タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
本日2回目の投稿ですので、読む順番にご注意ください。
後で細かい点などを修正するかもしれません。
ふう。
えらい人とのお話は、やっぱり緊張するよ。
わたしは、御前様といわれる超えらい(らしい)おじいさんとの話を終えて。
応接室に戻って、ソファに沈み込んでいた。
すごい、すごいよこのソファ。なんてやわらかくて気持ちいいんだろう。
一日中でも座り込んでたい。これ、廃人製造マシンだよ。
「どう?疲れたでしょ?」
まいらさんだ!
こんどは、グラスにはいった黄色い飲み物を持ってきてくれたみたいだ。
オレンジジュースかな?
「ありがとうございます!大丈夫です。」
あわてて姿勢を正すと、くすっと笑われた。
「そんな緊張しなくていいわよ。せめてアタシといるときくらいは、ゆっくりして。
アタシも、フツーに話せる相手ができて本当にうれしいし。
だからさ、たのむからフツーにしててよ?」
まいらさんも、同じ飲み物を持って、腰かけて飲んでる。
いただきます、と声を掛けて、どうぞ、と言われて口を付けた。
甘い!
「オレンジジュースじゃ、ないんですね。」
「そう、マンゴージュース!アタシこれ、大好き。もしかして初めて?」
「初めてです。こんなに甘いんですね。」
「いーでしょー?」
まいらさんも、嬉しそうだ。
しかも本当の生ジュースなのよこれ。すごいわよね、と言ってる。
「それで、どんなこと聞かれたの?」
まいらさんに聞かれて、ええっと、と思い返してみる。
何を聞かれてたか、何を言われたか、っていうと、――。
――――――
その御前様との面会の部屋の、重厚なドアをくぐったとき。
わたしは最初、すごく恐怖をおぼえていた。
ただ、中にはドラキュラもいなければ、動く骸骨も。
それどころか、(後でわかったけど)亀仙人みたいなセクハラおじいさんもいなかった。
明るい、広い部屋。おそらくこれは執務室だ、大きな机がある。
作り付けの大きな書棚もあるけど、あまり本は並んでない。百科事典が1セットあるのが目につくかな。
そして中くらいか少し低めの身長だけど、がっしりしたおじいさんが、机の前にある応接スペースのソファに座ってる。
おじいさんの後ろに、さっき見た手戸さんが立ってる。警護だね。
そしてわたしは、伯父さん、つまり側用人の施場さんによって、おじいさんの正面のソファに誘導された。
「紫藤みなりです。よろしくお願いします!」
せめて元気よく、と心掛けて自己紹介した。
おじいさんは、眠たげな肉厚な顔をほころばせて、うんうんと頷く。
おじいさんの五分刈りくらいに短く刈った頭に、鉢巻きみたいに包帯が巻かれてる。けが、してるのかな?
あと、やっぱりまいらさんも言ってたけど。
すごくたくましい体つきをしてる。
まあ、体型的におじいさんでは、あるんだけど。
半袖のシャツからのぞく腕は、筋肉のうねりをみせていて、しっかり太い。
首も、しっかり筋肉が張っている。
どっちも、志野くんよりも太いと思う。
90近いおじいちゃんとは思えない、野性味みたいなのを感じる。
「遠くから、ようきたね。」
おじいさんが、にこっと笑っていう。
悪い人には、みえない。
「はい、でも自動車で連れてきてもらったので大丈夫です!」
うーん、近知郎さんはちょっとイヤだったけどね。
「
しみじみとしたように、おじいさんが語る。
30すぎで兵隊にとられて、南方戦線で転戦した。
歳のいっている自分は、体力もなくなってきてる。
正直、すぐ戦死だろうとと思っていた。
だが、本当に運よく生き延びた。
でも。若い人たちの命が、コロコロ失われていくのをみたという。
食糧不足で死んだ人も、多い。
妙な内部対立のせいで、ろくな連絡調整もなく犬死にさせられる羽目になった人も、少なからずいる。
もちろん米兵に殺された人は多いが、それはいくさの常。
おじいさんはどちらかというと、味方のはずの「上の人」たちが、現実をみずに勝てもしない戦争をはじめ、銃も弾薬も食料も医薬品もなく兵を送り出し、見殺しにしたのが許せない、と憤っているようだった。
「そいでなあ、運よく帰れて。
帰ったら帰ったで、戦争で焼け野原よ。
そこから死ぬ思いで、がんばったとよ。」
おじいさんは、しみじみと戦後の復興期の苦労の話とかをして。
「こんな長く生きてても、死ぬのは怖いと。本当にこわかった。
夜中に目が覚めると、寝てる窓の下を、死んだ兵隊仲間がぐるぐる歩いてるような気がしたりしたとよ。」
なにこわい!
