タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
今日も楽しい時間が終わった。
終わってしまった。
志野くん大活躍(にわたしには見えたけど、リーグ戦は敗退したんだって)の試合が終わって、二人で歩いて帰った。
とんでもない距離なんだけど、全然いやじゃない。楽しい、軽く熱に浮かされてるみたいな、ふわふわした気持ち。
このままずっと、二人で夕焼けを見ていられたらな。
そんなわけにもいかず、志野くんに見送られて、家に入る。
志野くんの姿を名残惜しく、そして未練がましく見つめる。
夕陽はもう雲の間に入ってしまった。
手を振って、そして決心を固めて、家のドアをくぐる。
最近、不気味な平穏状況が続いていた。
お父さんには、平穏に(?)セクハラされるだけの日々が続いていた。
何か、もっと悪いことが裏で起きているようで、不安が膨らんでいた。
でもきっと大丈夫、多分今日も、大丈夫、--。
しかし。
家の玄関に入る、煙。アルコールの臭い、下品な笑い声、そして、ーーー
「あらぁ、みなりちゃんじゃないのぉ。おひさぁー。」
来てたんだ。
ドラ●もん脂肪女が。
ーーーーー
試験期間中は、試験があるからなんだろう、罰はなかった。
お父さんとしては、建前上、わたしを罰するのは成績が悪いから、そしてわたしの千里の態度が悪いから、だったんだと思う。
だからさすがに、試験期間中などはわたしを罰しようとしない。
これだけ矛盾だらけで無軌道、自分の欲望にだけは忠実な人間なのに、妙なところでこだわるらしい。
自分が正義に立っている、と捉えたいんじゃないか、とわたしは思っている。
やっていることは酷いものだが、それはあくまでしつけのため、と考えたいのだろう。
子のためを思って、と自分で自分をだましている。
もっともその自己欺瞞、すでに自分でも言い訳にならないと気づいているのかもしれないけれど。
あ、いけない。挨拶をしておかなければ。
「お父様、須辺田様。ただいま帰りました。」
「おお、みなりちゃん。ちょっとおいで?」
お父さんが呼び寄せる。自然な慣れた手つきで、肩を抱き寄せ、頬ずりして、右手でボタンを一つ外して中間服の合わせ目から手を入れて胸を触る。
どこから突っ込んでいいかわからない。義理とはいえ娘の体をなんだと思ってるんだ。
「おお、育ったねえ、そろそろ、いいかなーぁ?」
「いいともぉー!」
ぱちぱちぱち、と口で言って目を見かわすお父さんと脂肪女。
お二人さん、ぴったり息あってますね。はいはい最高です。
もうそろそろ勘弁してよ。
「というわけでぇ、つぎのステップにぃ、すすみたいとおもいますっ!」
「おや、次のステップって、なんでしょうね?」
お父さんが敬語使ってる。うさんくさ。
突然、脂肪女が拷問道具入りのキャンバスザックから妙な道具を取り出し始めた。
どうでもいいけど、練習でもしてきたのかなこの2人。
「これは、折り畳み式木馬ぁー!」
「おや、どんなことができるのでしょうか?」
「こうやって組み立てるとぉ、あっというまにぃ!」
うん、物干し台みたいなのができたね。脚立を、すごく引き伸ばしたような感じ。
三角じゃないじゃん。上に角材みたいな梁が一本わたってるだけで。
まあ脚立部分の支持脚が△型ってことか。
というか、これって、
「おや、あっという間!簡単!便利そう!ーーでも、お高いんでしょう?」
「いえ、今だったら、なんと、フリーでレンタル!」
「うわー、ぱちぱちぱち!」
このろくでなしどもめ。
わたしはもはやこの茶番が正視にたえず、うつむいて足先を見つめていた。
くつした、もうそろそろつま先が薄くなってきたかな。
買いたい、でもお金がない。
冬の間も、みんなストッキング履いてきてたけど、わたしは生足だったな。
お金がないって、寂しい。
千里も靴下、穴あいてなかったっけ。あいつは平気で右と左で違うくつした履くやつだけど。
志野くんからはたくさんもらってるから、少し使おうか。
いままで全部お母さんにあげてたけど。
「ほら、騎手の志願者がいたみたいです。その勇気に拍手を!」
「おやかわいらしい!でも、上に乗るとお洋服がじゃまかもしれませんね。どうしましょう。」
「今日は、ぐっとアダルトにセミオープンで、いいかなぁ?」
「いいともぉっ!」
わたしが現実逃避している間に、おぞましいコントが進んでいたらしい。
こいつらクマにでも食われればいいのに。
ーーーーー
要するにセミオープンって、スカートだけ脱げってことか。
わたしは何の感慨もなくスカートを外し、くつしたを脱ごうとして脂肪女に止められた。
「いやーこういうところがそそるんですよねぇ、監督ぅ?」
「そうですね、男心をよくわかってらっしゃる、お目が高い!」
上下の下着、上半身にはその上に夏物のブラウス、下にはスクール靴下。
良い側面を見よう、わたしがびちゃびちゃになっても、スカートは大丈夫だ。
「監督ぅ、ゆっくり上げていきましょうか、それとも今日は、」
「そうですね、ここは一気に行ってみましょうか!」
血の気が引く。
以前、わたしはお父さんに、罰として三角形に立てたスノコに跨ることを強制された。
その時は、持久戦だった。膝でスノコの斜面を挟み付け、体重を分散し、ーーそして力尽きた。
でも今回は?
