※この作品はR-18です。

タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。   作:Marchhatter

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 題名は(かぶってる気配があり)変更するかもしれません。内容も一部バグ取りで修整する可能性があります。
 (追記)書き忘れてましたが、後半部分に不適切な描写があり、閲覧時にはご注意ください。
(8/11)タイトルを変更しました。
(旧)権利のための逃走(2)→(新)暗闇からの呼び声(2)(志)☆


101 暗闇からの呼び声(2)(志)☆

 

 お風呂から上がったらしい。なんか脱衣場あたりに、二人のかしましい声が移動してる気配。

 少ししたころを見計らい、沸かしたお湯にパスタを投入。

 あれ、でも結構お風呂後に時間かかるかな。だとすれば、性急だったか。

 何となく紫藤はそんなには時間かけないと思うけど。調布は髪長いからな。

 心配してたが、あまり長いこともなく紫藤と調布が現れた。調布は涼しそうな短い袖の上衣と、膝丈のハーフパンツの少し浴衣っぽい生地の作務衣か甚兵衛みたいなつくりのルームウェア、紫藤は白いTシャツに学校ジャージを着てる。

 二人とも血色がよくなって、つやつやしてる。髪の毛は少しまだ湿ってて、調布の長い髪は特に黒々としてる。ちなみにドライヤーは、この家にはなかった。

 単なるシャンプーとかの匂いだとは思うんだけど、甘く爽やかな匂いがする。

 Tシャツや上衣を持ち上げてる二人の胸や、無防備な二の腕から注意をそらすべく、わざと明後日の方向を向いて僕は聞く。

 

 「夜ごはん、パスタでいいかな?軽くありあわせのもので作って、後は適当に缶詰でもデザートに開けよう。」

 

 「あら、いいわね。いい匂い。」

 

 「志野くん、缶詰って?」

 

 「ああ、桃缶と杏仁豆腐があるよ。」

 

 「杏仁豆腐あるんだ。あの中華料理屋さんのとは違うんだろうねー。」

 

 「食べ比べてみましょうか。」

 

 やがて茹であがったパスタをフライパンで作ったパスタソースと炒め合わせて、そのままちゃぶ台に置いた。取り分けて食べよう。そういえばこの頃の少し前、カジュアルなイタリア料理のチェーン店でパスタを何人かでシェアするのが流行ってたな。懐かしいカプリチ○ーザとか、ラ・ボ○ムとか。僕は大学に入ってからしか行ったことがなくて、多賀島市にあるカプリの二ツ木馬場の店にはついに行ったことがなかった。1回目ではあの同窓会のすぐ前、閉店したって聞いたかな。

 

 手元にフォークを用意した。なぜかすごく古いのしか見つからなくて、今日は持ち込みのプラスチックの使い捨てのを使うことにした。僕の家の使ってない貰い物でも持ってこようかな。

 

 「いただきます!」「いただくわ」「どうぞ」

 

 しばらく食事をする。

 この家の座敷の柱には振り子時計があり、時間を合わせて動かしてみたけど、振り子の音が気になって止めた。

 自分の腕時計を見る。もう10時前近い。

 食事を終えた後、僕もさっさと入浴を済ませた。

 その間、紫藤たちは果物の缶詰を開けて食していた模様だ。

 

 ―――――

 

 「明日なんだが、――」

 

 もう一度だけ計画をおさらいする。

 国領には外泊許可を取っておけとは言ってあるし、配役も決めてある。

 

 「天気、大丈夫かしらね。午後から少し崩れるって。雨のために用意しておくもの、雨具以外にあるかしら。」

 

 調布が体をねじりながら伸びをして、そうため息まじりに言う。お腹のあたりの下着が少し見えて、目が思わずさまよう。

 

 「そうだな。まず雨具は必要だ。あとバイクは滑りやすくなるから気をつけないとな。」

 

 飯場潜入についていえば。

 雨の方が、外へは注意がいかないだろう。

 だが、水たまりとかで音がしやすいかもしれないし、足元が悪くなる。一長一短だ。

 臭いは薄まるのかな。犬のことが頭をよぎる。

 なんか本当にやれんのか、と少し心臓が重くなるような気がする自分がいる。

 あ。そうだ。

 

