頼むなパリッシュ伍長」

 

ジャン「イエッサー!」

 

 

 

 

東京 八王子

 

ジャン「……迷ったな…ん?あれは」

 

ジャンの視線先にはPOLICEと書かれた腕章をしカーキ略帽を被り昭和十年制制服を着た警察官が居た

 

ジャン「ポリスマンか…Hey!」

 

 

警察官「…ん?」

 

ジャン「ミチヲシリタイデス」

 

警察官「……道を?はい」

 

ジャン「ココヘイクニハドウヤッテイケバイイデスカ?」

 

警察官「えっと……」

 

ジャン「第8軍ノ本部ガアルトコロデス」

 

警察官「第8軍……」

 

MP伍長「どうした?」

 

ジャン「トウキョウの第8軍本部へ行きたいんだ」

 

MP伍長「OK 」

 

 

MPはペンを出し 道順を書いてくれた

 

ジャン「Thank you!」

 

ジャンはジープに向かって歩き始めると

日本人の子供達がジープを囲ってた

 

ジャン「なんだ?」

 

子供達はジャンを見ると集まり始めた

 

ジャン「?!」

 

子供「ギブミーチョコレート!」

 

子供「ハングリー!ハングリー!」

 

子供「チョコレート!チョコレート!」

 

ジャン「(ガ…ガキが…子供の相手とか苦手なんだよ〜)クソが!チョコはねぇんだよ!

さっさと退けよ!!モンキーキッズ!!

ほら、退け!」

 

子供「アメ公のバカー!」

 

子供「鬼畜米英!」

 

子供「バーカ!アーホ!ケチアメ公!」

 

ジャン「うるせぇ!」

 

子供「逃げろー!!」

 

ジャン「ったく……ガキ共が」

 

 

東京 第8軍東京分遣隊本部

 

コンコン

 

大尉「入れ」

 

ジャン「失礼します… 大尉」

 

大尉「異動 ご苦労

よろしく頼む 伍長」

 

ジャン「サー」

 

大尉「直にマッカーサー元帥がトウキョウに来る事になってる

その為にGHQになる建物を探さないとならない

君にはその手伝いをお願いしたい」

 

ジャン「イエッサー!」

 

 

 

9月5日

 

ブロロ……

 

大尉「ったく 空軍の連中やりすぎたな

ろくな建物が無い…次は第一生命館?

元東部軍の司令部か…

皇居の方へ向かってくれ」

 

ジャン「サー!」

 

 

日比谷

第一生命保険第一生命館

 

大尉「思ったより皇居が近いな…

」

 

ジャン「……(白造りのビルか

ジャップもこんな立派なビル作ってたのか)」

 

 

第一生命職員「お待たせしました ご案内します こちらです」

 

通訳「お待たせしました ご案内します 」

 

大尉「行くぞ パリッシュ伍長」

 

ジャン「サー!」

 

 

第一生命職員「……と…なっております」

 

大尉「ここと メイジか…どうするか」

 

ジャン「皇居も見られるみたいなので司令部としてここでいいんじゃないんですか?」

 

大尉「そうだな…」

 

9月8日

 

この日、マッカーサーは幕僚を連れてホテルニューグランドを出発して東京に進駐

東京への進駐式典は開戦以来4年近く閉鎖されていた駐日アメリカ合衆国大使館で

第1騎兵師団の将兵と共に開催され、

マッカーサーは帝国ホテルで幕僚と昼食会に参加する予定であった

 

車が第一生命館前に差し掛かる。

マッカーサー「…ん」

 

犬丸徹三「どうされました?」

 

マッカーサーは帝国ホテルの犬山徹三社長に車で都内を案内させていた。

 

マッカーサー「あれはなんだ?」

 

犬丸「第一生命館です」

 

マッカーサー「そうか…」

 

マッカーサーはそれだけ答えた。

昼食会が終わった13時に、マッカーサーは幕僚を連れて第一生命館を再度訪れた。

 

マッカーサー「…これはいい」

 

幕僚「え?あの…明治生命館は…」

 

マッカーサー「あれはもういい」

 

と言って見に行くこともしなかった。

だが、結局明治生命館も接収されて、アメリカ極東空軍司令部として使用された。

 

だが、マッカーサーの執務室からは皇居をあまり見下ろせ無かった

 

 

9月15日

 

ダン「Hey!ジャン!」

 

ダンがジープで運転しながら、ジャンに話しかけてきた。

 

ジャン「えっ…ダ…ダン?お前も異動になったのか?」

 

ダン「あぁ、また職場が一緒だな」

 

