湿気った海の上を隊列組んで進んで行く。
先頭は天龍さんで、その後ろに龍田さん。さらにその後ろから私達、第六駆逐艦が続く。
「なんか響ちゃん、煙草臭いのです?」
「え? そうかな……」
自分の服を嗅いでみるが、分からない……
「響、ぐれちゃったの?! 煙草なんてダメなんだから!」
「いや、私は、あ……」
そういえば、ちょくちょく喫煙所に行っては司令官と駄弁る事があるから、染み付いてしまったのだろうか。
もう鼻が慣れてしまって分からない。
「あ、って、心当たりあるのね?!ダメよ響!」
「あら〜騒がしいお口はこれかしらぁ」
「いったーい!」
龍田さんが騒がしい姉さんの頬を引っ張り静かにさせる。
私たちは今、孤立した敵船を偵察及び殲滅するために出撃を命じられた。
「あーあ、雨降ってきやがったぜ」
隣にいる天龍さんが空を見上げて言った。
灰色の雲で覆われた空からはぽつぽつと雨粒が落ちてくる。
やな天気だ……そう思いながら私も空を見る。
雨は次第に強くなってきた。ざあざあと音を立てて降り注ぐ雨に私達の服が濡れていく。
「うへぇ、気分最悪だぜ……」
「さっさと探して倒すわよ!」
暁姉さんが言う。
「そうだね、あまり長居はしたくないかな」
私は同意した。早く任務を終えて帰りたい。帰ってお風呂に入りたい。そしてゆっくり眠りたい。
司令官にご飯も作らなきゃ行けないしね
「この天気じゃ、しっかり探さないとね〜天龍ちゃん」
「分かってる! オレに任せろ!」
龍田さんの言葉に天龍さんは自信満々に答える。
その時だった。前方の海に大きな水柱が上がった。
私達は警戒態勢を取る。何が起こったのか分からないけど、戦闘が始まることは間違いない。
「全員気を引き締めてかかれ!」
天龍さんが叫ぶと同時に、前方に複数の影が現れた。
あれは……戦艦ル級が4隻? 何故戦艦だけが……いや、そんなことより、さっさと不安の芽は潰さないとね。
今日の私はすこぶる調子がいいんだ。
艤装の駆動もいつも以上にスムーズだ。身体中に力が溢れている気がする。
今ならどんな相手でも倒せるんじゃないかな。なんて思うくらい絶好調だ。
「……さて、やりますか。響 砲撃開始、ヨーソロー」
私は主砲を構え、敵の群れに向かって砲撃を行う。
砲弾は一直線に飛び、相手の装甲を貫く。続けて二発目を放つ。これも命中した。轟沈まではいかないだろうけど、ダメージはかなり与えたはずだ。
「暁姉さん、雷、電。後は任せたよ」
「了解!」
「分かったのです!」
「まかせてください!」
三人の姉妹は私の言葉に返事をする。彼女たちは優秀な駆逐艦だから、私よりもずっと頼りになるはず。
その間に砲弾を装填しておこう。
「天龍様のお通りだ! うぉおおりゃあああ!」
天龍さんは叫びながら敵に突っ込んでいく。
「あら~天龍ちゃんったら、張り切っちゃって」
龍田さんはそのあとに続く。
二人は敵陣の中に切り込み、敵艦隊を翻弄していた。
龍田さんが天龍さんのフォローに入りつつ、天龍さんの動きに合わせるように敵を斬り伏せていく。
「私たちも頑張らなきゃ!」
暁姉さんはそう言って私を見た。
「そうだね、行こう」
潜水艦を警戒しつつ、敵の殲滅に勤しむ。
「響! 後ろ!」
「分かってるよ」
私は振り向きざまに主砲を構える。そして砲撃。
最後の戦艦を屠り、沈んでいくル級を確認しつつ呟く
「ふぅ……これで全部かな?」
ザーッと海に打付ける雨に、私の服や、髪は濡れていた。
戦闘で火照った身体に水を含んだ服が纏わりついて気持ち悪い。
あぁ、寒い。
「うし、残存勢力なし、任務完了だな」
天龍さんが言う。龍田さんもそれに同意するように微笑んだ。
私はほっと胸を撫で下ろす。
「響、大丈夫だった? 怪我はないわよね」
「ああ、今回はなんとか大破もせず済んで良かったよ」
心配する姉に私は答えた。本当に今日は調子が良いみたいだね。自分でもよく動けていると思う。
「んじゃ、さっさと帰ろうぜ」
「そうねぇ~早く帰ってシャワーを浴びたいわ~」
「まったく、レディーは身だしなみにも気を使わないといけないんだから!」
「……ハラショー」
「もう、みんな、あまりはしゃぎ過ぎちゃダメよ」
「司令部に連絡しておくのです」
私達は口々に言いながら司令部の返事を待つ。
待つ。
まつ……。
「……長いなぁ」
「おい、なんかあったのか?」
天龍さんが聞いてくる。
「それが……」
私が返答しようとしたその時、通信が入った。
『こちら司令部! 今すぐ戻ってきて下さい! 至急です!』
慌てた様子の女性の声が聞こえてきた。
「なんだ!?」
「どうしたの~」
「……分からない、何かあったのかな」
「とにかく戻るのです!」
「えぇ、急ぐわよ!」
「な、なに?! 一体なにがあったっていうのよ!」
「……了解。これより帰還する」
私は皆に告げる。天龍さんと龍田さんもそれに同意するようにうなずいた。
私達はすぐに鎮守府へ進路を向ける。
雨脚はさらに強くなっている。視界が悪い。波も荒れてきた。
嫌な予感しかしない。私は不安を抱えながら、急いで戻った。
「……なんだ……ありゃ……」
天龍さんの呟きに、私達は何も言えなかった。
黒い鉄鋼の死体が、そこかしこに転がっている。
鎮守府からは煙が上がり建物は破壊され、至る所に穴が開いている。
まるで戦場跡のような光景だった。
そんな中、私達は唖然としながら、その光景を眺めていた。
これは、どういうことなのだろう? なぜこんなことに? 思考がまとまらない。
頭が混乱して、状況が理解できない。
「あ、あぁ……」
誰かが声を漏らす。
(はっ……だめだっ……しっかりしないとっ……!)