 「前に言ったけど。紫藤には、ナギさんの子供を預かってもらうのとメッセージセンターをしてほしいんだが、それに加えて子供を連れて来るのも頼めるかな?」

 

 ホテルか旅館で紫藤実父とナギさんに一度休んでもらって、そして隠れ家(ここ)に移動。そう考えてる。

 だから、ホテルでナギさんの子供と一緒に待機し、電話とかで連絡調整をしてもらう。

 ただ、今日見た感じ、紫藤に子供の輸送もしてもらえたらありがたいと思うようになった。

 

 「場所は、ホテルの方がいいのかな。ここでもいいと思うけど。」

 

 「それなんだよな。」

 

 そこは悩ましいところだ。ただ、この家は電話は通じてない。

 メッセージセンターはできないんじゃないだろうか。

 

 「ポケベルやPHS、通じてない?」

 

 「PHSはダメみたいだ。携帯、ポケベルは多分行けるだろう。でもさ、携帯もポケベルも飯場はダメだと思う」

 

 パンフを取り寄せて通信可能範囲の地図を見たけど、ちょっと厳しそうなんだよな、少なくとも飯場は。

 でも、幹線道路に戻れば使える。だったら、一組くらい借りててもいいかもしれない。

 

 「それだとホテルも同じじゃない?飯場から電話なんか掛けられないよね。」

 

 そうなんだよな。

 最初っからこの家に来てもらうか。その方が安心かもな。

 最初はホテルに滞在してもらって英気を養い、その間にこの家のセットアップ、と考えてたけど。

 小さい子と狭いホテル暮らしと言うのもつらいかもしれない。

 草取りをすれば、ここなら人目を気にせず庭で遊ぶこともできるだろう。

 

 「そうするか。」

 

 ポケベル、借りられるかな。

 多分大丈夫だ。駅前のカネコ電機の側にショップがあった気がする。明日だな。

 

 「移動は、タクシーでいいか?」

 

 「お金がかかるけど、しかたないよね。」

 

 不案内なところをバスで乗り継ぐより、それがいいかな。今日下ろしてきた紫藤の(多分、紫藤母の)自転車、少し紫藤には大きいし子供用座席もついてない。

 直前なのに、計画の細部が変わりまくる。不安だ。

 明日の学校での文化祭のための準備、救出作戦の準備のため荷物を確認して、歯磨きをすませ、寝ることにした。

 皿を洗うのは、明日でいいや。

 

 ―――――

 

 こうなるのか。

 

 「この大きいふとんと普通のふとんは、この部屋。」

 

 「そっちの奥の寝室は、待機部屋ね。」

 

 「待機って、なんの待機だ?」

 

 「1時間ずつ交代制なのよ。みなりとあたしで。」

 

 要は、冷房の入る中央の座敷の部屋。その部屋で、僕が寝る。それは、まあいい。

 そして奥の寝室。まだ掃除が完全には終わってないが、冷房が入るので待機場所として使えるのだという。

 なんの待機か、と聞くと。

 紫藤と調布一人ずつ交代で僕と寝る。そういうことらしい。

 いや、それはさすがに。寝るって。その。

 眠るじゃなくて、寝るって、そういうことか?

 多分そうだろうな、でないと交代制なんて変だ。

 

 「じゃあ、三人で一緒に?あたしはそれでもいいわよ。」

 

 「わたしも!ふとんは十分広いよ?」

 

 「――」

 

 どうしようか。

 

 ちらっと、調布を見る。気のせいか、いつもより胸が大きく持ち上がってる、気がする。ノーブラではないと思うんだが。あと、浴衣っぽい部屋着の合わせ目から、少し広めに胸に近い谷間も見えて。勃ちあがり不可避。

 視線を上に上げると、口の端を片方だけ、意地悪そうに、しかし蠱惑的に吊り上げてみせた。急に鼓動が高まる。

 視線を横にずらして、紫藤をみる。胸の持ち上がり具合は、調布に比べるとかなり慎ましやかではあるが、確かに存在している。思わず固唾を飲んで注目する。

 が、ハッとして、上に目線を上げる。紫藤は、顔こそにこにこしているが、ちょっと黒いオーラがある、気がする。

 こいつらが、結託したら。

 僕はきっと搾り取られる。きっと。確実に。

 