膝で挟めるような場所はない。そして、跨ることになる角材。
角は立てていないが、それでも十分な細さ。
せめて胸か脚を縛って、吊ってくれないだろうか。
だが、その願いは空しく。
その拷問具の片方の脚部の頂点に一方の端を固定された角材を脚の間に置くよう立たされ。
てこの要領で、ゆっくりともう一方の端の角材が滑車で引き上げられ。
「はぁい、どぉーん!」
「うぐっ、」
脚が浮き、股間への衝撃に、思わずはしたない声が出た。こいつらを喜ばせるようなことはしたくないのに!
けへけへと奇妙な笑い声を脂肪が立ててる。
お父さんも、変なにおいの煙草を脂肪からもらって深く吸って、やはりだらしのない笑みを浮かべた。
「体を前傾させるように、肘を伸ばさせて後ろ手に肘と手首を縛り、手首の縄の先を天井のフックに掛ける。これでは体重はかけられない。匠の技ですね。」
「えぇ、こうすると股にすべての重みがいくんですぅ。考えたでしょぉ?」
ハハハ、ケヘヘ、と笑ってる。
その顔が、どこか人間でない生き物のように見えた。
奇妙な、人間に形だけ似ている残酷な生き物。
ある種の滑らかな肌を持つ木のようにも見える。
目がどうかしてしまったんだろうか。いや、頭が、か。
この変な煙がいけないんだ。
「それでもぉ、もう耐えられなくなるとぉ、この腕が折れるほどに体重をかけるんですぅ。人間っておろかですねぇー」
悪魔か、この脂肪。
前回、スノコの時より、はるかに早く訪れる限界。何もできない、何の役にも立たないのに、脚をバタバタさせてしまう。それをみて、悪魔2人が笑う。
脚も縛られて、負荷こそかけられていないが、鉄アレイで重しを乗せられ、逃げられないようになっている。
「ちょっと気を紛らわしたいぃ?よねぇー?」
太腿に熱いしずくが滴った。
蝋燭か。
「これやってるの、見かけてぇ、面白そうだったのよねぇー、」
芋虫のように体をよじらせる。もう、悪魔どもを喜ばせないようにしようなどというささやかな意地もない。
「許してください、うっ、」
後ろ手に縛られた手にも、容赦なく蝋燭が垂らされた。
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叫んでいたかもしれない。
声が枯れているような気がする。
「今日も情熱的だったな。」
「キムスメでないといけないんだよねぇー、でも売るとき、少しは芸を覚えさせとかないとぉ、」
好き勝手なことを言ってる。
「そういえば、そっちも景気良くなるって?誰かを売るのか?」
「そぉそぉ、売れそうなのよぉー。」
脂肪とお父さんが何か話してる。どうでもいいや。
「言い値で買うって。その代り、周りはクリーンクリーンに、ってさ。要するにいなくなっても気づかれないようにしろ、って。面倒くさいけど、倍出すって。」
「おおなんだそりゃ、俺のところと同じか?」
「そっちとは違うのよぉ、でもバリバリ売り出し中。あの爬虫類系のとこなのよぉー。」
「女を出してるっていう、ダムのタコ部屋じゃねぇのか。」
「そう、そのタコ部屋回りさせてる子を出すのよ、でも売り先は違うのぉ。そのそばなんだけどね。竜神様のとこ。」
「ーーーあの得体のしれないところだな?ナムナムだかアーメンだかの?
