※この作品はR-18です。

続・続・月下香の檻 セックスバトルロワイヤル   作:シン之助

17 / 18
 漆黒の短剣に呑まれた唯子の魂と、その救出に向かった暁年の魂は、幸せの絶頂と絶対的絶望を乗り越え、ついに邂逅を果たしていた。果たして二人は漆黒の短剣から脱出することが出来るのか?絶望的な原作最終回の状況を自分たちの力だけで打ち破ることが出来るのだろうか?・・・・


第52話 もう一つの世界5/5 真実の戦い

---------登場人物---------

秋月 暁人:主人公

秋月 唯子:暁人の母(旧姓:住吉唯子)

秋月 暁年:暁人の父(M商事・開発部・課長←オリジナル設定)

三好 満司:調教師・主人公の遠縁(暁年の母方の従祖母の孫娘の夫)

三好 聖満:満司の子

藤原 綾乃:暁人の恋人(オリジナルキャラ)

パタンジャリ・プールナーナンダ:ヨーガ修行僧 (オリジナルキャラ)

漆黒の影:漆黒の短剣の中の人(声は上川隆也さんで・・・)(オリジナルキャラ)

-----------------------------

 漆黒の闇の中、チームMROのすぐ目前でほとんど消えかかっていた光の粒とピンク色の光の粒が互いに回転しながら、まばゆい光を放ち始める。

 

「きれい・・・」

「美しいの・・・・」

 

 一同が感動に打たれながら見つめるすぐその先で、二つの光の玉は互いのまわりを急速に回転しながら螺旋の渦を描き、ゆっくりと一つの玉となって強烈な光を放ち始める。

 

「波動エネルギーが特異点を凌駕した!一気に行くぞ・・・皆・・・覚悟は良いな」

「はい」

「ええ」

「もちろん」

「おう!」

「やってやるぜ」

「唯子~」

「♪♪♪~」

 

------------------------

 そこはSMクラブの地下室、マジックミラーが設置された特別会員向けの特設会場の前だった。暁年は20年後に飛ばされる前の姿勢で、マジックミラーをたたき続けていた。

 

「唯子・・・戦ってくれ・・・これは君の戦いだ・・・」

 

 手が腫れ上がり、痛みが走る感覚が再び蘇る。だが、マジックミラーの中に居る唯子はおびえたような表情を浮かべながら満司に寄り添うと、ステージの奥のドアから逃げる様に消え去っていく。そして、ステージのスポットライトが消え、あたりは真っ暗な闇に包まれていった。

そして・・・すぐ目の前に漆黒の影が立っていた。

 

【さあ・・・お前の無力を悟ったか・・・お前の今の行動の結果が、どのような事態を引き起こしてしまったか・・・お前も、お前の息子も・・・お前の妻も・・・すべてが不幸になり、悔やみながら死んでいく・・・さあ・・・絶望するがいい・・・このまま無に帰していくがいい・・・絶対的な絶望の中で・・・】

 

暁年にも少しづつ闇が侵食し始める・・・・。

 

【さあ・・・絶望しろ・・・お前のまわりは全て不幸だ・・・皆お前がやったこと・・・すべてを悔やみながら、絶望して死ね・・・さあ・・・無に帰すがよい】

 

 だが・・・暁年にはまだ聞こえていた・・・綾乃のピアノの音が・・・胸の奥から聞こえてくる仲間たちの・・・そして息子の声が・・・。

 

「絶対にあきらめるな」

 

そう言っている・・・・そして・・・暁年の手を包み込むように握りしめる女性の手を感じる。

 

「あなた・・・頑張って」

 

 振り返るとずぶ濡れになった20歳前後の唯子がほほ笑みながら暁年の手を握ってくれていた。暁年は仲間の熱い思いを感じながら、唯子と共にマジックミラーを再び強く叩き始めた。

 

ドン!ドン!

