ちょっとエロなシーンがあります。
要は使用していない教室の一つを喫茶室に使えるように改造してしまった。ウェイターは野木と周藤だ。優一郎はへえ、と感心しながら喫茶室を見回した。元がただの教室とは思えないほどに内装が凝っている。目隠しをして誰かを連れてくれば、街のお洒落な喫茶店とも勘違いしそうな作りだ。天井付近に設えられた天然の木はそれなりの年代を感じさせる色をしている。
野木に促されて優一郎は窓際の席についた。正面に座っているのは要だ。要は優一郎に挨拶をしてから野木に声を飛ばした。どうやら紅茶の淹れ方に不満があったようだ。野木が返事をして慌ててキッチンに引きこもる。
「全く……今日が待ち合わせの当日だと言うのに、至らなくて」
大きく息をついて要が腕組みをする。憤慨するその様子を見つめて優一郎は優しい笑みを浮かべた。すると要が少しだけ頬を染める。時間がなかったこともあり、要の機体はマスター登録しか行われてはいないのだ。
「身体の調子はどうですか? 問題はありませんか?」
慌てたように寄って来た野木から紅茶を受け取りつつ、優一郎は静かに訊ねた。すると要が強く頷く。出された紅茶を啜ってから要はいいですわ、と野木に告げた。こちらの準備も相当に切羽詰っているようだ。
「問題などありませんわ。絶好調です」
おほほ、といつもの高笑いをしながら要が口許に手をあてる。そんな様子だけを見ると要に変わったところはない。だが優一郎の手元の端末は如実に要の精神状態の揺れを示していた。
「ここは二人にまかせて、最終メンテしましょう。ちょっと緊張してますよね?」
優一郎がそう切り出すと要が言葉に詰まった。伺うように周囲に視線を飛ばす。それから要はテーブルに身を乗り出して口許に手をあてた。優一郎は要に近づいて耳を向けた。
「め、めんてとはつまり、あれですの?」
小声で要が耳打ちする。ああ、と笑って優一郎は椅子に戻った。開いていた端末を閉じて紅茶を啜る。
「気分を落ち着けるために精神安定スティックを挿入するとともに、動作状況の最終確認をしたいと考えています」
「す、スティック、ですの? あの、でも」
にっこりと笑う優一郎とは対照的に要は赤くなってうろたえている。とても先日までの要と同一人物とは思えない。これもマスター登録が原因だろう。優一郎はそのことを知りつつもええ、と笑ってみせた。
「要さんは最新式の他律型ヒューマノイドなので、きめ細かなメンテが必要になります。いずれは野木さんおよび周藤さんにお任せすることになりますが、彼らへの講習が終わるまでは……申し訳ありませんが、僕に性器を晒してもらわねばなりません」
すらすらとそう言ってから優一郎は立ち上がった。基本的にヒューマノイドはマスターには逆らえないようになっている。要はしばし困惑していたが、やがて顔を赤くしたまま立ち上がった。
喫茶室を出ると途端にいつもの学校の光景に戻る。優一郎は要を連れて地下に急いだ。待ち合わせは正午。あと二時間弱しかない。急ぎ足になった優一郎を追う要が小走りになる。優一郎は足音に気付いて詫びながら歩く速度を緩めた。
地下に降りて研究室に入る。中にいたカレンと保美が同時に優一郎に挨拶する。優一郎は二人に挨拶を返してから、要に実験台を指差した。
「え、こ、こんなところでですの!?」
要はそう喚きながらちらちらとカレンたちに目をやる。優一郎は不思議そうに首を傾げてから頷いた。
「今後、状況によってはさまざまな場所で行わなければならないかもしれませんよ。人の居ない教室とか、公園の茂みの中とか」
そう告げると要が真っ赤になって視線を彷徨わせた。これまで要はあらゆる場所でボディガードの二人に性的な奉仕をさせてきたに違いない。そんな過去の光景が脳裏に蘇っているのだろう。優一郎は要の心の動きを読みながら何事もない風を装って頷いてみせた。
