タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
微妙に不適切っぽい内容があるので、ご注意ください。
———体につけられてしまったピアスを取りたい。手伝ってほしい。
要約すると、そういったことをナギさんに頼み込まれ。
ほいほいと引き受けてしまった僕は、頭を煮立たせながらせっけんで手を洗っていた。
よく考えたら、お医者さんに外してもらうというのも十分ありえたし。
なんなら、ちょっと急な話ではあるが、調布に頼めばよかったかも。
仮に調布が国領と示しあわせて僕をハブってても、ナギさんに対して意地悪することはないだろうし。
でも僕、混乱して興奮して考えが至らなかった。
ばれたら紫藤に後ですごく怒られるの、確定なのに。
―――――――
「ごめんなさい。志野さん。」
ナギさんは、今はもう笑ってない。
困ったように、少し眉をひそめて、申し訳なさそうに僕に詫びる。
ここは、座敷でなく、一つ奥の部屋。
ナギさんとたっくんの、私室だ。
部屋のすみ、たたみの上には。
幼児向けの玩具が、いくつかころがってる。
この家にあったのか、どこからかもらってきたのか。
(買ったのではなさそうだ。結構年季が入った印象。)
小さな木の馬の彫刻に、ぬいぐるみが跨って乗ってる。たっくんの心象風景が覗える。
「大丈夫です。」
そう、僕は答える。でもあまり大丈夫じゃない。
さっきからもっくもっくもっくと、鼓動がうるさく胸を打ってる。
ぼやぼや軽く霞がかかったような、頭。
軽くもわっと真綿で締め付けられてるみたいな感覚だ。
そして後頭部が、かすかにくらくらする。
要は、鼻血出そうな感じ。
ナギさんも、軽くお風呂場で
正座をくずしてぺたっと座る、いわゆる女の子座りをして。
上半身を背中側に倒し、後ろに両手で床に手をつく姿勢を取り。
そして、脚を大きく開いてみせる。
少し長め、ミモレ丈の涼しげな生地、おそらく麻か何かのスカート。
かすかに、ラベンダーのような甘い匂いがする。
「志野さん。どうぞ。」
僕は、では失礼して、とかもごもご言って。
ナギさんにずずっと近づいて、膝をつき、――結局自分も正座みたいに座り。
ナギさんのスカートの中に、利き手の右手を伸ばした。
目視せずに、まずは、手でさぐってみる。
(僕は紫藤のあそこで鼻血を出した前科がある。
ナギさんは、一度見てるし大丈夫だと思うけど念のためだ。)
股間に僕の指が触れると、ナギさんが息を止める気配があった。
触れたシルクのようにやわらかなナギさんの肌は、僕の指にとても熱く感じた。
下から指を、筋に沿って動かしてみた。
ナギさんが、目を閉じて上を向き、息を静かに吐く気配がする。
指先にはとても滑らかな、きめ細やかな感触。
――いや、これは湿ってるからそう感じるのかな?
そして僕は、指を滑らせて異物をみつけた。
硬い金属。これが、ピアスか。
だが、ずいぶん大きく思える。そして、――ごつごつしてる?