 

 漆黒の闇の中、マジックミラ-が驚いたように震えるのを感じる。

 

【な・・・何をやっている?・・・】

 

ドンドン・・・・

 

 暁年と唯子はマジックミラーの前に立ちはだかる漆黒の影に構わず、闇に向かって拳を振り上げ続ける。闇の影を突き抜けた拳がマジックミラーを何度も強打する。暁年の手と唯子の手が呼応するように・・・そしてマジックミラーを叩く手は何本もの仲間の手となってマジックミラーを歪ませていった。

 

【馬鹿な・・・唯子の魂と邂逅しただと!・・・短剣に取り込まれた魂同士が互いに邂逅し、共鳴した事などいまだかつて一度もない・・・たかが人間共にそんなことが出来る訳がない・・・そんな事が・・・・】

 

「何を狼狽えている?・・・漆黒の短剣だろうが、金賢姫だろうが、サタンだろうが・・・そんな事は知ったことじゃぁない。自分の信じた愛を、自分の魂の叫びを・・・仲間と共に貫き通す。それが人間・・・それが人間の「本当のしあわせ」・・・仲間の思いに支えられた私の魂が貴様ごときに絶望させられるか!」

 

------グレンラガンファンの方は暁年のこのセリフを以下に変えてください------

------声は大人のシモン(柿原徹也さん)の声で------------------------------------

「なめんじゃねえ・・・漆黒の短剣だろうが、金賢姫だろうが、サタンだろうが・・・そんな事は知ったぁことじゃねえ。自分の信じた愛を、自分の魂の叫びを・・・仲間と共に貫き通す。それが人間なんだよ・・・それが人間の「本当のしあわせ」なんだよ・・・仲間の思いに支えられた人間の魂が貴様ごときに食い荒らされるか!」

------いわゆる「啖呵を切る」ってやつです。暁年には似合わずボツ。一応載せます----

 

【ふっ・・・いいだろう・・・ならばもう一度見せてやろう。お前の愛する者が、お前を裏切っていくところを。お前への愛を最低最悪の男が奪い去っていくところを。そのマジックミラーは絶対に破れぬ。例えいくつ魂が集まろうと、この世界に物理的影響を及ぼす事などできぬ。・・・さあ手をこまねて見ておれ・・・そして何もできないお前の甘美な絶望の声を、素晴らしい悲鳴を・・・聞かせろ】

 

 漆黒の闇だったホールに再び明かりが灯り始める。そしてマジックミラー内のスポットライトがステージ上の二人を妖しく浮かび上がらせる。そこには首輪をつけられ荒縄で縛り上げられた半裸の唯子と、すでに一物を勃起させた太々しい満司が立っていた。そして暁年がいくらマジックミラーを打ちつけようが、鉄のように固くなったマジックミラーは撓(たわ)みすらしない。まるで時間が巻き戻されたように、二人は再び、淫靡なSMショーを暁年の目の前で見せつけようとしていた。

 

「くつ・・・・」

 

 徒労感が暁年を襲う。だが・・・暁年はたたき続けた。自分だけで戦ってはいけない・・・そう・・・今度は自分の胸を・・・。逆十字の形に傷がついたすぐ下の部分、魂の在り処・・・・そこをドンと叩いていた。まるで自分の魂の中に居る仲間たちの「思い」とともに戦おうと、自分自身を奮起させるように様に・・・。

 

「望むところだ!」

 

(誰も居なくても構わない・・・実在の人物でなくても・・・私には確かにプールナーナンダ師匠がいる。洋子さんも、一之介探偵も、綾乃ちゃんも居る。その魂は、その思いは、私のここに残っている。この魂の中に・・・そして、暁人の魂と本当の唯子が私と共に行動している)

 

 そして、ハッキリとした声が聞こえ始める。懐かしい仲間の声が・・・・

 

【父さん!がんばれ‼】

 

 胸を叩くたびに、暁人の声が心の中で聞こえる。頑張れという思いが伝わってくる。そしてピアノの音がさらに強く鳴り響きだす・・・ベートーヴェンのテンペスト・・・

 

【暁パパ・・・決してあきらめないで】

 

 暁年が胸を叩くたびにその声と音は大きくなり、心を満たし始める。

 

【暁年さん・・・あなたならきっと出来る】

 

 良枝さんの声だ・・・そうか、彼女救われたんだ・・・良かった・・・良い魂をしている。

 

【暁年さん・・・俺だ・・・一之介だ・・・あなたに掛けたい。あなたに俺の正義を掛けたい。俺に正義ってもんを見せてくれ】

 

【おっさん・・・セックスバトル凄かった・・・俺もああなりたい】

 

