※この作品はR-18です。

タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。   作:Marchhatter

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 志野視点です。ちょっと粗削りなので、後からちまちま直すかもしれません。
 次回から本筋(現実世界)に復帰します。

(あらすじ)
 続き。未来の世界で紫藤のモラハラ夫に成り代わった志野が好き放題している。
 不自然な、紫藤の態度の軟化。しかし、欲望に目がくもりきった志野はその不自然さに気づかず、彼女とのベッドインを目指してほいほいと本来の筋書きから逸脱。
 紫藤は、志野にお願いがあるらしい。後で言うから守ってほしいと言う。
 彼女の夫が彼女にコスプレさせたことがあるらしいと知り、志野は憤るとともに、新しい世界に開眼する思いを味わう。




279 (閑話)RTNTR(7)★

 

 「味付け」と称し、紫藤に変態的な嗜好をつきあわせるという冒涜的な所業をカスオがしていたらしい。正直なところ、怒りはある。僕の紫藤に手を出しやがって。

 でも中折れしたらしいカスオ悲惨。ププッ、ねえ今どんな気持ち?と、頭の中で幼稚な悪態をつきながらも。

 でもカスオプレイをする必要のある僕は、心ならずも(※重要)この「味付け」を紫藤に命じることとなった。

 ただ夜は長いし、すでにかなり消耗してるだろう紫藤に重たい負担は求めるべきじゃないだろう。

(途中からの紫藤の態度の軟化は、根負けとか、精神的疲労とかのせいもあるんじゃないか、と僕は見てる。)

 

 とりあえずどんな衣装があるか、この寝室のクローゼットの中にある制服を見せてもらった。

(ちなみに僕は紫藤から浴衣風の部屋着を剥ぎ取り、いったん裸に剥いたんだけど。

 僕が紫藤を解放したすきに、彼女は性懲りもなくタオルケットを巻いた。

 まあいい、すぐ剥ぎ取ってエ○い衣装を着せてやろう。と僕は思って黒い笑みを浮かべた。)

 

 寝室のクローゼットには、そこまで過激なものはない。

 小中高の制服(標準服)に侍女服。どれも紫藤が使ってたものだそうだ。

 侍女服は、現実世界で今彼女が受け入れられる予定のホストファミリーのところで使ったものなのかな。

(給付型奨学金の条件で、女中さんの見習いをするんだと紫藤が一度言っていたのを僕は覚えている。)

 

「2階のカスオさんの部屋なら、もっといろいろあります。

 よくわからない学校の制服とか、事務服とか、ナースさんの服とか、巫女さんの袴とか、乗馬服とか、──」

 

 うん、それもいいな!とちょっと誘惑を感じる僕だが。

 ただ、僕のソレのいきり立ち具合からすれば紫藤に着せてもすぐ剥くだろうし。時間も惜しい。

 それにカスオコレクションをみてカスオボディの僕が驚いたりしたら、不審に思われかねない。

 だったら、この中で選ぶのが安全。メイドさん紫藤か、偽装JK紫藤あたりが本命。

 僕は高校の制服を手にとり。今(現実世界)の紫藤と夢(目の前)の紫藤の差分について思いをめぐらす。

 

「あ、それにしますか?

 小学校のも、まだ入りますよ?」

 

 いや、それはあんまりだ。変態的すぎる。思わず頬に、苦笑いが浮かぶ。

 なんなら言った紫藤もちょっと笑ってて、場違いに和やかな雰囲気が漂う。

 

 ただそうは言いながら、後学のために着てみてもらうことにする。

 当時のブラウスはさすがにないので、今もときどき着てるという甘めの丸襟ブラウスを紫藤が出してきた。

 紫藤は今でも小柄な方。胸など大きくなったとはいえ体重はそこまで変わらない。小学校時代の服も入るそうだ。

 もちろん、胸やお尻はきつきつ気味らしいけど。

 

 夏服の吊りスカートを着てもらう。あー、これはもう。事案だな。

 上半身だけみると、ギリ、成長の早い小学生。だけど下半身は、──。

 

「すごい、すごいよみなり。

 ほら、こうすると中まで全部見えそう。」

 

「もう、カスオさん!恥ずかしいです。」

 

