ただ、前回と同じく大したことはないと思います!
金曜日。
午前中の授業が終わり、昼休みが始まるとグループチャットで坂柳さんと神室さんと話していた。
『それにしてもいいんですか?坂柳さん。こんなことをすれば俺たちの関係が知られる危険性が高まるんじゃ……』
いつもなら昼休みになればすぐBクラスに行って、一之瀬さんと2人で同じ中身の弁当を食べるところだが、今日は違う。とある事情で弁当は作ってきていない。
坂柳さんからある提案があった。
今日の一日の過ごし方について良いことを思いついたと。
というのは昨日、俺が雑に吐いた嘘を本当にしてしまおうと言うらしい。
つまり、坂柳さんが俺に好意を持っている、ということをむしろ大々的に周囲に見せびらかして、公然の秘密にするというものだ。
面白そうなのは確かだが、坂柳さんと俺との分かりやすい接点ができて、俺たちの関係に辿り着く可能性が上がると思うんだけどな……
『そうでもないですよ。むしろ、私たちの本当の関係には気が付きにくくなると思いますね』
『何でそうなるのよ?』
神室さんの言う通りだ。全く理由が分からないが……
『元々は今までやっていた通り、私たちと里中くんの深い関わりは秘匿し、ただのクラスメイトで接するつもりでした。それが一番安全だと思いましたから』
『それはそうでしょ。一之瀬の時は不慮の事故だったけど、これからもそうすれば良いんじゃないの?』
『いえ、この考えは4月のとき、一之瀬さんのことも、この学校のこともまだ何も知らなかった頃の判断です。今は状況が変わりました。これから私はAクラスのトップに立ち、他のクラスと戦っていくことになります』
実感はまだ湧かないが、そうなるのか。
その割には坂柳さん、特に何もしてないんだよな……
葛城くんは勉強会を開いて、クラスメイトが中間テストで万が一にも赤点を取らないように頑張っているんだけどな……
毎日俺たちといけない遊びをしてばかりだ。
『当然のことながら、戦う敵のことはよく調べてくることでしょう。そしてまず真っ先に調べてくるのがリーダーである私です。その時に表面上は大した関わりのないはずの里中くんと、裏でよく会っていると知られたら面倒なことになると思いませんか?』
なるほど。他クラスが俺たちのクラスを偵察することも十分考えられるか。
いや、他クラスだけじゃない。俺たちは今、内ゲバの真っ最中だ。葛城派にこのことがバレたら……
あれ?もしかして俺たちって今とんでもなく危険なことをやってるんじゃ……
『そこで役立つのが、私が里中くんのことが好きだというカバーストーリーです。これを広めておけば、もし裏で私と里中くんが会っているところが見られても、一之瀬さんから略奪愛を試みていると解釈されるでしょう。または、Bクラスの中心人物の一之瀬さんの男に手を出して、動揺を誘うのが目的と考えるかもしれません。神室さんを含め3人で会っていても、彼女持ちの男の子と2人きりで会うのは風聞が悪いから、あえて友人を連れてきただけと取れます』
そうか。
俺が坂柳さんと一之瀬さんの間でフラフラしている最低男で済むのか。
このとんでもない関係が発覚するよりずっと傷は浅い。
マジか……坂柳さん、やっぱりすごいな……!
『驚きました。そこまで深い考えがあったんですね!俺はてっきり一之瀬さんを煽って嫉妬に狂わせて、それを特等席から眺めたいだけかと思ってましたよ!』
『正直に言うと、それが1番の理由ですね』
ですよね。
『そんなことだろうと思ってたけど……』
『いいですか?神室さん。私たちは里中くんと同じクラスなんです。一之瀬さんが喉から手が出るほど欲しても、決して手に入らない立場なんですよ?同じクラスなことを利用して、仲良くしているところを見せびらかしたいに決まってるじゃないですか』
『一之瀬……哀れね……』
全く同感だ。
そして可哀想な一之瀬さんは素敵だ。ぜひ見てみたい。
『じゃあそろそろBクラスに行きましょうか、坂柳さん』
そう送信して坂柳さんと共に席を立ち、クラスを出た。
Bクラスに行くと既に一之瀬さんが廊下に待っていた。
いつもはクラスの中で友人と話しながら待っているんだが、今日はクラスの外に出てきてキョロキョロと辺りを見回していた。
「あっ!里中くん!よかった。今日は来てくれないのかと……」
そう言いながら駆け寄ってくる一之瀬さん。
そうか、そういえば昨日はあまり雰囲気が良くないまま彼女と別れたな。それで俺が来ないんじゃないかと心配になったのかもしれない。
それにいつもは昼休みになればBクラスに直行していたが、今日はクラスで坂柳さん達と作戦会議をしていて、ここに来るのが遅れたのも不安をかき立てた要因の一つか。
