タイムリープで同級生の残酷な運命を変えようと頑張る話。 作:Marchhatter
(追記)
落ちまでは書いていませんが、若干、ネタバレというかこれから先の展開についての記述が含まれています。中には本編未登場の人物まで。
場所もここに置くのは変だと思っているのですが、話数が変わるのが嫌でここのままにしています。
○主人公(?)たち(志野、紫藤みなり、調布智美、国領ハルカ)
志野** (しの)
なんと250話近くになるまで、まだ下の名前が出てきてない不憫な主人公。しかも130話を超えて、まだ童貞。定義にもよるが140話付近でやや進展があったかもしれない。童貞(仮)くらいか。でも250話に至るも、まだ目的未達。
一般人。背は高め(180cm強/70kg弱)。数値で測れる能力等はまあまあ悪くない(進学校の平均程度?)。
本人的には論理的な行動が、周囲には変だと思われがち。現実認識がすこしズレてるかもしれない。勉強熱心だが成果の出ない真面目系クズ。チー牛。人間関係に苦労する、友達少ないタイプ。
1回目の人生では、あまり人の心がわからないがわからないなりに世間と合わせようとして疲弊してしまっていた。そんな中で高校時代に気になっていた元同級生の紫藤の運命を知らされ、詳細を調べようとしていた矢先、おかしな事象に巻き込まれて高校2年生にタイムリープして2回目の人生をやり直している。
読書好き。無駄な知識をため込んでいる。高校時代は卓球部、ESSに所属。バスケットボールも好き。
紆余曲折を経て、紫藤と調布の二人と交際状態にあり、二股だ大変だとグジュグジュ悩んでいる。ただ、それぞれの相手は、そこまで悩んでいない気配。
1回目の人生では、紫藤のことをかわいいとは思っていたが、もともとは特に好みのタイプではなかったしクラスで人気もそれなりにあった女の子だったので、自分とは無縁だろうと思っていた。でもとある夕方、紫藤から思いがけず好きだと言われたことが初恋として心に焼きついてしまった。
2回目の人生では紫藤の運命を変えようと考えて無茶苦茶稚拙なアプローチを経て交際を始めた。半分義務感みたいなものだったのだが、紫藤の人となりなどを知るにつれどうしようもなく好きになってしまい、最近ではすっかり紫藤に性的にも魅惑されるようになっている(だが、まだ未遂)。
調布は好みのタイプ。調布が男嫌いだったこともあり、1回目では何もなかった。ただ、タイムリープ直前に会ったときには現実という戦場を共に生き抜いてきた戦友に対するような共感と、ほのかな思慕を抱いていた。
2回目では調布の勘違いを経て半交際状態となり、一時は保留としていたが舌の根も乾かぬうちに色々あってやっぱり性的に惹かれてしまい、ズブズブと倒錯した関係を深めてしまっている(だが、まだ未遂)。
女の子は好きだが縁がない。1回目の人生では大学時代にごく短期間だけ付き合ってた経験があるらしい。通算2ヶ月ほど。本人曰く準童貞である。
2回目の人生でも童貞人生は変わらない。そう思っていたが、前述のようにふたりと爛れた清純な関係を構築中。さらに数奇な運命により国領ハルカと何か致してしまったらしい(ただし口ではそれより先にナギさんや調布智美に致されていた)。国領ハルカとは付き合っていないが、未練がましい視線を向けている。
この国領ハルカ事件については調布智美と紫藤みなりによる即席学級裁判で裁かれ、あえなく敗訴。また、国領に抜け駆けされることになった調布と紫藤の二人に対しては、追いつくために「濃厚な性的接触をする機会」を与えよ、と判決され、何をされるのだろうと恐怖と待望のミックスジュース状態。
コミュ力の高い姉がいるようである。もちろんシスコン。
また、妙なめぐり合わせで正史では御前様に殺されていたと思われる風俗嬢(葉古屋凪)、竜神の娘(竜宮寺咲耶)や元天才子役(有明りな)などの運命をも盛大に変えてしまいつつある模様。本人は紫藤関係に気を取られすぎていて気づいていないが、後々の火種である。
卓球を通じて、集中力が極度に高まるゾーン状態になる方法を体得。もっとも、いきなり力が強くなったり髪の毛が黄色くなったりするわけではなくて、単に集中力が高まって、持てる力でベストを尽くせる状態になるだけ。その力のせいで、調布の勘違いを深めてしまったりしている。
紫藤みなり (しどう みなり)
心優しい、地味めだが普通にかわいい女の子。性格は温厚で茶目っ気もある。家庭環境は普通だったが、母と実父との離婚、紫藤勇氏(旧姓、施場。紫藤継父)との再婚後、悪化。この継父に罰と称して虐待を受けていて、弟からは最近セクハラを受けていた。経済的にもあまり良好な状況でなく、志野から援助を受けるまではかなりの苦境だった。
全体に小さい、成長が遅れてるタイプ。ロリ。身長150cmより小さいかも?(ちなみに、身長145cm/体重ひみつkgと、高1のときのクラスでの自己紹介イベント時のプロフィールカードに書き込まれている)外見は小学校高学年、せいぜい中1くらいに見える。
髪は少し色が薄く、肩につかないくらいのショートにして、前髪が邪魔にならないよう横で一筋括っていたが、最近後ろの髪を少し伸ばして二つ結びのお下げにしていることが多い。
色白で小さいけどそこまで細くはない。足も速く、運動神経も悪くなく、腰は細いがお尻は肉付きがいい。胸も大きくはないが一応ある(Bカップ程度)。志野と交際するようになって牛乳を飲むことを心がけているおかげか、多少は成長していると本人は思っている。
身体的な成長は遅れていて、初潮がまだないらしい。恥毛もまだない。もしかすると先天性無毛症かもしれない。
地元の名門中高に通う弟(千里)がいる。自覚はないが中程度以上のブラコン。かわいい弟に頼み込まれると断れなかったりする。
学校では文芸部に所属。家に帰りたくないので長居している。
弟のかなり倒錯した性的嗜好の蔵書に悪影響を受けているが、本人は気づいていない。読書家なので、耳年増で変な知識だけあったりする。
我慢強い性格で、人に頼ったり泣きついたりしないで、自分でどうにかしようとしようとする傾向がある。そのため、自覚はないがかなり深刻な問題を抱えている気配。
1回目では志野のことを好きだったらしい。志野はたまたま紫藤みなりのガードが下がったときに居合わせただけと思っているが、本当は自分の運命を悟り、思い残さぬよう告白した可能性がある。
2回目では、あまり話してもいない段階でいきなり志野に好きだと言われて接近され困惑し逃げまどっていたが、紆余曲折を経て志野と交際することになり、不器用ながらも自分のことを考えてくれる志野に絆されて好きになってしまっている。
志野は調布とも交際状態にあるが、3人で愛し合っていけたらなどと考えている。ただ、嫉妬が全くないわけではないらしく、志野が調布やそれ以外の女の子にデレデレしているとむらむらと志野に絡みたくなるらしい。最近はさらに国領ハルカというダークホースが出現し、焦っている。対策として調布と「性的魅力向上委員会」なるプロジェクトを発足させて気勢を上げているが、いつのまにか調布智美との微妙に倒錯的な微百合展開の場になるなど迷走中。
志野への罰と称して全く罰になっていない、いちゃつく機会を強要する癖がある。特に被虐趣味はないと本人は思っているが、志野に拘束してもらうのが好きらしい。というかそれがノーマルと誤認している可能性が。
外見は読者のみなさんのご想像にお任せします。筆者的には村○孝蔵のCDジャケットの切り絵の女の子をすこし軽めに、稚く薄幸そうにした感じを想定。
調布智美(ちょうふ さとみ)
背が高い系お姉さん(173cm/59kgと過去に参加した陸上競技の記録会への参加エントリーシートに記入されているが、多少サバを読んで低めに抑えているらしい)。
