放課後、俺はBクラスに直行した。
Aクラス内ではまだまだ坂柳さんと葛城くんの対立が終わりそうにない。お互いに譲歩はないからな。そして協力し合うこともなさそうだ。
もし協力し合うとなれば、譲歩がない以上、トップが2人いることになる。集団としては望ましい形ではない。仕方ないな。
まあ、それは別に良い。俺が興味があるのはそれじゃない。俺の楽しみはこれからのことだ。
Bクラスのドアの窓から一之瀬さんを探す。
すると俺が見つけるよりも、彼女が俺を見つける方が早かったようだ。
友達と話していたのを切り上げ、廊下に出てくる。
「一之瀬さん。迎えに来ましたよ」
その言葉を聞いて、一之瀬さんは笑顔を浮かべた。
昼休みの時は彼女は泣いていたが、今は少し元気が出たようだ。それでもその笑顔にはいつもとは違い、少し陰がある。
「さあ。行きましょうか」
そう言って一之瀬さんの手を掴んで、昇降口に引っ張っていった。
学校外に出て、同級生の目を気にする必要がなくなると、一之瀬さんは指を絡めて手を握ってきた。横顔を見ると、少し顔を赤らめ、目を伏せている。
今までのデートではこんなふうに恋人握りをすることはなかった。付き合っていなかったからな。今は期間限定の恋人ということだから、手を繋いでもいいと思ったようだ。
一之瀬さん、やっぱり純情なところがあるな。肉体があまりにもエロすぎる上に、本性もとんでもないマゾだからギャップがすごいな。
ああ。早く部屋に直行して一之瀬さんで遊びたいと言うのが本音だ。
でもこんなに愛らしいことをしてくれるんじゃ、ご褒美もあげないといけないな。デートに行かなくちゃダメか……
そんなこんなで放課後デートに洒落込んだ。俺は少し思うところがあったので、自分からセレクトショップを見に行こうと誘った。
「どうしたの?里中くん、前に来た時はつまんなそうにしてたのに……」
「思い出作りとして一之瀬さんに似合ったアクセサリーをプレゼントしよう、と思って探しに来たんです」
「本当!?」
「はい。それを身につけるたびに俺のことを思い出して頂ければ、と思いまして」
「……そんなことされたら私、里中くんのことずっと忘れられないままだよ……」
「そうですか?なら大成功ですね」
そう言うと、一之瀬さんもクスリと笑ってくれた。
そのまま上機嫌でブレスレットやブローチを手に取ってみたりしている。
俺も彼女の後ろについて回り、目的のものがあるか探す。
「こういうの綺麗だけど、校則があるから学校には着けていけないのが残念だな……」
「そうですね。着けられるのは放課後と休日になりますね」
装飾が過多なブレスレットを付けてみている一之瀬さん。俺はもっと質素なものの方が好みだな。
笑顔で俺とのデートを楽しんでいたはずの一之瀬さんだが、なぜか急に顔を曇らせて手に持っていたアクセサリーを元の場所に戻した。
「どうしました?」
「あっ、ごめんね……?これが最後の思い出作りだと思い出したら、辛くなっちゃって……」
一之瀬さんが目尻に涙を溜めた。
おいおい、付き合わないと言い出したのは一之瀬さんのはずなんだが。そしてこのデートは彼女のためのデートなんだがな……
まあ、いいか。デートなんかよりも、もっと楽しいことで気晴らしをした方が一之瀬さんも喜ぶだろう。
一之瀬さんに軽くキスをする。目を瞑りそれを受け止める彼女。
「一之瀬さんへのプレゼントを一緒に選ぼうと思いましたが、やっぱり今度俺1人で選びます。一之瀬さんはどんなものがもらえるのか、楽しみにしていてくださいね?」
一之瀬さんがコクンと頷く。
「では行きましょうか」
彼女の手を掴んで、店の外に出る。そしてそのまま俺の部屋に直行だ。
「……ん……はぁ……♡……あ……♡……あ……♡」
「かわいいです。一之瀬さん。泣かないで……?」
「だから……耳元はダメなの……♡ダメ……♡」
うつ伏せになっている一之瀬さんに覆い被さり、下から彼女のスカートの中に手を回し、下着の上から彼女の泣き所を弄り、耳元で囁き続ける。
その度に彼女は、弱りきった女のため息を吐いて身体を震わせる。
かわいい一之瀬さんの反応を眺めながら、クリトリスを軽く捏ねくり回す。大して強くは触っていないが、それでも彼女はその刺激に耐えられず、腰を跳ね上げようとする。だが、俺が上から覆い被さっている以上、ほとんど動けない。
