『総員起こし!』
ラッパの音と共に、艦娘寮の艦娘達は目を覚ます。
『起床!総員直ちに準備を開始せよ!!』
ガバリと布団を跳ね除け、身を起こす。
「……」
跳ねる髪を整え……られない。
仕方ないか…
テキパキと着替え、急いで中庭に出る。
まだ日が登り切っていない早朝の空気は冷たく澄んでいる。
「あ、響ちゃんおはようございます!」
先に来ていた吹雪ちゃんが敬礼する。
「うん、おはよう」
皆もバタバタと集まり5分前になったところで、司令官がお立ち台に立ち、電子メガホンを手に取る。
『寝坊助は居ないなー?よし、少し
早いが、今日の予定を伝えるぞ』
司令官の声がガビガビな音声で響く。
『まず今日から出撃が多くなる。昨日から深海棲艦の様子が変だという連絡が来た。気を引き締めて当たってくれ』
「はい!!」
艦娘達の返事が重なる。
『ん、いい返事だ。それから、吹雪、叢雲、電、雷、暁、響、お前らは、第2艦隊に編入だ』
「はい!頑張ります!」
吹雪ちゃんが元気よく答える。
私は第2艦隊か……不安だ……
『第1艦隊は、引き続き近海の哨戒に当たってくれ。以上、解散!』
「はい!!!」
再び艦娘達は声を上げる。そして、艦娘達が各々の艤装を点検しながら、格納庫へと移動する。
私達もそれに倣う。
「響、大丈夫?まだ慣れてないのに実戦でしょ?」
「……大丈夫だ、問題無いよ」
艤装のチェックをしながら、心配そうに声をかけてくるのは私の姉妹艦、姉の暁。
「あんまり無理したらダメなんだからね。もし怪我とかしたら許さないんだから」
「あぁ、わかってるさ」
「本当に分かってるのかしら……」
呆れたように溜息をつく姉さん。
「その時は私達が守ってあげるのです」
「そうね!見敵必殺、サーチアンドデストロイ!もっと頼ってもいいのよ!」
姉妹艦の電と雷が頼もしいことを言ってくれる。
「うん、ありがとう」
素直に感謝の言葉を口にすると、姉妹たちは満足げに笑った。
新人の私を気遣ってくれているのだろう。
「さ、そろそろ行くわよ六駆四姉妹」
私達のやりとりを横目に、叢雲が号令をかける。
「「「「了解!!」」」」
「第二艦隊!旗艦吹雪!抜錨します!!」
吹雪ちゃんの掛け声とともに、私達は出撃した。
湿気を帯た肌寒い空気が肌を撫で、何故か火照った身体を冷やす。
「響、大丈夫?」
雷が心配そうな顔で覗き込んでくる。
私は小さく首肯して答えた。
出撃してからずっと、頭の中に霧がかかったような感覚が続いている。
「無理はダメなんだからね」
「……ああ、問題ない」
そう答えると、姉さんは溜息をつく。
今は敵艦隊のいる海域に向かって進んでいるところだ。
「……ん?司令部より入電です!退却命令が出ました!至急、帰投せよとのことです!」
吹雪が通信機を片手に叫ぶ。
どうやら、まだ交戦する前から撤退の指示が出たらしい。
「え?どういうこと!?まだ何もやってないじゃない!」
叢雲が困惑の声を上げる。
グルっと見回すと……かなーり遠くに黒いのがたくさん見える。Gみたいだ……
「あぁ……あれかな……?」
「ん?何なのです?何か見えるのですか?響ちゃん?」
これ見えるの私だけかな?
双眼鏡を引っ張り出して、吹雪ちゃんに指をさして示す
「もしかして、あの黒いのだったりするかい?」
吹雪ちゃんはそれを見てギョッとする。
「退却しましょう!急いで!囲まれます!」
慌てて反転して、最大戦速で逃げ始める。
後ろを見ると、凄い勢いで追ってきていた。
「全速力で逃げるのです!!」
「ちょっと何よアレ!!なんであんなにいるのよ!!!」
叢雲が焦った声をあげる。
確かに多すぎる。
一体どこから来たんだろう?
