季節は冬。〈黒いデウス〉の待ち伏せを蹴散らし、江戸に戻った太一郎は、美樹とジェニファーの懐胎を知り、狂喜した。
出楠家の菩提寺へ墓参を済ませ、四人の女を初めて顔合わせさせて家族の誓いを交わす。そこに舞い込んだのは、伊賀忍者からの〈終末兵器〉発見の報であった。
太一郎とお雪、八郎太とおりん、そして黒いデウスの戦士たち。激しい戦いは、お英と黒卍党の助力を得た隠密同心の勝利で幕を閉じる。
長い戦いが、ようやく終わった。
Aパート
多摩川に注ぐ小川のほとりに作られた、野天風呂。
湯の熱さが、激闘の疲れを癒してくれるようだった。あるいは戦いによってたかぶった心を落ち着かせてくれるような、そんな気がした。
湯気が立ち上っているものの、日は既に落ち、空はほとんど夜闇に染まっている。
「ああ、いい湯だねっと……」
太一郎は岩にもたれかかり、川のせせらぎに耳を傾ける。
竹林の隙間からは月の光が差し込み、水面を照らしている。時折吹く風が心地良い。
まさに極楽だ。
掘っ立て小屋が一つと
時折吹く冬の夜風は冷たく、のぼせを適度に覚ましてくれる。心の内の
〈黒いデウス〉との激闘を制した、その夜だ。組織そのものを壊滅させたわけではないが、ひとまず〈終末兵器〉の脅威は完全に排除できたと言えるだろう。あとは伊賀者の仕事である。
「…………終わってみれば……………………ふー」
どこか芯の抜けた声。
終わってみれば、呆気ない幕切れだったのだと思う。一度は生死の境に追い込まれ、戦う力のほとんどを失った。女たちの献身で回復したとは言え、この戦いで腕の一本も失う覚悟はしていたのである。
「うーむ……」
「どうしたんでえ、難しい顔をなすって」
お雪の声だ。一糸まとわぬ姿で湯の中をすうーっと泳いでくると、太一郎の隣に腰を下ろした。そのまま寄りかかってくる可愛い妹分を抱き寄せながら、太一郎は苦笑した。
「気にするな。考えても詮無いことだ」
「当ててあげようか。あの八郎太のことでしょ?」
「……うむ」
太一郎は頷いた。
(今日の八郎太は、弱かった……いや、どこか違和感があったな)
かつて見た八郎太の戦いぶりを思い出すと、どうも腑に落ちない。剣術も暗具も狡猾さも、全てにおいて奴は太一郎と同等かそれ以上だったはずだ。
それが今日は、どこか動きがぎこちなかったように思う。まるで別人を相手にしているかのようだった。
「あの鬼公はさぁ、多分焦ってたんだよ」
「焦る……何を?」
「分からねえのかい?」
お雪は柔らかな肌を寄せてくると、甘えるように肩に頬ずりしてきた。
幼さから若さへと変わる年頃の少女。肉体にみずみずしい張りがある一方で、女の芳香を漂わせはじめてもいる。
そんな成長途中の少女に肌身と想いを寄せられているのは心地良い反面、なんとも面映ゆい気分でもあった。
「兄貴はちょいと残酷だぜ。トシだよ、トシ」
「トシ……?」
そう言われても、ピンとこない話だった。太一郎は十八だ。何を以て『残酷』と言うのか、分からなかったのだ。
「あいつ自身もそうだけどさ。女房のおりんも結構なトシだったし。何かを成し遂げるには最後っ屁が必要だったんじゃない。だから焦ってたんだ」
「年頃の娘が屁とか言うんじゃないよ。大体お雪ちゃんはまだ十四だろうが」
苦笑するしかない太一郎だったが、そう言われれば分からないでもない。
最後っ屁とは、せっぱ詰まって苦しまぎれにすること。最後のあがき。
「燃え尽きる蝋燭の、最期の輝きだった、か」
「うん」
いつか、自分もそういう時が来るのだろうか──漠然とした不安を覚えつつ、太一郎は夜空を見上げた。