 思わず興奮して。立たせた紫藤の傍にしゃがみ込んで腿を見上げたり。

 短い吊りスカートの裾を、すっとつまんで引き上げたりすると。

 恥じらう紫藤が慌ててスカートの裾を上から押さえようとする。

 その赤い顔だけで、ごはん三杯いけそう。

 しばし僕は時間を忘れ、小学生男子のようにノーパ◯紫藤のスカートめくりを楽しんでしまう。

 なんなら部屋のすみの扇風機を持ってきて風を当ててみたり。

 

「──やっぱりこれで1回、抜いてもらおうか」

 

 悪ノリをしていた僕への、彼女の温かい視線に我に返り。

 でも欲望には勝てず、そう言ってみる。すごい変態的ではあるが、時間は貴重だ。

 

「はい。──さっきみたいにしましょうか?」

 

 紫藤が、僕に背中を向け、腕をさっきみたいに組んでみせる。

 たしかに「味付け」をしてみせないと不審がられるし、カスオの所業に上書きする必要もある。

 でも紫藤には最低、3ラウンドか4ラウンドつきあってもらう予定。最初から疲れさせてはいけない。

 背中でなく、体の前で手首を揃えさせ、カスオグッズの中にあった手錠をつけた。今度は金属製のやつ。

 負担は少ないはずだけど、稚そうなかわいい外見の紫藤が手錠を嵌められているのがひどく無惨にみえる。

 

「カスオさんは、ここに座っててください。」

 

 ベッドの縁に腰かけた僕に、紫藤が跪いた。つきだされた彼女の腰の曲線を、僕は愛でる。

 彼女は手錠に閉ざされた手で僕の部屋着とダサい柄のトランクスを下ろし(僕は中腰になって脱がせてもらった)、僕のソレが高々と彼女の前に屹立する。

 

「こんにちは。お久しぶりですね?」

 

 紫藤はまるで独立の人格をもつものに対するみたいに、僕のソレに挨拶している。

 「久しぶり」ってのは、おそらく結婚直後にカスオがまだ盛ってベッドインを試みてたとき以来ってことなんだろうな(ただ、うかつにも結婚何年なのか僕は聞き忘れてしまった)。

 ひんやりした小さい手が、僕のその太さをたしかめるようにつかむ。丸い先端部を撫でる。

 のみならず、しげしげと裏筋まで覗き込んでくるので、僕は少なからずきまりのわるい思いを味わった。

 

「──この、──。やっぱり、そうだ。ホームズも、言ってた。

 不可能性を除外して残ったもの、どんなに奇妙でも、それが真実なんだ*1、って──。」

 

 紫藤は謎のこだわりで、僕のそれを丹念に観察して何かつぶやきつつ、手錠を嵌められた手で撫でさすっていたが。

 何やら得心がいったのか、僕を見上げてほわんと笑う。まるで、本当の「僕」に対するみたいな笑顔。

 僕はといえば、彼女の手で僕のソレがさわさわいじくられるたびに、もわもわと快感を覚えてて。

 何もしてないのにどくどくどくという拍動が耳で聞こえるくらいに、心臓が苦しくなってた。もう限界。

 

「そろそろ、みなり。

 ──ほら、やれ。さっさと口に含むんだ。」

 

 カスオっぽく、紫藤の頭を荒っぽく掴んで引き寄せ。

 彼女の口元に、僕のソレを突きつけた。

 

「はい。ん、んんっ」

 

 制服風のブラウスに二つ結びの紫藤は、傍目には美少女小学生。

 軽く目を閉じ、その小さい口いっぱいに含んでくれた僕のそれは、彼女の小顔と対比するとあまりに巨大にグロくみえた。

 僕が彼女の頭をぐっと寄せたので、おそらく喉元ちかくまで入ってしまって彼女はむせかけたが、背中をくっとそらして距離を調節し。

 僕の亀の頭の部分をれろれろとねぶった後、つんつんと舌で僕のソレの口をつついてくれる。紫色の快感が背骨を駆け抜けた。

 僕は軽く上体をかがませて両腕を伸ばし、丸襟ブラウスの上から。

 彼女のCカップくらいに成長した両胸を、手のひらで覆ってみた。

 

「んむっ」

 

