※この作品はR-18です。

老いてますますお盛ん   作:赤坂見附

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第5話 倒錯の風景

 

 

 

 いつもそう。

 

 了承もなくいきなり事に及んだりはしない。

 

 あくまで合意の上だ。

 

 まずはこれまでの研究の成果とその進捗具合を説明し、新たなステップへの必要性を講義するところから始まる。

 

 とはいえ常人だと理論が飛躍しすぎて、とてもではないがその内容を理解などできない。

 

 リシテアのような天才でもなければ、狂人の戯言としか受け取られないだろう。

 

 少女は間違いなく天才だった。

 

 紋章のチカラとは感応し官能することによって導かれる。

 

 師弟ふたりのそれは揺るぎない共通認識になってるが、効率よく変換させるのは羞恥心であり背徳感であるという講義を先程終えたばかりだ。

 

 教え子であり実験体でもある少女からの疑問は、余すところなくキレイにすべて解消解答されている。

 

 だからこれは合意の上だ。

 

 主に誓ってもいい。

 

 紋章の謎を解明するためであり、欠片も疚しいところはなかった。

 

 大きく開け放たれた研究室の窓の縁に手を置かせて、小さなお尻を背後に突き出させるようにさせてるのも。

 

 制服のスカートがぺろんと捲られてるのも。

 

 タイツがずり降ろされてるのも。

 

「ふ……は……んンッ……」

 

 初潮を迎えたばかりの子供が穿くような、洒落っ気のないショーツ越しにヒップを撫でるのも。

 

 教え子の命を救いたい一心からである。

 

 殊更恥辱を煽るのもそのためであり、否定はしないが趣味嗜好を満足させるのは二の次だ。

 

 二の、次だ。

 

「鷲獅子戦では八面六臂の大活躍であったな。最殊勲がキミなのは当然の結果であろう」

 

 弓よりも射程が長い。

 

 十傑の末裔であるグロスタール家の所持する英雄の遺産。

 

 魔杖テュルソスとリシテアの相性は抜群で、学級対抗戦では紋章のチカラを遺憾なく発揮していた。

 

 フレンを同じ学級に入れといて本当に良かった……。

 

 グロンダーズ平原を見渡せる丘で観戦する大司教のその傍らで、その補佐がポツリと呟いた言葉は本心以外の何物でもないだろう。

 

 天才の呼び名に恥じない少女に、誰しもが惜しみない賛辞を贈った。

 

 ただ、

 

 ――あれ?

 

 首を傾げた者もいる。

 

 どこがどうと明言はできなかったものの、戦いに高揚してるリシテアには、これまでとはどこか異なる奇妙な違和感があった。

 

 リシテアは魔道の天才少女であるとともに、それらの才能がなくとも、美少女というステータスがしっかり残る。

 

 可愛さは正義とはよく言ったもので、紋章があろうがなかろうが魅力的な存在だ。

 

 視線を集めてしまうことは多い。

 

 とはいえこれまではそこに、性的なモノが含まれることはなかった。

 

 あくまでも小動物に向けるような可愛らしさだ。

 

 同級生であっても、特殊な性癖と言わざるを得ないだろう。

 

 マスコット以上の感情を抱いてる者を、リシテアには失礼かもしれないが探すのは難しい。

 

 が。

 

 最近のリシテアを見つめる視線には、露骨ではないがあきらかな変化が訪れていた。

 

 それはなかなか説明できないが、ちょっとした仕草や雰囲気などに現れてる。

 

 滲みでるフェロモンを無意識に嗅ぎ取ってか、男子だけでなく女子にも、顔を赤らめそういう目で見る者は増えていた。

 

 戦いの高揚感で昂ってるときはとくに……。

 

「うンンッ!?」

 

 しかしその理由まで知ってるのはハンネマンだけだ。

 

 羞恥心や背徳感がオンナとしての、牝としての魅力を急速に開花させる。

 

 感応し官能を導く。

 

 だから、だ。

 

 コットンのショーツに包まれた小さくってプリティな、ぷりっとしたヒップに頬をすりすりしたりするのも。

 

 くんかくんか……。

 