 「あ、いや。寝るのは交代にしよう。そうしよう。――調布、荷物を持っていくよ。」

 

 「お願いね。」

 

 僕は調布のリュックを持って、いったん廊下を出てつきあたり奥にある寝室に向かう。

 こっちは6畳間くらいか。半分くらいまではきれいに片づけてあって、ふとんも使えそうなのがたたんでおいてある。

 旧式の窓枠式クーラーだが、冷房も入ってる。

 荷物を置いていると、調布が少し声をひそめて話しかけてきた。

 

 「ねえ、志野。もしみなりが望むなら。最後までしてもいいし、朝までみなりと一緒にいてあげていいわよ。」

 

 ぶっ!

 

 吹きそうになった。生々しい、そういう話になってるのか。

 

 「勘違いしないで。明日はいろいろあるから、最後までってのは、本当はどうかと思うわ。でも、――気持ちは止められないものだから。あたしは、ここでも寝られるようにしてあるし。」

 

 だから、大丈夫。交代ってことにしたのは、みのりが気兼ねするからそうしただけ。

 多分、そういう気分になってはじめてしまったら、それどころじゃないでしょう。

 あたしも、もう寝るつもり。もう二人で、そっちで寝てしまって大丈夫だから、という。

 ううむ。僕も今日はその、まだ早いかなあって、そう思うんだけど。

 僕は、まだ誰も救えてない。

 少なくとも救出作戦、できれば谷津崎老人の方まで終わってちゃんと紫藤が救われたと確認してから、紫藤と、調布と、二人と寝たい。最後までヤりたい。

 だけど、口ではもごもごと感謝の言葉を述べて、紫藤の待つ座敷に戻った。

 

 ―――――

 

 「ねえ、志野くん。今日も、ちょっと頑張ってみようか。」

 

 座敷に戻ると。

 紫藤が、にっこりと僕に笑いかける。

 なんかすごくきれいに、美しくみえる。同時に怖い。凄艶っていうんだっけ。

 着てるのは、なんの特徴もない白のTシャツと学校の指定ジャージだけなんだけどな。

 いつからごく普通に平凡にかわいかった紫藤が、こうなってしまったのか。

 いや、昼間は、普通にかわいかったんだ。だから、僕の心の方が普通じゃないんだろう。

 

 急にどきどきしてくる。その、性欲も確かにあるんだけどさ、それより何かの得体のしれないプレッシャー。

 さっきまで固く勃ちあがってたあれが、その、しぼんでしまうくらい。

 紫藤が、ペンダントライトの垂れ下がったひもを引いて明かりを消した。

 でも、廊下側、障子越しの月明かりで部屋の中はほんのりと明るい。

 

 「今日は練習。そう、特訓なんだよ。――これ、もちろん使うよね。」

 

 どこからか探し出してきたらしい、縄とか帯とかが数本。

 何に使うかって、まあ、そういうことなんだろうな。

 何の疑いもなく前に揃えて出された手首。

 いや、今日くらいはノーマルに行ってみようよ。最初だけでも。

 

 僕はそっと掛け布団を横に寄せ、胡坐をかいて膝の上に紫藤を乗せた。

 柔らかい紫藤のお尻の感触。さっき一瞬恐怖でしぼんでしまっていたぼくのそれが、さあ出番でしょうか、とむくむくと起き上がってきた。現金なやつだ。

 そっと、左腕で紫藤の胸の上から抱きしめて、胸を押しつぶしながら上半身を引き寄せる。

 紫藤が半分振り向き、上を向く。その唇を奪った。

 紫藤は昔より、少しキスに慣れてきた。昔はおろおろしてたんだけど、今は唇を、舌を陶然と受け入れてる。

 ちょっと体を離す。シャツの裾から、そっと手を入れて、お腹を触る。ぴく、と紫藤が体を震わせる。

 お腹から、すべすべした素肌をそっと撫でながら僕の手が上がっていき、ブラに到達。

 ブラの下から、手を入れて、さらに侵入。

 

