タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
微量ですが不適切な描写がありますので、ご注意ください。
いや、「勝った」って、何と戦ってるんだ。
冷静な頭だったら、そうツッコミが入れられたのだろうが。
その時の僕は、頭が茹だっていて。
これは罰なんだから調布にとって嫌なことをしなきゃ!という謎の使命感があったみたいなんだ。
うん、性的で嫌がられることって。セクハラだな。
最低っすね。
さて、調布の下着を引き下ろしたから。
調布は、きっと下半身にスースーした感覚を覚えてることだろう。
息を吹きかけてみる。
特段に反応はない。うん、これは嫌がらせ効果すらないただのキモムーブだった。
効果のあるキモムーブをせねば。
乗りかかった船だ。茶番劇を続行する。
「奥さん。せっかく漏水個所を見つけたんです。応急処置しましょうか。」
「え?、それはいったい、あっ、ああっ!」
片方のてのひらを、そこに。
つまり調布の裂け目に、ふたをするように押し当てて、ゆっくりと蠕動させてみた。
もう片方の手で、目の前で突っ伏してる、紺色のワンピースに隠された背中をさわさわ撫でてみる。
たいした刺激でもないはずだが、調布からびくびくと反応する気配。
あの冷静沈着大胆不敵才色兼備完璧キャラな調布さんが、まるで生身の女のような反応。
冷房は入ってるけど、ダイレクトに僕の膝に接触してる調布の体が、むわあっと熱くなったように感じる。
だがもちろん。間違ってもこの調布の反応をそのまま真に受けてはいけない。
これはまあ、乗ってくれてみせてるだけだ。よくある女の人の演技だろう。
「いかがでしょう。配管クリーニングも、格安でお付けしますが。」
「はぁ、はぁ、はぁ、――。ええ、でも、お高い、でしょう?」
調布の息が荒い。
腕を突っ張って、身を起こそうしてこっちを見ようとして、いかにも力が抜けてしまいました、というようにまたベッドに伏してみせる。
迫真の演技だ。
もちろんこの間中、僕の両手でぶるぶる、さわさわとマッサージが続けられてる。
「今なら、お試しで!しかもなんと、クリーニングまでサービスで!
このシミ、僕なら落とせますよ!」
頃合いをみて、一度手を止め。
洗タク屋シノちゃん(笑)が売り込む。
「あんたいったい、何なのよ!――それはそうと、シミなんかあるのかしら?」
はぁ、はぁ、と息をつきながら。
律儀にも、気を取り直した風に調布が小芝居につきあってくれる。
やっぱりしんどいのかな?起き上がらずに、腰を上げて伏せた姿勢から顔だけ横に向けて、こっちに目の端で視線を投げた。
乱れて広がる髪が美しい。
「ええ、ほら!ピンク色のシミが、ここに!あと、もしかするとここにも!」
つうっと右手の指で、調布の裂け目をなぞる。
あと、左手は場所を変え、調布の胸のあたりに潜り込ませ、先端の突起を探る。
「そ、そうかしら。それは、きれいにしてもらわないと、ひうっ、」
調布の胸の先の突起の見当をつけて、服の上から軽くつまんだだけだ。誓ってそれ以上何もしてない。ブラのパッドが薄めみたいで、ぽちはつまめた。
だがいかにも、感じてます!みたいに、調布が体を震わせてみせる。
僕が調子に乗ってやってる猿芝居に、調布みたいな才女をつきあわせるのはいかにも不憫だが。
多分、調布としてはこれも僕への償いの一つと思ってつきあってくれてるんだろう。
それにしても。
女の人は、やっぱりみんな生まれついての女優なんだと思うことがある。
あのESSの部長さんとかすごいけど、調布もかなりの演技巧者だ。
僕の頭の悪い台詞への返答とかは、さすがに馬鹿馬鹿しすぎて付き合いきれないのか、やや棒読みなんだけどさ。
たとえばこの、感じてますみたいな迫真の演技。
AVの女優さんのイってる演技もほぼほぼファンタジーなんだけど、あれをリアルと思いこんでしまう男は多いって読んだことがある。
調布のこれも、それと同じだ。それは分かってるけど、すごく本当っぽく見える。
大丈夫、僕は勘違いはしない。全部フィクションだって分かってるからな、死角はない。
ただ。
そう頭では分かってても、なんか楽しい、やめられない!
