異世界侵食列島日本 異世界の●●が日本にきたら? 65話からイラストつきです。 作:みなぽん
空が、青い。
あまりにも青すぎた。
魔力のない風が、頬を撫でていく。
魔法学校首席、エルザ・シュミットは、呆然と立ち尽くしていた。
王立アルカナ学院の卒業式の朝。
彼女は卒業試験の大魔術の実践中、光に包まれ――気がつけば、この見知らぬ場所に立っていたのだった。
周囲に漂う魔力はゼロ。魔法が使われていない国のようだ。
代わりに、鉄と油の匂い、車の音、人々の笑い声。
「……まさか、ここが“無魔界”だなんて」
そう呟いた時、制服姿の青年が駆け寄ってきた。
「おい、大丈夫? 立てる?」
「え、ええ。あなたは……?」
「中原悠人。えっと、理工学部二年。ていうか、なんだその服……コスプレ?」
「コス……プレ?」
聞き慣れない単語にエルザは眉をひそめる。
そんな彼女を見て、悠人はため息をついた。
「君はうちの生徒じゃないんだ。どこから来たの?」
「……わたくしはエルザ・シュミット。アルカナ魔導学院の――」
「え、マジ? どこの国の大学?」
「王立……ええと、アルカナ王国ですわ」
「聞いたことないなぁ。え、ヨーロッパ?」
青年はあっけらかんとしている。
異世界人を目の前にしてこの平然さ――エルザは軽い文化衝撃を受けた。
「とりあえず、保健室……いや、学生課に行こう。なんか事情があるっぽいし」
数時間後――。
ADDSATの異世界定住対策室の職員による聞き取りを受けた結果、
エルザは「異世界由来の転移者」として保護されることとなった。
彼女の知識水準・言語能力・知的好奇心は非常に高く、
“教育的価値がある”との判断から、政府は特例として将来のADDSATへの入力を前提に
「国費留学生」扱いで国立大学への編入を許可したのだった。
「日本国政府に感謝いたしますわ」
「いやー、まさか異世界からの首席卒業生を迎えられるとは。異文化交流のシンボルですよ」
久遠課長が満足げに頷いた。
こうして、エルザ・シュミットの新しい学び舎が決まった。
春の光が降り注ぐキャンパス。
桜の花びらが舞い散るなか、学生たちが笑い声を響かせている。
エルザはADDSATから送られたカジュアルな服を着てきょとんと辺りを見回していた。
「これが、“大学”……」
背筋を伸ばし、髪をまとめた姿はどこか貴族的。
通りがかった学生が小声で囁く。
「なにあの子、異世界人?」「え、長い黒髪が……めっちゃ綺麗じゃん」
悠人はその隣で苦笑い。
「注目の的だな……まぁ、そりゃそうか」
エルザは周囲の視線に気づき、
そっと手を胸に当てた。
「……ここでも、私は私らしく、学びに励むのみですわ」
その言葉に悠人は笑う。
「真面目すぎるって。授業も部活もバイトも、ぜんぶ“楽しむ”もんなんだよ」
「ばいと……? また未知の単語が」
「……まぁ、追々教えるよ」
入学オリエンテーションの、
桜が咲き乱れるキャンパス、カジュアルな服と言うのは、どうにも軽くて着心地が良すぎる。
モンスターに襲われたときの防御力が心配だ。足にはローファー。
慣れない靴に少しだけよろける。
「これが……“スカート”というものですのね。防御力が皆無ではありませんか」
横で見ていたまどかが吹き出した。
「だいじょーぶだよ!日本では平和だから、防御力ゼロでOK!」
「そんな理屈が通るのですか!?」
彼女の声が構内に響き、近くの男子学生たちが一斉に振り向く。
エルザの瞳が陽光を受けてきらめき、まるで物語から抜け出したような光景だった。
悠人はため息をつきながら、資料を手渡した。
「ほら、エルザ。これが講義スケジュール。単位の取り方とか、履修登録とか、いろいろ覚えないと」
「“単位”…とは?」
「……一種の資格みたいなもん。集めないと卒業できない」
「なるほど。では、ダンジョンに狩りに出て稼ぐのですね」
「いや違う違う違う!授業受けるだけ!」
エルザは小首を傾げた。つ。
「授業を受けるだけで資格が……?なんと効率的な国でしょう。つまり授業の途中で学生が命を落とすと言う事は無いのですね。私のアルカナ魔法学校では年に5、6人はダンジョンで死んでいましたよ」
