悠人は母親が充司の卑劣な策略により、淫乱な牝豚マゾ奴隷に堕とされ、家族への憎悪を植え付けられた魔女に変えられている事を知らない。股間に淫具を埋め込まれ、下着も付けないワンピース一枚だけの格好で息子を迎える諾子は、充司によって心を支配され、悪の手先に変えられている・・・実の母親の魔の手が、無垢な少年に迫る。危うし悠人!
---------登場人物---------
春日 悠人(はると):主人公
春日 諾子(なぎこ):悠人の母
春日 悠年(はるとし):悠人の父(M商事・開発部・課長)
加木 充司(じゅうじ):主人公の遠縁(悠年の母方の従祖母の孫娘(はとこ)の婿養子の夫)
加木 清充(きよみつ):充司の子
藤原 綾乃:悠人の幼馴染・同級生
唯魔子:蛇童和鬼の牝豚奴隷・パートナー
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「長旅で疲れたろう・・・一番風呂に入ってこいや」
充司さんはそう気さくに言って、僕に風呂を勧めてくれた。夕食が出来るまでには小一時間ほどかかる様なので、お言葉に甘えることにした。
「案外良い人なのかもしれない・・・」
母さんのあまりの変貌にショックを受けていた僕は、その気遣いに心から感謝をしていた。脱衣場に入り、辺りを見渡すと予想以上に片付いているようだった。それはバスルームも同じだった。我が家に帰ってきて初めて僕はリラックスすることが出来た。浴用剤を入れたのか湯船からはかえっていつもよりも良い香りが漂っていた。それも安心して入浴できる原因だった。バスルームと僕の部屋だけが以前の「家」のような気がしていた。僕は湯船にゆっくり浸かると、初めて家に帰ってきたような安心感を覚えていた。なぜか浴用剤の匂いにアンモニア臭が混じっているような気がしたが、すぐ気にならなくなっていた。
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「けけつっ・・・悠人の奴・・・まだ、何の疑いも持っていないようだな・・・」
悠人が脱衣場に入っていくのを見届けた充司さんと清充君は、バスルームに仕掛けられた隠しカメラの映像をスマホに映し出しながら、キッチンに立つ私を取り囲むように近づいて来ていた。
「まさか母親の小便混じりの風呂に浸かっているとも知らずによ・・・」
「・・・・・・・」
充司さんが侮蔑とも哀れみともつかぬ冷笑を浴びせているのは、スマホに映っている悠人ではなく、屈辱に俯いている私に対してだった。私はつい15分前の光景を思い出していた。
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つい15分前・・・クローゼットで自淫をしながら邪悪な快感をやり過ごした私は、悠人の訝る視線に耐えながら何とかベッドメーキングを終えていた。悠人に真実を伝えることは到底できなかった・・・。
(これは罠なんかじゃない・・・充司さんの陰湿な嫌がらせなの・・・私へのマゾ調教の一環でしかないの・・・)
私はそう思う事で事実から目を背けようとしていた。私は悠人の部屋から逃げる様にお風呂の用意を始めていた。悠人への母親としての義務だけが私を魔女に陥らせない最後の砦だった。しかしその様子に気が付いた充司さんは、意地悪そうな表情を浮かべながらバスルームに入ってくると私の仕事をあからさまに妨害し始めた。
「どんな気分だった?まともな下着一枚付けないで、淫具をオマンコに入れたまま息子の前に立つ気分はよ?俺たちの精液を塗り付けた身体で、スケベな香りをプンプンとさせながら息子と話す気分はよ?」
「ひっ・・人でなし!・・・よくもそんな事が言えるわね・・・よくもそんな異常な事を・・・あんっ」