 一之介の声に驚いた暁年は、すっかり変わった聖満の魂にもっと驚かされていた。二人の思いは強く、志は清かった。

 

【暁年!喝!プラーナーマーヤー(ヨーガにおける呼吸法)を思い出せ!宇宙のハーモニーと同調しろ】

 

 プールナーナンダの強烈な思念・・・その姿かたちや表情までが鮮烈に伝えわってくる。驚く事に会話まで可能であった・・・

 

「波動エネルギーは使えませんが・・・唯子と共に戦わせてください」

【おう!存分に戦ってまいれ・・・暁年!喝だ!!】

 

 そして暁年はマジックミラーのこちら側に、もう一人の不敵な笑いを浮かべて立っている人物に気が付く。

 

「何度もお前とお前の息子に煮え湯を飲まされてきた。お前たちと係わるとろくな事が起きなかった。こいつも失っちまった」

 

 満司だった。そう言った満司の股間は真っ赤な流血の跡が残っていた。暁年はその時の事を、この時初めて思い出していた。

 

「す・・・済まない・・・それは私が・・・」

「いや・・・これで良いんだ。こんなことで済むんならいいんだ。代わりにもっといいものを手に入れられそうだ。あんたのお陰さ・・・」

 

 そう言って背後のマジックミラーのステージを振り返る。

 

「この中に、以前の俺が居る。そして俺に調教された真っ黒な唯子がいる。かなり手ごわいぜ?勝てるか?」

 

 満司は暁年とそれに寄り添うように立っているずぶ濡れの唯子を眩しそうに見つめていた。

 

ドンドンドン

 

 暁年は強く胸を三回たたいた。

 

「ああっ・・・」

「じゃあ・・・必ず勝てよ。あそこに居る俺から本当の唯子を取り戻せ・・・そして短剣に打ち勝て!」

 

「ありがとう。だが、これは私だけではできない。みんなの力を分けてくれ・・・」

「これは俺たちの物語だったはずだぜ・・・暁年、唯子・・・きっちりと終らせて来いよ」

 

 満司がニヤッと笑うと、そのまますっといなくなった。その消えた先に、マジックミラー内の満司と唯子の二人がショーを再開し始める光景と重なった。

 

「あなた・・・私はあそこに行きます。いえ・・・行かなければならない。私は淫らに変えられた肉體に戻って、その上であなたとの愛を取り戻さなければならない。私は今まで戦う事を忘れていました。愛は永遠だと信じてしまっていたから。強い愛を忘れ、努力を怠ってきてしまったから。ともに戦ってくれますよね・・・」

 

 マジックミラーの中で再び淫らな行為を始めた満司と唯子を見つめながら、20代の姿をした唯子が暁年に振り返って尋ねる。幼さが残るその瞳の奥には、30代後半の落ち着いた理性の輝きが宿っていた。

 

「もちろんだ。そのために私はここに来た。君に戦ってもらうために・・・」

 

 唯子の手が暁年の手に重ねられ、きつく握りしめられる。

 

「きっと漆黒の短剣は、あの淫らな肉體に私が戻ることを許すでしょう。私の魂が再び穢れていくのを楽しむために・・・。私と共に行けばこのマジックミラーをあなたも超えられます」

 

 だがその手は小刻みに震え、じっとりと汗ばんでいる。

 

「怖いんだね?」

「ええっ・・・あの背徳の快感に狂っている唯子は、1か月前の私です・・・私自身なのです。はっきり言って自信がありません。再びあの唯子に戻ってしまって、元には戻ってこれないかもしれません・・・それでも行かせてくれますか?」

 

「唯子・・・いつも一緒だろ!」

 

 そう言って暁年は自分の胸を親指で指さした。

 

「はい!」

 

-------------------------

 二人は手を握り合ったままマジックミラーに近づくと、そのまま溶け込む様に内部を通過していた。水面に立つ波紋のようなさざ波がマジックミラーに浮かび上がった途端、二人は獣のような男女の強烈な淫臭が漂うステージ内に転がり出ていた。

 

「おっ・・・何だどうした?・・・暁年?・・・どうやって入ってきたんだ?・・・へへっ・・特等席で見たいのか?お前の元妻が、俺様に犯され、歓喜の中で悶え泣くところを?」

 

 突然ステージに現れた暁年に全く動ずることもなく、満司は太々しく見下ろしながら嘲笑を浴びせる。

 

(今の満司さんには暁年さんしか見えていない?私は見えないの?)