住民の反対運動が、あっというまに黙らされて全員が信徒になるって、絶対なんかあるぞあそこ。ーー気を付けろよ?」
「ダーリンやさしっ!大丈夫よぉ、お金の上だけのお付き合い。これで在庫も掃けるわぁ、びっみょーな子がいて困ってたのよぉ、」
妙に不穏な話を聞いて、苦痛のあまり自分の口から出ている獣めいたうめき声とよだれとを、まるで人ごとのように感じながら、耳を澄ませた。
タコ部屋、という言葉に引っ掛かるものがあったんだ。たしか志野くんが、あの工事現場の人たちが住む場所、飯場をタコ部屋だって言ってた。
関係があるかもしれない。
年増のくせにしおらしくて、いやだったのよねーとか言ってる。
どうも、この脂肪女の雇ってる女の人、ーー男の人にそういうサービスとかをするーー、が、疎ましくて、売りとばすことにしたらしい。
やっぱり借金まみれなんだって、その女の人。
飯場に派遣して、一晩で10人以上に抱かせる。すぐ擦り切れて精神を病むだろうって、壊すつもりで送ったら、意外に耐え忍んでいる。
でもこんどこそもうあのウザい顔は見なくていいようになる、たぶん解体ショーよ、ほかのとこで送られた子、もう二度と顔を見ないっていうもの、とか言ってる。
怖い。
この人たち、人を壊すこと、人を殺すことも、なんとも思ってない。
ダメだ。この人たちだけには、志野くんをかかわらせちゃだめだ。
志野くんも、高校生とは思えないような行動力を見せることがある。
でも、あくまでわたしと同じ高校生だ。
手をつないだだけで、挙動不審になる。
ちょっと人目につかなそうな物陰があると、わたしを抱きしめてキスしたくて、落ち着かなくなる。
人がいてキスもハグもできないと、なんか捨てられた犬みたいな目をする。かわいそうでかわいい。
わたしは、志野くんを守る。
ほかのことはいい。でも、これだけはダメだ。
「こっちはどうなんのかな。似たようなもんだけどな。」
「そうそう、まだあの女がいるんでしょぉ?」
「大丈夫だ、話はまとめた。こっちがこいつの親権は持つ。」
「あらぁ、やっぱり金には勝てないのねぇ。ぐふぐふ、」
今、何ていった?
わたしの親権、って、もしかすると?
「ごめんなさい、お父様、親権って、--うっ、」
わたしが聞こうとすると、お父さんに太腿をぐいっとつかまれた。角材に体重がかかり、脳天に痛みが走る。
「おおそうか、聞いていないか。」
お父さんが、人を食う前に鬼が見せるような残酷な優しさを込めて、わたしの顔を覗き込みながら言った。
「お前を俺が引き取る、あのクソガキをあの女が引き取る、そういう話でまとまった。」
お母さん、千里、---
裏切られた。
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「どうするの、この子、壊れちゃったみたい。」
「中身はどうでもいい、外見にキズがなけりゃいいんだ。もともと壊れてたって言っても、わかるものか。」
「壊れてたほうが幸せかもしれないしねぇー。」
好き勝手なことを言って、彼らが出ていく。
おろしていってよ。せめて、手の縄をほどいてよ。
この後、どっかの連れ込み宿に入ってハッスルするつもりなんだろう。
ただ、聞いてると、お父さんはなかなかアレが立たないらしい。
薬とか言ってたのも、たぶんそれ関係の薬なんだろう。
わたしを触ったり、こんなふうにいたぶったりするとしっかり立つらしい。千里もそうだったけど、おかず女ということらしい。バイ○グラか。
でも、お父さんの話から受けた衝撃で、何もかもがどうでもいい。わたしが壊れても。
目の前に、千里の影。
わたしは、自分でもわかるくらいに死んだ目で千里を見つめる。
わたしの心は壊れかけてる。自分でもわかるくらいに。
こいつでもいいや、抱きしめて慰めてもらえよ、と心のどこかで声がする。
でも、そんなの聞くものか。
わたしはお姉ちゃんだ、そしてわたしは志野くんのものだ。
苦痛に呻き、よだれを垂れ流してた口をきりっと引き締めて、千里に命令するんだ。
「千里、腕をほどいて。ゆっくりでいいから、ここから下して。」
千里。腕を後ろに引かないでよ。上にあるから引き下ろさないとほどけないんだろうけど、下にそんなに引いたら、お姉ちゃんの脚の付け根、角材に擦られて裂けちゃうよ。脚はそんなふうにして長くするんじゃないんだ。
ううっ、と苦痛の声が漏れてしまう。姉の威厳かたなし。
千里が、どこか喜んでいるような表情で、それでも片手でいろいろ助けてくれる。
片手で?