一之瀬さんの柔らかい尻が俺の肉棒を圧迫してくるのが気持ち良い。
「うっ……♡……男の子……お、重い……♡男の子重たい……♡これ……良い匂いするけど……♡苦しい……♡」
「良い匂いですか?」
「里中くんの濃い匂い……♡」
それはそうだろう。ここは俺のベッドで、一之瀬さんは俺とベッドにピッタリ挟まってるんだからな。
にしても、一之瀬さん思ってたよりも小さいな。俺の身体の下に簡単に収まった。
「一之瀬さんは女の子の中では身長が大きい方ですよね。どのくらいですか?」
「ふっ……♡ふっ……♡159センチ……」
俺の下で苦しそうに息を吐きながら、一之瀬さんは答えた。
「そうなんですか。一之瀬さんでも160センチないのは意外です」
「う……ぐ……♡男の子、大きいよ……♡」
「女の子は小さくてかわいいです。それにとっても柔らかくて、触れ合っていて気持ちが良いですね」
「お、男の子は……♡お、大きくて……♡重くて……♡固い……♡はっ……♡苦しい……♡」
苦しい苦しいと一之瀬さんは大喜びだ。俺まで嬉しくなってくる。またクリトリスを弄ってさらに喜んでもらおう。
「あああぁぁぁ……♡」
「一之瀬さん。元気、出ましたか?」
「元気出た……♡元気出たぁぁぁ……♡」
「それは良かったです」
そう言って俺は一之瀬さんの上からどいた。
一之瀬さんはすっかり元気になったようだ。
当たり前だな。デートなんてするよりも、男に身体を触られて気持ち良くなる方がずっと楽しいだろう。
「あ……ふ……♡ふ……♡ふ……♡」
ようやく重しが外され、一之瀬さんはうつ伏せのまま身体を投げ出して、尻をモジモジとさせながら、必死に呼吸を整えている。もう彼女は汗まみれだ。
俺の目の前の大きな尻がもどかしそうに動いている。この学校のスカートは本当に短いな。一之瀬さんの尻があまりにもデカすぎるせいなのもあるが、スカートが白の下着を覆い隠せてない。
俺は一之瀬さんの横に寝転がり、うつ伏せで息を荒くしている彼女を横向きに寝かせる。そして柔らかい尻に竿を擦り付けながら、彼女の身体を触っていく。
「一之瀬さんが元気になって嬉しいです」
「あふ……♡ありがとう……里中くん……♡」
「恋人ですから、当然ですよ」
「恋人……♡あっ……♡恋人……♡」
愛されているという実感が湧いているのか、とても嬉しそうな一之瀬さん。俺は耳元で好きだとか愛してるとか言いながら、太ももの際どいところを触る。
そうしているとだんだん我慢できなくなったのか、また俺に媚びておねだりを始めだした。
「さっきの続きして……♡お願い……♡」
「さっきの続き?」
「おまんこ触って……♡また触って……♡」
どうやらまたクリトリスを潰してほしいらしい。
「ダメですよ。前にも言ったじゃないですか。これはお試し期間中です。性器は触らないと」
「でも、さっき触ってた……もう一回だけ……♡」
「ダメです。あれは一之瀬さんが悲しんでいたから、慰めるために触ってあげたんです。元気になったなら我慢してください」
「そんな……♡」
一之瀬さんはまた悲しい気分になってしまったようだ。仕方ないので彼女をこちらに振り向かせてキスをする。
「ん……ちゅ……♡」
「ごめんなさい。悲しい気分になっちゃいましたか?」
「ちょっとなっちゃったけど……平気♡」
キスをしたら機嫌が治ったらしい。
「じゃあ……あれまたやりたい……♡」
「あれ?」
「すりすりするやつ……♡」
今度は俺に擦り付けてオナニーしたいと言い出した。
これがあるから俺がおまんこを触らなくても平気だったらしい。
「残念ながらそれもダメです」
「……えっ?なんで?!」
これは予想外だったようだ。
なんでできると思ったんだ……人のことをフっておいて、フッた男の足でオナニーはさせてもらえると思ったらしい。
「1週間後、俺と別れられるようにですよ。あれをずっとやって、いざ別れるとなったときに名残惜しくなっちゃったら困るでしょう?」
「う……でも……」
また一之瀬さんにキスをする。彼女の目を見つめながら、舌を絡め合う。しかし今回はかなりのショックだったようだ。
「ちゅる……♡ふっ……♡ふっ……♡」
