ホールで最後に目を覚ましたのは暁人だった。綾乃が、その唇に軽く口づけをする。
「お帰りなさい・・・暁人」
嬉しそうに顔を赤らめた暁人だったが、ステージ上で寄り添うように寝そべっている暁年と唯子を見ると、その表情をみるみると曇らせていった。そして、二人の様子を悲しそうに見つめながら、暁人は綾乃と一之介にぽつりぽつりと事情を話し始めた。
「お母さんが光に包まれた後、父さんと母さんと満司はセックスバトルの仕上げを敢行したんだ」
「何だって?」
一之介が驚いて暁人に迫る。
「その時・・・母さんが光に包まれた時、母さんから全ての邪淫紋も、乳首ピアスも消し飛んだ。でも悪魔の五芒星が刻印されたクリキャップだけは外れなかった・・・」
綾乃が驚愕と悲しみの入り混じった表情を浮かべる。そしてプールナーナンダが言った言葉を改めて思い出していた。
【陰核を失うことなく外せるのは、それを取り付けた者以外いない。もしくはそれを取り付けた者に打ち勝ったものだけじゃ】
「おかしいわ・・・暁パパが満司に勝利した時点で、クリキャップも外れるはずよ。あの時確かに満司は「完敗だ」と負けを認めたじゃない・・・」
綾乃が怪訝な顔を浮かべて、暁人に問い質す。
「そう・・・満司が取り付けたのなら」
そう言ってうつむいてしまう。
「まっ・・・まさか・・・」
AJK団や金賢姫の陰謀を調査してきた一之介が、嫌な予感に顔をこわばらせる。
「そう・・・それを取り付けたのは満司の中に巣食っていた金賢姫・・・」
にわかに信じられない綾乃が、思わず聞き返す。
「魔女が満司の中に?・・・・」
「そう・・・洗脳とは違う感じ・・・でも二重人格でもない・・・どちらにせよ満司の中にいる金賢姫を倒さない限り外れなかったんです・・・」
そう言いながら暁人は自分たち以外の人々が気を失っていた間の3人のバトルの様子を話し始めた。
------------------------
その時・・・唯子の身体がまばゆい光を放ち、周りの人々を巻き込みながら清々しい気となって波動エネルギーを全宇宙に放射し始めた時、影響を受けたすべての人々が意識を失っていった。ただ、波動エネルギーを制御していたプールナーナンダと暁年のみが何の影響も受けずに微妙なコントロールを担っていた。そしてプールナーナンダに弟子の一人として認められ、それを学ばなければならない暁人だけが波動エネルギーを浴びても意識を保つことが許されていた。
暁人は光の奔流が「J-POP」全体に溢れ、全てを光の渦に包み込んでいくのを感動しながら眺めていた。その時の暁人には波動エネルギーが光の渦となって母親の肉體を通り抜け、満司によって歪められた心身が元の状態に蘇っていくイメージが鮮明に感じとれた。宇宙全体のエネルギーとの調和がもたらす、清らかなイメージ・・・母さんの慈愛のイメージ・・・いつの間にか涙が溢れ、光の奔流に圧倒され身を任せて行った。同時にその光の奔流は、ホールに居たすべての人々の間を通り抜け、その人々の姿を本来の有るべき型に還元し、全てを浄化していく。
ホールを埋め尽くしていた光の奔流はやがて光の粒子となり、流星のようにパチパチと弾けて消え去っていった。どれくらいの時間が流れたのだろう・・・暁人には全く見当が付かなかった。やがて光の渦が去って我に返った暁人は、ステージの上で骨折した胸を苦しそうに押さえている父と、その足元に倒れ伏している母、二人の横で半眼を閉じて座禅を組んでいるプールナーナンダの姿が現実の姿としてはっきりと見え始めた。
「父さん!師匠!やったね・・・満司に勝ったんだね」
そう言った暁人の声はか細く、痺れた筋肉はまだ動かすことがほとんど出来ない。
「どうやらそのようだな・・・うっ・・・・」
暁年はそう答えたものの、その顔は顔面蒼白でかなり苦しそうだ。唯魔子に蹴り上げられた胸は波動エネルギーによる恩恵をほとんど受けていないようだった・・・・
「プールナーナンダ師匠・・・波動エネルギーで父を治すことが出来なかったのですか?」
暁人は無慈悲な結末を非難するようにプールナーナンダに訴えていた。だが、座禅を組んだままのプールナーナンダは半眼を閉じたまま、その祈るような声に反応することはなかった。
