機体のパーツを取り替えたりします。
「要さん、申し訳有りませんが乳房をはだけて、ショーツを脱ぎさっていただけませんか?」
唐突に優一郎が告げる。はっ、と要は慌てて声を返してから瞬きをした。だが優一郎の顔は真剣そのものだ。要はためらいつつも言われた通りに制服のジャケットのボタンを外した。ネクタイを緩めてシャツのボタンを外す。シャツを開いてブラジャーのホックを外すと要の豊かな胸は露になった。続いて要はスカートの中に手をいれてショーツを引き下ろした。完全に足からショーツを抜き取る。
「これで宜しいかしら?」
「はい、ありがとうございます。そして要さんに内蔵された対龍神装備について、これまで説明を怠ってきたことをお詫びします」
そう告げて優一郎が頭を下げる。驚きに目を見張って要は反射的にいいえ、と首を横に振った。
「要さんには二系統の対龍神センサーが内蔵されています。アクティブセンサーとパッシブセンサーという説明でわかりますでしょうか?」
言われて要はしばし考えた。
「所謂、攻めと受けですわね」
きっぱりと言い切ると優一郎が少しの間、黙り込む。まあ、そうですね、と頷く優一郎の表情はどことなく嬉しそうだ。が、要はそのことには気付かなかった。
「アクティブセンサーは自ら探信波を出し、目標から返される反射波を分析することで、詳細な情報を取得します。アクティブセンサーは要さんの左右の乳首に一機づつ、装備されています」
ふむふむ、と頷いて要は何気なく乳房に両手をあてがった。要の機体の乳首は少し触れても機械と判る作りになっている。乳輪全体がダイヤルのように回るのだ。なるほど、と呟いて要は指先で乳首の先端をつついた。
「パッシブセンサーは龍神の発した力の波動を受動的に受信するセンサーです。これはクリトリス内部に装備されています」
「要するに、乳で攻めてクリトリスで受ける! と、言うことですわねっ」
でも受けるなら膣の方が。そんな要の呟きを聞いたのか、優一郎がくすくすと笑う。
「このうち、クリトリスのパッシブセンサーは常時稼動しています。しかし、乳首のアクティブセンサーは条件を満たした時しか稼動しません」
言われて要は思い出した。そういえばあの時。神楽坂洋と順、斎姫が即席の喫茶室で対峙していた時、要の乳首にはむず痒いような奇妙な感覚があった。あれがそうなのか、と頷いて要は優一郎に目を戻した。
「このうち、パッシブセンサーに反応があった時、能動的に情報取得するためにアクティブセンサーは自動的に稼動を開始します。しかし、それ以外の場合はあらかじめプログラムしておかないと、アクティブセンサーは稼動しません」
「つまり、受けが満たされなければ攻められない。でも、プログラムしておけば受けを無視して攻めることが出来る、と。こういう理解でよろしいかしら?」
そう言いながら要は不思議な気分で乳首の先端をつついた。今は快感システムを切断しているため、少々触った程度では欲情することはない。
「そのとおりです」
要の言葉を受けて優一郎が頷く。ふむ、と呟いて要は軽く乳首をつまんでみた。指の間で軽く乳首をこすってみる。だが感触はあるのに快感だけが不思議とない。まるで生身とは違う感覚を確かめるように要はしばし乳首を弄んだ。
「わたくしに搭載されたセンサーについては理解できましたわ。ですが、そのお話と先のそれがどう繋がりますの?」
「残念ながら、二流の龍神ならともかく、ある程度の力を持つ龍神には今、要さんにとりつけられているパッシブセンサーは誤魔化されてしまいます。アクティブセンサーなら、現状でもかなりの探知力を持ちますが、パッシブセンサーやその他の手段で事前に目星がついていなければ効果がありません」
疑問をこめた眼差しで優一郎を見ていた要はなるほど、と頷いた。そこではたと気付く。ある程度の力を持つ龍神にはごまかされる。優一郎の説明を心の中で何度か繰り返してから要はがば、と身を起こした。額から滑り落ちた氷嚢が支え棒の先で不規則に揺れる。
「それでは無意味ではありませんか!」
そう叫んで要は勢いに任せて優一郎の胸倉を両手でつかんだ。力があればあるほどセンサーに引っかからないというのはどういうことなのだ。要は憤りのままに優一郎を問い詰めた。
「判明したのは、つい最近のことです。そして、既に改良版のパーツを用意しています」
とにかく落ち着いて、と要の手を解いて優一郎が告げる。要ははっと我に返って慌てて詫びた。だが優一郎はさして気にしていなかったのだろう。いいえ、と微笑みながら歪んだネクタイを直す。
「交換パーツは用意してあります。今すぐに交換して、試験をしたいのですが、よろしいですか?」
「ええ、是非お願いしたいですわっ。正直、不都合のある機能を搭載していても意味がございませんものっ」
さあこい、とばかりに要は勢いよくベッドに身を倒した。だが困ったように優一郎が笑う。額の上で揺れる氷嚢を睨むように見ていた要は何かしら、と鋭い声で優一郎に訊ねた。
別に、と笑顔で答えて優一郎が白衣のポケットに手を入れる。優一郎がポケットから取り出したのは乳首とクリトリスのパーツだった。
剥き出しになった要の乳房に優一郎がそっと触れる。要は目を天井に向けて出来るだけ何も考えないようにした。快感のシステムは切断されている筈なのに、間近に優一郎を感じるとどうしても何も感じない訳にはいかないのだ。そんな要の動揺に気付いているのか、優一郎は手早く乳首のパーツを取り替えた。
機体パーツの交換などは、好きな方は好きなシーンだと思います。
まあ、要は大人しく交換されたりしないわけですが。