機械的なエロシーンはあるんですけども(汗)
フツーはエロシーンにはならないのかも?
壊れかけた由梨佳をどこかに寝かせておくようにと頼んでから、優一郎は地下二階に引きこもっていた。カレンが興味深そうに由梨佳を見ていたが、一応は母親だと釘をさしておいたからすぐに壊されることはないだろう。母親、という言葉に反応したのか部屋からは果穂もひょっこりと顔を覗かせていた。もしかした彼女はカレンたちとは全く別の意味で由梨佳に興味を覚えたのかも知れない。
いや、今はまず多輝を診ないと。優一郎は思考を切り替えるために強く頭を振った。由梨佳がぞんざいに扱われる様を夢想したところで仕方がない。
多輝は全裸で実験台に横たわっている。足を広げ、膝を立てているために局部は丸見えになっている。胸が微かに上下していることからも、多輝の機体は正常なことが伺える。だが多輝は優一郎の前で足を広げているにも関わらず、一向に恥ずかしがる気配はない。それも当然だ。多輝は吉良別邸でも、そしてここに運ばれてからも目覚めようとはしないのだ。
何故、と優一郎は小さく呟いた。どうして多輝は目覚めないのだろう。だが直接、多輝に問い掛けても答えがある筈がない。優一郎はため息をついて多輝の下腹部に手を伸ばした。計測用のスティックを静かに膣内に挿入する。傷つけないように細心の注意を払いながら、優一郎は膣の奥に設えられた接続口にスティックの先端を差し込んだ。
ほどなく傍のディスプレイにグラフが現れる。やはり機体の状態は正常だ。どこにも異常は見当たらない。優一郎はキーボードを操作して多輝の機体の隅々までをチェックした。由梨佳の言ったとおり、機体のどの部位にも異常はない。ストレス値などの身体的数値も全て正常値だ。精神状態も安定していることをグラフは示している。
つまり、こうなる以前の状態が問題なのか。優一郎は目を細めてちらりと多輝を振り返った。多輝は静かに横たわっているままで、一向に反応しない。試しに強制起動用の信号を流してみるが、それにすらもぴくりとも反応を見せない。優一郎は頭をかいて息をついた。
多輝の機体は特別な仕様になっている。中に龍神という人ではない者が入ることを想定した作りになっているのだ。他の機体のように脳を維持する必要性がない分、より人に近付ける事が可能だった。さらに、強大な龍神としての力を支えるために、優一郎が持てる限りの技術を尽くして作られたのが多輝の機体なのだ。
その機体が今のような状態になることは通常ではあり得ない。マスター登録が行われているために、優一郎の命令は確実に実行されるはずなのだ。なのに多輝は呼びかけに返答しないどころか、強制的起動も受け付けなくなっている。いや、起動はしているのだ。システムは正常に働いているし、機体活動を補うための呼吸もある。
優一郎は軽く呻いてキーを弾いた。とにかく過去の行動を探る以外に原因を探る手立てはない。膨大なログから異常の原因を探り出すより他に手はないだろう。
機体ログのデータを吸い出すためには専用の接続コードが必要になる。優一郎は重い腰を上げて器具の入った棚を探った。先ほど挿入していたスティックを抜き取り、変わりに専用のそれを静かに挿入する。だが膣内でスティックが引っかかった。怪訝に思いながら優一郎は少しだけスティックを抜いた。試しに指を使って膣内を探る。だが引っかかりになるようなところはどこにもない。優一郎は眉を寄せて多輝とスティックを見比べてみた。
もう一度、専用スティックを膣内に運ぶ。だがやはり同じところでスティックが引っかかる。優一郎はスティックの膣口部分からはみ出している場所に印をつけた。そっと引き出してスティックの先端から印までの距離を計測する。片手でキーボードを操作して多輝の機体構造のデータ中から女性器に関するものをざっと引き出す。
どうやらスティックが引っかかっているのは子宮口に当たる部分らしい。だがヒューマノイドである多輝の機体は検査用等のスティックが挿入されると同時に子宮口が自動的に開く仕組みになっている。人間の女性の子宮に当たる部分にはシステムの中枢が設えられているのだ。その中枢に接続出来なければ検査すら出来ないことになる。が、先ほどの検査用のスティックは難なく接続できたのだ。
優一郎は印のつけたスティックをしばし無言で眺めた。接続端子に異常はない。ということは、何らか問題があって多輝の側がスティックを受け付けないということだ。
「龍神として、眠りについているということなのかな?」
通常、ヒューマノイドは睡眠はとらない。休息することは可能だが、それは同時に機能停止を意味している。が、多輝は他の機体とは異なり、人と同じように眠りにつくことが可能だ。
スティックに付着した愛液を指でなぞる。だがこうして眠っていても多輝は性的な刺激に反射で愛液を漏らす。眠った人間の女性器と同様に反応するのだ。優一郎は指とスティックに付着した愛液をタオルで丁寧に拭った。再度、膣内にスティックを挿入する。だがどうしても接続が出来ない。
もしかして、と優一郎は眉を寄せた。ただ眠っているだけなら接続できないはずがない。が、もし誰かが意図して多輝の機体に働きかけているとしたら。それならこの現象は当り前なのかも知れない。何らかの修正を施されているだろうと予測した機体ログに、もしも何も手が入っていないとしたら。ありのまま、多輝が行動した状態が探れるとしたら。優一郎は自然とそう呟いていた。
少し強引ではあるが、局部を分解すればログ取得は可能だ。膣内で接続が拒絶されるなら、分解してシステム内部を露出させてしまえばいいのだ。そう思いながら優一郎はちらりと多輝を見やった。多輝は静かに眠っている。動き出さないことが逆に不自然に思えるほどに自然だ。優一郎はしばらく眠る多輝を見つめていた。
「眠り姫ならキスで目が覚めるんだけどな」
そう呟いて優一郎は苦笑した。何気なく多輝に唇を寄せる。最初は触れるだけ、次に多輝の唇をそっと舌で割り開いて深く口づける。すると意外にも多輝が微かに身体を震わせた。優一郎は驚きに慌てて顔を上げた。先ほどまでは何ともなかったのに、多輝の頬には僅かにだが赤味が差している。
「反応、してる? そういえばさっき、合成愛液も漏れてたし」
試してみるか。そう呟いて優一郎は再度、多輝に唇を寄せた。頬をそっと手で包んで口づける。すると今度は多輝が小さく身じろぎした。反応のなかった舌が少しだけ動く。優一郎は舌先で多輝の舌を探りながら手を滑らせた。耳から首筋をなぞって鎖骨に指を這わせる。
優一郎は静かに顔を上げて多輝の胸元に目を落とした。乳首にそっと触れる。間違いない。多輝は優一郎に口づけられて感じているのだ。指先でしこった乳首を優しく捏ねてから、優一郎は多輝の股間を覗き込んだ。
足は押っ広げですのでエロシーンといえばいえなくもない……?(汗)