無防備にお尻を突き出しながらバスタブを洗っていた私は、充司さんにいきなりスカートを捲り上げられ、エロショーツしか身につけていない股間をすっかり全て曝してしまっていた。
「聞くまでもねえな・・・ドロドロの大洪水じゃねえか」
私は狼狽えながら俯くほかなかった。充司さんは全て見抜いていた。悠人を強く意識した途端、下卑た放屁音が頭の中で響き渡り、悪臭を放つド汚い大便のイメージと悠人が重なって・・・醜悪すぎる快感を覚え、自淫に耽ってしまった事を・・・残酷に私に突きつけてくるのだ。
「けへへっ・・・悠人をもっと嫌悪しろよ・・・。もっと気持ちよくなれるぜ。お前の理性が叫び声をあげ、死ぬほどの心の痛みを感じるほど、お前に植え付けてやったマゾ性癖が、異常なほど凄ぇ~快感を与えてくれるんだからな。いくら隠れてオナっても到底薄れるもんじゃねえぜ」
「そっ・・・そんなこと・・・」
その通りだった・・・もう私はハッキリと意識していた。全ては充司さんの言う通りだと感じていた。それが暗示をさらに強化するための卑劣な洗脳操作なのだと気づくはずもなかった。しかし、それはもう確実に私の中に刻み付けられてしまっていた。かつて私が抱いていた悠人への愛が深ければ深いほど、沸き上がる快感はより深く、より大きく、より深刻に、邪悪さを増していた・・・。
「さあ・・・愛していた者を汚し、愛していた者を傷つけ、愛していた者を裏切れ・・・その快感にこれからどんどん逆らえなくなるぜ!そして愛をすっかり無くしたことをハッキリと自覚していくんだ・・・お前の心の中で息子を殺してしまうまで・・・」
私の反応にほくそ笑み、暗示が完成していることを悟った充司さんは、勝ち誇ったようにそう命じていた。
「いやっ・・・い・・言わないで・・・あああっ」
充司さんはエロショーツ一枚きりの無防備なお尻を鷲掴みにしながら、秘部に突き入れられたディルドをグリグリとかき回し始めていた。
「はうっ・・・いやっ・・・あんっ・・・ダメ・・・」
先ほどからのあまりに異常な快感に、私は早くも絶頂に達していた。すっかりと濡れそぼっていた私の秘部は、乱暴にディルドをかき回されればされる程、どん欲にその快感を受け入れていった。
「まずはお仕置きだぜ!せっかくいい香りにしておいた悠人の布団とシーツを勝手に替えるとは・・・いったいどういう料簡なんだ?あん?」
「あんっ・・・そっ・・それは・・・はぅ・・・なっ・・・何で知っている・・のっ」
(私がこっそり悠人のベッドメーキングをしたことを・・・充司さんはなんで知っているの?!・・・そしてオナニーしたことすら・・・・)
私が恐る恐る振り返ると、充司さんの手に握られたスマホに悠人の部屋が映し出されていた。
「かつ・・隠しカメラ?・・・あああっっんん・・・そっ・・・そんな・・」
「俺様には全てお見通しなんだよ・・・この家の中の事は全てな・・・・」
充司さんがスマホを操作すると、リビングや、夫婦の寝室、トイレの中まで・・・家の中のあらゆる場所が、次々と映し出されていった。家の中のあらゆる場所に、いつの間にか隠しカメラが設置され、全てが鮮明に写されて、この男の持つスマホに送信されていたのだ・・・。
「なっ・・・なんて・・・卑劣なの・・・なんて・・・恥知らずな・・・」
そう言った私の声まで・・・少し遅れてスマホのスピーカーから聞こえ始める。スマホには、スカートを腰まで捲り上げ、バスタブから丸裸のお尻を突き出しているエロショーツを着た変態女が映っていた。
「いやっ・・・だめっっっ・・・っ」
しかし、私はそれ以上声を上げることが出来なかった。悠人の部屋を映し出したカメラが、怪訝な表情で階下を見る悠人を映し出していた。
(悠人に気づかれてしまう・・・)
急に黙り込んだ私を見て、充司さんはニタリとほくそ笑んでいた。
「ホレ・・・お仕置きだ!」