殺しをやめられない自分が、隠密同心たる力を失えばどうなるか。
力ない女子供や年寄りを斬り捨てることを
いつか八郎太のように、般若の面を被ることになりはしまいか……。
「そんな顔しないで。たいちろーが勝ってるところがあるでしょ。これだけは鬼一にも絶対負けないっていうものがさ」
風呂の反対側から愛しい新妻の声がして、太一郎は振り向いた。
お英はぴょん、と水面から飛び出してきて、人の頭よりも高く跳躍するなり、ざぶんと太一郎の隣に着水した。飛沫が上がる。
思わず目を瞑った太一郎の顔を、柔らかい感触が包んだ。目を開けると、目の前には悪戯っぽい笑みを浮かべたお英の顔があった。
「私でしょ? お雪でしょ? ジェニーに、美樹さん。とりあえず女房の数では負けてないよね」
「…………そうだな」
その通りだと思った。女房の数はともかくとしてもだ。
「その通りだ。愛の数なら上様にだって負けやしねえ」
「あははは! よく言えました! さすが私の旦那様!」
◆大江戸捜査網
ハーレム・サムライ◆
第十一回 太平の湯
お英は嬉しそうに笑うと、ばしゃりとお湯を掛けてきた。不意打ち気味の攻撃は避けきれず、頭から被ってしまう。
抗議しようとしたところで、今度は背後から抱きつかれた。
背中に押し当てられる感触で分かる──これはお雪の乳房だと。まだ発育途上だが、確かな柔らかさを備えた膨らみである。
「兄貴ぃ……あたしもいるんだぜ? 忘れちゃ困るってもんだよ」
お雪が耳元で囁くように言う。くすぐったさに身震いすると、さらに正面からお英も抱きついてきた。
「たいちろぉ~……」
甘えた声を出すと同時に、身体を押しつけてくる。柔らかく弾力のある二つの肉の塊が、太一郎の身体に押しつけられ、形を変えていくのが分かった。前後から一糸まとわぬ少女たちに密着され、身動きが取れなくなる。
「兄貴ぃ♡」
「旦那様ぁ♡」
後ろのお雪は手ですっぽり包み込めるほどの、前のお英はやや片手に余るほどの、それぞれ形の異なる膨らみの感触は極上だ。
その瑞々しい素肌から流れ落ちた湯が太一郎の肌に絡みつき、そして滴り落ちていく。その微かな刺激さえも、今の太一郎にとっては耐え難いほど甘美なものとして感じられた。
頭を撫でる冬の夜風も今は心地よいばかりで、湯と女体に包まれた身体からは力が抜けていくばかりだ。
濡れた髪と肌が触れ合い、熱い吐息が耳元にかかるのを感じると、いよいよ心臓が早鐘を打ち始めた。
「お前たち……こんなところで……!」
「えー? 誘ったのはたいちろーじゃない、三人で楽しもうってぇ~」
「そ、それは湯を楽しもうとだな…………!」
「言い訳しない。いいじゃんかよーぅ……あたしらの亭主だろー? もっと可愛がってくれよぉ」
二人は猫なで声を発しながら、ますます強くしがみついてくる。
二人の少女は互いに目配せをすると、耳元に顔を近づけてきた。濡れた髪と肌が擦れ合うたびに、ちゅくちゅくといやらしい音がした。
焦らすように動き回り、吐きかける吐息が太一郎の産毛をくすぐる。そして囁き声。
「好き……好き……大好き……兄貴、あたしの兄貴ぃ、ちゅっ、ちゅうぅ……♡ ぺろっ」
「私も好き……たいちろーが大好き……れろん、んふふ……♡ れるれる……ちゅぱぁ……んふぅ……」
耳朶を甘噛みしながら、お雪とお英は交互に囁いた。唇の肉が耳の穴に触れ、湿った舌がそれを愛撫するように動く。舌先でくすぐるように舐めたかと思えば、ゆっくりと舌全体で包み込み、丹念にねぶっていくのだ。
ぞくぞくとした快感が背筋を走り、たまらず身をよじらせるが、前後から押さえつけられているせいで逃げられない。息の合った二人同時の責めに悶えることしかできず、太一郎は歯を食いしばった。
