休日の昼下がり。いつものように、私たちは彼を両側から挟んでいた。カオリは右側で、私は左側だ。ぎゅうぎゅうにくっついているので、彼は暑くなってきたらしい。
「アオイ、暑い?」
「ふふ、ちょっとだけ。2人とも体温高いですね」
「そうかな?」
「そうかもしれないね。私たち冷え性と無縁だし」
彼は部屋着の襟をつまんで、ぱたぱたと煽った。その時、柔軟剤と汗の匂いが舞った。私とカオリは動きを止める。仕草を凝視すると、襟首から鎖骨がちらちらするのが見えた。
「ちょっと薄着に着替えてきますね」
彼が立ち去ってすぐに、私たちは目を見合わせる。
「見た?」
「見た。鎖骨えっちすぎ」
「鎖骨だけだったの?私の方からはちょっと乳首見えたよ」
「や、無防備すぎるんだよね……」
情けないことに、姉妹揃って目をぎらつかせて、彼氏の胸元を見つめていたというのだ。私たちは時々こういう話をしていた。何がやらしかったとか、何をしたいとか。
彼が戻ってくる音を聞いて、すぐに姿勢を正す。着替えた彼の格好は、さらに刺激的なものだった。薄着の半袖になって、Vネックから鎖骨がしっかりと見えた。しかも色が白だから、よく見ると乳首が透けていた。
「半袖にしちゃいました。ちょっと早かったですかね、あはは」
「……」
「……」
「? 失礼しますね」
無邪気な顔をして、彼は再び私たちの間に収まった。それで、テレビなんか見てにこにこしている。
私は横目で彼の身体を見ていた。いくら恋人同士であっても、あまりに露骨で不躾な視線を送るのはよくない。でも無理だった。
完全に露出した首元が、上気してフェロモンを発している。半年タンスにしまっていた服の香りと、彼自身の匂い、そして艶かしいうなじの視覚情報が組み合わさって、彼の身体はおいしい味がするはずだと錯覚した。
こんなに純粋で、無邪気で、格好いいのに、Vネックで開けた胸元には彼が既に傷物である証拠がちらついていた。それをつけたのは私たちだ。ひどく倒錯的なギャップにぞくぞくする。いたいけな年下の幼馴染を、二人がかりで押さえつけて、無理矢理に自分たちのものにしたのである。私たちに目をつけられなければ、きっと彼はもっといい女性と普通に添い遂げていたはずなのに、私たちが力ずくで手篭めにした。かわいそうに。
ちらりとカオリの方を確認すると、もはや彼女はちら見という体裁を保っていなかった。顔をしっかりとこちらに向けて、食い入るように彼の身体を視姦している。熱濃硫酸のように熱くて腐食性がある視線を、彼の首から下に満遍なく這わせている。興奮から顔を汗ばませ、呼吸を聞こえるほど荒げ、自身の服を握りしめながら見つめている。
カオリと目が合った。お互いの考えていることはすぐに分かった。もう我慢は無理だ。
「ね、ねえ……アオイ……♡」
「はい?」
「私たち、シたくなっちゃった……♡ 駄目?♡」
「え、えっ?」
「アオイくん……♡ ね、いいでしょ……♡」
「だ、だめですよ」
「は?何で?♡」
「まだ明るいからです……! ね、夜にたくさんしましょう?」
左右から彼の身体にしがみついて、直球で誘う。でも彼は意味がわからない言い訳で断ってきた。いらいらする。
「あのね、アオイくん♡ そもそも君が悪いのに、なんで私たちが我慢しなくちゃいけないのかな?♡」
「僕、なにかしてしまいましたか?」
「したでしょ♡ こんな薄着で、良い匂いさせてさ♡ 誘ってたんでしょ?♡」
「そんなつもりは……」
「言い訳するな♡ 絶対私たち以外の前でそんな格好しないでよ♡ 本当に許さないから♡」
「しませんよ……あぁ、この白シャツ、わりと透けちゃうので部屋着にしたんです。まさかそれ見て興奮しちゃったんですか?」
「知ってて着てたんだ♡ アオイくん、やらしすぎ♡ いいからはやくセックスさせてよ♡ じらしたら駄目なんだよ?♡」
「したくないんじゃないですよ?でも昼は昼にしかできないことをしましょうよ。ゆっくり寄り添ってテレビを見たり、ね?」
「……ほら♡」