「ふう。まだ機嫌を直していただけませんか?」
「……こうやって私を生殺しにする気なんだ……」
「本音がバレちゃいましたか。はい、そうです。一之瀬さんに意地悪して何とか考えを改めてもらって、俺と付き合ってほしいんです」
「う……」
自分と付き合いたいから意地悪をしている、という返事は少し嬉しかったのか、口元が緩んだ。
「それでも悲しい気分になっちゃってますか?」
「おまんこ……切なくて悲しいよ……♡」
「そうですか。やはり、慰めた方が良いですか?」
「……その方が良い……かも……♡」
「仕方ないですね……」
すっかり濡れ切ったの下着に手を伸ばす。俺の手が自分が欲しいところに伸びていくのを期待しながら見つめる一之瀬さん。
腰を突き出して俺が触りやすいようにおまんこを差し出した。
そして当然、俺は差し出された欲しがりまんこを平手で叩いて叱りつけた。
「あぐっ……♡あうぅぅぅ……♡」
予期せぬ突然の衝撃に耐えかねて、腰を引っ込め、身体を丸める一之瀬さん。少し呆れながら彼女に言った。
「卑しいですよ、一之瀬さん。1週間もすれば赤の他人になる男に、おまんこを気持ち良くしてもらうことばかり考えて」
「ご、ごめんなさい……♡卑しい女の子で、ごめんなさい……♡」
腰を震わせながら、上目遣いで必死に俺の機嫌を伺う一之瀬さん。
俺が不快になったことに気がついたのか、急に媚びを売り始めた。
俺は起き上がって、一之瀬さんの首を掴み、これからの1週間の彼女の立場をしっかりと教えた。
「うっ……♡里中くん……♡ごめんなさい……♡」
「良いですか?一之瀬さん。1週間後には俺はあなたのそばにはいないわけです。つまり、その時には自分のおまんこを弄ってくれる男はいないんですよ?」
「はい……♡そうです……♡」
「その時のためにこの1週間、一之瀬さんのワガママは禁止です。おまんこ気持ち良くしてもらいたくても我慢してください。ただの1週間くらい我慢できないようなら、俺と別れるなんて無理です。良いですね?」
「はい……♡分かりました……♡」
「ではこれから1週間のおまんこ我慢、頑張りましょうね」
「頑張ります……♡」
あっさりと奴隷契約を結んだ一之瀬さん。
そのご褒美にキスをする。首を掴んだままではあるが。彼女は喜んで舌を絡めた。首を掴んだままでも一向に構わないらしい。
それからもうしばらく一之瀬さんの身体を弄って、発情させてから部屋に返した。
そしてすぐに坂柳さんと神室さんを呼んだ。
今日撮った動画を見ながら、今の状況を説明した。
「なかなか面白いことをやってるじゃないですか」
「でしょう?上手いこと一之瀬さんから言質を取りました」
とんでもない契約を結ばせたものだ。俺には詐欺師の才能があるかもしれない。
坂柳さんがクスリと笑いながら言った。
「それにしてもマゾというのは大変ですね。こんなとんでもない提案をされても、男に強く迫られれば断りきれないとは」
「一之瀬さんは自己評価が低く、本物のマゾで、さらには俺のことが好きなわけですから。俺が本気で望めば断り切れないでしょうね」
そして面白いのが、こんなどうしようもない女なのにも関わらず、何故だかその気になれば俺の下を離れられると思ってるところだ。
「では1週間の間、私たちもここに通います。毎日録画された動画の鑑賞会をしましょう。そしてその1日で面白そうなプレイがあれば、里中くんと神室さんにやってもらいますか。一之瀬さんが味わった気持ちを神室さんにも感じてもらいましょう」
坂柳さんが素晴らしいことを言い出した。
俺も神室さんも興味津々だ。
「えっと、一之瀬さんにするプレイなので、ちょっと過激かもしれませんが、良いですか?神室さん」
「……あんた、今日も当然のように一之瀬の首を掴んでるわね……まあ、別に良いけど……」
神室さんによる一之瀬さん追体験プレイだ。
一之瀬さんの痴態を動画で見て興奮した神室さんに、動画と同じことをするというわけだ。心臓の鼓動が早くなってきた。
動画を見終わり、今日の坂柳さんの指定は俺が一之瀬さんの上に覆い被さり、クリトリスを弄っているシーンだった。そのシーンの動画を流しながら、神室さんに同じようなことをする。
『うっ……♡……男の子……お、重い……♡男の子重たい……♡これ……良い匂いするけど……♡苦しい……♡』