 臀裂に顔を埋めて鼻息を荒くするのも、少女の羞恥心や背徳感を喚起させるために、どうしても避けては通れない必要不可欠なことだった。

 

 なのでそうすることに羞恥心も罪悪感もハンネマンにはない。

 

 芳しくも蒸れた匂いを堪能する。

 

 心置きなく愉しんだ。

 

 牝だけが放つ極上のアロマにくらくらしながら、

 

 ずりッ。

 

 ショーツを腿の半ばまで引き降ろす。

 

 濡れた恥丘と布地が離れる瞬間、ネチャッという湿った音がして、それとともにリシテアの鼻からもか細い息が漏れた。

 

 飾り気のない下着はあっけなくくびれの浅い腰からずらされ、生まれたてのナントカと表現したくなるくらい弱々しく震える腿を滑る。

 

 まずよりムワッとして濃厚な、どこか牡に媚びたようなニオイに歓迎された。

 

 青い果実が剥きだしになる。

 

 左右に引っ張られて横にびょーんと伸びたショーツの股布には、オトコであるのなら見逃すはずのない卑猥なシミができていた。

 

 牡であるのなら欲情をそそらずにいられない牝からの欲情のサイン。

 

「格別であるな」

 

 いつもの台詞をうっとりとした声で口にしつつ、

 

 ぐいッ。

 

 ハンネマンは早摘みでやや固さのある左右の尻たぶを、解すみたいに揉みしだきながら優しくゆっくり割り開いた。

 

 どこもかしこも少女はピンクでできてる。

 

 排泄器官であるアナルまで、リシテアは可憐であり美しかった。

 

 もっとも谷底まで視姦されて、

 

「やあンンンッ!?」

 

 少女が少女であるなら、抗議の声を上げないわけもない。

 

 まさにうわの空の心ここにあらずで、窓の外に視点を固定してたリシテアだったが、これには流石に真っ赤な顔をして背後を振り返った。

 

 しかも生温かい息がピンポイントでかかってるのが、ハンネマンの狙い通りに羞恥心と背徳感を煽らずにはいられない。

 

「あひゃッ!?」

 

 可愛いがマヌケだった。

 

 嬌声というにはちょっとコミカルかもしれない。

 

 だがそれも仕方のないことだ。

 

 ソコにあってはならない。

 

 あるはずのないぬるりとした感触に襲われれば、純粋や無垢を求められる少女が裏返った声を響かせるのは当然であろう。

 

 布地越しとはいえすでにクンニを経験してるリシテアであるが、肛門を舐められる感覚はおぞましいとしか受け取れなかった。

 

 全身の皮膚にぞわぞわと鳥肌が広がる。

 

「あッ……ンッ……あふぁッ……」

 

 なのに肛肉はそんな少女の潔癖な感情を置き去りに柔軟性を発揮して、直腸粘膜を抉るみたいに尖らせた舌をズブズブと呑み込んでいった。

 

 最初はただキツイばかりだったが、徐々にピストンがスムーズになっていく。

 

 並走するようにおぞましいモノでしかなかった感覚も、少女の内側で愉悦として変換されていった。

 

 その証拠に触れられてもいない秘裂まで華蜜を滲ませて、愛撫をねだるみたいにうぶな媚粘膜をひくつかせてる。

 

「リシテア君、些か声が大きいぞ」

 

 色々アレでイカれてるがハンネマンは教師としては優秀だった。

 

 フォドラ全土でも指折りの高度な教育機関、ガルグ=マク大修道院に併設された士官学校に、招聘され長年教鞭を振るってるのは伊達ではない。

 

 デリカシーはないが、アドバイスはいつも的確だ。

 

「う、ううッ、ふ、ふうううッ、むうぅッ、むうッ、むふぅううううッ!!」

 

 右手で口元を覆いながらも、少女の腰が妖しく淫らにうねる。

 

 切れ切れの喘ぎは無情にも唇の隙間から漏れていた。

 

 恥ずかしい声を抑えたいのに、どうしても我慢することができない。

 

 むしろ我慢すれば我慢しようとするほど、忌避すべきイケナイ愉悦が急激に膨らんでいく。

 

 お尻の穴なんか舐められても、感じたりするはずないッ!!

