エロシーンです!
勃起の具合を確かめるように立城が指先を細かく上下に動かす。火藍の呼吸には次第に甘い声が混じり始めた。
「あっ、やめ……、ああっ!」
「ああ、そうか。一度、濡らさないと滑りが悪いよね」
無邪気に笑いながら立城が告げる。その直後、火藍のクリトリスを弄っていた指が一気に下にずれた。ジーンズに両脇からきつく締められていた陰唇の間に指が滑り込んでくる。
「凄く濡れているね。もう下着までぐっしょりだよ?」
立城は中指を膣内に滑らせていた。締められているために膣口は狭い。肉の重なりを分けるように立城は指を何度か回した。その度に指の腹が膣口を撫でる。今まで経験したことのない触感に火藍は思わず腰をひくつかせた。
「くうっ! あふっ、ああん!」
「ふうん。指先しか挿れていないのにそんなに感じる?」
実際、立城の指は第一関節くらいしか入ってはいなかった。しかも中指だけだ。なのに順や水輝と交わる時とは全く違う感覚がある。違う相手だということも火藍の情欲に拍車をかけていた。
くるりと膣口を撫でてから再び立城は手をじりじりと上げた。濡れた中指の腹が陰唇を起点に秘部を弄りながら股間を上る。その感触はまるで何かが吸い付いているようだ。火藍は無意識のうちにソファに爪を立てていた。
「くあっ! うっ、あはあん!」
「やっと着いた。ほら、こうして欲しかったんでしょ?」
そう言ってから立城は濡れた指先で上下にクリトリスを擦り始めた。狭いジーンズの中を手が行き来するたび、火藍の身体そのものが上下に揺すられる。ソファに爪を立てながら火藍は次第に腿をひらき始めた。
するりと肌をなぞられて火藍は思わず背を仰け反らせた。立城が肩を握っていた手を滑らせて火藍の鎖骨をなぞったのだ。
「ふふ。ここも感じるんだね? 今の君、とてもいやらしい顔をしているよ」
小さく笑って立城は火藍の鎖骨のくぼみに舌を触れさせた。尖らせた舌先が形を確かめるように右から左にくぼみを舐める。この時、既に火藍には抵抗する意思が失せていた。されるがままに欲情させられていく。弄られている股間だけではなく、全身に熱が広がる。
「くふっ、うっ、ああ、はうん!」
立城の舌が首の根元に辿り着いた時、火藍は嬌声を発して首を仰け反らせた。舐めてくれと言わんばかりの火藍の様を見た立城がくすくすと笑う。だが笑われていることも火藍には理解できなかった。股間に続けられる愛撫が次第に物足りなくなってくる。わざと指の動きを遅くされていると火藍は気付けなかった。
「ここを舐めて欲しいの?」
囁くように告げて立城は仰け反った火藍の首筋に舌を這わせた。唾液が火藍の肌に線を描く。光を鈍く反射するその線は徐々に伸び、あごを伝って火藍の頬に辿り着いた。
ジーンズの中で動いていた指先が半分剥けかけていたクリトリスの包皮を上にずらす。剥き出しになった勃起を突付かれ、火藍は思わず腿を大きくひらいた。膝を浮かせて腰を少しだけ曲げる。
「あれ。乾いちゃったかな? もう一度、濡らさないと」
火藍の耳元にそう呟いてから立城はぐい、と手を奥に進めた。先ほどとは逆に指の腹がクリトリスから陰唇にかけてを強くなぞる。
「うんっ! くふっ……あっんふ!」
それまで焦れていた火藍は強い刺激を覚えた。だが実際には立城はごく僅かに手を下にずらしただけだ。身体が過敏になっているということを火藍は自覚していなかった。
「ここの音、そろそろ聞きたいでしょ」
そう告げて立城は視線を落とした。金属がこすれ合う音がしてベルトが外れる。立城は手を使わずに火藍のベルトを抜き取り、続いてジーンズに力を這わせた。焦らすようにゆっくりとジーンズのボタンが外れる。火藍は熱のこもった目でジッパーが徐々に開いていくのを見守った。
白い下着が少しだけ見える。だが立城はそこで力を使うのをやめてしまう。火藍は思わず甘い声の混ざったため息をついて目を上げた。間近に迫った立城を見るその目には情欲の熱がこもっていた。
「折角だからどうして欲しいのか教えてくれない? もし僕が勝手な判断をしていたら困るでしょ?」
君の口から聞かないとね。そう続けて立城は火藍の目を覗き込んだ。変わらず手の動きは中途半端なところで止められたままだ。火藍は焦れた気分を持て余しながら身体をよじった。
「も、もっと……」
「もっと、なに? どうして欲しいの?」
正面から火藍を見つめながら立城が軽く首を傾げる。わざと恥ずかしい目に合わされているのだ。そのことを知った火藍は更に情欲を煽られた。羞恥に晒されているということが快楽に繋がり始める。
ごくん、と口に溜まった唾を飲み下して火藍は目を伏せた。間近に見られていることすら快楽になる。
「もっと……して」
「なあに?」
途切れた火藍の言葉に立城が苦笑する。火藍は熱い息をついて瞼を少しだけ上げた。濡れた睫毛の向こうに滲んだ景色が見える。ぼやけた視界の中心に映っているのは立城の目だった。紫色を帯びた眼差しにうっとりとした視線を返しながら火藍は甘い声で囁いた。
立城が割と鬼畜。