そう言うが早いか。ねっとりした愛液が大量にまとわりついているディルドを一気に抜き去ると、そのまま凶悪な一物を私の中に突き入れていた。
「ぅぅっ・・・ぁっ・・・ゥゥゥッ・・・ァァァ・・・」
私は手で口をふさぎながら、喘ぎ声が外に漏れないようにするのが精いっぱいだった。お湯を張り始めたバスタブのへりに片足をかけながら、充司さんの一物が膣の奥底をぐいぐいと小突き回す快感に翻弄され始めていた。
「ホレホレ・・・これじゃお仕置きじゃなく、ご褒美だったな」
「だめ・・・だめ・・・悠人がすぐ上にいるの・・・こっ・・・んなぁ時に・・・あっ・・」
「へっ・・・それが却っていいんだろ・・・息子のすぐ近くでオマンコするのが・・・スリルがあってたまらないだろ?」
「あっ・・・そんなこと・・・あっん・・らめ・・・」
「ホレホレッ・・・聞かせてやれよ・・・母親の淫らなよがり声を・・・牝豚にされた母親のスケベな鳴き声を・・・」
「ふっ・・・ふざけないで・・・」
「何をいまさら母親ぶっているんだよ。息子のベッドの上でヨガリまくっていたくせに」
「そつ・・そんな・・・あっ・・・やめて・・・・」
そのとき清充君がいきなり横から私に抱きつき、ギュッと捻り上げるように私の乳首を弄び始める。毎日の様に乳首吸引機によって肥大化し敏感にさせられていた乳首は、清充君の強引な愛撫にもすぐに淫らに反応し始める。
「さあたっぷりと聞かせてやれよ・・・息子よりも小さな子供に乳首を弄ばれる嬌声をよ」
「くっううぅ・・・らめ・・・声が出ちゃう・・・・くぅううぅぅ・・」
その間も、清充君は私のお尻を撫で上げながら、カメラに向かって股間を割り割いていく。悠人への罪悪感とマゾ性癖とがリンクした異常な快感がさらに高まっていく。
「ヒャンンっッ・・・あんぁ・・・らめ・・いっ・・今は・・はああぁあ」
「ホレホレ・・・大声を出すと気づかれるぜ・・・それとも本当は聞かせたいんじゃねえか?ショタコンセックスの虜になった母親の女の声を・・・」
「ちっ・・チガウゥ・・・ッ」
しかし、充司さんは意地悪く私の両方の乳首を引っ張りながら、浴室に仕掛けられた隠しカメラのすぐ前まで導くように、バックスタイルで繋がったままで移動していた。
「おら・・・このカメラに向かってタップリと報告してみろ・・・お母さんは今、お前の知らない牝顔を晒していますってな・・・。お父さんよりも立派でたくましい男の人のオチンポ様で可愛がってもらってますってな」
「あっう・・・あっ・・そっ・・・そんな・・・」
浴室の壁に押し付けられながら、充司さんの一物を受け入れていると、カメラのために開けられた小さな穴がすぐ目の前に見えた。
「ホレホレ・・・お母さんはお前の居るこの家でも・・・愛しい充司さんとたっぷりとオマンコするんだから・・・お母さんはお前の事などかまっていられないのよ」
「ひっ・・・酷い・・・あんっ・・・はうぅ・・・」
「息子の前だって・・・思いっきりオマンコでイクんだから・・・セックスの邪魔はしないでね・・・」
「ああああああっ」
嬌声が抑えられない・・・悠人がバスルームのある階下の方向に振り返った・・・。怪訝な顔をしながら机から立ち上がる・・・。階下に行こうかどうか逡巡ている・・・。お願い・・まだ出ないで・・・今はダメ・・・出てこないで・・・
「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
シャァーーッ
私は失禁しながら、潮を吹くように絶頂を迎えていた。真っ白になって何も考えられなくなっている私をよそに、充司さんは意地悪く、私の腰をバスタブの方に向けてしまう。
ジョボジョボジョボ・・・
