タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
志野視点です。進んでないです。
長くなったので、巻きに入り。そろそろ並行して本筋も進めようと思います。
(前回のあらすじ)
未来。紫藤の夫に憑依している夢の続き。
志野に対して紫藤は反抗的な、あるいは挑発的な態度を取り始める。
志野は紫藤を尋問と称して好き放題に嬲った後、紫藤に性交を迫るが、紫藤はそれを受け入れる返事をする。
(志野視点)
ちゃんと気をつけていれば、僕もこの一連の流れが不自然だったことに気がついたはずなのだが。
そのときの僕は、ぜんぜん気がついてなかった。
答えてくれないんなら先にヤろうよ、って。頭を冷やして考えると、ありえないムーブ。
僕に敵意は持たないまでも必ずしも良好な関係でない紫藤が乗ってくるなんてこと、本当はないはず。童貞の妄想っすね。
だけどね。
紫藤がなんだか自然な感じにその僕の無理無理な誘いに応じて、身をゆだねてきてくれて。
僕はその小さくやわらかくいい匂いのする体に、意識を吸われてしまい。
ついつい、ガードが甘くなってしまっていたのだった。
(このときもっと警戒心を持っていたら、違っていたのだろうか?と僕は後で反省した。)
そう、僕の当初の計画では、もっとちゃんとやるはずだった。
紫藤に厳然と信賞必罰で臨み、わからせ、そして話を聞きだしおわってから。
そしてご褒美ックスと称して、彼女とヤるつもりだったのに。
なぜか僕の馬鹿頭は、彼女の理由不明に軟化した態度に混乱し、かつ欲望に目を曇らされていて。
本来追及すべきそのシナリオを、盛大に逸れ。
ちゃんと答えを聞き出してもいないのに、突如目の前に開けた、なし崩しックスへのルートに惑わされ。
その間違った枝道に、猛然と突進し始めてしまっていた。
でもさ、紫藤がヤっていいって言ってくれたら、さ?
そりゃ、我慢できないよ。
「カスオさんも、のど、渇いていませんか?」
「あー、──ちょっと飲み物、持ってこようか。」
彼女に指摘されて、僕も自分の口の中がカラカラなのに気がつき。
まだ後ろ手に縛られたままの紫藤を残し、冷蔵庫に麦茶でもあるかな、とほいほいと台所に取りに行った。
(このやりとりも、今にして思えば紫藤の謀略だったのかもしれない。)
冷蔵庫を開けて、僕はふと飲み残しのワインの存在に気づいた。
半分くらいしか飲んでないそれを、紫藤は大事に栓をして冷やしておいてくれたみたいだ。
──これはいい。ちょっと足りないと思ってたんだよね。
これ持っていこう。それと、──あと、これもいるかな?
僕はおつまみになりそうなチーズも見繕い、お盆に乗せて寝室に戻る。
「お待たせ、みなり。わっ、大丈夫?」
「はい、──その、失敗してしまいまして。」
いつのまにか紫藤がベッドから落ち、机の近くの床で背中をみせて這いつくばっていた。
上半身をねじって、こちらを振り向く顔が恥ずかしそう。
僕が不在の間になにかをしようとしたけど、僕が彼女の縛めを解いてなかったせいで倒れちゃったんだな。
僕は申し訳ない気分になって、あわてて助けあげてベッドに安置してあげる。
彼女は僕に感謝しつつも、それとなく身をかがめて床を見ようとしてる。何かを探してる。
何だろう?