悠人は彼女の言葉に苦笑した。
昼休み。
学生食堂。
「これが“カフェテリア”ですか……。人が多いですわね」
「まぁ、昼は混むからな。えっと、今日はカレーにしようか」
「カレー……? 魔導薬の一種でしょうか?」
「食べ物だよ!スパイス料理!」
エルザは皿に盛られた黄金色の液体を見つめ、
慎重にスプーンを手に取る。
「……いただきます」
一口。
その瞬間、彼女の目が見開かれた。
「っ……! 舌が、燃える……! ですが、これは……芳しい!」
「だろ? 日本のカレーは世界最強」
「辛味と甘味が共存している……まるで火と氷の調和魔法のよう……!」
隣の席のまどかが笑いながら声をかけてくる。
「初カレー?うちの大学の名物だよ! てか、めっちゃ上品な食べ方してるね」
「ええ、礼儀はすべての基礎ですもの」
「エルザちゃん、ウケる~!まるでアニメのキャラ!」
ぱしゃ、とスマホのシャッター音。
数時間後、その写真はSNSで
「#異世界留学生」「#本物の貴族来た」でトレンド入りすることになる。
夕方。
講義棟の前で、エルザはノートを抱きしめていた。
「今日、知りました。この世界の人々は、学問を楽しんでおりますのね」
「そうだな。勉強も遊びも、どっちも大事」
「では、私も“あそび”を学びますわ。次の講義は……『一般教養:現代文化論』?」
「うん、それ俺も取ってる」
「では、わたくしたち、同じ“クラスメイト”ですのね」
エルザが微笑む。
その笑顔に、悠人の胸が少しだけ跳ねた。
――彼はまだ知らない。
この異世界のお嬢様が、明日から大学全体を騒がせる存在になることを。
陥れる」
――知の探求に国境はない。
しかし、次元が違うと話は別である。
講義室の時計が午前10時を告げた。
エルザ・シュミット、国立南都大学理工学部・一般教養「現代物理学Ⅰ」初講義の日である。
木製の机に整然とノートを広げ、背筋をぴんと伸ばす姿はまるで絵画のようだった。
周囲の学生たちはそわそわしながらも、気になる視線を向けずにはいられない。
「なんか、すげぇ美人いない?」
「留学生じゃね? ドイツっぽい?」
「いや、“異世界”らしいぞ。Twitterで見た」
「マジかよ」
ひそひそ声が広がる中、教授が入室した。
白髪まじりの眼鏡の男、黒川教授。
専門は素粒子物理学。
講義の初日から熱を込めて語り始めた。
「――さて、宇宙は“無”から始まりました。最初の一秒にも満たない時間に、エネルギーが空間を膨張させ――」
その瞬間、エルザの眉がぴくりと動く。
(……“無”から始まる?)
彼女は思わず、手を挙げた。
「はい、そこの留学生さん。何か質問かな?」
「失礼いたします、教授。
“宇宙が無から生じた”という仮説、
それは――“始原の魔素”を前提にしておりませんの?」
教室が一瞬、静まり返った。
黒川教授は眼鏡を直す。
「……は? ま、魔素?」
「はい。万物は“魔素”という微細な意志の粒によって構成されております。
それが集まり、共鳴し、やがて物質と魂を形作る……それが自然の摂理ですわ」
「……えーと、それは……どこの理論?」
「王立アルカナ学院の初等課程で教わる基礎理論ですのよ?」
学生たちの間に、どよめき。
悠人が小声で頭を抱える。
「やばい……止めろエルザ、それ以上言うと……」
「黙っていられませんわ!教授が“根源的誤り”を――」
「えーと、君、名前は?」
「エルザ・シュミットと申します。魔法理論専攻でした」
「魔法……?」
教授は困惑の笑みを浮かべ、ホワイトボードに数式を書き出した。
「ああ、異世界の子だね、この世界では少しルールが違うのだよ。私たちは“エネルギー保存則”という法則に基づいています。無からエネルギーは生まれない。だが――膨張宇宙論では、重力ポテンシャルが……」
「それでは説明になりませんわ!」
ばん、と立ち上がるエルザ。真面目で融通がきかない。彼女は勉強のことになると熱心すぎる。
髪が揺れ、ノートが机から落ちた。
「“エネルギーは生まれない”など、なぜ断言できるのです?