 紫藤が、声を上げそうになって押し殺した気配。僕の手が、先のぽちを探り当てたんだ。

 その指で、そっとそれを撫でる。紫藤の息が、少しだけ荒くなってくる。

 いったん手を離し、両手で、紫藤の背中に手を入れて、ブラのホックを探り当てる。

 この前、ホックが歪んでたから、後で整形してあげたやつかな。

 ホックを外すと、紫藤も他のショルダー紐のホックをはずして、ブラを取るのに協力してくれた。

 

 さて、ノーブラJK紫藤。

 さっきまでの萎縮っぷりはどこへ行ったのか。僕は、今度はTシャツの上から、胸の先端をさぐって探し出し、下から半球をたどるように撫で上げ、先端部に到達すると軽く人差し指と中指で挟んで、解放する、という動きを続けた。しつこく。

 そのうち、紫藤がふるふるっと身を震わせて、後ろの僕に倒れ掛かってきた。またキスをした。

 

 そして、そうっとふとんに紫藤を横たえた。横向きに、「く」の鏡字みたいに、腰を少し折った形に。

 後ろから、また大きなスプーンと小さなスプーンを重ねるように、体を添わせる。

 右腕で、腕枕をした。

 ちょっと不自然だけど、その腕枕した右腕を折って、右手の先で紫藤の右の胸を撫でる。これは、ただかするように撫でる程度。

 もう片方、左手で、引き続き左の乳房の愛撫を続ける。こちらは、神経をこめて、細やかに。

 はっきりわかるくらいに、紫藤の息が荒くなってきた。はあっ、はあっと。

 軽く紫藤の首元とか背中とか、耳とかに後ろから唇をあててみる。肌が少し、汗ばんでる。

 そっと、左手の位置を変え、紫藤が下に履いているジャージに、手を入れた。

 紫藤がもぞもぞと手を下し、ジャージを脱いだ。ジャージはそのまま、足元に。

 紫藤は、Tシャツとショーツだけの姿になってる。

 甘い匂いが、ふわっと漂う。

 同じくジャージを着ていた僕も、一度断って起き上がり、ジャージを脱いだ。トランクスとTシャツだけ。

 

 さっきと同じ体勢、右脇を下に横たわり。

 白いスポーツショーツに包まれた左腰を撫でる。うん、ちゃんと筋肉があって、張ってる。

 ぴったりしたスポーツショーツの上から、さわさわする。腿にも手が伸びた。

 このしっかりしたお尻や足、大好き。

 さわさわ触ってたら、紫藤がくすくすと笑って身をよじった。

 少し、空気が緩んだ。

 

 「志野くん。なんか、不思議な気持ちだね。」

 

 「どうして?」

 

 「いつも、あまり声出さないようにってしてたから。」

 

 だから、あまり憚りなく話せるのがうれしい、と言ってる。

 けなげだ。

 というか、僕はたいてい声出しちゃいけないようなところで無理やりいちゃついてたってことだよね。クズだ。

 

 「みなり。もしよかったら、教えて?こことか、気持ちいい?悪い?」

 

 さわさわ。背中とか触ってみる。

 

 うーん、と紫藤が考え込む。

 

 「志野くんみたいにやさしく触ってくれると、どこでも気持ちいいよ。だけど、」

 

 いくつか教えてくれる。首とか耳とか背中とか、敏感でこそばゆいらしい。

 そこらへんを、つうっと触るんじゃなくて、さわさわすると気持ちいいとか。

 そこで、ひとしきりさすさすと摩ったり、耳を唇でふにふにと挟んでみたりした。

 あ、言わなかったお尻とか足とかは気持ち良くないのかな。恨みがましい気持ちでいると、紫藤がくるりとこっちに向き直って、小さな柔らかい手で僕の肌をお返しにふわふわと触ってきた。

 

 「」

 

 くすぐったい。

 

 「志野くん、結構筋肉がついてるんだね。」

 

