タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
(追記)不適切な描写が多少ありますので、ご注意ください。まだα版ですので、また細部を修正予定です。
次の日。
いよいよ文化祭の前々日。明日は会場設営がメインなので、今日で服装とか接客手順とか心理テストの解説とかを総確認。
僕たちのクラスは準備は間に合いそうだ。衣装もようやくすべて出来上がり、昼休みに女子がきゃあきゃあ言いながらファッションショーをしていた。
ホームルームの時間が取れたので、グループごとに集まってもらい、一人一人シフトとやるべき内容を確認し、不安点の対応について確認し合い、ほぼ準備完了となった。あとは会場設営と什器搬入、広報用ちらしの印刷くらいか。
ちなみにこれはどちらかというと異例だ。他のクラスの多くは、まだ終わらずに焦りながら準備してる。
そういえば紫藤や調布、部活の方の文化祭準備は大丈夫なんだろうか。
まあ紫藤は今回は無理だよな、ほとんどお母さんの病院に行ってるし。
調布も忙しそうだが、こっちは何か進めていてもおかしくない。
調布と紫藤と僕とで、放課後、仮部室に集まった。
ちょっとこの段階で言うべきか迷っていたが、調布を交えて意見交換しておきたいことがある。
「タコさん?あの人、タコさんだったんだ!ーー」
「信じがたい話ね。テレパシーなんてもの自体、体験していないあたしには眉唾にしか感じられないけど、」
例の、修験道の領域で遭遇した生き物。
あまり本筋と関係ないことをいろいろ忙しいときに言うのはどうかとも思って、延ばしに延ばしていた。内容が正気を疑われるようなもので、どう扱ったらいいか分からなかったというのもある。
でも、やっぱり逃走ルートについて調布などと認識を共通させる必要がある。だから、計画実施前に検討して意見をつき合わせておこうと判断した。
修験道の本拠地近くで目撃した生き物の説明を受けた調布は、腕組みして、眉をひそめている。
ちなみに朝、あいさつしたら蹴られた。人の心は謎に満ちている。
紫藤も実は、あの生き物の姿形について説明したのは、これがはじめてだ。
紫藤はあの生き物の思念は傍受したが、目撃してはいない。ヒト型の生物と思いこんでいたようだ。そんなすごいものだったとは!と驚愕している。
「でもみなりもそう言ってるってことは、本当なんでしょうね。ーーということは、そっちに近いルートは、不確定要素が大きいから、避けたいってことかしら。」
「そうなんだ。あまりいい感じがしない。」
「でも、それだと逃走ルート、絞られちゃうわよ。ーーそれに、そちらに目を向けさせて、追跡を断念させるっていう使い方もありうるんじゃないかしら。」
「もちろん、それはする。」
説明する。
最初はそちらに嫌疑を向けさせたい。
ただ、あの生物と出くわすことや、そうでなくてもあの生き物を飼ってる修験道に捕まるのだけは、避けたい。
下手をするとあの飯場の運営者以上に危険な相手かもしれないんだ。
たとえ、みせかけだけだとしても近付きたくない理由はもう一つ。
危険な団体だとすると、飯場の運営側の追跡能力が想定より高かった場合、包囲されたり先回りされたりして、そちらの方向に追い込まれてしまうんじゃないか、って恐怖があるんだ。
気のせいかもしれないけど。
「そうね。君子危うきに近寄らず、ってことかしら。」
一応、納得してくれたようだ。
「ちなみに、その生き物の思念だけど。正確な内容は?」
「それはね、志野くんとわたしとでもちょっと違ってるんだけど、」
紫藤が説明する。
紫藤が聞いたのは、こんな感じだったらしい。
”勘違いしてしまった”
”遠いものは、ほとんど見えない。”
”鼻も、利かなくなってしまった。”
”小さい音も、聞こえない。”
”年を取りすぎたんだ、年を取りすぎたんだ。”
”次の世代にひきつがなければ”
”次の世代の種を残すには、土壌が必要だ”
”これまで、いくら種を土壌に巻いても、腐ってしまった。全部じゃないけど、ほとんどが。”
”○○○に言わなきゃ。”
”○○○に頼まなきゃ。頼れるのはあの子だけ。○○○だけ。”
紫藤の方の聴き取り内容と解釈がより自然で、一貫性がある。
次世代を生み、託すことを考えているのか。
なるほど。
「『土壌』って何かしら?」
「うん、そこは分からなかったよ。」
僕が聞いた思念では「土」だったけど、そこはほとんど紫藤と変わらない。種を埋める土。
ほとんど全部腐ってしまったって、言ってたっけ。
唯一の生きのこりが、その頼れる相手だ、って。
というと、つまりあの生き物には子供がいるんだな?育った「種」が。
あんなのが、他にもいるのか。ーーどこに!?