 紫藤は拒まず、舌で僕への奉仕を続けてくれる。

 調子に乗った僕はさらにいやらしく、たふたふと彼女のふくらみを嬲り続ける。

 この、彼女のふくらみ。

 乳首が桃色の美乳だということを、僕はさっき見て知ってる。

 

 制服コスプレはもともとすぐ脱がせるつもりだったので、ブラウスのボタンを外す。下着は付けていない。

 手を差し入れてダイレクトに胸のふくらみを撫でまわす。胸の先端のぽちは、すこし固くなってる気がする。もちろん、さわってつまんで苛める。彼女がいちいちびくっ、と反応してくれるのが楽しい。

 

 紫藤は目を閉じたまま、一心に僕のそれに口で奉仕してくれている。顔が赤らんできた。

 やがて、ぞくぞくという快感とともに、僕の中からあふれ出たそれが彼女の口中に噴出した。

 

 ─────

 

 数分後。

 

「そうだ、それでいい。」

 

 1回抜いた僕は賢者モードに、──なるはずもなく。

 いきりたったそれは、紫藤の唾液でなおてらてらと濡れて光っている。

 そして紫藤は、どういうわけか首輪を嵌められリードをつけられ、床に舌を這わせている。

 

 あ、引いたな?でも、これは僕が思いついて命じたことじゃないよ。

 『カスオさん、床にすこしこぼしてしまいました。すべて飲むのが妻の役割ですよね?』なんて紫藤が言ってきて。

 さっき自分自身で彼女に言い放った言葉を、いまさら撤回することもできず。

 『そうだな、最後の一滴まで飲みくだすのが妻の役割だ』って言うと、心ならずも彼女に鬼畜プレイを命令することになってしまった。

 これはこれで背徳感があっていいけれど。でも彼女には屈辱的だろうな。

 労ってあげて、そして彼女とヤりたい。彼女の背中を見ながら、僕はそう念じる。

 

「あー、それくらいでいいよ。」

 

「義務は、果たせましたか?」

 

「果たした果たした。えらい。

 ──次にいくまえに、軽くシャワーしてはみがきとかもしてくる?

 だってさ、口、ゆすいだ方がいいよね?」

 

「いいんですか?」

 

 ちょっとカスオプレイとしては違和感あったかな、と僕はヒヤッとするが。

 でもさ、紫藤も気持ち悪いだろうし。僕は、紫藤に心おきなくキスしていちゃいちゃしてもらいたい。

 なので、ちょっと休憩時間と称して体を清めてもらう。ブラウスだけでなく夏制服も、洗わなきゃな。すごい勢いで噴出したせいで彼女の口の端から垂れちゃって、ブラウスや制服や床にこぼれたんだ。

 

「ああ。──もちろん、早く入ってくるんだ。

 妻たるもの、夫の○○○を待たせてはいかん。

 服は、そうだな、そこの冬服を着てくるように。」

 

「ふふっ、そうですね。

 お待たせしないよう、急いではみがきして入ってきます。」

 

 手錠を解かれた紫藤はちらり、と笑みをみせて急ぎ足で部屋を出ていく。

 短いスカートにツインテール、ロリコンホイホイの後ろ姿。

 さて、いよいよ次は本番だな。

 

 ──────

 

 彼女がシャワーを浴びなおしている間に、僕も僕で紫藤を迎える準備をする。

 僕自身も念のため台所ではみがきとかして、身支度を整え。

 部屋に戻り、すばやく装着できるようにようやく見つけ出したゴムをベッドの枕元に置いておく(いや、考えたんだけどさ。カスオ遺伝子で紫藤が孕んだらちょっとイヤじゃん)。

 あと、小道具をいくつか。革手錠とか、ぶるぶる震える小型マッサージ機とか。

 ヤるのが主目的で、尋問は二の次。だけど、情報は聞き出す必要はあるし、ねちねち「僕はこうしたのか?んん?」プレイもしたい。

 

 その他の小道具もいくつか手の届く範囲に揃え。待ちかねて、彼女を迎えに行く。

 シャワーを終えてまだ裸の彼女を覗いて怒られるが、カスオプレイで彼女を視姦しながら急がせ、服を着せる。

 