「そんなわけないじゃないですか。いつも通り、今日も来ましたよ」
まあ、俺が来たことで不安も吹き飛んだんだろう。満面の笑みを浮かべている。とてもかわいい笑顔だ。
「うん。ありがとう!じゃあ今日も……ってお弁当は?」
一之瀬さんが不思議そうに聞いてくる。残念ながら今日は手ぶらだ。
「ああ。それは……」
「お久しぶりです。一之瀬さん」
俺の後ろからひょっこりと現れた坂柳さん。
おっと、一之瀬さんの笑顔があっという間に消えていってしまった。
それとは対照的に坂柳さんはいつもの微笑みを浮かべている。
この人とも付き合いがそれなりに長くなってきたからか、同じ笑顔でもだんだんと区別がついてきた。
これは悪いことを考えているときの笑顔だ。
「坂柳さん……」
「フフ、どうしました?そんなに緊張して。2週間前に一緒に食事をしたときは、もっと親しく話しかけてくれたというのに」
「あ、あはは……別に、緊張なんてしてないよ?いつも通りだよ」
一之瀬さんも坂柳さんに思うところはあるだろうが、とりあえずは今までと同じ関係を維持するつもりのようだ。
いや、まだ俺と付き合っているわけでもないし、何も言えないと言った方が正しいかもしれない。
「一之瀬さん。今日は坂柳さんが話したいことがあるそうなんです。なので今回は学食にしましょう」
これからは坂柳さんが話すことになっている。俺は基本的に黙ってご飯を食べていて良いらしい。ありがたいことだ。
食堂に着くと、俺は1週目の坂柳さんの分のご飯を運び終わり、2周目の自分のご飯を運んでいた。坂柳さんも一之瀬さんも既に席で待っている。
俺の今日の昼ご飯はこのスペシャル定食にした。値段も高いだけあって、とても美味しそうな定食だ。
席に戻ると坂柳さんと一之瀬さんが一言も話さずに席についたまま俺を待っていた。なかなかに空気が死んでいる。
円形のテーブルにトレーを乗せて席についた。
いただきますも言えない雰囲気だ。黙って食べ始めた。2人も食べ始める。
全く会話がない。それも仕方ないな。
無心に食事をしていると、坂柳さんが箸を置いて話し出した。
「単刀直入に言います。一之瀬さん。今すぐに里中くんに近づくのをやめてください」
元々冷え切っていた空気がさらに凍りついたように感じる。
「一之瀬さんは以前、里中くんとは他クラスだから付き合えない、と言っていましたよね。ならばなんの問題もないはずです」
一之瀬さんも箸を置いて、笑顔を作って返事をする。
「いきなりそんなことを言われても……坂柳さんには関係がないことだよね?」
「私に関係がない?大好きな里中くんが悲しんでいるのに、関係がないわけがないですよ。一度は里中くんのためと思って、自分の気持ちをこらえて彼とあなたの仲を応援してみました。しかし、一之瀬さんの身勝手な振る舞いに右往左往させられて、苦しんでいる彼を見ているのがこれ以上我慢できないんです」
人が苦しんでるところを見るのが大好きな人が何を言ってるんだろうか?
「私は確かに自分勝手かもしれないね。でも、それを責める資格があるのは里中くんだけだよ」
「優しい里中くんにはそれができないから、代わりに私がやっているんです」
一之瀬さんの顔から笑みが剥がれてくる。
自分の立場が他の女に取られてもおかしくないと昨日理解した。そしてそれを脅かす女がここに来た。今の一之瀬さんに余裕がないのも当然だろう。
「私は知ってるよ。坂柳さんが里中くんのことが好きだってことは。昨日教えてもらったの」
でも、と笑みを貼り直して一之瀬さんは続ける。
「逆に言えばそれだけ。片思いの関係だよね。私は違うよ。里中くんに何度も好きだって言われてるし、私も里中くんのことが好き。両思いなの」
そう言い切った。どこか自身ありげの表情をしている。
だが、坂柳さんにはこの返答は想定内だろう。
「おや、これは教えてもらわなかったので?この学校に入ったときは私のことが好きだったということは。あなたは2番目の女だということは初耳ですか?」
その言葉を聞き、一之瀬さんは黙り込んだ。
まあ、それは事実だ。
そもそもの始まりは、俺が坂柳さんのことが気になって強引に犯そうとしたからで、それがなければ一之瀬さんともこんな関係になることはなかった。
「里中くんに聞きましたよ。昨日あなたが私の髪の毛を見つけたということを。そのときに教えてあげなかったんですか?里中くん」
「ええ、まあ……聞かれませんでしたし」
「一之瀬さんのことを気遣ったんですね。相変わらずお優しいことで」
俺は優しい男らしい。お褒めに預かり光栄だ。
「……別に1番とか2番なんてどうでもいいことだよ。大切なのは今がどうなのかってことだと思う」