「師匠は今「ヨーガの眠り」に落ちている。外界からの干渉を総てシャットアウトし、表面を石化しながら身体の回復を行っているんだ。誰の呼びかけにも応じない。少なくともあと数時間はああしていなければ・・・・あれほどの波動エネルギーをほぼ一人でコントロールしたんだ。相当の疲労とダメージを負っているはずだ。今はそっとしておかなければならない」
「でも、父さん・・・・波動エネルギーを使えばその折れた肋骨だっていくらでも治せたはずだ・・・なぜ父さんは治っていないの?」
あまりに無慈悲な結末に、暁人は行き場のないやるせなさを感じていた。自分の事を棚に上げてしまう父は、つねに自分以外の人間を優先させてしまう。理由は聞かなくても薄々感づいていた。母さんの事ならなおさらだった・・・。
「唯子の魂をよみがえらせることに全力を使う必要があった。いいか暁人・・・私達人間の脳と神経網は複雑な伝達経路をもった無限の迷宮だ。幾重にも多層化され、多次元に広がり、相互干渉しながら遷移し続け、常に変容していく。現代科学が生み出した世界規模のインターネットですら、たった一人の人間の足元にも及ばない。プールナーナンダ師匠と私は宇宙の摂理と密接に共鳴する根源的な部分・・・そう・・・唯子の粉々に打ち砕かれ、唯子の深層心理に逃げ込んだ魂を一つずつ辿(たど)り、救い上げ、まとめて行った。お前が見た光の粒子一つ一つが、母さんの魂のかけらの光跡だ」
人間の魂は何と不可解で、複雑で、深遠な存在なのだろう。暁人は美しくも儚い魂のかけらの輝きに心ならずも感動した理由を心から噛みしめていた。
「こればかりはプールナーナンダ師匠とは言え一人では到底できない。いや、どんなものであろうと、仙人であろうが悪魔であろうが、魂の再生などできない。死者を蘇らせること・・・それは自然の摂理の・・・神への冒涜行為だ。私はただ、私の中にある唯子への思いと、唯子の生きようとする思いをつなぎ合わせ纏めただけだ。互いに引き合う思いが無ければ、深層心理に隠れ潜んでいた魂のかけらを辿(たど)り、呼び寄せ、まとめ上げていく事など到底できない。私の回復の事など少しもかまっていられなかった・・・」
そう言った暁年は激痛で気を失いそうになるのを何とか堪えながら、暁人に全てを伝えようとしているようだった。紫色の内出血は黒々と胸に広がり、暁人の目の前でその黒さを増していく。ここにいる邪だった人々を波動エネルギーの余波ですっかり浄化してあげたというのに・・・父さんはまた自分だけ置いてけぼりにしてしまっている・・・。
「早く救急車を呼ばないと・・・・」
そう言ったものの暁人は手を動かす事すらままならない。スマホを取り出そうとポケットを探るが、痺れた身体は中々いう事を聞いてくれなかった。
「あれ・・・?」
やっと取り出したスマホの電源を入れようとするが全く反応しない。
「ここにある電子機器は多分・・・全て壊れてしまっているだろう。君のスマホとて例外ではない。師匠がコントロールする波動エネルギーをあれだけ浴びては・・・」
「しかし、このままでは父さんは・・・」
「安心しなさい・・・しばらくすればここにいる人々は意識を取り戻す。君もすぐに動けるようになるだろう。そうしたらすぐに救急車を呼んで欲しい。それまでは父さんも意識を保つぐらいのことはできる。波動エネルギーを少しづつコントロールできるようになっているから大丈夫だ。治療はできなくてもこれ以上の悪化を防ぐ事ぐらいは何とかなる」
そう言って胸を抑える暁年は、かなり辛そうだった。少しでも波動エネルギーが途絶えたら・・・あの暗黒巫女達が再びAHFを張り巡らせるような事が有ったら・・・。そう思うだけで、気が気ではなかった。
「這って呼びに行くよ・・・」
暁人はなんとか痺れる身体を動かして這進もうとするが、その場でもがくだけで、なかなか前進しない。
「暁人・・・大丈夫だよ。それより、救急車が呼べるようになるまで、ここで母さんと一緒に居てくれ。久しぶりに家族水入らず・・・3人だけのこの時間を共有しよう・・・」
まるで死に際の人のような言葉に暁人はハッと驚き、何とか這おうとしていた動きが止まってしまう。思わず父親の顔を見返す。その驚いた顔に弱弱しく微笑み返しながら、暁年は暁人と唯子の手を両の手で握りしめる。その力の弱さに暁人は思わず愕然としながら、しっかりとその手を握り返し、反対側の手で唯子の手を強く握りしめる。
倒れ伏している唯子に寄り掛かる様に、両側から親子で座り、互いに手を握り合って目を瞑ると、父の微かな波動を感じ始める。穏やかでゆったりとした確かな波動・・・・。しばらくすると、唯子の透き通るような白い手からも、しっとりとした温かなぬくもりが蘇り始める。そして、唯子がゆっくりと目を覚ました。