“無”の状態を観測した者などおりません!
観測とは常に観測者の干渉を伴います。すなわち“意志”が“形”を定める。
それが魔法――いえ、“存在”の根源にございますのよ!」
「……」
教室が凍りつく。
だが次の瞬間、まどかが小声で「カッコいい……!」と呟き、
数人の学生が思わず拍手を送った。
「おお……!」「異世界の理論、ロマンあるな!」
黒川教授は苦笑しつつも、興味深げに言う。
「いやぁ……久しぶりに面白い反論を聞いたよ。よし、では、君の魔力とやらで、無から有を生じさせてみたまえ。」教授がいう。
「わかりました。魔力で物質を生み出しましょう。エネルギーなら簡単ですが、皆さんの目に見える物質を作るとなれば、それなりの魔力が要ります。この世界で魔法を使える人はいらっしゃらないようですので、どなたかリビドーを貸していただけませんか?人間の生命エネルギーです。」
講義室が完全に静まり返った。エルザの瞳は真剣そのものだが、その要求はあまりにも衝撃的すぎた。
「お、おい……待てエルザ!」悠人は顔を真っ赤にして制止しようとしたが、エルザは揺るがない。彼女の碧眼は一点の曇りもなく澄みきっている。
「悠人さま。このままでは彼らに“魔法”が否定され続けてしまいます。わたくしが証明しなければ」彼女の声は震えていた。怒りではない。それは孤独に戦う者の決意だった。
まどかが「ちょっ……教室で何言ってんの!」と叫んだが、遅かった。
「構いません。見られるのも“儀式”の一環。それに……」
エルザは突然悠人に向き直ると、優雅に右手を差し出した。そこには小さな水晶が握られている。
「あなたの“意志”を感じたいのです。協力していただけますか?」
悠人は息を呑んだ。教壇の黒川教授は困惑の表情を浮かべている。数十の好奇の視線が刺さる。
「……分かった」
教室の中央へふたりが歩み寄る。ざわめきが波のように広がった。
「方法はご存知の通りです。最も純粋なリビドーは直接接触により」エルザは淡々と言いながら悠人のベルトに手をかけた。その動きは妙に落ち着いている。
「ちょっ……ここで!?」
「他に選択肢がありますか?」彼女の声にわずかな苛立ちが混じる。唇がわずかに尖っていた。
チャックが下ろされる音が嫌に大きく響いた。悠人は目を瞑る。顔が茹でダコのように熱い。
「落ち着いてください。これは“実験”なのです」エルザは宣言すると同時に、その場に膝をついた。
周囲から悲鳴のような吐息が漏れる。しかし彼女は気にしない。左手で悠人の硬くなったものを支え、右の手のひらを自らの額に押し当てる。
「深呼吸を。……そして私を見て」
彼女の命令は支配的でありながら聖域のような威厳があった。悠人は恐る恐る瞼を開ける。翡翠色の瞳が至近距離で輝いている。
「……今から私が施す刺激は“鍵”です。貴方の体からリビドーを解放するための」
言い終わるや否や、彼女の薄桃色の唇がそっと先端に触れた。
「ひっ!?」
温かく湿った感触に悠人の腰が跳ねる。エルザは片目で彼の反応を確認すると、ゆっくりと咥えこんだ。
「んっ……ふ…」
微かな吐息が耳をくすぐる。
喉奥まで導かれると同時に、彼女の右手が根元を優しくしごきはじめる。動きは計算されたように滑らかで、魔法陣を描く指使いを思わせた。
「あっ……だめだ……こんなの……!」
悠人の声は切羽詰まっていた。視界の端にまどかの泣きそうな顔が映る。黒川教授は椅子から立ち上がりかけたまま固まっている。
だがエルザは一切手を緩めない。むしろ更に深く咥え込みながら、上目遣いで悠人を見上げた。その瞳には知性の光と、今まで見せなかった微かな欲情の影が宿っている。
「感じてください……これが“融合”の兆し……」