嘘まみれのホストとかプロ彼女にハマる人の感覚、わかる気がする。
完璧に理想的に構築された
だから悪いけど、調布にはもうちょっとだけお芝居につきあってもらおう。ごめんね。
「でも、まずパイプ洗浄ですね。ここでしょうかね。洗浄ボタンがあったはずなんです。」
「あ、ダメです。そのボタンは、――んん゛っ!」
裂け目のそこを探り当て。
そっと触れるか触れないか、というくらい軽く指を当てる。それでもびくんと反応。離す。当てる。反応。離す。当てる、――
繰り返す。
くうっ、と声を殺して体を震わせ。
調布が、かろうじてという風情で上半身をねじって振り向きかけ、肩越しにジト目をくれる。
乱れた髪を透かして刺さる湿度高い恨めし気な視線、眉を少し寄せた表情。
やめさせたいなら逆効果。興奮してしまう。
「流路を、確保させておきましょう。」
そっと、指を入れる。スポットを軽くゆっくりゆっくり、一定のリズムで押す。
調布は、ここが弱いふりをしてくれる。抑えきれず大きくなる喘ぎ声の演技。
思わず僕の股間のたっくんも元気に立っち(笑)。
「それでは、次に叩き洗いを。」
さっきまでは薄めの生地とはいえ、服で保護されてた調布の、張りのある大きなお尻。
それを、こんどは生で。ダイレクトに叩いてみよう。
「あっ、志野っ!今は、ーーっ!」
はいはい演技演技。
ぱちん、と音は派手だけどゆっくり軽めに叩く。声にならない声、調布が腰を跳ねさせ、悶えさせる。
ふわぁって、調布の肌が赤くなってきた。いや、顔じゃなくて、体全体が。薄くピンク色に。
叩いた場所だけじゃなくて。叩いたお尻も、もちろん赤いんだけど。
「志野、――」
調布が、体を反らし、右腕を背中に回してきた。
僕の手から、お尻を守ろうとでもいうように、手のひらを広げて外に向け、お尻の割れ目のあたりを隠すように。
ちょうどいい、僕はその手首を捕らえる。
「困りました。ちょっとシミが広がっちゃって!」
「――」
「奥様も、手を貸してくださるんですね!」
調布のもう片腕を捉えて、やはりこちらにたぐりよせ。
その調布の両手首を、僕は片手でまとめて拘束した。
僕の手はまあまあ大きい方だ。バスケットボールはつかめないが、これくらいはできる。
少し背中側に引き。調布は少し胸を反らすような感じに。
責め抜かれて力が入りません、とでもいうように調布はシーツに首を垂れる演技。流れる髪。
そそる。
叩くのをやめて、割れ目の筋を指でやわらかく撫で。
調布のボタンを、また軽く軽く愛撫する。調布が、また声を殺しつつ、感じているかのような反応。
ぬれた裂け目からまた指を侵入させ、調布の中のスポットを柔らかく、軽く、でもじわあっと執拗に繰り返し押す。
調布が途中から脚をがくがくとさせ。かと思うと腰を突き上げ、ウェストを捻じり背を反らし煩悶する。
もちろん逃さない。ぎうっと手首を締めあげ、さらには背中におおいかぶさるようにして抑え込む、固定する。
調布の演技だとしても、たまらなく支配欲を刺激されてる。
僕はやがて、囚えていた調布の両手首を解放し、責めを止め。
お尻を出す感じに半分剝いていた調布の黒い官能的な下着を、ずるずるとさらに引き落とし。
みっちりした腿を過ぎ、膝を超えさせ、形のよいふくらはぎを通し、足首を潜らせて、抜き取った。
丁寧に、ベッドの上に置いておく。
調布はふうふうと息をつきながら、脱力して体を伸ばしてる。
さて。
「広がったシミ、専門の機械で落としてみましょう!」
「――ええっ?」
力を抜いて突っ伏していた調布を半回転させるよう近くに抱き寄せ、仰向けにし。
その腋と腿の裏に腕を差し入れ、抱き上げ、立ち上がる。
あの専門用具も試してみたいんだ。ちょっとだけ。せっかく使えるんだし。
抱き上げられた調布は。
ちょっと畏怖を抱いたような目で、こっちを見上げてる。
にっこり微笑み返すと、ぶるっと震えて、おずおずとこわばった笑みを浮かべて、頷き返した。
ほら、調布も乗ってくれてる。
でもな、調子に乗りすぎないよう注意しないとな。
頭の中では、「いったいいつになったら終わるの?」とか「キモッ!なに本気にしてるの!?」とか調布が思ってても不思議はない。
そう思うとへこむな。
ん?