「暁年さん・・・・暁人・・・・」
その目は穏やかで、清々しく澄んでいた。
「おかえり・・唯子」
蘇った唯子を心から祝福しながら、暁年が優しい目で唯子を迎える。
「わたし・・・いったい」
そう言ってステージの上で全裸になっている自分に気が付き、唯子は思わず顔を赤らめていた。そして、全ての邪淫紋が消え、乳首ピアスが無くなっていることにも・・・。安堵の表情を浮かべた唯子は、顔面蒼白となっている暁年を訝し気に見つめる。そしてその傷ついた身体に思わず目を見張る。
「これって・・・私が・・・・」
「なーに・・・大したことはないよ」
そう言った暁年だったが、苦しそうなのは明らかだった。
「ああっ・・あなた・・あなた・・・ごめんなさい・・ごめんなさい・・・」
涙を流しながら、その場で泣き崩れる母に、暁人はやっと母親が元に戻ったことを実感していた。1年ぶりに帰宅した時に「ごめんなさい」と土下座をしながら言われた時の違和感は全くなくなっていた。この「ごめんなさい」には何の憂いも、戸惑いも、隠し事もない、素直な心の発露が感じられた。暁人は努力の末なんとか手を動かし、微かに唯子の肩に触れることが出来た。
「もう二度とあなたを離さないわよ」
そう言って暁人に抱きつこうとした唯子は、やはり痺れたように全く動けなくなっていることに気が付く。
「安心しなさい・・・すぐに動けるようになるから」
暁年は苦しそうに胸を押さえながら、二人を温かく見守っている。唯子は愛するものを感じようと、握った手を強く握り返すのが精いっぱいだった。暁年の大河の流れの様なゆったりした波動が、三人の間を循環するように流れていく。優しく慈愛に満ちた流れが、親子の間をゆったりと流れ、心地よい時間が過ぎていく。しかし・・・
「こ・・・これは・・・」
唯子からの還流に違和感を感じた暁年の顔が曇り始める。
その時だった、輪になって仲睦まじく手をつなぐ3人にゆらりと黒い影が迫っていた。
「うふっふ・・・何て美しい家族愛なんでしょう・・・でもそこまでね・・・」
3人の背後に立っていたのは満司だった。だが様子がおかしい。満司の目は虚空を見つめ焦点があっていない。そしてその声は、満司の声とは程遠い、冷徹な女性の声だった。
「きっ・・・貴様は」
暁年が振り向くのと、満司の手が唯子の肩にかかるのはほぼ同時だった。
ピキピキッ・・・・
満司の手が肩に触れた途端、ピクッンと唯子の肉體が跳ねる。
「唯子・・・」
「母さん・・・」
暁年はそう叫んだものの、立ち上がる事すら出来ない。暁人の痺れもまだ収まらず、叫び声すら小声でしか上げられない。
「あ゛っあ゛っあ゛っ・・・」
その間にも唯子の目から光がみるみると失われ、二人の呼びかけに全く反応を示さなくなっていく。満司と同じような虚ろな目になったと思うと、きつく握られていたはずの手が離れ、満司の身体に吸い寄せられるようにふらりと力なく立ち上がる。唯子の両手は力無くだらりと降ろされ、肩に載せられていた満司の手が次第に股間や乳房に伸びて行っても何の抵抗も示さない。
「残念だったわね・・うふっふ」
まるで満司の意志など存在しないように、口だけが別な生き物のように女性の声を発している。人形のような無機質な表情・・・虚ろで焦点が合っていない満司の目の奥が、邪悪な暗黒の光で爛々と輝き、周囲にその邪悪な気を放ち始める。
「お前・・・金・・賢姫・・・なのか・・・」
暁年が信じられない面持ちで満司の目の奥で蠢く何かに向かって問い質す。
「そう・・・ここ数年、この男の深層心理に隠れ、邪悪な道に常に導き続けてやっていたわ。サイコパスのこの男にすら気が付かない微妙なマインドコントロールを常にね・・・」
冷酷な女の声に蔑みが加わっている。
「しかし・・・お前たちはこの男まで浄化してしまった・・・お陰でこの男の住み心地は最悪だわ。この男はもう用済みね・・・新しい取り憑き先が見つかったから、お前達同様に殺してしまいましょう」
「新しい取り憑き先・・・?」
まるで判り切ったことを質問された教師のように、さも軽蔑したような眼を暁年に向けた賢姫は、その問いに応えようともせず不敵な笑みを浮かべるだけだった。