 

 念じながら下唇を噛む。

 

 が。

 

 そうやって反発すれば反動が大きくなるのを知ってるみたいに、リシテアはぶんぶん首を振ってアブノーマルな逸楽を否定し続けた。

 

 肛門のシワを丁寧になぞり唾液を執拗に塗り込める舌の動きに合わせ、腰がゆらゆら揺れてしまっているのを知らぬまま……。

 

「むッ、うッ、ンッ、ンッ、ンッ、んンッ、ぁ、うンン、はぁああンッ――」

 

 スタッカートを刻み続けた。

 

 膝が今にも崩れ落ちそうにガクガクしてる。

 

「うふぅううッ!!」

 

 死ぬほどの努力でリシテアは懸命に声を堪えようとしてるが、糸を引きポタポタ零れる愛液みたいにとどまることはない。

 

 ふやけるまでしゃぶり尽くされてから、ようやくハンネマンの唇が肛門から離れた。

 

 しかし、まだだ。

 

 本日の恥の実験はまだ終わってない。

 

 腰を支える。

 

 壁に身体を預けるようにしながら、ずるずる倒れ伏していくリシテアは、すると自然にお尻だけを高く掲げる格好になった。

 

 唾液に濡れ光るアナルの、キュッとした収縮を凝視しながら、準備万端の勃起ペニスを取り出す。

 

 ハァハァハァハァ……。

 

 情けない土下座のポーズで荒い呼吸をくり返すリシテアの、揺れるヒップに狙いを定めるみたいに膝立ちになった。

 

 なかなか腰にキそうではあるが、この程度はリスクでもなんでもない。

 

 約束された格別のリターンにハンネマンは心躍らせた。

 

 年甲斐もなく胸をドキドキさせながら、無防備極まりない未熟なヒップににじり寄る。

 

 背後から舌なめずりで迫る捕食者に、憐れで可憐な獲物はまるで気づいてない

 

 ハンネマンは下腹に張り付いた勃起に手を添えると、グググッとシャフトを水平にして位置を調節する。

 

 その気になればいつでも、少女のすべてを奪ってやることができた。

 

 ごくっ。

 

 喉が音を立てて大きく鳴る。

 

 牡としての本能が生唾を呑み込ませた。

 

 が。

 

 いかんいかんッ!!

 

 首を振る。

 

 情欲に流され魔が差すことなど決してあってはならない。

 

 若さに憧れることがないかといえば嘘になるが、この瞬間は自分が年を食っていて良かったと思った。

 

 ……本心だとも。

 

 心の片隅ではもう少し若ければとも思ったが。

 

 まあ、それはともかく、

 

 クチュッ

 

 先汁でぬらつく亀頭をヒップの割れ目に宛がった。

 

 後ろなら……。

 

 というのも考えなかったわけではない。

 

 しかしそれはまだ早いだろう。

 

 ハンネマンの経験では前より先に後ろの快楽を知ってしまうと、ソコでしか刺激を感じられなくなってしまう恐れがある。

 

 折角その身体に二つ宿してる愉悦が、一つだけしか発動しなくなってしまう。

 

 覚える順番は大切だ。

 

 だから今はこちらで我慢……でなくコレはコレで趣向が凝らされており、じつはハンネマンは嫌いではなかったりする。

 

 肉体的にはとくにリスクもなくソフトなのかもしれないが、精神的にはアブノーマルなのも好条件だった。

 

 すべすべの内腿とベトベトの恥丘の狭間に、ハンネマンはゆっくり腰を進めて、太い血管を浮かせたバキバキの勃起ペニスを潜り込ませた。

 

 ぬにゅうぅ~。

 

「ひゃッ!?」

 

 背後からの挿入感に背を反らせ、リシテアが可愛い悲鳴を上げる。

 

 もちろん挿入感と言っても、実際には前の穴にも後ろの穴にも入れてない。

 

 なのでどちらもリシテアはヴァージンのままだ。

 

 腿をぴったり閉じさせて挟ませる。

 

 腰を剥きだしのお尻に根元まで押しつけられ、うつむいてるリシテアと真正面から、ギンギンに漲ってる勃起はこんにちはしてた。

 