『お、男の子は……♡お、大きくて……♡重くて……♡固い……♡はっ……♡苦しい……♡』
「どうです?神室さん。里中くんが覆い被さってどう思います?」
「はっ……♡はっ……♡胸板……厚いし……これ、本当に重い……♡」
「でしょうね。身体の力を抜いてもたれかかれば、人間はとても重たいですから。里中くん、身長と体重は?」
「身体検査では確か、175cmで、68キロだったかと」
「ふっ……♡重たいのも……当然ね……♡」
「神室さん、苦しくないですか?」
「く、苦しいに……決まってるでしょ……♡」
やはり苦しいらしい。だが降りろとは言ってこない。
「それに、こいつの匂いが……す、凄い強い……♡」
「当然ですよ。俺のベッドの上なんですから」
「それ……だけじゃない……♡あ、あんたのが……ずっと大きくなってるから……♡」
なるほど。確かに俺は一之瀬さんの時も今回も勃起しっぱなしだった。俺の匂いが濃いとはそういう意味だったか。
男が覆い被さる体験も済んだところで、次は耳元で囁きながら、軽くクリトリスを弄る。
「ああ、神室さん。良い匂いしますね。濃い女の子の匂いです」
「んんっ……♡あ……ああっ……♡きつ……♡」
「これから1週間、楽しみです」
上から俺がのしかかり、下から手で敏感なところを責め立てられ、わずかに腰をヒクつかせることしかできない神室さん。
俺は軽く数回弄ったあと、彼女から手を離した。
「ふっ……♡ふっ……♡も、もう終わり……?」
「一之瀬さんにも大して触れてませんから」
「こんなことを1週間も続けるとは、一之瀬さんも苦労しますね」
坂柳さんが他人事のように言う。今日も動画を見てる最中に神室さんや坂柳さんの様子を横目に見ていたが、坂柳さんが動画を見て性的に興奮しているようには見えなかった。神室さんの方は時折スカートの中に手が伸びようとしていたが……
相変わらず何を考えているのか分からない人だ。
「ああ、そうそう。これから1週間は私達が来る前に、一応身体を綺麗にしておくのがよろしいかと。尤も、私達が手伝ってあげても構いませんが」
「分かりましたよ……」
要は浣腸をしておけ、ということらしい。
「そ、そろそろ……どきなさい……♡」
俺の下でモゾモゾとしながら、なんとか首だけ後ろに振り向かせて文句を言ってきた神室さん。すっかりのぼせ上がった顔がかわいかったので、キスをしてから彼女の上から退いた。
その後は俺のを抜いてもらおうと思ったが、神室さんがぐったりとして疲れていたようなので、坂柳さんに許可を貰い久しぶりにオナニーをした。
俺の枕の上に頭を乗せうつ伏せで呼吸を整えている神室さんを見ながら、オナニーをして、最後は彼女の太ももに擦り付けて射精した。
今日で一之瀬さんとのお試し恋人期間は日曜日から3日目の火曜日になる。
今日の放課後にやったプレイといえば、基本的にいつもの焦らしプレイだった。正直に言って、大して見所はないが、強いて言うならば……
『もし、一之瀬さんが付き合ってくれるなら、こういうセックスをやってあげるのに……』
『うっ……♡』
『こうやって首を掴んでガツガツ腰を打ち付けて。一之瀬さんがイクたびに唾液飲ませて、また犯します。俺が満足するまで』
『力……強い……♡あふっ……♡強……すぎ……♡』
焦らしプレイ後の首絞め擬似セックスだ。一之瀬さんの首を掴みながら、ズボンの上から勃起した肉棒を彼女の下着に擦り付けて、セックスに近い体験をしながら気持ち良くなった。
『や、優しく……♡優しくされながら……したい……♡』
『そうですか。力づくで犯されたくはないと?』
『べ、別に……』
『本当ですか?』
『…………ちょっとだけ……されたいかも……♡』
『また嘘ついたんですか、一之瀬さんは……』
『ごめんなさい♡ごめんなさい♡』
そのプレイ動画を見ながら、今度は神室さんとした。
「く、首……少し絞まってる……♡」
「今まではしっかり気を使って首を掴んでましたから、息苦しくはなかったですよね。でもマゾの人とやる時は、もう少し強く絞めてやるくらいですよ」
彼女の首を軽く絞めながら、おまんこに擦り付け続ける。
神室さんは肢体を投げ出して、すっかりされるがままだ。