突然、彼女の背後で不可解な現象が起きた。口内の温もりが異様に増幅し始める。まるで炎を飲み込んだかのような熱量が悠人の体内に逆流してきたのだ。
「こ……これ……!?」
「わたくしの中で変換されています……あなたのリビドーが……魔力に……!」
彼女の全身が淡い金色の燐光に包まれはじめた。髪がゆらゆらと宙に舞い上がり、制服の布地が張り裂けんばかりに膨らむ。まるで膨大なエネルギーを吸収しているかのようだ。
「もう少しだけ……お願いします……」
懇願するような声と共に、エルザのフェラチオのリズムが速くなる。激しさと繊細さが同居した動きはもはや儀式を超えた芸術だった。
「出る……もう……!!」
悠人の限界を感じ取った瞬間、エルザは深く一層喉を締めた。
「んんっ――!!」
悠人が放つ寸前、エルザは喉奥でそれを全て受け止める。熱い奔流が彼女の体内へ流れ込み、同時に鮮烈な快感が脳髄を貫いた。
「あ……ああっ……!」
苦痛とも悦楽ともつかぬ喘ぎが彼女の口から漏れた。瞳孔が開き、全身の血管が脈打つ。だが彼女はなおも離さない。最後の一滴まで搾り取るように吸い上げていく。
「かはっ……!?」
悠人が痙攣するように体を震わせたとき、エルザの背後の空間が歪んだ。
**キュイィィン――**
金属を引き裂くような高音と共に、彼女の足元から青白い閃光が円環を描いて広がる。魔導書に描かれた紋章そのものが床に浮かび上がったのだ。
「すごい……これが……“魔術”……?」
まどかが息を飲む。教室内にいる誰もが凍りついていた。
エルザはゆっくりと悠人から口を離す。唇からは透明な糸が垂れている。彼女はそれを拭うこともせず、陶酔した面持ちで自らの腹部を撫でた。
「確信しました……この世界でも“意志”は存在します……」
彼女の指先から紫電が走る。それは悠人の“精”が変換されたエネルギーの残滓だった。
「見せてあげましょう……“無”より生まれるもの……」
詠唱が始まる。古代語とも神聖語ともつかぬ旋律が教室中に響き渡る。
「Omnis causa in spiritu…… Ex nihilo quaerim……(すべての起源は精神にあり……虚無より我は求める……)」
空気が震える。窓ガラスがキシキシと軋み、照明が不安定に明滅した。天井から舞い落ちてきた埃の粒子が彼女の周りで不自然に螺旋を描き始める。
「まさか……本当に魔法が……!?」
黒川教授が呻くように言った。
「悠人さん、まだリビドーが足りません。私は詠唱を続けますから私の中に精液を注いでください」
「えっ?そんな俺が」「あなたになら構いません。酒場で売春婦を買うように犯してもらえば良いです。私も自らに催淫の呪文をかけて、あなたを困らせないようにします」
エルザの掌が空中に複雑な紋様を描き出す。幾何学模様と星辰の配置が絡み合った立体魔法陣だ。
「完成形……“原初の坩堝”――」
「エルザ!これは魔法のためとかそういうんじゃなくて、俺お前が好きだから!」悠人はブラジャーを脱がし、乳房を鷲掴みにし、彼女のパンティーを剥ぎ取り割れ目に顔を埋めた。乳房を揉みながら乳首を舐め噛む。膣口をベロベロと舐めて彼女は身悶える。クリトリスを噛んで膣へ中指を突っ込んでグチュグチュと膣を責め立てた。
「あああんっ♥♥♥気持ち良いっ……悠人……もっと♥♥♥」
「くはっ!?」
突如としてエルザの足元から蒼い火柱が噴き上がった。
それは温度を持たない火。光だけが燃える幻想の炎だ。火柱は瞬時に五メートルを超え、教壇の天井へ届きかける。
「うそだろ……これ……CGじゃねぇ……!」
学生のひとりが呟いた。
エルザは両腕を広げ天を仰ぐ。火柱は彼女の身体を螺旋状に取り巻きながら形を変えた。龍のような咆哮と共にそれは教室全体へと拡散していく。