なんともいえない、沈黙が下りる。
紫藤が何か付け加えて言おうとしたとき。
元気そうな、活発な足音。ドアがノックされる。
「やっほーみんな!元気かな!?」
国領ハルカだ。
ーーーーーー
国領ハルカには、逃走計画を一部だけ伏せて説明し、意見を交換した。迷ったが、やっぱり紫藤継父とナギさんの逃走補助を依頼した。
国領は免許もないし、あまり危険な役割を振りたくない。当事者の紫藤や、ごく近い立ち位置の僕や調布とは負わせていいリスクが違う気がする。
本人的にはやる気満々なんだけどな。そこも危なっかしい。
タクシーを呼んで待機、二人を受け渡して連れていく役割を配分した。
そしてナギさんの子供と一緒に待機している紫藤に合流。
これもすごく重要な仕事だ、と言い含めた。実際、とても重要だ。
うまくリレーして運んでくれないと。
隠れる場所については、ホテルや旅館だと調べられてしまうかと考えたが、最初の数日は、ホテルに滞在していてもらう予定にしている。
筋違いではあるが、それ以降について、元さんに紹介を依頼した。元さんが事務所を借りるときに世話になった不動産屋さんを紹介してもらい、ぼろっちくていい、つなぎで短期間借りれないかと頼んだ。
幸いにも、ざくろが丘の近くの物件を紹介してもらえた。住人は退去して空き家になっているが、場所が悪く買主が付かなそうな物件がたまたまあるそうだ。これを一時的に借りることにした。
退去してすぐで、クリーニングすら済んでいないが、水道とプロパンガスが使えるし、残っている物品は使っていいと言われた。居抜きってやつだな。
それ以外に、必要と思われる物品とかはだいたいそろえた。保管場所がみつからず、直前に買うものもあるけど。
僕はこの手の計画が苦手だ。完璧に準備したつもりでも、どっか見落として穴を残してしまうから。勤務してた時は、よく怒られてた。
ましてや調布も紫藤もしっかりしてるようにみえてもまだ高校生。この手のことは、僕ががんばるしかない。
ーーーーー
計画を再度共有し、解散。今日は調布は国領と一緒に途中まで帰ると言っていた。
視線を感じる。
時計を見る。ぬっと、僕の目と仮部室の壁掛け時計の間に、顔が出てきて妨害する。ほのかに膨らんでいる。
「ねえ、志野くん。」
「あ、ああ。みなり、どうしたのかな。今日はお見舞いに行って、帰ろうか、ーー。」
「わたし、分かってるんだよ。きりきり白状してくれるとうれしいな。」
白状した。
聞いている紫藤の笑顔が怖い。
「よかったね、志野くん。」
なかなかいい思い出ができたみたいだね。たのしかったんだね。
さとみんも、志野くんも、わたしのいないところで、たのしんできたんだね。
すこしずつ、紫藤から感じられる圧力が増している。
微笑んではいるが。僕はもう紫藤を直視できず、床に滑り降りた。
「命ばかりは、お助けください、ーー」
「ふうん?何かやましいことでもあるのかな?」
わたしにはわからないよ。そう言いながら、紫藤は大型犬の頭を撫でるように、僕の頭をなでなでしてくれている。
怖い。
「まあせっかく言ってくれてるんだ。まだ下校時刻まで30分くらいあるみたいだよね。ほら、ちょっと行ってみようか。」
わかりました。
ーーーーー
そっと先に階段を上る紫藤を窃視する。うん、悪い癖だということは分かってるんだよ。でもやめられません。
今日も、紫藤の脚を見つめる。
もちろん紫藤のすべてが好きだ。
たぶん僕と同様、大まかに区切れば平凡ではあるんだろうけどかわいい顔。
少し色の薄い髪、最近は二つ結び。
成長が遅れてるのか、まだこれから育つだろうけど、柔らかく頼りなく腕の中で抱き寄せられる体。
そして、細くくびれた腰から、意外に肉付きのいい腰、そして、まだ脂肪が付ききってない、だからちょっと小学生か中学生っぽいけど、それなりに筋肉はある脚。脚が速いだけあって、しっかりと、ーー。
