あ、エロシーンがあります。続きますです。
部屋に戻り、ベッドに由梨佳を横たえて、多輝は手早く衣類を脱ぎ捨てた。由梨佳の服を脱がせながらベッドにのぼる。由梨佳は潤んだ目をして多輝の首筋を抱いた。
「ごめんな。アレ、ついてなくてさ」
言いながら多輝は由梨佳の小陰唇を指先で割り開いた。どんなに指や舌を使って刺激をしても、ペニスを膣内に挿入することは出来ない。その意味をこめて詫びた多輝に由梨佳は泣きそうな顔で首を振った。
「ううん。あり……がとう。あなたがいなかったら……。わたし……」
「由梨佳先生、おれのこと好き?」
優しく訊ねながら多輝はゆっくりと由梨佳の膣内に指を運んだ。濡れそぼった膣壁をなぞる。由梨佳は喘ぎを漏らしながら腰をひくつかせた。
「好きよ! 多輝くん!」
「おれも由梨佳先生のこと、好きだよ」
出来れば自分のものにして壊れるまで犯したいくらいにはね。多輝は胸の内側で呟いて由梨佳の膣に二本目の指を挿し入れた。快楽に悶える由梨佳に甘い言葉を囁きながら何度も絶頂に導く。だがそうするたびに多輝の胸には不満が生まれていた。
どうしておれ、男じゃねんだよ! 叫びたくなるような苛立ちがこみ上げてくる。犯したいと思うのに、肝心のペニスはどこにもない。女なのだから当然だ。それは理性では判っている。だがそれならどうして満足できないのだろう。相手は好きな女なのだ。こうして交わっているだけでも悦びがこみあげるものなのではないか。多輝は由梨佳を快楽に導くたびに言いようのないジレンマを感じていた。
脱力した由梨佳の髪をそっと撫でる。多輝は無言でベッドを降りた。服を乱したままで部屋を出る。すれ違った奈月がぎょっとしていたことに、多輝は気付かなかった。
目的の部屋に辿り着いて多輝は足で乱暴に扉を開けた。いつも通りに机についていた立城が目だけを上げる。
「また……そんな格好で出歩いて。いったい」
「抱けよ」
立城の言葉を遮って多輝は乱暴に吐き捨てた。瞬きを数回ほどしてから立城が困ったように首を傾げる。多輝は大股で近づいて、剥き出しの腰をがんと机に乗せた。キーボードに向かっていた立城のあごをつかんで上向かせる。
「簡単だろ? 抱くくらい」
「それは色仕掛けとは言わないような気がするけど?」
笑いながら立城が多輝の手をやんわりと解く。それに仕事中なんだ。立城はあっさりそう続けてドアを指差して見せた。どうやら出て行けという意味らしい。そのことは理解できたが、多輝は頑として離れなかった。
「いいんだよ、何でも! とにかく抱けってば!」
苛々しながら多輝は怒鳴るように言った。するとキーボードを打っていた手の動きをぴたりと止め、立城が目だけを上げる。
「抱いてください、だろう? それを言うなら」
きっぱりと言い返してからまた画面に目を戻す。歯軋りしながら多輝はディスプレイを叩いた。嫌な音がして画面に目障りな光が一瞬走る。立城はそれを見止めて目を細めた。多輝はもう一度、立城のあごをつかんで力をこめた。自分の方に寄せる。
「抱けっつってるんだよ!」
「代替品にされるのはごめんなんだけれど?」
すかさず立城が言い返す。多輝は強く奥歯を噛みしめてうるさい、と呻いた。力任せに立城の唇を奪う。しばらくして唇を離すと、立城が困ったように笑っているのが見えた。
「僕は仕事中なんだってば。ほら、いいかげんに部屋にお戻り。君も勉強の最中だろう?」
やんわりと多輝を押し戻し、立城は緩んだネクタイを締めなおした。どこまでも多輝を女としては見ていないらしい。だがそのことは多輝にも最初から判っていた。出会った時から、立城は一度たりとも多輝を女として扱ったことはない。
そこまで考えて多輝はあれ、と首を捻った。女として扱われたことはない。それは間違いない。なのにどうしてそう考えるのが変だと思えるのだろう。
「仕方ないね。抱かれたいならそれなりに奉仕してくれないとね」
唐突に立城の声が間近に聞こえる。え、と目を見張った多輝は次の瞬間、強く腕を引かれていた。立城の膝の上に抱き上げられる。多輝は驚いて瞬きを繰り返した。あれだけその気がなかった立城がどうして急にこんなことをするのだろう。
「好きな女の人と交わっているのに満足できないんだろう? 君は。いいよ。代わりに僕が満足させてあげよう」
そう告げるなり、立城は剥き出しになっていた多輝の乳首に吸い付いた。唐突な刺激に多輝は思わず小さな悲鳴を上げた。
「フェラチオは知ってる? 出来るよね?」
言いながら立城は軽く床を蹴って椅子を少しだけ後ろにずらした。床に静かに多輝を下ろす。多輝はぼんやりとした面持ちで小さく頷いた。言われるままに立城のベルトに手をかける。ファスナーを下ろしてペニスを露にする。
「僕はまだ仕事が残っているから、それを片付ける間にその気にさせてくれる? ああ、我慢できなくなったら自慰をしても構わないから」
立城はにっこりと笑って再び画面に向かってキーボードを叩き始めた。多輝はその音を聞きながら立城のペニスを口に咥えた。口に含むとそれだけで痺れるような快感がこみ上げてくる。
舌と唇でペニスを刺激する。指を使って根元を扱く。次第に多輝は感じていた苛立ちを忘れていった。脈打つペニスを咥えているだけで言いようのない快楽が生まれるのだ。多輝は無意識のうちに甘い声を上げながら立城に吸い付いていた。時折、思い出したように多輝の頭を立城が撫でる。
由梨佳とアレする時にナニがあれば解決、なんですけどねw