一人っ子。リベラルな家庭環境に育ち、男女同権論者。潔癖な理想家の一面がある。
面倒見が良く、カリスマもあって女の子たちの親玉にまつりあげられやすいタイプ。女王様タイプにも見えるが本当はそうではない模様。
頭脳明晰であり、くっきりした理知的な顔だちは容姿端麗と言って良いが、冷たそうにも見える。もっとも絶世の美女とかではないと本人は考えている。
男嫌い。ただ、もともとそうではなく、中3のときの不幸な経験でそうなった。ミサンドリー的な言動でかなり男子たちや男性教員との関係が悪化していたが、2回目の世界では最近は改善傾向にある。
運動は得意で水泳とか陸上競技とかも好き、自分を追い込むのが好きらしい。学校の運動部には所属していないが、定期的に自主トレしていて、月イチで陸上の強豪校の監督に誘われて練習を共にしていたりする。その場で相当の好タイムを叩き出し、感心されるとともに呆れられていたりする模様。
我流かもしれないが戦闘能力は極めて高く、中学時代は風紀委員だったため、他校からの殴り込みがあるたび職務だと騙されて対処に引っ張り出されて撃退していた結果、他校のヤンキーどもからは女番長と誤認、一目置かれている。カゴちゃんと呼ばれるバイク好き少女との縁も、そこらあたりから。
発育がよく恵まれた肉体美を持つが、一般受けしないと思っている。男に胸を見られたりするのが嫌で、スポブラに押し込んでいる。ちなみにやや大きめで上向き、形がよいらしい。調布の胸を毎日窃視している志野はこれを把握ずみ。
美術部に所属。絵はあまり得意でないらしいが、描くのは好き。どん底の状態のときにそれとなく手を差し伸べてくれた美術部の顧問の老教員を尊敬している。
みなりのことは、仲のいい妹のように可愛がっていじくり回している。一人っ子なので、妹が欲しかったらしい。ちょっと小さめのかわいい系の子が好きで、1回目でのみなりの失踪以後もそういう子と親交を持つ機会が多かった。
国領ハルカとも急速に親交を深めている。ときどき一緒に帰って買い食いしたりしているようだ。
1回目の世界では、男嫌いのこともあって中学校の不幸な事件以後に特定の男と深い交際をしたことはなかった。能力は高かったのでそこそこ無難に、出世もして経済的には恵まれた状態で生き抜いてきてはいたが、虚無感を感じていたようである。志野のタイムリープ直前に志野と会っていて、惹かれあっていたようだ。
2回目の世界では、志野の無神経な突拍子もない行動に怒りを覚え、詰問するなど当初は衝突していたが、そこまで悪い奴ではないと思うようになり、危機のときに救われたこともあってやがて惹かれてしまった。
紫藤が気にしていないので薄れてはいるが、紫藤に対しては志野を横取りしたのでは、という罪悪感を持っている。
志野に対して嗜虐的な欲望を覚えるが、同時に被虐的な願望も抱いているようである。志野には自分を痛めつけることを許している。
外見は読者のご想像に(略)。イメージははっきりしているが伝えにくいです。小学校6年のときのクラスにいそうな、背が高くて頭も顔も良く、男子をバカにしててちょっとムカつく子を想像するとそんなに間違ってないかも。「今のままでいて」という古いイタリアのメロドラマのヒロインに似ていると言われたことがあるらしい。
国領ハルカ(こくりょう はるか)
ボクっ娘。スレンダーな外見(161cm/45kgと体操競技のエントリーシートに記載)。中性的外見でまあまあ整ってる程度と志野は考えているようだが、実は(好みの別れるタイプだが)客観的には相当の美貌。
能力スペック的にはかなり高い。明るく細かいことは気にしない性格を演じている。ただ、家庭環境や生育環境は複雑そうであり、意外に過去や将来には暗い影もありそう。現在は伯母の家である布田家に引き取られており、伯父伯母との関係は良好そうだが、従兄にあたる茂良男との間は険悪である。
優秀で生徒会所属。基本的には善意の人だが、ちょっと面倒くさい人になることも。お調子者で、空想家、冒険好き。簡単にいえばある種の中二病、ポエマー。
性格は陽気で外交的で遊んでる風な装いを意図して作っている(ただ、実はダウナーな部分もある)。
外見は黙っていれば繊細優美で気が強くなさそうに見えるせいだろうか、バスで痴漢に遭遇することが多く、忌み嫌っている。
性的指向はおそらく平均的というか多数派。自分が容姿に恵まれているのでそこまで容姿にこだわらないものの、普通に格好いい男性が好み。ただ、同性に好かれるボクって格好いいと思う中二病の余波で王子様ロールプレイに手を染め、抜けられなくなっており、結果として女子人気は絶大。
もっとも、みなりのような小さくてかわいい系の女の子はもともと大好き。志野には、お気に入りのみなりを取られた気がして含むところがあり衝突したが、今ではそのことについてはあまりわだかまりはない。ただ、志野と一夜の冒険を共にして、濃厚な接触を持った経緯から、志野に妙な執着あるいは独占欲のような感情を抱いている。
1回目の世界では、性善説に立つ行動パターンなどが誰かに利用され、何らかのかなり深刻なトラブルに巻き込まれてしまったのではないかと思われる。彼女が直面したそのトラブルについて志野はぼんやりとしか覚えていないので、現段階ではそれを阻止する具体的な行動がとれないでいる。
1回目の世界では卒業後約20年後時点も存命中だったはずなのだが、2回目の世界では国領ハルカが在学中に夭折し、しかもかなり猟奇的なさまで発見された。これを知った志野により、危機を2回救われた。そして2回目で志野と濃厚な性的行為を致してしまった(ただし、定義にもよるがまだ処女である)。
国領ハルカは少なくとも現時点では志野の恋人になる気はないと言っており、今後の動向は不明。ただし国領ハルカ自身、志野と離れて普通の友人関係に戻ることに寂しさを覚えているようであり、またなんか納得いかなくて絡みたいと思っている。なお性獣である志野はもちろん、すでにねばりつく視線を国領に送るように(略)。
文芸部及び創作ダンス部(志野の高校では、女子体操部を兼ねていて、国領ハルカのように体操部門の者は体操競技や新体操にも出場する)に所属、準エース格。片手間にやってる弱小校ながら大会では床運動や新体操で気を吐き、強豪校を慌てさせる。文芸部でも少ない時間をぬって精力的に活動、10年後には赤面必至のポエムを量産中。成績もトップクラス、生徒会にも所属。色々すごい。
ある程度親しくなった他人の夢の中に入り込む(夢を共有する)という超能力じみたものを持っているらしい。らしいというのは、本人もそこまで親しい友人や家族と寝る機会など多くなく、あまり成功したことがなかったため。
外見は読者のみなさんに(略)。通学電車でいつも同じ時間に乗り合わせる、他校の気になる女の子という感じ。個人的には、「三つ目がと○る」の和登さんに近いイメージ。腰は小ぶりながら形が良いが、胸はあまりない。紫藤よりない。
○
葉古屋凪(はこや なぎ)
もともとは地元の小さな工務店の一人娘。本人はかなり優秀だったが、あまり金銭的な余裕もなかったので地元の短大を卒業して就職し、中堅企業の事務職で勤務。入社4年目に15歳年上の男と見合い結婚して3年後、この夫が単身赴任先で過労死。妊娠していた彼女もしかたなく実家に出戻った。
ほぼ同時期に実家の営業する工務店が経営破綻。各種の借金が残る。父親は自殺したが、母親と自身が連帯保証人とされていたことから多額の債務を背負うこととなり、当初は一日飲まず食わずで働くなどして返済しようとしたが失敗。破産等での債務整理を試みるが、半分暴力的に脅され、母親の命と引き換えに自身を売る形でカタに嵌められ、風俗に沈められる。母親はその後、病死し、約束と異なり母親の債務も引き受けさせられる。
