「んッ……」
かくかくしかじか。
こうしたセンシティブな件をリシテアに承諾させ、実行に移させることができたのに、イロイロやり取りがあったのはいうまでもない。
しかし師匠から研究のため実験のため、解明するためというワードを出されれば、同志であり弟子であるなら従うしかなかった。
最初から勝敗の見えてたディスカッション。
デキレースのようなディベート。
論破するのは格別に容易い。
それにもうふたりの間には一応であるが、一定の信頼関係はすでに構築されている。
数字も嘘はつかない。
ハンネマンが研究しリシテアで実験をくり返す行為には、まだ残念ながら解明にまでは至ってないが希望の光は差して来てる。
微かではあるが糸は垂れてきていた。
そしてなにより少年のような瞳の輝きを放つハンネマンは、デリカシーも配慮も置き去りの真実しか語らない。
厄介なことにリシテアには、それもわかってしまった。
公にはまだ発表されてない仮説も聞かされてる。
紋章のチカラを引き出すのは、感応であり官能であるという説に、リシテアは理解も納得もしてしまった。
パーソナルはあってない。
あどけないロリータなボディが肉体関係……性交渉どころか、オナニーの経験すらないのまで洗いざらい告白させれた。
独りのときでも高められる訓練法を、これからレクチャーするとしよう。
ひょいっと抱えられて、執務机の上に載せられる。
そこからは口八丁手八丁であれよあれよだ。
帝国の眠れる紋章学者との差は、こういう手間暇を惜しまないところなのかもしれない。
雪のように白い肌をさらして、あどけない身体が全裸に剥かれていく。
飾り気のないシンプルなデザインの下着だけを残して、リシテアは祭壇の供物のように執務机に仰向けに横たわった。
そろそろ見慣れてきた天井。
顔と顔を正面から合わせなくなったおかげなのか、あるいはせいなのか恥辱のハードルが僅かであるが下がる。
もうすでにライブ採尿を、クリアしてるのもあるかもしれない。
頑固な老将軍の城門が内側から開けられるみたいに、震えながら白銀の乙女の左右の脚は開かれていった。
少しずつ少しずつ。
ゆっくりゆっくり。
勿体ぶるみたいに……。
椅子に座り静かに黙って眺めるハンネマンの、牡が牡であるための獣性をまるで煽るみたいに……。
格別だ。
ベストなアングルである。
立てられた膝小僧の向こうから余すところなく覗く、天才少女の発育途上の肢体――その状態を胸躍らせながら把握することができた。
イッパイイッパイのリシテアが、把握できてないところまでバッチリである。
誰にともなくだ。
断っておく。
淫乱であるとかそういうことでは決してない。
そこのところは愛弟子の名誉のためにも、師匠は頼まれもしないのに力説してくれるだろう。
あまりにも適性があり過ぎるだけだ。
紋章とは即ちチカラであり、そのチカラを引き出すのに重要なのは、感応であり官能であるというのがハンネマンの持論。
二つも宿してる異例中の異例である身体に起こった、そのほんの微かであるが顕著な変化は仮説の裏づけでもあった。
まだ触れられてもないのにセンシティブな気配だけで、純白のコットンのショーツは、その下にあるもののカタチをくっきり浮かび上がらせてる。
ぴんぴんに勃起してるのまで丸わかり。
薄い布地では吸収し切れなかった大量のバルトリン腺液、所謂愛液がたっぷり染み込んで卑猥な中身を見透かすことができた。
ぬかるんだ三角地帯で可憐なクリトリスが溺れそうになってる。
「初心者がいきなり直にというのは刺激が強かろう。下着の上から触って少しずつゆっくり慣れていくとしよう」
正確で的確な指示。
女神ソティスが授けしチカラの証である紋章の、深遠に至るためのイケない授業、レッスン2となるオナニー講習編がいよいよ開始された。
オホンッ。
どこかでなくあきらかに、芝居がかったわざとらしい咳払い。
