※この作品はR-18です。

タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。   作:Marchhatter

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 第三者(有明りな)視点です。微量の不適切描写・不快描写があります(あまりエ○くはありません)。
 これから先、多少リョナ味強めの展開になる可能性がありますので、ご注意ください(もちろん、仮に流血や切断など残酷な場面があったりする場合には、苦手な方向けに★を付けます)。ペットでない経済動物には、名前を付けないのが普通らしいのですが、・・。


240 少し汚れて、でも染まらないまま(6)(有)☆?

 「若社長」との、気色の悪い面接を終えて。

 有明りなは、疲労困憊して自室に戻り。

 どんぐり(ぬいぐるみ)を抱きしめて横たわった。ふとんすらも敷いていない、なんならクーラーもかけてない。

 畳表はすこし擦れて荒れているが、もう気にする余裕もないくらい。

 網戸にした北向きの小さな窓からは、夕陽がわずかに射し込んでいる。

 

 今日は電車に乗り倒し、たくさん歩き。

 いやらしい男たちにも精一杯、愛想よく接した。

 もう、やだ。はやくマネージャーと話したい。

 無理難題、不平不満をいっぱい言って。

 否定せず全肯定して聞いてもらいたい。

 きっと言うとおりにすれば、かわいい、かわいいと言って甘やかしてくれる。

 

「りなちゃん、大丈夫?」

 

 うとうととしてしまっていたらしい。気がつくと、顔を家政婦兼愛人の千夜喜(ちやき)さんにのぞきこまれていた。

 はっと起き上がり、気を緩めてしまったお詫びを言う。

 いつの間にか、日は翳ってしまっていた。

 

「いいのよ、疲れたんでしょう?

 これ、よかったら飲んで。あと、賄い食べとく?

 本当は男の人たちの後なんだけど、それだと遅くなるからね」

 

 渡されたのは、ヤクルトに似た乳酸菌飲料。地元のブランドみたいだ。

 ごくっと飲み干すと、心地よい甘みと酸味。しゃきっとする。

 

「千夜喜さん。私、手伝います。」

 

「あら、ありがとう。でもね、今日は作るのはすませちゃったから。

 配膳のお手伝い、お願いね。」

 

 意外と千夜喜さんはヤキモチ焼きだけど、味方認定した人には優しいようだ。

 感謝して、そしてシャワーか何か浴びれないか相談する。

 

「そうね、入った方が気持ちいいわよねー。

 あーでも、うーん。」

 

「やっぱり、男の人が先ですか?」

 

 これは男尊女卑だ。理由があって違うのがだめとは思わないが、やっぱりムカつく。

 そう思った、彼女だったが。

 

「それもそうなんだけど、さすがにそこまで厳しくないわよ。

 ただ今日は、一緒に入れって言われるかもね。」

 

 そう聞いて、ちょっとげんなりする。

 まあ、覚悟してたけど。

 

「よく、一緒に入れと言われるんですか?」

 

「葉良先生は、うーん、前はね。今は、あまりないかな。

 若社長は、私は一度もない。──りなちゃんは気をつけて。気のつけようがないけど、今お風呂場に行くと出くわすかもね」

 

 変態だからね、何しろ、と声を潜めてアドバイスしてくれて。

 とりあえずお湯で髪や体を拭うといいよ、と言い、お湯を大きなバケツに入れて部屋に持ってきてくれた。

 

 ──────

 

 確かに美味しい、心づくしのまかないを先に女2人でいただいた。

 おしゃべりな千夜喜さんを立てて、いろいろと話を引き出す。

 二人ともおしゃべりだが、寂しがり屋。同性の友達も少なめ。思わず言いすぎて後悔してしまうところも共通。ある意味、似た者同士かもしれない。

 

 ただ、そんなおしゃべりな千夜喜さんからも。

 葉良先生と若社長の仕事のことなどは、聞かせてもらえなかった。

 千夜喜さん本人自身が知りたいと思っておらず、知識もない、という。

 

「ねえ、私はもう少ししたら引退かなーって思ってるし、さすがに葉良先生も、許してくれると思う。

 私が何も仕事のことを知らないし、言いたくても言えないから。

 だけどね、もしりなちゃんがそんなことを知ったら、簡単には放してくれないわよ。」

 

 そう、真顔になった千夜喜さんが言うので、彼女もなるほど、と思った。

 しかし、彼女のミッションからすれば、ある程度は踏み込まざるをえない。

 

「あとね。

 私みたいなおばさんと、──りなちゃんみたいな若いきれいな女の子では、扱いも違う。」

 

 いやいやそんなことは、と彼女(りな)は慌ててフォローするが、千夜喜さんの目は真剣だった。

 

「私はもう半分飽きられてるし、変な秘密も知らないからさ、だからきっと大丈夫。

 ──それでもね、ちょっとね、ちゃんと辞められるのか怖いこともあるの。

 ましてや、りなちゃんは、さ。ここに一生、骨をうずめるつもりはないわよね?葉良先生や若社長の子供、産んだりしたい?