風俗店で働かされていたときには、遣手婆的なポジションの女(テメコ)に目をつけられ、M女とされて各種プレイで責め抜かれていたらしい。その地獄から自身と子供を救い出してくれた志野や調布たちには、強い恩義を感じている。特に志野には、特別な感情を持っているようだ。これは、風俗嬢として働かされるなかで不感症になり生きる喜びも失いかけていた彼女に、志野が愛撫で生きる歓びを取り戻させてくれたという事情もあるからなのだが、志野はそのいきさつをまだ知らない。もちろん性獣である志野は、凪に強く性的魅力を感じているようである。
精神的にも肉体的にも我慢強いが、激烈な責めのため志野と初めて会った時には白髪もあり、30代半ば以上に見えていたようだ。その後、ストレスから解放され、特に子供を救ってもらったことで精神的にも肉体的にも回復。年相応かそれより若く見えるようになってきている(買出し先の商店街などては20台半ばと誤認されることが多いが、本人はお世辞だと思っている)。
たっくんというかわいい男の子の母。彼女の夫が死んだとき妊娠3か月で、死後に出産。
外見は読者の想像に(略)。イメージとしては、職場や取引先で仕事をしているとだんだん気になってくる、ぱっと見は目立たないがしっかり仕事ができる、薄幸そうで細めのすっきりした面立ちの女性。
吉祥寺 美鷹(きっしょうじ みたか)
志野の高校でおそらくもっとも有名な美少女。学年は一年上。身長は中くらい(身長159cm、体重44kg)。
志野も所属しているESSの部長。実家は実業家の一族、家庭でも大事にされて育つ。いたって性格も円満で頭脳もかなり優秀。歳の離れた兄がいる。情報アンテナの弱い志野はあまり彼女のことを知らないが、ほかのクラスメイトは彼女のことを噂でよく知っている。
志野のことはやる気のある後輩として可愛がっている。その美貌から神格化されたりしてクラスメイトなどからは遠巻きにされがちなのを不満に思っていたが、志野は普通にただの先輩として見てくれてちょっと嬉しい。
両親は好きだけど多少の不満ももちろんある。家を離れたいので大学は東京か京都にいきたい、そして一人暮らしして彼氏をつくりたい、と考えていた。誰かさらっていってくれないかな?と空想することもあるが、おそらく結局は政略結婚でどっかのボンボンに嫁がされるんだろう、とあきらめていた。
文化祭の劇のときに「ロミオとジュリエット」のジュリエット役を演じて、ロミオ役の志野がすごく格好よく思えて気になってしまい、ときどき二人で駆け落ちする空想をしてみたりしている(実は志野も同様の妄想に耽ることがあるようだ)。
実は結構空想好きで、少女マンガとか大好き。ベルばらとかオルフェウスの窓とか。同じく空想家の中河原桜とも、そのつながりで親交を深めた。ただし桜と異なり、現実社会にも十二分に適合できるスペックの高さがある。クラス内のカーストでの地位も高い。
本家のおじいさま(正確にはひいおじいさま)が一大コングロマリットの元会長。ただし彼女の父が在籍する吉祥グループは、今では谷津崎の本家のグループからは独立している。今は年に一度、ひいおじいさまが住まう隠居先に新年のご挨拶に行くだけだが、幼いときはもっと頻繁に遊びにいっていた。一昨年、隠居先の山荘が改築されたあたりから、谷津崎の本家の御前様に違和感を感じはじめ、今年のご挨拶では、何かの不穏な気配を感じた。7月の文化祭の前後に訪れたときは、奇妙な生臭い臭いを感じている(美鷹の父は感じ取れていない。物理的な臭いではなく、何らかの違和感を臭いに変換して感じとっている)。
良家の子女としていろいろと習い事をしてきた。ピアノもヴァイオリンも相当の腕前、しかし本人は(親には隠しているけれど)ギターとロックも好き。レベ◯カとか、橘◯ずみとか。
中河原 桜とは従姉妹。小さいころから妹分としてかわいがっている。
外見は、読者のみなさんに(略)。
竜宮司 咲耶(りゅうぐうじ さくや)
もともとはこの集落の神職の家系の娘。竜神への供物、生贄として捧げられ竜神の胤を受け村に生還したが、悪意をもつ者により再度棄てられ、竜神とともに冬眠状態で半世紀をすごし復活。村を掌握し、自分やその信頼する叔父を殺すなどした者たちに復讐し、罪のない者などにはそれなりの補償をして追い出す。
恩讐いりまじるこの地を滅ぼし廃村にして、父母と竜神の墓陵として、すべてを終わらせようと考えていた。しかしもともとは情の厚い性格であり、行き場のない老人や寡婦と子供をひきうけて面倒をみてしまっている。だが自分が、月日が過ぎるなかで人の心をなくして狂っていくであろうことを予見しており、これらの係累を看取り、あるいは一人立ちさせたら、如月(新暦で3月末か4月初旬)の満月の夜に満開の桜の花の下で自害するか、伝承にある勇士に討ち取られることにしようと決心している。
強大な力を持っているが、中身は戦前の大正モダニズム時代から昭和初期によくいた夢見がちな乙女。佐藤春夫の詩集とか高畠華宵の表紙の少女雑誌とか大好き。
外見はきりっと整っていて、ここらの地方一の美女と目され、村の名主のどら息子に懸想されていた(だが撥ね付けたことを逆恨みされて、生贄にされてしまったという経緯がある)。ただ竜神の試しを経てその因子を受け継いだ結果として、現在は頬や腕、背中の一部に爬虫類のような鱗を生じている。目も、猫やトカゲのような縦長瞳孔であり、暗いところでもものをよく見ることができる。怪力を備え、心術と呼ばれる一種の催眠術を行使できる。ただこれらのうち、身体の変容は本人的には大ショックで、判明した当初は真剣に自害を検討し、竜神に慰められて思いとどまったという経緯がある。
竜神のことは第二の父として敬愛している。志野を伝説の勇士と考えているが、それと別にその素朴で誠実そうな様子に心惹かれているらしい。ただ国領ハルカが彼の許嫁であると誤解していて、あくまで空想のこととして心の中深くに葬ってしまうつもりだった。ちなみに志野は口ではドブカスだのパワハラ女だのとケチをつけているが、整った清純そうな顔立ちなのに、お尻が大きく、脚もむちむちしていて好みなので想像の中ではいろいろとけしからんことをしている。
外見は読者のご想像に(略)。
有明 りな (ありあけ りな)
元天才子役で、一方では子供時代を奪われて仕事漬けの生活を強いられ、その反面で大人たちに金の卵を生むガチョウとしてちやほやされてきたことが、性格形成に大きな影響を与えた。義務教育学校にもろくに通えず、たまに登校しても仲間はずれで孤立し、同年代の友人はいない(というより、そもそも年齢を問わず友人自体いない)。小学校高学年あたりから自分で自分の歪みに気がつきはじめ、中学生になって仕事を干されてからは、これではいけないと空いた時間で本を読み性格や話し方の矯正にも努めている。そのことに示されるように、地頭は悪くない。また努力も惜しまず向上心は強い。
子役として小学生時代は売れっ子だったが、わがままな言動やお金にうるさい、クレーマーの母親の存在のため仕事を干される。その後、両親も離婚し家庭が崩壊。母親は再婚したが、りなからの収入が途絶えると窮乏し、金目当てに再婚するも相手に捨てられ、親族の家にタカる生活を送り人間関係をめちゃくちゃにしたのち、借金を踏み倒して失踪。
親権を放棄した父親もりなを省みず、最低限の金も渡さず放置。親族がりなに生活保護などを求めさせようとしても、扶養照会がくると父親が改心してりなを支援するかのように振る舞い、その受給を妨害してきた(りなとその母に対する悪意があるようである)。母親が人間関係を無茶苦茶にしたり、父親がりなを支援しようとする数少ない親族に迷惑をかけたり、りなを狙う父方の叔父が引き取ろうとする親族に執拗に嫌がらせしたりしたことから、現在では親戚はトラブルを嫌い、りな一家との一切の付き合いを拒絶している。ただ父方の叔父は、りなを性的に気に入って性○隷として引き取ろうとしたが、りなの側で危険性を察知し、多賀島の遠縁の大叔母(認知症を患っている)に頼り、名義を貸してもらってなんとか回避した。現在は、児童売春や人身売買などを業とするとある犯罪グループ(リトルウィッチ)に囲われている。
