エロシーン微妙にあるんですけど、エロというよりグロです!
ちり、と何かが焼け付くような微かな痛みが背中に走る。
「んー?」
水輝は眉を寄せて顔を上げた。今の水輝の背中には羽はない。急に離れたことに不満の声を上げ、女が水輝の首を強く抱く。引き寄せられるようにして水輝は再び女の胸に顔を埋めた。
「強欲だなあ。さっき一回しただろ? ちょっとくらい休ませろよ」
違和感はさっきの痛みだけで、後は何も感じない。水輝は女に告げながらもう一度、顔を上げようとした。だが嫌がるように女が水輝を抱きしめる。仕方ないなあ、と呟いて水輝は女の胸に唇を落とした。
暗い部屋の中に女の喘ぎ声が響く。名も知らない女を水輝は抱いていた。最初は丁寧に名前を訊ねていたのだが、途中から面倒になってそれもやめてしまった。どのみち、使い物になるのはごく限られた者だけだ。その他の名前を耳にしたところで意味はない。
この女はどうかなあ。ぼんやりと考えを巡らせつつ、水輝は強く腰を密着させた。高い声を発した女の腰がひくつく。達してしまったのだ。小さく息をつき、水輝は無造作に女を引き起こした。
「これ、食べたい?」
脱力した女の目の前に宝珠をちらつかせる。すると女は血相を変えて宝珠に手を伸ばした。嗤いながらその手を避け、水輝は女の腰を片腕に抱いた。
「おれをいかせてくれたらあげてもいいよ」
そう告げて水輝は近くの壁に寄りかかった。背中を預けて腕から力を抜く。脱力した腕が音を立てて床に落ちる。ぼんやりと自分の手の動きを目で追って、次いで水輝は女を見た。
女は懸命に腰を動かしている。艶かしい動きで水輝のペニスを刺激しながら、同時に女自身も快楽を得ているのだ。次第に強くなっていく女の声を聞きながら水輝は薄く笑った。
不意に女が全身を緊張させる。達すると同時に女は断末魔の悲鳴を上げた。水輝の精を受けて耐え切れなかったのだ。女の身体は内側から弾けて周囲に飛び散った。展開された結界が女の残骸から水輝を守る。水輝は感慨のこもらない目で女の残骸を見下ろした。
「……つまんねえの。またかよ」
血が床の上に広がっていく。女の血はやがて水輝の足元に辿り着いた。ぬるりとした嫌な感触が踵から伝わってくる。水輝はだが血を避けずに足を放り出したまま、床に座っていた。
目元を覆って天井を向く。壁に頭をつけて水輝は口許に笑みを刻んだ。視界が真っ暗になると途端に人恋しくなる。あー、と力ない声を発して水輝は小さく笑った。
「奈月の飯、食いたいなあ」
手にした宝珠を胸にしまいこむ。水輝はため息をついて腰を上げた。床に広がった女の残骸に無造作に手のひらを向ける。一瞬後、床に散乱していた残骸は跡形もなく消え失せた。
この話で二章は終わりです。