 

 そう思った途端、唯子は強烈な肉の疼きを肉體全体に感じ始める。きつく握りしめていた暁年の手の感覚が薄れ、心配そうに覗き込んでいる暁年の顔がぼやけ始める。そして、その顔が次第に満司の顔に置き換わっていく。満司の饐えた牡の匂いが鼻腔をくすぐり、懐かしく淫靡な牝の疼きがハッキリと蘇る。そして、満司に後ろ抱きされながら、ウットリと身を預けている自分に気が付く。

 

「あ・・あっ・・・ダ・・ダメっ・・」

 

 満司の腕を振り解こうとした手に力が入らない。そのまま乳房を揉まれている自分に逆らえなくなる。そして、ピアシングされた乳首を抓られた途端に背筋に強烈な刺激が溢れ出し身体を仰け反らせながら嬌声をあげてしまう。

 

「はあぅあああぅぅ・・・」

 

 忘れていた感覚が、身体中を駆け巡り、妖しい感覚に身も心も満たされていく・・・。

 

 きつく握られた唯子の手から力が抜け、輪郭がぼやけながらその姿が薄れていくのを暁年は茫然と眺めていた。覚悟していたとはいえ、次第に透けていく唯子の顔は清らかな表情から呆けたような淫らな表情にハッキリと変化し始めていた。そして、満司に寄り添っていた元の唯子に、清らかだった唯子が重なっていった。

 

「ひぃっ・・・あだ・・ダメ・・あぅん・・・」

 

 ピクンと跳ねるような唯子の反応に、満司はほくそ笑みを浮かべながら、さらなる淫靡な刺激が加えていく。

 

「ひぃっ・・・つっ・・・くぅっ・・」

 

 限界だった・・・満司の指が股間のクリトリスを擦り上げた途端、全ての思考が停止する。

 

「はひゃあぁん・・・ラメ・・・それ・・・ラメ・・・狂っちゃうの・・っ!」

 

 身体になじんだ縄が全裸の肉體をきつく締めあげ、被虐の快感が股間から沸き上がる。はしたなく腰が動いて満司の指を求めてうねってしまう。気が付くと満司にきつく抱きつき、ウットリと満司の唇に自らの唇を重ね合わせていた。自ら進んで、そのネットリとした舌先を吸い込み、求める様に口内を蠢く舌に自らの舌を絡め、粘つく唾液を嚥下している。

 

(ダメなのに・・・ダメなのに・・・)

 

 そう思ってもどうすることもできない。調教された肉體が勝手に動き始め、マゾ心を植え付けられた心が鎌首をもたげ始める。変えられた肉體が、魂をも凌駕し、消し去れない淫らな火種が心の中で熾火のように広がっていく・・・。

 

(暁年さん・・・私・・・負けちゃいそう・・・)

 

 そして、満司の指がクリキャップに覆われた陰核を抓り上げた途端、全ての抵抗が吹っ飛んでしまっていた。

 

「はひゃあぁん・・・狂うっ!・・・はひゃあぁん・・・・」

 

 満司は唯子の儚い抵抗が見事に崩れ落ち、全身から力が抜けてガクガクと震えだすのを見て思わずほくそ笑んでしまう。

 

「オラ言えよ・・・いつも言っていることを・・・当人の目の前でハッキリと言ってやれよ」

 

 満司は唖然として二人を見つめる暁人を嘲笑しながら、見せつける様に唯子をM字開脚のまま抱え上げる。暁年の目の前に唯子の秘部が赤裸々に全て晒らされていく。しとどに濡れた唯子の股間はつい先ほどまで演じていたSMショーで注ぎ込まれた満司の精液を押し出すように、新たな快感によって愛液がジュンジュンと溢れ始めている。

 

「ひぃつっ・・・ラメ・・・私は・・・これに堪えるために・・・ここに来たのに・・・・これじゃあぁ・・・ひっ・・・ラメ・・・ラメ・・・」

 

 だが無駄だった。

 

「!・・・・ひっ・・」

 