「べろぉっ……れるれる……くちゅくちゅくちゅくちゅ……はぁ……兄貴さえいれば、あたし……あたしは……」
「ぶちゅるるるぅっ……じゅぷじゅぷっ……ちゅぅぅぅぅぅっ……ちゅばっ……んっ……たいちろーがいてくれればね、私とお雪は幸せなんだよぉ……だからね、ね、ね、ね?」
両耳に同時に囁かれると脳髄まで蕩けそうになる。左右の耳を舐められ、しゃぶられ、時には甘嚙みされるたびに頭がくらくらしてくる。愛する少女二人に挟まれて、欲望を煽られていくのが分かる。
生娘で経験の浅いお雪はぎこちなく、されど情熱的に。
既に太一郎の悦ばせ方に通じたお英は挑発的に、されど優しく。
そうやって対照的な二種の快楽を同時に与え、太一郎の性感帯を的確に刺激していく。
「くっ……あっ……お英、お雪ちゃん…………頼む、いったん離れてくれ……」
「…………どうして? 私たちじゃ不満なの?」
懇願すると、お英は身を離してくれた。だがお雪は両腕でがっちりと抱き着いたまま離れようとしない。太一郎の頬に自らの頬をすり寄せ、何度も口付けをする。
「違う、ただ、言うも恥ずかしくてな……御役目で
これは女を抱きたくないという事ではない。事実、御役目の日に美樹やジェニファーを抱くことは珍しくなかった。
ただ、これは太一郎にとって恥部なのだ。人を殺して勃起するような男だということは、恥ずかしい。女を抱くときくらい、自分の本性を忘れたいというのが本音だった。
しかしそれを聞いた途端、お雪の抱きしめる力が強くなった。決して離すまいとばかりに、ぎゅっと腕に力を入れてくる。
「兄貴の馬鹿。あたし達、もう夫婦じゃないかよ。んっ……恥ずかしいところなんて、これからいっぱい見せるんだからさ、……ちゅぶっ、そんなとこ気にすんなってのぉ……あむっ、んふっ」
「そうだよ、たいちろー。恥ずかしいこと、もっと見せてよ……ね? 下のお世話だってなんだって、全部受け入れてあげるからさ」
お英もまた太一郎の首に腕を回しながら続ける。彼女は太一郎の顔を正面に見据えたまま言った。緑の瞳には一点の曇りもない。まっすぐな瞳の奥に宿るのは純粋な愛情だけだった。
二人の愛に、太一郎は胸が一杯になる思いだった。その思いを、たった一言にこめる。
「……おい」
「はい、旦那様」
新妻は従順に立ち上がり、岩に手をついて尻を突き出した姿勢を取った。突き出された尻から温泉の湯が垂れ落ちる。それに連れて太一郎のこだわりも溶け落ちていくようだった。
「旦那様ぁ……♡ 私の中に、旦那様の恥ずかしい気持ち、捨てていいよ♡ 淫水と一緒に流して、すっきりしちゃおう♡」
尻をふりふりと揺らしながら、お英が誘うように言う。筋肉質の引き締まった尻だ。鍛えられた筋肉がきゅっと締まり、張りのある形を作っている。早く貫いてくれとせがむように、割れ目がひくついているのが分かった。
背後から抱きつくようにして、お雪が体を密着させてくる。柔らかく温かい体が背中に押し付けられ、胸の感触と体温が伝わってくる。そして、耳元で甘く囁く声。
「ふふ……ねえ、兄貴? お英の
煽るかのような口調だが、その声にはどこか不安げな色が混じっている。後ろへ手を回し、尻肉を揉みほぐしてやると、安心したのか甘い声を漏らした。
「あんっ……兄貴ぃ……あたしのお尻、お英と比べて小さいけど、どう? お英は良いって言うんだけどさぁ……んっ……兄貴の好みじゃなかったらどうしようかなって……」