僕はそのピアスの形を確かめるように、周りを触る。
ナギさんは、息を止めているみたいだ。僕も、いつか息を止めてたのに気付き、意識的に深呼吸する。
さっきより自分の心臓がすごく早くうるさく、もくもくもくもくと打ち続けてる。
軽くこめかみが圧迫されるような感覚をおぼえる。
ピアスを軽く引っ張ると、ナギさんが音のない吐息をついた。
僕は、身を乗り出し。左手もナギさんのスカートの下に伸ばした。
両側に、一対ずつ。両手で、それを確かめる。
左右に開くように、軽くひっぱってみる。ナギさんが「ッ」と息を飲んだ。
また閉じると、少し安心したようにナギさんの体の力が抜ける。
僕は、両手の指先に神経を集中させ、その正確な形を把握しようとする。
悪夢の中でみた記憶とは、その、大きさも、形状も――
「ネジ、に、なってるんでしょうか?」
ナギさんは、今は顔を横に向けてる。
なんか切なそうな、薄幸そうな横顔に。
僕はすでにむくむくと勃ちあがってるアレが、固く固くなっていくのを感じた。
「バネでは、なさそうです。ネジ式かもしれませんが、—————」
声が乾いてる。興奮で、なんだか指が震えそうだ。
ナギさんの、あそこの唇に嵌められたボディピアス。
ピアスの、いわゆるキャッチ部分(っていうんだっけ)には、ネジ式のものもバネ式のものもある。
(もちろん、やや珍しいがキャッチレスのもあるって聞く。)
ピアスを探る僕の指は、ピアスに可動部らしいものを捉えられなかった。
少なくとも、バネ式じゃなさそうだ。
「ごめんなさい、見ます。」
「はい。お目汚しですが、――」
「そんなこと、ないですよ。」
なんだか頭がぐらぐらする。
僕は、まじめにピアスを外そうとしてるんだ。そう思い込もうとするが。
それを口実にナギさんを玩具にしようとしてるんじゃないだろうか。
へんな、関係ないところまで指が這い回ったり。
あられもない姿をみて変態的な喜びを得ては、いないだろうか。
僕は、ナギさんのスカートを、ずりずりと引き上げる。
薄い生地の涼し気なスカートだが、丈は長めだ。
ナギさんは、僕が気後れしてるのを、見て取ったのか。
ふっと背の方についていた右手を前に持ってきて、自分でスカートをめくりあげてみせた。
そこがおへそのあたりまで露出するくらいにめくり。
スカートの裾を、自分の口で挟んで吊り上げて。
そしてまた、右手を後ろについた。
僕とナギさんの視線が交差し、――ナギさんが、スカートを噛んだまま、少し朱のさした顔で微笑んでくれた。
僕も、こわばった笑みを返す。
あー、変態チックな笑顔になってるんだろうな。うわー。
僕は、ナギさんのあそこをみる。幸いにも、鼻血はまだ出ない。
だが、固くなってた僕のアレが、さらに張り切る気配。
間違いない、先端にうっすら
ナギさんは、結婚もしてたはずだし、お子さんもいるし。
その、――風俗関係のお仕事で、かなりの回数、ヤられてるはず。
でも僕の目には、くすみのない白い肌に走る縦の筋が目に入った。
(ナギさんにのあそこには毛がない。おそらくちゃんと処理してるんだと思う。)
その縦の筋の半ばほどに、――なんていうんだろう。
理科の教科書に載ってるみたいな、水面に水滴が落ちたときの跳ね返りの写真みたいな。
西洋の、いっぱいギザギザが上に向かってついてる王様の冠みたいな。
そんなギザギザが輪っかの両面についた、銀色のピアスがあった。
違う。僕の悪夢の中での記憶と、食い違ってる。
確かに、ナギさんのあの唇、あの位置に夢の中でもピアスが嵌ってた。
でも今みてるこれは、あの悪夢でみたピアスじゃない。
あの悪夢の中のピアスは、金色の真円の、ごく小さいシンプルなものだった。
このピアスは、装飾品という感じじゃない武骨さ。色も銀色。
何より、ごつごつとした特異な形状をしてる。
「どうですか?」
一瞬、ナギさんはスカートから口を離し、代わりにまた手でたくしあげて、僕に聞く。
右手で、お腹のあたりまでまくり上げてくれてる。
「ピアス、ありますね。
フチがぎざぎざです。気になるでしょう?」
「はい。最初はその周りの肌にあたって、その、赤くなったり。」
ちょっと動くだけで、つんつん刺さったりして。
だからばんそうこう、巻いてたんです。
《あの日》も、大変で――。
そんなことを言ってる。
僕は、目をさらに近づけた。
ふわあっと、ラベンダーの匂い。
力を入れたのかな?ナギさんの内股の筋が一瞬、浮いた。
「これ、――ハンダか、溶接かですね。
ハンドメイドじゃないでしょうか。」
ナギさんがその脱走直前のときに拷問され、気を失ったという状況の詳細を、僕は知らない。
おそらくそのナギさんが失神している間に。
あるいは、プレイの一環で。
奴らはピアッサーでナギさんの陰唇を貫き、そしてこのピアスを取り付けたのだろう。
簡単には取り外しできないように、はんだ付けか溶接で固定したのだ。
あの悪夢のときと、同じような用途で使えるのはもちろんだが。
この形状。それを超えて、ナギさんに苦痛と屈辱を与える目的が透けて見える。
「お医者様に、――」
「その前に、外しましょう。」
僕は、――ナギさんの秘められたあそこをみて。
もう、興奮して頭に血が昇ってしまってて。
さらに、なんていうんだろう。
妙な怒りでも、血が昇ってた。
僕のナギさんに何するんだ、って(いや、僕のじゃないんだけどさ)。
ピアスの材質は、わからないけど。
金属アレルギーってものがある、と聞いたことがあるし。
だいたい、トゲトゲがついてるんだ。
簡単に皮膚に突き刺さるほど鋭利ではないけど、尖ったツノ状の突起がついていて。
おそらくは座ったり歩いたり、動いたりするたびに。
柔らかでデリケートな女の人のその部分に当たり、ちくちくとその存在を意識させる。
こんなもの。早く外してあげないと!