ジャン「おう…」

 

ダン「へへっ、寂しかったか?」

 

ジャン「そんなわけあるか!」

 

ダン「ふゥン…しかしトウキョウは酷いな。一面焼け野原だぜ」

 

ジャン「あぁ…空軍の連中が徹底的にやったらしいからな」

 

ダン「占領を見越してあえて焼かないようにしたところもあるが…

ってかこんなところ歩いてたら、ガキ共にチョコをねだられるぜ?」

 

ジャン「ダンもねだられたのか?」

 

ダン「あぁ…めんどくさかったよ。あんな美味くも不味くもないチョコレートを欲しがるなんてサ、おかしいよな」

 

ジャン「ジャップ共はろくなもん食ってねーんだろ」

 

ダン「だなぁ〜」

 

 

 

9月17日

接収され極東司令部になった

第一生命館に元帥章をフロント部分に付けたマッカーサーのキャデラックが停まり

マッカーサーが降りてくる

MPが敬礼する

周りにはマッカーサーを一目見ようと

観衆が溢れていた

しかし、マッカーサーを見る目は冷めた目ばかりだった

 

ジャン「……(あれは反抗の目なのか)」

 

 

 

ダンの異動から数日経った頃

 

第8軍憲兵本部

 

ルイス「え?異動ですか?」

 

憲兵大尉「あぁ、今、GHQは人手が足りなくてな…GHQの第720憲兵大隊に異動だ 国にはまだ帰れそうではないな

それと私はASF(陸軍サービス部)に異動する事になった

後任は直に来る」

 

ルイス「そうですか…」

 

憲兵大尉「トウキョウでも頑張ってくれ」

 

ルイス「イ…イエッサー!」

 

ルイス「(なんて投げやりなんだ…あの無能大尉め!国に帰れないじゃないか!!)」

 

…

 

ルイスはジープを走らせる。

 

フリッツ「なんで曹長の「ついで」で俺も異動させられるんですかね…ついでって…」

 

ルイス「知るか。文句を言うならヨコハマに帰れ」

 

フリッツ「ま、別に良いんですけどね。俺は曹長とならどこでも行きますから」

 

ルイス「そ……そうか………」

 

フリッツ「(いい男居るかな…

だけど、当分の間は国に帰れないな…ドイツはどうなってるか見に行きたかったけど…)」

 

ルイス「どうした?深刻な顔して」

 

フリッツ「国が心配で…」

 

ルイス「あぁ……ドイツ生まれだもんな

確かドレスデンだったな…」

 

 

フリッツ「ドレスデンもこんな焼け野原になってるのかと思うと……心配で」

 

ルイス「……」

 

ルイスは片手で優しく肩を2回叩いた

 

 

9月下旬

 

GHQ本部前

 

大尉「パリッシュ伍長 ジープの移動を頼む」

 

ジャン「サー!…ん?」

 

ルイス「また、会ったな伍長」

 

ジャン「…曹長 いつのまにここ に?」

 

 

ルイス「つい最近だ」

 

ジャン「知り合いが多いですねここは」

 

ルイス「そうだな…馴染みがよくいるな」

 

ジャン「……ん?(ジャップの子供?女…か?松葉杖ついてる…)」

 

 

 

カツンカツン

松葉杖をした少女がゆっくりGHQ本部に近づいてきた

 

少女は一旦空を見上げ GHQ本部上に翻る星条旗を睨むように見つめた

 

憎しみが頭を沸き返る。

少女の瞳の奥には強い憎悪が燃えている…

 

少女「……!!(許さない…許さない…よくも…よくも…私の家族を……!!)」

 

少女は近くにあった小石を拾い上げ

 

ジャンとルイスに向かって憎しみを込めて投げた

 

ルイス「ON?!」

 

ジャン「…ファック?!」

 

少女「あんた達なんか大嫌いッ!!!!…嫌い!!嫌い!!…大嫌い!!アメリカに帰れ!なにもかもめちゃくちゃにしやがってッ!!」

 

通行人「なんだ?」

 

通行人「怪我した女の子が…」

 

MP「Hey!!ガール!!ストップ!!ジャップガール!!」

 

少女「!」

 

MP「カモン!!」

 

MP「このガキ!」

 

少女「(MP…アメリカの憲兵だ…に、逃げなきゃ、捕まる!)」

 

建物内からMP達が出てくる

 

ルイス「ストップ!!…追うな!!」

 

MP「しかし……」

 

フリッツ「曹長?どうしました?!」

 