「チャクラ・・・良いものを見せてもらったわ・・・散り散りに隠れていた魂を辿(たど)り、一気に呼び寄せ、纏め上げ、蘇らせた・・・実に見事な・・・忌まわしい技ね」
そう言ってプールナーナンダを振り返る。
「クフフッ・・・「ヨーガの眠り」ね・・・このおいぼれの唯一の弱点」
そう言ってプールナーナンダに近づくと、小馬鹿にしたようにその顔に足を載せ、ぐりぐりと踏みにじり始める。
「し・・師匠に触るな!」
暁年をあざ笑うように、賢姫はそのままプールナーナンダの顔を蹴り上げる。だが、プールナーナンダの身体はびくともしないでそのまま座禅を続けている。
「フン!・・・空間の狭間に居るようね。この状態ではこの老いぼれを殺すどころか、何の影響も与えられない。だが・・・」
そう言って暁年と暁人に振り返る。
「あと数時間はこの状態が続く。お前達を守ることもできない・・・こいつのエネルギーをすべて使いつくさせたからね。クフフフッ・・・この時のために・・・」
獲物を狩るような残忍な眼が、重傷を負った父親と、痺れて動けなくなった息子に向けられる。二人に見せつけるように、唯子の乳首と股間を軽くこすり上げる。
「あっ・・ダメ・・あっ・・・ダメ・・・ラメ・・」
満司に取り憑いた賢姫に軽く触られただけで、唯子はピクピクと痙攣の様な小刻みな動きをはじめ、やがて肉體全体に広がっていく。
「あら・・・まだ抵抗しているわ・・・深層心理にまで逃げ込んだ魂のかけらだけで・・・ここまで魂が回復するとは・・・お前たちの愛・・・やはり恐ろしい・・・」
「お前は決して勝てない!魂は決して失くせない・・・人間はそんなにやわじゃない!」
暁人が、全力を使って満司に取り憑いた賢姫に怒声を浴びせる。
「あらあら・・・暁人・・・やっぱりお前は若いわね、はっきり言って未熟者・・・でも暁年、お前は気が付いているようね・・・こいつをね・・・」
股間を撫で上げる満司の指が、唯子の秘裂を押し広げ始める。そして次第に・・・邪悪な紋様が刻み込まれた悪魔のクリキャップが、陰核に食い込む様に取り付けられていることが分かり始める。
「そんな・・・は・・外れていない・・・満司に打ち勝ったのに・・・」
母親の秘部を突き付けられ、顔を赤らめながら暁人が絶望の声を上げる。
「これを付けさせたのは私・・・この男は抵抗したわ・・・メスの情欲だけでこの女をマゾ豚に堕とせると思い込んでいたから・・・自分のマラで屈服させることが愛だと勘違いしていたから・・・。そして・・・苗床にする為の下準備だと気が付いていたから」
そして、その節くれだった指がクリキャップを握りつぶすようにその悪魔の針先をクリトリスに食い込ませていく。
「さあ、浄化された肉体が、再び淫らに穢されていく様を目の前で見ていなさい」
ピキピキピキピキッ・・・
「ひぎゃっあっあっ・・」
唯子の目の光が完全に消え失せ、むき出しの雌の欲望が頭をもたげ始める。ビクッビクッと身体が明らかに快感に反応し、ゾクゾクとした快感に貪るように股間を濡らし始める。
「あっ・・・あん・・・あっ・・・あっ」
ついには唯子の口から妖し気な喘ぎ声が上り始める。
「たとえ肉體を淫らに染め上げても、その邪悪な短剣を使っても、母さんの魂はきっと元に戻る!お前などに変えられやしない!」
暁人がはっきりと言い切る。その目は確信に溢れ、賢姫の魔を寄せ付けない強さが滲み出ている。
「おお怖い、怖い・・・でも本当に未熟!・・・正義の坊やの馬鹿さ加減がひしひしと伝わってくるわね・・・」
痺れで身動きできない暁人をせせら笑う様に、賢姫は唯子の股間を責め続ける満司の指の動きをさらに早めていく。
「確かに・・・漆黒の短剣を使っても失わせることが出来ない魂がある。清らかで美しい純白の魂・・・。憎々しいお前の母親の魂・・・漆黒の短剣に貫かれ、ずたずたに引き裂かれても生き残り、深層心理に隠れて根付くしぶとい魂・・・。お前の言う通り、その魂の欠片が強ければ強いほど、深ければ深いほど、深層心理の深みに巧みに隠れ、見つけ出すことが難しい・・・私の力をもってしても、お前たちの師をもってしても不可能だ」
「なら諦めろ!母さんから離れろ」
暁人を見下す満司の目が細められ、ふてぶてしい賢姫のほくそ笑みはさらに深まっていく・・・。
「だが、この女を深く愛する者が強い愛をもって魂を呼び寄せることが出来れば・・・魂の共感をもって散り散りになった魂を表層意識に呼び寄せることが出来れば・・・逃げ込んだ魂の行き場所を見つけ出すこともできる・・・そう、お前たちがやったこと。まさに見事としか言いようがない」
