百合? 警報!
「……せめて顔を狙うのはやめてくれないか……」
「えー? なになに? あ、ボディソープでいいよね? もしかして火藍って石鹸派とか? あ、でもそれはないかー。昔っからボディソープも使ってたもんね」
殆どまくし立てるようにして水輝がはしゃいだ声を上げる。火藍は肩を落として首を力なく横に振った。駄目だ。この状態の水輝に何を言っても無駄だ。そう火藍が諦めをつけたところで水輝がスポンジを手に寄って来る。
「ではでは、洗いますっ。動かないでよー。手元狂ったら危ないからねー」
「待て! 危ないとはどういう……う!」
火藍が慌てて叫んだ時、鳩尾に衝撃が走った。何故か水輝のこぶしが綺麗に自分の鳩尾を打っている。火藍は冷や汗をかきながらのろのろと顔を上げた。
「もうっ。手が滑っちゃったじゃないの! だから危ないって言ったのにぃ」
「……頼む……自分で洗わせてくれないか……?」
無駄とは知りつつ、火藍は苦しさに顔を歪めてそう告げた。すると水輝が唇を尖らせて頬をぷくっ、と膨らませる。その表情を見た火藍は思わず言葉を飲み込んだ。
「だってずっと放っておかれてたんだもんっ。火藍と早く会いたいって思ったから、だからあたし、ここでずっと待ち伏せしてたのに」
待ち伏せって一体いつからここにいるんだ……。火藍は内心でそう呟きながら鳩尾にまだはまっている水輝の手をそっと退けた。水輝は半ば泣きそうになっている。息をついて火藍は水輝の頭に手を乗せた。軽く髪をすくようにして撫でる。するとぱっと水輝の表情が明るくなった。
何度か鳩尾やわき腹に水輝の打撃を食らいつつも、火藍は何とか耐えることに成功した。嬉しそうに笑う水輝をどうしても止められず、仕方なく髪の洗浄も任せることにした。が、こちらはどうやら水輝の手元が狂うことはなかったらしい。頭にダメージを食らうことなく、火藍は髪を洗ってもらえた。
次はあたしね、と水輝がスポンジを火藍に差し出す。火藍は濡れた髪を撫でていた手を止めてスポンジを凝視した。もしかしてわたしに洗え、と? その意味をこめて火藍はスポンジと水輝を見比べた。すると当然、と言わんばかりに水輝が強く頷く。
「い、いや、その、だが」
どもる火藍を水輝が鋭く睨む。
「なによぅ。あたしの身体は洗えないってこと!? ずるいじゃない、そんなのっ。洗いっこするって約束したのに!」
いつ。火藍は思わずそう言いかけた。誰がいつ約束をした。だがそれを言い出すときりがないことも判っている。火藍は押し黙ったまま渋々スポンジを手に取った。わーい、と声を上げて水輝がちょこんと椅子に腰掛ける。
「……どうなっても知らんぞ」
ぼそりと告げて火藍はボディーソープを泡立てたスポンジをそっと水輝の首筋にあてた。くすぐったかったのか、水輝がぴくりと首をすくめる。
「えー? 火藍も手元が狂ったりするのぉ?」
可笑しそうに笑うのを聞いて火藍は片手で水輝の肩を軽くつかんだ。細い首筋をスポンジで静かに撫でる。水輝の肩にスポンジを這わせながら火藍は小さく笑った。
「わたしがいつまでも我慢できると思うなよ」
「え」
水輝が驚きの声を上げる。火藍は肩をつかんでいた手を素早く水輝の後頭部に回した。唐突に口づけられたことに驚いたのか、水輝が身体を竦める。火藍は水輝に深く口づけたまま、右手に握ったスポンジをじわじわと動かした。スポンジの先端で乳首をくすぐるように撫でる。
「あっ、や、火藍ってば……んっ!」
湯気の満ちた浴室に水輝の声が響く。火藍は軽く笑いながらスポンジで焦らすように水輝の乳首を弄った。
「わたしに洗って欲しかったんだろう?」
言いながら火藍は泡だらけの手を水輝の腿の間に入れた。小さな悲鳴を上げて水輝が身体をよじる。閉じかけた腿の間に入れた火藍の指先はきっちりと水輝の陰部を弄り始めていた。
「あっ、火藍っ。 そこはっ! ああんっ!」
水輝は開きかけた腿を懸命に閉じようとしている。が、火藍はそんな水輝の足の間に強引に身体を割り込ませた。タイルに膝をついて指を軽く上下させる。指で陰部を弄る一方で、火藍はスポンジで執拗に水輝の乳首を攻めた。
「ここは特に念入りに洗わないとな。昨日の夜は激しかったからな」
指先で水輝のクリトリスを撫でる。その指を火藍は陰唇にあてがった。二本の指で両側から挟むようにして陰唇を刺激する。水輝は頬を染めて唇を尖らせた。
「んっ、もう、火藍のえっちっ! あんっ!」
「水輝が洗えと言ったんだろう?」
苦笑しながら火藍は指をそっと膣口にあてがった。要らないのか? と呟くように訊ねる。水輝は拗ねた表情をしたまま、膝を折った足を軽く浮かせた。
来て、と水輝が囁く。火藍は頷いて水輝の膣内に指を突き入れた。膣壁を指の腹で嬲りながら乳首をスポンジ越しに弄る。水輝はそんな火藍の攻めにあられもない声を上げた。
「あっ、ああんっ! からん! いいっ!」
激しい声を上げた水輝のクリトリスを親指の腹で強く押し潰す。火藍は次第に水輝を攻めることに夢中になっていった。自然と腰が浮き、水輝に身体をすり寄せる。泡だらけになった水輝の身体を身体で直接擦りながら、火藍は夢中で水輝を攻めた。
唐突に激しい音がする。火藍はびくりと身体を震わせて慌てて振り返った。いつの間にか浴室のドアは開け放たれている。先ほどの音は硝子のドアをこぶしが打った音だ。
まだこの頃はキャッキャ(´∀`*)ウフフなのです。