ルイス「いいんだ…あの子は追わなくてもいい」

 

 

少女は急ぎ足でその場を去って行った

 

 

フリッツ「(あ…あの子、怪我してるのか?)大丈夫か?伍長」

 

ジャン「あぁ…大丈夫 」

 

フリッツ「血は出てない」

 

ジャン「あのクソガキ…」

 

フリッツ「……あの子は空襲で家族を失ったんじゃないかな…」

 

ジャン「……(家族を失ったか……)」

 

フリッツ「恨まれてもしょうがないよ……」

 

ジャン「でも、俺達は空軍じゃない

石投げるんだったらマリアナ諸島にでも行けってんだ!」

 

 

1945年(昭和20年)10月2日

GHQが正式に創設された

 

 

GHQ 民間情報教育局

 

ジャン「いってーー!!パッチ縫うだけで手が蜂の巣になるぜ……

第8軍のも縫い直さねーといけねーし…クソが!ファック!」

 

ダン「がなるなよ ジャン 」

ズズ…(コーヒーを飲んでる)

 

ジャン「縫い付けて支給してくれないのかよ…それよりダンは何読んでるんだよ」

 

ダン「……ん? 学校の教科書」

 

ジャン「ジャップのか?」

 

ダン「あぁ…検閲の確認だ」

 

ジャン「分かるのか?」

 

ダン「いや……まぁ…少しなら読めるけど……分からないな」

 

ジャン「ふっ………あぁ~!やめだやめだ 一旦休憩!」

 

ジャンは椅子から立ち上がり

窓際へ行った 窓からは皇居と焼け野原の東京の姿が見える

 

ジャン「皇居と周辺の景色の差が凄いな………(焼ける前はどんな景色だったんだろ……それに焼け野原にしたのは俺の兄ちゃん達か

ジャップの奴ら国がこうなるまで良く戦ったな……)」

 

ダン「……何考えてるんだ ジャン」

 

ジャン「……ん?焼け野原になる前はどんな景色だったか考えてたんだよ」

 

ダン「焼ける前ね……なぁ…ジャン

……覚えてるか?だいぶ前に俺達の国の大統領は敵国民と言えども民間人には手を出さないて言ったの」

 

ジャン「……そんなこと言ってたな」

 

ダン「それがどうだ ドイツやジャップは俺達により国が焦土になっちまった

まぁ…戦争だから仕方ないがな」

 

ジャン「……仕方ねぇーことかな…」

 

ダン「……え?」

 

ジャン「いや…なんでもねぇ」

 

ダン「………ん?もう、昼か

ジャン ちょっと散歩でも行かないか?」

 

ジャン「……散歩?」

 

 

 

ダン「運転は?どうする?」

 

ジャン「ダンがやれよ」

 

ダン「OK」

 

ジャン「で、どこ行くんだ?」

 

ダン「ギンザはどうだ?PXとか」

 

ジャン「PXに用があるのか?」

 

ダン「ちょっと見てみたいな」

 

ジャン「OK」

 

ダンはジャンを乗せジープを走らせた

 

 

銀座 TOKYOPX (服部時計店 )

PXのシャッターにはデカデカと第8軍のマークが描かれてた

 

ダンがクラクションを鳴らしPX前に駐車しようとする

 

水兵「オイ!危ないだろ!」

 

ダン「なら道端にいるなよ!」

 

水兵「ファック!」

 

ダン「MP!」

 

ダンは近くに居た第1騎兵師団のMPに話しかけた

 

MP「…ん?」

 

ダン「駐車はここでいいのか?」

 

MP「もう少し奥に」

 

ダン「OK」

 

ジャン「ここはアメリカか?

GIだらけじゃねーか」

 

ダン「まぁ、極東のアメリカだな‪w」

 

ジャン達がジープから降りる

と少年が話しかけてきた

 

少年「Hey!お兄さん!靴磨きどう?」

 

ジャン「NO…んっ」

 

ジャンは靴磨きをされている第5空軍の兵士に話しかけた

 

ジャン「Hey 石投げられたか?」

 

第5空軍兵士「……石?」

 

ジャン「空軍がトウキョウを焼け野原したからクソジャップに石投げられたんだよ」

 

第5空軍兵士「そいつは災難だな でも、ここを焼け野原したのは第20空軍だぜ

俺達、第5空軍はオキナワで戦った」

 

ジャン「じゃあ オキナワ人に石投げられたか?」

 

第5空軍兵士「いや……」

 

ジャン「…クソ!」

 

第5空軍兵士「…なんなんだよ」

 

ダン「ジャン ちょっかい出すなよ」

 

ジャン「なんで 空軍の連中には石投げられないんだよ?!第20空軍の野郎共はどこだよ?!」

 

ダン「落ち着け ジャン

そんなに嫌だったのか石を投げられて

その子の気持ち考えれば石を投げられる気持ちは分からなくないだろ?」

 

 

ジャン「でも、俺達は毎日死にものぐるいでルソンで戦ってた 仲間がいっぱいしのうと 俺はあのクソガキの家族を殺してない!