だがそう言った満司の顔は、ほくそ笑みからより邪悪な笑いに変わっていく。賢姫そっくりの邪悪な笑い・・・彼女も深層心理に隠れていた邪悪な魔女の本性をすっかりとその表情にあらわし、今や隠そうともしない。
「だが、それも徒労・・・お前達が行ったことで深層心理の隠れ場所がすべて判明した。そう・・・お前たちが辿(たど)ってくれたおかげで。この女の純粋で善良な魂の隠れ場所が・・・忌まわしいほど清らかな魂の源泉がどこなのか・・・それを全て突き止めることが出来た。お前たちが辿(たど)ってしまったせいで・・・」
それを聞いた暁年の顔が驚きで歪み始める。
「ま・・・まさか・・・」
「そうだ・・・今の唯子を構成する魂は全てがその不可知の領域へとつながったままだ。そう・・・それを発見した今・・・深層から表層にのこのこと浮かび上がったこの魂を辿(たど)れば、芋づる式に全ての隠れた魂を見つけ出すことが出来る。後はこの短剣で根こそぎすべての魂を葬り去ればいい」
そう言った満司の手には、「漆黒の短剣」が握られている。それを見た途端・・・暁人も暁年も背筋が凍るようなゾッとした感覚に囚われる。
「貴様・・・いつの間にそれを・・・」
「あの巫女たちに持ってこさせた・・・この剣の闇は、私ですら忌まわしい。お前たちはあの巫女の働きをAHFを張ることだけだと思っていたようだが・・・半分しか合っていない。この「漆黒の短剣」の忌まわしい穢れを押さえ、あのプールナーナンダから隠しとおす事・・・それがもう一つの目的」
短剣の鞘がぬかれ、暗黒の光を放つ鋭利な刃が露になる。暗黒の光を浴びた満司の顔に賢姫の冷酷な顔が浮かび上がる。
「なっ・・・何を言っているんだ。そんな事をしても・・・・」
「そう、魂を失った抜け殻の肉體が残るだけ。生きる屍が出来上がるだけ。残るのは虚無だ。まさに魂の抜け殻・・・。理想的な木偶人形の出来上がり。本能だけの原始の存在・・・心も魂も持たぬ肉人形・・・そのままでは死んでしまう・・・人格を埋め込まなければ・・・」
暁年の顔が恐ろしい予感で凍り付く。
「まっ・・・まさか・・・そんな・・・」
「やっと気づいたようね・・・そう・・・心も魂も持たぬ本能だけの存在・・・肉人形・・・でもそこに、転写された人格を埋め込んだらどうなるかしら?・・・」
全てを聞いた暁年は、あまりにも絶対的な結論にたどり着く。
「魂のない・・・人格だけの人間・・・最初から魂を売り渡した邪悪な存在・・・」
「分かってきたようね・・・」
黒い光に浮かび上がった賢姫が勝ち誇ったように暁年と暁人を見下ろす。あまりにも恐ろしい結論に親子は打ちのめされた様に動く事すら出来ない。
「その人格が・・・お前だったら・・・お前に完璧に忠実な存在・・・いや、もう一人の金賢姫・・・」
「そう・・・魂の存在しない完璧な理想の苗床。魂から解放された存在。完璧なもう一人の私が誕生するのよ」
漆黒の短剣が放つ暗黒の光に浮かび上がっているのは金賢姫そのものだった。つり上がった妖しい目から邪悪な光を強烈に放ち始める。
「今、満司の精巣はすべてサタンシードに満たされている。サタンシード・・・サタン様の精子・・・何年もかかって書き換えてやった。後はこの女にタップリと注入すればいい。すでにこの女は孕み頃・・・苗床として最適だ・・・まさにサタン様のお子の理想の苗床・・・私はこの女としてこれから世界を破滅させる悪魔の子を産み落とす・・・すべてお前たちのお陰よ・・・お前たちが世界を滅亡に追いやるのよ・・・あはははははっ」
「や・・・やめろ」
暁年は全ての気力を総動員して立ち上がる。だが、強烈な痛みにその動きは鈍く、弱弱しい。
「さあ、深層心理の隅々まで、全ての魂が死んでいく様を目の前で見るがいい。身動き取れない状態で、愛する妻の本質が死んでいくところを・・・すべての魂を失って肉人形になって行くところを・・・絶対的な絶望に浸りながら・・・・あはははははっ」
「やめろ~」
賢姫はさも楽しそうに、血を滴らせながらもがき苦しむ暁年と、怒りの表情を浮かべたまま芋虫の様にころがる暁人を見下すだけだった。
ぐさり・・・
漆黒の短剣が、唯子の胸に突き立てられる。強烈な痛みが唯子を襲った途端、悪魔のクリキャップがあらゆる苦痛を被虐の快感に置き換えていく。短剣を刺されていると言うのに唯子は胸を仰け反らせながら悶え声を上げている。