いや、それはそれでいいんだ。だってこれ、罰じゃん。
開き直ってキモ演技を貫徹してみよう!
調布はそれくらい責任を取ってくれるべきだ。
あ、でも事情聴取も、ちゃんとやらなきゃな。
―――――
こんなときに最適なのはどっちなんだろう。X字架か、さらし台か(どっちも正式名称は知らない)。
X字架の方は、調布が疲れるかもってのが心配だよな。
まあ罰だとすれば、調布が苦しくてもいいのかもしれないが。
でも今は体調戻ったとしても、病み上がり(?)だし。
調布を疲れさせる苦しめ方は、なんか違う気がするんだ。
ただ、体勢としては自然だし。両手首・足首の手枷・足枷だけじゃなくて、架の途中途中のポイントで革ベルトをこまめに締め上げてあげれば、それほど負担はないんじゃないだろうか?
座れて休めるのは、さらし台の方かな。でもやっぱり中途半端な不自然な姿勢だし、力を抜くと首とか締まって苦しい気もする。
あと、さらし台の方は。
いろいろイタズラするのに便利な形状の椅子がついてるけど、興奮しすぎてヤりすぎてしまいそうな気がする。
でもな。X字架も興奮して無理やり入れてしまいそうな気もするな。この点はどっちもどっちか。
時計をちらっと見る。時間はまだ大丈夫、入って30分も経ってない。まだあと一時間半以上ある。
だけど時間いっぱい使っちゃダメだ。シャワーと着替えの時間も考えなきゃ。
それに、早めに家に送って行かないと、調布の親も心配するだろう。
あと3、40分くらい、長くても1時間はしない。プレイだけだとあと2、30分。そんな感じかな?
「調布。もう少しだけ。時間、大丈夫か?――それと、体調も。」
抱き上げられてる調布はなんだかぼんやりと僕を見あげていたが、僕が問いかけるとハッとして頷いた。
「――大丈夫。体調は、もう完璧よ。」
強がりじゃないよな、と調布の目を覗き込む。
調布も、ごくんとつばを飲み込んで、気を取り直したように。
うんうんと頷いて真面目そうな顔を見せ、僕を見返す。
これなら大丈夫そうだ。
それどころか。
「ねえ、こんなものじゃないわよね、クリーニング屋さん。
――ちゃんとしみ抜き、してもらえるんでしょう?」
その、たたき洗いとか以外にも。
もみ洗いしたり、つまみ洗いしたり。
くるくる回して脱水したり、吊るして乾かしたり、ってのもあるのかしら。
ニヤッ、と悪そうな笑みを浮かべて、言う。眼光も復活してきてる。
体調も大丈夫、というのは嘘じゃないのだろう。
抱き上げたときは力が抜けきってた体だが、今は力感が戻ってきてる。
そして調布の力強い腕が、僕の首に回ってきて。
「クリーニング屋さん?