一之瀬さんが絞り出すように言った。
「そうですね。大切なのは今現在です。ところで、疑問に思いませんか?両思いなはずのあなたが何故、今現在、里中くんと付き合えていないのかということが」
終始坂柳さんのペースだな。この展開を考えてきたんだろう。
「それは、私が自分勝手だから……」
「お試しの恋人期間が終わるまでは付き合えない、と言われたんですよね?」
一之瀬さんが驚いて俺と坂柳さんを見る。
「一之瀬さんが私の髪の毛を見つけたときに、私が里中くんのことが好きだと知ったんですよね。それと同じように、私も一昨日彼に告白したときに聞いたんですよ。あなたと里中くんがお試しで付き合っていること。それと、あなたが本当の恋人になりたいと迫ったことを」
一之瀬さんは坂柳さんがそのことを知っているとは思っていなかったらしい。それも当然か。
ダメだ。情報の格差がありすぎる。
坂柳さんは俺と一之瀬さんとのやり取りをほとんど知ってるんだ。どうやっても上手くやり込められる未来しか見えない。
「ですが、それは断られた。おかしいですよね?本当に両思いなら付き合わない理由なんてないはず。何故里中くんはあなたと付き合わなかったのでしょうか?」
「だからそれは私が自分勝手だから……!」
「それは建前で、違う理由があるとは思いませんか?全く異なる別の何かが」
動揺を必死に取り繕おうとしている一之瀬さんを嗤いながら眺める坂柳さん。
ちなみに理由は、その方が面白そうだから、ですね。
「フフ。里中くんはまだあなたに隠し事をしているようですよ」
一之瀬さんが俺を不安そうに見てくる。
隠し事って一体何だ?全然分からない。心当たりが多すぎる……
「では隠し事の一つ目を言いましょうか」
机に肘をつき人差し指を立てて、愉快そうに笑う坂柳さん。
「一之瀬さんは一昨日、私が告白したときに初めて里中くんの寝室を訪れたと思っているかもしれませんが、それは間違いです。私はそれ以前から毎日のように彼の寝室を訪れていました。あなたが部屋から出た後に。髪の毛を見つけたのがたまたま昨日が初めてだっただけです」
「そんな……」
顔が青くなる一之瀬さん。
その通り、日曜日からは毎日来ていた。事実だ。
「そして二つ目は私が告白したとき、彼から返ってきた言葉です。『まさか坂柳さんが俺のことを好きだったなんて……もっと早く知りたかったです。もしそうなら今頃……』このような返事が返ってきて、私はとても嬉しかったですよ」
「くっ…………」
ああ。確かに似たようなことを昨日、一之瀬さんに適当に言ったような……その時のセリフを借りてきたのか。
だが一之瀬さんにしてみれば、まさか俺との会話が全て筒抜けになっているとは夢にも思っていないはずだ。
つまり、この発言に信憑性があると受け取っただろう。
「この二つを知って、真相に辿り着けませんか?里中くんの、男の子の本音に」
一之瀬さんは俯いて、もはや一言も喋らない。
「一之瀬さん。あなたと同じですよ」
一之瀬さんが肩をビクつかせる。
「あなたが里中くんに何度も迫られて彼が好きになったように、里中くんも私に何度も迫られて心が揺れ動いてくれているということです。このままあなたと付き合うか、それとも私と付き合うか。悩んでいるようですね」
いい終着点に持っていったな。流石、坂柳さんだ。
そうだ。この女は今、自分の地位が脅かされることに恐怖を抱いている。その恐怖を煽ってやろうとしているんだろう。人の弱みを見極めるのが上手いことだ。
「さて、最初の話に戻します。一之瀬さん。さっさと恋人ごっこはやめて、里中くんのことを忘れてください。そしてBクラスの一員としてAクラスを目指されるのがよろしいかと。それが本望だったんでしょう?」
ここで初心に立ち戻らせるか。可哀想に。
そんなことができないのは本人が一番よく知っている。
「フフ。安心してください。里中くんは私が幸せにしますから。もちろん私も彼に幸せにしてもらいますけどね?」
テーブルの上に置いていた俺の手に、坂柳さんが手を重ねてくる。
唇を噛みしめながら、坂柳さんを憎々しげに睨みつける一之瀬さん。
「一之瀬さん?返事を聞きたいのですが?」
すごくイキイキとしているな、この人……
一之瀬さんがぼそりと返事をした。
「……ごめんなさい。気分が悪いから……」
ほとんど手をつけていないにも関わらず、一之瀬さんはトレーを持って席を立った。
そして顔を伏せてフラフラと歩きながら食堂を出ていった。
一之瀬さんが去った後、お互いに何も喋らない時間が続く。
そして、坂柳さんが深いため息を吐いた。
「ああ……最高に楽しいです。これ……」