だけど。
再度、目を皿のようにしてみてみる。
輪が肌に食い入ってるその近くに、おそらくは溶接かハンダでつけたと思われる、ちょっと不整な部分がある。
ネジやバネなどでは、なさそうだ。
どうやって外そうか。
道具を揃えないといけない。
普通のペンチやニッパーでも、ぎりぎりいけるかな?
僕は、一度スカートをおろしてもらい。
そういった小道具の所在を尋ねて、持ってきてもらう。
幸いにもワイヤカッターみたいな道具があった。おそらく、家の周りの猪除けの金網フェンスの修繕用か何かだったんだろう。
僕はワイヤカッターの具合を確かめ、またナギさんに脚を開いてもらう。
今までの姿勢では、腕がうまく回らない。
ナギさんは、背中を付けてたたみに寝転んで。
スカートをお腹までまくり、膝をまげた足を大きく開いた体勢、いわゆる開脚正常位みたいな姿勢になり。
自分の手で膝をかかえた。
まだ少し赤い顔を、横に向ける。
「志野さん。お願いします。」
日はまだ少し残ってるけど、明かりを付ける。
ぴん、と音がして天井からぶら下がるペンダントライトに光が灯った。
自分の頭の陰にならないようにして、僕はナギさんの股間にかがみこむ。
細心の注意を払って、溶接部分のあたりに刃を当て、力を込めた。
サクン、という感触でワイヤカッターの刃が食い込み、ピアスを切断した。
意外と柔らかい金属のようだ。
もう一か所、今度はその対角線のあたりも切断し。
大きなバリがないのを確かめ、ゆっくりとピアスを回して外す。
ナギさんが、何かから解放されたように吐息をついた。
もう一方も同じように外す。バリでの出血もなさそうだ。
終わりましたよ、と言う。
ナギさんは、放心したように、しばらくそのあられもない姿ののままでいたのだが。
声をかけられると、ハッとして。
起き上がって服の裾を直すと、きちんと正座して、ありがとうございました、と頭を下げた。
いえいえ、そんな。
なんなら僕も楽しんで(?)しまったし。まだ僕のアレが、固く固くズボンを押し上げるんだ。
これで大丈夫?
「はい。ありがとうございます!」
うれしそうに、ナギさんが微笑む。
薄めですっきりした顔は、なんならちょっと僕の好みだ。
一時期だけ付き合った恋人にも、少し似てる。
ちらっ、と胸の奥を痛みが走った。
どういう事情かわからないけど、このナギさんは。
僕の知らない、いけすかないイケメン若造にそのうち取られてしまうんだ。
そう思うと。
「あとは、大丈夫ですか。眠れてますか?」
その痛みを押し隠し。
気をそらすために、聞いてみる。
ナギさんは、外したピアスを掌に載せて視線を落としていたが。
僕の言葉に、まっすぐな視線を向けてきた。
ちょっと僕は、気圧されるものを感じた。
「確かに最近、暑くて、寝つきが浅いんです。」
「え、そうなんですか。」
確か、組織を脱出する前にそういう状態があったって言ってたけど。
今は眠れるようになったって、聞いた気がしたのだが。
外見からみても、そんなに寝不足そうには見えないのだが。
たっくん関係?