おじいさんの表情は、冗談とかを言ってる気配じゃない。
ただ、自分の気のせいだ、ってことも、わかってるみたいだ。
だから、そこまでボケてる感じじゃない。
「だから、八方手を尽くして、大学の先生とかにも頼んで、いろいろ試したとよ。
そして、――」
「ご隠居様、ご客人にも時間が。」
うまく、側用人の伯父さんが割って入って、長話を防いでくれた。
「あ、ああすまんの。
まあ、気をつけぇな、いろいろあるけど。」
うんうん、と頷く。
そして、顔をほころばせた後。
こんどはわたしのことについて、いろいろたずねてくれた。
すきなこと、きらいなこと、いままでに旅行した場所、将来の希望。
すきなものとして、わたしが仔猫とかかわいいものが好きです、というと、手戸さんに何かをとってきてくれるよう頼んだ。
そして、手戸さんが出ていくと。
「そんにしても、きりょうよしじゃねー。
なあ、ちきっとだけ、こんきりょうよしのおごんさん(お嬢さん)と、
セバくん、よかろ?手戸どんの戻るまで、5分、いや3分、1分だけでもよし。」
「はい。それでは。」
施場さんは、ためらいもなく廊下に出て行く。
あれ。もしかしなくても、このおじいさんの言葉からすると、ここでセクハラコースとか!?
わたしは顔から血の引くようような思いを味わい。
でもとっさには何もできず、うつむいて身を固くした。
しかし、おじいさんは、何もわたしに、いやらしいことをしようとはしなかった。
ただ、必死の面持ちでわたしに顔を近づけ、とてもとても小さい声で言った。
「カニに気ぃつけぇ。」
「カニですか?」
「ほうじゃ。長生きのためでもカニはだめじゃ、死んだ方がましじゃった。」
わからない。
でも、おじいさんは、真剣にささやき続ける。
「サルでも、よ。サルですら人を食うし、犯す。ましてや人は。
――業が深かよ、
わからない。まったく言ってることがわからない。
サルとカニの話からすれば、さるかに合戦みたいなことが連想されるけど。
おじいさんの脳内では、カニも悪者になってるみたいだ。
おじいさんは、やっぱりちょっとぼけてて妄想があるんだろう。
ただ、本人はそう思ってるんだ、というのはひしひしと伝わってくる。
だからせめて、とわたしは頷き、じっと一言一句ももらさぬように聞き入った。
しかし、そこに。
とんとん、と扉を叩く音。
おじいさんは、焦ったように顔を近づけて、小さな声でつっかえながらも早口でささやきつづける。
「カニは手足を伸ばせっとよ。今は、あんセバだけじゃろ。でも増やせるんかもしれん。
『くるしは』はカニじゃねぇ、でももっと悪い奴じゃ。」
おじいさんが、必死の面持ちで、わたしの肩をつかんだ。
いやらしい感じはない。肩に指が少し食い込んだが、気にならなかった。
おじいさんの目には、涙が浮かんでるようにみえた。
「おごんさんだけじゃむりと、わかっとる。
だめならおごんさんだけでもええ、逃げえ。」
ドアノブが掴まれる音。
急に、おじいさんがわたしの顔(頬)に手を伸ばしてきて、わたしはびくっとした。
しかし、指が実際にわたしの頬にあたることはなく、ぎりぎりの近くで指は止まった。
そのとき、扉が開いた。
「まぁだ、早かろうが。」
しぶしぶ、みたいなふうに、おじいさんが手を引く。
わたしはどうしていいかわからずに、かちこちに固まっていた。
「いけませんよ。何をしてらっしゃるんですか。
あなた、大丈夫ですか。」
伯父さんは、近くにきて、わたしの肩に手をかけ、そう聞く。