 だったらお金はもらえるかもしれないけど、こんなところにあまり長くいるべきじゃない。」

 

 最後の一言は、ごく小さく、ささやくようで。

 有明りなは、不意に襲ってきた寒気に、ぶるっと体を震わせた。

 

 ──────

 

 タスケさんには、女2人と同じときに部屋に食事を届ける。

 葉良先生は外で砂土原さんを連れて会合に出て飲んでくることが多いが、家に客を招くこともあるし、客もないときは男衆で一緒に食事をとる。

 もう一人の秘書の小芽津さんは、自宅に帰ってしまうのが普通。今日も帰ってしまい、もうこの家にはいない。

 若社長(葉良桐男(きりお)という)は、葉良先生たちと食事をとることも稀にあるが、多くの場合は、離れに届けさせる。

 

「りなちゃんは、若社長へのお食事出しはやめとく?」

 

「行きます」

 

 千夜喜さんの心配はうれしいが、彼女にもミッションがある。

 お客さん状態だと、何も仕事ができないままになってしまう。

 その果ては、昔なじみのADを客にとるか、元天才子役を売りにしたエ○ビデオだ。

 

「気をつけてね。

 襲われても、ほら、──あっちが悪くても、そうならないから。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

「呼びだしがあったら、お願いね。」

 

 そうこうしているうちに、今日は外出しなかった葉良先生が降りてきた。砂土原さんも。

 お盆に乗せて、刺身を運ぶ。刺身は東京のものとはネタが違っていて、彼女の目には新鮮に映った。

 

「おお、いいな。いい。いかにもキムスメだ」

 

 葉良先生は、そう言いながら、片膝をついた彼女の膝の間をあからさまに凝視している。

 その視線に、気づいてないふりはかえって機嫌を損ねそうだと判断した、彼女は。

 「もう、恥ずかしいです」と言い。

 ビールのポスターの女の人みたいな、寛大な微笑を浮かべ、突き出されたグラスにビールを注いだ。

 

「砂土原も、一杯やれ」

 

「はい」

 

 砂土原の持つグラスにも注ぐ。半分も注がないうちに、くい、とグラスを上げて拒否された。

 

「ほら、お前もだ。」

 

 言われて、無理矢理ビールを空きグラスに注がれ、飲まされる。苦い。マズい。

 飲むのは、初めてじゃない。でもまだビールの美味しさは、よくわからない。

 だが、飲むとどこかふわっとした気持ちになった。

 

「後で、背中を流しに来い。」

 

「はい」

 

 覚悟を固めよう、と彼女は思った。

 

 ──────

 

 食事の席では、それほど葉良先生は変なことをしてこなかった。

 ひとえに、千夜喜さんがいたからかもしれない。何か不穏な方向に行こうとすると、軽く釘を刺してくれる。

 せいぜい、横でお酌をし、お代わりを運び、

 ときどき手を握られたり、肩を抱かれたりする程度で済んだ。

 

 食事の席が飲みの席に変わり、すこししたあたりで。

 千夜喜さんに指示されて若社長に食事を出しに行った。

 思ったのと違い、若社長には何も言われなかった。

 引き換えに、昼食と思われるどんぶりを引き取って帰ってくる。

 それが終わってもどると、酒も一段落した葉良先生に、風呂に入るぞと言われる。

 

 びちゃびちゃに一度汗をかいたときから、髪と肌をお湯で拭ったが。

 下着はまだ替えていないし、拭うだけじゃ十分にきれいになった気がしない。

 だからお風呂に入ることは嬉しいが、──葉良先生と、か。きっと何かするつもりだろう。

 

 卓上のお皿やグラスを流しに運び、後はやっとくから行ってきなさい、と千夜喜さんに言われ。

 着替えをまとめて、渡り廊下を渡り、離れにある浴室に行く。

 葉良先生は、既に砂土原と先に浴室に入り、演歌らしいものをがなり立てている。

 