 ハンネマンの股間の方が若干高い位置にあるため、必然的にシャフトはスリットに喰い込み、お互いがお互いの存在を格別に伝え合い感じ合う。

 

 と。

 

「ここでは壁に頭を打ちつけてしまうな。余裕を持って少しだけ後退するとしよう」

 

 勃起とにらめっこしてるリシテアが、どこまで理解してるか怪しいがコクリと頷いた。

 

 ふたりともそれなりに苦しくかなりマヌケな体勢をしてるが、壁とのスペースを空けるためえっちらおっちら後ろに下がる。

 

 たった数メートルだが結構時間がかかった。

 

 右から左。

 

 左から右。

 

 リシテアが腿を擦り合わせ脚を動かすそのたびに、ぬめる勃起がひくつく秘裂にめり込んで、師弟ふたりで仲良くびくんびくんしてるからだ。

 

「もうよかろう」

 

 派手な前後運動を行っても、問題ない距離をようやく確保する。

 

 改めて腰を掴んだ。

 

 ラヴィアのぷにぷにした感触と腿の締めつけを愉しみつつ、さらなる快楽を求め静脈の浮いたペニスを短いストロークで往復させる。

 

 にゅむッ・にゅむッ・にゅむッ……。

 

 どんな砂糖菓子に使われてるシロップよりも甘い蜜が、猛る勃起によって無毛の恥丘で攪拌され白い泡になっていった。

 

 淫らなローションのおかげもあり、腰の動きはすぐに滑らかなモノになる。

 

 お互いにお互いの性器を擦り合わせる変態的なプレイは、実験に従事するふたりをエクスタシーのスロープへと直行させた。

 

 その証左に、

 

「あッ……ふぁッ……ああッ……や……ッんふぅ……」

 

 リシテアの濡れた唇からはひっきりなしに、これぞオンナそのものな牝の切ない喘ぎ声が漏れてる。

 

 窓は開いたままだ。

 

 が。

 

 頭の位置からも壁が遮蔽物になってることからも、ある程度なら大きな声を出しても聞こえることはない。

 

 ならば遠慮は無用だろう。

 

 ずちゅッ・ずちゅッ・ずちゅッ……。

 

 ハンネマンの腰の動きがまた一段と速くなった。

 

「あぁッ……あッ……あーッ……」

 

 もうリシテアは背後から襲ってくる快感を、ただ訴えることしかできなくなってる。

 

 だからこれは理性などでなく、本能が命じるままの選択だった。

 

 床をカリカリ引っ掻きながらキツく腿を閉じ、膝が崩れそうになるのを、掲げたお尻が落ちそうになるのを必死に堪える。

 

 弟子の意図せぬ努力の甲斐もあって、師匠の繰り出す前後のピストンも安定し、牡と牝の生殖器の摩擦係数を否応もなく高め昂ぶらせた。

 

「あッ……んゥ……はぁッ……んあぁ……」

 

 晩年とまで老け込んでなくとも、とうに若くないのは覆しようのない事実。

 

 間に合うかどうか年々、不安は大きくなっていった。

 

 我輩が辿り着けなかったとしても、きっと後に続く者が現れてくれる。

 

 そう信じ託す想いは本物であり嘘ではなかったが、自分には到達できないかもしれないという、諦念が育っていくのを止めることはできなかった。

 

 無念のまま死んでいく。

 

 生涯を懸けて挑んだモノのすべてが、無意味であると宣告されることの恐怖を、

 

「ひあッ!?」

 

 ついに克服することができた。

 

 背後からの圧迫に這い蹲り床に顔を押しつけられて、歓喜の叫びをほとばしらせる少女によって。

 

 弓なりに反ったこわばりで未成熟の幼い裂け目をなぞられると、出し入れどちらのときも甘い痺れが背筋を走り嬌声を響かせてしまう。

 

 帝都アンヴァルで伝統も人気もあるミッテルフランク歌劇団から誘いがくるかもしれない。

 

「あッ、あッ、あぁッ!!」

 

 合唱祭で披露したら元歌姫ふたりから、舌足らずなところがあるが色気もあると、お墨付きの太鼓判で推薦が受けられそうだった。

 

 ……あら? あらあら?