俺はB-29の爆撃機のパイロットじゃない!」

 

ダン「……分かった でも、落ち着けジャン

そうだな 俺達は爆撃機のパイロットじゃないな でも、ルソンでその子に父さんか兄さんを殺したかもしれない……まぁいい ランチにしよ」

 

ジャン「………」

 

 

闇市

 

商人「はい!美味い!残飯シチューだよ 値段は10円!」

 

傷痍軍人「ご支援をお願いします」

 

 

パンパン(街娼)「お兄さん ウチとどう?」

 

兵士「No」

 

ジャン「ここはなんの市場?」

 

ダン「ブラックマーケットだよ」

 

ジャン「ブラックマーケット…すごい人混み

地元の市場思い出すな」

 

 

男の子「美味しいね」

 

女の子「うん…ん? なにこれ風船?」

 

ジャン「?!…おい……ダン…ダン」

 

ダン「?」

 

ジャン「あれ…なに食ってんだよ…」

 

ダン「あ? あぁ…残飯シチューだな」

 

ジャン「残飯シチュー?」

 

ダン「俺達が出した残飯を煮込んだものだよ」

 

ジャン「コンドームも具材か…?」

 

ダン「…え?」

 

ジャン「ほら」

 

ダン「あぁ~……」

 

ジャン「ジャップガールが食べてるぞ…」

 

ダン「オーマイガー…」

 

ジャン「紙屑も食べてるぞ……」

 

ダン「……ON」

 

警察官「待てぇー!!」

 

MP「Hey!boy!!」

 

ジャン「なんだ?」

 

警察官と第1騎兵師団のMPが子供を追ってた

 

子供「ちくしょうー!アッ!」

 

ドンッ!

 

ジャンと子供がぶつかる

ジャン「アウチ!…ファック!!」

 

警察官「待て!」

 

子供は人混みの中に消えていった

 

ジャン「なんだよ…あのガキ…」

 

ダン「ベガ(孤児)だ…」

 

ジャン「ベガ……」

 

ダン「あれ、見てみろ」

 

ジャン「…?」

 

ジャンは闇市のバラックの隅に視線を向けた

そこにはボロボロで汚く真っ黒になった子供達が沢山うずくまってた

 

ダン「さっきの子供は盗みをしたんだろ」

 

ジャン「………うっ!」

 

ダン「ジャン?」

 

ジャン「気分が…うっ……!」

 

 

 

 

ジャン「うっ…おぇぇっ……!!……はぁはぁ……はぁはぁ……ゴホゴホ…」

ビチャビチャ…

 

女學生「きゃあああ!!」

 

ジャン「…ん?」

 

兵士「早く服を脱がせ!!」

 

女學生「嫌ぁぁぁぁ!」

 

アメリカ兵数名が女學生をレイプしようとしていた

 

兵士「騒ぐなモンキーガール!!」

 

女學生「やめてぇ…うぐっ?!」

 

兵士「へへっ……」

 

 

ジャン「……(ここでも地獄かよ)」

 

女學生「んー!ん!!」

 

 

 

 

ジャン「はぁはぁ……」

 

ジャンはその場を離れた

 

ダン「大丈夫か?ジャン……ジャン?」

 

ジャン「Hey!MP!」

 

MP「?」

 

ジャン「女の子がGIに襲われてる」

 

MP「女の子… ジャップか?」

 

ジャン「あぁ」

 

MP「…ジャップならほっとけよ」

 

ジャン「?! …え?!」

 

MP「ジャップならいいだろ ヤらせてやれよ」

 

ジャン「お前…それでもMPか?!」

 

MP「止めたところでまたヤるさ

キリがないだろ?」

 

ジャン「……なんてMPだ」

 

MP「善人ぶるなよ 俺達は戦争に勝ったんだよ ジャップがどうなろうと関係ない」

 

ジャン「ファック!!…とっと失せろよ!クソMP!」

 

 

 

ダン「どうしたんだよ…ジャン」

 

 

ジャン「……っ!……な…なんでもない」

 

 

ダン「戻るか……」

 