 彼女は迷ったあげく、大きなバスタオルを胸上から下にきつめに巻き、手ぬぐいを頭にまいた姿で。

 かなり大きな浴室に、カラカラ、と引き戸を開けて入っていく。

(昔は住み込みの女中や書生のような人が何人もいて、だから共用施設は広く作ってある、とさっき聞いた。)

 

 浴室は、銭湯のそれには及ばないにしても広い。8~10畳ほどもありそうだ。

 構造も、ちょっとひなびた田舎のビジネスホテルの大浴場のような印象。設備は古めで、そこまでお金がかかっている感じではない。

 4畳くらいありそうな浴槽はタイル張り。大人3,4人は一緒に入れるだろう。

 洗い場はもっと広い。壁にはカランが2つ。

 浴槽には、葉良先生の姿。肩までお湯に浸かっている。

 砂土原も、裸の姿で腰だけ浴槽に入っている(浴槽の一部は、階段のように腰かけられる段になっていた)。

 

 背中をお流しします、というと、葉良先生の顔が笑みで崩れた。

 

「おー、ほー。なかなかいいな!」

 

 葉良先生は浴槽から上がり(手すりをしっかりと握りしめて上がる。一見すると60台後半くらいに見えるが、もう80に近いと聞いた)、すこしおぼつかなく縁をまたぎ越して、カランのそばの風呂椅子に座り、彼女に背中を向け。

 おいっ、しっかり洗ってくれよ。と、命令する。 

 

 これも仕事のうちだ。また、彼女自身をターゲットにアピールできる貴重な機会だ。

 かいがいしく、背中を流す。毛の生えた胸回りにも手を回し、石鹸をつけた手ぬぐいで拭って洗う。葉良先生も、葉良先生に続いて上がってきて、今は浴槽の縁に腰かけてこちらを監視している砂土原も、何も言わない。

 かつてはもっと太っていたのだろう、葉良先生のお腹付近は皮があまって溝がある。おへそから下が、毛深いが白いものが混じる。そこも、丁寧に洗う。

 迷ったが、後ろから股間に手を伸ばし、股のすきまも洗う。ほーほっほっほ、と、葉良先生が笑う。彼の望みに沿っていたのだろう。

 葉良先生の股間がもちあがってきている。見ないようにしたが、葉良先生がべったん、べったんと自分の腿に打ち付けてみせる。

 

「どうだ、嵌めてみたいか?」

 

「えー、まだ心が決まってません。」

 

 とっさに、そう答えた。

 にべもなく拒否するときを悪くするだろう。かといって体を許すのは、本当はいやだ。

 ただ、どうしても。どうしてもだったら、受けざるを得ないだろうか。でも受けたくない。

 マネージャーと話したい。どうかわせばいいのか?

 

「ほー、ほっほっほー! 金か?金なのか?」

 

「お金のある男の人は、素敵だと思います。」

 

 これは、半分くらい本音だ。

 

「あとでな、小遣いやるから。ホレ、」

 

 バスタオルのすそを、まくりあげられる。止めてもらおうとバスタオルをおさえたが、背後に砂土原の気配を感じて、手を後ろに回し、指を組んで握り合わせた。

 

「ほっほう、毛はあるのか、だがまだまだ子供だな。」

 

 バスタオルを引き上げられる。股間をみられている。

 顔に朱が上り、うつむいた。

 

「ほうよ、ちょっと貫通式「おやっさん」」

 

 見かねたのか、砂土原が口をはさんできた。

 

「なんだ、砂土原!」

 

 邪魔されたと感じたのか、葉良先生が不快そうに一喝。びりびり、とした威圧感に、彼女は身をすくませる。

 しかし、砂土原は揺らがない。

 

「若社長の分も、取っといたらんな(取っておいてあげないと)いかんでしょ」

 

 むう、と葉良先生は、唸り。

 ぴしゃっ、と彼女の太腿を平手打ちした。痛い。

 

「──なんや処女やないといかんとかどうこうとか、こだわっとったな、あいつ。

 ──まあ、そうやな」

 

 ぐるる、というような聞き苦しい音を立てて、かぺっ、と葉良先生が洗い場に痰を吐いた。

 

「まあ、ええ。でもな。見るくらいはな、ええやろ?

