※この作品はR-18です。

タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。   作:Marchhatter

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 ご感想をいただきました。ありがとうございます!
 ちょと短めですが投稿します。わずかながら不適切な描写があり、閲覧にはご注意ください。


73 衣装と演技(3)(志)☆?

 

 女は一瞬だけ考えて、メモの下に整ったきちんとした字で書き加える。

 

 ”部屋 あるかもしれません 浴室 多分ありません”

 

 ”浴室、話がしたい”

 

 この部屋の浴室は広い。2人の入浴プレイを想定しているからかな。

 全部の部屋がそうかわからない。ビジネス用途も標榜しているが、グレードの低い部屋だと普通のビジネスホテルのシングルルームみたいな感じなのかもしれない。

 3人入ることもあって、おそらく複数プレイを想定して広いダブルベッドが2つある、上から2番目くらいのかなり高い部屋にしてあった。

 

 「じゃあな、先に風呂に入る。」

 

 盗聴対策に大声で言い捨てて、わざとカチャカチャとベルトの音や衣擦れの音をさせて服を脱ぎ捨てたような音を作ってから、浴室に入る。

 女がタオルで押さえてくれて、ある程度拭ったとはいえ、やはりそのままだと気持ち悪い。体だけは流しておきたい。

 家のお風呂より広い浴槽。マットプレイ対応か?洗い場も広い。

 シャワーも2つついているので、盗聴対策に一方のシャワーをざあっと浴槽に流し入れて浴槽にお湯をためる。普通の蛇口でもお湯を入れる。

 

 もう一方のシャワーで体を洗う。髪は洗えない、髪染めが落ちてしまう。

 この手のホテルの設備やボディシャンプーとかの備品はあまり清潔でないと、そういうホテルの清掃バイトしてた大学のサークル仲間が言ってたっけ。まあでも仕方ない。

 洗い終わって浴槽に浸かると、女が浴室に入ってきた。全裸で。

 しまった、服を脱がなくてもいいと言うのを忘れてた。

 

 ーーーーー

 

 失礼かもと思ったが、気にならなかったらお風呂どうぞ、と言ってシャワーを浴びてもらい、かなりお湯もたまったお風呂に浸かってもらう。

 意外に良い体をしていて、正視はしないようにはするものの、目に入ってしまうとどぎまぎしてしまう。ものが固くなってきた。僕のそれは節操なしだ。

 なんか切り出しにくいな。

 

 「お話は、どういうことでしょうか。」

 

 そう思っていると、向こうが切り出してくれた。

 背中を向けて浴槽に入っていたが、すぐ後ろにやってきてささやかれる。

 

 「その、だな。近く、職場が変わるという話がある?」

 

 相手は、僕の1回目のときと同じくらいの年代だ。40くらいと踏んでいたが、白髪とか照明の良くない元さんの写真の印象のせいのようだ。間近で見た顔や、水を弾く肌の感じからしてもう少し若いように思う。30代、それも35手前くらいかも?

 

 こっちは若造だから、本当は敬語とかでしゃべるべきなんだろうが。最初のキャラ設定からは切り替えにくい。

 

 「はい。」

 

 「何か聞いてる?」

 

 「いえ、変わるとだけ。」

 

 「今、竜神沢というところの飯場に行ってると思うけど、ーー」

 

 説明する。

 説明が進むにつれ、女の声が震えてくるのが分かった。

 そりゃそうだよな。僕の話が本当なら、命がなくなるかもしれないっていう話だし。

 

 「それでなんだが。」

 

 協力を申し出る。逃走、新しい居場所、当座の支度金、などなど。

 しかし、女の顔は暗いままだ。

 

 「その、私には、ーー」

 

 子供がいるのか。

 まだ小学校の入学前。小さい。こんな生活だから普通の保育園には入れられない、今はこの組織の嬢の子供たちの私設託児所にいる。

 もっとも、小さなアパートにぎゅうぎゅうと嬢の子供たちが集められてるだけらしいが。

 なるほど、その子を人質に取られてるわけか。

 

 「そっちを何とかしたら、逃げられるか?」

 