 満司の一物が膣口に押し付けられた途端に唯子に残った最後の理性が・・・最後の砦が・・・簡単に崩壊していく。

 

「あああぁ・・・あなたごめんなさい・・・わたし・・・このチンポを入れられると・・・」

 

 満司は前向きの駅弁ファックの体制のまま、お預けを食らわせる様に膣口に亀頭を押し付けたまま唯子に屈辱のセリフを囁く。

 

「へへ・・どうだ唯子・・」

「会いたかったか・・・コイツに・・・コイツに会えなくて さみしかったか?」

「ハイ・・・ハイ・・・会いたくて・・・たまりませんでした・・・」

 

「これを入れられるとどうなるんだ?」

「もう何も考えらない・・・離れられない・・・したくてたまらない・・・」

 

「・・・・なら どうするんだった?ハッキリと態度で示してみせろ」

「ハ・・ハイ・・っ・・・ゆ・・唯子の浅ましいオマンコに・・・っ・・・満司さんのたくましいオチンポをっ突き立てて下さい・・っ!思いっきり・・っ激しく絶頂(いか)せてくださいぃっ♡」

 

 溢れる愛液と精液を股間から滴らせ、牡の一物を迎い入れる体制がすべて整った唯子が、屈服するように満司の一物をゆっくりと呑み込んでいく。

 

ミシミシ・・・・

 

 と膣肉を押し広げられる強烈な快感が、夫の目の前で屈服する背徳が・・・全てを凌駕していく・・・

暁年はあれほどの決意を持って臨んだ唯子が、あっさりと陥落してく様を唖然として見つめながら、SMクラブの管理人が言っていた言葉を反芻していた。

 

[男と女ってのは、愛し合えば愛し合うほど体より精神の結びつきを強くする]

[こういう所で男に満たされて、男に従って、その男に尽くしたいと感じるようになっていく]

[もう倫理観も、貞操観もふっとんじまう・・]

[理性より 純愛が満たされて・・・どんな貞淑な女でも・・・女へと変わっていくんだ・・]

[旦那さん・・・一度果てのない牝の燃焼を覚えちまった女は・・・アンタじゃ手に負えないよ・・・]

 

「ひひっっそれでこそ俺様の唯子だ・・・さあ狂えよ・・・邪淫の暗黒に堕ちろ!」

 

ピキピキピキッ・・・

 

 満司が乳首ピアスを捻り潰すように捻り上げ、マゾ豚奴隷宣言を誓った裏切りの儀式の記憶を呼び覚ます。フラッシュバックした記憶と共に、稲妻のような強烈な快感が全身を突き抜け、頭の中のすべての善良なものが焼き切られていく・・・・。

 

「ひぁぁぁぁっ・・・・・」

 

 唯子はいつか反撃する。肉欲を退け、その意志の力で満司を跳ね返す・・・そう固く信じて唯子を一心に見つめていた暁年は、ついには耐えられなくなって、目を伏せ、顔を背けてしまっていた。淫欲に全てを乗っ取られ、屈服のセリフを言わされながら、満司の一物を嬉々として受け入れていく唯子は、全て元のままに戻ってしまっただけだった。

 満司がそんな暁年をほくそ笑む。

 

「おら・・・これがお前の元妻・・・変わり果てた牝豚奴隷の本当の姿だ・・・ケケケツ」

 

 変わり果てた唯子を見せつけるように、満司は背後から唯子を抱えながらその結合部を見せつける様に押し開くと、ゆっくりと巨大なペニスを突き入れていく。

 

「はあああああああぁん♡」

 

 ミシミシと膣肉が強引に押し広げられていく、痛いほどの快感が股間に広がっていく。

 

「どうだ・・・かえって感じているんだろ?マジックミラー無しで、夫のすぐ目の前で嬲られる気分はどうだ?」

「はあんぁ・・・あっふっ・・・らめ・・・だめ・・・凄い・・・すごすぎりゅ・・・」

 

 さっき愛を誓ったばかりなのに・・・ついさっきまで勝てると思っていたのに・・・こんなにあっさっりと・・・暁年さんのみているすぐ目の前で・・・惨めに陥落してしまう・・・あっという間にマゾ豚に戻っていく・・・・。

 