「ああ。セックスしたい……神室さん。セックスしたいです」
「あ……♡あ……♡」
「神室さんはどうですか?セックス、したくないですか?」
「…………っ……♡」
「絶対気持ち良くしてみせます。今まで経験したことないくらい、何度もイってもらいますから!セックスしたいと言ってください!」
「…………セックス……したい……♡」
その言葉を聞いてさらに腰の動きが早くなる。
動画の方でもラストスパートを迎えていた。
『さ、里中くん……♡イキます……♡私、イキます……♡』
そして神室さんも終わりを迎えた。
「…………イッ……ク……♡」
神室さんも、画面の中の一之瀬さんも共に放心している間、俺は坂柳さんに今日の感想を聞く。坂柳さんはにっこりと笑って答えた。
「首絞めプレイ、やはり良いものですね。前に里中くんに少しやった時も楽しかったです。またやりませんか?」
「ハハハ……」
これには流石に笑うしかない。
「男の子が苦しんでいるところを見るのは楽しいですが、女の子が苦しんでいるところを見るのも良いものです」
「マジですか……俺は同性は無理ですね……」
「私としては性別よりも、まず苦しんでいるところを見るとドキドキする相手かどうかが重要ですね」
「それは分かります」
かわいい子が苦しんでいるところを見ると興奮するが、かわいいというわけではなければ、別に興奮はしないのと一緒か。
「しかし、俺がやっているのを見ているだけでも、楽しめるものなんですか?」
「はい。そもそも赤の他人がやってるところを見ても楽しめますよ」
「そう言われると、確かに全く知らない人のエロ動画を見ていても興奮しますし、それと同じですか」
「そんなところです。それに里中くんは私のもの。つまり、実際に首を絞めるのはあなただとしても、それを許可しているのは私であり、実質的には私がやっているようなものです」
「確かにそうなりますか」
全く道理だ。赤の他人がやってるのを見ても楽しめるなら、俺のはもっと楽しめるな。
「しかし、一之瀬さんや神室さんもそうなんですが、首絞めプレイって特殊な部類ですよね?俺が相手をする女の子は、妙にこれが好きな子が多いんですよ」
「ああ。それなら何となく理由は分かりますよ。女の子がする相手選びは、被支配欲とセットなことが多いですから」
「被支配欲ですか?」
分かるような、分からないような。
「はい。基本的に女の子の相手選びにおいて、相手の男の子の格は自分より上のことがほとんどです。それは女性向けの恋愛漫画を見てみれば分かります。どれも完璧な王子様だらけですから」
「なるほど?言われてみれば確かに……」
そんな感じはするが、俺は女性向けの恋愛漫画に詳しくはないからよく分からない。
「男性向けの恋愛漫画はそんなことはないです。普通の一般的な女の子はもちろん、何かしらの欠点やコンプレックスを持ったキャラも多くいます」
「それはそうですね」
今度はよく分かった。
「これは男の子がする相手選びは、支配欲、そして性欲とセットなことが多いからですね。欠点があるくらいの方が可愛げがあるというわけです」
「確かに隙がなく、完璧な女は漫画でも人気がないことが多いですね」
「それが女の子では逆。格というのは高ければ高いほど良いという子はとても多いです。そしてあなたの周りにはそのような考えを持った女の子が集まりやすく、そういう女の子は得てして被支配欲が強い、というわけです」
「なるほど。合理的な理由ではありますね」
確かに俺は外側は良く、格も高めようと努力してきた。
「つまり、カッコいい男に支配されたいと思う女が俺に惹かれやすい、というわけですか」
「そういうわけです。一之瀬さんが里中くんに惹かれたのも似たようなものです。あなたは一之瀬さんにかなり強引なアプローチをしました。それが一之瀬さんの低い自尊心を刺激したというだけでなく、彼女の目にそのアプローチが自信の現れのようにも映ったのでしょう」
「自信の現れですか」
それは確かにあるかもしれない。セックスに持ち込めればどうにかなると思っていたからな。
「普通は相手に嫌われるのを恐れて、あそこまで積極的なことはできません。自分に自信があったからこその行動ではないですか?そしてその行動が彼女の被支配欲を刺激したと私は考えます」