いくらなんでも数が異常だ。
しかもこっちより早い。このままだと追いつかれる。
「どうするのよ!?吹雪!?」
「とにかく逃げますっ!迎撃魚雷は必要な時に流して!今はひたすら回避に専念です!」
必死の形相で吹雪ちゃんは叫ぶように答える。
「わかったわ!」
雷が答え、更に加速していく。
私達もそれに続く。
まだ距離はあるけど、敵艦隊はみるみると距離を詰めてくる。
ふと前を見ると海面が徐々に盛り上がり、黒い影が現れる。
ヒメ……ヲ
「ひょぇ?!」
深海棲艦が大きな口を開け、今まさに私を飲み込もうとしていた。
思わず変な悲鳴が出てしまう。咄嵯に、主砲を向け、狙いを定めようとする。
間に合わない。
喰われる……
そう思った瞬間、轟音と共に目の前の敵に水柱が立ち、衝撃で吹き飛ばされそうになる。
「私達が守るって言ったでしょ?」
「何とかなって良かったのです!」
雷と電が声を上げる。
間一髪のところで、助けに入ってくれたらしい。
「……助かった!」
「お礼なんかいいのよ」
「ちょっ、うしろぉぉ!?」
姉さんの声で振り返ると、すぐ後ろにも敵の群れが迫っていた。
「ハラショー……コイツは凄い……」
「全部魚雷流して!」
吹雪ちゃんが叫ぶように指示を出す。
言われた通りに魚雷を発射する。
魚雷の爆発と同時に敵が爆散する。
「っとと……」
爆風で羽ばたきかけた略帽を押さえる。
数は減ったが、まだ敵は残っている。
そして、前方からも敵が近づいてくる。
このままだと挟み撃ちにされてしまう。
その時、雷と電が私達の前に出る。
「ここは私達に任せなさい!電?いくわよ!全門斉射ぁ!!」
雷が主砲を撃ち放つ。
電が魚雷発射管を回し、一斉射撃を行う。
二人の攻撃で、さらに数体の敵を仕留めることができた。
「私も手伝うさ!」
「私だって負けないんだからぁ!」
主砲を構え、二人と一緒に応戦する。
「あんた達!戦艦クラスが来たわよ!
気をつけなさい!」
叢雲が警告を発すると、敵の先頭にいた大きな影が立ち塞がった。
『ヒメヲ……』
絶対私見てるよね?コレ!? ヤバい……怖い……どうしよう……
あの青い目がこっちを見てる気がして、体が震えそうになる。
「何ボサっとしてんの!死ぬわよ?!ほら早く撃って!」
叢雲の声でハッとする。
そうだ、今は戦闘中だ。
恐怖心を振り払うように頭を振って、気持ちを切り替え、砲を構える。
小さいのに狙いを定めて、引き金を引く。
轟音と共に砲弾が発射され、敵艦へと吸い込まれていく。
命中したと同時に爆発が起こる。
敵艦は爆散し、破片が飛び散り、海中に没していく。これで少しは時間が稼げるだろう。
「弾がない!」
「これはヤバイわ!」
「もう少し耐えて下さい!支援艦隊がやって来ます!」
「……火力が足りない、戦艦そろそろ射程圏内だよ」
雷と電が主砲を撃ち続けているが、残弾が少なくなってきた。
暁も雷撃の準備をしているが、魚雷の残りが少ない。
「これ……使ってみるか……」
私は鎖の付いた錨を引き出す。
「大丈夫だ…きっと……Ура!」
気合いを入れ、錨を投擲する。
錨は放物線を描きながら、敵の旗艦と思われる大きな影に向かって飛んでいく。
「なにしてんの!?」
叢雲が驚愕して叫ぶ。
私の投げた錨は、見事、敵に直撃していた。
敵はバランスを失い、そのまま海面に叩きつけられる。
そこに、雷と電の砲撃が集中する。
敵は大きな水柱に包まれ、あっという間に黒焦げになった。
「っ……航空機確認!対空警戒!!」
上空に黒い点が見えたと思ったら、急降下爆撃を仕掛けてきた。
爆弾が落ちてくる。
私達は慌てて回避行動を取る。
至近で爆発が起こり、爆風が吹き荒れる。
爆煙で視界が遮られる。
突然赤い光が煌めいたかと思うと、次の瞬間には、目の前で巨大な火球が生まれていた。
あ……これは終わった……2度目の死か……
轟音と衝撃が襲いかかってくる。
全身が熱くなる。
身体中が焼けるように痛い熱い、寒い
意識が遠のいていく。
「響ちゃん!」
誰かの声が聞こえた気がした……
すまない……また今度は無さそうだ。
体位ってどれが好き?2人の絡みに使ってしまおう。
-
正常位
-
騎乗位
-
バック
-
対面座位
-
背面座位
-
立ちバック
-
櫓立ち(俗に言う駅弁)
-
四十八手(指定があればDM系で)
-
おすすめの体位があれば教えて欲しいな…