 今回は小学生時代に着ていたという標準服(冬服)。ボレロ風の濃紺の上着がかわいい。

 背がもっと伸びるかと思って、もともとちょっと大きめのを買ってもらってたんです、と本人が言うように。

 今の紫藤でも、やや小さめながらも入らなくはない。身長が伸びたので、スカートは膝丈だが。

 頭の両サイドで髪を二つ結びにくくってくれた紫藤の外見は、小学生でも通用しそう。

 家の廊下の前を歩く彼女のスカートの裾からかいまみえる膝裏とか、白いスポーツソックスにつつまれたやわらかい曲線のふくらはぎとかに、妙な背徳感を覚えて胸が軽く締め付けられるような感覚。

 

 部屋に戻り、僕はベッドの縁に腰かける。

 偽装小学生の大人紫藤は、机の上の携帯電話を一瞬チェックした。

 返信がなかったらしくため息をつき軽く頭を振り、そして、気を取り直したように僕に向きなおる。

 1メートルくらいの距離で僕の前に立ち、僕の視線を浴びて、恥ずかしそうに髪をそわそわ触っている。

 ちなみに、はしたなくも僕は全裸待機。いやらしい目で彼女を上から下まで検分している。

 

「カスオさん、ぜんぜんまだはちきれそうで、危険ですね。

 爆発するとあちこち飛び散って危険かもしれません。もう1回、抜きましょうか?」

 

 彼女の視線が僕の屹立したソレに止まり。僕は、ちょっとうれしい気持ちになる。

 

「いや、いい。──みなり、こい。うつ伏せに寝ろ。」

 

 ベッドの上に紫藤を這わせ。僕はうしろから彼女の姿を観察する。

 白いシーツの上に体を伸ばした彼女のスカートから出た脚。

 きゅっと細い腰、体格の割には大きめのきれいに丸いお尻が僕を魅惑する。

 

 僕はスカートをめくらずにその中に手を差し入れて、お尻を触る。下着は着けていない。

(僕がカスオプレイで支度を急がせ、下着を着せてない。でも白ソックスはきちっと履かせた。)

 さわさわ、と触り。スカートにもぐった僕の手はお尻をすぎて、ぐぐっと腰のあたりまで深くさしこまれる。くすぐったそうに紫藤が身じろぎした。

 手を紫藤の腰の背中側から横に、そしてお腹側の方までさわさわしながら回していくと、腰骨にいきあたった。

 ぎゅっと手で挟んでみると、紫藤が落ち着かなげに腰を揺らした。まだ乾ききってない髪から、洗髪料の残り香だろう、爽やかな匂いが漂う。

 

「触るぞ、みなり。」

 

 気の利いた言葉が出てこない。言葉が喉にからんだ。

 足の付け根、お尻の割れ目のあたり部分に手を戻し。股間に左の手のひらを当てて、中指で割れ目を探った。

 わずかに濡れているのは、シャワーの水気を拭き取り切れなかったからではないと思う。

 

「んあっ、──ごめんなさい」

 

 僕の中指が彼女の下の筋、割れ目の間に分け入ると、紫藤が声を上げた。

 僕は指をゆっくりと筋に沿って動かし、びくびくと反応する彼女の様子を楽しみながら。

 改めて、質問してみる。

 

「ねえ、みなり。──シノ君とかのこと、教えてくれる?

 彼氏くんだったのかな?んん?──彼、死んだんだっけ?」

 

「あぁ、はぁ、はぁ、──まだ、ダメ、です、もうすこし、してから」

 

「減るものじゃないし、いいだろう?」

 

「ダメ、じゃないです、でも、言えないんです、──死の、○○は、等価交換。エントロピーが増えて持ち戻れる量を超えてしまうと、──」

 

 僕の這いまわる手に、彼女は息を乱しながら。

 ぼうっとした声で、よくわからないことを言っている。なんだ、「持ち戻れる量」って?

 うつぶせで横顔をみせてる彼女の表情は、よくわからない。頬は赤くて、切れ長の目は閉じてる。眠い?