 そりゃまあ、部活は最近サボってるけど。毎日、朝走ったりして運動はしてますから。

 前の人生より2割増しくらいで、体力は上がってるはず。

 横向きになって、今度は向かい合った姿勢で、また抱き合ってみる。

 紫藤のまだ小さい胸が、ふにっと僕の胸を押し返す。

 ヤりたい。だけど。

 

 「みなり。多分、いま見ると鼻血出る。」

 

 僕は正直になろうと心に決めて、紫藤に言う。

 

 「しょうがないよ。志野くんは元祖鼻血ブ○伝説だからね。」

 

 「筋肉少○帯?」

 

 懐かしいな。ラジオで聞いてて好きだった。О槻ケ○ヂさんの小説も。

 

 「うん、ラジオで聞いてたよ。――ねえ、志野くん、」

 

 見るのはダメでも、さわるのは大丈夫だよね。

 そう、紫藤が誘ってきた。

 もちろんですとも。

 

 ―――――

 

 少なくとも胸は大丈夫なんだ、見ても触っても。

 僕と紫藤は身を起こして、お互いのシャツを脱がせ合いっこした。

 ほろん、と胸が露わに。

 絶対的な体積は大きくないけど、ぷくんとはっきり持ち上がってるふくらみ。これも大好き。

 掌でそっと下からあてがって包むようにして、その感触を楽しんだ。

 

 紫藤は紫藤で、僕の腕とか大胸筋とかさわさわしてる。筋肉好きなのかな、だったらもう少し鍛えよう。

 また抱き合ってみる。今度は、思いっきり抱きしめてみた。

 くふぅ、と紫藤が息をつく。慌てて緩める。

 でも紫藤もぎゅうっと抱きついてたみたいだ。少し遅れて僕も紫藤の結構強力な抱擁から解放された。

 顔を見合わせる。ふにゃ、と笑ってくれる。かわいい。

 またキスをして、ちょっといろいろさせてね、と言って、紫藤をそっとうつぶせに寝かせた。

 うん、志野くんのすきなことをして、と紫藤がささやき返した。

 

 首の後ろの生え際のところから、キスをあちこちに散らしていく。

 うん、ナギさんからしてもらったあのイメージ。唾液はつけないように気を付ける。けど、後でちょっと残り湯を一緒にかぶろうかな。

 やわらかな体を目にして、そして唇で触れて、僕の息も荒くなってきてしまう。

 背中に唇を下して行く。かすかに産毛。

 そんなところに、やっぱり紫藤は現実の女の子なんだ、と思う。

 生きててくれて、ありがとう。

 

 横乳の黒子のあたりに顔を入れ、ちょっと入念に責める。紫藤がはっ、と息を飲む。

 調子に乗って、いろいろ。そっと手を、今は下になってふとんに埋まってる胸に滑り込ませて軽くつまんで楽しむ。反応が少し大きくなる。

 

 背中を降りて行き、腰の上、背筋が軽く浮いているあたりも唇でふにふにして。

 ――足に移った。

 

 伸ばした足。しっかりした太腿に、唇を当てていく。甘い香り、頭がくらくらする。

 脚を開かせて、腿の内側のあたりもキスすると、ひゃん、と紫藤が声を上げた。

 ちょっとくすぐったいのかもな。でも止められない。

 膝の裏あたりがくすぐったかったのかな。そこらへんでも、体が揺れてた。

 ふくらはぎのあたりも入念に。産毛があるかと思ったけど、ほとんどない。

 女の子の体ってそういうものなのか、あるいは、そこはさすがに剃ってるのかな。

 さて。

 僕は、そっと紫藤に残った最後の下着。スポーツショーツに指を掛けて、引き下ろした。

 

 ――――

 

 自分だけ服を着てて、相手が全裸。それは、個人的にはなんか落ち着かない。

 その、すごく自分だけ取り残されてるっていうか、自分と相手の距離があるっていうか。

 主人と奉公人、みたいに、すごく立場が違うって感じがするんだ。できれば一緒がいい。

 だから僕も、紫藤のショーツを脱がせると同時に、自分もトランクスを脱いで全裸になったのだが。

 紫藤はショーツを脱がされたとき、ひじをついて体をねじってこっちに目を向けて。

 一瞬、目を真ん丸にして凍った。

 

 「志野くん!それ!」

 