はっと気が付くと、階段を上り終えていた。振り向いた紫藤が、にっこりと微笑みながらカギを僕にゆだねる。
そっと、音もなく鉄の重い扉を開く。
紫藤を先に通し、鉄の扉をいったん閉める。真っ暗だ。
そっと手を伸ばすと、紫藤の肩に触れた。
そっと後ろから手を回して、抱いてみる。紫藤が、力を抜いて、そっと体重を後ろにかけてきた。
女の子の、甘い香り。
だめだ、たまらない。
僕はそっと真っ暗闇の中で紫藤に胴に回した腕を上げていき、胸のふくらみを通り越し、顔に沿って手を添えて、上を向いてもらって、キスをした。
いつもと違う状況で、どきどきする。
ああ、まずい。勃ち上がってきた。
いったんキスを止め、ぎゅっと一度強く抱きしめたあと、そっと名残惜しく体を離した。
鍵束を探ってカギを探り当てる(同じ型のカギがあるので、ビニールテープをつまみに巻いてる。)。
南京錠を手探りで探り当て、開ける。引き戸を開けると、かすかに部屋が明るい。
この前の教訓から、内窓を一か所開き、空気を入れ替える。
そして迷ったが、人家のない方向だったと思い切り、鎧戸も少しずらしてみる。
北西側の窓、夕方の日射しが一条だけ差し込んだ。埃がきらきらと舞う。
薄暗がりではあるが、転ばずに歩ける程度には、そして人の表情もわかる程度には、明るい。
紫藤と僕は、またソファに腰かけた。コーヒーテーブルを挟んで。
「今日は、どうしようか?」
「うん、志野くんたちは、それだけいろいろ進んじゃったんだよね。わたしも追いつきたいな。」
やっぱりか。紫藤も人間だ、僕が調布といろいろしちゃったら、そりゃ気にするよね。
置いてけぼりにされた感じなのかもしれないし、粗略にされた感じなのかもしれない。
本当に申し訳ない。うん、快楽に流されてしまったところがある。
ナギさんの方も、調布のいうように、窮状に付け込んだってところがなくはないのかもしれないし。
「今日は、少し痛くてもいいんだけど。志野くん、ちょっとお願いできるかな。」
そういうことになった。
ーーーーー
今日はコーヒーテーブルに。そう紫藤が言う。
「そろそろ、下だよね。わかってるよ。」
いや、分からないでください。
紫藤は、コーヒーテーブルの上にあおむけに横たわる。
横幅が120から150cmの間くらい、幅は60cmくらいだろうか。大きめのコーヒーテーブルだ。
ガラスの天板だけど、かなり厚くて丈夫そうだ。紫藤が乗ってもまったく問題ないだろう。
「その、ロープはいらないよね?」
「ううん、必要だよ。わたしが暴れまわるのを抑えなきゃいけないと思うよ。」
今日は、紫藤にまた前に手首を揃えてもらい、柔らかい白いロープを巻いていった。
また、手首の間に縦に縄をかけて締めるのは忘れない。紫藤がそわそわし始める。
トイレは大丈夫かというと、ぷくっと膨れられた。大丈夫らしい。
上に手首を持っていき、頭の後ろに手首を引いていく。
万歳するのと似た感じだけど、それより手首は後ろに、背中側に引かれていく。ひじが、頭の横に並ぶまで。
コーヒーテーブルの脚と脚とを繋ぐ横木に、その手首を縛った縄の一端を固定した。
足は、今日は左右別々に、コーヒーテーブルの脚に結んだ。
紫藤の頭から膝くらいまでが、コーヒーテーブルに乗ってる。コーヒーテーブルの幅の狭い辺を挟むように脚を広げて、膝を曲げて床に垂らしてる。
その床に垂らした足の足首に丁寧に縄を巻き、コーヒーテーブルの脚にそれぞれ固定した。
角度にして60度よりすこし広いくらい足を開いた体勢で、紫藤が固定されることになった。
「いつもより、明るいね。」
紫藤が笑いを含んで言った。
「目隠しとか、いる?」
「ううん、今はいい。だけど、後で頼むかも。それより、」
明るくて恥ずかしいな、と言う。