「……心配無用だ。お雪ちゃんのお尻だって最高だぞ。小ぶりだが張りがあってすべすべだ。それでいて、いつまでも触っていたくなる感触だし、肌もきめ細かくて吸い付くようだ。……うん、本当にいい尻だ」
褒めちぎってやると、妹分の女房はくすぐったそうに身をよじらせた。そのまましばらく揉んでいると、焦れたように腰を揺らし始める。
そうしていると、待たされているお英が抗議の声を上げた。
「旦那様ぁ……いつまで待たせるのぉ……? はやく……はやくぅ……」
切なげに震える声でねだられてはたまらない。太一郎は両手でしっかりと掴むと、濡れそぼった秘所へ己の怒張をあてがった。それだけで期待に満ちた溜息を漏らすのだから、まったく可愛らしいものだ。
「行くぞ」
「来てぇっ……」
短く告げて腰を進めると、亀頭が膣口を潜り抜け、熱い粘膜の中へずぶずぶと埋まっていく。
膣内はすでに愛液で溢れており、まるで油でも塗っているかのように滑らかだった。
しかも温泉に温められた肉襞はよくほぐれ、夫の魔羅を包み込むようにして歓迎してくれるのだ。
その感触が心地よく、太一郎は思わず感嘆の声を漏らしていた。
「おおっ、いいぞ、お英……! お前の中は本当に具合が良い……よく解れて、俺のものに絡みついてくるぞ」
「あはっ、良かったぁ……たいちろー、おいら必ず元気な赤ちゃんを産むからねっ、だから……いっぱい出してっ!」
肩越しに振り返って笑顔を見せると、お英は大きく息を吸い込んで力んだ。同時に膣壁がぎゅうっと引き絞られ、夫を奥へ奥へと誘っていく。
その締め付けは、情交に慣れた太一郎をして思わず呻かせるほどのものだった。
「うっ……くぅぅっ……!」
歯を食いしばりながら抽送を開始する。大きくゆっくりと引き抜き、同じくらいの時間をかけて突き入れる。
愛に応えて思い切り出したい気持ちもあるが、愛に報いて悦ばせてやりたいという気持ちもある。
もちろん、太一郎には後者の方が重要だ。
「あっ、あぁっ……すごいぃっ……たいちろーのおっきいの……入り口から、奥まで、いっぱいこすってくれてるよぉ……♡ これすきっ、だいしゅきっ、もっと突いてぇ♡ いっぱいかきまわして、子宮口ごりごりして♡ 一番奥、いちばんおくに熱いのぶちまけて♡ 孕ませて、赤ちゃん産みたいの♡ たいちろーの子、赤ちゃんが、欲しい♡」
普段の天真爛漫な様子そのまま、お英の嬌声は奔放に響き、誰もいない竹林に淫らな唄となって木霊する。結合部から溢れ出る白濁液と愛液が混じり合い、太一郎の足を伝って湯の中に滴っていく。それが汗なのかお湯なのか分からないほど二人は火照っていた。
それはお雪も同じようだった。太一郎とお英の艶声を聞きながら、息を荒くして陰部をくじり、自らを慰めている。槍使いだけにしなやかでしっかりした大腿部に透明な淫液が流れ、膝あたりの湯にぱた、ぱたっと垂れ落ちていた。
「はぁっ、はぁぁっ……すごっ、これが男と女の
「そうだな……俺もっ、ここまで凄いお英は……っ、初めてかもしれん……っ」
「ひぅっ♡ んっ、ぅっ、んぅう゛っ♡」
太一郎は動きを止めず、じっくりとお英を悦ばせる。そうしながらお雪の自慰がはかどるように、お英の左脚を持ち上げて結合部を間近で眺めさせてやる。
「見ろっ…………お雪ちゃん、お英の
お雪は言われるままに目を凝らし、陰茎と女陰の接合部を見つめていた。お英も涙と涎を流しながらこくこくと頷く。
「ほらっお英に教えてやれ、繋がってるところがどうなってるか! お雪ちゃんの言葉で説明すればするほど、お英は興奮するんだぞっ!」
お英は喜悦の声を上げ続けた。彼女は自分がどんな痴態を演じているのか自覚していたし、それによってお雪が興奮していることにも気づいているのだろう。だから彼女は思うさま乱れ、感じるままの言葉を口にしていく。