 「ん?」

 

 「ええっ!そんな!?――う、うん。大きいね。」

 

 自分のものを見下ろす。

 いや、今は大きいかもしれないけど、それは相対的なもの。

 だれだって、勃てば大きくなるものだよ。

 小さくなってるときは、つつましやかなんだが、――

 

 「これ、わたしのなかに入るの?――大丈夫、大丈夫。頑張れ、わたし。」

 

 紫藤は、さらに起き上がり。

 僕のそれを片手でさわさわと触り、なにかぶつぶつと自問自答してる。

 うん、紫藤は小さいからな。お尻は、この体格にしてはしっかりしてるんだが、いかんせん絶対的に小さい。

 紫藤の中に不用意に突き込んだら、絶対にこれは、――。

 

 紫藤に再度、うつぶせに寝てもらって。僕は一度、目を閉じた。

 仮に紫藤を仰向けにしてあの滑らかな丘を見たら、多分また鼻血出る気がしたから。

 見ないでやってみよう。

 そっと、紫藤のお尻の側から、左手を入れる。

 毛のない丘をそっと指の腹で愛撫し、丘をくだり、肢の筋を超えて、そのあたりに、――

 湿った、とても柔らかい肌の裂け目。触ると、ぴくっと、紫藤が体をこわばらせた。

 怖いのかな。

 僕は、細心の注意を払って、指の腹で軽く、軽く裂け目をなぞっていく。

 少し、濡れているのか。あるいは、非常になめらかなのでそういう感触なのか。指が抵抗なく滑っていく。

 少しすると、きゅっと力を入れて閉じてたらしい裂け目が少し緩んだ、気がした。

 何度か往復させる。力を入れず、柔らかく、やわらかく、――

 そして、裂け目に少しだけ指を入れ、全神経を集中して、探す。

 小さな突起、蕾を。

 

 これ、かな?

 大きな外側の裂け目の内側に、入り口の陥没が感じられる。

 その襞の内側、頂点近くの、突起。

 これは絶対に乱暴に扱ってはダメだと、1回目でごく短期間、付き合った女から教えられた。

 軽く軽く、指の腹で触れるのだと。当たるか当たらないか、というくらいに。それでいいと。

 そっと、紫藤のお尻側から紫藤の裂け目に侵入させた片手のくすり指とひとさし指とで裂け目を軽く押し広げ、中指の腹で、その突起に触れる。根気よく。

 

 紫藤が、乱れ始めた。

 肌が、じっとりと今では湿ってる。女の子の匂いが濃ゆくなり。

 紫藤は声を上げまいとしてるが、有声音で、ああっ、と声が上がりかけた。

 でも自分で自分の声に焦ったように、また声を押し殺した。

 いいのに。この家の周りには誰もいないし。いままで我慢させて悪いことをした。

 

 焦ってはダメだ。優しく、柔らかく、――

 動きを感じて、目を開ける。幸いにも、鼻血は出てない。

 紫藤が、上半身をぐうっとのけぞらせた。はあっ、はあっと、走った後のような息づかい。

 そして今度は、ぎゅうっと足を曲げて折り畳み。

 足元は横向きに、そして上体は上向きに寝転んだ姿勢になった。

 

 「ああ、志野くん、志野くん、ーー!」

 

 顔が上気してる、額に汗が浮かんでる、気がする。

 紫藤が、閉じていた目をあけて、懇願するような眼でこっちをみてる。

 少し、泣きそうな感じの表情。

 

 「もうちょっとだけ、いい?」

 

 こくん、と紫藤が頷く。また目を閉じる。

 僕は、紫藤を乱して。

 妙な支配欲というのだろうか、征服欲というのだろうか。それに駆られ。

 この子は、僕のだ。誰にも渡さない、という気持ちで。

 さっきと同じように横向きに、大きなスプーンと小さなスプーンのように重なる体勢を取った。

 ただ、大きなスプーンである僕は、小さなスプーンである紫藤の下半身側に少しずれた位置を取り。

 右腕で、紫藤の胸の下あたりを強く背後から抱きしめる。というより、逃がすものかと固定する。

 

 「みなり、好き。大好きだよ。」

 