「これが……わたくしの答えです、中に出してください。あなたのエネルギーを得てこの世界の“物理法則”とやらは――超えられます!」「エルザ 」悠人は彼女を思いっきり抱きしめて、勃起したものを打ち込んだ
「ああんっ♥♥♥悠人♥♥♥」彼女は自らの意思で膣口を引き締め悠人の肉棒を締め付ける。その快感に抗えずに絶頂する。
「エクスタシーっがエネルギーになるのです♥出して悠人♥♥」「エルザ愛してる♥♥♥♥♥」
「おおっ……!!」悠人は彼女の中に射精した。精液が出した瞬間から、何らかのエネルギーとなって彼女の中に吸収されていくのがわかった。
火柱が爆発的に膨張した。教室内が真昼の太陽のように白く染まる。だが熱はなく、眩しさも眼球を傷めない不思議な光だった。
「これは……可能性……?」
黒川教授が震える声で呟く。
数秒の後、光が収束する。
蒼い火柱は蛍のように小さな粒子となり消えていった。
静寂。
誰も動けない。
沈黙を破ったのはエルザ自身だった。
彼女は疲労困憊の表情で膝をつきながらも、清々しい笑みを浮かべていた。
「ご覧になりましたか?“無”とは観測の欠如。机の上をご覧ください。意志がなければ存在は定義されない……」
息を喘がせながら彼女が指差した、その先には、魔法金属オリハルコンの塊が転がっていた。
異世界にしか存在しないレアメタルで、日本ではその希少性から金の100倍の値段で取引されている。
おそらくこの塊だけで1億円の超えるのではないかと言う大きさだった。
それを彼女は悠人のリビドーから作り出していたのだ。これを作り出すには相当のリビドーのエネルギーが必要であり、エルザの身体に大きな負担がかかっていたのだろう。彼女は意識を失って倒れていた。悠人は慌てて彼女に駆け寄り抱きかかえた。
「エルザ?おい!しっかりしろ!エルザ!?」
まどかが駆け寄ってくる。
「エルザちゃん!」「僕が診療所に連れて行く!先生この娘は大丈夫ですから。」
悠人が説明する。
「そうか……いや私は目の前で確かに魔法を見て納得しました。彼女の言っていることが正しいです。私が誤りを認めていたと伝えてあげて下さい。」
「必ず伝えます。それでは僕が診療所に連れて行きますから」
悠人はエルザをお姫様抱っこで抱きかかえ講義室を後にした。
診療所のベッドの上で意識が戻ったエルザは悠人に謝罪した。
「ごめんなさい。魔法が否定されてつい感情的になって……みんなに迷惑をかけてしまって」
「まあびっくりしたけど大丈夫だよ。エルザのことは悪く思ってないし」
「ありがとう悠人。あなたが助けてくださらなければ、私は屈辱に甘んじていました。」
診療所にて
「あの申し上げにくいのですが、どうやら魔力切れを起こしたようです。」
「……本当ですか?」
「ええ。だから……」エルザの声は次第に小さくなり、か細い声が最後に付け加えた。「もし可能なら……もう一度、貴方のリビドーを分けていただけませんか?胎内のマナを使い果たしてしまって……しばらく動けそうにありません」
真っ赤になった頬と伏せられた長いまつ毛が、彼女の羞恥心と必死さを物語っていた。
悠人は息をのんだ。診療所の殺風景な白いベッドの上。エルザは簡素な病衣を着せられて横たわっている。その姿は普段の凛とした魔法使いではなく、守るべき一人の女性にしか見えなかった。
「エルザ……」
彼女が自分を頼っている。その事実に胸が熱くなった。同時に、あの衆人環視の中での出来事が鮮明に蘇る。あれは確かに興奮した。でも今は違う。
「分かった」悠人はベッドサイドの椅子に腰を下ろし、穏やかに微笑んだ。「でも今回は魔法抜きで。エルザをただ……大切にしたいんだ」