彼の強硬な態度に苛立ち、彼の手を掴んで、私の胸に押しつけた。指がめり込み、彼は手を引こうとしたが逃がさない。
「アオイの大好きなおっぱい♡♡ アオイだけのものだよ♡ もう意地張らないで一緒に気持ちよくなろ♡♡」
「サキさん、自分の身体は大事にしないと」
「分かるでしょ♡♡ 身体あっつくて、心臓どきどきしてる♡♡ 夜まで我慢なんてもう絶対無理♡♡」
「アオイくん、こっちも……♡♡」
カオリはいつのまにか服を全て脱ぎ去っていた。彼にしなだれかかり、生の胸を押しつける。
「慰めてくれないと死んじゃうよう♡♡ もうおまんこ準備できてるから♡♡ ねっ、見て♡♡」
カオリは彼の膝におまんこを当てがい、腰を揺らした。くちくちと水音が響く。
「あ♡♡ あ♡♡ んふッ♡♡ アオイくんの身体でオナニーしちゃってるッ♡♡ これすき♡♡」
「私も……♡♡ アオイ、好き……♡♡」
私もさっさと全裸になって、彼の左のふともとに跨る。ずりずりと擦り付けると、我慢したせいかすぐにイくことを予期した。
「あッは♡♡♡ ほらほらアオイ♡♡♡ おちんちんおっきくなってるの見てわかるよ♡♡♡」
「んふッ♡♡♡ ふッ♡♡♡ こーふんしちゃったんだぁ♡♡♡ 自分のおひざが彼女のオナニーの道具に使われて♡♡♡ ほらッおちんぽかわいそうだよ♡♡♡ 私たちのぐしょぐしょおまんこに入りたいって♡♡♡」
彼は顔を赤くして、でも私たちの痴態を見てくれていた。やがて手を伸ばして、私たちの腰に添えた。動かすのを手伝ってくれるようだ。セックスするという当初の目的を忘れて、彼の身体に擦り付けてイくことだけを考えていた。
「う゛、う゛お゛ッ♡♡♡ お゛んッ!?♡♡♡ ずりずりきもちい♡♡♡ おまんこきもちいッ♡♡♡ アオイだいすきッ♡♡♡」
「あ゛ーッ♡♡♡ あ゛ーーーーッ♡♡♡ ばかになるぅ゛♡♡♡ アオイくんいないとオナニーすらできなくなるッ♡♡♡ あ゛ぉ゛ーーッ♡♡♡」
「……イってください。僕の膝で、たくさん気持ちよくなってください。そのあと、しましょうね」
「イ゛ぐ♡♡♡ も゛ッイぐぉ♡♡♡ みてて♡♡♡ イ゛、イくとこみてて♡♡♡ お゛ん゛ッ♡♡♡ を゛ぉ゛ッ♡♡♡ う゛ぉあ゛あ゛あ゛♡♡♡」
「やばいやばいやばいイ゛っちゃう!?♡♡♡ イく♡♡♡ アオイッイく♡♡♡ イくイくイくイくッだいすき、あ゛、あ゛、あ゛、出ッ!?♡♡♡」
最初はこの動きに慣れていなかったのに、すぐに一番気持ちいい動きを見つけてしまった。双子で身体のつくりが同じだからか、カオリも同じ結論に達したようだ。二人して彼にかぶりつくようにしてしがみつき、お尻を突き出してクリトリスが擦れる角度にして、がくがくと腰を振っていた。絶頂に達するまでのペースも同じだった。
「あ゛ッぎィ……!?♡♡♡ イ゛、お゛、お゛ッ……!♡♡♡ ふお゛ッ♡♡♡ あッガチイギぁぁッ……♡♡♡ こぇ、んぐッぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ーーーー〜〜〜〜…………♡♡♡♡♡♡」
「イ゛ぐイ゛ッ!?♡♡♡ あ゛!♡♡♡ あ゛!!♡♡♡ イ゛ぐぅ!!!♡♡♡ あ゛んッ!!!♡♡♡ ほぁ゛あ゛ッ!!!♡♡♡ はぁ゛ん゛ッ!!!♡♡♡♡♡♡ …………ッ!?♡♡♡」
惨めにぶるぶる震えながら、姉妹で同時イきを彼に見てもらった。優しく背中を撫でてくれるので、安心して深く重いイき方をしてしまう。痙攣が治らない二つの身体を、彼は抱き止めて撫で続けてくれた。
「は、んふッ、はぁん……♡♡ やばすぎ……♡♡」
「うッ……♡♡ はい……♡♡ これでセックスできるね……♡♡」
「……」
「……一応言っておくけど……忘れてないし、これで満足するわけないでしょ……♡♡」
「……ベッドいきましょうか」
「「うん♡♡」」
そもそも彼は、私たちとセックスしたくないわけではないはずだ。むしろ私たちのオナニーを見て、しっかりその気になってくれたらしい。きっといつも通り、彼が満足するまで姉妹揃って蹂躙されるのだろうと思った。