 寝たりなんかしたら、罰でもいいよね。

 とてもやわらかく濡れた彼女の中に、僕は左手の中指を侵入させる。力が抜けてた体にびくっと力が入り、彼女は背中を軽くそらして頭をあげた。

 1関節分挿入された僕の中指を、彼女の下の唇がぎゅっと挟みとめた。でも、もう片手で背中を撫でるとその力が緩まり、頭もベッドのシーツに垂れた。

 制服を着た背中に覆いかぶさると、甘えるように彼女が両ひじを立てて背をそらしてねじり、横顔を向けて目を閉じた。ななめ後ろからその唇にキスをした。唇を離すと、力を失ったようにまた紫藤が崩れ伏す。

 咎めるように、彼女の中に入ってしまってる中指を、もう少し深く侵入させる。紫藤が声にならない吐息を漏らした。きゅむっ、と締まった。

 

「教えてよ、みなり。ほら」

 

「はい、でもまだ、──ああっ、なんです、──くうっ、──苦しい、──ふぁっ、──の。(のろ)いと、居ても、でも、のこってて、──」

 

 一瞬開いた目は、焦点が甘くて、うすく膜がはったように光も薄い。

 言っている言葉はどこか支離滅裂ですこし寝言っぽいが、指を差し込んで抜かないことへの苦情みたいだな。苦しいって言ってるなら、いったん抜くか。濡れてるから大丈夫と思ったけど、急ぎすぎたかも。

 でも彼女の中から指を抜こうとしたら、すごい力で挟まれた。入れ直すとすこし緩んだ。もう一度抜こうとするとまた力を込めて挟まれた。

 ちょっと面白くて繰り返すと、彼女もくすくすと笑った。──大丈夫そうだ。

 

「でもさ。言わないと、ほらほら、こうなっちゃうよ?」

 

 調子に乗って、彼女の「中」に少し深めに指を差し入れ。軽く曲げ。

 「入り口」をちょっと入った、お腹側の部分を圧迫してみた。有名なポイントの一つだ。

 あっあっ、と紫藤が声をあげ、びくびくびくっ、と体が揺れた。

 指をくい、くいっと押しこんでいくと、指から逃れるように紫藤がベッドをずり上がっていく。

 僕は心を鬼にして、彼女の中から指を出し。うつぶせになってる彼女の腰の上あたりにまたがりなおし、二つ結びの髪をつかみ、背中側にぐいっとひっぱって紫藤の前進を止めた。

 

「ぐっ、──カスオ、さん?」

 

「あのさ。みなり。

 これから、僕がみなりをヤります。

 僕のアレ、この指どころじゃない太さなんだよ?これで苦しいなんて言ってたら、ね?

 だから、もうちょっとがまんする練習をしようか。いい?」

 

「──はい。大丈夫です」

 

 上にずりあがった紫藤を、またベッド中央まで引きずり戻す。

 また、指を入れる。今度は、僕も紫藤の右横に、紫藤より低い位置で(僕の頭が彼女の胸くらいね)横向きに寝て、紫藤が這いずり上がれないように彼女のお腹に右腕を差し入れて抱いて固定し。

 左手で彼女のそこを引き続き苛めることにする。

 

「それじゃ、ちょっと質問に答えて。

 僕はみなりに、どんなことしてたのかな?ほら、こんなこと、してくれた?」

 

「くっ、ええと、──いいえ。むぐっ、んんっ、──最初は、すごい、興奮されてましたけど、──」

 

 気になってた、カスオが紫藤にやったことを聞き出す。これは、さほど骨が折れなかった。

 最初は普通に抱こうとしたけど、服を脱がせた段階で中折れしてしまう。

 そのことに、カスオは焦り。でも焦ると一層、立たなくなったみたいだ。──なんだか同情する。

 それで最後のときにはいろいろと変態的なことを求められたが、結局は失敗したみたいだ。そこで逆切れ、以降手付かず。

 この尋問の間、紫藤が答えるとご褒美にお腹側のスポットを押す。答えないと抜く(と、彼女が慌ててキュッと締めて引き留めようとする)。

 すこしずつ、また彼女は眠くなったように受け答えが胡乱なものになってきた。

 

「お薬も、試して、──ふあぁ、でもだめで、──やっぱり、くぅ、LhrucifernoのRoyで、──」

 

「リュシファーノ?」

 

「──はい、苦し、あれ?なんかわたし、言いましたっけ、──?」

 

