自分用のエピタイです。
ちょっとエロがあります。
シャワーを浴びて身体中に付着していたものを洗い落とすと少しは気分が落ち着く。火藍はぼんやりとした面持ちで頭からシャワーを被りながらほっと息をついた。
とりあえず順の容態は落ち着いている。だが日に日に容態の安定時間が短くなっていることは火藍も気づいていた。どうやら立城が言った通り、あの蜜は順に叩き込まれた力を消すことは出来ないらしい。それだけではない。順の痛みを抑制すればするほど、その効果時間は短くなる。
火藍はシャワーを止めて目を細めた。バスルームの天井を仰いでため息をつく。全身から力を抜くと何かがぬるりと体内を滑り落ちる。火藍は無言で股間に指を這わせ、膣内から滑り落ちてきたものを指先にすくった。
白い精液が指先についている。指の間でしばし擦ってから火藍は唇に指を近づけた。ちらりと出した舌先で精液を舐める。そうしている間にも再び膣内を液体が滑り落ちる。火藍は零れるたびに股間に指を運んで何度も精液をすくいとった。
佇んで指先を舐めていた火藍は不意に険しい顔をして手を振り上げた。バスルームのタイルを平手で叩く。湯気のこもったバスルームに割れるような音が響き、火藍の手に痺れが走った。
これでは何の解決にもなっていない。一時的に順の痛みはなくなるが、それで順を苛む力が完全に消える訳ではないのだ。しかも日に日に順の容態は悪くなっている。
火藍は苛立ちに任せて乱暴に扉を開けるとバスルームを出た。タオルで身体を拭いて新しい下着を身につける。脱衣室の隅に声を飛ばすとのろのろとそれが寄って来る。火藍は舌打ちをして差し出された服をさらった。ついでに手を伸ばしてそれの顎をつかむ。上向かせたそれの目には意志らしいものはない。
最初からこのつもりだったな。そう内心で呟いて火藍はそれを睨んだ。青い眼差しに意志はない。あるのはただ、命令を待ち受けるぼんやりとした眼差しだけだ。
「わたしはいい。主人に奉仕はしたのか?」
そう訊ねるとそれが小さく横に首を振る。火藍は眉をぴくりと上げて顎から手を離した。右手を一閃する。弾けた音と共に脱衣室の床に転がったのは水輝だった。メイドの服に身を包んだ水輝がゆっくりと顔を上げる。赤くなった左の頬を手で押さえた水輝はもの言いたげに火藍を見上げた。
「いつまでも勘違いをするな。お前の主人はわたしではなく順だろう」
「でも……」
吐き捨てた火藍に水輝が小声で告げる。火藍は感情のこもらない目で水輝を見下ろして足を振った。遠慮のない力で蹴られた水輝が悲鳴を上げて再び床に倒れる。
「ごめんなさい」
頼りない声で詫びて水輝が立ち上がる。よろけながら脱衣室を出て行った水輝を目で見送り、火藍は手にした服を身につけた。
恐らく立城は知っていたのだ。だから火藍に蜜を提供したのだろう。最初から立城は火藍が水輝と交わることを想定し、蜜を注いだのだ。そうでなければあれほど簡単に水輝が意志を手放すとは思えない。
だがそうと判っていても蜜の供給を止めてくれと言う事が出来ない。いや、それどころか積極的に貰いに行かなければ順の身体がもたない。火藍は怒りに歯軋りしながら脱衣室を出た。
不意にぐらりと身体が傾ぐ。もうそろそろこの身体も限界だ。そもそも火藍本来の龍神の力に機械の器は耐えられない。鋭く舌打ちをしてから火藍は何とか力をこめて身体を支えた。じゅうたんの張られた廊下を進んで順の部屋の扉をノックする。間延びした声を聞いてから火藍は静かに扉を開けた。
「火藍も混ざる?」
笑い混じりに告げて順が自分の座るベッドを目でさし示す。火藍はいや、と首を振って執務机に近付いた。雑多に放り出された書類を取り上げて腕の中にまとめていく。そうしながら火藍は時折、ベッドの様子を伺った。順は既に一人で立ち上がることが出来なくなっている。布団を畳んで積んだところにもたれかかって座ってはいるが、今の順ではそれが精一杯なのだ。その前に座って身を屈めているのが水輝だ。水輝は服の胸の部分をはだけ、剥き出しにした乳房の間に順のペニスを挟んで奉仕をしている。
「ほら、もう少し寄せて」
そう言いながら順が水輝の頭を優しく撫でる。だが手つきに反して順の目には昏い悦びの色が浮かんでいる。まるでペットのように水輝が跪いているのが可笑しくて仕方ないという風だ。水輝ははい、と小さく返答して乳房を支えていた手に力をこめる。順に言われるままに乳房を中央に寄せてから、水輝はゆっくりとペニスを扱き始めた。
机に書類を乗せ、椅子に腰掛ける。火藍は端末を操作して今日中に処理しなければならないメールを表示させた。一つずつ順に問い掛けて返答を記していく。
「ちゃんと唇を使って……そう。上手い上手い」
嬉しそうに言った直後、順は激しく咳き込んだ。その拍子に水輝の乳房の間から順のペニスが滑り抜ける。火藍は慌てて立ち上がって順に駆け寄った。身を折って咳き込む順の背を撫でる。順は口許を押さえてしばらく咳き込んでから力なく笑った。口許から離した順の手は血で真っ赤に濡れている。
判っていてもどうしようもない的な。