「んぉっ、おぉっ、ふかいぃぃっ……だんにゃしゃまっ……ふとくてかたいっ…………きもちいいよぉぉ………………おほっ♡ そこだめぇぇっ♡ おなかのなかぐりぐりされるとおかしくなっちゃうぅぅっ…………♡」
その言葉通り、お英の膣はまるで別の生き物のように蠢動している。彼女の意志とは関係なく、勝手に夫の肉棒を絞り上げているのだ。
お雪が叫ぶように言う。
「おお、おおっ、なんだよぅ、見せ付けてっ、白くて、泡立ってて、糸まで引いてるじゃないかっ、ああもう、羨ましいったらありゃしないっ、この湿深女めっ、そんなに兄貴の珍宝が好きかっ、ほらぁぁっ!」
そう言いながらお英の下腹部に手を添えた。そこはちょうどヘソの下あたりだ。そこをぐりぐりと押してやると、中のものが圧迫されて快感が増す。お英はその刺激に耐えかねたのか、絞り出すような低い呻き声を上げた。
「あぐっ、ぉふっ♡ ぉうぅぅ…………っ♡」
「あは、どうだ、気持ちいいか? ほら、ぐりぐりされる度に子宮口がきゅんきゅん締まってるよ? ここ好き? 好き? 兄貴ので突かれるより好き? ねえ、どうなのさ、はっきり言いなよ!」
「す、すきぃ♡ すきだよぅ♡ たいちろーのおペニス大好きだけどぉ♡ お雪が一緒に嬲ってくれるともっと好きになっちゃうのぉ♡ お腹の中が全部気持ちよくなっちゃって、頭の中が真っ白になって、ああ、幸せぇ……♡」
歓喜に打ち震えながら、お英は気をやった。
「……ッく、出るぞ、お英っ……!」
太一郎もまた限界を迎えようとしていた。射精感が高まり、腰が震え始める。彼は妻の尻を掴む手に力を込めると、渾身の力で腰を叩きつけた。どちゅんっという音とともに亀頭が子袋の入り口を押し開き、大量の精液を放出する。
「ひゃううううぅぅぅぅ…………♡ 出てるぅ……………………っ♡ 熱いのいっぱい…………♡」
「まだやるぞ、お英。おれはまだ物足りないっ」
「あ、あ、凄い……あたしがイカセた時と全然ちがう……お英、気持ちよさそう……」
お雪は羨望の眼差しで片割れを見つめている。その視線に気づき、太一郎は腰を振りながらお雪を引き寄せた。そしてそのまま唇を重ね合わせる。
「んっ……ふぅ……あにき……」
舌を絡め合う濃厚な接吻をしながら、太一郎はお雪の胸に手を伸ばす。小ぶりで弾力のある、生意気な乳房だ。乳首を軽くつまむと、お雪の身体がぴくりと震えた。
「あひゅっ、んちゅっ、んんぅっ♡ ぷはっ、おっぱいダメェ……そんなされたらすぐ気がイッちゃうからぁ……」
「我慢するなっ、イけっお雪ちゃん、お英と一緒に気をやるところを見せてみろっ!」
「あぁうぅっ♡ そんなのむりぃっ……だってあたしまだ乳しか弄られてないのにぃっ……イッたら恥ずかしすぎるよぉ……」
唇を離してやると、涙目になりながら訴えてくる。その表情に嗜虐心をそそられつつ、太一郎はなおも責めの手を緩めない。
指先でくりくりとこね回したり引っ張ったりしつつ、時折爪を立てて引っ掻いてみたりする。
つんと上を向いた乳首はそのたびに敏感に反応し、ますます固くなるのだった。
その横ではお英が岩に突っ伏して、後ろから夫に犯され続けている。
先ほどよりも激しい抽送を受け、獣のような喘ぎ声を上げていた。しかしその顔は恍惚に満ちており、だらしなく緩んだ口元からは涎が垂れ落ちている。
瞳は焦点が定まらず、極楽を見ているかのようにうっとりと細められていた。
「おゆきぃぃぃ………………もうイッてぇぇ………………おいらと一緒にイッてぇ……」
