見ろ、アソコがまるで石の様に! ジョンは異世界で新世界の神となる! 作:昆布 海胆
「も・・・もうゆるし・・・ひがっ?!」
「ジョンさんを早く助けろ!」
「ひ・・・ひぃいいいいいいい」
幾度と無くジョンの前でデジタの手足が吹き飛ばされマヤによって治療されていた。
辺りにはデジタの手足が無数に転がり、ある種ホラーとなっているが誰一人それに突っ込む気は無かった。
狂気、それがその場を支配していたからだ。
このままジョンが助からなかったら・・・
そう考えると炎の折に入った者達も絶望に沈んでいた。
「エクストラヒール」
マヤの魔法が再びジョンにかけられて体力が回復したのか、再び毒と呪いに苦しそうに悶えるジョン・・・
少しその表情にウットリしながらも回復した体力が徐々に低下する中、デジタはあらゆる手段を試しては諦める・・・
その度にリーゼによって手足を吹き飛ばされマヤによって復元される。
鬼の川原に近いモノがそこに在った。
「もう、いやだぁああああ!!!ぐへっ?!」
デジタが逃げ出そうとしても魔法で飛来してきた石に腹部を叩きつけられジョンの元へ戻される。
終わらない地獄、人は分からないと言う事にこそ恐怖する。
死ねば楽になるかもしれないが死ぬ方法が無いのだ。
舌を噛み切っても自殺をしても瞬時にマヤによって治され再び同じ事をさせられる。
ジョンにしてもマヤが減った体力を回復するので死ぬ事は無い、その為延々とデジタは地獄を見せられ続けるのだ。
「そのくらいにしてやってくれよ」
その声を聞いた3人は驚きに包まれた。
ゆっくりと目を開いたジョンが上体を起こしていたのだ。
特に驚いたのはデジタである。
本来解除不可能な筈の毒にも関わらず、目の前のジョンは何とも無いようにしていたのだ。
だがデジタにとってそれは開放と言う名の救いであった。
「ジョンさん?!」
「ダーリン?!」
「おっと、二人共心配させて悪かったな」
飛びつく2人を受け止めて微笑むジョンに代わる代わるキスを2人にする。
その場に居た誰もが安堵した。
これで、助かると・・・
「それじゃあこいつらはもう用済みね」
リーゼのその言葉に誰もが絶望の表情を浮かべる。
目がまるでゴミを見るような目にしか見えなかったのだ。
開放ではなく処刑されるのだと誰もが理解した。
だが・・・
「えっ?ちょっとダーリン」
「まぁ許してやれよ」
炎の檻が一瞬にして砂に変わり地に落ちた。
誰もが死を覚悟してその場にへたり込んでいたので下半身が砂に埋もれるが命は助かったのだ。
「それより、君だ」
「へっ?!」
デジタの前に立つジョン、恐怖で再びガクガク震えるがそのデジタの額にジョンは指でタッチした。
その瞬間デジタの体から所有する能力の殆どが消え去った。
「ほら、これでもう無害なただの女だ」
「な・・・何故俺が女だと?!」
「こらこら、女がそんな口調で話すものではないよ」
そう言って立ち上がらせて頭をポンポンっと叩いてやる。
それだけでジョンの異常性に3人とも気が付いた。
元々石化のスキルを所持しているジョンではあるが、基本能力は非常に低かった筈なのだ。
にも関わらず目の前のジョンにはとてつもない何かが備わっているのを3人とも感じ取っていたのだ。
「ダーリン一体どうしたの?」
「んー、死の淵から蘇ったらパワーアップするサ○ヤ人みたいな?」
「ジョンさん意味分かりません」
ジト目をする2人の視線は自分を殺しかけたデジタに対するジョンの態度に向けられていた。
そもそも助けようと必死になっていた自分達よりもデジタに優しくしているジョンが気に入らないのだ。
「さて、それじゃあ教えてもらおうか。誰の命令だい?」
「い・・・言えない・・・」
何故か頬を赤く染めてそっぽを向くデジタ。
そんなデジタに悪い笑顔を浮かべてジョンは手を伸ばした。
「そうか、それじゃあ仕方ないな・・・自分から話したくなったら言ってくれな」
「ひぁっ?!」
その瞬間デジタの装備していた物の下腹部の部分だけが砂になって地面へと落ちた。
それにリーゼとマヤは驚きに包まれる。
ジョンが今まで使えた石化スキルの効果はジョンが視界に収めている範囲にしか効果が無かった筈なのである。
だが今の石化は死角になっている筈の場所に効果を及ばしていたのだ。
「あぅぅ・・・スースーするよぉ・・・」
「手足吹き飛ばされるよりマシだろ?それより、こういうのはどうだ?」
そうジョンが口にすると辺りに転がるデジタの手足がジョンの石化の効果で金鉱石に変化したのだ。
「これは君の手足だから所有権は君にある、もう力が使えない君が生きていく上でとても役に立つ筈だよ」
そう言って近くに落ちているデジタの金の手首を1つ拾った。
「金の含有量100%のまさに純金、価値にしたらとんでもない事になるだろうからねぇ~」
「・・・(ゴクリ)」
冒険者として生きてきたデジタはその価値に勿論気付いている。
ジョンはその金の手首をデジタの下腹部へ近づける。
驚きつつも身動きが何故か取れないデジタはそれに気付いて涙目になりながら視線を泳がせる。
そこにはデジタと共に砂に下半身が埋められた者達が居るのだ。
「さぁ、選ぶと良いよ・・・自らの手首によるフィストファックの刑か大人しく正直に話して金持ちになって生きるか」
「お・・・鬼かお前は?!」
「心配しなくてもお前に指示したそいつらは地獄を見せるからお前に手を伸ばす事はないよ」
「・・・」
上級冒険者としてのプライドもあり首を縦に振らないデジタであるが、確実に脳内では天秤が傾いていた。
それはそうだろう、失敗したと城に戻っても処刑される、このままここで黙ってても地獄しかない、逆に城を裏切って冒険者を辞めても一生遊んで暮らせるくらいの金が在る、更にこの場からも助けられる・・・
だがそれは飽く迄目の前の3人が信用出来るならばと言う条件の上でだ。
「お、俺には・・・命を狙われる理由が在りすぎて冒険者を辞めても自由にはなれないんだ!きっと直ぐに・・・殺される・・・」
いつの間にかジョンの手によって秘部に密着させらえていた自らの手すら気にならずデジタは口にしていた。
そんなデジタにジョンはニッコリと微笑んで抱き寄せた。
「ならお前、俺の女になれよ」
「へぁっ?!」
「「ちょっと待ったー!!!」」
そこで突っ込みを入れるのは勿論リーゼとマヤであった。