 ──剥け、砂土原」

 

「はい。──おい小娘。動くな」

 

「──はい。」

 

 枕営業もどきで、プロデューサーや監督の前で脱いだことはある。

 興奮して性欲を向けてくる者が6割、幼い体を嘲笑する者が3割(ただし先の6割と一部重なる)、おろおろしてくれる人も2割(でも6割と一部重なる)。なお、当然のように触ってくるのもそれなりに。

 過去の枕営業もどきでは毎回、屈辱感、悔しさを強く感じたが。

 今回は恥辱感、恥ずかしさを感じる。

 

 よく考えると、過去の枕営業もどきでは。

 彼女を弄んだ人々には、性欲もあったが、それより濃厚に「あの人気者のりなちゃんがこんなことまでするとは、ねえ?」という、物珍しさと敗残者への侮蔑、優越感や支配欲が感じられた。

 今は純粋に性奴隷として、モノの一種として眺められている。それが一方では気楽であり、一方ではナマの女としての自分を見られているという恥辱感につながっている。

 砂土原のぼってりした肉厚な手が、彼女の胴に巻かれたバスタオルをはぎ取り。彼女は一糸まとわぬ姿にされた。

 彼女は片腕を胸に、片手を股間のあたりにして内股気味に膝を寄せる。あざといかもしれないが、ショックを受けて怯える感情を眉をわずかに寄せて表現。

 

「まだ小さいが、青い果実もいいものだ。

 なあ、砂土原?」

 

「はい。──舐めますか。」

 

「おう、しゃがませろ。

 いや、それより膝をついて、胸を出させろ」

 

 両膝をつき、腰を伸ばした姿勢にさせられた。

 砂土原が彼女の後ろに回り、両腕を上げさせ、それを背中側に回すようにさせて、両手首をつかんで拘束する。

 彼女の背中に、腕や指とは違う何か熱い突起が当たるのを感じた。背中側から彼女を拘束している砂土原の体の一部、腰のあたりのもの。

 彼女はしいて、そのことを考えないようにした。

 砂土原に促され、カランのそばの椅子(銭湯にあるような簡素なものでない、かなりしっかりしたやつだ)にこしかけた葉良先生に、膝行するように寄らされる。

 

 彼女の裸の胸を、葉良先生の手が這いまわる。

 細い体の割にはそれなりに張っている胸を、指で嬲り。

 口が吸いついてきて、彼女は動揺した。

 目の下を、頭髪も少なくなった頭が動く。洗ったはずなのに、かすかな養毛剤の臭い。

 胸を老人の口に吸われる、おぞましい感触。にもかかわらずぴりぴりと快感が胸から広がり、彼女は目をぎゅっとつぶって奥歯に力を入れた。

 まるで同調しているように、くすぐるように、撫ぜるように。

 指より太い棒状の熱く感じる何かも、彼女のなめらかな裸の背中に当たって動いた。

 

「ほうほう、なかなか、なかなかやないか、──おい砂土原」

 

「はい」

 

「次は頭を下げさせろ。小娘に抜かせろ。」

 

「はい。──おい、今度は腕を下にさげて、背中の後ろに回せ。そうだ、そして腰を曲げろ。そうだ、口で抜くんだ」

 

 彼女は両膝を床につけた、ひざまずいた姿勢であり。

 頭上に腕を上げるようにして、ひじを曲げて背中に垂らした手首を砂土原に捕まれて拘束されていたが。

 その拘束されていた手首を、砂土原はいったん解放し。

 そして彼女の両腕を下げさせ、背中側に回させた。

 

 そして彼は彼女の背中にほぼ密着するよう前進し、両足を彼女の膝の前に置き、彼女が前に逃れられないようにした後で。

 

 彼女の手首を、両手でつかみ、頭側に押す。いわゆるチキンウィングだ。

 パロスペシャルと呼ばれる技の変形版のように、腕と肩を絞り上げられ、彼女は上体を無理な姿勢で前に倒さざるを得なくなる。

 床にほぼ平行に、あるいは床に頭を垂れるように、深くお辞儀するように上体を折る(腕を砂土原につかまれ、支えられているので、床に倒れ込むこともできない)。

 その顔の前に、赤い肉の棒が突き出された。

 この間に、葉良先生は風呂椅子からおりて、風呂場の床に、足をひらき、背中側に手を突きべたっと座っていた。

 その葉良先生の股間の、太めの肉の棒が、有明りなの顔の前にある。

 

「そら、ねぶれ」

 

「──っ」

 

「やれ」

 

 背後の砂土原の顔を見ようとしたが、砂土原はさらに彼女の腕をねじりあげ。

 彼女の顔を、その赤焼けした、テラテラした肉の突起に近づけさせた。

 おそらく↓こんな図になっているのだろう、と彼女は思う。

 

 

【挿絵表示】

 

 

(ええい、女は度胸)

 

 思いきって顔を近づけ、口を開いて含んだ。

 

「ぬほほほっ、極楽、極楽!