子役時代は金目当ての大人たちに甘やかされていた一方で、本当に自分のことを見てくれる人がいないことにも気づいていた。そのため、自分を見てくれそうな人には依存する。承認欲求が強く、自分が頑張れば振り向いてもらえると思うのか、自分に関心を向けてもらうためにはどんなに辛いことでも恥ずかしいことでも頑張る。悪く言えばメンヘラ気味。負けず嫌いでプライドが高く完璧主義、自己中心的な言動が多い一方、父母に捨てられたというトラウマのため本当の自己評価は低く、自分の歪みも認識していて、ときに自暴自棄で自傷気味になることもある。
多賀島での仕事をリトルウィッチに命じられ、その折に志野と出くわす。駅を間違えて降車し、テンパっていたところに案内を引き受けてくれた志野の純朴な(悪く言えば、振り回せそうでわがままを言っても文句を言いながらも引き受けてくれそうな)外見に惹かれ、特に深く交際するつもりまではないものの自分でも知らず知らずのうちに心理的に依存しはじめている。かなり重い女の子なのでその運命に引きずり込まれないよう、志野は注意すべきなのだがまだ真のヤバさに気づいていない。
これまでリトルウィッチは比較的大事に彼女を扱ってきたが、今回の多賀島での仕事で、何か大きなことをさせようとしているらしい。彼女の方では、(実は組織が演出した)窮状から自分を救ってくれたと思い、また彼女を釣り上げた担当者に依存しているため、組織の悪質さには気がついているが、まだ盲信から抜け出せていない状態。
イメージは、「○しの子」の有○○な的な、あざとめのお菓子系ジュニアアイドル。命名の由来は「有明リョナ」にしようとしたが露骨すぎるので「ョ」を抜いたというろくでもないもの。被害担当艦として相当に過酷な将来、悲惨な結末が危惧される(※感情移入によるダメージには要注意)。
○主人公たちの家族など(紫藤千里、紫藤マコト、紫藤(旧姓、施場)勇、葉古屋たく、中河原桜)
紫藤千里(しどう せんり)
紫藤みなりの弟(160cm/45kgとスポーツテストの用紙に記載)。重症のシスコン少年。志野のタイムリープで巻き戻った時点で中学2年生。
好意的に見ると眉目秀麗な線の細い美少年である。小学生のころはちびっ子でミソッカスだったが、ミッション系名門中高一貫校入学後、背も伸びて友人にも恵まれて自信をつけてきている。通ってる学校は、全国レベルの名門校であり、優秀なOBも多い(松浦美益もOB)。
中身は志野と同様。要するにかなりのこじらせ少年。チー牛仲間。
姉のみなりを性的にも非性的にも大好き。冗談抜きで性交したいと考えていた模様。紫藤継父への反抗心もあって荒れていたが、家の状況が好転し、志野とも仲良くなり、みなりのことが好きなのは変わらないが、まあ志野なら話も合うし、姉を守ってくれそうなのでいいやと思い始めている。最近は葉古屋凪の大人の女性の魅力の虜に。
エロ本や雑誌を買うのが恥ずかしくて嫌で文学世界に求めた結果、耽美的な文学に魅了され、その蔵書が姉に悪影響を与えている。
中二病という点では国領ハルカの同類。もちろん黒歴史化必至のイラスト帳を机の引き出しの奥に隠し持っている。
外見は、少し気弱なスラムダ○クの翔陽の藤○。姉にいろいろたより切りで生活力皆無なので、一人きりだとすぐ干からびる。
紫藤マコト(しどう まこと)
紫藤姉弟の父。少し気の弱い実直な人物。もともとは小柄ですこし丸い感じ。
もともとは信用金庫で勤務していたが、借金を背負ったため妻(紫藤みなりの母)と離婚、飯場に収容されて半強制労働していた。
妻との仲は良かったが、借金を家庭に負わせないために離婚を選んだ。しかしその後、必ずしも家庭はうまくいかなかったようだ。
飯場で労働していたが、志野・調布らに救い出される。290話の前後現在、志野の借りた古い家にひっそりと葉古屋ナギ・タク母子とともに隠れ潜んでいる。
紫藤勇(しどう いさむ)、旧姓:施場勇(せば いさむ)
みなりの義父。隠れたアウトロー。旧姓施場。施場治の弟。身長185cm、体重80kg。
やや短気で暴力的傾向あり、頭は悪くないが根気が続かないため、スペックの割には不遇な人生を送ってきていおり、そのことが本人の鬱屈を深めている。外見は端正なイケメンであり、少し最近は体が緩んできたとはいえ、屈強な体躯を持つ。元スポーツマンで大変もてる人生を送ってきた。
成熟した胸の大きい女性が好きだが、最近、みなりが成長してきたため、性的関心を抱いている。また、調布がどストライクだったようであり、呼び出して手込めにしたいと考えて計画を練っていたが、気が変わって自分は途中で抜けた。近時なにか心境の変化を来す事件に遭遇したようで、落ち込んでいて精彩がない。
紫藤の母とは、一時期は真剣に恋愛していたようだ。結婚当初も、最初は溶け込む努力をしていた。仕事も、むらがあるが真面目にやれば相当できる。ただし、根気が続かないのと容姿やコミュ力だけでちやほやされてきたが故の俺様体質のため、そのうち地が出てしまうことに。現在は、仕事には身を入れず、飲む打つ買うで暴虐と放蕩を尽くす状態になってしまった。
売春組織の遣手婆的な位置にある脂肪女ことテメコと不倫中。もっともすでに紫藤母との婚姻関係は破綻している。
外見は巨人の星の星飛○馬とかの眉の濃い、太いイケメン系が少し老けた感じをイメージ。
現在は家を離れている。所在不明、生死不明。
葉古屋 たく(はこや たく)
通称たっくん(「たくくん」とも)。葉古屋凪の子供、もうすぐ3歳。身長約91cm、体重12.5kgで、平均より少しだけ小さめ。
凪の夫が死んだとき、凪が妊娠3か月だった。その後無事出生、なんとか出生届や母子手帳等の取得、予防接種等の一部はできたが、その後は母である凪が地下風俗店に沈められたので、一般の保育園などには通えず、風俗組織の運営する託児所で育つ。
ちょっと四角っぽいおにぎり型の顔。まだ2歳なので、2語文や3語文がやっと。
ママがいなかったときはしんぱいなことばっかりだったけど、シノとミナリにつれてこられてからすごくたのしい。あいつらはいいやつだ!と思っているらしい。
たっくんは志野の強敵で、しばしば紫藤みなりの生膝の座を奪っている。もちろんたっくんも調布智美の胸に注目。似た者同士なのだ。
アリの巣の観察が趣味。哲学的な思索をめぐらしている。
中河原桜(なかがわら さくら)
美術部員。黒縁眼鏡にお下げ髪と、文学少女的外見。ちょっとモサい地味な印象。
志野と同様、アスペ気味。国領ハルカと違って天然ものの変人。身長は169cm、体重は53kg。胸はかなり大きめ。実は脱ぐとすごい。
少女漫画が好き。美鷹の従姉妹、親友、漫画友達でもある。絵を描くのが好き、美術部でも屈指の腕前。
マイペース人間なので現実社会ではかなり不適合気味だったが、従姉の吉祥寺美鷹の庇護と現実社会への適応の手ほどきを受け、なんとかやっている(完全に適応できているわけではないが、一応問題なく暮らしている)。
実は美少女なので、最近、根取益男や助子マシヤたちに狙われているようだ。
母は新興財閥の名家出身だが出奔しての出戻りなので、あまり一族と思われていない。父は会社員で単身赴任中。あまり裕福な家庭ではなく、それもコンプレックス。
○周辺人物など
秋月勇吾(あきづき ゆうご)