「ごめんなさい、カスオさん。
ちょっと気になることがあって、お風呂の前に友達に連絡したんですが、──」
なるほど。携帯電話ね。
紫藤は入浴前に友達に連絡し、その返事が気になっていて。
僕が台所に行った間に、机に置いてあった彼女の携帯電話をたしかめようとしたが。
携帯電話を、高手小手に縛られた手でとることなどできるはずもなく。
「もしかすると、足で取ろうとした?」
「いいえ!取ろうとしたわけじゃ、ないんです。
ただ、とりあえずは着信があるか確かめたくて、」
「足で寄せた、と。」
「──はい。」
きまり悪げに、頷く紫藤。お行儀悪いことをしたのがバレたのが、はずかしいみたいだ。
もちろん消耗してた彼女には、片足立ちでそんなことをするのは荷が勝ちすぎ。くらっ、と立ちくらみがしてしまったらしい。
それで姿勢をくずして倒れてしまい、携帯電話もすっ飛ばしてしまったのか。
僕は彼女に代わって、あたりを探し。ようやくベッドの脚の陰にあるのを発見した。
いわゆるスマートフォン。見覚えのないハイエンドっぽい機種。
この時代は僕が「1回目」で死んだ時期よりすこし未来かもしれない、と僕は思う。
「ん?いいよ、腕のベルト、はずすから確認してお返事しなよ。」
「はい。すぐ連絡しないとまずい気がして。
確認できたら、また着けてくださって大丈夫です。」
紫藤は、まだ尋問の続きがあるものと思ってるみたいだ。
いや、紫藤をあれこれ尋問するのも楽しいけど、そろそろなし崩しックス、──
「だってカスオさん、まだ私から聞きだしたいこと、聞きだせてないんじゃないですか?」
「んー、まあ、そうだけど?」
──紫藤は頑固に過去の僕のことについては口を割らなかったけど。
この言い方からすると、尋問を続けたらそのうち答えるつもりでいる?
僕は彼女の態度の変化に戸惑いながらも、とりあえずそのことの追及は断念する。もっと大事なことがある。
そう。一度、抜いてもらわなきゃ。正直、限界なんだ。いいよね、奥さん?ぐふふ。
「それは、もちろん。妻であるわたしの役目です。」
ただ、友達は大事。だから、そっちから済ませてもらい、心置きなく紫藤を蹂躙しよう、と僕は思った。
(ほら、学校や職場で、僕たち男どもからすれば意味不明なこまごました会話を重ねてるよね、女の子って。
1回目の僕は全然わかってなかったけど、そういう小さい共感みたいなのが彼女たちには大事なんだと最近気づいたんだ。)
これまでかなり無理な姿勢で彼女をぎちぎちに高手小手的に縛めてた革ベルトを、僕がはずしてあげると。
彼女は感謝し、そして急いで電話をチェックしてアプリで通話を試み、しかし通じなかったらしく。
ちょっと顔を曇らせながら、メッセージをぽちぽちと送信している。
終わると携帯電話を机に置き。キリッとした風に、こちらをみつめる。
「──終わりました。じゃあ、続きを」
彼女はまた、ベルトの食い込んだ痕の残ってる腕を背中に組んでみせるが。
僕にはそれに異論を唱えた。
「その前に、さ。その浴衣、とってみようか。」
まず、彼女の浴衣を脱がせたい。
(もうかなりはだけて、まとわりついてるだけの状態だけど、紫藤は浴衣をまとっている。)
完全に剥いて、いろいろランクアップした大人紫藤の姿をみたいんだ。
ほら、カスオボディなら鼻血も出ないしさ。
「──貧弱ですよ?恥ずかしいです。」
「いいのいいの」
そんなこと気にしないよ、それに浴衣も濡れちゃってるし気持ち悪いでしょ、と。
紫藤の目をのぞきこんで説得すると、彼女も頬を染め、目を逸らしながらしぶしぶ承諾した。
僕って説得の才があるんじゃないかな。ぐふふ。
そうして紫藤の浴衣を脱がせた。白い桃みたいな胸のふくらみが露出する。
そのときに腕を上げさせ、腋の下にキスをしようとしたらすごく嫌がられた。毛もないし、減るものでもないのに。
汗ばんでる紫藤の背中や腕をタオルで拭おう、と僕は思い。
しかし顔を近づけたら、その、──つやつやしっとりな肌理の細かい肌に、思わず煩悩をくすぐられてしまい。
独占欲っていうか、征服欲っていうか。要はこれをどうにでもできる、って思うとたまらなくてさ。
誘惑に負けて舌を這わせると、紫藤の肩がびくっと跳ねてすごい勢いで振り向かれた。
「しっ、カスオさんっ!ダメですっ」
しっしっ、と犬を遠ざけるように手を振り、威嚇する姿がかわいい。
そして人の嫌がることを進んでやりましょう、と小学校で先生に教わって育ってきた僕は。
「いいじゃないかいいじゃないか」
僕を追い払うように振ってきた片手をつかみ。行儀悪くも足を僕のお腹に当てて離れようとするのをかわし。
腕を引き寄せ、紫藤をうつぶせになるよう強引に組み敷き、上にのしかかると。
彼女はしばらく抜け出そうと無駄に試みた後、いったん抵抗を止めたが。