それどころでないリシテアに気づかれることはなかったが、ハンネマンはハンネマンで経験のない自慰の指導にじつは結構緊張していた。
酷く喉が渇く。
「まずはそうであるなぁ。……うむ。胸を触ってみるところからだ。小さい乳房は敏感であるのは定説であるからな」
事実であるかもしれないし悪気もまったくないのだが、お年頃の少女に対して口にするにはデリカシーのない言葉が初手だった。
いつものリシテアであればムッとして言い返すところであるが、まさに手探り状態となってる今はそんなことに反応してる余裕はない。
ハンネマンの指導に素直に従う。
ごくっ。
両腕をクロスさせて隠していたささやかな乳房を、平静を装いつつ苦労しながら唾を呑み込むハンネマンの目にさらした。
左右の手がおっかなびっくりオズオズと、ミニマムでプリティなふくらみをまさぐる。
が。
緊張だったらリシテアも負けてない。
そして成長期をスタートさせたばかりの自分の乳房が、デリケートで未熟な果実であるのをちっともわかってない。
旬はこれからの早摘みも早摘みなふくらみを、自身を知らない少女は指が喰い込むほど強く握りしめた。
当然、
「ンくッ!!」
鋭い痛みが走る。
ゆるやかに上下する微乳に手を添えながら、脆く儚い身体が憐憫と情欲を誘うみたいに震えた。
「そのように手荒に扱ってはいかんぞ。女性の胸はもっとソフトに揉まなくてはならん」
釣られて震えそうになる声を、リシテアに悟られぬよう抑えつつ、ハンネマン先生のオナニー講習ステップ1である。
日常であれば変態認定されるしかないアレな発言であるが、ここでは少女の欲しいグッドタイミングのアドバイスでしかなかった。
「赤子の頬を撫でるみたいに優しく……、そこからちょっとずつ力を入れて……、痛みを感じるようであればすぐに緩めるのだ」
遠いあの頃。
未知であった女性という存在を、僅かであるが既知に変えたあの日。
忘れたくても忘れられない。
初心忘れるべからず。
そんな未熟な過去の自分を思い出しながら、童貞に有りがちな失敗談を思い返しながら、ハンネマンは実体験に基ずく的確な助言をしていく。
説得力のあり過ぎるアドバイスに従って、オナニー初心者の少女は神妙な手つきで、双つのふくらみをゆるゆると揉みしだきはじめた。
「どうであるかな? 見たところ悪くなさそうであるが?」
不治の病。
ここで感想を求めるとか、デリカシーのなさは筋金入りである。
で。
そこのところどうなのかといえば、
「んふぅ」
なんだかむず痒いようなくすぐったいような感覚が、手を動かしてるあたりを中心にして波のように広がっていく。
ははーん。
などともちろんドヤ顔をしたわけではなかったが、天才ゆえにコツさえ掴めば何事も技能レベルの習得は早い。
ハンネマンのアドバイスに従いながら、ハンネマンのバストタッチを思い出しつつ、腫れ物に触るかのような慎重さで稚拙な愛撫をくり返した。
鋭い感覚が痛みと鏡合わせなのは、なかなか変わらないものの、
「あッ、んンッ、ぅ、あふぅ……」
幾度もの健気なトライ&エラーの甲斐あって、リシテアの唇からコケティッシュな吐息が漏れてくる。
小さな手でも収まる小さなふくらみを、丹念に丁寧に執拗にこねくり回し、薄い皮下脂肪でしかないモノを愉悦の装置に作り変えていった。
才能と努力の融合。
痛みと悦楽の境界を行き来していた少女の感覚の振り子は、もう完全に後者に定まって針がまったく戻ってくる気配がない。
比べるものではないだろう。
最年少だ。
仕方ない部分もある。
しかしそれでも同級生と比べてしまうと、オンナとして一歩も二歩もリシテアは遅れ気味だ。
たとえるならオシャレに興味を持ち出した、おませで可愛い妹といったところだろう。
みんな微笑ましいものを見るような、お姉ちゃん視線になってることがほとんどだ。
戦場ではともかく日常でのリシテアは、マスコットのようなポジションである。
保護者視線で見守ってる者が大半。