ジャン「あぁ…」

 

 

パンパン「Hey! そこのお兄さん

私とどう?安くしとくよ」

 

若いパンパンがジャンに話しかけてきた

ジャンは何枚かのお札をパンパンのコートに入れた

 

パンパン「え?…お兄さん?!……ちょっと…え~…こんなに?!」

 

 

 

TOKYOPX 前

 

ダン「……ジャン…どうしたんだよ」

 

ジャン「……ここは……いや、ここも地獄だな………早く国に帰りたい……帰りてぇよ…」

 

ダン「……ジャン……一服どうだ?」

 

ジャン「……」

 

ダン「…気持ちを落ち着かせよう」

 

ジャン「…Thank you」

 

 

GHQ

 

ジャン「……」

 

ジャンは無言でサービスドレスにGHQパッチを縫い付けてた

 

ハリー「………ジャン どうしたんだ?」

 

ダン「今はほっといてやれ ハリー」

 

ハリー「あぁ…」

 

ジャンは立ち上がり 部屋から出て行った

 

 

喫煙所

 

ジャン「……ん?」

 

フリッツ「……あっ」

 

ジャン「……」

 

フリッツ「…パリッシュ伍長もタバコ吸ってたんだね」

 

ジャン「はい………焼け野原の景色見て楽しいですか 軍曹」

 

フリッツ「ん?……あぁ……この景色を見てると国の事が心配でね」

 

ジャン「……国?」

 

フリッツ「俺の生まれは ドイツのドレスデンだ…」

 

ジャン「……ドレスデン」

 

フリッツ「聞いたことあるだろ?…ドレスデン

RAF(イギリス空軍)とUSAAF(アメリカ陸軍航空軍)に焼け野原にされた都市だよ

……ドレスデンもこんな感じになってるのかなて…考えてたんだ」

 

ジャン「……ドレスデンにも焼き出されて街娼やベガになった人が居るんですかね…」

 

フリッツ「……居ると思うよ」

 

ジャン「なら、地獄ですね…」

 

フリッツ「そうだね…」

 

ジャン「戦争が終わっても地獄は続くんですね…軍曹」

 

フリッツ「………」

 

 

数日後

 

WAC「パリッシュ伍長 お手紙が届いてます 」

 

ジャン「あぁ…Thank you…(ん?ジャップのWAC?)」

 

ジャンは手紙の差出人を見ると

空軍のマークが押印されてた

 

ジャン「第20空軍 第73爆撃団

レオ・パリッシュ…兄ちゃんからだ?!」

 

ジャンは手紙を開け 読み始めた

 

ジャン「……(……ジャンへ

元気ですか?俺は元気です

まだ、サイパンにいます

ジャンはそろそろ帰国かな

やっと戦争が終わったな…

俺はもう、日本に爆弾を落とさなくて心が楽だよ

あんな事二度としたくないからね

早くジャンやルノーやイヴの顔が見たい レオより……)

……(兄ちゃん……そうか…兄ちゃんも苦したかったのか…)」

 

 

 

 

マッカーサー「今日はヨコハマの第8軍司令部に行く」

 

幕僚「イエッサー 」

 

幕僚「伍長 車を回すように」

 

ジャン「イエッサー!」

 

 

ブロロ…

 

MP達がマッカーサーに敬礼をする

 

ジャンはマッカーサーのキャデラックのドアを開けた

 

マッカーサー「Thank you 伍長」

 

マッカーサーはキャデラックに乗り込み横濱に向かった

 

 

ブロロ………

 

ジャン「………ん?」

 

ジャンがジープに乗り後を追うとした時

石を投げた女の子がジャンの方を睨んでいた

 

ジャン「(あの時のクソガキ………なんだよ…)」

 

 

女の子はジャンの方をずっと睨んでいた

 

ジャン「……おい、ジープを出せ

…Hey!」

 

兵士(衛兵)「ん?」

 

ジャン「あのガキが石とか投げてきてもほっとけよ」

 

兵士(衛兵)「…え?…分かりました」

 

兵士「………あの子と知り合いですか?」

 

ジャン「……あんなの知らねぇよ」

 

ブロロ…

 

ジャン「(…顔に火傷の痕があるのか…なんでこんなに気になってんだよ…俺には関係ねーガキなのに……)」

 

女の子はジャンが見えなくなるまで見つめ

ジャンもジープのミラー越しから女の子を見つめた……

 

ジャン「……(俺はまだ知らなかった このガキが後に俺の人生に影響を与える事になる事を……)」

 

 

END

 

 

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