 紫藤は、夢うつつ状態だったみたいになってたが、意識を取り戻して自分でも不思議そうだ。

 咎めて責め立ててもいいが、ちょうどいい。ここはトロトロ路線に変更して続行しよう。

 その方が意味不明な言葉も多いが、情報が出てくる気がする。

 

「ほうほう。

 それで、みなりと僕とは、できなかったと。

 でも僕は、外ではヤってたんだよね?」

 

 彼女を抱きとめて固定してた右腕、そしてスカートの中に突っ込んで彼女を苛めていた左手をいったん抜き。

 枕もとの小道具からローターを手に取ってゴムをかぶせる。

 今度は彼女の腿のあたりをまたぐ(体重をかけてつぶさないよう、彼女の両側で膝をつく)。

 ローターを持った右手が、彼女のボレロ風の短い上着の裾からぐっと侵入する。ブラウスの下を這い、気のせいか固くなって立ってる胸先にローターがあてがわれる。はいスイッチオン。

 

「んふっ!? ああっ、んんっ、ふう、ふう、──はい。事故までは、んんっ!いろいろ、でも、事故が、起きてからも、──」

 

 ──その「事故」って何だろう?

 

「事故で、僕がどうなったか、教えたっけ?」

 

 ぶるぶると震えるローターを押し当てると、彼女の体がねじれて逃げようとする。やむなく左手で細い腰をがっちりつかみ、押さえこんだ。ふわっと甘い匂いがした。彼女、軽く汗をかいてるみたいだ。

 心を鬼にして右手で胸のぽちにあてがって責め続けながら、尋問を続ける。

 

「──はい、でも、すこしだけ、──」

 

 喘ぎながら彼女は切れぎれに説明してくれる。

 美人局か何かだろうか、トラブルでカスオは刃傷沙汰に巻き込まれて痛い目にあったらしい。体に傷が残ったみたいだ。

 あー、それでいったんは懲りた?

 

「それで、たしか、カスオさんは、くぅ!──、そこが、はぁ、なくなって、」

 

「ほうほうほう。それで。

 志野くんは、どうして死んだの?」

 

 彼女の抵抗が弱くなってきた。僕はいったん乳首へのローターを止め、ブラウスの中に突っ込んでた腕を抜く。

 ローターは置き、そしてその右腕で、しっかりと細い腰を抱え込んだ。

 左手を、またスカートの中に侵入させる。彼女のデルタのふくらみに手のひらを当て、再び谷間に指を入れる。でも今度は、入れる指は太い親指。

 あきらかに潤ってきているそこに親指を挿しこむと、彼女がはっと息をのんだ気配がした。

 

「答えてよ。でないと、これだよ?」

 

 彼女の中にはいった親指の腹を、彼女のお腹がわの壁にあてて。

 そして外のふくらみに当てられてる残りの指たちではさみ。

 要は彼女の中と外から、挟んでもみもみと圧迫した。

 

「ぐ、あ、ああっ!」

 

 激しい反応、もちろんがっちりと彼女の腰にまわした右腕で逃がさない。

 

「ほらほら、言ってよ。でないと、僕のこれも来ちゃうよ?」

 

 荒い息をついて、涙目になってる紫藤に、そう押す。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、──わかり、ました。じゃあ、来てください」

 

 いよいよか。

 僕はいったん彼女から指を抜き取り、姿勢を変えさせる。

 普通に彼女をあおむけにする。膝の間に入り込み、脚を上げさせる。

 彼女は、上気してる顔を手で覆った。

 僕は僕のソレを、彼女のその谷間にあてがった。ぬるっ、ぬるっ、と数回、彼女の谷間の筋をなぞって動かしてみる。びく、びく、と反応。

 さて、入るかな?

 

「ん、んあっ!あ、ごめんなさいっ」

 

 怖いのか痛いのか。彼女がずるっと上に逃げて、僕のソレは空振りしてしまう。

 

「ほら、みなり。そうしてると痛いだけだからね、思い切ってずぶっと」

 

「もう、し、っかりつかんでてください。あわっ」

 

 紫藤も頭ではわかってるみたいだけど、体が怖がって逃げてるみたいだ。

 僕は彼女の腰を右腕でつかみ、再度、左手で棒の位置を調整した。

 紫藤も、顔を覆った手を戻し。腰を掴んでいる僕の右腕に、手を添えた。

 そのとき、僕はちょっとだけ意地悪してみたくなり。

 余計な一言を、口にのぼせてしまった(今にして思うと、顔が燃えそうなくらい恥ずかしい)。

 

「それにしても、いいのかな?──んん?

