翌日。
朝礼を行う為今日も起床ラッパを吹いた私は、そのままお立ち台に立っていた。
「点呼開始」
1、2、と少女達が番号を告げていき、199で点呼が終わる。
…終わる?確か隊員は合わせて200人いる筈なのだが…。そう私が訝しげにしていると取り敢えず報告といった形で少女ーーいや、そろそろ名前で呼ぼう。アンナ・ウィンター二等兵が声を張り上げた。
「…て、点呼終わりました!!」
「…どうやら一人だけ足りない様だな?誰がいない?」
「は、はい!少々お待ちを………カーラ・クロスベル二等兵が見当たりません!!」
「ベッドにいたのは見かけました、隊長!!」
「…そうか、分かった。全員その場で待機、私がカーラをここに連れてくるまで一歩も動かない様にな」
「は、はい!」
まさか2日目で早速サボりが出るとは…。
全員をその場で待機させ、兵舎へと入る。そこには案の定と言うべきか、寝こけているカーラ・クロスベル二等兵がいた。私は頭がある方向に仁王立ちになって、叩き起こす為に声を張り上げた。
「カーラ・クロスベル二等兵!!!」
「うわぁ!?!?!?」
「貴様は一体いつまで寝ているつもりだ!!朝礼は既に始まっているぞ!!!」
「へ?あ、ほんとだ!ご、ごめんなさい隊長!!直ぐ着替えます!!」
「いや、着替えるのは後にしろ。そのままでも構わんから来い」
「ひゃん!?…はい」
カーラの尻を叩いて外へと向かわせて、ようやく全員が揃う様になった。そうしてお立ち台へと戻った私は、仁王立ちになって朝礼を始めた。
「さて、おはよう諸君。今日は朝から一名欠けていたが、ただの寝坊であったのでこれ以上は不問とする。しかし、今後は仲間同士で寝坊しそうな者を叩き起こせ。気持ち良さそうに寝ていようが構わずだ。水をぶっ掛けてもいい、必ず起こす様に」
「「「サーイエッサー!!!」」」
「よし、では今日の連絡事項だ。今日も諸君等には行進訓練をしてもらう。朝食を終え次第この場所に再集合せよ。以上だ」
「隊長に敬礼!!」
ザザっと少しズレた敬礼を受け、返礼する。そしてお立ち台から降りた私は先ずは自分の部屋へと戻ったのだった。
ーーー
さて、行進訓練だ。といってもする事は基本昨日と変わっていない。
「ミランダ!!そのズレた足踏みはなんだ!?しっかり合わせて足踏みしろ!!」
「さ、サーイエッサー!!」
「マリー!貴様その足はそこまでしか上げられないのか!?足を上げろ!じゃないと大事な所で転けるぞ!!」
「はいいい!!」
「ふふっ」
「ルカァ!!!貴様は腕をもっと振り上げろ!!まるでバレてないとでも思っているかもしれんが他と違う動きをしていれば直ぐにバレるんだぞ!!!」
「ふぁ!?は、はい!」
まだ二日目だ。兵学校を卒業した者でも無ければ軍事訓練を受けた訳でもないのだから、多少は考慮しているつもりだ。ただなんだろうか、少し弛んでる気もする。まだやはり一般人気分なのかもしれないな。
そこで、丁度目についた澄ました顔で腕の振りが逆になっているデリラ・ウィンター二等兵を懲罰する事にした。
「デリラ!その腕振りは何だ!こっちに来い!!」
「え?あ、はい隊長殿!」
デリラを呼びつけつつ私は近くにあった椅子を持ってそこに座り、指示した。
「この膝の上に腹這いになれ」
「…え?」
「早くしろ!」
「は、はい!!」
少し遠慮がちに腹這いになるデリラの腰を押さえ付け、尻に手を這わせる。
「ひゃん!?た、隊長?」
「この二日間!諸君等の訓練を見てきたが、少し弛んでいる様に感じる!特に昨日と同じミスをする者は話を聞いていないのでは無いかとすら思えてくる!!そんな貴様等には今後、軽くだが懲罰を与える!!」
そう言って俺は軽く一発尻を叩いた。アザにならない程度の威力だ。だが少女達にはその軽い一発でも驚愕する痛みだろう。現にデリラはその一発で身体をピンと浮かせて鳴いた。
「キャン!?」
「これを十回、諸君等への懲罰とする!受けたく無ければ訓練に励む様に!!ではデリラ、貴様は後九回だ」
「え?え?え?ひん!?」
混乱してしまっているデリラに容赦なく二発目をお見舞いし、躾けていく。その度に可愛らしい声で鳴くデリラには目もくれず、三回目、四回目と続けて尻を打ち鳴らし、十発目までキッチリ叩き込んだ。そして、ヘトヘトになってグッタリとしてしまったデリラの頭と尻を、私は撫でた。
「あぅ…あっ…ひゃっ…」
正直な所、良い尻だ。軍服のズボンの上からでも少女特有のハリがある様に思う、叩き甲斐のある尻である。軽く揉んでみても、女らしいというより少女らしい弾力で、将来が楽しみな女だ。胸も発展途上だが素晴らしい素質を持っているな。
…おっと、少し頭が色に向かってしまった。いかんいかん。グニグニと揉みしだいてしまっていた。ガシガシと犬みたいに頭も撫でてしまったし、そろそろ解放しよう。
「デリラ、もう良いぞ」
「…ふぇ?あ、ふぁい」
「はわわ…」
「うわぁ…」
「あぅぅ…」
…?何やら周りの視線が妖しい。デリラも罰を受けた割には顔が娼婦の蕩けた顔になっているし…何か間違えたか?
「?どうした、早く戻れ」
「は、はい」
少しモジモジとしながら、デリラは隊列に戻ったのだった。