……いやまあ、このエピソード自体がほぼエロですがw
ぼやけていた視界がクリアになる。順は吐息をついて舌を伸ばし、垂れていた蜜を舐めとった。その瞬間、ぴくりと火藍の腰が震える。微かに笑って順は火藍の腰を両手につかんだ。両脇から支えると火藍がほっとしたように息をつく。
剥き出しになった火藍の股間に順は顔を埋めていた。薄い翳りを唇で押さえて舌先でクリトリスをつつく。しこった火藍のクリトリスには甘い蜜が絡まり、舌でつつくと細い糸を引く。
ベッドの上に立っていた火藍が掠れた声を上げて背を反らす。火藍の足元に座って蜜を舐めていた順は腕を伸ばして火藍の細い腰をしっかりと抱いた。先ほどまで感じていた胸の痛みが嘘のように消えていく。
今日の火藍は蜜を零してはいるがペニスは生やしてはいない。舌を広げて秘部全体を舐めてから順は顔を上げた。
「まだだいじょぶ?」
唇の周りについた蜜を指ですくいながら訊ねる。火藍はうっとりとした眼差しを順に向け、頷いてみせた。
「ああ、大丈夫だ。続けて構わない」
刺激がまだ浅いからなのか、火藍は情欲に完全に囚われてはいない。判った、と頷いて順は再度、火藍の股間に顔を埋めた。刺激を受けて膣から垂れる蜜を丁寧に舐めとっていく。
次第に火藍の呼吸に微かな喘ぎが混ざり始める。順は一旦、顔を上げて火藍の膝を後ろから押した。それまで何とか立っていた火藍が焦った声を上げてベッドに膝をつく。
「お、おい! この格好は……」
「気にしない気にしない。どうせ舐めるんだからおんなじだってば」
ためらう火藍に小さく笑って順はベッドに身体を倒した。横たわったまま動いて膝立ちになった火藍の股間の真下に頭を入れる。俯いていた火藍は順と目があった途端に焦ったように余所を向く。順は笑いながら火藍の顔を下から見つめて口を開いた。
「くあっ!」
高い声を上げて火藍が仰け反る。震えた腰を両手に押さえて順は執拗に蜜を舐めた。ざらついた舌の表面で秘部全体を細かく横に擦る。舌先を細くしてクリトリスを嬲ってから蜜の潤んだ陰唇の間を探る。順は意識して舌の形を流れるように変化させて蜜を舐め取った。そっぽを向いていた火藍が喘ぎながら俯き、ベッドに手をついて四つんばいになる。
零れてくる蜜はとても甘く、舐めとって飲み込むたびに身体の中に染み込んでいく。体内に入った蜜はその形状を滑らかに変え、痛みを麻痺させていく。そんな器用な術を火藍が使えるとは思わない。順は最初に火藍が蜜を運んできた時から、別の誰かの力が介入していることを知っていた。
まあ、楽しい写真もいっぱい送ってくれるしね。内心で呟いて順は両手につかんだ火藍の腰を引き寄せた。蜜を垂らしている陰唇に直接、口をつける。
「くっ、うぁっ!」
一際大きな声を放って火藍が身体を震わせる。順は密かに笑って片腕に火藍の腰を抱え直した。空いた右手の指先でクリトリスを撫でる。そうしながら順はわざと音を立てて蜜を啜った。
あの時を境に火藍は変わった。それまで水輝だけを見ていた筈なのに、順のためにと蜜を運んできたあの時から、火藍の中で何かが変化しているのだ。そしてそれを境に火藍の水輝に対する態度はがらりと変わった。
まあ、別にいいけどね。
胸中で呟いて順は目を細めた。その間も口唇による愛撫は止めない。順にされるがままに火藍は面白いくらいに感じている。もうそろそろ我慢も限界に達するだろう。
かつて火藍は順がどれだけ働きかけても一向に振り向かなかった。水輝だけを見つめ、水輝だけを欲し、だが結局火藍はその想いを打ち明けることなく散っていった。順の握った刀に貫かれた時の火藍の顔にはどことなく安堵の色があった。
これでようやく終われる。口にしなかった火藍の思考が刀を握っていた順の頭に直接、響いた。火藍はあの時、疲れ果てていたのだ。だから順を前にして一瞬でもためらったのだろう。
どんなに手を伸ばしても届かない。そう思っていた。だが火藍はこうしてあっけないくらいに順の手中に納まっている。しかもいま、火藍はヒューマノイドの機体に納まった水輝に大した興味は抱いてはいない。文字通り、順のためだけに動いているのだ。
まー、そう見えるわな。喜びとは全く別のことを思いながら順はするりと舌を伸ばした。細くした舌が蜜をかき分けて膣内に滑り込む。
「んっ、くんっ……ああっ!」
「あ。……もうちょっと我慢して。いかせてあげるから」
ずれた火藍の腰を腕で押し戻しながら順は笑った。力なく頷いた火藍が閉じていた目を少しだけ開く。涙に濡れた目で見つめられた順の胸がざわつく。だが順はきれいに感情を隠して火藍の陰唇に再び口をつけた。
快感に締まっている膣口を舌で舐める。そうしながら順は指先を細かく揺すり、尖ったクリトリスを嬲った。途切れ途切れに声を上げた火藍の膣から大量の蜜が漏れてくる。順はとりあえずは蜜を無視して舌先を動かした。零れた蜜がシーツに垂れ、金色の小さな泉を幾つも作る。
「くふぁ! んあっ! ああんくふぅう!!」
激しい声を上げつつ火藍が身体をしならせる。順はかたく腕に火藍を抱いて舌で抽迭を繰り返した。そうしているうちに膣壁の脈動が次第に緩やかになる。締まっていた膣口の緩みを感じたところで順は火藍の股間から抜け出した。手を離すと同時に火藍がベッドに沈む。
「ど? よかった?」
口許についた蜜を舐めとって順は笑顔で火藍に問い掛けた。身体を横たえた火藍が小さく頷く。それはなにより、と頷いて順は火藍に圧し掛かった。
蜜は身体の中で力となり、痛みをきれいになくしてくれる。だがそれは本当に痛みを消している訳ではない。痛みを感じられなくなるように感覚の方を麻痺させられているのだ。しかもご丁寧に痛覚だけを消されている。順は火藍を弄りながら冷静に今の状況を分析していた。
これだけの量の蜜を作るとなると材料はかなり限定される。生半可な力では到底、蜜を供給し続けることは無理だ。薬品を使うにしても、対象が順である以上、半端な量では効かないし、何より薬物そのものを拒絶してしまう可能性がある。
そうなると、まあ、力使うっきゃないんだけどねぇ。のんびりと心の中で呟きながら順は火藍の乳房を両手に揉みしだいた。腿をひらいた格好で火藍が腰をひくつかせる。
「どしたの? もしかしてもう限界?」
笑いを浮かべて告げた順を潤んだ目で見つめ、火藍が小声で詫びる。そっかー、と笑って順は火藍の股間にこっそりと手を伸ばした。狙いをつけて一気に指を膣内に突き入れる。揃えた人差し指と中指で抽迭をしながら指先だけを動かして膣壁を弄る。順の強い愛撫に悲鳴のような声をあげて背を反らした火藍の目から涙が伝い落ちた。
この辺りはまだエピソードが長いのでいいのですが、ラストが近くなると短くなってきます。
1,000字に足りない時はエピソードをくっつけることがあります。