「へへへっ・・・このマゾ豚が・・・乳首がこんなに立って・・・クリちゃんも、マンコもドロドロじゃねえか」

「あああっ・・・らめ・・・らめ・・・」

 

 そして、縋る様に暁年に振り返る。濡れてよれよれの病衣を着た暁年は、一層みじめで不甲斐ない男に見えてしまう。先ほどまであれほど愛していたはずなのに・・・どうして・・・。でも、どうすることもできない。暁年さんは私を軽蔑したように顔を背けてしまっている・・・。早く、暁年さんへの愛を取り戻さないと・・・だが、暁年の股間を見た途端に、その感情すら吹き飛んでしまう。二人の様子を食い入るように見つめている暁年の股間は無様に膨らんでいた・・・・。

 

「へへっ・・・勃起(た)ってやがる・・・お前の亭主も・・・マゾの素質があるようだな・・・」寝取られマゾだな・・・」

 

 そんな暁年の様子を目ざとく見つけた満司が、唯子の耳元で意地悪く言い募る。

 

「ああっそんな・・・そんあぁ・・・」

「へへっ・・・安心しろよ・・・暁年の野郎もマゾにしてやるよ・・・寝取られ亭主に・・・最低の夫に・・・突き堕としてやるよ」

 

 唯子を抱え上げながら、意地悪く暁年の方に近づくと、打ちひしがれて跪いている暁年の顔のすぐ目の前に、結合部を近づけていく。

 

「けっひっ・・・、さあ、暁年よ・・・唯子のオマンコを嘗めろよ。オレ様の一物を咥え込んでいる、裏切りマンコを・・・他人の精液を溢れさせている浮気牝豚マンコを・・・掃除するんだよ」

「だめ・・・暁年さん・・・そんなことしてはダメ・・・あなたまでマゾなんかに堕ちないで・・・」

 

しかし、「暁年」と聞くたびに、先ほどよりも強く満司の一物を咥え上げ、愛液をジュクジュクと溢れさせてしまう。

 

「けっ?・・・そんなこと言ったって・・・唯子?お前のここは、亭主をオレに差し出すマゾの快感に・・背徳の快感に・・・濡れ濡れになっているんだろ」

「あんぁ・・・ダメ・・・はあぁん・・・らめ・・・」

 

 満司が唯子の耳元で、唆すように邪悪な言葉を囁く。

 

「ほら・・お前から言ってやれよ・・・オマンコを嘗めろって・・・他人の精液をたっぷりと溢れさせたオマンコを、嘗めてキレイにしろって・・・お前から言うんだよ!」

 

 満司の亀頭が子宮口を突き上げるたびに、強烈な快感に頭が真っ白になり、淫らで邪悪な快感が頭をもたげ始める。黒い感情・・・邪悪で・・・淫らなもう一人の自分・・・唯魔子が蘇り、心を真っ黒に染め上げながら邪悪な鎌首をもたげ始める。淫らで邪な唯魔子の勝ち誇った嘲笑が心の中に響き渡る・・・。

 

「はあぁはぁ・・・だめ・・・そんな事・・・暁年さんを貶めるなんて・・・」

 

 しかし・・・限界だった・・・子宮を突かれるたびに、すっかり満司の形に変えられた膣をかき回されるたびに・・・悪い心が止まらなくなり・・・支配されていく。

 

「な・・・嘗めて・・・唯子の汚いオマンコ・・・満司さんの精液だらけの裏切りオマンコ・・・マゾ亭主・・・嘗めろ・・・」

「おら・・・何を取り繕ってやがるんだよ・・・もっと酷い言葉で言えよ・・・暁年がマゾ堕ちしやすいように・・・唯魔子になれよ・・・暁年をお前のようなマゾ豚に堕とすんだよ・・・お前自身の手で・・・」

 

「ぁあああ・・・ラメ・・・暁年さん・・・助けて・・・あああぁぁあ・・・」

 

 だが暁年は顔を背けたままだった。限界を超えていた・・・もうどうする事も出来なかった。

 

ピキピキピキっ・・・・

 

 満司が再び乳首ピアスを意地悪く押しつぶす。強烈な刺激が全身を突き抜け・・・唯子の中で唯魔子が完全に復活していた・・・その途端に・・・真っ黒な心が魂を染め上げていく・・・・

 