「なぁんもしとらんよ。
こん、おごんさんの肌がきれいじゃけ。
ちきっと頬をつついてみたりしただけじゃ。」
おじいさんがあきらかに、事実と違うことを言ってる。
わたしは、――変な妄想みたいなことを言われたことを、言ってもよかったのかもしれない。
ただ、わたしはどういうわけかこのおじいさんに、変な同情をおぼえていて。
「はい、ちょっとびっくりしたんですけど。
ただ、その、ちょっとほっぺたを撫でられただけですし、――」
――ごまかした。ごまかしてしまった。
間違いだっただろうか。
でも、とっさには心が決められなかった、というのもある。
「そうですか。でも、何かあったら、絶対に言ってくださいね。」
と、伯父さんは言う。
そこに、手戸さんが戻ってきた。手に小さな箱を持ってる。
それを、おじいさんにわたす。
伯父さんは、それでは戻りましょうか、と言い。
おじいさんは、さっきの恐怖の表情はなく、ふつうに眠たげな、にこにこした顔に戻っている。
「ほだら、がんばってね。」
そう言って、わたしに手戸さんに取りに行ってもらった、ちいさな箱を渡してくれた。
わたしは、何を言っていいかわからず、丁寧に礼を返した。
扉を抜けて、また豪奢な絨毯を敷き詰めた廊下をあるく。
「どうでしたか、御前様は?」
「はあ、ええ、すごいですね。」
「すごい、とは。」
「いえ、まいらさんにも聞いてたんですけど、すごくたくましい体をしてらっしゃる、って。」
「ええ、そうですね。
ほかには?何か変なことを言われたり、渡されたりしませんでしたか?」
「さっきの手戸さんのもってきてくれた箱だけです。
言われたことは、その、さっき言ったとおりです。肌がきれいだって言われて、ちょっとほっぺたとか触られました。」
ぺらぺらとうそをつく、わたしの口。
でも、あのカニが云々の話をしたくはなかった。
どういうんだろう。同情、かもしれない。
おじいさんは、たぶんわたしを信頼して、たぶん施場の伯父さんにはひみつにしてる、自分の妄想を打ち明けてくれたんだ。
それを暴露するのは、なんか気が引けたんだ。
うん、正しくないかも。自信なくなってきたよ。
「そうですか。」
どう思ってるのかわからないが、そこで話は止まった。
そのまま、伯父さんはわたしを応接室に送ってくれた。靴はまだ履き替えなくていいと言われた。
そして伯父さんは、ちょっと準備をしてくる、と言ってこの場を離れ。
そして今に至る。
うん、短かった。小一時間くらいしか面談時間はなかったと思うけど、すごく疲れたよ。
というか、あれでよかったのかな。あらいざらい、おじいさんの妄想をおしえてあげたほうが良かったかもしれない。
嘘をついちゃいけない、ってお母さんにも言われてたのにな。閻魔様に舌を抜かれるよ。
わたしはそう、ちょっぴり後悔しはじめていた。
――――――
まいらさんも、たぶんそこまでわたしとおじいさんのやり取りには興味はなかったみたいで。
過去の話をされて、戦争の話をされて、というところでふんふんとしてて、そして言った。
「カニの話、しなかった?」
わたしは、まいらさんなら信用できる、と、そう思った。
でもなぜか、この場で、わたしもカニの話しました!というのがはばかられた。
ただ、全くうそをつくのもなんかイヤで。
「それ、思ったんですけど。
もしかすると、南方戦線にいたってことで、カニに嫌な思い出があるのかもしれませんね。」