吸引クリーナー、とか。
かけてくれたりしないかしら?」
ここにも、赤いシミがあるのよ?
でも汚れちゃってるから、イヤ?
もう片手の指で、リップだろう赤い唇をなぞってみせながら。
ちょっと申し訳なさそうに、調布がそう言う。
さっき僕のを口で抜いたから、気を使ってくれてるのかな?
確かに、潔癖な人はダメなんだろうな。調布の前の彼氏、例の鬼畜眼鏡先輩はそうだったのかもしれない。
僕はそんなの問題ない、全然OKだ。
調布となら。
どんな泥濘、汚辱にでも塗れていい。
僕は調布を抱き上げたまま、情熱的にキスを交わした。
うぉ、舌を吸われる!もちろん吸い返す、戦いだ。
わざと軽く相手の唇を噛んで怯ませたり、相手の腋をさわさわしてスキを作ったり。
調布が勝とうと仕掛けてくる。もちろんやり返す。盤外戦術なんでもあり。
あまりの真剣勝負に、途中から思わずお腹からおかしさがこみ上げてきて、口を離して笑ってしまう。しまった、僕の負けかな?
気がつくと調布も赤い顔で、糸目になるほど顔を崩して、しまいには軽く咳き込んじゃうくらい笑ってる。
ひとしきり、笑って。真顔になって目を合わせ、またぷふっと笑いの衝動に襲われたりして。
でも今度はちゃんと、キスをした。
顔を離して、目を見交わして、すました顔で微笑みあう。
調布が、愛おしい。この腕で息もつけないくらいに、抱きしめたい。
抱き上げている腕に、引き寄せるようにぎゅうっと力を入れた。
すると調布も、どこかしおらしく。
白皙の額を、僕の肩に当てて動きを止めた。
部屋には、僕たちを妨げる何ものもなく。
僕たちの時間は暫時、その歩みを止めた。
いつまでも続くように思われた、砂金のような数分間。
そしてクーラーのかたん、というちいさな作動音、そして涼風の吹き出す微かな音に。
めざめた時間は再び動き出して、僕らを包んで、押し流していく。
そして我に返った僕は、調布の体にもう一度ぎゅっと力を伝え。
そして彼女を抱き上げたまま、それと決めた器具のところに歩いていった。
これから始まる、親密でありながら残酷な遊戯のために。
―――――
調布をX字架のところに運び、そっと下ろして立たせた。
これを選んだのに強い理由はない。しいて言えば、体勢が自然で負担が少なそうというのと、ちゃんと顔を観察できて尋問に向いてるという程度だ。
調布は口の端を引き上げ。切れるような笑みを浮かべながら、ぎらぎらした目で僕を見上げ返す。
「これにしたの?楽しみね。
――服は、このままでいいのかしら。脱いでも、いいけど?」
「いい。ただ、着たままだと少し汚れるかもしれない。」
かっこ悪くて調布には言いたくないが。
僕、鼻血吹き出すかもしれないからな。
「ええ、どうせ洗濯するでしょうし。大丈夫、このままでも。」
もうこの際、汚しても引き裂いても構わない。もちろん途中で脱がせても。
お気に召すまま、よ?
そう、調布が挑戦的な瞳で笑う。
いや、鼻血で汚すのはともかく、引き裂くって。
そんなことはしないつもりだ。――しないよな?