 「はい!こんな生活からは、早く。最近は、子供にも会えてないんです。」

 

 時間に限りもあってあまり詳しくは聞けなかったが、悲惨な転落だ。

 もとは、ごく普通の、ちょうど僕のところと似たような家庭。

 しかし夫が過労死、折悪しくバブル崩壊で戻った先の実家の事業も破綻、家庭崩壊。多額の借金、そして風俗に沈められる。

 似たような話は、たくさんあったのだろう。中高大と学生やってた僕たちには、そう、特に大学に行かせてもらえるくらい余裕のあった家庭の僕には直接はわからなかったが、やっぱり、暗い時代だったのだ。

 この生活になって半年くらい。その間、ほとんど休日なしに客を取らされる。他の嬢数人との、プライベートのない寮と称する狭いアパート暮らし。相互監視。職場との往復。社会との断絶。何かと難癖をつけられての罰金、搾取。返済状況はもちろん残額すらわからない借金。ごく短時間しか会えない、しかも雑に扱われているらしい子供、ーー。

 職場が変わる、という話が出てから、職場に軟禁されはじめ、特にここ2週間はほとんど外に出られていない。割り当てられる客は他の嬢が嫌がる性悪な奴らばかり。子供の顔すらも、ここ3日間、見ることができていない。

 そう訴える。最後は涙声だ。僕は共感性が低いけど、それでも胸にくる。

 

 「子供は、なんとかする。あなたも夜逃げの形になるかもしれないけど、足抜けさせる。だから協力してくれないか。」

 

 本当は、この女の人だけ救おうと思ったら、このまま外に出て、子供を引き取ってそのまま逃げるのがいいんだろうけどな。大泉首相が某国に拉致されてた人たちを取り戻したように。

 だけど、この人に紫藤実父の救出に協力してもらわないといけない。心を鬼にする。

 もちろん、協力してくれることになった。本当に、すがるような目で、お願いします、といわれた。

 元さんは源氏名しか教えてもらえなかったらしいが、僕には本名も教えてもらった。本名の一部を取って、ナギさん、と呼ぶことにする。

 ただ、連絡手段がない。もう一度こうやって会えるかかなり不安だ。

 子供のいる私設託児所の場所、子供の名前、子供の特徴などをしっかり聞きこむ。風呂上がりに写真を見せてもらうことにする。

 子供を逃がすとき、母親の使いだと子供に納得してもらえるような何かが必要だ。字が読めない子にわかるようなものをもらうことにする。

 紫藤実父にも同様だな。「この人を信用してください。」とだけ書いた紫藤の書置きをもらってある。この一つを渡す。

 子供を直前にさらって、紫藤実父と同じ日に母親も脱出させるか。

 

 軽く部屋で物音がした気がしたので、女を押しとどめて、軽くガウンを羽織り、様子を見に行く。

 調布が寝返りをうったのか。姿勢が変わっている。仰向けに寝かせたが、うつぶせになっている。

 短いスカートから伸びる脚。乱れたツインテールの髪。また劣情が高まってきてしまう。

 しかしこっちも、そろそろ起こさないとな。

 また仰向けに転がして揺さぶると、目を開けた。顔にかかるツインテールの髪をうるさそうにはねのけて、僕を認めると、跳ねるように起き上がり、腹のあたりにぎゅっと抱き着く。力が強い!

 そして僕は相変わらず、たいした対応ができない。背中をぽんぽん。

 

 調布はしばらく顔を僕のお腹に埋めていたが、やがて何かに気付いて、つんつんと僕のそれをつついた。

 固く持ち上がっている、それを。

 そして腕を緩め、見上げる。

 にたぁっ、と悪そうな笑みが、調布の整った顔に浮かんだ。

 

 「バカ志野。ーーあんた。覚えてなさいよ。」

 

 怖い、身に覚えがあるだけに!