この野郎。左手でアレをしごいてやがる。
志野くんのあれに比べればマイクロ○フトのくせに。
このポークビ○ツ野郎め。
床におろされたわたしは、ブラウスで口を拭う。
立ち上がれないまま、千里に聞く。
「千里、あんた、聞いてる?」
「何の話?」
フィニッシュしやがった。まだにやけてる。ーー知らないのか。
「お父さんとお母さん、離婚するかも。お父さんがわたしを、お母さんがあんたを引き取るって。」
千里の動きが止まった。
ゆっくりと顔がこちらを向く。目のハイライトが消えてる。ホラーだ。
「みなり姉。それ、本当?」
「わからない。あいつのいうことだし、--」
お父さんは大嘘つきだ。言ってること、半分も本当だったためしがない。
でも、直感的にわかる。これは、たぶん本当だ。
「千里。」
「姉ちゃん。--姉ちゃんを他のやつに渡す気、おれ、ないから!」
千里が泣きそうな声で言う。わたしも、胸を切られるような痛みに、身を震わせた。
あの角材で責め上げられた股間のどうしようもない痛みも、今は頭から消えていた。
「ヒヒ爺にも、ヤンキー野郎にも、のっぽのスカシ野郎にも、誰にも渡さない。」
「スカシ野郎って、あんた、見たの?」
まて、それは聞き捨てならない。
私の回りで、該当しそうなのは、1人。
志野くんといたのを、見られたの?
「見たよ。イチャコラしやがって。だからバチがあたったんだ。」
「それとは関係ないよ!ーーでも、千里、」
どうする?
そう問いかける。
千里が志野くんを見たのも気にはなったが、--今はこっちの話だ。
わたしはいやだ。
絶対に、いやだ。
お母さんからも、千里からも引き離されて。
たぶん引っ越しして、知らない土地に行く?高校は、そして志野くんは!?
わたしはどこにいくのだろう。わたしはどうなってしまうのだろう。
わたしは、明日も志野くんに変わらない顔でおはようって言えるだろうか。
いえるかもしれない。女の子は、少なくともわたしはできるんだ。
わたしも、大嘘つきだから。
何もないふりをして、明日も暮らせるだろう。
でも、本当にその時が来たら?どうする?どうすればいい?
わたしは、お父さんに引き取られたら、たぶん退学、良くても転校だろう。
あの2人のおもちゃになるだろうか。いや、それはもちろんいやだけど。
そうじゃない、志野くんと離れ離れになってしまう。
それに。
わたしは、ハッと思い出す。
「かいたいショー」って、言ってた。不吉な響き。
「買いたいショー」って一瞬変換しちゃったけど、たぶんそうじゃない。
「解体ショー」。たぶんそうだ。
わたしだけじゃない。
あの脂肪女の言ってた女の人。借金だらけだって言ってた。解体ショーみたいなのに売り飛ばされるって。
その人も、危ない。
たくさんの爆弾、今すぐじゃないけどそのうち爆発する。
どうしよう。
志野くんをこの地雷原に迷い込ませちゃいけない。でも、このままじゃいけない。
さとみんもダメだ。強くて頼もしいけど、こんな狂った世界を相手にできないだろう。
どうすればいいんだろう。
「みなり姉、」
千里が、ぎゅうっとわたしの腕をつかんだ。
「わかんないよ。どうすればいいのさ。ぼく、いやだよ、」
中学に入ってから使ってた「おれ」じゃなくて、小学校のころの「僕」に戻ってる。
目に涙がいっぱいたまってるね。
よしよし。
お姉ちゃんに任せな。
床に座り込んだまま、千里を引き寄せて頭をなでる。
声には出てないけど、千里が、うぐ、うぐってしてる。
でも、お姉ちゃんもどうすればいいか、わからないよ。
どこに何を言えばいいの?わたしはちっぽけなどこにでもいる平凡な女子高生。何ができる?
志野くん。
いつも、志野くんのことに戻って行ってしまう。
わかってる。
すぐどぎまぎして、すぐ赤面して、どうでもいいことをぐだぐだ考えてて、かっこつけようとしてもかっこつかなくて。
でも、すごいことをやってしまう男の子。
わたしを救ってくれた男の子。
わたしが好きになった男の子。
命をかけて守りたい、男の子。
志野くん。
こんな話、絶対にダメだ。
でも同時に、話さないとダメだ、って気もする。。
遠くで誰かが必死に叫んでるみたいな気がするんだ。
わたしに向かって、話すんだ、遠慮するんじゃない、話すんだ!って叫んでる気がする。
志野くんの顔を見て、考えよう。
相談するかどうかは別として。
今すぐ、という話じゃない。でも、時間はあまりない。
でも。
今日のこの拷問、きつかった。
立ち上がろうとして脚に力を入れるだけで、脳天に響く痛み。
オスカーがもらえそうなわたしでも、隠しとおすのは無理。
明日の卓球、志野くんはダブルスの観戦にいくっていってたけど、来なくていいって言われてたし、この状態じゃ行けない。
月曜日に相談したい。火曜日でもいい。--来週中に、相談しなきゃ。
人の命がかかってる。
「似たようなもの」っていうから、もしかすると自分の命も。
しゃがみこんで、たぶん声も出せず涙を流しながらわたしの貧弱な胸に顔を埋めている千里の頭をなでながら、わたしは堂々巡りの思いに浸りこんでいた。