 「うん、ん、ーー」

 

 そっと、さっきの続きのため、左手で、やはりお尻側から股間に手を侵入させる。

 再度、小さな突起を探り当てる。

 

 胸の鼓動が、自分でもわかるくらいに、もくもくもくもくと、とても速いペースで打つのを感じる。

 突起に、触れる。焦らない、焦らない。当たるか当たらないかくらいを心掛ける。

 でも、ときどき、少しだけタッチを変えて指を長めに当ててみる。

 紫藤の体に、震えが走る。

 お尻が、強く突き出された。背中を強く反らせて、紫藤が後ろ手に僕の体に手を回して、引き寄せようとする。

 僕は紫藤への愛撫を続けつつ、右腕の拘束を解き体を伸ばして、横向きの紫藤の上に軽くのしかかるようにして、紫藤の頭の下に手を当て、こちらに向かせて、口元に唇を寄せて。

 キスをした。

 紫藤もキスに応じるが、すぐに口が開き、はあっ、はあっ!と、荒い息をつく。

 

 こちらに向けられた紫藤の額に、汗が浮き、前髪が一筋、張り付いてる。

 閉じた切れ長の目の端のあたりに、涙か汗かが、すうっと何かが走った。。

 深く憂うるように、あるいは何かに耐えるように、眉が顰められて。

 痛いんじゃ、ないよね?

 愛おしい。

 こんなに、小さいからだで頑張ってくれてるんだ。

 

 もうこのまま、めちゃくちゃにしてしまいたい。貫きたい。

 でもその凶暴な衝動を抑える。

 だが僕のそれは、ぴくぴくとして、別に擦り当ててるつもりはないのだが。

 紫藤の背中に、先端が当たってる。

 先から先走りが出ていて、紫藤の肌についているかもしれない。

 

 そのとき。

 紫藤が、ぐうっと思いがけないような力で身を回転させて。

 僕に正面から抱きつき、僕を仰向けに転がした。

 紫藤が、僕の上に跨る。対面騎乗位の体勢だが、僕のそれは紫藤の中には入ってはいない。

 棒は紫藤のお腹側に出てて、根っこには紫藤の股があたってる。

 僕の棒の根本から真ん中に紫藤が、彼女の裂け目を押しあてる。はぁっ、はぁっ、はぁっ、という荒い息に合わせて、僕には熱く感じられる、紫藤の裂け目がくい、くいとリズミカルに僕の棒にすりつけられる。

 やがて紫藤は一度顔と体を大きく(下から見ていて、一瞬、胸から上が隠れるくらいに)反らした後。

 

 自力で体を起こしていられないかのように、僕におおいかぶさってきた。

 だけど、動きは止めない。こんどは体全体を、僕の上で動かしてる。

 僕の棒は、紫藤と僕自身の体にはさまれて、もみたてられた。

 僕の股間の中から、どくどくっという、あふれる律動の前兆が感じられて、

 ――まずい、もう少しで出てしまう。

 

 僕は必死の努力で、自分が乗ってるシーツの端をはぐって引き寄せ、紫藤と僕の間にはさむように、僕の棒からの噴出に備えて押し当てようとした。

 でも紫藤が、少し体を起こし、僕のシーツを持った手を優しく、しかし断固として自分の手で妨害した。

 僕の体に腹ばいになって棒を挟んだ紫藤は、いよいよ体をくい、くい、くい、くいとゆすって。

 僕のそれは、僕の体と紫藤の柔らかい体の間に先より強くおしつぶされて、なかなか噴出しない。そしてこれ以上はないと思っていた快感がさらに少しずつ、少しずつ高まっていく。

 紫藤が、邪魔だったのだろう。乱れて汗の流れる顔にぴたっとついた前髪を跳ね上げた。

 紫藤は、またそのまま辛抱強く僕の上で汗を浮かべた裸の体を揺らして、僕と紫藤の体に挟まれたそれに快感を伝える。

 ――あ、無理だ。

 