「そ、そんなこと言ったってぇっ……んんっ♡ あはっ、あひっ、引っ張られるのイイィ……もうらめぇ、らめぇらってぇ……んっちゅ、れろぉっ♡ んんんーっ♡」
二人が達するのはほぼ同時だった。
お英はは全身を痙攣させながら盛大に潮を吹き散らし、同時に膣内が収縮して夫の陰茎を締め上げる。
お雪はびくびくと身体を震えさせ、普段の勇ましい姿からは想像もできないほどに蕩けきった表情で果てた。
「はぁぁっ……すごいぃぃ……たいちろ、すてきぃ……♡」
「ふぁあぁぁ~♡ あにきぃぃ……きもちよかったぁぁぁ……♡」
完全に脱力したお英は岩に突っ伏したまま荒い息を整えている。
一方で快楽の極みに達したばかりのお雪もその場にへたり込みそうになったところを、間一髪のところで太一郎の腕が支えた。そのまま抱きかかえるようにして湯の中に座り込む。
「大丈夫か?」
「うん……なんとか平気だよ……ちょっと疲れちゃったけど……」
そう言って微笑むお雪。お英に比べれば快楽慣れしていないせいか、体力の消耗が激しかったようだ。それでも何とか自力で立とうとしたようだが、太一郎はそれを許さなかった。抱き寄せるようにして自分にもたれかけさせる。
「あにき……♡」
「疲れただろう、少し休め」
「うん……ありがと」
お雪は小さく頷くと素直に体重を預けてきた。太一郎の肩に頭を乗せて寄りかかる。
「……あっ……あにきぃ……♡」
お雪が小さく身じろぎをする。先ほどまで散々愛し合ったというのに、それだけでまた昂ぶってくるようだった。
だがさすがにこれ以上無理をさせるわけにはいかないと思い直し、ゆっくりと頭を撫でてやる。
「……えへへ」
お雪は少しくすぐったそうに身をよじった後、甘えるように頬をすり寄せてきた。
それからしばらく無言で身を寄せ合っているうちに、お英が加わってきた。彼女は太一郎の隣に腰を下ろすと、腕をぎゅっと抱きしめる。
「えへ、気持ち良かった……♡ おいら、すごく幸せだなぁ……」
そう言うなり目をつむって口づけを求めてくる。二人は交互に太一郎の唇を奪い合い、舌を絡ませあった。
「はむ、んちゅるるっ♡ たいちろ、んむぅっ、じゅるるっ♡ んふーっ♡ んふぅー♡」
「あにき、あたしもぉ……あはっ、へむ、んむっ、んむぅぅっ♡ んっ、ちゅるるっ♡ んふぅぅぅっ♡ んくっ♡ んぐっ♡ んふぅっ♡」
湯に浸かったまま抱き合っていると、まるで溶け合ってしまうかのような錯覚を覚える。それほどまでに三人の身体はぴったりとくっついていた。修羅場を共にくぐってきた少女たちが、女として腕の中にいる。その事実がたまらなく愛おしいものに思え、太一郎は腕に力を込めた。
〈おれは、八郎太のようにはなるまい。愛ある限り〉
三人並んで湯船の縁に座りながら睦み合うその姿は傍から見れば異様な光景に映ったかもしれない。しかし今ここには彼らしかいないのだ。誰に遠慮する必要もなかった。
二人分の愛情を一身に受けてなお飽き足らないほどの深い情念が胸中に渦巻く。
次は美樹とジェニファーを加え、家族全員で愛を育みたいと思った。
「あにき、あにき、もっと口づけしたいよぅ……ねぇ、お願い……んっ……ちゅっ♡」
「たいちろ、おゆき、三人でちゅーしよう……? んっ、ちゅっ、ちゅっ♡ ちゅうぅぅ……♡」
「ああ、もちろんだ……!」
三人の唇が再び重なり合う。それぞれの舌がそれぞれの口内に入り込み、唾液を交換しあう。どれが誰で誰がどれなのか。這い回る舌と舌に翻弄されながらも三人はそれぞれを求め続けた。熱い交歓はいつ果てるともなく続き、やがて夜が更けていく──
(続く)