 どうしよう、紫藤に密告されたら。泣いて怒られるかもな。

 

 「え、冤罪だ。ーーしかし、悪かった。」

 

 うっかりして名前を呼び掛けそうになったが、思い出して、口を指さし、次に聞き耳のゼスチュアで手を耳に当てて見せた。調布の目が驚きに瞬くが、理解したらしく頷いた。

 

 「いいわよ、あたしがヤらせたんだし。でも、その、もう一人は?」

 

 「こっちだ。その、一緒にお風呂に入るぞ。」

 

 「お風呂ね、いただくわ。ーーでも、良かったわよ、あなた。」

 

 調布はそう言って、惜しげもなくその場で服を脱ぎ捨てた。均整の取れた、起伏に富む肉体美。やっぱり正視できなくて目を逸らすと、わざとらしく顔の前に回り込んできてまたサド気にあふれる笑みを見せつけられた。

 調布さん、今日はタガが外れてますね。

 

 女の人、ナギさんの人となりは分かったので、調布には無言状態解除、話してOKということにしよう。

 調布を浴室に入れ、シャワーを浴びてもらいながら、その旨を伝え、二人を互いに紹介し、これまでの話をもう一度確認する。もう残り時間、半分くらいしかない。

 調布の髪は洗おう、色が落ちるけど髪を巻いてバンダナか何かで括らせよう。

 ばたばたと物事を決めていく。

 変更の可能性はある、との了解付きで、仮の計画実行日も決める。職場の変更予定から推測して、最後と思われる日より少し前の、飯場への派遣日。女を抱ける日で女たちの警備は1人付くのだが、むしろ労務者たちへの警戒はかなり緩む。差し引きで悪い勘定ではない。ただ、飯場派遣は厳密には隔週とは限らないので、少し運次第のところがある。

 まさかのときは、自分は見捨てていいから子供を頼む、とナギさんに言われた。

 だけど、事がここまで至っては、ナギさんは見捨てられない。見捨てたら僕が調布に見捨てられそう。

 

 子供の引き取りは、おそらく調布に変装して行ってもらうことになる。だからナギさんには、子供の話をまた繰り返してもらった。

 調布が義憤で怖い顔をしている。絶対、ちゃんと会わせてあげるから!と言って、二人で抱き合ってる。うん、眼福だ。

 ナギさんは体に打ち身や傷がある。特にお尻とかには、青黒い打撲痕。遣り手婆みたいな立場の女に苛められて、そういう苦痛を伴うプレイを好む客にばかり回されてたらしい。それも調布の同情を引いているようだ。

 調布が年下なのだが、なんかナギさんが懐いてる気配。調布はこういうのに強いんだよな、連れてきて正解だったかもしれない。

 

 ーーーーー

 

 服を整えて、出る準備をしないとな。ホテルはまだ使えるが、ナギさんの時間は、後、10分くらいしかない。

 風呂から上がると、子供の写真をもらうことになってる。子供に見せると多分母親のだとわかってもらえるという、かばんとかにぶらさげるような小さなぬいぐるみも。

 でもナギさんが、もじもじしてる。

 

 「その、こんなことをお願いするのは恥ずかしいのですが、ーー」

 

 何、延長してほしい、そして残りの時間で、僕のを抜かせてくれと。

 調布がすごい顔をしてる。

 理由を聞く。

 売り上げのこともあるし、店に戻るのを遅らせたいからというのもある。

 だがそれだけなら、抜かせてくれというのは要らない。なのだが、それがもっとも大きい理由だと言う。

 

 「私、どういうわけか少し前から、ーー」

 

 なぜか、精を受けないと眠れないのだという。

 軟禁されるまでは毎日客を取らされていたので、分からなかった。軟禁され、客が付かない日が出てきて気づいた。

 別に、する必要まではない。ただ、何かの形で体に取り入れる必要がある。そう、口で抜くのでいいらしいし、別にコップに出してもらって飲んでもいい。昨日は客がつかず、そのせいで眠れなかったのだと。

 ふと妙な既視感を覚える。病室の紫藤母のそれと近い、妙に超感覚に訴えかける何か。

 

 「ねえ、あたしが抜こうか?そこのコップに出しなよ。」

 

 「いえ、それは私が「ナギさんにお願いしよう。」」

 