「はああああん・・・あん・・・ひゃぁあぁぁあぁぁぁぁあぁぁっぁぁぁう」
魂を切り裂かれる声が、悲鳴とも悶え声ともわからぬ声となって無人のように静まり返ったホールに低く長く木霊する。賢姫は冷酷な笑いを浮かべたままグリグリと短剣の先を胸に突き立て、かき回すように何度も捩じり上げる。
「あはははぁ!死ね!死ね!死ね!」
短剣に貫かれた胸からは血の一滴も零れ出ず、真っ白な唯子の肌に逆十字の形の赤黒い切り傷だけが残っていく。短剣を何度か突き立て、とどめを刺し終えた賢姫は、涙を浮かべて見続けている暁年と暁人に向かって冷酷に宣言する。
「すべて殺した・・・これでこの女の魂は全て残らず死んだ。もうお前たちの唯子が戻ることはない。でも安心おし。完璧な唯魔子が・・・すべての魂を失った最高の存在が、悪魔の子を宿してお前たちの代わりに生き続けていくから・・・サタン様の苗床として・・・あははははっ!」
嘲笑を上げる満司の足元に、忌まわしいものを放り投げるように「漆黒の短剣」がガチャリと音を立てて転がり落ちる。そして、満司の一物が、悶え声を上げ、愛液を滴らせ始めた唯子の秘部に突き立てられる。
「さあ・・・悶え狂いなさい。この男が射精する瞬間に、お前に憑依してあげるから。光栄でしょ?サタン様の聖母になるのだから」
「あんあんあんぁぁぁぁ」
「うふっふぅ・・・良い声だわ。さあ、さあ、・・・子宮を降ろして・・・悪魔の子種を受精する準備をおし」
意識も、心も、魂もない肉人形が、満司によって犯され、肉欲の快感だけで悶え狂い始める。
「おほぉ♡・オゴッ・・オホぉオホぉオホ♡・・ウゴ・・・ウガッ・オホオホオホ♡」
原始的な声が、本能しか存在しないものの悶え声が、暁年と暁人の目の前で容赦なく響き渡る。
「さあ、こう言いなさい唯魔子。この情けない親子の前で・・・。正義の心を完全に打ち砕きなさい!」
勝ち誇った賢姫が、自我を失い、肉人形になった唯子の耳元で絶対的絶望を囁き、繰り返させる。
「ハイルサタン!賢姫様の子種をお与えください。サタン様の娘、金賢姫様の精子をお恵み下さい。ここで私は不貞の子種を孕み、邪悪の種をこの世に生み出し、人間を絶望の淵に追いやる悪魔の子・・・サタン様を復活させみせますわ!」
まるで本物の唯子のようにそう言った肉人形は、股間を一物で突き上げられた途端に、その本性を現してしまう。
「おほぉ♡・オゴッ・・オホぉオホぉオホ♡・・ウゴ・・・ウガッ・オホオホオホ♡」
「あはははは!この女は何を自分で言っているかさえ分からない。ただの肉欲の塊・・・悪魔を復活させるためだけの苗床・・・」
暁年は持てる力を振り絞って、セックスを続ける満司と唯子にフラフラと近づき、最後の戦いを挑んでいった。
「だから何でもできる。何の良心の呵責なく・・・暁年・・・お前を殺すことも」
「そんな事ない・・・唯子・・・君は・・・きっと戻れる・・・唯子・・・」
暁年の胸は、折れた肋骨が今にも皮膚を突き破らんばかりに突き出し、紫色にどす黒く変色した皮膚は、すでに限界に達していつ破れてもおかしくない。それを承知で、暁年はフラフラと唯子と満司の前に立ちはだかる。
「あら・・・死にたいらしい。丁度いいわ唯魔子・・・。あの男を蹴り殺しなさい!良い生贄になるわ。サタン様のお子の・・・」
「仰せのままに・・・賢姫様・・・オホぉオホぉオホ♡・・ウゴ・・・オホオホ♡」
囁かれるままに、その肉人形は唯子のような慈悲深い声で残酷なセリフを言った直後に、本性を現すように喘ぎ声を上げ始める。
「ダメだ父さん・・・そいつはもう母さんじゃない!」
その時・・・暁人は自分の目の前に「漆黒の短剣」が落ちていることに気が付く。満司の足元に放り投げられた短剣は、満司の足先に当たって暁人の前にまで滑るように転がっていた。
(こ・・・これは・・・)
何とか手を出し、その柄を握ることが出来る。
(これで満司を、いや賢姫をやっつけるにはどうすればいい・・・)
(考えるな・・・感じろ・・・)
だが、漆黒の短剣を手にした途端・・・死への誘惑が押し寄せる。情けない自分に腹が立ち・・・「死にたくなる」・・・。
「あらあら・・・馬鹿なやつ・・・漆黒の短剣を不用意に触るなんて」
賢姫は、漆黒の短剣を手にしてしまった暁人をほくそ笑みながら、肉人形になった唯子に向かって囁く。
「唯魔子・・・さあこう言いなさい・・・惨めな息子をせせら笑いながら」