物はだいじに使わなきゃ。粗末にしちゃだめだ。
まあ調布も、冗談っていうか。
僕があまり気を使わないように、言ってくれてるだけなんだろう。
ほら、お客さんに「自宅だと思って楽にしていいよ」って言ったりするのと同じ。真に受けると馬鹿を見る。
でも、想像すると、ちょっとぞくぞくする。
「じゃあ、最初は着たままで。
それで、悪いがまずこれを付けてくれ。」
ぼくの言葉に応えて、調布が両手首を揃えて出す。
片手首ずつ、備品台から持ってきた鎖つきの革の手枷を付ける。
鎖を通すX字架の上の固定用の輪は、高さ別に3カ所ある。1番高いのでも僕が背伸びせず届くくらいだが、結構高い位置にある。
まず調布の右手首の方から。X字に沿わせて腕を上げさせ、1番高い位置の台側の輪に手首につないだ鎖を通し、折り返して鎖を軽く張って、そして頑丈そうなカラビナで折り返した鎖の輪と手首側の鎖の輪をつないで固定。
お腹側を表(架のフレームに当たらない側ね)にするか、背中を表にするか迷ったが、背中を表にした。
これからやらなければいけないのは、厳しい尋問。僕の性的な関心を満たすことが主目的ではない。
かちり、と音を立てて、鎖が連結、固定。
そして左手首の側も、同様に固定。かちり。
「苦しかったりしないか?」
「全然。両足にも、付けるんでしょう?」
調布が、X字の下の/\に長い足を沿わせて広げて見せるが。
結構ギリギリ、っていうか。
X字架に忠実に沿わせると、つま先立ちになってしまう?
上の鎖を短くし過ぎたようだ。普通なら、もっと弛ませるんだろう。
まあ、下の鎖をゆるゆるに付けてもいいんだが、――。
どうしたものか。
まあどうしたかっていうと。
うん、つま先立ちを強要した。足首に革ベルトを着けてもらい、キリキリと足を広げさせ、鎖で固定。
「きついか?」
「きつくないって言えば、嘘になるかもしれないわね。」
調布は足を広げて、軽くかかとを浮かせてる。なめらかな肌の下ではおそらく発達したふくらはぎの筋肉が緊張しているのだろう。
振り向いた横顔には、しかし強気な笑みが浮かんでる。
「でも罰なんでしょ。仕方ないわよ。」
「罰というより、尋問だな。ーーさて奥さん。叩き洗いから始めましょうか。」
僕は壁のフックから、取っ手のついた、ペンホルダータイプの卓球ラケットのようなものを取る。
ただし、普通の卓球ラケットより、細く、長く。
材質も、しなやかな革。
スパンキング用のパドルだ。
膝上丈の短いワンピースから出ている、白いふくらはぎを叩いてみよう。
パシィッ、っと。
思った以上に、大きな音。
ビクッと調布が震え。ああっ、と声を出す。
手足につながる鎖が、ギリギリ、カチャカチャと鳴る。
そして、ふくらはぎに、四角くはっきりとつく赤い痕。
え?
いやこれ、まずい。足が叩いたあとだらけになったら、調布は親に言い訳できまい。
「悪い、調布。痕が付いた。」
「いいのよ、――でも確かに困るわね。」
悪いけど。
痕が残るのなら、ワンピースに隠れるあたりまで、かしら。
体育は明日が最後(水泳)。それはアレだって言って見学にするから、大丈夫。
ああ、でもね。キスマークだったら。首や胸にだって、つけてくれてもいいわよ?
そう、調布が鼻筋の通った横顔を見せて振り返りながら、笑みを湛えた声で言う。
くそう。リードしたいのに、優位に立ちたいのに。
どういうわけか調布に、精神的に優位に立たれてる。納得いかない。
気を取り直して。
ワンピースを後ろからめくると、――うん、やっちゃいけないことをやってる快感。
スカートめくりなんて、小学校以来だ。
しかも調布はノ○パン。さっき、外したからね。見えてはいけないところまで見える。
見事な形のお尻が、目の前にある。
さっき打ち据えたためか、お尻は赤い。
ここにこれ以上負担をかけてはいけないだろう。
しっかりと筋肉の隠れている白い太腿の、足の付け根に近いあたりを狙ってみよう。
パシッ!