私のおしっこが、ほぼ満杯になりかけたバスタブの中に零れ落ちていった。私は放尿しながら、自分がとんでもないことをしている事に次第に気が付き始めた・・・でも小水を止める事など出来なかった。全てをバスタブに注ぎ込みながら、私は取り返しのつかない事をしたことを初めて自覚していた。半ば惚けた状態になりながら、ふとスマホを見ると私の嬌声を聞きとがめた悠人がついに部屋を出てくる処が映し出されていた。
「なっ・・・どうしたら・・・充司さん・・・・わたし・・・」
快感の余韻を引きずって何もできない私は、思わず充司さんに縋っていた。
「おやおや・・・お湯を替えている時間はねえな・・・浴用剤を入れろよ。このくらいどうせ分かりはしねぇって。そのまま悠人に入ってもらえよ・・・小便風呂によ・・・けけっ」
「そっ・・・そんな訳には・・・」
途方に暮れながらオドオドと何も出来ないでいる私を尻目に、充司さんは湯船の上にまたがると、ペニスにベッタリと粘りついた精液をシャワーで洗い流しながら、そのまま湯船の中に注ぎ込んでいった。
「これで小便精液風呂だな・・・・お前の息子は母親の小便と俺様の精子まみれの身体で夕飯を食うのさ・・・。ホレ、お前さんも適当に誤魔化さねえと直ぐにバレちまうぜ」
充司さんはT字ベルトを再び私に装着し、たくし上げていた私のスカートの裾を降ろすと、何事もなかったようにとっとと居間の方に行ってしまった。
「母さんどうしたの?大丈夫?!」
顔色を変えた悠人がバスルームに飛び込んできたのと、普段使った事のない匂いが強めの入浴剤をお風呂に入れたのは、ほぼ同時だった。
「ぁっら・・あら・・どっ・・どうしたの悠人・・・血相を変えて」
髪の乱れを直す時間も、服装を整えている間もなかった。取り繕うように私がそう言うと、悠人が怪訝な顔を浮かべながら私を真っすぐに見つめていた。もしかすると、まだ淫臭が漂っていたかもしれない。
「なんか変な声が聞こえてきたから・・・」
その声は猜疑に満ち、不信感に溢れていた。少し乱れた感じの私の様子に、童貞の悠人ですら何かを感じとっているようだった。疑わしそうに見つめる悠人の視線が、とても痛く辛かった。
(ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・)
私は小便で汚れた風呂に息子を入れようとしている・・・追いつかなくなった理性が私の心の中で何度も何度も悠人に詫び続けた。
「・・・・ゴキブリが・・・あの・・・また出たの・・・」
悠人の顔を見たとたん・・・ゴキブリと言う言葉が自然に浮かび上がってきていた。嘘が当たり前のように私の口から飛び出していた。詫びようとしていた理性に変わって、私の中で頭をもたげていた醜悪なものが私に悠人への憎悪と、平気で嘘をつく邪な心をもたらし始めた。不都合なことを暴こうとする息子に憎悪を感じながら、私は自分の保身のために平気で嘘をつき始めていた。そして、ゴキブリと言った途端、私の脳裏にドロドロとした悪臭を放つ大便のイメージが、悠人の顔と重なる様に再び浮き上がってくる。
(・・・・・・・)
そして、鋭い心の痛みと共に、ゾクゾクとするような妖しい感覚を湧き上がってくるのを抑えることが出来なかった。理性が再び叫び声を上げ始めていた・・・。
(だめ・・・こんな時に理性を飛ばしてしまったら・・・私はどうにかなってしまう・・・悠人を平気で・・・)
早くも悠人が悍ましいものに・・・汚らしいもに感じられる・・・理性が悲鳴を上げ、良心の痛みは増すばかりだった。理性を全て失ったら私はもっと酷い命令だったとしても平気で実行してしまう・・・。
(まるで唯魔子のように・・・)
わたしはもう唯魔子に・・・悠年さんや悠人より・・・卑劣で、身勝手で、図々しい充司さんの方に近くなってしまっていた。湯船から入浴剤の香りと共に、小便臭が漂ってくるような気がして、まともに悠人の顔を見る事など出来なかった。
「例の大きなゴキブリだね・・・」