ため息を吐いてぷるぷると震える坂柳さん。
「一之瀬さん。もはや別人でしたね」
「ええ。2週間前の姿からはまるで想像がつきません。男の子が絡むと女の子はあっという間に変わりますね」
昨日の俺にもあそこまでの憎悪は見せなかった。怒りの矛先は惚れた男ではなく、男にちょっかいをかける泥棒猫に向いたようだ。
それも仕方ないか。自分に夢中だったはずの男が、いつの間にか全く意識していなかった他の女に盗まれる寸前で、しかもその女は、自分がこの人を幸せにするからお前は消えろ、などと言い出したのだから。
この状況で負の感情に支配されない女はいないだろう。
「それにしても、恋人になる前からあの調子では少し心配になりますね。一之瀬さんが保つかどうか……」
「大丈夫ですよ。俺がいますから」
その通り。恋人になってからが本番だ。
今の地位を必死に防衛し続ける毎日が始まる。そして敵は男と同じクラス。
自分が見てないところで何をやっているのか、とさぞかし神経を尖らせることになる。結果として心身共に擦り切れる。
そこを俺がたっぷりと甘やかす。それでまた俺に一層のめり込む。
薬物依存症の悪循環と同じだ。一之瀬さんは既にこのサイクルに入ってしまった。完全に手遅れだ。
「里中くんがいるから苦しむことになっているのですが。離れてしまえば楽になれるというのに……」
「それができないと分かっているから、ああやって煽ったくせに」
坂柳さんとクスクスと笑い合ってお昼ご飯を食べる。
ああ。この定食、本当に美味い!
「付き合って!今すぐ付き合って!」
放課後、一之瀬さんを俺の寝室に連れ込むとすぐこれだ。
2人で横に並んで座るとすぐに口づけをしてきて、俺の舌を何度も舐め回しながら交際を迫られた。
「あんな……あんなの!ふざけてるよ!今すぐ付き合って!」
今度は俺のジッパーを下げて肉棒を取り出し、フェラをし始める。昨日俺がされると嬉しいと言ったからな。思いっきりグポグポと音を立ててしゃぶっている。
昨日よりはマシなフェラになってるな。
「ですから今すぐは無理です。一之瀬さんの気分が変わるかもしれないから、日曜日まで待ってください」
一度俺のモノをしゃぶるのをやめて返事をする。
「んんぅ……!嘘ついてる!坂柳さんとどっちがいいか比べてるだけ……!」
そう言ってまた俺のモノを深く咥えた。
「嘘なんてついてないですよ。確かに坂柳さんと一之瀬さんを比較していましたが、彼女と比べて一之瀬さんが気まぐれな人だと思ってるのは事実ですから。だから交際にまで踏み切れないんです」
「…………」
俺のを咥えたまま不満そうに見つめてくる一之瀬さん。言い返すことはしないのか、できないのか。
さて、もうそろそろ来ても良い頃なんだが、少し遅れてるな。
何か手違いが……と思った時に端末が振動した。
一枚の画像がグループに貼られていた。また一枚、また一枚と画像が貼られていく。
坂柳さんと神室さんは上手くやったようだ。
一之瀬さんにフェラをさせて、端末を弄りながら話す。
「大体ですよ、一之瀬さん。ちょっと好みのタイプの男がすれ違ったくらいで、下着を濡らして興奮しないでくださいよ。流石にそんなことをされては、付き合うのを躊躇ってもしょうがないじゃないですか」
「別に、濡らしてない……」
「嘘を吐かないでくださいよ」
「本当だもん……」
「そうですか」
そう言い、彼女の口から俺のモノを引き抜いて、ズボンの中にしまった。
その後、一之瀬さんをベッドに押し倒した。ビクリと身体が動いたが、抵抗はない。
そのまま下着を少しずらして中を見る。これにも抵抗はない。
一之瀬さんの髪の毛の色と同じ、ストロベリーブロンドの毛が綺麗に揃えられていた。俺に見せることもありえると当然想定していたようだ。
そしてやはりおまんこは濡れていない。下着も乾ききってる。好都合だ。
下着を元に戻して俺も一之瀬さんの隣で横になり、話を続けた。
「一之瀬さん、この男に見覚えはありますよね?」
そう言って先程グループに貼られた画像を一之瀬さんに見せつける。
「これ、昨日の男の子……」
「はい。名前は須藤健。バスケ部所属。1年Dクラスの生徒です」
坂柳さんたちがついさっき須藤くんに接触をして、彼をうまいことおだてて、同意の元で写真を撮り、俺に送ってきてもらった。
送られてきた画像を何枚かスライドしてどれが写りが良いか確認する。
須藤くんがバスケットボールを鷲掴みにして、二の腕を見せつけた状態で写っている、この写真がよさそうだ。
二の腕と大きな手が強調されていて良い一枚になっている。
「大きな手ですよね。バスケをやってるだけはあると言いますか」
