まだTS警報!
「ん……ふぅ」
夢とは全く逆に、現実の順はされるがままになっていた。熱い息をついて順は口の中を擦る感触に舌を這わせた。最初は苦しさを忘れるためにしていた行為が、徐々に快感に変わる。
人影がそっと手を伸ばす。掛け布団の中に入った手が順の身体の上を這い回る。やがてその手は順の股間に辿り着いた。半ば勃起していたペニスをパジャマ越しに弄り始める。
「んんっ! んっ、くぅ……」
暗がりで組み伏せられた順は火藍に服を引き裂かれた。着ていた着物が無残に破れて肌が露になる。恐慌状態に陥った順は悲鳴を上げようとした。その口に強引に何かが押し込まれる。目を見張った順は口に入ってきた異物を反射的に吐き出そうとした。だが火藍は頑として順の頭を離そうとはしない。胸辺りにまたがり、火藍は足を開いて膝で順の腕を押さえていた。着物の裾を分けて露出させたペニスを何度も順の口に突き入れる。
荒い息をつきながら火藍は愉悦の笑みを浮かべた。恐怖にひきつっていた順の顔が次第に緩んでいく。容赦のない力を浴びせられた順は自分でも可笑しくなるほど感じ始めていた。
「もっと舌を動かすんだ……唇を締めて……そう」
指示する火藍の声に甘い響きが宿る。夢の中の順は唾液の音を立てて火藍のペニスを吸い上げた。押さえなくとももう逃げないと悟ったのだろう。火藍が順の腕から膝を退ける。順はうっとりと目を潤ませて手を伸ばした。唇を使ってペニスを根元から先へと刺激しながら舌を踊らせる。口から抜けるぎりぎりのところまで唇を移動させてから、再び根元に向かってペニスを咥えこむ。そうしながら順は伸ばした手で火藍の睾丸を弄り始めた。広がった袋の中にある二つの強張りを指と手のひらを使って弄ぶ。
現実の順はいつの間にか夢の自分と同じ動きをし始めていた。口に出入りする硬いものに舌を這わせ、唇を使って上下に扱く。先まで扱いてから唇を軽く開いたり閉じたりさせて特徴のある溝を探る。舌先を口の中で尖らせて柔らかな膨らみの端にある切れ目を刺激する。そうする順の股間へは人影の手が愛撫を繰り返している。順は夢の中に意識を捕らえられたまま、現実にも欲情させられていた。
破れた着物の中に手を入れ、火藍は順の身体を弄り始めた。横たわる順の頭を膝に乗せ、指先で肌を探る。とある場所に火藍の指が差し掛かった時、順はびくりと身体を震わせた。火藍が胸の膨らみを柔らかくもみ始めたのだ。
「んっ、ふぅっ、んくっ」
夢の中で順は女になっていた。何故、そんなことになっているのかを考える余裕もなく、順は快楽に溺れていた。あたたかな指先が乳首をつまんで軽くひねる。かと思うと指の腹を触れるか触れないかのところで振り、乳首の先を刺激する。順はそんな火藍の攻めに口の中を圧迫されたまま喉の奥で呻き声を上げた。
パジャマ越しに股間を弄っていた手がするりと動く。順のパジャマの内側に入ってきた手は直にペニスを弄り始めた。順の頭を片手に支え、枕元に膝をついて腰を振っているのは火藍だ。女である筈の火藍の股間からは紛れもなくペニスが生えていた。屹立したペニスを火藍は夢と同じように順の口に突き入れているのだ。だが夢の中にいる順には現実で火藍がそんなことをしているとは気づいていなかった。
「んっ、んう! んんー!!」
目をかたく閉じて順は大きく呻いた。夢の中では火藍が順の腿の間に手を入れてひっきりなしに指を動かしている。かと思うと現実の火藍は順のペニスを指先で扱いているのだ。
男と女がそれぞれに感じる快楽を夢と現実で同時に浴びせられ、順は背を仰け反らせた。頼りない声を漏らして掛け布団を強く握る。
「すまんな。わたしは術を使うのが下手で……せめて不快感はないようにと思ったんだが」
火藍が呟くように告げる。だがその声は夢に落ちた順の耳には届かなかった。夢では露になった順の秘部に火藍が唇と舌で愛撫し始めている。上下逆さまで向かい合い、順は火藍と互いの性器を刺激しあっていた。
熱い舌がしこったクリトリスの縁をなぞる。尖らせた舌先でいたぶるようにクリトリスを弄られた順は大きく呻いて唇に少し力をこめた。鈴口から竿に繋がる溝に唇をかけ、吸い上げながら唇から力を抜く。唾液の満ちた口を開き、舌先で尿道口を刺激しながら再びペニスを根元まで唇で扱く。順は一心不乱に火藍のペニスに吸い付いていた。
濡れた陰唇の内側に柔らかな舌が侵入する。愛液を充分にすすり上げた後、火藍は小陰唇の間に指を入れた。卑猥な水音を立てながら火藍の指が膣に出入りする。
「こんなに濡らして」
囁きで告げられた順は目を細めて深い息をついた。何が何だか判らなくなってくる。どうして自分は女になっているのか、何故、火藍とまじわっているのか。それらの疑問はこの時、順の頭からは消え失せていた。
囁いたのは夢の火藍だけではない。現実の火藍も順のペニスを弄りながら同じ事を囁いていた。ペニスの先に滲んだ先走りを火藍は自らの手に塗りつけた。滑りの良くなった手のひらで小さく円を描くようにしながらペニスの先から根元に向かって刺激を送る。屹立したペニスを弄られた順は口を塞がれたまま微かに呻いた。
膣内を弄る指が二本になる。膣壁を指先で突かれた順は目を見張って背を仰け反らせた。
「んんんー!」
クリトリスを舌で弄られ、膣壁を指で突かれる。同時に二点を攻められた順は一気に絶頂に達した。その瞬間、喉の奥に熱いものが飛び込んでくる。二度、三度と喉に注がれたものを順は否応なく飲み下した。
不意に夢そのものがかき消える。順は薄く目を開けて吐息を漏らした。むせるほどの甘い香りに順は目を細め、枕元に座る人影に視線を向けた。
火藍は不器用なのです……。