だが性に対しての刺激では格別のごぼう抜きで、大きな声では言えないが集団のトップランナーに躍り出てる。
貪欲にもさらに引き離そうと、教えられてもいないのに、
キュッ。
「あはンッ!?」
左右ともに硬く尖りしこったぴんぴんの乳首を、本能のまま先走りキツく摘まむと、ブリッジでもするみたいに身体を弓なりに反らした。
後方腕組みポジで悠然と構えていたがいつの間にか、かぶりつきになってたハンネマンに股間がぶち当たりそうになる。
刹那の接近であったが、その濃厚な甘い蜜の香りと熱気に、ふいに酩酊したように頭がくらっとした。
折角のヴィンテージワインなのに、場末の安酒みたいにガブ飲みしたくなる。
……なんだかまた酷く喉が渇いてきた。
けれどハンネマンは不作法を働きそうになる自分をグッと抑えると、
「で、では、そろそろ、肋骨のラインや脇腹を撫でつつ、片方の手を下に降ろしてみるとしよう」
挙動不審になりながらもリシテアが欲しいだろう、レッスン2への扉を開くステップアップのアドバイスを送る。
二段飛ばし三段飛ばしでオンナを駆け登る少女にとって、待ってましたの指示、……いや、玉座でなく執務机で受ける啓示だった。
迷ったのは右か左かくらい。
豊かでないおっぱいには、心臓のある左胸を揉む左手が残された。
鼻息も荒く口ひげをそよがせてるハンネマンの言うがまま、抗えない火照りに支配されるリシテアの手が、チャートされた通りのコースを辿りながら、ぐっしょり濡れたパンツの中で、ひと際熱い煉獄マップへとするする降りていく。
ただもうすっかり発情してる弟子は、師匠の言葉を失念してるみたいで、下着の上からという忠告はあっさりスルーされた。
しかも確信犯で。
甘いお菓子よりも我慢できない。
摩擦係数がほぼほぼゼロのツルツルなのをいいことに、ウエストのゴムを持ち上げて滑るようにパンツの中へ消えていく。
衛生面を維持するために触れる機会はあるものの、軽く手早く洗浄する程度でじっくり触ったことはない。
だからリシテア=フォン=コーデリアは知らないのだ。
どんなお菓子よりも甘いその魔性の味が、どれだけオンナを蕩けさせ牝にさせるのかを。
知らない。
指の腹で快楽を溜め込んだクリトリスが擦れた。
「ひぁぅッ!?」
可愛い悲鳴がほとばしる。
快楽中枢を何気なく刺激してしまったことで、未成熟な肢体に雷雪を浴びたような震えが走る。
穢れなきヴァージンの裂け目から新たな愛液が滲み出し、ヒップの谷間にまで垂れてそうとしか映らない染みを作った。
またそれを布地に穴が空くほど凝視するハンネマンとて負けてない。
スラックスの股間が、よく見るとうっすら濡れてる。
お年頃である教え子の淫らなお漏らしに、ギンギンに勃起した先端から滴る先走りは、お年頃な師匠の残尿のしくじりを想起させた。
敏感すぎる乳首とクリトリスを同時に責めながら、
「あッ……んッ……ああンッ!!」
可愛く身悶えするリシテアに呼応するみたいに、ハンネマンの粗相の染みも大きく鮮明になっていく。
激しくナニかをしごきたいという欲望を表すかのように、指先がしきりにカリカリカリカリ黒檀の執務机を引っ掻いていた。
不思議なことに、
「あふぁッ!!」
リシテアはこうしてオンナとしての悦びを、学べば学ぶほどロリータな印象が強くなる。
そしてハンネマンは教えれば教えるほど、築いてきたモノが崩れていくようだった。
老いてもオトコはオトコである。
牡である。
いつだって盛んである。
そして学ぼうという謙虚な心さえ無くさなければ、あの甘酸っぱく輝かしい季節が失われることはない。
「あッ……ン……ハッ……はふッ……」
痴態をさらす弟子に、かぶりつきで師匠は教えられていた。
なのでもっともっと少女に教えたくなる。
「そろそろ指を入れてみよう。……うむ。そう。そこだ。その小水、オシッコの穴の下にある孔に、指を入れてクチュクチュしてみたまえ」