一之瀬さんと手と手を合わせる。俺の方が一回り大きいが、彼はさらに大きいだろうな。バスケで手の大きさは重要だろう。手の大きさだけで言えば須藤くんは生まれつきのバスケの才能があると言えるだろう。
一之瀬さんは不思議そうに合わせた手のひらを眺めている。何がしたいのか分からないらしい。
まあ、すぐに分かる。
「こんな手でぐちょぐちょに濡れたおまんこをかき回されたら、とっても気持ち良いと思いませんか?」
一之瀬さんは俺の顔をハッと見てきた。
坂柳さんの計画のうちだ。
あれだけ坂柳さんに挑発されれば、一之瀬さんは二人きりになった途端に、付き合いたい、付き合いたいと鳴き出すのは目に見えていると言っていた。
俺はこう断れと指示された。須藤くんで濡らしたからダメだと。
当然一之瀬さんはこう返事をするだろう。濡らしてはいないと。
ここまで来れば何がしたいかは明らかだ。
今日は他の男で濡れてもらおう。
「一之瀬さんの下腹部を左手で押さえつけて、右手の中指と人差し指で何度もおまんこかき回されて」
「これやだ…………」
一之瀬さんは俺が何をしたいのか、ようやく分かったらしい。
「とっても気持ち良くなって、必死に腰を跳ね上げようとしても、所詮は女の子。あんなガタイのいい男に下腹部を押さえつけられたら何もできず」
「やめて…………」
俺の目を見つめながら懇願してくる。
「とっくに気持ち良くなってるのに、延々と押さえつけられたままおまんこ拷問されて、もう許してくださいと泣いて懇願するハメになってみたくはありませんか?」
「もう、ダメ…………!」
一之瀬さんが跳ね起きた。
俺は急いで彼女の腰を後ろから抱きしめて、また引き込む。
頑張って俺から逃げようともがいている一之瀬さんの首を左手で掴んだ。
「うっ…………♡」
「ほら、気になる男の子をずっと見続けていてくださいね?」
あっという間に大人しくなった一之瀬さんの目の前に、右手で端末を置いて耳元に囁き続ける。
「何度も何度も懇願してもおまんこはずっと弄り続けられて、本当に耐えきれなくなって逃げ出そうとしても、女が男の力に勝てるわけもなく」
「はっ……♡あっ……♡やだ……♡」
首を掴み耳元で囁くと、彼女はあっという間に甘い声を出し始めた。
「そんなことは分かっているのに、それでも何とか抵抗しようとして必死にもがいても、首を掴まれたらあっさり抵抗を諦めちゃって、須藤くんに見下されちゃうんですよ?『なんだ、女ってこんなに弱いのか』って」
「ふっ……♡うぐっ……♡」
一之瀬さんは見下されるのに本当に弱いな。
「もうその後はあっという間です。こういう風に腰を掴まれて、この大きな手でおっぱいを思いっきり握り潰されながら」
「あぐっ……♡おっぱい潰しちゃダメ……♡」
大きな胸を握られて悶える姿が可愛らしい。
「彼の大きなモノをねじ込まれて、力強くパンパンと腰を打ちつけられて、何度も何度もおまんこの中を出し入れされて、一之瀬さんはあっという間に気持ち良くなってイッてしまうんです」
「は……あ……♡ぁ……ぁ……♡」
腕の中で息を荒げている一之瀬さんの下着に手を触れる。
「あっ……♡おまんこ触って……!お願い……♡」
残念ながらそのつもりはない。どれほど濡れているか確かめているだけだ。
かなり濡れているのを確認して、下着の内側に手を差し込み、愛液を掬い取る。
「ほら見てください、一之瀬さん。すごい糸引いてますよ?」
彼女に自分が出したもの粘液をはっきりと見せつける。
良かった、とても楽しんでくれていたようだ。
「わ、私は悪くない……♡こんなのされたら誰だってこうなっちゃう……♡」
この女は早速自分の出した分泌物への弁明をし出した。
俺の方に振り向いて、媚びた声で失った好感度を取り返そうとしてくる。
「ふっ……♡ふっ……♡別に、須藤くんで濡れたわけじゃないよ?里中くんが耳元でえっちなこと言うから興奮しちゃっただけ……♡」
「それだけでここまで濡れるとは思えませんが?」
「好きな男の子にこんなことをされたら、女の子はみんな濡れちゃうよ……♡」
坂柳さんたちとのグループにチャットを打ち込みながら、俺はその言い訳を聞き流した。
それが本当かどうかは男の俺には判断が付かないが、なかなか上手い媚び方をしている。
男の機嫌を取りつつ、追求が難しいことを言ってきた。
一之瀬さんはそこそこ賢い女らしい。
「本当に須藤くんでは濡らしてませんか?」
「本当だよ♡里中くんだけ……♡」
「そうですか。それは良かったです」
「ありがとう♡里中くん優しい♡好き♡んっ……♡」
そう言うと笑顔で俺の唇に吸い付いてくる一之瀬さん。
うまく誤魔化せて大喜びってところか?