うらめしげな横顔をみせて、汗かいてて汚いからだめですよカスオさん、と苦情を述べている。
「ごめん、みなり。ちょっとだけがまんしてよ。
そう、ちょっとだけ。後できれいに拭くから、さ?」
──犬にでも、舐められたと思ってよ。
そう、説得を尽くし。
それでも隙あらば動こうとする、柔らかくて小さくていい匂いのする紫藤の体をがっちり組み敷いたまま。
僕は彼女の首の後ろ、肩、そして背中を舌でねぶりまくった。
紫藤は、やっぱりイヤだったらしい。当然だよね。暴れる暴れる。押さえきったけれど。
しばし紫藤の肌をペロペロと味わって、幸せな気持ちになった後。
むくれてぷんと頬をふくらませる紫藤に平身低頭、──なんてカスオボディでするわけにはいかないから。
カスオっぽく、上から目線のロールプレイで説教してごまかした。夫が肌を味わうのは権利であり、耐えるのが妻たるものの務め、みたいなことを適当に説いて。
紫藤はかしこまって正座して聞いていて、俯いてたから表情がよくわからなかったけれど。
ときどき肩を震わせてた。ちょっと怖がらせてしまったんだろうな。良心が痛む。夢のさめ際に謝っとこう。
謝罪を口には出せないけどせめてものお詫びに彼女の全身を清拭し。ベッドサイドに並んで腰かけてもらった。
紫藤は恥ずかしいのか、僕が彼女を解放するとタオルケットを昔のローマ人みたいに体に巻きつけ、すこし離れて拗ねた上目遣いで僕をにらむ。
僕はタオルケットを剥いで彼女の体をじとじと見たかったけど、マジギレさせちゃったらいけないからね、我慢我慢。和姦への道も一歩から。
僕が持ってきたサイドテーブルに、ワインやグラスやおつまみを置き。
紫藤を促してワインの盃をふたりで挙げ、チーズをかじる。
少しだけ、紫藤の機嫌が直ってきた。
様子見しながら、最近どんな感じ?と聞いてみる。
(いや、同居人のはずのカスオが聞くのはどうかと思ったけどさ。
でも高木情報だと、カスオと紫藤とは冷え切ってて会話ないみたいだし。)
「はい?ええ、ありがとうございます。大丈夫ですよ。
友達もいますし、仕事も面白いですし。」
今日の帰り際、高木に問いかけられたこと。
「お前、紫藤を不幸にしちゃいないだろうな」という趣旨のことを言われたことが、どこかで気になっていた。
だから、彼女の今の生活を知りたい。
カスオは日ごろは紫藤とはすれ違っていて、ほとんど没交渉に近いらしいうえに。
接触があると、とげとげしい言動を紫藤に向けてるらしいというのも分かって顔から火が出そうになる(僕が恥ずかしがる必要、ないはずなんだけどね)。
そんな気の合わない人間と同居なんて、耐えられないんじゃないかな?
紫藤は大丈夫だいじょうぶ、と言ってくれる。でも、僕にはちょっと心配だ。
普通の人妻は、あんな連綿と過去の死者(僕ね)に対する追憶を書き綴ったりしない。
(僕にとってはうれしいけど、でもやっぱり僕がいない世界でも紫藤には幸せになってほしい。)
それはともかく、僕には気になることがあった。
「お友達って、──誰?」
男だったら、ちょっと尋問再開しなきゃ。
「それは、秘密です。
え?ええ、違います。女の子ですよ。結婚式にも来てくれました。カスオさんは、覚えてないかも。
それより、カスオさんは、ええと、その。
本当に抜いたりしたいんですか?わたしなんかで。」
──前は子供みたい、貧弱だっておっしゃってましたよね。
自分でもわかってます。だからカスオさん、結婚記念日だからって無理されなくてもいいんです。十分に、うれしかったですから。
そう、じとっとした目つきで彼女は言う。
ほらカスオお前のせいだぞ、と僕は
「うん。──したいんだ、セ○クス。みなりと。」
ここは、ゆずれないところだ。
狂おしいほどに、彼女としたい。ほら、テント張りっぱなしなんだよ。
現実世界の青りんご状態の彼女の透明感を維持したまま、この夢の中の彼女は綺麗め要素を増し。胸も育ち、お尻もいっそう丸くなり、ぴかぴかな体(重要)に美味しそうに育っているが、──まあそれは些末事。
とにかく、紫藤としたい。
彼女がこう、自信なさげなことを言ってくる理由なんて、もちろん僕にはお見通し。
紫藤は、口では「いいですよ」って応じてくれてるけど。
内心は、あまりしたいとは思ってないんだ。
ほら、女の子にありがちな、謙遜にみせかけて逃げるテクニックだよ。
1回目とは違って女の子の心というものを知り尽くした2回目の僕には、簡単。
そんなの全部わかってるんだぞ。と、思わず頬に笑みがうかぶ。
彼女の視点に立ってみると、さ。
日ごろは冷え切った関係のカスオが、いきなり結婚記念日を口実にすり寄ってきてるわけだ。
正直、ふざけんなって思って拒否りたい。でも、仕方なく合わせてくれてるんだと思う。
え?いつもと違うから、中身別人だとバレてないか、って?