彼女は驚いたように顔を上げた。翡翠色の瞳が不安げに揺れる。
「そんな……貴方はそれで……」
「いいんだ。魔法が欲しいんじゃない。エルザと一つになりたいんだ。ダメか?」
その言葉は嘘偽りなく、真っ直ぐだった。
エルザの緊張が溶けたのを悠人は見逃さなかった。
彼女の唇がわずかに弧を描く。
「……貴方という方は」
かすれた声だったが、そこには深い安堵と、確かな愛情が滲んでいた。
「優しすぎて……少しだけ、ずるいですわ」
それは承諾の言葉だった
悠人はそっとベッドに乗り上げる。ギシリと小さく軋む音さえ、今は特別なものに聞こえた。
「嫌だったらすぐに言ってくれ」
「嫌ではありません」エルザは首を振る。そしておずおずと両腕を広げた。「ただ……初めてなので……」
「……ああ」悠人の顔に思わず笑みがこぼれた。この世界で出会ってからの様々な出来事が頭をよぎる。魔法の火花が散った論争。そして今、この診療所のベッドで――。「俺もだよ」
二人はどちらからともなく唇を重ねた。それは先程までの情熱的なものとは全く異なる、優しく確かめ合うようなキスだった。悠人はエルザの華奢な体を抱きしめる。温かい。彼女の鼓動が衣服越しに伝わってくる。
「ん……っ」
エルザの微かな吐息が漏れる。悠人はゆっくりと彼女の病衣の襟元に手を滑り込ませた。抵抗はない。滑らかな肌が手のひらに吸い付く。柔らかく温かい。
指先が鎖骨のくぼみをなぞる。
「ひぁっ……ん」
ピクリとエルザの肩が震えた。その反応があまりにも可愛らしくて、悠人は思わず彼女の耳朶に口づけを落とした。
「エルザ、可愛い」
「や……そんなこと……」
抗議の声もすぐに途切れる。悠人の手はすでに下着に届いていた。繊細なレースの感触。指先が布越しに胸の頂きを探り当てると、エルザの背中が弓なりにしなった。
「あぁっ……!」
直接触れることなく焦らすような愛撫に、エルザの頬が上気していく。
「気持ちいい?」
「……はい……」消え入りそうな声。それが何よりも雄弁に彼女の心を開いてくれた証だった。
悠人はゆっくりと病衣の紐を解き始めた。抵抗はなかった。しゅるりと帯がほどける音。一枚一枚剥がれていく薄布。エルザは固く目を閉じている。しかし悠人が彼女のブラジャーのホックに指をかけたとき、小さな手がそっと悠人の胸板に置かれた。
「自分で……脱ぎますわ」
覚悟を決めたような強い声。けれど指先はわずかに震えていた。
悠人は何も言わず頷いた。エルザは深呼吸を一つすると、震える指先でブラジャーを外した。豊かな双丘が露わになる。形良く張りのある胸。その頂点でツンと主張する薄紅色の蕾は、早くも硬く尖っていた。
「……あまり見ないでください……恥ずかしい……」
「綺麗だよ」悠人は心からの言葉を囁きながら、その尖りに唇を寄せた。
「んぅっ……!」
予期せぬ刺激にエルザの腰が跳ねる。悠人はそのまま舌先で乳輪を円を描くように舐め回し、時折強く吸い上げた。
「あっ……ああん……っ!それ……だめ……だめです……っ」
初めて聞くエルザの淫らな嬌声。悠人の血が一気に沸騰した。もう一方の手は反対の胸を優しく揉みしだき、指の腹で敏感な先端を転がす。
「ひぁ……ん…悠人……悠人ぉ……」
縋るように名前を呼ばれて、悠人の理性がぐらりと揺れた。下腹部に集まる熱が今にも暴れ出しそうだ。しかし彼は必死に抑え込んだ。彼ゆっくりと、確実に愛を伝えなければ。
「エルザ……もっと気持ちよくなって」
悠人は体をずらし、彼女の脚の間に割って入った。
薄いショーツのクロッチ部分は既にぐっしょりと濡れて色を変えていた。
「すごい……濡れてる」
「言わないで……っ!」