まあ、欲しがりのマゾ女に隠し事なんて全然向いてないんだが……
「もし須藤くんで濡らしていたら、お仕置きをしないといけませんでしたから。手間が省けました」
いくら賢くても、生まれ持った性癖ばかりはどうにもならない。
エサを垂らせばこうやってすぐ食いついてくる。
「お、お仕置き……?お仕置きってなに……?」
一之瀬さんのその上擦った声を聞くとつい笑いが出てしまった。
端末を弄りながら答える。
「そうですね……そうだ、さっき言ったようなことをやってみますか」
「さ、さっき言ったようなこと……?」
「一之瀬さんのお腹を押さえつけて、ぐちょぐちょに濡れたおまんこをかき回して、もう許してくださいと泣くまで拷問して反省してもらいましょう」
「おまんこ……泣くまで拷問……♡」
全くこの女はちょろすぎる……
端末をいじるのをやめて、仰向けになった一之瀬さんの下腹部、子宮の真上辺りに左手を置き、右手で下着の上から秘所をさする。
ようやく男に触ってもらえると期待しているのか、僅かな刺激なのにも関わらずピクピクと腰が震えている。
「それで、本当は一之瀬さんは良い子なんですか?悪い子なんですか?」
「あっ……♡ああっ……♡悪い子……♡私、悪い子なの……♡」
「やっぱりそうでしたか」
恒例の嘘つき女が早速おねだりを始めた。
「それで、結局須藤くんで濡らしたんですか?」
「濡れちゃった……かも……♡」
確証はなさそうだが、おそらく事実だろうな。濡れ方がちょっと前戯された程度じゃなかった。
さて、正直に言ったことに対してご褒美をあげないとな。
「悪い子ですね?一之瀬さん」
そう言って、一之瀬さんのおまんこを平手打ちした。
パン、という音が部屋に鳴り響く。
「あああぁぁぁ!うっ……くぅぅぅ……♡」
いきなりの衝撃に思わず腰を引っ込めて身体を丸めようとするが、俺が下腹部を押さえている以上それはできない。
手足を少しじたばたさせたくらいだ。
「昨日彼と会ったときは?」
「すれ違ったとき濡れちゃいました!あのときは、む、ムラムラしてたんです……♡」
またおまんこを叩いて叱る。一之瀬さんもまた甘い悲鳴を上げる。
「須藤くんのことはどう思います?」
「お、大きくて強そうな男の子だと思いました……♡」
「彼に異性としての魅力は?」
「……感じました……♡」
その言葉を聞いて最後に思いっきりビンタをして彼女を解放した。
一際大きく一之瀬さんの身体が跳ね上がった。
「あっぐぅぅぅぅぅ……♡」
芋虫のように身体を丸めて、のたうち回る一之瀬さんを尻目に見ながら、端末で時間を確認する。
もうそろそろ来るはずなんだが……
「あっ……♡ふ……♡も、もっとお仕置きして……♡おまんこ虐めて……♡里中くんから離れられないようにして……♡」
未だに身悶えしているにも関わらず、おかわりを要求してきた。
心配しなくてもどうせ離れることなんてできないから安心してほしい。
「そんなに言うのならめちゃくちゃにしてしまいますが、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫……♡めちゃくちゃにして……?」
一之瀬さんが俺の腕を掴んでおまんこに触らせようと引っ張ってくる。
マゾの欲望丸出しだな、本当に……
このまま気持ち良くしてもらえると何も疑ってないな
性欲で頭が馬鹿になってるのかもしれない。
今までのことを振り返ればそんなことはないと分かりそうなものだが……
さて、後は軽くキスをして身体を少し触って時間を稼ごう、としたときにインターホンが鳴った。
意外と早かったな。
「一体誰が来たんでしょうか?」
「それよりも続きしよ……?お願い……♡」
一之瀬さんは来客の相手なんかよりもおまんこを虐めてほしい。
無理もないな。鬱陶しがらないだけ偉いと思うのが正直なところだ。相手は思いっきりイラつかせにかかっているというのに。
しかし、2度目のインターホンが鳴り、3度目のインターホンも鳴った。
俺はベッドから降りて玄関に向かい、ドアを開けた。
「ああ、坂柳さん。一体どうしました?」
寝室にいる一之瀬さんにも聞こえるよう、大きめな声で坂柳さんの名前を言った。
「里中くん。これから勉強会も兼ねてのクラスの集まりがあるんです。是非とも参加していただけないかと思って寄ってみたんですよ」
よく言うよ、坂柳さん。今まで勉強会なんて面倒だからと一度も開いたことがないのに。
俺の声を聞いて坂柳さんが来ていると分かったのか、一之瀬さんが寝室から出てくる。
「おや、一之瀬さん。これはもしかして、お邪魔してしまいましたか?」
本当に白々しいこと言ってるな……
そして、さっきまで楽しそうにのたうち回っていた姿は思い出せないほど、暗い顔をして坂柳さんを睨んでいる一之瀬さん。