そんなはず、ないじゃないか。わかってないなあ。
たしかに結婚記念日に花を買って帰ってくるとか、ちょっといつものカスオ的言動からは違和感があったかもしれない。でもね。
それ以外は、僕によるカスオの言動トレースは完璧。
ほら、さっきみたいに僕がカスオプレイで紫藤に対して偉そうなパワハラ発言をしてやると、紫藤も恐怖と嫌悪(多分)に顔を伏せ、肩を震わせてたし。
だいたい外見なんかさ、一点の疑いをさしはさむ余地もなくカスオボディ。
だからさ、紫藤がいまここにいるカスオボディが別人格だとは、夢にも思っていないのはあきらかだ。
紫藤としては、やっぱりカスオは嫌な奴のはず。逃げたいだろうな。
だから、お子様ですからわたしはいいですよ、なんて一見謙遜にみえる言葉でカスオのプライドを傷つけないように躱そうとしてるんだよ。
でも、まあ、逃がさないんですけどね。
だってほら、紫藤は夫婦関係についての観念はおそらく少し古風で。
義務だと思って抱かれることを承諾したけど、心ではイヤだと思ってる。
そんな、内心嫌がってる紫藤を僕が心ゆくまで抱きつぶせると思うと。
──すごくゾクゾク、してしまう!
人の心とか、ないんか、って?
あるよ。
だってほら、紫藤に嫌な奴とセ○クスする覚悟をさせることについて、良心がチクチクと痛むのを感じる。
でも、ヤる。でないと、僕のこれが爆発する。予感がある。
それに最後に、紫藤にはちゃんと謝る。誠心誠意。自分が誰かも、聞いてくれないかもしれないけど再度言う。
だから僕は口を尽くして、目の前のいい匂いのする人妻紫藤を説得する。
──大丈夫大丈夫、中学生みたいだなんて思ってない。すごくかわいい!
昔より胸もお尻も大きくなってるし、見違えたよ。すごく、僕好み。これ、最高の褒め言葉。
だから全部ペロペロしたい。いや、させろ。それが妻の義務ってものなんだ、わかってるんだろうな。そうだ、夫に得心ゆくまで、体のすみずみまでペロペロさせることだ、──(以下グチグチ、セクハラ言動)。
カスオプレイで勢い余って、僕は彼女の顎を手で持ちあげ、逃げられないようにして至近距離できれいな目を覗き込んで、熱弁を振るう。グラス片手に、凍りつく紫藤。
その泳いだ目元に、思わずキスを落とす。
「──はい、ありがとうございます?
でも、お願いがあります。」
「ん?
いいよ、言ってみて?」
紫藤は、ようやく解凍され。片手のワイングラスを置き、僕を見上げる。
ほんのり色づいてる目もとはわずかに笑みを湛えてるようにもみえる。きれいに黒白のわかれた目は、僕と視線を合わせず、恥ずかしそうに横にさまよう。手が、座ってるベッドのシーツを握る。
「──その。
あとで、わたしがお願いをします。そのお願いを、まもってください。
たとえ、
まるでおかしな彼女のお願いに、僕は困惑した。
イヤだったら、そもそもそんなお願いなんてしなきゃいいじゃん。何、それ?