 だって今日、シノ君の命日なんでしょ?」

 

「いいんです」

 

「?」

 

 紫藤が、目を見開いて僕を見上げた。すこし涙ぐんで睫毛に雫がついてる、きらきらした目。

 その顔に、笑みが浮かぶ。すごい魅力的な、かわいい、そして勝ち誇った笑み。

 

「いいんですよ、だって。ふふっ、だって志野くんは、──あはっ」

 

 僕は、根源的な恐怖が背筋を這うのを感じた。

 何か、言うべきでないことを彼女は言おうとしてる。

 

「──だって志野くんは、ここにいる!」

 

 ん!?

 おそるべき発言に、僕は心臓を掴まれたような恐怖を感じた。

 紫藤は、──狂ってる?

 紫藤が僕を連綿と想い続けてくれたのは、知ってる。すごくうれしかった。

 でもそのことが、紫藤の心を病ませてしまっていた──?

 

「みなり、シノ君は死んだんだよ」

 

 輝く目の彼女に、僕は伝えようとする。僕は死んでる。それは確かなんだ。

 でも彼女は、僕の亡霊がまだ、この家にいると思ってるんだろう。

 そうか。あの連綿と書き綴った日記帳は、もしかすると亡霊として存在してる(と紫藤が考えてる)僕との交換日記で、──。

 僕は彼女の狂気を鎮めようと、言葉を探す。しかし、何か思いつくまえに、みしっ、という家鳴り音を聞いて体を凍らせた。

 

 この家は、紫藤とカスオの2人しか住んでいない。

 でも、──何かが、いる。おそろしいものが。

 その気配を、僕は扉の向こうに感じた。圧倒的な強者の気配。焼き焦がすような、怒りの波動。

 もしかすると。狂った彼女が僕(志野)と間違えている、何かの存在、この家に憑く、悪霊──!?

 口もとに、心臓がせりあがってくるような恐怖。

 

 そして。

 

 ──────

 

「みなりっ!大丈夫っ!?返事をしてっ!!」

 

 ばん!と荒々しく開かれる扉。土足で踏み入ってくる悪霊の姿。

 均整がとれた背が高い女性。くっきりした輪郭の美人顔が、憤怒に染まっている。

 

「さとみんっ!大丈夫、大丈夫なのっ、聞いてっ!」

 

 調布!?調布だ、ああ、大人調布だ!

 生きてたのか、まあ当然だな、──だけどなんでそんなに僕を怒りに燃えた目で睨んでるんだ?

 そのとき、頭の悪い僕の中で、ようやく話がつながった。

 

 お風呂に行ったとき、紫藤が連絡したという相手。おそらくは、──様子の変な僕をおそれて、救援を求めた。

 紫藤と調布は親友。それは、おそらく僕が死んだ後も変わらなかったことだろう。助けを求めた先は、調布だ。

 賢いけど紫藤のことになると直情的になる調布なら、そりゃ何もかも放り出して向かうだろう。携帯のメッセージを確認する時間すら惜しんで。

 そして、光の消えた家。寝室にある人の気配。もしかすると聞こえたかもしれない呻き声。

 親友なら合鍵くらい渡しててもおかしくない。そしてカスオとの冷えた、修復しようもない関係も知っていて、──

 

 あ、もしかすると。ヤバいぞこれは。詰んだかもしれない。

 僕は周りをみまわす。

 

 組み敷かれてヤられてる姿勢の、涙目の紫藤。

 周りの床にちらばる縄や革手錠。紫藤の手首に残るベルト痕。はだけた腿にも。

 使うかな、と思って念のため持ってきた小道具の中の、スタンガン。

 そして、紫藤にのしかかるいやらしい中年男(カスオボディの僕)、狼狽した表情。

 

「は、話せばわか「この、クズ男っ!」」

 

 ああっ。これは、来るよな。やっぱり。

 見事な上段回し蹴り。蹴り足の接近をみつめる僕の顔には、おそらく穏やかなまでの諦念が浮かんでいたことだろう。

 もちろんその蹴りは、僕の意識をたたき出す威力。避けることはできない。カスオボディでは超感覚さんは出せないし、──いや、まてよ?いける?

