※この作品はR-18です。

魂の座 二部 緋色の遺言   作:伊駒辰葉

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ちらりとエロシーンがあります。


時は動き始めている 2

「これは失礼致しました。失言をお許しください」

 

 流れるような口調で告げて蒼が恭しく優一郎に一礼する。優一郎は冷めた目で蒼を見つめ返した。

 

「お、おい……一体……どうしたんだよ、二人とも」

 

 戸惑うように多輝が告げる。だが優一郎と蒼との間にある緊張感だけはしっかりと読み取っているのだろう。挟まれた多輝の声には張りがない。

 

「失礼ついでに一つお願いがございます」

 

 頭を下げたまま、蒼が続ける。無視された形になった多輝が慌てたように蒼を見やる。だが蒼は頭を上げない。優一郎は多輝と蒼とを見比べた。

 

「蒼さん。どうぞ」

 

 言われることは判っていた。だが優一郎はあえて蒼を促した。覚悟を決めなければならないのは多輝も同じなのだ。言葉を交わさずにいればきっと多輝は二人のやり取りの意味が全く判らないだろう。それでは困る。

 

「これからわたくしが行うことをどうかご容赦頂きたく」

 

 深く頭を下げたまま蒼が告げる。え、と多輝が目を見張って絶句する。

 

「構いません」

 

 迷いもなく優一郎は告げた。ありがとうございます、と蒼が告げて頭を上げる。その目には先ほどまでの穏やかな感情はなくなっていた。鋭い、それこそ水輝を思わせる厳しい光が浮かんでいる。

 

 本来、使い魔は主である龍神に絶対服従を誓う。そして龍神は使い魔を手足のように使うのが通常だ。が、蒼は敢えて自分からそのルールを壊そうとしているのだ。普段は穏やかな顔をしてはいるが、蒼は造り手と同じように激しい気性をしているのだ。

 

 優一郎は目を伏せて踵を返した。ベッドに近づいて脱力する要の足に手をかける。

 

「蒼! 止めろ!」

 

 壁に押さえつけられた多輝が叫ぶように言う。だが蒼はそんな多輝の肩を壁に押さえつけて低い声で告げた。

 

「主が未熟であるために、わたくしがどれ程の我慢をしているとお思いですか」

 

 優一郎は要の腿を開いて股間を覗きこんだ。愛液に濡れた陰部を丁寧にティッシュで拭く。そうしながら優一郎はちらりと目を上げた。喚こうとしていた多輝の声が唐突に消える。蒼が強引に多輝と唇を合わせたからだ。

 

「多輝。僕は傍にいる。傍できみを見ている」

 

 だから。そう続けて優一郎は深く、色んな意味をこめた微笑みを浮かべた。多輝がびくりと身体を震わせ、小さな呻きを漏らす。舌を絡め、貪るように蒼は多輝の口内を蹂躙している。互いの唾液の音が響く中、優一郎は囁いた。

 

 強くなるんだ。

 

 唾液の糸を引きながら蒼が顔を上げる。

 

「なん……で……」

 

 訳が判らないという響きを含んだ声で多輝が言う。それを受けた蒼はつかんでいた多輝の服を一気に引き裂いた。悲鳴を上げた多輝の乳房をわしづかみにして蒼が答える。

 

「ご存知ないのですか? わたくしはあなたを愛しているのですよ」

 

 歪んだ笑みを浮かべて、蒼は多輝の肌に次々に唇を落としていく。優一郎は黙って二人の様子を見守っていた。

 

 蒼の言葉に嘘はない。蒼は使い魔という立場でありながら、多輝を主としてではなくもっと別の意味で好いているのだ。それだけでも蒼は他の使い魔とは全く異なっていると言える。

 

 だがこれまで蒼の気持ちをまったく知らなかったのだろう。多輝が目を見張って嘘だ、と呟く。

 

「嘘ではありません。あなたのことを想うと胸が締め付けられ、どうしようもない情欲に駆られるんですよ」

 

 ほら、こうして。そう囁いて蒼が小さく笑う。蒼の身につけていたズボンの股間部分から薄赤いものがゆっくりと頭を出す。まるでその部分だけが別の生き物であるかのように、充血した亀頭が顔を出し、続いてペニス全体が露になる。蒼のペニスはひとりでにうねり、男茎がじわじわと伸びていった。

 

「ひっ!」

 

 剥き出しにされた多輝の腿に蒼のペニスが触れる。その瞬間、多輝は息を飲んで嫌がるように首を振った。蒼は多輝の乳房を揉みしだきながらその首筋に舌を這わせている。

 

 抵抗するようにぴったりと閉じた多輝の腿の肉を分けて亀頭が入り込んでいく。

 

「や! いや……嫌だぁ!」

 

 優一郎は淡々と要の整備をしながら、時折二人の様子を伺った。幸い、要の女性器に大きな破損部分はない。簡単な修理で元に戻せるだろう。

 

「器だけの交尾では物足りないでしょう? こちらも」

 

 左の乳房をつかんでいた蒼の手がじわじわと多輝の胸に潜り込んでいく。目を見張った多輝は本格的に悲鳴を上げた。

 

「やだ! いやっ! やめ……いやあ!」

 

 必死で身を捩る多輝を左手と身体で押さえつけながら蒼がじりじりと右手を進めていく。その間にも多輝の腿の間に入った男茎が更に奥へと進んでいく。優一郎は感覚を研ぎ澄まして二人の様子を直接に目ではなく、意識で捉えた。手では要を修復しながら意識で二人の行為を観察する。

 

 蒼のペニスが多輝の陰部に辿り着く。嫌がって腿を強く閉じてはいても、肉には柔らかさがある。蒼のペニスはぴったりと合わさった腿の間を滑り、男茎で多輝のクリトリスを擦り始めた。自慰によって既に濡れていた陰部を艶かしい動きでペニスが刺激していく。そうしながら蒼は右手の手首までを多輝の胸に埋めた。普段からはとても想像出来ないほどに凶悪な笑みを浮かべ、蒼が多輝の器の中で指先を蠢かせる。

 

「一つ目……」

 

 蠢いていた蒼の指が多輝の器にある龍宝珠に辿り着く。宝珠に蒼が触れた途端、多輝はびくりと震えて掠れた声を上げた。仰け反った多輝の白い首に蒼が唇を寄せる。

 

「んっ、あっ! ああんっ!」

 

 嬌声を放った多輝の腿の合わさりが僅かに緩む。その隙を狙い済ましたように蒼のペニスは粘ついた音を立てて多輝の膣内に潜り込んだ。多輝の器を犯しながら、同時に蒼は指で宝珠を嬲り始めた。右手に握った黒宝珠に蒼の指が乱暴に出入りする。

 

「あっ、あんっ! んふっ!」

 

 快楽に晒された多輝の腿から力が抜ける。軽く開いた腿の間を自由に蠢きながら蒼のペニスは膣内に激しく出入りしていた。二つ、三つと次々に宝珠を指で犯した後、蒼が最後に掴んだのは青い宝珠だった。

 

 蒼の身体が淡い青い光に包まれる。その光はやがて蒼の右腕を中心に収縮した。まるで蛍のように光が明滅し始める。

 

「失礼致します、多輝様」

 

 感情の失せた声で呟いて蒼が多輝に身を寄せる。ぴったりと多輝と身体を合わせた蒼の纏っていた光が一気に手を伝って青宝珠に注ぎ込まれる。その瞬間、多輝の膣内で暴れていたペニスの先端から大量の精液が放たれた。




無理矢理なので……強姦?w
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