 

 といった訳知り顔の含み笑いと一緒に。

 

 そうなれば未来のキュートでチャーミングな歌姫だけでなく、頼りになるが察しの良すぎる嫌なOJも誕生しそうだ。

 

 取り分け前の方に突き抜けたペニスが引き戻されるとき、エグいほど張り出したカリで秘裂を抉られると、よがり声の音程がワンオクターブ跳ね上がるのをとくに評価してくれるかもしれない。

 

「ひィッ……あッ……はひッ!!」

 

 リシテア自身にはそんなありもしないifの世界線を、想像してる余裕などあるわけもないが、まだまだ伸びしろのある声を抑えられなかった。

 

 絶え間なく前後にスライドする腰が、剥きだしのお尻にぶち当たるたびに、キーもペースも面白いようにアップしていく。

 

 ずちゅ・ずちゅ・ずちゅ……。

 

 単調ではあるが速いリズムを刻むその腰の動きは、まるで獲物を追跡する猟犬みたいに執念深いモノだった。

 

 少女に逃げ道はない。

 

 床に押し潰されこねられる小さな胸のふくらみの先端で、当然のように硬く尖りしこってる乳首が擦れピンクのパルスを走らせる。

 

「ひゃうッ!?」

 

 甘い悲鳴を吐き出すだけの存在に成り果てていた。

 

 それでもハンネマンは理性を蕩かし、未知の快楽を教え込む手を緩めない。

 

 計算があったわけではないが、リシテアはすっかり単調なリズムに馴染んできてる。

 

 愉悦に対しての油断が生まれてた。

 

 戒めなければ。

 

 紋章の謎の解明に至る深遠とはこんなものではないのだと。

 

 容赦なく舐めまわされてふやけたアナルに、

 

 ズブッ。

 

 親指が根元まで挿入された瞬間、リシテアの脳内は真っ白な閃光に包まれた。

 

 15年という短いこれまでの人生で、味わったことのない感覚――絶頂の波にさらされて身体がガクガク揺れる。

 

 初めての少女に抗う術はない。

 

「ひッ、ひッ、ひッ、、あッ、ああぁああぁッ!!」

 

 寝起きで伸びをする仔猫みたいにグググッと背を反らすと、イクという格別の逸楽に囚われたリシテアは涎を垂らしながら果てた。

 

 まるでふたなり美少女が、青く荒ぶる欲望のまま射精してるみたい。

 

 ペニスが脈打ちびゅくびゅくスペルマを撃ち出すたびに、喰い込んだシャフトの振動が秘裂に伝わる。

 

 鮮烈な刺激が脳天まで一気に突き抜け、

 

 プシャアアッ!!

 

 粘っこいカウパー腺液と透明なバルトリン腺液を、股間から勢いよく撒き散らして少女は意識を飛ばした。

 

「……はぁ……ン……ああ……」

 

 壁にぶちまけられた淫液が、とろ~りと滴り落ちるのにシンクロするみたいに、ぶるぶるしていたリシテアもスローモーションで崩れ落ちる。

 

 使い古されたありきたりな比喩表現になるが、糸の切れた人形のようにパタリと倒れた。

 

 だがもちろんそうでない証拠に、

 

 ハァハァハァハァ……。

 

 すべてを出し切ったハンネマンも全身を弛緩させて、小さな身体に負担をかけないようにしながら覆い被さる。

 

 極限状態の戦闘下みたいな荒い息遣いは、しかしハンネマンだけのモノではない。

 

 むしろ初めての頂のエクスタシーに蹂躙されたリシテアこそ、その呼吸の激しさは死まで感じさせ生を実感させるモノだった。

 

 そこには弱々しいが、確かな力強さすらある。

 

 これなら、と思わせた。

 

 誰にでもにもわかるようなカタチとして、世に公表するまでには至らないかもしれない。

 

 そこまで自分が生きてられる保証は、残念ながら誰にもできないだろう。

 

 だが師匠が先に逝ってしまって、弟子だけが遺されてしまっても、きっと紋章の深遠に至り謎を解き明かしてくれる。

 

 うっすら紅潮した白いお尻を撫でつつ、勃起を腿から引き抜いたハンネマンは、ひとりで孤独に背負うしかなかった重荷を一つ降ろした。

 

 

 

 

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