そう、思いつきを話して、ごまかしてしまった。
「南方戦線、って?」
ちょっと話したけれど。
どうもまいらさんは、昔戦争があった、日本が負けた、ってことは知っていても。
教科書に書いてありそうなことも、あまり知らないようだった。
日本が外国と戦争していたこと、その戦場には、南の島もあったこと。
おじいさんも、そこに徴兵されて行っていたらしく、たくさんの人が死ぬのを目にした、ということ。
そういうことを聞いて、まいらさんは頷く。
「ああ、そういうことなのね。
うーん、勉強しなきゃ、ってこの年になって思うなー。」
まいらさんは、自分で自分のことを、バカだバカだという。
でもわたしが話した印象だと、たしかにすこし注意力不足だったりするところがあるみたいだけど、本当に頭が悪いという感じはしない。
ただ、語彙が少ない。そしてある種の常識的な知識が、まるっと欠けてる気がする。
聞くと、かろうじて小学校はちゃんと行ってたけど、中学校はろくに行ってない、と白状した。
「だってさ。その、いろいろあって。」
親と仲が悪かったというより、放置されてたようだ。
そして食べ物のない家を飛び出して、あちこちで働いて食いつないでいたとか。
うん、その、男の人が利用するような店とかで、ポールダンサーとして踊ってみたり。
さらには、わたしと志野くんが訪れた樋木崎渓谷のあのいかがわしい店みたいなところで、服を脱いでいくショーにでたり。
顔は良いと言われて、映画にも出た、とちょっと自慢そうな口ぶりでいう。
まいらさんの語る中身を聞くと、それはそういう、男の人がみるえっちな映画なんだろうな、と思ったけど。
まいらさん本人は映画は映画だ、映画スターの○○さんとアタシは同格、みたいに思ってる気配があって。
それはどうかと思いながらも、まいらさんの気を害したくないわたしは踏み込めなかった。
ただ、ろくでもない男の人につぎこんだせいで、それはもう莫大な借金を背負わされ。
それに背中に一部、刺青をされたりしたこともあって。
30の坂を超えるころから、本番ぬきで稼げる手段が減り始め。
遠洋漁業の船に、性欲処理専用の人として乗りこんだりしてお金を稼いだけれど、結局は足りず。
半分奴隷状態で、客を取らされ続ける状態となり。
「それに、病気までもらっちゃって。今はこんなだけど、ひどかったのよ?」
最後に借金を帳消しにする代わりにどんなことをされてもいい、という恐ろしい条件で、御前様に買われて。
「保険かけて一括返済」を免れた、命あってのモノダネっていうんでしょ、と笑っている。
笑えない、ハードすぎる。
「それは、ともかく。」
要は、まいらさんとしてはちゃんと勉強して、堅気の生活をしたいらしい。
礼儀作法の研修などは御前様の方でもともとプログラムを組んでくれてたものだったらしいが、料理とかの講習はまいらさんが頼みこんで入れてもらったらしい。いわゆる勉強も講習の一つに入れてもらったみたいだけど、まだまだ足りないと思っているとか。
そしてわたしにも、暇な時間でいいから勉強をみてほしい、と懇願された。
今はこんなことをやってる、と言って見せられたのが、算数や漢字のドリルだった。その講習の一環でみてくれた先生の助言で始めたそうだ。
簡単なドリルを使って2年生の内容からスタートし、一回6年生まで回して、今はちょっと応用的なものを繰り返して5年生まで来たけど難しくなってきたと言われた。
まあ、わからないところを相談するくらいはいいかな?