 ついに。

 勢いよく、僕のそれが噴出したのがわかった。僕と紫藤の間に、広がる。

 もうダメ、べちゃべちゃだ。

 でも、それに伴う、あまりの快感。もう後先周囲を顧みず、僕は紫藤をぎゅうっと抱き寄せた。紫藤も抱き返す。

 そして強い、すべてを包みこむやわらかいフェルト生地のような疲労感。

 僕はふたりの肌を汚した後で、きれいにしなきゃと頭では考えてるのに、すぐに動くこともできない。

 紫藤が、少し体を動かし、僕の顔に頭を近づける。汗の浮く顔に、少し泣き笑いみたいな笑顔。

 僕は、顔をさらに引き寄せ、キスをした。 

 そして極度の快感と興奮による疲労に、――そのまま僕は、うとうととしてしまった。

 おそらく、紫藤も。僕の上で、二人ともねちゃねちゃと汚れたままで。

 

 ――――

 

 数瞬の時間の経過。

 はっと気がついて、自分の体の上のいとおしい重みを、ぱたぱたと手で確かめる。

 長距離を走ってきた後のように熱い紫藤の体の重みが、僕の上にある。呼吸してる。生きてる。

 僕の身じろぎに気付いたのか、紫藤も僕の胸に横向きに押し当ててた頭を上げ、目を開けた。

 月の位置が、動いてる。

 紫藤がもう少し体を起こす。生乾きの精液でくっついてた肌と肌がはがされる。

 紫藤を見る。怒ってないかな?

 紫藤は、いつもの紫藤。ほわほわした笑顔をみせてくれる。

 たまらない。

 汚れて気持ち悪いだろうけど、僕はまた紫藤を引き寄せて、ぎゅうっと、強く、潰すくらいの勢いで抱きしめた。

 紫藤も、精一杯の力で抱き返してくれた。

 

 そして腕の力を緩めて、何となく僕は笑いたくなった。

 うん、いろいろ格好つかない。ぜんぜんスマートじゃない。

 かっこいい口説き文句も、目をみはるようなテクニックも何もない。稚拙に体をこすり合わせて出しちゃった、しかもべったべたに体を汚して。

 でも、どうにかなってしまいそうなくらいの快感があった。

 まさしく愛しあった後という、満ち足りた充足感。

 紫藤も、そんな気持ちでいてくれたらいいのだが。

 目を覗き込む。紫藤が笑い返す。

 

 「みなり、ありがとう。気持ち良かったよ。」

 

 「志野くん!――すごく、すごくわたしも気持ちよかったよ!なんか、」

 

 今でもね、少し、ふわふわ浮いてるみたいなんだ。

 雲の上にほわあんって、乗ってるみたいな。

 

 そう、紫藤はささやいた。

 そして、ちょっときまりわるげに言う。

 

 「ねえ志野くん。少し流してこようか、それと、たぶん、わたし。」

 

 さとみんの時間、すごくつかっちゃったよね。

 悪いことをしたよ。1時間で交代するって約束してたのに。

 

 そういう紫藤に、僕は、時間は多分気にしなくていい、調布も予想しててさっきずっと一緒にいていいって言ってた、と伝える。

 僕と紫藤は、そっと裸のままで風呂場に移動し、少しぬるくなったお湯で体を流した。結局すすぐだけじゃダメそうで、石鹸をつけて洗いっこした。また少し勃ちあがってきた。

 

 体を拭き、髪をタオルで包み、僕たちは元の座敷に戻る。

 時計を確認。さっきから2時間弱が過ぎてる。もう少しで日付が変わる。

 僕の液はほとんど二人の体に付着したのだと思うが、念のためにシーツを、たたんでおいてあった別のシーツに敷き替え、並んだ布団をまた整えた。

 紫藤を寝かせる。ちょっとの間、横に寝てぽんぽんと肩を叩いてたら、あっというまに寝息に変わった。

 

 日付が変わるころだ、さすがにもう起きていないと思うが。

 念のため、調布の部屋を見てみようか。ちょっと、罪悪感がある。

 トランクスだけを履き、そっと、足音を忍ばせて訪れ廊下に出る。軋み音が、どうしても響く。

 ドアを開けると、――心臓が止まるかと思った。

 調布が月明かりの中、大きく見開いた目で、こちらを見ていた。

 

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