真っ赤になったエルザが顔を覆う。その仕草が悠人の征服欲をくすぐった。ショーツに指をかけ、ゆっくりと引き下ろす。むわりと立ち昇る甘酸っぱい匂い。薄い茂みの奥に隠された秘所は、既に愛液でテラテラと光り、物欲しそうにヒクついていた。
「綺麗だ……」
悠人はため息混じりに
悠人はため息混じりに呟いた。彼女の全てが愛おしくて堪らない。
「やめて……そんなに見ないでください……」
エルザは両手で顔を覆い、羞恥に震える声で懇願する。その姿がたまらなく可愛らしい。悠人は覆いかぶさるようにして彼女の手を優しく剥がした。
「ダメだよ。全部見たい」
彼女の潤んだ瞳と至近距離で視線が絡む。そこに映る自分の姿が酷く余裕をなくしていることに気づき、内心苦笑した。
「恥ずかしい……貴方の視線が……熱い……」
「エルザだって見てるだろ?」
意地悪く笑いながら、悠人は自分の硬く張り詰めたものをエルザの下腹部に押し当てた。ズボン越しでも伝わるその質量に、エルザの喉が小さく鳴る。
「これは……わたくしのために……?」
「そうだよ。エルザが好きだからこんなになってる」
ストレートな言葉にエルザの瞳が揺れた。迷いと喜びが入り混じった複雑な色。
「……嬉しい」
彼女は小さな手を伸ばし、ためらいがちに悠人のモノをズボンの上から撫でた。その接触だけで悠人の腰がズンと重くなる。
「じゃあ……もう少し準備させてくれ」
悠人は体勢を変え、エルザの両脚をそっと広げた。蜜に濡れそぼった秘裂が露わになる。むわっと広がる甘い香り。思わず喉が鳴る。
「ああっ……!」
悠人はためらうことなくそこへ顔を埋めた。舌先で割れ目をなぞり上げると、エルザの背中が大きくしなった。
「ひっ……!?あっ、あんっ……!そんなところ……汚い……っ!」
「汚くない。美味しいよ」
わざと卑猥な水音を立てながら啜り上げる。溢れ出る蜜を丹念に舐め取り、硬く尖ったクリトリスに吸い付いた。
「ああぁぁっ―――っ!!そこ……っ!だめぇぇぇっ!!」
エルザの爪がシーツを引っ掻く。強すぎる快感から逃れようと身を捩るが、悠人の腕がしっかりと腰を固定していて逃げられない。執拗に舌先で弾き、軽く歯を立てた瞬間、彼女の全身が硬直した。
「あ……あ…くる……何か……きちゃ……っ―――ああああああっ!!」
甲高い悲鳴と共にエルザは絶頂に達した。ビクビクッと何度も腰が跳ね、蜜壺から熱い飛沫が飛び散る。悠人の顔にかかるその感覚さえ愛おしい。
「エルザ……イッちゃったんだね。すごく綺麗だった」
悠人は満足
悠人は満足そうに微笑みながら顔を上げた。汗で張り付いた前髪をかき上げる仕草が妙に色っぽい。
「エルザ……そろそろいいかな?」
彼の問いかけに、荒い息を繰り返していたエルザはこくんと小さく頷いた。羞恥と快感で潤んだ瞳が悠人を捉える。
「来て……ください。悠人……」
その言葉に悠人の理性は完全に焼き切れた。
彼は手早く自分のズボンと下着を脱ぎ捨てる。怒張した雄の先端がエルザの濡れそぼった入口にそっと触れた。ぬるりとした感触に互いの呼吸がさらに早くなる。
「いくよ……エルザ」
「はい……」
悠人はゆっくりと腰を押し進めた。十分に解されたはずの膣口はしかし、やはり侵入者に対して強い抵抗を見せた。
「ん……っ!くぅ……っ!」
エルザの眉間に深い皺が刻まれる。シーツを掴む指先が白くなるほど力が込められている。
「エルザ……!大丈夫か……?」
「大丈夫……ですわ……続け……て…っ」
涙声でそう言うエルザが健気で愛おしくて。悠人は彼女の額に汗で貼りついた髪をそっと払い除け、優しくキスをした。
「力抜いて……エルザ……深呼吸だ」
促されるまま浅い呼吸を繰り返すエルザ。その隙を狙って悠人はグッと腰を押し込んだ。
「あっ……!んん――入ってっ!!」