そうだ、そろそろ窓を閉じておこう。ガラス窓を。
音が漏れるのはまずい。
外の戸。鎧戸からの明かりは、どうしようか。
「閉めて暗くした方がいい?」
「ううん、いいよ。このままで。」
きっと本当はもっと恥ずかしいから。慣れとかなきゃね。
そんなことを言っている。
うん、紫藤はこれを本番にするつもりはない。
僕は我慢できるかな。うん、我慢しないといけないよな。
こんなところで初体験って、ちょっと不謹慎すぎる。
今日はどうしようか。
童貞の考えることは、ろくなものじゃない。
本棚にあった何かの鳥類のきれいな羽根。カラスじゃないな、もっと明るい色の鳥のものだろう。きらきら光ってる気がする。
それを手に取る。
見上げて、僕の手のそれに目を止めた紫藤が、息を飲む。
「志野くん、まさか、ーー」
うん、でももう遅いよ。
びたびたと抗議の意思を示すように肩や腰を捩じって動かす紫藤を抑えて。
スナップボタンを外す。ぱちり、ぱちりと。
ブラウスの前を、左右に開ける。
白いなめらかなキャミソールを、引き上げる。紫藤は背中を反らせて隙間を作り、引き上げやすくしてくれた。
キャミを、また脇ぎりぎりまで上げた。
素肌の背中にはガラスが冷たかったらしい。晒された白い肌に、ふわっと鳥肌が立っている。
紫藤は今は抵抗せず、目を閉じている。うすい目蓋、少し寝不足なのか、まぶたの縁は、薄く紫に。
そのせいで、いつもにまして儚げに見える。
部屋はいつもより明るいので、顔が赤らんでいるのがわかる。
背中に手を差し込むと、また察して体を大きく反らして手の入る隙間を作ってくれた。
そっとブラのフックを外して、ブラを抜き取る。
このブラのフックは少し伸びて変形してる気がする。大きさはばっちりだから、後で修繕しておいてあげよう。
「みなり、これでさ、ちょっとなでなでするね。」
これから紫藤を苦しめる拷問道具。鳥の羽根を紫藤の目の前に示す。
「志野くんの意地悪、えっち、大変態。」
反抗期なんですよ、この子は。
僕がそっと羽根で脇腹を撫でると、ふわああっと、鳥肌が立ち。
紫藤が、体をうねらせる。少し湿った肌がガラスを擦過するときの、小さいぷぴいっという音がした。
音に気付いた紫藤が、顔を赤くして僕をにらんで見せる。ふんっと、
その反抗的な態度、どのくらい持つかな。
羽根の先端を、おへそに入れてくりくりと嬲ってみる。
紫藤が必死に逃れようと体を傾けたり、腰をねじったりする。でも羽根は紫藤を追いかけて、執拗にくすぐり続ける。
だが紫藤はまだ口は開けない。まだまだだな。
羽根の広い、柔らかい部分を使い、お腹を下から上に、撫でていく。
紫藤は、僕が撫でていくたびにくすぐったそうに体を波打たせている。
しかし羽根は、やがて小さなふくらみに達して。
その山を登り始める。いやらしく、細かく震えながら。
胸のピンク色の先端をふにふにと撫でると、紫藤がついに口を開けた。んんっ、と息を止めて我慢しているが、途中で羽根を離してあげると、はあっ、はあっと、息をつく。また羽根が触れると、んぐっ、と息を止めて。
でも声はまだ出さない。
しつこく、こんどは羽根の根の方の硬い先端部分で、ピンポイントに胸の先を突く。
「っ!」
息を飲んだ気配、でも紫藤は声を出さなかった。
羽根をいったん引き上げて、ほっぺたを撫でてみる。
紫藤がわざと怒ってみせてるような、困りながら喜んでるような顔をして僕をにらみ返す。
「まだ声は出ない?」
「出さないよ。まだまだだね、志野くんも。わたしに声を出させられないなんて、たいしたことない。ざこだよ。」
ざぁこ、ざぁこ、ふんふん、と上気した顔で挑発してみせている。かわいい。
「その余裕、どこまで持つかな?」
今日は、下もいいって言ってたっけ。
僕は、そろそろと横たわった紫藤のスカートを引き上げ始めた。