 遅くなりゆく時間。発動する超感覚さん。

 しかし本来の体でないせいか発動は遅く。限られた選択肢では、調布の蹴りは躱しきれない。

 でも、本当なら僕が即、昏倒するくらいの威力を秘めた蹴りを見切り、ダメージの少なくなるようにかすらせることぐらいはできる。

 それでも。

 

「ひぇでぶっ」

 

 派手に壁に吹き飛ぶくらいには、なってしまうのだが。

 

 ぐらぐら揺れて、ぼやけゆく視界。この、夢の世界から離れていく感覚。

 僕は、志なかばにしてこの夢から醒めようとしている。

 あー!紫藤とヤれなかった!クソクソクソッ!

 あと、調布も!もっとちゃんと見たかったのに!

 あ、カスオに罰を与えなかったけどまあいいや、──

 三人組の残り一人の国領、そういやどうなったんだろう、──?

 

「はっ、思い知ったかっ!──って、何よみなり、そんな奴かばうなんて。

 分かってるわよ、ほら半殺しで止めておいてあげるからそこ開けて、って、──え?」

 

「もう!さとみんのばかっ!

 ちがうんだよ、これは志野くん、志野くんなんだよっ!」

 

「なによ、──志野って。命日だったわよねごめん、でもみなり、頭大丈夫?これはあなたのカス夫で、──ん?

 あーっ!これ、なんでこれがっ!」

 

 ぶざまに倒れ、魂が抜けかけてる僕の股間のち○こを見た調布が、驚愕してる。

 ちなみにこんなときだというのに、まだぱんぱんに張りつめて勃ったままの形だが。

 なぜか、エクトプラズム化して消えゆく僕とともに、この世界での存在感を薄れさせてる気配があり、──

 

「そう!これならわかるでしょ、これが志野くん本体っ!カスオさんに志野くんが降りてたのっ!

 志野くん、志野くんっ!」

 

 僕の視点は、なぜかもう半ば空中にある(カスオボディの視点も併存してるが、だんだん薄れてる)。

 その空中の側の視点の眼下で、カスオボディを必死に揺らす紫藤。絶句して立ち尽くす調布。

 いや、別にいいけどさ。仮に調布の蹴りがまともに頭入ってたら、そんなに揺らしちゃいかんよ紫藤。安静にしなきゃ。

 

「多分、あの手ごたえからすれば、──あー、ごめん!みなり、──」

 

「臨界、切れちゃうよね。でもまだいる、今のうちだよさとみん、言ってよ!言ってよ!!

 志野くん、好きだよ、愛してるっ!今でもっ!」

 

「志野、ゴメン!あたしも好きよ、大好き!ずっと、これからもっ!

 あー、志野、覚えてて!みなりの雇い主はカニ、倒す!『占い師』が助けになるかも!香水が便利!竜神のとき多分、何か武器が必要、あたしたちそっちは失敗した!『くもひめ』は最後は4人で!あーもう、ほか何かあったかしら!?」

 

「あるよ!志野くん、終わったらわたしを苛めて、爪が剥がれるまで死ぬほど痛めつけて!絶対嫌がるけど後ろにいれてっ!まいらさんたちもだよっ!これ、だいじだからねっ!あと終わった後の無人島、ひとりはだめ、絶対!さとみん、それかせめてハルカちゃん!──あれ、言えた、言えたよさとみん!?」

 

「まさか呪いが解けたの!?あー、志野のアレがまだ薄れてるけど残ってる、嵌められるかしら」「ほらさとみんどいてわたしなら下着ないしはやい」

 

 僕のカスオボディに二人がとびつく。

 それでかわいそうな僕の宿主の体は乱暴に揺らされ。

 それが決定打になったのだろうか。この世界がぐるぐる回って遠ざかっていく。

 

「「あー!消える!」」

 

 ──そこで僕の意識は、ぷつんと切れた。

 

*1
有名な、"When you have eliminated all which is impossible, then whatever remains, however improbable, must be the truth."のことと思われる。

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