武闘派のトラブルシューター。1度目の世界では攻撃された志野を救おうとして銃撃を受け生死不明。ボディーガードを請け負うことが多いが、腕を鈍らせないためにしていて、趣味のようなもの。傭兵経験あり、戦闘力が高い。過去は謎、かなりの物語が隠されているようだ。
短期間で済むはずの外国での仕事が長引き、帰国できないでいる模様。そのため物語中盤では出てこない。
イメージは、「魔境遊撃隊」の秋月慎吾が経験を積んでいぶし銀になった感じ。
元さん
温厚篤実な頼れる敏腕探偵。1回目の世界では、調査会社の役員として登場。個人で立ち上げた探偵事務所を成長させ、別の調査会社と対等合併したらしい。経営能力はあるが、探偵や調査が性にあっているので、経営面はパートナーに譲り、自分は実務面で仕事を続けていた。
2回目の世界では、まだまだ零細な探偵事務所を一人で経営。社員、アルバイトに払う給料などの捻出や税務や人事の事務処理に四苦八苦。だが志野から大口の依頼を受けて一息つくことができ、またそのアドバイスを受けて営業したところ優良顧客を開拓でき、恩義を感じている。最近は事務所も上向き、業績拡大中。
志野が危ない橋を渡っているのを感づいていて、できる限りは協力しようと思っている。
●学校関係者、クラスメイト等(浦和美鈴、鷺沼健太、高木浩二、神奈川純、日比谷恵、烏丸朋子、中村梨緒子、鶴見由香里、根取益男、助子マシヤ)
浦和美鈴(うらわ みすず)
紫藤みなりの1年次のときの担任。教育熱心、ワーカホリックで、1回目の世界ではおそらく後輩(鷺沼)の思慕に気づかず婚期を逸したものと思われる。
真面目で誠実な性格だが、四角四面の規則第一人間というわけでは決してなく、冗談も分かるし、それが必要だと思えばルールを曲げて見て見ぬふりをしてくれたりする。
2回目の世界ではまだ教師として駆け出しだが、献身的な仕事ぶりで生徒たちの信頼を勝ち得ている。もっとも仕事しすぎで肩凝りがひどいのが悩みの種。
ちなみに付き合えるなどと夢にも思っていないが、彼女の後ろ姿を志野は粘っこい視線で(略)。
鷺沼健太(さぎぬま けんた)
地方紙の新聞記者。浦和美鈴の後輩で、ひそかに浦和に思いを寄せていた(浦和以外の周囲の人々にはバレバレ。ただし志野は気づいていない)。1回目の世界ではとある事故で殉職したらしいが、2回目の世界では、ーー。
史実と異なり葉良議員のスクープをものにして、一目置かれている。ただ本人的にはこの件は志野に気づかせてもらったようなものと考えており、天狗にならずに地道に取材を続け、周囲にもやわらかく接しており、謙虚な人柄だと思われて評価暴騰中。
高木浩二(たかぎ こうじ)
志野の友人。真面目系クズの仲間。ただし仕事はできる系。命名の由来は名探偵コナ○。
1回目は殺されているのではないか。志野へのメールには逃げろというメッセージが仕込まれていた。
2回目では最初衝突したがその後志野とは仲良くなり、傍からは志野の親友と思われている。実際志野は自覚はないが2回目での親友である。
片思いの相手(鶴見由香里)のことを描いた、ちょっとこっぱずかしい短歌を現代表現の時間に作ってしまい、志野にいじられる日々。ちなみに相手は鶴見さんという胸の大きい女の子である。
外見はやや小柄、眼鏡をかけている。数学が得意。インドア系に見えるが意外に体力もあり運動神経もよい。
神奈川 純(かながわ じゅん)
志野のクラスメイト、男子の中心的人物。
バスケットボール部の副将。能力もかなり高く、文武両道を成り立たせている努力家。性格もよく、温厚で慕われている。妹がいるせいか、世話好きなお兄さん的スタンス。誰とでも友達になれるタイプ。
志野からはそのコミュ力について尊敬されている。神奈川も、志野のことは、どこか尖ったところがある才ある人物として注目しているらしい。紫藤や調布と志野との交際は傍からバレバレで、本当ならいろいろやっかみも生まれそうなのだが、神奈川はクラスのリーダー格の烏丸や調布と協力して、生暖かく見守るようクラスメイトたちを誘導している。
日比谷 恵(ひびや めぐみ)
志野のクラスメイト。ラグビー部。身長187cm体重90kg、クラスで志野より背が高い数少ない人物の一人。鍛え上げられた体格で、いわゆる体育会系の陽キャ。志野とのからみは少ない。
烏丸朋子(からすま ともこ)
小柄できりっとした感じ。しっかり者の副委員長タイプ。調布と並んで学業優秀な生徒の一人。
医学部を目指していたが、途中で弁護士もいいなーと思って文系を選択。
20年後の世界では、有能な弁護士として勤務しているようだが、必ずしも順風満帆ではないらしい。ただ、どうみても勝ち組。
中村梨緒子(なかむら りおこ)
ちょっと派手系の女子、クラスのリーダー格の一人。
かっこいい男の子が好き。ビジュアル系バンドに密かに傾倒。
いわゆる一軍女子だが、後述の理由で人からそねまれることが多く、ややその地位は不安定。
他の子の付き合ってる男を意図的に奪ったことは一度もないし、本人もそんなのイヤだが、他の子と付き合ってる男が勝手に言い寄ってきたことはある。ブラコン気味で、兄に似ている男の子に無意識に距離を詰めてしまうからかもしれない。本人的にはアプローチしてるつもりはまったくないのだが、フレンドリーだし距離が近いしボディタッチが多いし、で男の子が本気になるパターン。勘違い製造機。
美人と言われるが、自分ではそこまで自信がないし、調布や烏丸の方が本当はきれいだと思っている。こっそりしてる化粧に騙される男は馬鹿だと思う。
母子家庭であまり裕福な家庭でない。母親が、鶴見由香里と同じバイト先でパートとして働いていたようだ。
クラスによくいそうな、派手目のコミュ力高めの女の子のイメージ。
鶴見由花里(つるみ ゆかり)
社交的でよく笑う、明朗だけどまあ平凡な女の子。調布に次いで身長が高い。
結構いい性格(悪い性格)をしてると志野は思っているが、実際にはそんなに意地悪なわけではなく、面白い人をいじるのが好きなだけ。胸が大きい。
高木くん?ああ、ちょっと暗いと思ってたけど、おもしろくていい人だよね。
母子家庭。ちょっと家庭には不穏な気配あり。母の勤務先の社長からセクハラを受けている。
目が大きいが少し白目がち。口も大きい。ラティーナっぽい。イメージとしては、ア○ネス・ラムさん。
根取 益男(ねとり ますお)
志野の恋敵的ポジションの男。
日焼けしたサル系、頭も悪くなく、コミュ力も高げだが、それとなく感情を軽く逆なでする言動でコミュをとろうとする傾向があり、実はやや煙たがられている。ただ、声も大きく、背もそこそこ高く、レギュラーではないがメジャー系の運動部の部員でもあって、クラスカーストではそこそこ高い地位。
地域のヤンキー校である錦汰摩高につながりがあるらしい。また女好きで識別眼も悪くなく、たとえば紫藤の評判が高まると粉をかけようとしていた(が、紫藤の方では眼中にないようである)。また、国領ハルカのことも一目置いていて、錦汰摩高の先輩と称する者とつるんでどうにかしようとしていたらしい。
助子マシヤ(すけこ ましや)
根取のバディ的存在にみえる2年生。渾名は「マーシー」あるいは「マッシー」。
外見は校則ギリギリの長髪風、女好きでちょっとニチャニチャした話し方だが、陽性でコミュ力は低くない。根取と違い、同性とも仲がよく、敵をつくらない性格。
ただし一皮むくと、悪い友達も多く、かなりえげつないこともしているようだ。不良少女に金を渡し、性的奉仕をさせているという噂もあるが、実態は不明である。
根取と同じ部活だが、幽霊部員気味。
●それ以外①多賀島大学の学生など
松浦美益(まつうら みます)
鬼畜眼鏡先輩。少女漫画に出てきそうな端正な美貌の、ちょっとSの危険な魅力を漂わせる青年。
多賀島大学医学部在籍。紫藤千里の先輩。賢いが、大学入学後、グレた。調布智美の元家庭教師で、計画的に調布を犯し、性的搾取を図った。志野に説教され改心し、更正中らしい。