悠人が無邪気にそう言いながら、私を落ち着けるように微笑する。その優しさが、その他人を思いやるこの子の素晴らしさが・・・・辛かった・・・まるで悠人さんと瓜二つだった。そんな子がウンコに思える・・・悪臭を放つ醜悪なものに変わっている・・・。
「ええっ・・そうよ・・・」
良心に耐えかねて、私はかえってつっけんどんにそう言ってしまっていた。罪悪感で胸が張り裂けそうだった。
「まだこの辺りに居るのかな?」
何の疑いを持つこともなく、悠人は辺りの様子を注意深くうかがいながら、私を守ろうとしてくれている。私を安心させるように微笑みを絶やさないように・・・。
「・・・・・・・」
本当にこの子は悠年さんにそっくりだ・・・優しくて、大らかで・・・。でも、汚くて臭くて、触わられるのも嫌な存在・・・。理性と感情が相克する。心の痛みに耐えられなくなって、胸が張り裂けそうになっていた。
「ねえ悠人・・・お風呂は後にして、先にお食事にしましょう。お風呂は入れ直すわね」
理性が何とか打ち勝って、悠人に酷いことをしようとする自分を押しとどめていた。
「えっ?・・・入れ直す?・・・」
私を信頼しきって、居もしないゴキブリを探していた悠人が、驚いた様に振り返る。
「このお湯・・・新しいお湯でしょ?珍しく入浴剤まで入れてくれているのに?」
私は何も言い返すことが出来なかった。この子は勘が鋭い・・・。とっさについた嘘はすぐにばれ、私をかえって追い詰めていく・・・。
「それに夕食の用意がまだ出来ていないって・・・さっき母さんが自分で言っていたんだよ・・・」
再び悠人が怪訝な表情を浮かべて私をしげしげと見つめる。母さん大丈夫?・・・・その目は私を気遣い、私を
「ええっ・・・だから・・・あの・・・間に合いそうにないの・・・何か出前を取ることにしたの・・・。悠人の好きな鰻なんかどう?・・・」
悠人が手料理にこだわった時、充司さんにそう言えと言われた嘘だった。充司さんの言ったことだと思うだけで私は平気で嘘をつけてしまう・・・。悠人の顔に悲し気な表情が広がっていく。ゾクゾクとする快感が抑えられなくなっていく・・・。
「母さん・・・僕はね・・・母さんの手料理が食べたくて・・・」
「・・・・・・・・」
悠人の気持ちは痛いほど分かっていた・・・。理性の限界だった・・・心が張り裂け、良心の限界を超えていた・・・。強烈な胸の痛みと・・・ゾクゾクとする妖しい感覚が同時に襲っていた・・・。耐えることは出来なかった。まだ間に合う・・・すべてを打ち明け・・・本当の事を話せば・・・息子を小便風呂に入れるようなことはない。悠人を汚さないで済む・・・。本当の事を話せばいいのだから・・・。理性が大声で叫んでいた・・・
「悠人・・・実は母さん・・・ここで・・・おしっっ・」
私が全てをぶちまけそうになった時だった・・・。
「なんだ?なんだ?」
私の言葉を遮るように、居ずまいを正した充司さんが、今までここに居なかったかのような顔をしてバスルームに入ってきていた。限界寸前だった私は縋るような視線を充司さんに向け、悠人や家族から逃げ出すように・・・思わず充司さんに縋っていた。
「いや~っ・・・俺も鰻食べたくってね。今日は俺の驕りだ・・・。もう頼んであるから。俺たちに気を使わないで・・・早く入りなよ、悠人君」
そう言った充司の目には、底意地の悪い、悪魔の様な嘲りが浮かんでいる。きっと悠人にはこの表情の意味が分からない。誠実そうな仮面から覗く悪魔の様な本性が、純粋さしか持たないこの子に分かろうはずもない。困惑したように私と充司さんを交互に見るだけだった。
「長旅で疲れたろう?・・・一番風呂に入ってこいや」
人の好さそうな誠実そうな仮面を被った充司さんが、猫なで声でそう言っていた。
(だめ・・・・悠人・・・ダメなのよ!)
