※この作品はR-18です。

魂の座 二部 緋色の遺言   作:伊駒辰葉

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エロシーンありです。
……エロっていうか……いや、エロはあるんですけども。
という感じです。


メール便でギフト 3

 つるんとした感触のそれを執拗に指先で弄りながら、優一郎は左手で多輝のシャツのボタンを外した。続いて片手でジーンズに巻き付いたベルトを外す。ボタンを開き、ファスナーを下ろしたところで多輝が悲鳴のような声を放つ。どうやら達してしまったらしい。だが男物のトランクス越しには股間の潤み具合はよく判らない。優一郎は首を傾げて多輝のジーンズを下着ごと剥ぎ取りにかかった。

 

 警報が実験室に鳴り響く。だがそれに構わず優一郎は執拗に多輝を攻めた。どうやら指で触れているのは欲望を司ると言われる黒宝珠のようだ。ついでだから、と笑いながら優一郎はおもむろに指を進めた。ぷつん、という軽い感触と共に指が宝珠に突き刺さる。身体を震わせて背を反らした多輝の股間にも優一郎は指を運んでいた。剥き出しになった多輝の陰部を左の手に、右手では宝珠を弄りながら深く微笑む。

 

「どう? 多輝。気持ちいいよね?」

 

 これまで感じたことのないほどの快楽に晒されているのだろう。多輝の唇からは途切れた喘ぎ声しか漏れてはいない。もっとも、その声も殆ど警報にかき消されている。

 

 優一郎の意志のままに多輝は感じている。右手の指で黒宝珠をしばし犯してから優一郎は手早く白衣のボタンを外した。勃起しきったペニスを引っ張り出しながら多輝に笑みかける。多輝は潤んだ目をして自分から優一郎の背を抱いた。

 

 探る指先に別のものが触れる。優一郎は右手の指先で慎重にそれを確かめた。先ほどの黒宝珠とは異なり、弾力のある感触が指先にある。

 

「これ……だね。抜くよ、多輝。少し痛いかもしれないけど我慢して」

 

 そう言いながら優一郎は左手に支えたペニスの先端で多輝の陰唇を割り開いた。一気に腰を沈めると同時に右手を引き抜こうとする。が、優一郎の意図に反し、柔らかなそれをつかんだ右手は一向に抜けない。驚きに目を見張って優一郎は何度か右手を引き上げようとした。だが手首までは出せるのにそこから先がどうしても出せないのだ。

 

「あっ、やっ! 痛い! 優一郎! 痛いよ!」

 

 ぬるりとした感触と共にペニスが膣から抜ける。どうやら右手を引き抜くことに夢中になってしまって、無意識に腰が引けたらしい。優一郎は再度、多輝の膣内にペニスを挿入しながら思案した。痛みに顔をしかめていた多輝が深い息をついて腰をひくつかせる。

 

 指先につまんだものは感触から二センチ程度の楕円形を保っていることが判る。指先で感触を確かめてから優一郎はゆっくりと手を動かした。今度は無理に引くのではなく、横に滑らせてみる。どうやら体外に取り出すのは無理そうだが、多輝の身体の中を動かすことは出来るらしい。なるほど、と頷いて優一郎は軽く多輝に口づけた。うっとりと目を潤ませている多輝に微笑みかけて静かに右手を滑らせる。

 

 手紙にあった署名を思い出す。翠という名は知らない訳ではない。前に何度かその名を記されたメールを受け取ったことはある。が、実際には優一郎は翠の正体については殆ど知らない。しいて知っている事と言えば元々は紫翠という名の龍神だったというところくらいだろうか。

 

 緩やかに右手が多輝の体内を滑る。多輝の存在そのものを形作っている力に干渉しているからなのか、本来あるべきはずの機械の身体の中身は一切、優一郎の手には触れない。

 

「多輝、大丈夫。君は助けるから」

 

 何の意図があって翠がこんなものを寄越したのかは判らない。だが優一郎には何故か判っていた。恐らく先ほど多輝の身体に飛び込んだあれは、多輝に宛がわれたものではない。名指しで優一郎に送られたくらいだから、恐らく宛がわれたのは自分だろう。たまたま傍にいたから力に惹かれてそれらが多輝に飛び込んでしまったのだ。そう理解して優一郎は指先につまんだものを静かに多輝の下腹部に動かした。

 

「多輝。もしも僕が正気を手放すような事態になったら遠慮の必要はないから」

 

 そう呟いて優一郎はそれから指を離した。え、と目を見張った多輝が慌てたように首を振る。嫌だ、と叫ぶ多輝を身体で押さえつけ、優一郎はペニスの根元までを一気に膣内に納めた。

 

 多輝の下腹部に移動させたそれが静かに形を変える。膣奥の感触を味わう間もなく、優一郎は全身を緊張させた。膣奥に触れているはずの亀頭の感覚が変化する。充血しきった亀頭部分だけがまるで別の誰かのものになってしまった気がする。優一郎は眉を寄せてじわじわと腰を動かした。いつもするように試しに膣奥を攻めてみる。が、多輝は激しい声を上げるのに優一郎自身には全くその感触がない。

 

 不意に突き抜けるような何かが腰にこみ上げる。え、と驚きに目を見張ると同時に優一郎は無自覚のまま射精した。その直後、凄まじい勢いで何かが身体の中に入ってくる。駆け抜けた戦慄に吐息をついて優一郎は本能的に腰を動かした。精液に満ちた多輝の膣内を激しくペニスが出入りする。

 

 光が音もなく揺れ動く。優一郎は虚ろな眼差しで多輝の身体の上を移動する光を目で追った。多輝の身体に飛び込んだ光は一つではなかった。それらが一斉に多輝の下腹部目指して動いているのだ。

 

 激しい快楽に何度も晒される。だが不思議なことに多輝に及ぼされた痛みや苦しみを優一郎が感じることはなかった。何かが身体に入ってくるのは判るし、その度に強い欲求に囚われることも理解出来る。だが優一郎が正気を手放すことはなかった。性的欲求だけは強く感じるが、それだけだ。

 

「多輝、もっと……いくよ」

 

 貪るように口づけして、優一郎は多輝の腰を両手に抱えた。




人間枠が段々減っていく件。
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