※この作品はR-18です。

魂の座 二部 緋色の遺言   作:伊駒辰葉

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エロシーンの続きです。


暗闇と暗示 2

「全部、飲んで。これが欲しかったんでしょ?」

「んぅっ! はやくっ!」

 

 切ない声を上げて火藍は自分からペニスに吸い付いた。迸る蜜を喘ぎながら啜る。淫猥なその音に唇を歪め、立城は二度、三度と火藍の口の中に蜜を放った。精液よりもはるかに粘着質な蜜による射精感は、快楽というよりはどことなく痛みにも似ている。衝動を全て出し切った立城は微かに眉を寄せて深い息をついた。

 

「じゃあ、立って壁に手をついて。あ、その前にジーンズは脱いでね」

 

 指示を出しながら立城は手探りで火藍の腕を取った。だが火藍はなかなか立とうとはしない。どうやら立城のペニスをしゃぶりながら達したのは一度きりではないようだ。やれやれ、とため息をついて立城は脱力した火藍の身体に腕を回した。力を入れて引くと火藍がようやく立ち上がる。

 

「自分で脱いでね。ああ、見えないと危ないかな。電気くらいは点けようか」

 

 そう告げて立城は指を鳴らした。部屋の明かりが灯る。立城はベッドの脇のスタンドのスイッチを捻って光量を調節した。次第に部屋が明るくなる。

 

 火藍は口許に蜜をつけたまま、部屋の中央にぼんやりと立っていた。うっとりとした眼差しで立城を見つめている。真紅の揺れる眼差しを受けて立城はくすくすと笑ってみせた。

 

「可愛いよ、火藍。その姿も写真に焼いてあげるね」

 

 既に情欲の虜となった火藍は立城のその言葉に力なく頷いてみせる。それから火藍はのろのろとジーンズのベルトに手をかけた。ベルトを抜き取ってジーンズを床に落とす。指示通りに火藍は壁に手をついて立城に背中を向けた。

 

「シャツをめくって下着を見せて」

 

 立城はそう指示を出しながらベッドに腰を下ろした。足に絡まっていたスラックスと下着を抜き取る。靴下を床に落としてから目を上げると言われた通りにシャツをめくった火藍の腰が見えた。白い下着の底が濡れているのが判る。

 

「こう、か?」

 

 掠れた声で言いながら火藍が肩越しに振り返る。うん、と頷いて立城はにっこりと笑った。

 

「下着を指でずらして、あそこを見せて」

 

 火藍は無言で頷くと片手を後ろに回した。下着の底部分の布を指にひっかけてずらす。右に寄せられた下着の脇に濡れた陰部が現れる。それを眺めながら立城は立ち上がった。

 

「ほら、何て言うの? 欲しいんでしょ?」

 

 数歩ほど離れたところで立ち止まって立城は囁くように告げた。ああ、と切ない声を混ぜたため息をついた火藍がうっとりと立城を見つめる。

 

「ください……」

「それだけ?」

 

 すかさずそう切り返して立城は首を傾げてみせた。言葉で攻められることに快楽を覚えるのだろう。火藍の膣口に新たな愛液が漏れてくる。縦に割れた陰唇の間に滲んだ愛液は、やがて筋になって火藍の腿を伝った。包皮の剥けかけたクリトリスは見た目にもはっきりと赤く勃起している。

 

「わたしの陰裂に……ペニスを……挿入してください」

 

 甘い声で言いながら火藍は壁についていたもう片方の手も股間に伸ばした。両脇から小陰唇を指で割り開いてみせる。立城はそんな火藍をしばし見つめてから微笑を浮かべた。火藍に近づいて腰に手を回す。

 

「いいよ、いれてあげる」

 

 立城は片手にペニスを支えて火藍の陰唇の間に鈴口をあてがった。指に開かれた陰唇の間に勢いよくペニスが滑り込む。

 

「ぐっ、んっ……くふぅ!」

 

 一気に膣の奥に突き入れてから立城はぴたりと動きをとめた。悲鳴のような嬌声を上げた火藍がやがて荒い息をつきながら肩越しに振り返る。立城は身体を火藍の背中に密着させながら耳に唇を寄せた。

 

「ほら、入ったよ。これでいい?」

 

 嫌がるように首を振る火藍に圧し掛かりながら、立城は執拗に答えを求めて何度も同じ問いを繰り返した。包み込む形で身体を密着させていると火藍の震えがよく感じ取れる。しきりに腰を動かそうと試みているのだが、立城が腰をしっかりと抱えているために火藍は思うように動けないでいた。火藍の膣壁は性的な昂奮に緩んでいる筈なのにしっかりと立城のペニスを包んでいる。もどかしそうに身体を震わせていた火藍が根負けして呟いたのは、挿入から数分が過ぎてからだった。

 

「おねがい……もっと、もっと頂戴」

「何が欲しいの?」

 

 訊かなくても本当は答えなど判りきっている。火藍は激しい快楽を求めているのだ。羞恥に赤くなる火藍を間近に眺めながら立城は薄く笑った。もう火藍は命じられなくても自分から蜜を求めて身体を開くようになっている。あと数回も蜜を体内に注げばどんな恥ずかしいことも自分からすすんでして見せるだろう。

 

 だが火藍は自分のためだけに蜜を欲している訳ではない。主人である順のためにこうして立城の許を訪ねているのだ。そのことを思いながら立城はくすくすと笑った。

 

「突いて、かき回してっ!」

 

 甘い声を上げた火藍の膣壁が大きく波打つ。自分からはっきりと快楽を求めたことによってより一層強い快感を覚えているのだ。ペニスをくるむ膣壁の動きを感じながら立城は深く息を吸った。過敏になった感覚が快楽にさらわれてしまいそうになったのだ。この状態で理性を飛ばすのは酷く簡単だ。二人で快楽に溺れるのも悪くない。だがその前にしなければならないことがある。立城は軽く頭を振って理性を留めると火藍の腰を両手につかんだ。狭い膣奥に入っていたペニスをゆっくりと抜く。ぬるりとした感触と共にペニスは完全に抜けきる寸前まで引き出された。

 

「くあっ、ああっ、あはあんっ!」

 

 ぎりぎりまで抜けていたペニスを一気に突き入れた瞬間、火藍は激しい嬌声を上げて身体を仰け反らせた。大きく腰を前後させて抽送を繰り返しながら立城は火藍の耳元に囁いた。

 

「君のマスターは誰?」

 

 その問いに火藍は喘ぎ混じりに答える。順の名を聞いた立城は薄笑いを浮かべたまま、腰を強く前に押し出した。ぬめる音を立てて突き入れたペニスの先で膣奥を抉るように突く。

 

「そう、君は彼のものだよね。じゃあ、君が好きなのは誰?」

 

 その質問に火藍はすぐには答えなかった。通常のヒューマノイドであれば、そう問いかけられればマスターの名前を即答してみせる。だが火藍は通常のヒューマノイドとは少し違う。多輝がマスター登録を凍結しても決して優一郎のことを忘れきってしまわなかったように、火藍もまた心の底に別の誰かを思い描いているのだ。




この話では長いエロシーンに挑戦したりしてますね。
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