これはお願いの趣旨を、問いただす必要がある。
「え?それって、どういう──」
「詳しい説明は、できません。
ちょっとした『願掛け』だと思ってください。
──守れないような、無理なお願いではありません。お金も、たぶんほとんどかかりません。」
「うーん?まあ、いいけど。」
紫藤のお願いだし、ね。きっとかわいい、小さなお願いに違いない。
そういえば、期末試験で紫藤が僕に勝ったことによる命令権って、まだ行使されてないな。
僕はそう、思いだす。
現実の世界線ではたしか紫藤に「美術館に行こう」って誘われてた気がするな*1。あれ、まだ有効かな。
「──それでは。
シャワーとか、また入らなくていいですか?」
「大丈夫だよ。ほらほら、」
ワインを飲んで目もとがうっすら上気してる紫藤と。
どうやらこの体が飲みなれないらしいワインのせいで、理性の箍がかなりはずれてた僕は。
サイドテーブルを邪魔にならないように壁に寄せ、ベッドに上がったのだった。
──────
僕の女性経験は、とても偏っていて少ない。
1回目のときに、ごく短期間つきあってた彼女との経験があるだけだ。
だから正直、あまり満足させられるかわからないわけで。
それに紫藤も、男性経験が豊富なわけがなく。
そわそわと片手で髪をいじりながら、体に巻きつけたタオルケットをもう片手でぎゅっと握ってたりしてる。
「ええと。
まず、カスオさんご自身にご挨拶しましょう。」
紫藤はそう言うが、僕には異論がある。
いや、普通に紫藤は僕の恋人だし、この夢の中では妻でもあるんだよね。
抱き寄せてキスからだよ。
嫌なのかもしれないけど、彼女はさっきと同様、表面上は拒否の態度をみせない。
キスをして、ベッドにあおむけに横たわらせる。
彼女がすきをみてまきつけたタオルケットを、はぎとる。はっとするほど白い、でもほんのり上気した体が出てきた。
命令してうつ伏せにさせ、あらためて観察。お尻は、あきらかにまだ線が硬かったJK紫藤より、丸く魅力的に育っている。
彼女をまた仰向けの姿勢にさせてのしかかり、ちょっと太めのカスオボディでおしつぶしてみる。
彼女は、僕の肩口で息を吐いた。
僕はすこし下にポジションを移し、彼女の育った胸を口に含む。これ、余裕でCはあるぞ。
もう片方の乳房の先端も、空いてる手でいやらしくつまんでは離す。先端を指でおしつぶしてみたりすると、僕の体の下で彼女が身をよじらせた。
「ほらほら、まだまだだよ?」
抜けるように白い肌は、今はワインのせいだろうか、わずかに赤らんできてる。
その肌に、僕は唇を押しつけまくる。胸だけじゃない、上半身ぜんぶ。
あの紫藤が敏感な、横乳の黒子のあたりにキスしようとする。彼女は、すごく嫌がった。許さない。無理やり押さえつけて断固として遂行する。
片手が、彼女の脚の間に伸びる。指が彼女の柔らかいふくらみに達し、谷間をさぐった。
「はぁ、はぁ、──カスオさんっ!
最初に、抜きます!抜きますからっ!」
紫藤がちょっと恐慌をきたしたように言う。
──まあ、そこまで言うなら抜かせてやろう。
でも、わかってるな?喉まで入れさせろ。出たら、飲みほすんだ。最後の一滴まで。苦しいぞ?
僕は傲慢なカスオプレイで紫藤の懇願に言葉を返す。
迫真の出来、誰にも見破れないという自信がある。
なんだか楽しくなってきて、ふふふ、と笑ってしまう。
「もちろんです。
それで、味付け、どうしましょうか?」
なんのことだろう、と僕は考える。
辛抱強く、紫藤が説明してくれる。
「もちろん、普通にして大丈夫でしたら、それで構いません。
でも、その。──たしか以前、何回か失敗されて。
わたしを最後に
こんなまずいもん、味付けしないと喰えたもんじゃないよな!とおっしゃって。
たしか目隠しをされて、制服を着させられたり、手錠を嵌められたり、──」
なぬっ!
カスオめ、そんなことまで紫藤にしようとしていたとはっ!
頭ごんごんでは生ぬるい、カスオボディには地獄を見せてやらねば、と僕は決心する。
でもな、まてまて。まず聞かないといけないことがある。
その、みなり。そのときは、どうなったんだ?僕はみなりを、ヤったんだな?