内股の筋がくっきりと一瞬現れる。鎖の音、しかし調布は足を閉じることも動かすこともできない。
「ああっ!」
また、調布の悲愴な、でも声質のせいかどこか甘い響きを持つ叫び声。
ここら辺は、性格の違いかもしれないが。
調布も紫藤も、こういうとき、最初は声を殺そうとする。
でも調布は一度乱れると、声を出す。どきどきして目の前が赤くなりそうなくらい、いい声で啼く。
太腿のここら辺は、肌が薄い。
あまり強く打ってはいけないだろう。
でも、やっぱり左右2度ずつ、打つ。
わずかに鎖に許された範囲で身を捩る調布を、一方的に。
ふと思いついて。
パドルを使用済みのカゴにいったん置き。
棚から、細い鎖付きのクリップを取る。
そう、胸の先端のぽちとか、割れ目とかを広げるのに活躍するやつ。
洗濯ばさみと同一視してたが、構造はちょっと違う。
僕が手に取ったものはバネ式ではなく、ねじ式というのか。くるくるつまみを回して、締め付けの強さを変えられるやつだ。
もちろん挟む部分はゴムで覆ってあって、肌を傷つけないようになってる。
X字架の後ろ、つまりフレーム側に回る。調布が、底光りした目でこっちを見つめる。
そして手に持ったものに視線を落とし。またこちらを見上げる。
心なしか、目が濡れて光ってる気がする。ただ僕は感情の機微に疎い、それがどんな感情を示してるのか、よくわからない。
引いてるのかな?
「ちょっと前を。」
フレームに阻まれるが、調布のワンピースのブラウス部分のボタンをいくつか開ける。
全部は開かないが、上3つくらいまでボタンがあり、開くことができる。
見えた、黒いブラ。
以前見たものより、なんかお洒落というか。
ドレス用なのか、デザインが煽情的というか。
むらむらと、疑惑というか嫉妬が再燃する。
「なあ調布。誰と会ってたんだ?」
努めて嫉妬を表さないよう、穏やかに問いかける。
「さあ。誰でしょう。
気になる?あたしに吐かせることが、できるかしら?」
生ぬるくぺたぺた叩くより、もっといろいろやっていいわよ?
表を向かせて、サンドバッグがわりにお腹を殴ったり、蹴ったりしてみる?
そう、笑顔でとんでもないことを調布が吐く。
いや僕、本当に痛いのはダメだから。
たぶん共感性低いから、やろうと思えばやれるだろうけど。
調布にいろいろしたいけど、同時に大事にしたいんだ。
「その前に、こっちをやらせてもらおうか。」
強引にスポブラをめくり、片胸を露出させた。
調布が目線を横に外す。顔が少し赤い。調布は変なところで恥ずかしがる。
露出した、形の良い高い乳房。その先端のピンクの突起に、クリップを付ける。
ねじを回してくいくいと肌に食い込ませ、調節。軽く引っ張ると、横を向いて目を閉じてる調布の口から、かすかに吐息が漏れた。
いったんブラで覆い、ブラウスに収納して。
もう片方の乳房にも同じ操作をして、別のクリップを噛ませる。
調布の双丘の先端を、それぞれクリップがくわえ込んでいる。
「つまみ洗い、かしら?」
服に胸を直したら、また目を開けてこっちを強気に見返す。
まだ余裕そうだけどな、でも、ちょっと声がいつもより上ずりかけてる気がする。
意外と、胸が敏感だったりするのか?
クリップには細い鎖がついてる。
これを、調布の肩を通して背中側に回し。
もう一端に小道具棚にあった別のクリップを付けて、調布のワンピースのスカートをめくり、その裾を噛ませる。
要は、スカートをめくった状態で、胸から伸びるこの鎖のクリップで固定。
スカート側のクリップを噛ませる場所を調節し、スカートはかなりの高さまでめくられて。
ありていにいえば、ほとんど胸の高さ近くまでめくりあげられた。
大きなお尻。健康的に筋肉の浮く背中、しっかり締まったウエスト、ごくごくわずかに浮く肋骨。
次は、ここを責めよう。
調布の演技、虚偽の皮膜を剥ぎたい。
誰と会ってたのか、なぜあんなに弱ってたのか。
知りたい。