過去の被害者を見つけ出して借金などを肩代わりして慰謝料を払い、示談を進めている。
諫早真健郎(いさはや まけんろう)
スポーツマン茶髪先輩。松浦の悪友。女漁りが好き。多賀島大学の学生。本当は将来を期待された人気スポーツの選手だったが、やがて堕落し、松浦とともに放蕩を尽くす生活に。
松浦と異なり、改心したわけではなく、まだまだ悪さをしでかそうとしているようだ。
布田茂良男(ふだ もらお)
国領ハルカの従兄。国領ハルカは伯父・伯母、この従兄と同居している。
大学の軽罪学部4年生。就職も決まっている。
モラハラ気味だが仕事ができる(人を恫喝し、押し付けたりするのが上手い)。悪徳商法系のバイトで辣腕を振るう。
善良で平凡である両親を内心、馬鹿にしている。国領ハルカに性的欲望を覚えると同時に、彼女に両親の愛情を奪われたとも感じており、国領ハルカをひどい目に合わせてやろう、と考えている。
●それ以外②錦汰摩高の生徒等、ヤンキーども
湯刷鷹理(ゆすり たかり)(通称「タカ」)
この地域でのいわゆる底辺校である錦汰摩高のヤンキー。実は頭は悪くなく、ヤンキー集団では中堅どころ。リーゼントの巨漢、身長は志野より高く、体重は100kg弱。3人組のリーダー格。通称「タカ」。
幼少期から家庭はかなり荒れていて、すでに離婚しているが父親や、母親の男たちからは殴られることが多かった。最近は力関係が逆転しており、母親やその男を脅しつけている。
最近、思うようにいかず(薬を嗅がされた調布智美を攫おうとして失敗、国領ハルカを攫おうとして失敗、カツアゲしようとして失敗などなど)、くさっている。
勝揚夫(かつ あげお)(通称「カツ」)
湯刷のよきバディ。小柄だが大変に筋肉質、元柔道部で丸刈りにしていて、外見は野球部員みたいな爽やかさがある。
ただし性格は残酷であり、人に苦痛を与えて苦しむのをみて喜ぶ。通称「カツ」。
親は自営業で金銭的にはそこまで貧しくない。生まれつき揚夫がかなりやんちゃ(というより残酷な性格)であり、また成長してからはその家庭内暴力に悩んでいる。同じマンションで別の一室を買って与えて別居してもらおうかと考えている。
サブ(さぶ)(通称「サブ」)
タカ、カツの手下的ポジションの虚弱な少年。体力はないが3人の中ではいちばん頭は良い。本当は3人組を抜けたい模様。
佐賀ゴウジ(さが ごうじ)
紫藤みなりの幼馴染。女好き、粗暴で喧嘩上等。紫藤みなりを狙っていたが志野に叩きのめされ、鼻っ柱を叩き折られて自分探し中。
怖いもの知らず、ヤンキー高校でもトップクラスの強さなのだが、中学校のころ当時の自分より強い自校の番長が目の前で他校の女番長に無惨に叩きのめされ、グループが瓦解していくのを目撃、その女がトラウマになっている。
矢城威令世(やき いれよ)
佐賀ゴウジのグループの副長格。丸刈り頭で背が高く、目つきが鋭い。
新撰組でいえば土方歳三的存在だが、比較的人格は円満、実力も高く人望もある。ゴウジのブレーキ役。
野伊豆縦男(のいず たてお)
佐賀ゴウジグループの一員。紫メッシュの入ったリーゼントの髪型。パンクやロックが好き。○袋○泰を崇拝。
カップラーメン好き、痩せていて体力はあまりない。歯並びも若干悪いが、外見はそこそこいけてる風であり、外見からしてワイルド系なゴウジや硬派不良的な矢城と違い、コミュ力もある程度高いので、ナンパの成功率が良い。喧嘩は弱いのでゴウジたちからはいじられているが、関係は良好。
●それ以外③葉良議員関係(葉良益三、葉良桐雄、我間我得男、小芽津牙太、砂土原、焼藻千夜喜、参田カン、タスケ)
葉良 益三(はら ますぞう)
地方議会議員。もともと土建関係、金融関係で財を成す。
コテコテの悪徳政治家。年齢のわりに外見は若々しく、素面のときはそれなりのオーラがある。
高金利をうたって資金を集め、運用するビジネスがバブルまでは急成長。ちょっとボンクラな息子にこのビジネスが一番ましだろうと思い任せていたら、バブル崩壊後に洒落にならない財務の悪化に直面。
政界にも影響力のある組織、リトルウィッチと後ろぐらいつながりがあったが、志野に衆目の面前で暴かれて政界引退を決意。
変態ではないが、性欲が強いらしい。巨乳好きでロリはあまり好みでなかったが、有明りなが意外に体が細いのに胸が大きく形もよいことに気付き、宗旨替え中。
葉良 桐雄(はら きりお)
葉良議員の息子。やせ型の体型だが不摂生で腹が出ている。葉良議員のつくった共済の理事長だったが、現在は経営に失敗して事実上失脚寸前、実家に戻っている。
焼藻によると、
我間我 得男(がまが えるお)
葉良桐雄の盟友。変態、
大金持ちだった親の会社と遺産を受け継いで、放蕩暮らしをしている。もっとも、それなりの経営能力があるのだろうか、まだ会社はつぶれていない。
葉良益三の後援者の一人、葉良桐雄とは、変態仲間。自分の理想像の一つにぴったり嵌る有明りなを見出し、しかも彼女が少々サービスしすぎた結果、恐ろしいほどに執着しており、これまた有明りなの将来に影をなげかける一要素である。
小芽津 牙太(こめつ きばた)
葉良議員の第1秘書。政務担当。外見はゴルフ焼けした中年男。
砂土原(さどはら)
葉良議員の第2秘書。実務担当。外見はこわもてのパンチパーマ頭、がっしりした体つきの中年男。刑務所帰りらしい。
有明りなのことを、いたぶるのに格好の獲物と考えている。
焼藻千夜喜(やきも ちやき)
葉良邸の、午後から夜担当の家政婦。葉良議員の愛人を兼ねる。
やや嫉妬深いが、普通の範囲の性格と常識の通じる中年女性。胸が大きい。顔も悪くない。
有明りなのことは表面上気に掛けているようだが、やや黒い思いを抱いているようだ。
参田カン(さんだ かん)
葉良邸の、朝から午前担当の家政婦。葉良家が地主だったころの小作人、今でも影響力を受ける。
タスケを拾って迎え入れた。育った時代が時代だけに非常に古いところがあるが、基本的には善意の人物。
葉良益三の先代からの古株だが、小作人扱いなので家の中のことはあまり知らない。見ざる言わざる聞かざるのところもある。
ただ、有明りなのことは気に掛けていて、孫娘のようにかわいがっている。
太助(タスケ、たすけ)
葉良邸の園丁、下男。もがもが言っているが、仕事はこなしているし年齢の割に身体は強健。
外国人らしいが、どこの出身かは不明。
戦後、自分が何者かもわからず浮浪していたが、参田カンの手伝いをしてその力を見込まれ、最初は収穫時の臨時雇いとして迎え入れられる。
その後、園丁としての腕を買われて葉良家に仕える。今でも、参田カンには恩義を感じているらしい。
頭の額側と後頭部に、なにかが突き通った穴の痕跡がある。
●それ以外④ 飯場、風俗組織、裏社会の人々
(多賀島の地下社会)
御子須 リハン(みこす りはん)
多賀島を活動の場にしている、凄腕のホストにしてアテンド、縄師。目をつけた女性を落としてカタに嵌めることを繰り返している。使う手段は借金やクスリ、義理人情などさまざま。
一見人当たりのよい精悍な好青年だが、邪悪な本性を宿している。
安 朋譚(あん ほうたん)
地下クラブの凄腕の用心棒。出身は多賀島ではないが、流れてきてこの地に居つく。
外見は、190cmを超える巨体、剃り上げた頭と首に走る龍の刺青と超強面。実力は高く、秋月勇吾と並んで、多賀島一と評する声もある。
外見に似ず、平時は温厚。小さい子には親切で、ついおせっかいを焼いてしまう。早世した、かわいい妹がいたせいかもしれない。
有明りなにはその妹を投影しているのか、好意を持っているようだ。
須辺田挺目子 (すべた てめこ)