「あはははっ・・・いい気味だわ・・・暁年!。また私が・・・唯魔子が・・・心を支配したわ。お前、こうなると分かっていながら、唯子を満司様に差し出したのよね。マゾだから・・・。こうやって私に苛めてほしいから・・・。このマゾ豚・・・寝取られ亭主!・・・満司さんの立派なお精子様を・・・無駄なく大事に全て頂くんだよ・・・惨めに嘗めとるんだよ・・・この豚野郎!」

(だめ・・・だめ・・・・だめ・・・)

 

 唯魔子の心の中に僅かに残った唯子が、悲鳴を上げる・・・

 

(だめ・・・ラメ・・・ラ・・・・)

「きひひっ・・・残念だったな暁年・・・これでこの女は完全に俺のものだぜ・・・」

 

「くっ・・・」

 

 顔を背け、惨めに打ち拉がれている暁年の股間は、しかし、恥ずかしいほどに勃起している。

 

「あははははっ・・・無駄だったようね・・・あなた・・・いいえ・・お前!・・・マゾ豚亭主・・・この肉體に唯子はもういないわよ!」

 

 唯子の清らかな顔が、汚い言葉で罵倒する。満司に囁かれた言葉を、嬉々として、被虐と背徳の快感に打ち震えながら、自分の意思で語り始める。

 

「あ~ぁ・・・あなたは本当に聞き分けの無い豚野郎ね。思い知るがいいわ。自分がどれだけ惨めで、短小で、包茎で、弱弱しい存在なのか。この蛆虫野郎!」

 

 満司の一物が股間に打ち付けられる度に、ジュブジュボと愛液を溢れさせながら、打ちひしがれる暁年を見下した唯魔子が、徹底的に罵倒を浴びせる。

 

「何度でも見せつけてあげるわ。私がもうお前なんかこれっぽっちも愛していない事を、満司さんに心の底らか愛を捧げていることを」

 

 暁年は何も言い返す言葉もなく、硬く手を握り合わせ、耐えるように俯くだけだった。

 

「あははははっ・・さあ・・・マゾに堕ちろ・・・マゾオナニーしろ・・・ルーインオーガズムの虜になれ!」

【さあ・・・絶望の中で・・・無に帰せ・・・暁年・・・】

 

(何度やっても同じことなのか・・・・)

 

 絶望がヒタヒタと忍びよる・・・だが・・・まだ聞こえる・・・綾乃ちゃんのピアノの音が・・・まだ私を捉えて離さない・・・「あきらめるな」・・・「絶対にあきらめるな」・・・聞こえる・・・確かに聞こえる・・・残酷なほど・・・真っすぐに・・・ひたむきに・・・真実を見つめろと・・・。そして、熱い思いが胸を満たす・・・「絶対にあきらめるな」・・・絶望に打ち勝てと・・・

 

【父さん!がんばれ‼】

【暁パパ・・・決してあきらめないで】

【暁年さん・・・あなたならきっと出来る】

【暁年さん・・・俺に正義ってもんを見せてくれ】

【おっさん・・・頑張れ】

【暁年!喝!プラーナーマーヤーを思い出せ!宇宙のハーモニーと同調しろ】

【暁年・・・漆黒の短剣をやっつけろよ・・・きっちりと終らせろよ】

 

 熱い思いに応えるように・・・暁年はいつの間にか胸をどんどんと叩き始めた・・・魂のありどころに・・・熱い思いを受け止めるために・・・

 

「な・・・何をしているの?・・・ついに気が狂ったの?」

「お前は馬鹿か?・・・早く舐めろよ」

 

 暁年のあまりに異常な行動に、満司の腰の動きが止まる。あきれ果てたように、狂ってしまったような暁年の行動を唯魔子とただポカンと見続けている。唯魔子の膣の中で、満司の一物が急に萎え始め、だらんと外に押し出されるように引き抜かれてしまう。だが、胸を叩き続けた暁年には、仲間の思いが泉の様に溢れ始める。唯魔子に対する様々な視点が・・・唯子に関する様々な感情が・・・唯子に関する思いが・・・一気に去来し始める。

 

「何あれ?」「あんなもんでしょ普通」「許せない」「色っぽい」「抱きたい」「セクシー」

「ビッチ」「美しい」「素晴らしい」「好き」「愛してる」「ころころ変わる」「エロエロ」「満司が邪魔」「俺だったらもっと上手く犯す」

 