わたしは了承し、まいらさんはちょっと安心したようだった。
「それで、結局、御前様の怖がってる『カニ』って?」
話が戻ってきた。
「いや、わたしの想像でしかないんですが。」
南洋では、ヤシガニというカニがいると聞く。
すごく強力なハサミを持つカニというかヤドカリの仲間で、死体でもなんでも食べると聞いた。
そしておじいさんのいたのが、南洋戦線。
おそらくどんな光景をみたのか、想像がつく。
「なるほどねー。死体を食べるカニかー。
そりゃ嫌だっていうか、怖いのかもね。」
もしかすると、怪我して動けない人まで食べてたのかもしれないし。
そう言ってまいらさんは納得してるが、わたしは本当はちょっと違う気もしていた。
じゃあ、「猿」ってなんだろう。これも南洋の猿なのかな。
たぶんただの妄想だとは思うけど、一度、志野くんかさとみんに相談してみよう。
そう思っていたとき。
「ご案内しましょう。」
はっと気がつくと、入り口に伯父さんが来ていた。
いつもながら、気配を感じさせない。まいらさんも、ぴくっとして、立ち上がる。
「まいらさん、ありがとうございました。」
お礼を言って、伯父さんの後に続く。
後ろをちらっとみると、まいらさんは、伯父さんが応接室から出るまで、壁際に立って恭しく頭を下げていた。
――――――
伯父さんに、建物の廊下を歩きながら、どこに何があるか、という簡単な説明を受ける。
まいらさんは、恭しく、伯父さんとわたしの後ろについてきて、ときどき伯父さんに促されて説明を補足したりする。
建物の2階。半うずまき状と言うのか、ゼムクリップみたいに内側に巻いた建物の、入り口からにょろにょろ入って一番遠い、塔にいちばん近い短い半分の長さの辺に、まいらさんと篠崎さんの部屋がある。
そしてそのとなりに、わたしの部屋も与えられた。個室だ!
まいらさんと篠崎さん、そしてわたしの3人が、この館に住み込む女の人になる。
(ただ、篠崎さんは現在、部屋にいるのか不明だ。場所を移されたのかもしれない、とまいらさんは言う。)
男の人たちは、1階の入り口近くの私邸ゾーンに部屋があるそうだ。
男の人たちのエリアと、わたしたちのエリア、そして御前様のエリアの間には、いくつか格子の仕切りがある。
ちょうど、シューズクロークのあった、あの1階の応接ゾーンと私邸ゾーンの区切りみたいに。
まあ、男子寮・女子寮でわけてるみたいなものだろうな、と思うし。
トイレやシャワールームなどは、それぞれの区画に最低一つはあるから大丈夫とは思うんだけど。
これって不便じゃないのかな。うん、火事のときとか脱出が難しくなるし。
そして防犯上の配慮か、わたしたちの部屋、2階の窓なのにしっかり格子が嵌めてある。
でもこれも火事のとき、脱出が難しくなりそう。ちょっとそれが心配だ。
それも含めて、安全ではあるんだろうけどちょっと不便なしくみがいろいろとある。
たとえばわたしたちの部屋は、うずまきの最奥ゾーンにある。
だから外に出るためには、うずまきをぐるっと全部通って行かないといけない。
外に出るのにいつも使えるのは、あの玄関ホールだけ。
裏口もあるけど、利用するときだけ開錠されるだけで、いつもは施錠されてる。
階段もそうで、四隅ににすべて階段があって、入り口の玄関ホールにも階段があるけど、いつもは使ってるのはそのうち2か所(玄関ホールの階段と、北東側の角の階段)だけらしい。あとは、格子状のシャッターで閉じられてる。
ちなみに、例のゾーン間の鉄格子の仕切りは。
昼間はまだ良くて、私邸スペースと応接スペースの間以外の仕切りは解放してあるんだけど。
施錠時間が決まってて、その時間以降はすべての仕切りが施錠され、係の人に連絡しないと開けてもらえないとか。
伯父さんは部屋とトイレとかの共用施設の説明をして、後はまいらさんが説明してくれたけど。
このことを説明してるときのまいらさんの声は、ちょっと暗かった。
ある意味、信用されてない、って思ってるのかもしれない。