葉古屋ナギが囚われていた風俗組織のチーママ的存在の女。紫藤継父(紫藤(旧姓:施場)勇)の情婦でもあり、葉古屋ナギや紫藤みなりなど、自分より美しいと思われる存在に嫉妬し、ことさらにいじめ抜く。
因果応報というべきなのか、自身も人身売買され、御前様の館で拷問を受ける。
外見はそこそこ悪くなく、胸もとても大きいが、それを補って余りある(?)ほど性格が悪い。被害者になるのが上手いクレーマー。
不俱陸斎(ふぐりくさい)
凄腕の道術士(心術士)。観相と心術、武術の達人。心約を結ばせて必ず行ったことを守らせたり、相手の心の表面を読み取ったりできる(クルスィファほどは、強力でない)。
ラピエスタが秘密を守る手伝いをしているが、本人はそこまで邪悪なわけではない。
クルスィファに対して警戒感を抱いている。
沈國斎(ちんこくさい)
凄腕の道術士(心術士)。不俱陸斎の双子の弟で、ほぼ同じ術が使える。
巳架締 取蔵(みかじめ とるぞう)
又座岐組や、葉古屋 凪を支配していた組織と取引のある反社会的な組織の幹部。
絞鳥 益代(しぼりとり ますよ)
闇金組織の運営者。夫の残した財を使って一台で成り上がった女傑。
各種組織を傘下に置く。借金を雪だるま式に膨らませ、風俗や貧困ビジネス等で使い潰す手法を確立。
「闇の仕事人」として知られる竜宮寺咲耶が仲介していた口入の案件を部下が横取りして、
倍土 矩太郎(ばいど くたろう)
警察中枢にパイプのある悪徳政治家。警察OB。葉良益三とは、一部利害が共通する点では協力していたが、基本的には潜在的には敵対関係にあった。
下手に内部情報をもっているので、志ある警察官や幹部は倍土を排除したいと思っているが、世にはびこってもみ消し工作などに邁進している。通称「倍土屋敷」という御殿を作っている。
十数年前に副署長として勤務時、吉祥寺美鷹を目撃し、よからぬ思いを抱いたようである。
中背で、がっしりした体つき、日に焼けた顔。白くなりかけの短髪。
(多賀島の飯場)
上仲平 保(かみなかだいら たもつ)
又座岐組の一員。中堅幹部といったところの40台中盤くらいの男。上層幹部からは甘いと思われており、実際強圧的なことはその性格上、苦手である。
ただ職場の潤滑油的な役割を果たしており、部下たちにも比較的慕われている。過酷になりがちな飯場の運営にも一定の潤いを与えるという功績あり、部分的に飯場の運営がホワイトなのは彼の努力によるところも多い。もっとも本人がギャンブル好き・女好き人間であり、飯場の労務者に女を抱かせたり、ギャンブルに気軽に参加できるようにできるようにしたりという方面では頑張ったが、それ以外のところは権限がなく、せいぜいときどき差し入れをする程度。
あまり細かいことで偏見をもたないおおらかさがあり、竜宮司咲耶を普通に若い娘としてかわいがっている。
大以田 敦(おおいた あつし)
飯場を経営する建設会社で働く、プロレスラーのような雄大な体格の純朴そうな青年。経営陣がかなりグレーなことには気づいているが、他もかなりヤバそうなので、この会社に居ついている。
上仲平とは仲がよく、「オジキ」と呼んで慕っている。女性の職場が少ない職場がら、竜宮寺咲耶を遭遇し、ほのかに思慕を抱いている。
●それ以外④多賀島北高校の人々
島原百花 (しまばら ももか)
多賀島北高校(多賀島中央高校の次くらいの進学校。スポーツ系の部活動では多賀島中央を凌ぐ)のESSに所属する女子生徒。
フェミニンな、柔らかい人柄、かわいい系の服が好き。学校近くのたこ焼き屋さんは行きつけ。
単発のアルバイトで紫藤みなりと一緒になったことがある。また、文化祭のとき多賀島中央高に行き、議員のセクハラを受けたが、毅然と議員に抗議しやりこめてしまった(ようにみえた)志野のことが気になっている(気になっているだけで、とくに交流はない)。
篠崎瑞とは、全くタイプは違うが幼馴染で、親友。無鉄砲な親友と最近連絡が取れず、心配している。
篠崎瑞 (しのざき みずき)
準
孤立気味の一匹狼で、言葉づかいも乱暴で同性のクラスメイトたちからはすこし距離を置かれているが、小学生時代からの腐れ縁である島原百花には気を許しており、親友と言っていい。百花の友人たちとも良好な関係。また、道場ではその強さで師範や先輩から一目置かれ、比較的なじんでいる。同性から遠巻きにされているとはいっても、男子と馴れ合うわけではない。これと見込んだ好敵手には結構しつこく絡んで勝つまで諦めない。
母が小学高学年の頃に早逝し、以後、父子家庭で育つ。格闘家だった父からは武術の手ほどきを受けたが、あまり父親との仲は良くない。父は優れた格闘家ではあったが良い家庭人ではなく、娘にも手段を問わず勝利を求め、スパルタ式に接してきた。
今では父は体を壊したこともあって身を持ち崩し、ときどき用心棒をして日々の金を稼ぎながら、飲んだくれて毎日を過ごしている。紫藤継父と近い。結果として娘をヤツザキグループに売って小金を得ることになった。
娘の瑞はなんとか高校に進学したものの、父が金を家に入れてくれないので学費や生活費の当てがなく、退学することになっていた。たまたま神官が彼女を目撃し、その能力と生命力に目を付け、情報を得た側用人がヤツザキグループの第1期特別奨学生に採用した。
山荘で暮らすうちにその闇を垣間見てしまい、捕らえられ、現在は牢に監禁されている。
日土里まいらとの仲は悪くなかった。といっても本人の認識としてはそこまで親密なわけでもなく、まいらが構いたおしてくる関係。母か姉みたいであまり邪険にできない、と感じていた。
外見や性格のイメージは、「よう実」の伊吹澪(コナ〇の世良さんにも、少し似ている?)。ちょっと斜に構えた、不敵な笑みが印象的。
身長159㎝、体重48㎏。B74cm、W55cm、H78とスレンダーながらもなかなかの魅力的な体型。
有明りなと同様、被害担当艦の可能性あり。感情移入に注意。
●それ以外⑤三葉高校の人々など、東京組
柏原 ミサ (かしはら みさ)
東京編での
1回目の世界での、志野が交際したことがある唯一の元恋人(?)。2回目の世界では、再会することがあるのだろうか。
※当初プロットでは登場予定でしたが、現在のプロットでは多賀島編を完結させ、続編(もしあれば)で登場させる予定で考えています。
グレース・ミヤノ(宮野)
おそらく名前からみると日系外国人。有明りなの友人(有明りなが外国映画に出演した時の、友達)。
俳優としてはさほど売れなかったらしい。その後数奇な運命を経て、松浦美益の罠に落ち、売り飛ばされた。
ラピエスタへの出場が決まっている。そのことを知って、調布智美が救出ミッションを組んでいる。
原型はコナ○の映画の特別編の「グレ○ス・アイハラ」。要は灰原哀のそっくりさん(だがこの『タイムリープ・・』の話の中では、灰原の大人版、つまり宮野志保の大人バージョンをやや体育会系にした感じ。別に子供ではない)。
●それ以外⑥調布智美アーミーの人々
永山若葉 (ながやま わかば)
多賀島県庁職員。短大卒で、調布たちより7歳年上。やや小柄で華奢な体つき、責任感も強く仕事ができる。少し紫藤みなりに似ている、と調布智美は思っている。調布智美の副官を自任、辣腕を振るっている。
南平陽乃 (みなみだいら はるの)
多賀島大学の大学生。演劇に興味があり、劇団員をしてる。少し重たげな一重の切れ長の目、端正で、ちょっと厚めの唇、肩を少し超えるくらいの長い髪、肉感的な体。松浦の毒牙にかかりかけていたが、志野と調布が松浦を改心させたため、救われた。
平山公子 (ひらやま きみこ)
地元の食品会社の社員。少し浅黒い引き締まった頬と切れ長の目がどこか日本犬のようなひたむきな印象を与える。幼いころから道場に通い、なぎなたと剣道での実力者。松浦たちに騙され、搾取されて奴隷状態になりかけていたところを救われた。
