※この作品はR-18です。

魂の座 二部 緋色の遺言   作:伊駒辰葉

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エロシーンだけありますw
あ、ちょっとグロかも……。


夕暮れの中で囁く

 脈打つペニスから精液が迸る。膣内に水輝の精を受けた紀子が背中を大きく反らせて一際高く鳴いた。

 

「これで五回目、か。大分、腹も膨れてきただろ?」

 

 断続的に声を漏らしていた紀子がふわりと脱力する。その股間は血に塗れている。紀子はこれまで男性器を体内に受け入れたことがなかったのだ。水輝は紀子の腿に手を這わせ、流れていた血を掬い取った。指に絡みついた血を丹念に舐め取る。

 

 そこは水輝が借りたマンションの一室だった。家具等なにもない、簡素な部屋だ。フローリングの上に申し訳程度に敷いたバスタオルは、既に体液に塗れている。脱力した紀子をその上に降ろし、水輝は注意深く紀子の身体を観察した。既に放った精は紀子の身体に染み込んでいる。流れているのは愛液と血だけだ。

 

 西日が斜めに窓から差しこんでくる。赤い光に照らされた紀子がゆらりと身体を起こした。もっと、と呟きながら水輝にすがりつく。

 

「弾けなかったのはお前が初めてだな。他のやつらはおれが射精した途端に散っていったよ」

 

 ハンターの群れからはぐれたものをストレンジャーと呼ぶ。彼らは一様に人や龍神を無差別に襲う。そして結局は自滅する。それ故に一度、ストレンジャーになった者は群れから完全に切り離されるのが通常だ。

 

 甘い息をつきながら紀子が目を潤ませる。水輝は紀子が望むままに下腹部に手を這わせた。指先でくすぐるように陰部を弄る。

 

「んっ、くあっ!」

 

 か細い声で鳴きながら紀子は膝立ちになった。勃起しきったクリトリスを水輝は焦らすようにゆっくりとなぞった。翳りの奥にある陰部は濡れそぼっている。

 

「これじゃ刺激が足りない? それとも焦らされるの、好き?」

 

 水輝はおもむろに身を屈めて紀子の股間に顔を寄せた。舌先でクリトリスだけをなぞる。すると紀子は顔をしかめて水輝の背に爪を立てた。

 

「おねが……いっ!」

 

 マニュキアで赤く塗られた爪が水輝の肌に食い込む。赤い痕をつけながら紀子は腰を震わせた。与えられる刺激に操られるように、何度も懇願する。水輝は嗤いながら身体を起こした。

 

「どうして欲しい? どこに入れようか」

 

 紀子を床に横たえ、水輝はのんびりと指を動かした。濡れきっている陰唇を指で割り開く。膣内に溢れていた血がじわりと滲んでくる。水輝はそれを何度も指ですくった。口に運ぶと甘い香りがする。

 

「ん、あそ、こ、あそこにっ!」

「入れて欲しい? どんな風にしよっか。おれ、そろそろ飽きてきたけど」

 

 意地悪く嗤いながら水輝は紀子に圧し掛かった。腿をひらかせていきり立ったペニスを膣に突き入れる。挿入の瞬間に紀子は高い声を上げた。バスタオルを手でしっかりとつかみ、喘ぎ声を漏らす。

 

「ほしいっ! もっと! ほしいのぉ!」

「食べたい? おれを」

 

 強く紀子を突きながら水輝はそう訊ねた。見せつけるように胸から宝珠を取り出す。軽く床を転がすと紀子が喘ぎながらそれを目で追いかけた。

 

 赤い光に照らされた青宝珠が動きを止める。

 

「本当はね。おれはどっちも大差ないと思うんだよ。龍神もハンターも、その存在価値に差はないんじゃないかな」

 

 求めるように宝珠に手を差し伸べながら紀子が鳴く。指先が空気をかき、爪が床をひっかく。

 

「どうやっても逃れられない楔があるって意味ではね。本当に差はないんだ」

 

 永遠を生きろと誰もが自分に押し付けようとする。決して永遠に続く命などありはしないのに、それでも誰もがそうしろと言う。そして自分にそれを突きつけた者達だけが次々と死んでいく。

 

 腰の動きを止め、水輝は密着する体の間に指を差し込んだ。ぬるりとする血をすくい取る。

 

「狂うなっていう方が無理だよな。そういう意味ではあんたもおれに近いのかも知れない」

 

 舌に血を乗せて目を細める。紀子は懸命に宝珠に手を伸ばしている。水輝は黙ってその様子をしばらく眺めた。口許に涎が伝っている。相当に腹は満ちている筈なのに、ハンターの本能とも言うべきものが強く宝珠を求めているのだ。

 

「おれは紫翠を愛していたんだ。心の底から。誰よりも欲しいと思ったんだ。そうしたら……あいつは死んじまった」

 

 水輝は窓の外に目を転じた。遠い目には窓の外の光景は映っていない。見えるのはただ、死んでいく紫翠の姿だった。

 

 悲鳴一つ上げずに紫翠は水輝の刀の前に倒れた。それを思いながら水輝は小さく笑った。何も変わってなどいない。魂のどこかが求めた火藍ですら死んでしまった。分身である天輝を慕った金龍神も、そしていつかは……。

 

「あ、まずった。……駄目だって。そのまま食ったら……あー」

 

 いつの間にか紀子の手は宝珠に届いていた。手にしたそれを紀子が口許に寄せる。唇が触れたその瞬間、紀子の身体は一気に弾けた。床に真っ赤な血が噴出する。

 

「あーあ。だから駄目だって言ったのに」

 

 ぼやきつつ水輝は転がった宝珠を取り上げた。血の中に転がっていたにも関わらず、取り上げた宝珠には汚れは一切ない。両の手に大切にそれを包み、水輝はその場に胡座をかいた。

 

「……いつまで続けるつもりだ? 立城」

 

 宝珠に呟く。だが宝珠は水輝の声には答えなかった。




まあ、エロっても弾けてしまう訳ですけども……(汗)
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