 慣れない調布に頼んで失敗してもまずいよな。

 それに、負い目がある。これ以上調布に負担をかけるわけにもいかない。

 調布は髪とか乾かさないと、親にバレる。その隠ぺい工作とか、しててもらおう。

 調布は不服そうだったが、しぶしぶ承諾して、身支度に取り掛かった。

 僕は一度ガウンで風呂を出て、備え付けの電話で店に延長を申し入れた。もちろん、受話器などの指紋は後で拭っておこう。

 浴室に戻り、合流。

 

 そして今。

 調布は髪を整えながら、ちらちら鏡越しにこっちを見ている。気になるんだな。

 こっちで僕のそれを含んでるナギさんと、僕が。

 

 ーーーーー

 

 ちなみに僕の持ち上がったそれをまた正視して、ナギさんは逡巡していた。

 

 「すごい、こんなのがあるなんて。ーー」

 

 そう言いながら、僕のそれを所持品のイ○ジンでうがいしてみせた口に含んだ。

 病気とかのことを考えてなかったが、過酷な勤務環境だ。脱出したら一度お医者さんに見てもらわないとな。

 ただ、意外とそういう病気とかには気を使ってくれる職場らしい。子供にも会わせないくらいブラックなくせに、変なところではしっかりしてる。

 

 そしてナギさんは今、僕のそれに奉仕してくれている。浴槽の縁に腰掛けた僕にひざまずいて。

 勘違いしてしまいそうな、妙な優越感というか、征服感。

 1回目を通じ、口でしてもらった経験などない。

 こんな感覚なのか。

 もう僕は楽しむのは大丈夫だから、早く事務的に抜いてくれていいよ、ということにしてある。

 でも、そのわずかな時間でも、ナギさんが尽くしてくれる。高まる快感。

 ナギさんの薄幸そうな顔。当然、そういう風な演技なのだろうけど、目を閉じ、まるで本人も快感を覚えているかのような、切なげな表情を作って見せてくれている。時にはもじもじとお尻を振り、胸の先端を僕の膝につうっと触れさせて。

 下劣だとは思いながら、一度、ついナギさんの乳首の感覚に興奮して、手を伸ばして触ってしまった。

 そして、唇を使われ、高まる刺激。決して強引にではなく、そっと柔らかく僕のそれを包み込み撫でまわすナギさんの舌、吸い取る口。それとなく指で裏筋を刺激。会陰部を、指できゅっきゅっと押してマッサージ。あっという間に、頂上に。

 

 「ごめん、出るよ。」

 

 どくどくと出てくるそれを、ナギさんは残らず飲み込んでくれた。

 思った以上の快感。

 思わず頬を緩めながらふと見ると、鏡越しに調布の刺さるような視線。

 ひいっ!

 背筋が凍りついたぜ。

 そしてナギさん、僕のそれが硬度を失っていないことを感じ取ってか、当たり前のように2回目に。

 僕も誘惑には勝てず。意地汚く2回目も出させてもらってしまった。すまぬ。

 

 ーーーーー

 

 延長を認めてもらったが、写真などの受け渡しもあり、その延長後のぎりぎりの時間になってしまった。入り口で迎えに来た男にナギさんを引き渡す。

 来たのはあの固太り男、僕たちのことはもう疑っていないようだ。

 

 「いや、お客さんみたいなスゲエの、マジ見ねっす。オレだって、けっこう自信あったんスけどーー」

 

 ちょっと多弁にすらなってる。適当に相手しながら聞き流す。 

 チップって上げていいのか?と聞いて、料金と別にナギさんに新戸部稲造を、固太り男にも夏目漱石を2枚渡す。

 

 「悪かったな、さっきはトサカにきて、あんなん言っちまってよ。」

 

 「いえ、こっちも悪いんスよ。最近、変な奴が来て店荒らされてたんで、ピリピリしてたんスーー」

 

 ホテルの方はあと少しだけ使わせてもらって、調布を送らないとな。

 もう8時過ぎ。大丈夫かな?親バレするとまずい。

 

 「変なイレズミ男で。ーーうちの店、荒らしてくれやがって。ナギ、おめえも、さんざくるされたんやろがい?」

 

 そうだ、その刺青男。あの殺人だけでなく、この店にも?

 その話、詳しく。

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