 砂土原ァ、お前もやるか?」

 

「あっしも、別口でヤらせてもらいやす」

 

 手が使えないし、手首を背後に吊り下げるように拘束しているのは砂土原の手。この手は痛みさえ覚えるくらいにきつく彼女の手首を拘束しているが、他方で微妙に揺れ動いて頼りない。

 上手く頭を動かすこともできず、舌や唇を動かして精いっぱい刺激を与える。

 先生が興奮して、彼女の髪を掴み、喉奥に突き込むため引き寄せようとしてくるのを、必死にいなす。

 先生のそれは老人のものにしては太いが、あまり長くはない。それでも根元まで突き込まれると、喉が詰まるだろう。必死に首を左右に振ったり、背中を反らし、頭を動かす()()を稼いだりして。

 早く達してほしい、そう祈るような気持ちでの奉仕を続け。

 やがて。

 

 急に、葉良先生が彼女の口から()()を抜いた。そして自分でしごきながらそれを構える。

 しまった、と慌てて目をつぶる。入ると、失明の危険があると聞いたことがある。

 生暖かいしたたりが、顔にかかる。全く勢いはない、ただだらっと顔につき、垂れ落ちる。

 

「ふほほっ、ほほっ!見たか砂土原!

 儂もまだ、飛ばせるぞ!」

 

 軽く鼻に入ってしまい、けほっ、けほっとせき込む彼女をよそに、葉良先生は上機嫌だ。

 顎をつかみ、上に持ち上げられる。

 

「気に入った!チップをはずんでやる。

 後で、砂土原から受け取れ。

 砂土原、焼藻(やきも)に言って、1枚やれ。いいな?」

 

 上機嫌で鼻歌を歌いながら自分のそれを洗ってでもいるのだろうか、びしゃびしゃという水音。

 そして、カラカラと音がして、出て行ったのが分かった。

 

 砂土原は、鋼鉄のような腕でずっと彼女を拘束したままだったが。

 葉良先生が出ていくと、急に手を離す。

 床はタイルそのままでなく、少し弾力性のあるスノコが敷いてあったが、彼女は目をつぶったままに何とか体をひねり、顔から倒れ込むのをまぬかれた。

 

「まて。俺がまだだ。」

 

 いきなり、彼女の顔にたらいで汲んだのであろうお湯がかけられる。

 葉良先生の出した汚らわしいものが、流れていく。

 片目を薄くあけると、目の前にたらいに張ったお湯がある。

 彼女の顔にかけたのとは別に、新たに、汲んでおいてくれたらしい。

 

「軽く洗え、そして俺のも抜け。早くしろ」

 

 仕方がない。

 すぐに顔を洗い(まだ髪に残っているかもしれないし、喉に突き込まれたせいかもしれないが、臭いが残ってる気がする)、彼女は目の前につきだされた、砂土原のものを口に含む。

 醜く、数か所が膨れ上がって、固いものがある。これは、──?

 

「気になるか?務所(ムショ)で嵌めてもらった。

 これでよがらねえ女はいねぇ、そのうち試させてやる」

 

 おぞましくも、砂土原は自分の()()に石のようなものを埋め込んでいるらしい。

 彼女は口いっぱいにそれを咥えていて、返事もできない。

 上目づかいに見ると、不機嫌そうなこの男が珍しく笑みを浮かべていた。

 もっとも、それは温厚なものというより、嗜虐的な色合いが強いものであり。

 

「骨と皮だけのガキかと思えば、なかなか美味しそうじゃねえか。

 まだフ○ラはヘタクソだが、まあいい、仕込んでやるよ」

 

 砂土原はそのまま彼女の口の中に出した。生臭く苦い味と臭いが口中に広がる。

 吐き出したい、でも彼女は苦労して養われた直感に従い、そのまま飲みくだす。

 

「よし。いい子だ。

 そうそう、若社長もお前を試したいとさ。

 風呂から上がったら、すぐに行け」

 

 砂土原も自分の前を流した後、最後に彼女の頭をがしがしと撫でて出て行き。

 まだ母屋に戻らず(この風呂場も、離れに作られていた)、広めの脱衣場のパイプ椅子に座って扇風機に吹かれていたらしい葉良先生と何か話している。開いたドアからきついタバコの煙の臭い、そして葉良先生と砂土原の不快な笑い声。

 

 クソ野郎どもめ、と彼女は思った。

 

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