「……わざとだよね?」
「いえ、別にそのようなつもりは」
「坂柳さんは私が最近、毎日里中くんの部屋に来てるのを知ってるよね。それにクラスの集まりなんてメッセージで伝えれば済む話なのに、わざわざ部屋までやってきて何度もインターホンを鳴らしたりして。もう一度聞くけど、わざとだよね?」
「もう一度言いますが、そのようなつもりはありませんでした。ただ、もし仮にそうだとして、何か問題でもあるのでしょうか?」
坂柳さんと一之瀬さんがバチバチにぶつかり合っている。
温厚な一之瀬さんでも流石にそろそろ頭にきたらしい。
まあこんなの誰だってキレるな……
「ちょっと、何やってるの?」
事情を全く知らないような素振りを装いながら、神室さんが廊下から部屋の中を覗いてきた。
坂柳さんの強力な助っ人だ。
「すいません、神室さん。彼、ちょうど今取り込み中だったらしくて」
「ああ。あんたBクラスの一之瀬とかいう奴?まだ別れてなかったの?」
坂柳さんが、俺とかなり親しい間柄の女の子の役ならば、今日の神室さんの役は、事情は何も知らない、クラスによくいる俺のことが好きな女の子の役を演じている。
昨日俺が、神室さんは俺に気がありそう、と言ったからな。それに合わせたというわけだ。
といっても、神室さんは坂柳さんとは異なり今日だけの一時的なものだ。
「あなたが神室さんだね?坂柳さんにも言ったけど、無関係なのに私と里中くんの間に首を突っ込まないでほしいんだけどな」
「元々無関係だったのはBクラスのあんただけどね」
ちなみにさっきから神室さんが言っていることは、クラスで俺がいなくなるとよく行われているらしい、一之瀬さんへの悪口大会の一部のようだ。
その方がリアリティが出るからと坂柳さんから指示されていた。
俺の見てないところだと、あの子たち結構ひどいこと言うようだ。俺にはそんな素振りは全く見せないのに。
結局そういうのは今みたいに、なんだかんだ俺の耳にも入ってくるんだけどな……
「確かに私はBクラスだし、Aクラスのあなたよりも距離がある立場だったけど、今はもう逆転したと思わないかな?」
「でも結局あんたはBクラス。付き合っても上手くいかないと思うけど?それにどうせあんたはその身体を使ってこいつを誘惑したんでしょ?そうじゃなきゃ相手になんかされるわけないし」
坂柳さんと神室さんVS一之瀬さんの戦いだ。
尤も、片方は演技だが。
一之瀬さんは最も親密なことを武器に、坂柳さんたちは同じクラスであることを強調して戦っていくようだ。
それはともかく、今日はそろそろお開きだ。
「あの、すいません。一之瀬さん、ちょっとこっちに……」
そう言って一之瀬さんを再び寝室に入れてドアを閉じる。
「その……非常に言いにくいことなんですが、今日はもうここまでにしませんか?」
俺の言葉に一之瀬さんは愕然としながら、必死に翻意を乞う。
「そんな……あんなの私と里中くんが2人きりでいるのを妨害してるだけだよ!そんなことより続きしよ?ね?ね?」
もうこんな状況で続きなんて出来る気分じゃないと思うけどな……
一之瀬さんとしても、もはや続きがしたいのではなく坂柳さんたちに取られたくないだけだろう。
まあ、こうやって食い下がってくるのは分かっていた。一応言い訳は用意してある。
「実は最近クラスメイトからの風当たりが厳しいんですよ。かなり勉強ができるくせに勉強会で先生役としてクラスに貢献もしないで、Bクラスの女の子と遊んでばかりいると」
実際に熱心な葛城派の男でそういうようなことを言ってきた奴がいた。戸塚くん、だったか。
いや、もし坂柳さんが勉強会を開いて俺が先生役をやっても、お前は絶対来ないだろ……
俺の話を聞いてさっきまでの元気を無くしている一之瀬さんに軽くキスをして、話を続ける。
「Bクラスのみなさんは俺たちの関係に理解がある方ばかりですが、俺のクラスはちょっと事情が複雑でして。坂柳さんはその辺りも気にして俺に声を掛けてくれたのかもしれません。明日必ず埋め合わせをします。だからもう今日は……」
「…………分かった。それなら……しょうがないよ……」
消え入りそうな声ではあったが、一之瀬さんは何とか納得してくれた。というよりも納得せざるを得なかった。
何せ、俺のためだからな。こんなの諦めるしかない。
そして寝室のドアを開けて、一之瀬さんは黙って部屋を出て行った。
「……なんか、一之瀬とすれ違ったときものすごい目で睨まれたんだけど」
「元々は天真爛漫といった人だったんですが。嫉妬とは恐ろしいものです」
「とりあえず、あんたは夜道に気をつけることね」
「ええ。そうしましょうか」
この2人、少しノリノリで煽りすぎたんじゃないだろうか……?