その囁きを、生ける屍が、心も魂も無くなった唯子の抜け殻が・・・まるで唯子のようにしゃべり始める。
「一人では何もできない情けない子・・・せめて一人で死になさい・・・その短剣で喉を切り裂きなさい!それがあなたの為よ・・・母さんのために死んで・・・暁人♡」
唯子の声で、母親が りつけるように・・・慈愛のこもった唯子の声がそう暁人に命じる。
「さあ・・・死んで暁人♡ 死ね♡死ね♡死ね♡」
そのあまりにもそっくりな声に、優しく囁く声に・・・短剣に全てを支配された暁人の心を絶対的絶望で埋め尽くしていく。
「おほぉ♡・オゴッ・・オホぉオホぉオホ♡・・ウゴ・・・ウガッ・オホオホオホ♡」
唯子の声から原始的な喘ぎ声に変っていく中、涙を浮かべた暁人はフラフラと父親のすぐ後ろまで近づくと短剣を自分の喉に突きつける。
「あはははっ・・・さあもっと近づけ・・・お前の鮮血をこの女に浴びせろ・・・絶対的な絶望を感じながら死ね!・・・父親を蹴り殺され、母親が悪魔の子種を浴びた瞬間に・・・悪魔の生贄となれ!あははははははっ!」
暁年の痛みはすでに限界だった。極限の苦痛がすべての思考を奪おうとしていた。暁年はセックスを続ける唯子の前にフラフラと膝まづくと、暁人に振り返る。
「考えるな・・・感じるな・・・すべてを棚に置いて、己を信じろ!」
暁年がうめくようにそう言った途端、暁人の動きが止まる。暁年は激痛で震える手で「漆黒の短剣」を暁人からもぎ取ると、満司と唯子に対峙する。
「ふっ・・・死にぞこないが。お前とて同じ事。その短剣の闇からは逃れらるものなど居ない。さあ・・・自殺しろ・・・。妻を寝取られた情けない男・・・もうお前は死ぬだけだ。楽になれ。その短剣で自らの胸を貫け」
唯子の優しい声が、冷酷に暁年に命じる。慈愛を含んだ顔が嬉しそうに死を命じる。
「暁年さん・・・死んで♡・・・その剣で・・・自殺して・・・おら・・・死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!」
「ゆ・・・唯子・・・」
悲しみと絶対的絶望を感じながら暁年は短剣を振り下ろした。
グサッ
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悲しみと絶対的絶望を感じながら暁年は短剣を振り下ろした。だが・・・暁年の切っ先は満司の胸に向かっていた。
「な・・・何だと・・・!」
グサッ
だが、その切っ先がえぐったのは満司の胸ではなく、その自慢の一物だった。その人間が一番大事なもの・・・漆黒の短剣が求めたのは満司の一番大切なものだった。
「ヒィーーッ」
賢姫の悲鳴がホールに響き渡る・・・。満司のペニスがぽとりと床に落ち、鮮血がぽたぽたと床に血だまりを作り始める。満司がもんどりうってその場でのたうち回り、賢姫の声が満司の悲鳴に変わっていく。
「ぐぎゃぁああああ」
その様子を唖然として見ていた暁人は、やがて暁年の行動が手に取るように分かり始める。
「父さんは自分の事を棚に上げてしまう・・・」
先ほどから唯子を犯している満司が涙を浮かべていた事は暁人も気が付いていた。
賢姫に乗っ取られた自分を満司自身が許せなくなっていることに・・・。
最愛の女を魔女に犯されることに満司自身が耐えられなくなっていることに・・・。
意にそぐわぬ子をなす事に・・・・
人々の不幸に気が付いてしまったことに・・・。
それは暁人にすら感じられた。共感力が高まっている父さんなら猶更だ。そして・・・死への誘惑が棚上げされてしまったのだ・・・満司に譲ってしまったのだ・・・死を・・・死すらを・・・父は死への欲望すら・・・棚に上げてしまえるのだ・・・賢姫などが思いもよらない・・・とんでもない男・・・・。
満司に憑依していた賢姫の最後だった。漆黒の短剣が奪ったのは満司のペニスとそのペニスに憑りついていた賢姫の人格だった・・・・。そしてついに・・・何の心も・・・僅かばかりの魂も・・・何も持ちえない抜け殻となった女の身体から、悪魔の紋章をかたどったクリキャップがポトリとその足元に落下した。まるで甘い汁をすべて吸い尽くした残り滓を吐き出すように、そのクリキャップはあっけなく外れていった。その途端・・・その抜け殻の女は、力尽きたようにその場にうずくまると、目をとじ弱弱しくその場に倒れ伏してしまった・・・。