「なるほど。要は、一之瀬さんには俺が少女漫画の俺様系のように映ったわけですね」
「はい。自分を力強くリードしてくれると思ったのでしょう。多少強引な男が好みなようです」
「一之瀬さん、ホストみたいなチャラチャラした俺様系にハマりそうですもんね……」
「容易に想像できますね。男に酷いことをされても、なんだかんだついて行ってしまっている姿が」
確かに目に浮かんでくるな……
「では神室さんは?彼女も俺の首絞めに喜んでいましたが……」
神室さんに聞こえないように声を小さくして話す。しかし、坂柳さんは特に何も気にせずに答える。
「神室さんはただえっちなことに興味があるだけですね。非日常で刺激的なことが楽しくて仕方がないだけです。そして彼女の好みなタイプは刺激的な人、といったところでしょうか。彼女、飽き性ですから」
「……あのね。そういうことは私の聞こえないところで話してくれない?」
神室さんがベッドで寝ながら苦情を入れてくる。
「では今度は私から聞かせてもらいましょうか。里中くんの好きなタイプは?」
「そうですね……」
前にBクラスの子に聞かれたときは好きになった人がタイプなどと答えはしたが……
「性的に魅力を感じるのは多くの男と同じく、可愛げのある女の子ですね。支配欲を満たすことができる相手とも言えます。ただ、恋愛となると……分かりませんね」
それが正直な感想だ。
「坂柳さんはどうなんです?坂柳さんの好きなタイプは?」
これが俺が1番聞いてみたいことだ。坂柳さんの好きな男のタイプとはどういったものなんだろうか?
坂柳さんは少し考え込んでから答えた。
「難しいですね。分かりません」
「あんたね……他人の事を偉そうに分析しておきながら、自分のことになるとそれ?」
「分からないものは仕方ないじゃないですか。ですが、性的に魅力を感じるのは里中くんと同じです。可愛げがあって、支配していて楽しい相手というわけです」
神室さんにそう話してから、坂柳さんはローションを持って俺に言った。
「今日も神室さんはお疲れのようなので、私が気持ち良くしてあげますよ」
「坂柳さんが、ですか?」
坂柳さんが俺の尻を触るのは初めての経験だ。今までそう言ったことは全て神室さんにやらせてきていた。
「元々お尻を弄りたいとは思っていましたが、感じるようになるまでは面倒だったので、神室さんに頑張ってもらっていました。最近はお尻でもかなり気持ちよくなれるようなので、これからは私がやりますね」
そう言って手にローションを垂らす、坂柳さん。
「可愛げのあるところを見せてくださいね、里中くん?」
「あっ……!ああっ……!神室さんより……指、細い……」
「前立腺は指の第二関節辺りの位置のようですね。ああ、オナニーをしながらで構いませんよ?出す時は神室さんのソックスにでも出してみますか?」
「勝手に人のことを引き合いに出すんじゃないわよ……」
前立腺を弄られつつオナニーをしながら思う。
「な、何これ……ヤバい……頭おかしくなる……!」
「うわっ!こいつの腰の震え方、大丈夫なの?」
「里中くん、かわいいですね……♡」
坂柳さんは隙がない人だ。
「ああっ!あああっ……!イクッ……!」
「あれ?腰は凄いカクカク震えてるのに、射精してないんだけど……」
「前立腺の絶頂は普通とは違い射精をしない絶頂なんです。だからこそ、連続でイクことができると聞きます。まずはもう一回イカせてみますか?」
かわいい顔をしているが、どうみても可愛げのある女ではない。
「も、もう無理です……やめてください……」
「ダメです。もう一度イってもらいますね?今すぐに」
「こいつ、凄い怯えてるんだけど……♡」
だからこそ、少しくらい見てみたい。
「う……ぐっ……次は……前でイク……」
「前?里中くん、もっと分かりやすく言えるのでは?」
「お、おちんぽでイキます!」
「みっともないわね……♡」
坂柳さんの可愛げのあるところを。
「ああぁぁぁ……で、出た……」
「次は私!私がやる!」
「ダメです。里中くんは私のものです。これから里中くんのお尻を虐めるのは私の仕事です」
「こ、これやりたくない……もう許してください……」
神室さんの黒のソックスを白く汚しつつ、坂柳さんに必死に許しを乞いながら、そう思った。