百草園子 (もぐさ そのこ)
メタルフレームの眼鏡を掛けた、知的な風貌の主婦。大学院生。妹を救われたらしい。
高幡冬灯 (たかはた ふどう)
今風の女子高生っぽい外見の、茶髪のフリーター。もっとも、染めなおしていないので、いわゆるプリン頭状態。松浦に騙され、性風俗店に漬けられかけていた。外見が弾けているし、汚れ仕事上等という姿勢でいるが、実は結構な乙女。
●それ以外⑦異界の人々
アルタミシェ(あるたみしぇ)
異界の聖女。「剣の僧正」クルスィファと敵対関係にある。
忠実な戦士●●とともに、この異界に転移し、剣の僧正のうごきを探っている。
相討ち狙い。生きては帰れないと覚悟している。莫大な心力を有する、当世きっての大聖女ではあるのだが、まだ調布たちとそれほど変わらない歳の乙女であるため、夜に心細さで泣くこともある。
「この世界の食べ物を食べてはいけない」という、元の所属世界の伝承から、戦士とともに不味い糧食ばかりを食べている。ちなみに真実のところ、以前の世界では異界よりもこちらの世界の方が劣悪な衛生環境で流行り病がひどく、だからあまり食べるな、という程度のことだったらしいが、本人たちは戒律のように捉えて墨守していて、そのせいで体力が削られてしまっている。
ちなみに調布智美によって飴玉を口に押し込まれたため、戒律を破ったという意味でももう元の世界に帰れまいと思い込んでいる。
おつきの戦士とともに水洗トイレとトイレットペーパーには驚愕して胆を潰したが、今では慣れ始めている。
●谷津崎老人関係の人々
谷津崎勇三 (やつざき ゆうぞう) ※「御前様」と呼ばれる
「御前様」とよばれ尊敬されている老人。実業家であり、南方の戦線から帰国し、終戦時すでに四十手前の中年だったが、一念発起して事業を始め、一大コングロマリットを形成。引退後、樋木崎渓谷と呼ばれる景勝地の近くに取得していた広大な土地の山荘に隠棲する。
志野は、この老人が1回目の世界で紫藤姉弟を殺したのではないか(直接手を下したのは筋肉男(クルスィファ)だが)、と考えている。
在りし日の彼は、人格者だったようだが──。
施場 治(せば おさむ) ※「側用人(そばようにん)」と呼ばれる
紫藤勇の実兄。体格は小さい(身長160cm、体重50kgくらい)。実直な性格、ヤツザキグループに就職して信用を得て、グループの元会長の「側用人」(腹心の部下で、支配人のような役回り)に取り立てられている。
主人の命令なら、どんなに残虐非道なことでも丁寧に実行する。もともとはごく真面目な性格だったことを考えると、なんらかのマインドコントロールを受けているように思われる。
按堂近知郎 (あんどう ちかちろう)
御前様のボディガード。上屋敷組。サディスト。
外では連続強姦殺人事件の容疑者とされ捜索されている。女性や子供を拷問し、解体するという手口。全くの極悪人だが、クルスィファの邪悪さには恐れを抱いている。
外見は白髪交じりの屈強な男、顔は悪くないが無精ひげがあり、にやけた表情を浮かべている。身長180kg,体重75kgと、ほぼ志野と同じ。
命名の由来は、ロシアの有名な殺人鬼。
江戸門剣波 (えどもん けんぱ)
御前様のボディガード。上屋敷組。やはりシリアルキラーとして手配されている。ターゲットは主に幼女で、成熟した女性にはあまり関心はない。
身長は高く堂々とした体格だが、動きはなかなか機敏(身長196cm、体重100kg、学生時代はバスケットボールを嗜んでいたようだ)。頭脳も優秀で知能指数は130を超える。
命名の由来は、アメリカの有名な殺人鬼。
手戸万出 (テド マンデ)
御前様のボディガード。上屋敷組。
紫藤の目には志野に似た、精悍そうな日焼けした褐色の肌の好青年にみえる。ぶっちゃけストライクゾーンのほぼ真ん中。他方、日土里まいらの目には、たくましい大柄髭男に見えているらしい。
命名の由来は、アメリカの有名な殺人鬼。
羽場戸 魔琳(はばと まりん)
新たにボディガードとして上屋敷組に加わった青年。端正な白皙の容貌、すらりとした高身長(身長180cm、体重65kg)で、やわらかい物腰とあいまって、女の子受けがよい。
調布智美に接触し、関心を抱いている。また吉祥寺美鷹とも因縁があり、嬲って意趣返ししようと考えている。
理性的で現実に適応しているが、自分の欲望を優先させるなどサイコパス的な性格。
命名の由来は、有名な殺人鬼。
羽場戸 砂琳(はばと さりん)
魔琳の弟。中学生のはずだが、学校には行っていないようだ。
魔琳とは8歳違いと離れているが、仲は良い。いつも一緒に行動していて、ともに女の子の誘拐・拷問や殺人を楽しんでいる、──と魔琳は考えている。
振津 春馬(ふりつ はるま)
上屋敷付きの料理長。太って恰幅のよい姿、カイゼル髭。いつもニコニコしている表情だが目が笑っていない。
人肉食に取り憑かれている。日土里まいらに目をつけて、いつか食材として調理したいと考えている。
命名の由来は、ドイツのシリアルキラー。
日土里舞良 (ひんどり まいら)
御前様付きの侍女。
借金漬けになり病気にかかって死にかかっていたところを、谷津崎老人(その名代の施場側用人)に文字どおり購入された。
元は母子家庭出身の放置子ヤンキー女。親にネグレクトされ体を売って生き延びてきたなど、これまでの境遇はかなり悲惨。
あまり学校にも行っていないので知識不足で、それがコンプレックス。だがもともとの頭は自分で思ってるほど悪くはないようで、論理的な思考もできる。
かなり楽天的な性格で向上心があり、御前様の館への奉公で手に職をつけ、奉公があがったらまじめに働いてつつましく暮らしたいと思っている。子供は産めない体らしいが、小さな子を養子に取ってかわいがりたい、保育園にお掃除のおばさんとして勤めてもいい、などと思っている。
外見はやや背が高め、締まっているが胸や腰は大きい魅惑的な体つき(身長168cm、B体重は健康だった頃は50kg半ばから後半くらいだったが、現在は病み上がりでやや落ちる)。外国人の血が少し入っている、コリー犬のように鼻筋がとおった顔立ちの華やかな感じの美人で、映画への出演歴あり。本人はそれを誇りに思っている。
肩や腿の一部に鮮やかなタトゥーを入れている。少し八重歯ぎみ。
紫藤みなりなど「歳下の小さい子に慕われる」というシチュエーションに弱いらしい。赤ちゃんも大好き。
劣悪な環境で育った不良少女上がりだが、根っこでは性格が甘く、非情になりきれないようである。その善良さは人間としては好ましいが、ときに本人を窮地に導いてしまうこともありそうだ。
命名の由来は、イギリスの有名な女性殺人者。
クルスィファ (「くるすぃふぁ」「くるーすぃーぱ」)
神官。故国を追われ、漂泊の身。筋肉の発達した、巨大な体格(身長190cm超、体重は120kg程度)。ただボディビルダーと違い、脂肪も適度にある。褐色の肌、鷹を思わせる酷薄な容貌、頭は剃り上げているが、全身無毛である。
謎の術が使える。おそらくは竜神の娘が使うものと同様の術であるが、よりバリエーションが広い。
たとえば、目が合う程度の距離の近い人間に対しては、自分の印象を全く違う人間(架空の人物もありうる)にすり替えることができ、犯罪行為をしても犯人として特定できない。ただし限界もある模様。
相手の記憶を読み取る能力を有する。ただし、頭を相手の頭に付けるくらいに接近する必要があり、また一定時間までしか遡れないらしい(これは、竜神の娘も同様の術を使える模様)。記憶を封じる術も、あるようだ。
1回目の世界では、紫藤みなりを惨殺した。残酷な性格であり、己の快楽のためか、あるいは己の信奉する神のためか、この世界でも殺人を繰り返している。
志野はこの神官を谷津崎老人と並ぶ仇であると考えてており、「筋肉男」と呼んでいる。