紋章学の父の語彙力が急激に低下したわけではない。
我ながら馬鹿な台詞である自覚が、無論ハンネマンにもあったりしたが、
「アナ、アナって、こ、ココ、で、んンッ、はぁんッ、ンァ、あッ、ああッ、こ、ココにゆび、指入れて、クチュクチュ、ひッ、んぁああッ!?」
天才の成れの果てのような状態になってるリシテアに教えるには、このぐらいシンプルでストレートでなければおそらく伝わらないだろう。
相手の目線に立つ。
ハンネマンは改めて教え導く者の基本を学んだ。
で。
もちろんリシテアも今まさに、アクティブに学んでる最中である。
すでに指先は大胆すぎるほど大胆に、キツキツの狭いホールに呑み込まれていた。
「やはぁんッ!!」
ロリータフェイスに似合わぬ艶かしい声が、背徳感でイッパイになってる妖しい恥の実験室に響く。
胸躍る浅ましくはしたない不協和音に、ハンネマンの指導にも熱が篭った。
「……もっと……、そう……、もっと奥まで入れて……、まだまだ入る……もっともっと……、ソコをクチュクチュしてみるといい……」
少女の中指が根元近くまで、呆気なくあっさり挿入される。
まるで底の知れないぬかるみを探るみたいに、クチュクチュと卑猥でしかない音をさせて掻きまわしはじめた。
パンツ越しなのでハンネマンには、その詳細までは視認できないが、処女粘膜をピストンする指の動きを想像するのは容易い。
想像力のない学者は大成しない。
何も想像できない者は、ナニも創造できないからだ。
容易い。
蒸れた内部で幼い性器を掻きまわす指戯の危うい背徳感を、オトコであり牡であれば+20の補正で観察できるはずだ。
オナニー初体験の少女の昂ぶりまで読み解ける。
ちゅぷちゅくくちゅちゅぷちゅぷ……。
ぬかるんだ泥濘を歩くときのような音は、その粘りっ気と激しさを増していく一方だった。
どうやらこの分であればこのまま学生寮の自分の部屋に戻っても、紋章の謎を解明するアプローチをリシテアは毎夜できそうである。
ならばさらにその先にあるステップ、次のレッスンに進んでもいいかもしれない。
「あッ!?」
一心不乱に粘膜を掻きまわしていたリシテアが驚きの声を上げる。
いいところで邪魔が入ったからだ。
ハンネマンに手首を掴まれて、強制的にオナニーをストップさせられる。
不満を顔に浮かべたリシテアが半身を起こそうとすると、
「ひゃうッ!!」
たっぷりの水分を含んで濡れている透けたパンツに、ハンネマンはタイミングを見計らいむしゃぶりついた。
――ゴンッ
白い喉をさらして仰け反る。
鈍い音を立てて後頭部を打ったみたいだが、鋭く甘い痺れが即座に痛みを打ち消してしまった。
恥丘にダイブしたハンネマンは尖らせた舌先を蠢かせると、股布にくっきり浮き彫りにされたクリトリスをまずはくすぐる。
こうして予定になかったクンニのレッスンが、弟子の目覚しい進歩に目が眩んだ師匠のアドリブで急遽始まった。
ちゅッ・ちゅッ・ちゅうぅーッ……。
元貴族。
だというのにマナーもへったくれもない。
だがハンネマンは喉が酷く渇いて仕方がなかった。
薄いコットンのフィルターを通して、滲み出てくる愛液を品のない音をさせて吸い上げる。
貪るように啜った。
喉を何度も大きく上下させながら、甘くフルーティーな粘液で渇きを潤していく。
以前採取したオシッコとは、また異なる味わいがあった。
くせになる。
もしこの二つを合わせコーデリアブレンドとして商品化でもされたら、どんなに傾いた貴族の家でも再興させることができるだろう。
原材料はこれだと流石に明かすわけにはいかないので、憶測が憶測を生む風評被害を避けられそうにないのがネックだ。
それともう一つ、
ちゅぶちゅぶちゅぶ……。
カラカラだった喉はすっかり潤いを取り戻してるのにやめられない。
病みつき。
ジュルルルル~。
「あひッ!?」
弟子の羞恥心を盛んに煽りながら、師匠は蕩けるような甘美の味に舌鼓を打ち続けた。