「いえ、寝つきが浅いだけです。
たくも、夜中にときどき夜泣きしたりはしますが、今は安定してます。。
もうちょっと、よく眠れるお薬とかがあったら、うれしいです。」
「よく眠れる、お薬?」
なぜだ。
ナギさんが、何か身を乗り出して、僕に強い視線を注ぎつづけてる。
蛇ににらまれたカエルって、こんな気持ちなのかな?
さっきから、頭が、ちゃんと回らない。
ナギさんの方から、なんかすごくいい匂い、――甘い匂いが漂ってくる。
あれ。
これって、あの大村先輩の言ってた、オスだけを誘引する匂い、――。
「はい。私だけにとってのお薬です。
久しぶりに、お情けをいただきたいのです。」
「えー、はい、お情け、――ええっ」
「駄目でしょうか。本当に、眠れないんです。」
いつの間に、間を詰めたんだろう。
ナギさんが、すりすりと近づいてきてて。
軽く正座した僕の腰に、おずおずと頭を乗せてきて。
そして僕の立ち上がってるそこに、頬を寄せた。
うん、わかられてる。僕のここが元気だってこと。
でも、言わねばならない。
その。僕には紫藤と調布が。
「ええ、わかっていますよ?」
また、可笑しそうに、でもちょっと哀しそうな微笑み。
20年後のN○K朝ドラの仲間由○恵の演じた、あの大正美人のように儚そうな影。
「わかっています。――だから、いいんです。
でも。お薬をいただくことだけ。それだけでしたら、構いませんでしょうか。
おふたりには、私から、――」
あ。それは悪手だ。わざわざ言わなくてもいいよ。
でも、確かに眠れないと困るよね。
それに、いまさらでもある。僕、ナギさんにさんざんサービスしてもらって、抜いてもらってたし。
うん、仕方ないんだっ。
多分、ナギさんの清潔なあそこに食い入ってた、陰湿な性具をみて興奮し。
またナギさんから漂ってくるその色香に惑わされた、愚かな僕は。
うまうまとナギさんに乗せられて(いや、ナギさんの所為にしちゃいけない。僕が勝手に乗ったんだ)。
ナギさんに奉仕されることになってしまったのだった。
―――――
(自主規制中)
―――――
事が終わって、僕はナギさんの膝に頭をのせて転がっていた。
ナギさんが覗き込みながら、さらさらと髪を撫でてくれてた。
何があったかって?
いや、僕も僕で。ゲスですから。はい。
あの若造に責められ、しゃぶりつくされてたナギさんを思い出して、すごく興奮して。
あー、NTRってこれね!っていう感動。
うん、あの若造に先回りしてやったぞ。げへへ。
ナギさんにしてもらったのは。
イラ○チオっていうんだっけ。喉奥まで突き込むやつ。
あれ、やってもらって。すごい気持ちよくて。
僕のものをいとおしげに丁寧にナギさんが可憐な唇ではさみ、舐め、吸い、そこから出た液を一滴余さず飲み込んだ後。
ちょっと疲れて(本当はナギさんの方が疲れてるはずだけどさ)、しばらく膝を借りてた。
残照もすっかり薄れてきたころ。
マコトさんたちが、にぎやかに帰ってきた。
さすが手がねばねばしてるたっくん。見事、2等賞の商品券を獲得。
ガチャもさせてもらったらしく、ごきげんだ。
しばらくお馬さんをやってあげたりして、遊んだ後。
夕食もよかったらどうぞ、と言われたけどさすがに遅くなるので、帰ることになる。
ナギさんにお別れを言い。
名残惜し気な視線を背中に感じながら、薄暗がりの道を急いだ。
少なくとも、家に電話入れとこう。キれられる。
途中の公園から電話を入れ、遅くなることを伝え、母親に叱られ。
僕は道を急ぐ。
家に着いたのは8時過ぎ。
そういえば、明日は紫藤と遊ぶ約束だったな。
待ち合わせ、紫藤の家でいいんだっけ。