「とりあえず神室さん。一之瀬さんが本当に帰ったか、確認してきてください」
「はいはい」
部屋の前でずっと監視されてて、勉強会なんてやってないことがバレたら大変だからな。
「それで、神室さんは須藤くんのことをどう思いました?」
今日は一之瀬さんとは大したプレイをしていないので、神室さんに須藤くんの印象について話してもらいながら、オナニーしてもらうことになった。
仰向けになってオナニーをする神室さんの隣で横になりながら話を聞いた。
「ど、どうもこうもないけど……んっ……♡一之瀬ってあんな男が好きなの……?」
「神室さんの好みではなかったですか?」
「あれは……ないわね……馬鹿そうな男だったわよ……」
神室さんのタイプではなかったらしい。
それなら俺が援護をしようと耳元で囁きながら、気分を盛り上げてオナニーの手伝いをする。
「確かに内面的にはそうかもしれませんが、セックスの相手としてはどうでしょうか?」
「はっ……♡」
「あの男、絶対性欲強いですし、多分モノもかなり大きいでしょうね。ここ最近みたいに色々持て余してるときには最高の相手だと思いませんか?」
「んっ、あっ……♡や、やめ……♡」
にちゃにちゃという水気のある音がだんだんと大きくなっていく。
男は身体で感じるが、女は音で感じると言う。ぜひとも楽しんでもらおう。
「バックで両腕を掴まれながらガツガツ突かれて、何度もイカされて気持ちよくなっても全然やめてくれなくて。最後はただその方が気持ち良いというだけの理由でたっぷりと中出しされて、熱いのが中に流れ込むのを感じながら彼にもたれ掛かられるんです」
「ああっ♡あああ……っ♡イきそ……っ♡」
腰がビクつくどころか、指の動きもぎこちなくさせながら、高みへどんどん登っていっている神室さん。
「彼が神室さんの肩でぐったりしながら息を整えるのをドキドキしつつ聞いた後、全て射精し終えてから彼が優しくキスをして言ってくれるんです。『真澄、良かった……』って」
「ぁぁぁ♡イクッ♡イッ……♡うっ……ぁぁ……♡」
神室さんは足をピンと伸ばしてイッた後、身体を気怠げに脱力させた。
そのぐったりしているところにスカートの中から手を差し入れる。
ああ、そういえば一之瀬さんとは違い、神室さんは下着を外してオナニーをしていたな。これは思いっきりやるのはまずいか……
「俺という男がいるのに他の男でオナニーをしてイクなんて酷いじゃないですか、神室さん?」
そう言って神室さんのおまんこをパチャッと叩いた。
神室さんはまるで電流を流されたかのように身体を跳ね上げて、よがり声を上げた。
「うっ……♡あああぁぁぁぁぁ……♡ち、ちが……♡あんたが、名前……♡呼んで……♡くぅぅぅぅ……♡」
一之瀬さんのときほど強くはやっていないが、下着の上からではなく直接だ。刺激はむしろ神室さんの方が強いだろう。
神室さんも一之瀬さんと同じく大きな嬌声を上げた後、茹でたエビのように身体を丸めて、ブツブツと何かを言いながらのたうち回っている。
手についた神室さんの愛液を軽く舐めていると坂柳さんが呆れたように言ってきた。
「里中くんは本当に女の子を手懐けるのが得意ですね」
「こんなことばかりやってきましたから。それより坂柳さんは須藤くんのことどう思いました?」
「大柄な男の子でした。ああいう男の子が私の足元でのたうち回る姿が見たいところです」
「そうですか……」
予想通りの答えが返ってきたよ……
ここだけの話、寝取られ絡みの話は
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書かないで欲しい イメージが崩れる
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別作品として目に入らないところに置いて
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この作品内に外伝、ifルートとして置いて