 綾乃の女性の視点、母親を持つめる暁人の感情、一之介の理知的な視点、満司と聖満の欲望に満ちた男性の視点・・・そして、全てに超越したプールナーナンダの宗教的な視点・・・それらが合わさった、不思議な感覚・・・。

 そして目の前にいる唯子・・・いや・・・唯魔子にすら・・・暁年は新たな発見に気が付く。

 

「美しい」

 

 仲間の視点や、感情や、思いが、暁年に様々なことに気づかせる。仲間の皆の経験が暁年に深い洞察と豊かな視点を提供する。そうだった・・・思わず勃起しながら見とれていた。

 

「この唯子も愛おしい・・・この唯子も本当の唯子だ・・・」

 

 そうだ・・・私は唯子の半分しか愛していなかった・・・だから負けた・・・そうか・・・そう言う事だったのか・・・唯魔子は唯子だ・・・

 そして胸を叩き続けていた暁年の動きが止まった。ヒタと確信をもって唯魔子を見つめる。その目に何の迷いも憂いもない。

 

「唯魔子・・・君は本当にきれいだね。今まで間違っていたよ。君も唯子だったんだって、今やっと分かった。本当に綺麗だ・・・そして素晴らしい」

「・・・・・・・・・」

「な・・何を言っている?お前・・・狂ったのか?」

 

 満司が訳も分からずに声を上げている。

 

「いや・・・素直にきれいなんだ・・・この苦悩の表情とか、身悶えるような葛藤とか、悪に堕ちた時のこの見下した表情とか・・・大好きだよ・・・唯魔子さん」

「何を言い出すのかと思ったら・・・お前は馬鹿じゃないの!」

 

 唯魔子が気持ち悪いモノでも見るような眼で暁年を睨みつける。

 

「お前の事を裏切り、他人とセックスをしている女だぞ?」

 

 訝しげに暁年を睨みつける満司には明らかに狼狽が混じっている。

 

「きっと、あの時だったらこんな事は言えなかった。1か月前だったら言うはずもなかった。でも、色々と有ったんだよ・・・満司。この時点で君が知らない未来に、唯子と私は様々な経験をしてきてね・・・。洋魔子に責められ、唯魔子に調教され・・・マゾの快感も経験して・・・なんだか分かってきたよ・・・」

 

 しみじみとそう語る暁年は唯子にその視線を向ける。

 

「唯魔子・・・いや・・・唯子・・・君も覚えているだろう?」

 

 暁年がそう言った途端・・・唯魔子の見下したような表情が凍り付く。気勢をそがれた満司は、唯魔子を担ぎ上げていた腕を下ろし、地面に立たせている。

 

「私も分かったんだよ。嫌という程、経験したんだよ。命がけでね・・・だから何で君が感じてしまうのか・・・なんで満司に傾倒してしまうのか・・・分かるんだよ」

 

 そう言った暁年の顔は何の憂いもなく、真摯な見通す目だけがその表情で輝いている。

 

「そうよ・・・だからもう私は元に戻れないの・・・そして、お前はマゾ豚になるのよ!」

「だったら察して諦めろ・・・この牝豚は俺の女になっているんだよ!」

 

 その言葉を受けても、暁年は爽やかな笑みを浮かべ続けていた。

 

「だけどね・・・それは全部間違っているんだ・・・唯子・・・君達のそのプレーはもう死んでいるんだよ!」

 

 そう決然と言い放った。

 

「な・・・なんだ・・・何を言っている?!」

「だから・・もう飽きられてきたんだよ・・・・満司・・・君のやり方がね・・・」

 

 そう言って、すたすたと二人に近づくと、その手を唯子の肩にかける。

 

「そろそろ本音で話そうじゃないか・・・唯子」

 

 そっと肩を叩く様に、肩の筋肉をほぐし始める。その肩は異常に凝っていた・・・。

 

----------------------------------------------------------

いよいよ来週が最終回です。

良かったら感想やコメントをお寄せください。

次回作の励みになりますので、よろしくお願いいたします。




本小説は以下のサイトにも不定期で(作者に余裕があれば時々挿絵付きで)掲載しております。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16093219
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。