私は心の中で叫んでいた・・・。悠人に届くはずもない心の叫びを・・・。心の痛みはゾクゾクとする妖しい感覚に呑み込まれていた。ブリブリブーッ・・・不気味な音が脳裏に響き始める・・・。悪い快感が疼き始め、唯魔子が心を占領し始める。
「じゃあお言葉に甘えて・・・」
充司さんの言葉に絆されたように、悠人は風呂に入ることに決めたようだ。着替えを取りに自分の部屋に向かおうとして、急に思い出したように私に振り返った。
「そう言えば・・・ゴキブリはどこ行ったのかな?」
何の屈託もない無邪気な顔をした悠人が朗らかに私に聞いた。ドロドロのウンコになった悠人が汚らわしい声でそう言っていた・・・。
「まだ・・すぐそばに居るわ・・・」
「えっ?・・・」
悠人の驚いたような顔が、やがて傷つけられた悲し気な表情に変わっていく。思わず言ってしまった言葉に私は胸を痛めながら、息子を苦しめる邪悪な快感に変わっていくのを感じていた。股間から濃厚な淫汁がドロドロと溢れていくのを留めることは出来なかった・・・。
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「毎度有難うございます・・・〇△○屋です・・・」
僕がお風呂から上がってすぐに、鰻屋の出前が届いた。〇△○屋は地元の鰻屋の中でも高い部類の鰻屋で有名だ。うちで〇△○屋に鰻重を注文するのは多分初めての事だった。
(無職の加木さんの驕りでいいのだろうか?)
僕は暢気にそんなことを考えながら、母が注文を受け取る姿をボッと見ていた。
「あれ?・・・奥さん、今日はいつもより随分と大人し目の格好で・・・お客さんですかい?」
初老の配達員は母のつま先から頭のてっぺんまで嘗め回すようなに見ながら、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべていた。そのあまりにも馴れ馴れしい態度に、僕は不快さを通り越して嫌な気分になっていた。だが、それだけではなかった。母から支払いを受け取った後も、
「じゃぁこれお釣り・・・」
そう言って、時間をかけながらベタベタと撫でまわすようにお釣りを返すのだ。しっとりとした母の手の感触を楽しむように、必要以上に長く握りしめながら、股間や胸元をじろじろと無遠慮な視線を送り続けている。そのあまりにも非常識な行いに、僕は言い知れぬ憤慨を感じていた。
「あら・・・いつもと同じ格好でしょ・・・もう、何を言っているのよ・・・」
しかし、母は恥ずかし気に顔を赤らめるだけで、初老の配達員のセクハラのような行動を拒絶するどころか、受け入れるようにはにかみ笑いを浮かべているだけだった。
「母さん・・・いったいどう言う事?・・・毎度って・・・よく〇△○屋から出前を取るの?」
僕の咳払いに驚いて、配達員が未練がましい視線を送りながら、しぶしぶと帰っていくのを見届けた後、僕は
「しょうがないでしょ・・・充司さんは鰻がたいそうお好きなのよ・・・」
そう言ってハッと口元を抑えていた。そう・・・母は充司と言う男が来てから、鰻を何度も注文したという事・・・そして、毎日食べていないとすれば、充司が来てから随分と日数が経っていると言う事だ。そして倹約家の母が充司の言われるままに高級な鰻を何度も注文していると言う事・・・。
(いったいそのお金はどこから出ているの?・・・充司はいつから家に居るの?・・・)
僕の刺すようなモノ問いたげな視線を母は嫌と言うほど感じていたのだろう・・・母は口をつぐんだまま俯いて何も言わなかった。気まずい沈黙が訪れようとした時、
「ほら・・・冷めないうちに食べようぜ!」
充司が僕たちの間に割って入る様に割り込んで、二人の沈黙を破った。
「そつ・・・そうね。菜の物も作ったから・・・」
母は僕の視線から逃げるようにそう言うと、さっと台所に向かっていったしまった。
「よいしょっと・・・」
充司は玄関に置かれた鰻屋の配達用の盆を持ち上げると、何食わぬ顔で僕の前を通り過ぎて行く。
(まるで他人の家にいるようだ・・・まるで他人の夫婦の中にいるみたいだ・・・)
母がとても遠く感じられた。僕は胸の張り割けそうな切ない気分になりながら、むなしく充司の後をついていった。蒲焼の食欲をそそるような匂いに、僕は初めて虚飾の香りを感じとっていた・・・。
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