ぷつり、と何かを破る感覚。同時にエルザの身体がビクンと大きく震えた。
「エルザ……入ったよ……全部」
悠人は深く息を吐き出した。狭く熱い粘膜に包まれる快感と、同時に彼女を傷つけてしまったかもしれないという不安が入り混じる。
「わたくし……今…」
エルザは呆然と呟きながら、下腹部にそっと手を当てた。中で脈打つ悠人の存在を確かめるように。
「痛くないか?」
「大丈夫です。貴方が中にいるという事実が……嬉しいです」
その言葉に悠人の胸が締め付けられた。ゆっくりと彼女の腰を抱き寄せ、汗ばんだ肌を重ねる。
「俺も……すごく幸せだ」
二人はしばらくそのままの体勢で抱き合った。互いの心臓の鼓動を感じながら。激しい嵐のような快感ではなく、穏やかで確かな幸福が二人を包んでいた。
やがて悠人がそっと腰を引いた。
「あ……っ」
「動いてもいい?ゆっくりにするから」
「はい……」
エルザが頷くのを確認して、悠人は慎重に抽送を開始した。
最初は小さな律動。ヌチ……ヌチ……と粘膜が擦れる音が静かな診療所に響く。
「あ……っあ……ん…っ」
「痛くないか?」
「大丈夫……です……」
次第にエルザの表情から強張りが消え、代わりに快感の色が滲み始める。
「あっ……!そこ……っ!」
ある一点を掠めた瞬間、エルザの声色が変わった。悠人はその反応を見逃さず、同じ場所を重点的に突き上げる。
「んあっ!あっ!あんっ!!」
途切れ途切れの嬌声。彼女の内部が悠人のモノをきゅうっと締め付ける。その圧迫感がたまらない。悠人もまた快感の階段を駆け上っていく。
「エルザ……!エルザ……っ!」
「ああっ!悠人ぉっ!好き……大好きですっ!!」
互いの名前を呼び合いながら二人は高みを目指す。結合部からは泡立った愛液が溢れ出し、卑猥な音を立てている。悠人の動きがどんどん激しくなる。パンッパンッと肌と肌がぶつかり合う乾いた音が響く。
「ああっ!もう……だめ……っ!また……きちゃうっ!!」
エルザがシーツを握りしめ背中を弓なりに反らす。内壁が激しく痙攣し始めた。
「俺も……もう……っ!」
限界を感じた悠人は彼女の脚を高く持ち上げ、より深く打ち付けた。一番奥で熱い塊が弾ける。
「―――ッ!!」
声にならない悲鳴と共にエルザも再び絶頂を迎えた。全身を大きく痙攣させながら悠人の背中に爪を立てる。
二人はそのまま崩れ落ちるようにベッドに沈んだ。
乱れた呼吸だけが空間を満たす。
悠人はまだ繋がったままエルザの上に覆いかぶさり、彼女の額に自分の額を押し当てた。
「エルザ……愛してる」
「わたくしも……悠人を……愛しています」
涙で濡れた頬でエルザが微笑む。その笑顔は何よりも美しいと悠人は思った。
やがて悠人がゆっくりと自身を引き抜く。栓を失った秘所から白濁した液体がどろりと溢れ出た。その光景があまりにも淫靡で、悠人は再び下半身に熱が集まるのを感じたが、疲労困憊のエルザを気遣いぐっと堪えた。
「ありがとう……悠人」
エルザは掠れた声で感謝を述べた。そして自分の下腹部にそっと手を当てる。
「なんだか……体が軽くなりましたわ。貴方のエネルギー……とても温かい」
彼女の言う通り、先程までの青白い顔色はどこへやら、今は頬にほんのり赤みが差し、瞳にも生気が戻っていた。魔法によるマナの補充という意味でも成功したようだ。
「良かった」
悠人は安堵の息をついた。そして改めて思う。この世界でエルザと出会い、様々な困難を乗り越えてきたこと。そして今、こうして一つになれた奇跡を。
「これからも……ずっと一緒にいてくれるか?」
「もちろんですわ」
即答だった。
エルザは悠人の首に腕を回し、唇を重ねる。それは言葉よりも確かな誓いだった。
診療所の窓から差し込む夕日が二人の裸身を優しく照らしていた。