「え?違いますよ。
途中でカスオさん、なんかいらいらされて。『もういいっ!』っておっしゃられて、──」
あー、無事、途中で中折れしたってことか?
「『中折れ』、っていうんでしょうか。
最初は、色々触って息を荒げていらっしゃいましたけど。
わたしが、何も別に感じないって申し上げたら。
『子供なんかじゃ勃たねえよ』とか怒って、おやめになりましたよね。」
──わたしとは、それっきりなので。
でもお外ではカスオさん、活躍されてたみたいですが。事故までは。
そう、紫藤は言う。僕は血圧が上がるのを感じた。
ふぅ、ふぅ、ふぅ、──そうだった、紫藤は夫とはヤってないんだって、さっきも聞いたな。
ステイ。ステイだ。怒っちゃいけない。事情聴取をしなければ。
でも憤りを隠しきれず。僕はぎろっ、と紫藤を睨んだ。紫藤は身を慄かせるが、口角がわずかに上がっていた。
(熱くなってた馬鹿頭の僕は、その理由に思いをめぐらせる余裕がなかった。)
「それで。
いかがなさいますか?お口に合わないかもしれませんが、──。」
「制服なんて、どこにある、──いや。
どこにしまったか、当ててみな?」
ご褒美にキスしてやるぞ、と申し向ける。
いやー、あぶなかった。衣装がカスオのものだとしたら、所在がわからないって不自然だよな。
今のは我ながらいいリカバリーショット。紫藤も疑問を持たず答える。セフセフ。
「わたしの制服は、そこのクローゼットにあります。
たしかカスオさんのお部屋のタンスの一番下の引き出しにも、いろいろあったと思います。」
カスオも業が深いな、と僕は紫藤の頬にキスしながら嘆息する。秘蔵のコスプレ衣装、紫藤にバレとるやん。しかもクリーニングまで出してくれてたみたいだ。
それにしても。僕の紫藤にそんなこと試みたあげく、外でも好き勝手しやがって。うらやまけしからんな。カスオは
でもこのやりとりは、それまで思ってもみなかった考えを僕の頭に吹き込んだ。
そう、もともとは普通に紫藤とヤるつもりだったんだけどさ。
よく、考えるとだね。
これは、紫藤という素材にひと手間かけることで、いっそう美味しく味わう可能性を示唆しているのではないか。
ただでさえ美少女な紫藤にコスプレさせ、背徳感というスパイスを加えるなんて。天才かよ。
それに、さ。
カスオごときにやられっぱなしじゃ、ダメだよ。ちゃんと『上書き』してあげないとね。
紫藤に言われたときは、一瞬、
これは、単にヤり返すにとどまらない、絶好の機会だ。
ほら。それ系の本で読んだこと、あるじゃん。
「前の彼氏は、この次にどういうことをしたのかな、──こうか?んんっ?」とか、さ。
そう、元カレの性癖やプレイを彼女からねっとり聞き出しながら、そのプレイを彼女の体にきざみつけなおすなんて。
考えるだけで脳汁出そうだ。究極の
僕の阿呆脳は、新しい可能性、新しい世界に目を開かされる思いを味わっていた。
僕の雰囲気の変化を感じ取ったのか。僕に組み敷かれてる紫藤が、自由になった片腕で胸のあたりを隠しながら僕を見上げた。
「コホン。みなり、──そうだったな、みなりは幼すぎて喰えたものじゃないんだった。
だから、味付けをしなきゃ、な?」
「はいっ。
でも最初に一度、抜かないといけないんじゃないでしょうか。
この、わたしのお腹に当たってるカスオさん自身。破裂しそうで心配です。
それにカスオさん、『やっぱ即尺だなっ、まず余計なこと抜きで、有無を言わせず抜かせる。これが醍醐味なんだっ』って、何かのお店のご予約の電話でうれしそうにおっしゃってたじゃないですか。」
風俗の予約でのオプション選択のことみたいだ。そんなことまで紫藤にバレてるみたいだ。
(まあ、傍若無人なカスオのこと、嫌味もかねて紫藤の前で電話してみせたんだろうな、と僕は思う。)
まあそういう風に、うまうまと紫藤の口車に乗せられ。
まずははじけそうな僕の