「わっ、判りましたわ!」
要はそう言って自分から実験台に登った。カレンが部屋の片隅で口笛を吹く。どうやら二人は見物を決め込んでいるようだ。部屋を出て行く素振りはない。ちらりと彼女たちに目配せしてから優一郎は要に向き直った。
「標準M字開脚のポーズをとっていただけますか?」
さらりと告げた優一郎の言葉に要がびくりと身体を震わせる。だが抵抗する気はないらしい。俯いて大人しく足を開く。優一郎はその間に棚から必要な器具を取り上げた。銀色のトレイに乗せて要の元に戻る。感心なことに要は自分から下着を取って女性器をさらけ出していた。
「ヒューマノイドの女性器ユニットは人間で言えば心臓にあたるくらい重要な部分です」
説明をしながら優一郎は指先で要のクリトリスに触れた。焦らすように指先で刺激する。要はうっ、と顔をしかめてスカートを握り締めた。
「信頼のおける相手以外には決して晒さないように注意してください。破壊されれば簡単に機能停止してしまいます」
指先にこめる力の加減をして要の快楽を引き出していく。そうしながら優一郎は淡々と説明をした。艶かしい指の動きと優一郎の平然としている様子とのギャップが激しいからだろう。要が困惑した面持ちになる。
「どうしました? 何か不具合でも?」
手を止めて優一郎はそう訊ねた。すると要が慌てたように首を振る。だが優一郎の指の下ではクリトリスがかたさを増していた。そうですか、とにっこり笑って優一郎は指を少しずらした。濡れ始めた小陰唇を指先でなぞる。
優一郎は手際よく要の快楽を引き出していった。自分で作った機体なのだ。どこをどう触れば欲情するかは知り尽くしている。次第に要は目を潤ませて声を漏らし始めた。
「ヒューマノイドにとって快楽は必要不可欠な存在です。機会があれば可能な限り自慰や奉仕行為による快感のインプットを行うようにしてください」
するりと指を滑らせて優一郎は要の膣内を弄った。びくりと要の身体が震える。優一郎は笑みを浮かべて何度も要の膣壁をなぞった。焦らすように指先でクリトリスをつつくことも忘れない。
「んっ、お上手ですわ……」
腰を震わせながら要が熱い息を漏らす。それはどうも、と笑みながら優一郎は二本目の指を膣内に挿入した。途端に要の声質が変化する。
「あっ、んっ、いいっ! いいですの!」
恥じらいもなく声を上げながら要は腰をひくつかせた。うっとりとした面持ちで天井を仰ぐ。優一郎はクリトリスを強く捏ねながら執拗に要の膣を攻めた。一際高い声を発して要が果てる。優一郎は息を吐いて要の膣にスティックを挿入した。
「思った以上にセンシティブだったよ。欲情レベルをいくつくらいまで落としたほうがいいと思う?」
言いながら優一郎は保美に目をやった。そうですね、と呟いて保美が唇に指を当てる。要は脱力して台の上に横になっている。保美が答えるより早く、カレンが口を開いた。
「最低レベルまで落とした方がいんじゃないっすか? こないだも思ったけど、彼女ってかーなり……エッチっすよ?」
にやにやと笑いながらカレンが要にあごをしゃくる。優一郎はふむ、と頷いてスティックの根元に触れた。要の膣の奥に入ったスティックはシステムに直結しているのだ。
「なるほど。それじゃあ最低レベルにセッティングと」
呟きながら優一郎は要の機体の欲情レベルを設定した。ほどなく要が深い息をつく。快楽に晒されてぼんやりとしていた意識が急にはっきりしたのだろう。慌てたように要が身体を起こした。
「それでは、要さん、行きましょうか?」
優一郎はにっこりと笑って要に手を差し伸べた。
さわさわと触るくらいですかね!