私は自分に言い聞かせる。
「……っ」
唇を強く噛む。鉄の味が口の中に広がっていく。
司令官は、大丈夫だろうか。無事なのか。
早く、会いたい。
会って、話を聞きたい。
そして、それから……。
「っ!」
走り出す。
早く、早く彼の元へと行かないと。
艤装を砂浜に脱ぎ捨て、ただの人間の少女の姿になり、駆け出した。
ただひたすらに走った。
「響ちゃん!」
「おい、待てよ、どこ行くんだ!?」
後ろから声が聞こえるけど、それどころじゃない。
ボロボロの鎮守府内を走り抜ける。途中ですれ違う先輩や同僚たちが私に声をかけてくるが、今はそんなことどうでも良かった。
とにかく走る。
「はぁ、はぁ、はぁっ……」
息が上がる。
心臓が痛いほど高鳴っている。
胸が苦しい。酸素を求めて肺が大きく伸縮を繰り返すたびに、ズキリとした痛みが胸に広がった。
勢いよく執務室の扉を開ける。
そこは、酷い有様だった。壁は崩れ、窓も割れている。
家具は倒れ、棚も壊れている。
まるで嵐が去った後のような光景だった。
「はあっ……はあ……はあ……司令官……!」
私は、彼を探す。微かな血の香りにただ不安が募る。
「どこなんだい……どこにいるのさ……!」
必死になって探す。
だが、気配を感じない。
家具を起こし、机の下を覗き込むが、そこには誰もいなかった。
「響、辞めるんだ」
後ろから声をかけられた。
「長門さん……」
彼女は私の肩に手を置くと優しく言った。
「提督は連れ去られてしまった」
「……え?」
「突然の襲撃だった。主戦力がほとんど出払って対応が取れず、提督が連れ去られた。幸いなことに、この鎮守府では轟沈したものはいない。だが……」
「そっか……」
「……すぐに捜索隊を組み、探しに行くつもりだ。それに提督の代役も既に此方に向かって来てくれるそうだ。指揮系統は其方に頼む事になるだろう」
聞き流しつつ、何か無いかと瓦礫を退ける。
「……ん」
鈍色に輝く何かを見つけた。
「ん、っ届いた」
オイルライターだ。
確か机の引き出しに……うん、煙草も無事みたいだ。
カチン、シュボッ
小気味好く響く金属音の後に、煙草に火が付く
「ふぅー……」
煙を肺に吸い込み、吐き出す
思い出す。
辛いなら辞めても良いと、逃げても良いと、そう言ってくれたことを。
辛いよ、司令部が居ないと、一緒にご飯を食べる人が居ないし、本当の私を知る人もいない
寒さが私を覆う
司令部が持っていったはずの側面を私は被り直す
「すーっ、ふぅ〜……」
吸う度に赤らみ、そして白くなっていく巻紙を見ながら、私は思う。
夢だったら良かったのに。
紫煙を吐き、灰を床へ落とす。
「……代理が着次第、会議を始める。響、君も出席してくれ……あと、煙草は体に良くないぞ」
「……わかった」
それだけ言うと、長門さんは執務室を出て行く。
私はまだ綺麗な椅子に腰掛け、穴の空いた壁から外を見る。
死屍累々と言った所か。
黒い奴が散らばっている。
吸殻をむき出しになった鉄骨に擦り付け火を消す。
雨脚はまだ強く降り続けている。
雨を吸った制服が熱った身体を覚ましてくれる。
「響ちゃん!」
「電か……ん、暁も雷も」
振り返ると、そこには、姉妹艦達がいた。
「あ、あの……大丈夫なのです……?」
「……ああ、うん。平気だよ」
「平気そうな顔に見えないわ」
「……」
心配そうに見つめてくる三人の顔を見て、私は笑顔を作る。
「……響」
「……どうしたんだい?」
「響が何を考えているのかわからないけど、私たちが居ることを忘れないでね」
暁は優しく微笑んだ。
「わかったよ……」
「無理して笑わないの!辛い時は辛いって言いなさい」
雷は厳しく叱咤した。
「……わかった」
「司令官を早く連れ帰って平和な日々を取り戻すのです!」
電は強く激励してくれた。
「……あぁ、そうだね」
三人とも私を心配してくれているのだろう。
本当の姉妹でも無いのに、本当に優しい人達だ。
「ほら、風邪ひくわよ、一緒に入渠しましょ」
「あぁ……うん」
司令官、絶対に迎えに行くから……
体位ってどれが好き?2人の絡みに使ってしまおう。
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正常位
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騎乗位
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バック
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対面座位
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背面座位
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立ちバック
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櫓立ち(俗に言う駅弁)
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四十八手(指定があればDM系で)
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おすすめの体位があれば教えて欲しいな…