暁年がその身体を優しく受け止める。そして、その胸に、魂の有るべきところに手を当てながら、唯子の名前を叫び続ける。
「唯子!唯子!・・・お願いだ・・・帰ってくれ」
まるで人工マッサージをする救急救命医のように、その手を胸に当て必死の念を送っている。だが、やがて・・・その顔が絶対的な絶望にとって代わっていく。
「唯子・・・唯子・・・君の魂が感じられない!唯魔子にすらあった魂が・・・感じられない。波動エネルギーが還流すること無く通り抜けてしまっている・・・魂が・・・全て失なわれてしまっている!」
その時になって、暁人は暁年の手から漆黒の短剣が手放されていない事に気が付く。そして、まるで何者かに取り憑かれたように叫び続ける父親の手元で怪しく妖気を放っていることに・・・・。
「父さん・・・もう良いんだ・・・満司の中の賢姫は死んだ・・・もうすんだんだ!・・・母さんはもう戻らない・・・それは抜け殻だ・・・」
痺れる身体に何とか鞭打って、暁人は暁年に近づこうと藻掻こうと喘ぐが、立ち上がるのが精いっぱいだった。
「その通りだ暁人・・・この身体には唯子の魂はもうない・・・ここにいるのは・・・母さんの抜け殻だ・・・私にはわかる・・・どうすれば良いのか・・・暁人・・・すまない・・・もう時間がない」
その顔は漆黒の短剣が放つ強烈な負の感情に流されている。
「漆黒の短剣は・・・まだ本物の魂を餌食にしていない」
暁人は今更ながらにその事実に気が付く。満司から奪ったのは汚いペニスと「金賢姫の模造された魂」でしかなかった。
(漆黒の短剣は本物の魂を満たしていない)
「漆黒の短剣」は「金賢姫の模造された魂」では満たされない。清らかで瑞々しい正義の魂・・・目の前のご馳走位を短剣が見逃すはずもなかった。「漆黒の短剣」の魔力は何者をも逆らえない。すでに暁年の目から光が失われ、狂気をさえ帯び出している。新たな生贄を求めた漆黒の短剣の魔力が暁年を狂気に突き落とす。次の瞬間・・・暁年の胸に漆黒の短剣が深々と付きたてられていた。
「これしかなかった・・・私の最後の力は・・・満司君に使おう・・・」
そう言うと満司に向かって一瞬だけ手を上げ、何かを念じている様であった。そして、ゆっくりと眼を閉じ、短剣を抜き去った。
カチャッッ
暁年の力が抜け、短剣が床に転がった。漆黒の短剣が引き抜かれた暁年の胸からは、一切血が出る事はなかった。それどころか、全ての骨折した肋骨がいつの間にかもとに修復され、傷つき内出血をしていた胸は健康な色へと変わっていた。もともとあった蚯蚓腫れと、逆十字の赤黒い傷が皮膚の表面に残っているだけだった。だが、暁年から短剣が奪ったものは、暁年が一番大事にしていたもの・・・・唯子と暁人への愛・・・そして人々への「強い愛」・・・正義の心・・・暁年の魂が根こそぎ全て奪われていた。
「父さん!母さん!」
暁人は、何度も唯子と暁年に声をかけた・・・だが二人は目を覚ますことはなかった。まるで「ヨーガの眠り」についているプールナーナンダのように、一切の反応を示さなかった。ふと満司の方を見ると、暁年の最後の波動を受けた影響だろう、既に出血が止まり、傷が癒え始めていた。ただただ呆けたような顔をして、切断された自分の一物の前に座り込み、一心に見つめている。その後ろ姿は、急に小さくなり、年老いて見えた。
やがて痺れを脱した暁人は、唯子と暁年を並べるように寝せると、その手を互いにきつく握り合わせた。
(僕があと10分早く回復していれば・・・)
口惜しさで思わず唇をかんでいた。
「俺のペニスにあの魔女は憑りついていた。オレが絶対に手放せないと分かっていたからだ。だが・・・お前にしてやられてから・・・俺はおかしくなっちまった。あの邪悪な女とあれほどうまく共存できていたのに・・・唯子に出会ってからおかしくなった・・・」
満司がぽつりとそう言うと、愛おしそうに唯子を見つめる。その目は悲しみに満ち溢れていた。
「お前はこんな事になるな・・・。あの娘を大事にしてやれ・・・」
そう言って、僕の傍らで真っ赤なバニーガールの衣装を着けたまま気を失っている綾乃の指さす。
「俺は黒い方とこれから暮らす」
良枝さんと聖満が並んで気を失っている方を顎でしゃくる。そして、おもむろに立ち上がると転がっているペニスを踏み潰した。その途端・・・強烈な黒い光がホール中に溢れかえり、魔女の断末魔の悲鳴が響き渡っていった・・・そして僕たちは二人とも気を失った。